JP2009208033A - 選別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水槽2内に、一端から他端に向かって下り勾配の傾斜スクリーン6と、その水槽2内に上昇流を発生させる上昇流発生手段8と、その上昇流で流体中に浮遊する浮遊物を下向き開口9aから上方へ吸引する吸引手段9とを複数組設け、前記傾斜スクリーン6は、前記各上昇流発生手段8と前記各吸引手段9との間に篩い目6a,6b,6c・・・をそれぞれ有している。比重の異なる物体が混在する混合物Dを前記水槽2の一端に投入し、その混合物Dを、前記上昇流に乗って前記吸引手段9に吸引される吸引可能物Bと前記傾斜スクリーン6上を下ってその傾斜スクリーン6の他端から落下して前記水槽2内に沈降する沈降物Aとに選別する。その吸引手段9による吸引力を、前記一端から前記他端に向かって徐々に大きくし、前記傾斜スクリーン6の篩い目6a,6b,6c・・・を、前記一端から前記他端に向かって徐々に大きくした。
【選択図】図1
Description
建築廃材のコンクリートは、図示しない破砕機で破砕されて、比較的大型の異物が手選別で除去された後、その破砕物が粒径に応じて篩い分けられ、湿式選別装置1に投入されるようになっている。
なお、この篩い分けにおいて微小異物は除去されているので、湿式選別装置1に投入される破砕物には、微小異物は含まれないようになっている。
上昇流発生管8と吸引管9とは、前記仕切板4で仕切られたバスケット3内の各列にそれぞれ設けられ、上昇流発生管8の開口8aと吸引管9の開口9aは、傾斜スクリーン6を隔てて斜め方向で対向している。また、その両開口8a、9a間の距離は、上昇流が衰えない距離に設定されている。
また、その排出側端部3bの水面近くには、水面上の浮上物Cを掬い上げるコンベア10が設けられている。
また、比重が1よりも小さい軽比重物は、水面上へ浮上して排出端3b側へ移動し、コンベア10にすくい上げられて外部に排出される。
また、その重比重物が流れに乗って吸引管9に吸引されたとしても、吸引管9は下向きに開口してその開口9aから上方へ傾斜しているので、自重による沈降力が吸引による浮力(吸引力)よりも上回って、再び下方の傾斜スクリーン6上へ沈降する(特許文献1参照)。
すなわち、混合物Dは、ある程度サイズ分けされた状態で前記バスケット3内の各列に別々に投入されるので、所定の比重を分級点とした選別精度が高められている。
これは、小さなサイズの物体ほど上昇流により受ける浮力は小さいが、その一方で、サイズが小さければ、重比重物であっても自重による沈降力が大きく低下するからである。
小サイズの重比重物は、上昇流により受ける浮力は小さいけれども、篩い目を通って傾斜スクリーンの下方に落ちるので、大サイズの中軽比重物のみが吸引管に吸引され、小サイズの重比重物は吸引されないようにすることができる。
このため、吸引管に吸引される中軽比重物は、勾配下部へ向かうに従って徐々に比重の大きいものとすることができる。それに応じて、同じ吸引管に吸引されてしまう懸念のあるサイズの重比重物は、勾配上部の篩い目よりもやや大きい篩い目を通って傾斜スクリーンの下方に落ちるので、吸引管には吸引されないようにすることができる。
その建築廃材は、図示しない破砕機で破砕されて、比較的大型の異物が手選別で除去された後、粒径に応じた篩い分けの工程を経ることなく、それらが混合物Dとして、湿式選別装置20に投入されるようになっている。
すなわち、図1に示すように、水槽2内の水に漬かる上面開口のバスケット3が設けられている。このバスケット3は上下動自在として、水槽2内に出し入れできるようにしてもよい。また、バスケット3は振動発生手段7を備えているので、傾斜スクリーン6には振動が付与されるようになっている。なお、水以外の流体を用いることは差し支えない。
この傾斜スクリーン6は、その全面に亘って篩い目6a,6b,6cを有するメッシュ状の板材で構成されている。水流は、その篩い目6a,6b,6cの孔を通って傾斜スクリーン6を表裏方向に通過し得る。
なお、上昇流発生管8の開口8aと吸引管9の開口9aとは、鉛直方向に対向させてもよい。
具体的には、傾斜スクリーン6の勾配上部から勾配下部に向かうに従って、その目の大きさが3段階で徐々に大きくなるように設定されている。
このエリアでは、傾斜スクリーン6の篩い目6aは、スクリーン全域の中で最も小さく設定されており、上昇流発生管8による上昇流の速さと吸引管9による吸引力の大きさは、いずれも最も小さく設定されている。
これは、「小サイズの中軽比重物(吸引可能物B)」は、前記篩い目6aを通過できない粒径であり、また、前記「極小サイズの重比重物(沈降物E)」よりも相対的に粒径が大きいので、上昇流の影響を受けやすいからである。
なお、この実施形態では、最も上部に位置する上昇流発生管8及び吸引管9は、篩い目6aが設けられている範囲の最も下部に位置しているので、「極小サイズの重比重物(沈降物E)」の篩い目6a通過が完了した後、「小サイズの中軽比重物(吸引可能物B)」の吸引が行われるようになっている。また、勾配途中の中間に位置する上昇流発生管8及び吸引管9、及び、最も下部に位置する上昇流発生管8及び吸引管9についても同様に、それぞれ篩い目6b,6cが設けられている範囲の最も下部に位置している。
このエリアでは、傾斜スクリーン6の篩い目6bは、前記篩い目6aよりもやや大きく設定されており、上昇流発生管8による上昇流の速さと吸引管9による吸引力の大きさも、勾配上部の前記上昇流発生管8と吸引管9よりも、やや大きく設定されている。
これは、「中サイズの中軽比重物(吸引可能物B’)」は、前記篩い目6bを通過できない粒径であり、前記「小サイズの重比重物(沈降物E’)」よりも相対的に粒径が大きいので、上昇流の影響を受けやすいからである。
このエリアでは、傾斜スクリーン6の篩い目6cは、前記篩い目6bよもさらに大きく設定されており、上昇流発生管8による上昇流の速さと吸引管9による吸引力の大きさも、前記中間に位置する前記上昇流発生管8と吸引管9よりも、さらに大きく設定されている。
これは、「大サイズの中軽比重物(吸引可能物B”)」は、前記篩い目6cを通過できない粒径であり、前記「中サイズの重比重物(沈降物E”)」よりも相対的に粒径が大きいので、上昇流の影響を受けやすいからである。
いずれの場合も、上昇流発生手段8による上昇流の強さと、吸引手段9による吸引力の強さとは、傾斜スクリーン6の勾配を下るにつれて徐々に大きくなるように設定する。また、傾斜スクリーン6の篩い目6a,6b,6c・・・の大きさも、勾配を下るにつれて徐々に大きく設定することに変わりない。
これらの上昇流発生手段8、吸引手段9については、これらの実施形態で示した管状を成す装置に限定されず、水槽2内の流体に流れを生じさせる周知の手段、あるいは、吸引力を生じさせる周知の手段を採用することができる。
2 水槽
3 バスケット
4 仕切板
5 シュート
6 傾斜スクリーン
6a,6b,6c 篩い目
7 振動発生手段
8 上昇流発生手段(上昇流発生管)
9 吸引手段(吸引管)
10 コンベア
11 排出スクリュー
A 沈降物
B 吸引可能物
C 浮上物
D 混合物
E 沈降物
Claims (2)
- 水槽2内に、一端から他端に向かって下り勾配を成す傾斜スクリーン6と、その水槽2内に満たされた流体に上昇流を発生させる上昇流発生手段8と、その上昇流で流体中に浮遊する浮遊物を下向き開口9aから上方へ吸引する吸引手段9とを前記下り勾配に沿って複数組設け、前記傾斜スクリーン6は、前記各上昇流発生手段8と前記各吸引手段9との間に篩い目6a,6b,6c・・・をそれぞれ有し、比重の異なる物体が混在する混合物Dを流体を満たした前記水槽2の一端に投入し、その混合物Dを、前記上昇流に乗って前記吸引手段9に吸引される吸引可能物Bと前記傾斜スクリーン6上を下ってその傾斜スクリーン6の他端から落下して前記水槽2内に沈降する沈降物Aとに選別する選別装置において、
前記各吸引手段9による吸引力を、前記一端から前記他端に向かって徐々に大きくし、前記傾斜スクリーン6の篩い目6a,6b,6c・・・を、前記一端から前記他端に向かって徐々に大きくしたことを特徴とする選別装置。 - 前記傾斜スクリーン6は、振動発生手段7により振動が付与されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055920A JP2009208033A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008055920A JP2009208033A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 選別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009208033A true JP2009208033A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41181706
Family Applications (1)
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JP2008055920A Pending JP2009208033A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 選別装置 |
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CN104245143A (zh) * | 2013-03-28 | 2014-12-24 | 可隆科技特株式会社 | 用于对包含于人造草坪的填充材料进行重复利用的筛选方法及筛选装置 |
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JP2007167835A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-07-05 | Kurimoto Ltd | 選別装置 |
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2008
- 2008-03-06 JP JP2008055920A patent/JP2009208033A/ja active Pending
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