JP2009238615A - 車両前照灯 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表面を光出射面21bとする扁平な板状の可視光領域で透明な材料から成る導光板21と、上記導光板の一方の端面に対向して横に延びる長手方向に沿って配置された点状または線状の光源22と、を含んでおり、上記導光板の裏面が、上記端面から他方の端面に沿った断面にて鋸歯状で且つ上記端面に対して平行な方向に延びているプリズムアレイ24を有しており、上記プリズムアレイ24の個々のプリズム面が、光源側から導光して来た光が全反射した場合に、光出射面に対する入射角が小さくなるように形成されていて、上記投影レンズ11が、その光源装置側の焦点位置が上記光源装置の導光板21の光出射面上に位置するように配置し、光源装置20を構成する。
【選択図】 図1
Description
即ち、図23において、車両用ランプ1は、光を放出するための開口部2aを有するハウジング2と、光入射面3aと光出射面3bを有し、前記ハウジング2の開口部2aを密閉するように前記ハウジング2に固定設置された光透過性カバー部材3と、前記ハウジング2の内部に板状に設けられ、光を取り込むために側面に形成された光入射面4a及び前記カバー部材に向かう前面の光出射面4bを有し、前記光入射面4aへの入射光を前記光出射面4bに向かって散乱させるための散乱パターン4cが形成された導光板4と、前記導光板の光入射面に隣接して設けられ、光を前記光入射面に放射する光源5と、前記導光板4の後面に設けられ、導光板4の前面に光を反射させるための反射板4dとを備えている。
前記カバー部材3の光入射面及び/または光出射面には、放出される光に一定のパターンを付与するためのレンズパターン3cが形成されている。
導光板4の前面に出射した光は、レンズパターンが形成されたカバー部材3によって適宜のパターンで前方を照射する。
ここで、光源5は、複数の発光ダイオード(LED)を並べることにより構成されており、この光源5の前面にレンズ等を配置することにより、所望の配光特性が得られるようになっている。
上記反射面8は、バルブ7を第一焦点(後側の焦点)とし且つ長軸が光照射方向前方に向かってほぼ水平に延びる楕円系反射面から構成されており、その内面が反射面として形成されている。
上記投影レンズ9は、凸レンズ、好ましくは非球面レンズから構成されており、その光源側(後側)の焦点付近に、上記遮光部材9aが配置されている。
上記遮光部材9aは、光照射方向前方に向かって照射される光に対して所定のすれ違いビーム用の配光パターンを付与するためのものであり、上記投影レンズの焦点付近に配置されている。また、上記配光パターンにカットオフラインを形成するために、その上縁が所定形状に形成されている。
その際、上記高照度帯の一部が遮光部材9aにより遮断され、遮光部材9aの上縁によりカットオフラインC(図26参照)を形成される。これにより、上記高照度帯は、すれ違いビームとして前方に向かって投影されることになる。
尚、図26に示した配光パターンは、右側通行用のヘッドランプの配光パターンであって、そのカットオフラインCが中央から右側にて水平線よりやや上側にも光を照射するようになっている。
ここで、上記反射面8は、バルブ7から出射した光をできるだけ多く投影レンズ9に入射させるため、実際には楕円を変形させたような断面形状を有しており、元の楕円の一方の焦点位置付近にバルブ7が配置されており、他方の焦点位置付近に投影レンズ9の入射面が配置されている。従って、上記反射面8の形状を種々に設定することによって、種々の配光パターンを形成することができる。
従って、特許文献1に記載されているようなレンズパターン3cでは、ヘッドランプ等の車両前照灯やフォグランプ等の補助前照灯として必要な明るさや明暗境界線を備えた配光パターンを得ることはできなかった。
光出射面上の高照度パターンもしくは高輝度パターンは次のようにして作られる。
上記構成によれば、上記光源から出射した光は、上記導光板の端面から入射し、上記導光板の出射面または裏面に入射する。出射面に入射した光は、出射面との入射角により、屈折して上記投影レンズに向かって出射されるか、全反射される。全反射した光は上記導光板の裏面に入射する。裏面には上記プリズムアレイが形成されており、裏面に入射した光は、プリズム面との入射角により、全反射したり、屈折したりする。プリズム面で全反射された場合、出射面との入射角が小さくなるように方向が変えられる。
これにより、反射鏡8が不要となり、全体として小型に且つ低コストで構成されることになる。
さらに、投影レンズを透過した光がシリンドリカルレンズの作用によって左右方向に大きく広がることになる。従って、左右に広い配光パターンが得られ、横方向に隔置された点状の光源の場合には、個々の光源間の輝度ムラが低減され得る。
従って、配光パターンにおける中心付近の光度が高められることになる。
従って、導光板から出射する光が確実に投影レンズに入射することになり、投影レンズへの入射効率が高められ、より明るい配光パターンが得られる。
また、上記投影レンズの球面収差が多少あっても、球面収差の影響が少ないことから、比較的球面収差の大きい安価な投影レンズが使用され得ることになる。
また、上記導光板が傾斜して配置されている場合には、比較的大きな導光板であっても、傾斜方向の寸法が小さくされ得る。このため、輝度制御要素の解像度を相対的に大きくすることが可能である。
これにより、光源の発光強度が低くても、前述した車両前照灯を複数個並べたと同様に、十分に高輝度の配光パターンを形成することが可能になる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の参考例及び好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明による車両前照灯の第一の実施形態の構成を示している。
図1において、車両前照灯10は、光源装置20と、光源装置20からの光を集束させる投影レンズ11と、から構成されている。
上記光源装置20は、後述するように構成されており、車両前照灯10の前方に向かって開放した箱状の筐体12の後端面中央付近にて、光照射方向前方に向かって光を出射するように配置されている。
上記投影レンズ11は、光軸Oを有する凸レンズから構成されており、上記光源装置20の光出射面に、その光源装置20側の焦点位置Fが位置するように、配置されている。
ここで、上記導光板21は、例えばポリカーボネイト,アクリル樹脂等の一般的に光学用途に使用される透明樹脂またはガラスが使用される。
尚、上記導光板21は、図示の場合、その厚さが上述した入射面(入光部)21aから反対側の端面(反入光部)に向かって徐々に薄くなるように、断面楔形状に形成されているが、一定の厚さに形成されていてもよい。
これに対して、上記導光板21は、その光出射面21bが、輝度向上または配光を整えるために、プリズムやレンチキュラー等の形状を備えていてもよい。
このために、上記導光板21は、その手前側の端面21aが、図2に示すように、中央付近にて段部を形成するようになっている。
このプリズムアレイ24は、図示の場合、入射面21aから反対側の端面に向かって断面鋸歯状に且つ横方向に畝状に延びるように形成されている。
上記導光板21の入射面21aから入射した光のうち、これらのプリズムアレイ24の個々のプリズム面24aに入射した光が全反射した際に、出射面に対する入射角が小さくなるように傾斜して形成されている。
これにより、図3に示すように、上記導光板21内に入射した光Lの多くは、プリズムアレイ24の個々のプリズムの内面24aで全反射し、上記導光板21の上面で全反射することにより、反射を繰返す。
このような反射光は、徐々に上記導光板の光出射面21bに対する入射角が小さくなり、その入射角が臨界角より小さくなったとき、上記導光板21の光出射面21bから出射光R1として上方に出射するようになっている。
導光板21の中の光Lの中には、プリズム面24aとの入射角が臨界角より小さく、裏面に抜ける光L2となるのもある。しかし、裏面に抜けた光L2は反射シート26によって反射され、導光板内に戻される仕組みになっている。従って、損失は反射シートの吸収だけで、例えば、銀反射シートや発泡樹脂シートのような、高反射率材を使えば損失は少ない。
また、上記導光板21は、射出成形または押出成形により成形された透明樹脂から成る板状材料に対して、プリズムアレイ24を加工することによって、製造され得る。
これにより、光学シート25の光学作用によって、上記導光板21の光出射面21bから出射する光の方向や指向特性が適宜に変更され、上記導光板21からの出射光が投影レンズ11に対して確実に導かれ得る。
尚、上記導光板21の指向特性は、好ましくは出射光が上記投影レンズ11に対する開口角内に納まるように設定されることが望ましい。実際には、上記投影レンズ11の直径を考慮して、上記開口角は一般的には70度前後に設定される。
プリズムシートは、一般的に光学用途で使用される熱可塑性の透明樹脂から成るフィルムに対して、金型によるプレス成形または押出成形によりプリズム形状を付与することにより、あるいは一般的に光学用途で使用される紫外線硬化性の透明樹脂から成るフィルムに対して、2P法等の成形方法で、プリズム形状を付与することにより、製造され得る。
ここで、反射フィルム26は、好ましくは銀フィルムや高反射率白色シートが使用される。
高反射率白色シートは、例えば押出成形等により形成された樹脂部材上に、蒸着またはスパッタ法等によりアルミニウム,銀等の金属が成膜された高反射率金属反射フィルムや、ポリカーボネイト樹脂等に酸化チタン等の可視光拡散反射剤を添加した樹脂フィルムまたは樹脂板、あるいは超臨界流体や微細発泡成形または化学発泡成剤による発泡成形等による微小空孔を分布させることにより成形された樹脂フィルムまたは樹脂板から製造され得る。
上記筐体23の内面を反射面として構成するためには、例えば樹脂または金属から成る筐体23の内面に対して、蒸着またはスパッタ法により直接に高反射率金属薄膜を成膜してもよい。
ここで、各LED22は、等間隔で配置される必要はなく、上記導光板21の光出射面21b上に所定の輝度分布が得られるように、上記導光板21の入射面21aに沿って、適宜の間隔で配置されている。
尚、各LED22は、図示の場合、一列に配置されているが、これに限らず、複数列に配置されていてもよい。
また、各LED22は、一個または複数個のLEDチップから構成されたLEDパッケージである。
各LED22から出射した光は、上記導光板21の入射面21aから内部に入射し、この導光板21の表面,裏面及び両側面で、反射及び反射シート26によって導光板に戻されることを繰り返しながら、出射面21bから一部がR1,R2として出射して投影レンズ11に向って放射され、残った光L3が反対側の端面まで進み、端面21cから出る。
端面21cから出た光L3は、反射シート26cで反射され、導光板21の中へ戻される。戻った光L4は、プリズムアレイ24のプリズム面24aとテーパー面24bの間で、テーパー面24bへの入射角が大きくなるように、曲げられ、テーパー面24bへの入射角が臨界角より大きくなった段階で、全反射し、出射面21bよりR3として出射され、出射面21bがより高輝度で発光することになる。
これにより、光照射方向前方にて、この光出射面21bの発光形状が拡大・反転して投影される。
この場合、上記導光板21の光出射面(表面)の入射面21a側の端縁が、図2に示すように、カットオフパターンに対応した形状を備えている。これにより、車両前照灯におけるすれ違いビームに適した配光パターンに対応する発光形状が形成される。
従って、この発光形状が投影レンズ11により光照射方向前方に向かって投影される。これにより、自動車のすれ違いビームに適した配光パターンが形成され得ることになる。
従って、車両前照灯10の全体が前後方向に関して奥行きが大幅に短縮され、小型且つ軽量に構成され得る。また、遮光部材も不要であることから、部品点数が少なくて済み、部品コスト及び組立コストが大幅に低減され得ることになる。
従って、この入射面21a側により形成される配光パターンのカットオフラインの明暗境界線が高輝度で明瞭に投影され得ることになる。
さらに、上記LED22が、配光パターンにおける高輝度が必要な領域にて、より短い間隔で配置される。これにより、容易に高輝度が得られることになる。
図4は、本発明による車両前照灯の第二の実施形態を示している。
図4において、車両前照灯30は、図1に示した車両前照灯10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯30は、光源装置20が投影レンズ11の光軸に対して傾斜して配置されている点でのみ異なる構成になっている。
その際、上記光源装置20は、導光板21の入射面21a側のカットオフラインを形成する位置が、上記投影レンズ11の光源装置20側の焦点位置付近に位置するように、配置されている。
従って、光源装置20即ち導光板21からの出射光の指向特性は、導光板21と投影レンズ11が成す角度(開口角)内に収まることが望ましい。この開口角は、実際の投影レンズ11の直径を考慮すると、一般的には70度前後になる。
即ち、図5によれば、プリズム角が小さいと、指向特性は狭く、プリズム角が大きいと、指向特性は広くなり、最大光度の方向も変わることが分かる。
また、光源装置20が傾斜して配置されていることによって、導光板21がより投影レンズ11に対して接近して配置されることになる。このため、投影レンズ11への入射効率がより高められ得ることになる。
さらに、光源装置20が傾斜して配置されていることによって、筐体12内での占有高さが小さくなる。このため、逆に同じ占有高さであれば、より大きな導光板21が使用され得ることになる。従って、導光板21の見かけの上下幅が低減され、上下幅の狭い配光パターンが容易に得られることになる。
図7は、本発明による車両前照灯の第三の実施形態の構成を示している。
図7において、車両前照灯40は、図4に示した車両前照灯30とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯40は、投影レンズ11の代わりに、横方向に長い光源装置20に対応して横方向に長い投影レンズ41が配置されている点でのみ異なる構成になっている。
さらに、投影レンズ41がシリンドリカルレンズ41aを備えて、その入射面が横方向に広く形成されている。このため、上記導光板21からの投影レンズへの入射効率が高められることになる。
図8は、上記導光板21において、プリズム角を2〜45度まで変えたときの導光板21の左右方向の指向特性の計算シミュレーションの結果である。図8のグラフに示すように、プリズムアレイ24は、光入射面21aに対して平行であり、左右方向に関する集光性を有していない。つまり、導光板21からは、左右方向に広がった光が出てくる。このため、左右方向に広いシリンドリカルレンズ21aは、上記導光板21からの投影レンズへの入射効率を高めるのに、特に有効である。
図9は、本発明による車両前照灯の第四の実施形態の構成を示している。
図9において、車両前照灯50は、図7に示した車両前照灯40とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯50は、図7に示した車両前照灯40と比較して、光源装置20が垂直に配置されている点でのみ異なる構成になっている。
図10は、本発明による車両前照灯の第五の実施形態の構成を示している。
図10において、車両前照灯60は、図7に示した車両前照灯40とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。 上記車両前照灯60は、図7に示した車両前照灯40と比較して、投影レンズ41の代わりに、投影レンズ61が備えられている。
上記投影レンズ61は、左右方向に延びる軸を有するシリンドリカルレンズのみから構成されている。
この場合、投影レンズ61の左右両端付近に凸レンズが備えられていない。このため、導光板21から左右方向に出射した光は、凸レンズによって配光パターンの中心付近には集光しないが、内面反射によって横方向内側に反射され、配光パターンの形成に寄与する。
従って、最大光度があまり重要ではないフォグランプ等においては、所望の配光パターンが形成され得ることになる。
図11は、本発明による車両前照灯の第六の実施形態の構成を示している。
図11において、車両前照灯70は、図10に示した車両前照灯60とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯70は、図10に示した車両前照灯60と比較して、光源装置20が垂直に配置されている点でのみ異なる構成になっている。
図12は、本発明による車両前照灯の第七の実施形態の構成を示している。
図12において、車両前照灯は、図1,図4,図7,図9,図10及び図11に示した車両前照灯と同様に構成されており、光源装置20の代わりに、光源装置80を備えている点でのみ異なる構成になっている。
この導光部81は、当該領域にて、導光板21の表面に載置された反射シート81aにより構成されている。
さらに、この反射シート81aの入射面21aとは反対側の端縁81bが、カットオフラインに対応した形状に形成されている。
図13は、本発明による車両前照灯の第八の実施形態の構成を示している。
図13において、車両前照灯90は、図1に示した車両前照灯10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。 上記車両前照灯90は、光源装置20における導光板21全体が、その左右方向に関して、光出射面21bを投影するための投影レンズ11の球面収差方向に対応して、この球面収差を補正するように、湾曲して形成されている。
従って、上記導光板21を光照射方向前方に向かって投影レンズ11により照射された配光パターンが、この投影レンズ11の球面収差の影響をあまり受けずに、形成されることになる。
逆に、この導光板21の曲率による投影レンズの球面収差の補正を見込んで、上記投影レンズ11は、ある程度の球面収差を有することが許され得ることになり、比較的安価な投影レンズ11を使用することが可能になる。これにより、車両前照灯全体の部品コストが低減され得ることになる。
図14は、本発明による車両前照灯の第九の実施形態の構成を示している。
図14において、車両前照灯100は、図9に示した車両前照灯50とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯100は、図9に示した車両前照灯50と比較して、上記導光板21全体が、その左右方向に関して、光出射面21bを投影するための投影レンズ11の球面収差方向に対応して、この球面収差を補正するように、湾曲して形成されている。
図15は、本発明による車両前照灯の第十の実施形態の構成を示している。
図15において、車両前照灯110は、図7に示した車両前照灯40に図12に示した光源装置80を組み合わせた構成であり、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯110は、図7に示した車両前照灯40と比較して、光源装置80を備えており、上記投影レンズ11の代わりに、投影レンズ111を備えている。
さらに、上記投影レンズ111は、各光軸O1,O2,O3,O4に関して、これらの光軸を中心軸とする四つの回転体(凸レンズ部)の集合体として形成されている、即ち四つの単一凸レンズ即ち凸レンズ部111a,111b,111c,111dを、互いに部分的に重なり合うように横に並べて配置した形状を有している。
これに対応して、光源装置80の各LED22は、これらの光軸O1,O2,O3,O4上及びこれらの中間位置に、それぞれ配置されている。
従って、各凸レンズ部111a,111b,111c,111dの光軸O1,O2,O3,O4毎に、光源としてのLED22を配置し、上記導光板21の光出射面21bが各光軸O1,O2,O3,O4と交差する領域を高輝度に設定することによって、多数のLED22からの光を効率的に光照射方向前方に向かって照射して配光パターンを形成することができる。
その際、上記光源装置80における導光板21の光出射面21bにおいて、各光軸O1,O2,O3,O4と交差する領域を、それぞれ高輝度に設定すればよい。このため、各光軸O1,O2,O3,O4に対応してLED22を配置することにより、容易に高輝度の配光パターンを形成することが可能である。
これにより、この隣接する凸レンズ部111cからの出射光L5は、光照射方向から横方向に反れてしまう。このため、図17に示すように、左右に隣接する凸レンズ部に入射した光L5による配光パターンが中央の配光パターンLから分割されてしまう可能性が大きい。
従って、図15に示した車両前照灯110においては、各光軸O1,O2,O3,O4の間の中間位置付近にもLED22を配置して、配光パターンを一連のものとすることが望ましい。
図18は、本発明による車両前照灯の第十一の実施形態の構成を示している。 図18において、車両前照灯120は、図15に示した車両前照灯110とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯120は、図15に示した車両前照灯110と比較して、光源装置80の導光板21の代わりに、各光軸O1,O2,O3,O4毎に分割された導光板81A,81B,81C,81Dを備えている。また、LED22が各光軸O1,O2,O3,O4上に配置されている。
ここで、各導光板81A,81B,81C,81Dは、その光軸O1,O2,O3,O4に対して斜めに延びる側壁が、対応する光軸O1,O2,O3,O4上のLED22から出射した光の当該側壁に対する入射角が臨界角以上であるように、設定されている。
この臨界角は、一般的に導光板を構成する透明樹脂材料の屈折率が1.5前後であることから、約40度である。
従って、各光軸O1,O2,O3,O4上に配置されたLED22から出射した光は、図19に示すように、導光板81A,81B,81C,81Dの側壁で全反射することにより、上記投影レンズ111の対応する凸レンズ部111a,111b,111c,111dに導かれ、隣接する凸レンズ部には入射しない。
図20は、本発明による車両前照灯の第十二の実施形態の構成を示している。 図20において、車両前照灯130は、図18に示した車両前照灯120とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯120は、図18に示した車両前照灯120と比較して、内側の光軸O2,O3に関連するLED22が、光軸O2,O3から外側にずれて配置されている。また、上記導光板81B,81Cは、その側壁が、このLED22のずれに合わせて、偏って傾斜している。
これにより、例えば光軸O3に関連するLED22,導光板81Cにより、実際の光軸O3’は、図20(C)で実線で示すように、光照射方向前方に関して、中心から内側に傾斜することになる。
図21は、本発明による車両前照灯の第十三の実施形態の構成を示している。 図21において、車両前照灯140は、図18に示した車両前照灯120とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯140は、図18に示した車両前照灯120と比較して、投影レンズ111の各凸レンズ部111a,111b,111c,111dのうち、内側の光軸O2,O3に関連する二つの凸レンズ部111b,111cの代わりに、シリンドリカルレンズ部141を備えている。
図22は、本発明による車両前照灯の第十四の実施形態の構成を示している。 図22において、車両前照灯150は、図18に示した車両前照灯120とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯150は、図18に示した車両前照灯120と比較して、投影レンズ151が三つの凸レンズ部151a,151b,151cを備えており、中央の凸レンズ部151bが左右両側の凸レンズ部151a,151cより大きく形成されている。
これにより、上記投影レンズ151は、互いに平行な三つの光軸O1,O2,O3を備えている。
この場合、上記投影レンズ111の中央の凸レンズ部151bが左右両側の凸レンズ部151a,151cと比較してより大きな直径を有していることから、図18の車両前照灯120とは異なる斬新なデザインとなる。
11,111,151 投影レンズ
12 筐体
20 光源装置
21 導光板
21a 入射面
21b 光出射面
21c 端面
21d 裏面
21e,21f 側面
22 LED(光源)
23 筐体
24 プリズムアレイ
25,25a,25b 光学シート
26 反射フィルム
41 投影レンズ
41a シリンドリカルレンズ
61 投影レンズ
80 光源装置
81 導光部
81a 反射シート
81b 端縁
81A,81B,81C,81D 分割された導光板
141 シリンドリカルレンズ部
Claims (4)
- 光源装置と、この光源装置からの出射光を光照射方向前方に向かって照射する凸状の投影レンズと、を備えており、
上記光源装置が、表面を光出射面とする扁平な板状の可視光領域で透明な材料から成る導光板と、上記導光板の一方の端面に対向して横に延びる長手方向に沿って配置された点状または線状の光源と、を含んでおり、
上記導光板の裏面が、上記端面から他方の端面に沿った断面にて鋸歯状で且つ上記端面に対して平行な方向に延びているプリズムアレイを有しており、
上記プリズムアレイの個々のプリズム面が、光源側から導光して来た光が全反射した場合に、光出射面に対する入射角が小さくなるように形成されていて、
上記投影レンズが、その光源装置側の焦点位置が上記光源装置の導光板の光出射面上に位置するように配置されていて、
かつ上記投影レンズが、互いに平行な二つ以上の光軸を有しており、各光軸を中心軸とする回転体から構成されていることを特徴とする、車両前照灯。 - 上記光源装置が、複数個の光源を有しており、
各光源のうち、少なくとも一部の光源が、上記投影レンズの各光軸上に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の車両前照灯。 - 上記導光板が、上記投影レンズの光軸毎に分割されており、分割された個々の導光板部分が、出射面側から見て、光源側の幅より光源と反対側の幅が大きいほぼ台形状に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の車両前照灯。
- 上記各導光板部分の側面が、ほぼ放物線または楕円の形状を有していることを特徴とする、請求項3に記載の車両前照灯。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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