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JP2009299591A - 内燃機関のegr制御装置 - Google Patents

内燃機関のegr制御装置 Download PDF

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JP2009299591A
JP2009299591A JP2008155319A JP2008155319A JP2009299591A JP 2009299591 A JP2009299591 A JP 2009299591A JP 2008155319 A JP2008155319 A JP 2008155319A JP 2008155319 A JP2008155319 A JP 2008155319A JP 2009299591 A JP2009299591 A JP 2009299591A
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Shiro Takakura
史郎 高倉
Moriyoshi Shoji
守良 庄子
Hajime Nakagawa
肇 中川
Masahiro Ishiga
雅浩 石賀
Tatsuya Morimoto
達也 森本
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 内燃機関のEGR制御装置において、ベンチュリ装置のノズルおよびディフューザ間にEGRガスを導入する際に発生する吸気の圧損を最小限に抑える。
【解決手段】 内燃機関の吸気通路12に設けられたベンチュリ装置19が、上流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が減少するノズル26と、下流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が増加するディフューザ27と、ノズル26およびディフューザ27の間に形成されてEGR通路21に連通するスリット28とを備える。ディフューザ27の入口通路面積をノズル26の出口通路面積よりもEGRガスの導入量に応じた値だけ大きなるように制御し、EGR通路21から吸気通路12に導入されるEGRガスの量に見合った大きさのスリット28の段差Gを形成することで、吸気通路12にEGRガスをスムーズに導入しながら、吸気通路12を流れる吸気に発生する乱流を減少させて圧損を最小限に抑えることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内燃機関の吸気通路に設けられたベンチュリ装置と、前記内燃機関の排気通路から前記ベンチュリ装置にEGRガスを還流するEGR通路と、前記EGR通路に流れるEGR量を制御するEGR制御手段とを備えた内燃機関のEGR制御装置に関する。
吸気管1の途中にベンチュリ部2を形成し、ベンチュリ部2のスロート部の外周に環状チャンバ3を設け、環状チャンバ3の内部と吸気管1の内部とを連通させる環状スリット6によって縮径部7および拡径部8を区画し、環状チャンバ3から環状スリット6を介して吸気管1の内部にEGRガスを導入するものが、下記特許文献1により公知である。
また吸気チャンネル2にEGRガスを再循環させるための移送チャンネル4が接続する接続部分にベンチュリ9を設け、駆動シャフト11によってベンチュリ9の壁部分10をくぼみ12に対して出没するように駆動することで、吸気チャンネル2のベンチュリ9の通路面積を変化させるものが、下記特許文献2により公知である。
特開2007−92592号公報 特表2003−534487号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、縮径部7および拡径部8間に段差Gを設けることで、ベンチュリ部2の最小内径部(縮径部7の下流端)よりも下流側(拡径部8側)に生じる負圧によってEGRガスの吸引作用を高めているが、ベンチュリ部2は鋳造によって一体成形されており、前記段差Gの高さはEGRガスの導入量に関わらずに一定になっている。
また上記特許文献2に記載されたものは、縮径部と拡径部とを一体に備える壁部分10を駆動シャフト11で駆動するようになっているが、この構成ではノズル出口とディフューザ入口との間の段差を調整することは不可能である。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関のEGR制御装置において、ベンチュリ装置のノズルおよびディフューザ間にEGRガスを導入する際に発生する吸気の圧損を最小限に抑えることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、内燃機関の吸気通路に設けられたベンチュリ装置と、前記内燃機関の排気通路から前記ベンチュリ装置にEGRガスを還流するEGR通路と、前記EGR通路に流れるEGR量を制御するEGR制御手段とを備えた内燃機関のEGR制御装置において、前記ベンチュリ装置は、EGR導入時において、前記吸気通路の上流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が減少するノズルと、前記吸気通路の前記ノズルよりも下流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が増加するディフューザと、前記ノズルの下流端および前記ディフューザの上流端の間に形成されて前記EGR通路に連通するスリットと、前記ディフューザの入口通路面積を変更するディフューザ入口通路面積可変機構とを備え、前記ディフューザ入口通路面積可変機構は、前記ディフューザの入口通路面積を、前記ノズルの出口通路面積よりもEGRガスの導入量に応じた値だけ大きくすることを特徴とする内燃機関のEGR制御装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ノズルの出口通路面積を変更するノズル出口通路面積可変機構を備えることを特徴とする内燃機関のEGR制御装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記吸気通路は前記ベンチュリ装置が設けられる部分で矩形状断面を有しており、前記ディフューザは、その下流側端部が前記吸気通路の壁面に枢支されたディフューザフラップを備え、EGRガスの導入時において、前記ディフューザ入口通路面積可変機構は、前記ディフューザフラップの上流側端部を、前記ノズルの前記壁面から離間する方向に傾斜する傾斜面の下流側端部に対して、EGRガスの導入量に応じた値だけ前記吸気通路の壁面に近い位置に揺動させることを特徴とする内燃機関のEGR制御装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記ノズルは、その上流側端部が前記吸気通路の壁面に枢支されたノズルフラップと、前記ノズルフラップを揺動させるノズル出口通路面積可変機構とを備え、EGRガスの非導入時において、前記ディフューザ入口通路面積可変機構は前記ディフューザフラップを前記吸気通路の壁面に沿わせるとともに、前記ノズル出口通路面積可変機構は前記ノズルフラップを前記吸気通路の壁面に沿わせることで、前記スリットを消滅させることを特徴とする内燃機関のEGR制御装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記ノズルは、その上流側端部が前記吸気通路の壁面に枢支されたノズルフラップと、前記ノズルフラップを揺動させるノズル出口通路面積可変機構とを備え、前記EGR通路は、前記ノズルフラップの上流側端部と下流側端部との間で前記吸気通路の壁面に開口し、EGRガスの非導入時において、前記ノズル出口通路面積可変機構は前記ノズルフラップを前記吸気通路の壁面に沿わせることで、前記壁面に開口する前記EGR通路を閉塞することを特徴とする内燃機関のEGR制御装置が提案される。
尚、実施の形態のEGR制御バルブ23は本発明のEGR制御手段に対応する。
請求項1の構成によれば、内燃機関の吸気通路に設けられたベンチュリ装置が、EGR導入時において、上流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が減少するノズルと、下流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が増加するディフューザと、ノズルおよびディフューザの間に形成されてEGR通路に連通するスリットとを備えており、ディフューザ入口通路面積可変機構でディフューザの入口通路面積を変更してノズルの出口通路面積よりもEGRガスの導入量に応じた値だけ大きくするので、EGR通路から吸気通路に導入されるEGRガスの量に見合ったスリットの段差を形成することが可能になり、吸気通路にEGRガスをスムーズに導入しながら、吸気通路を流れる吸気に発生する乱流を減少させて圧損を最小限に抑えることができる。
また請求項2の構成によれば、ノズル出口通路面積可変機構でノズルの出口通路面積を変更するので、ディフューザ入口通路面積可変機構によるディフューザの入口通路面積の変更と組み合わせることにより、ベンチュリ装置の絞りの大きさと、ノズルおよびディフューザ間のスリットの段差との両方を任意に変更することが可能となり、EGRガスの導入を効率よく行いながら、ベンチュリ装置における吸気の乱れを最小限に抑えることができる。
また請求項3の構成によれば、ベンチュリ装置のディフューザは、その下流側端部が矩形状断面の吸気通路の壁面上に枢支されたディフューザフラップを備え、EGRガスの導入時にディフューザ入口通路面積可変機構でディフューザフラップの上流側端部を、ノズルの傾斜面の下流側端部に対して、EGRガスの導入量に応じた値だけ吸気通路の壁面に近い位置に揺動させるので、簡単な構造でノズルおよびディフューザ間のスリットの段差を任意に制御し、EGRガスの導入に伴う吸気の乱れを一層効果的に抑制することができる。
また請求項4の構成によれば、ベンチュリ装置のノズルが、その上流側端部が吸気通路の壁面に枢支されたノズルフラップと、ノズルフラップを揺動させるノズル出口通路面積可変機構とを備えるので、EGRガスの非導入時に、ディフューザ入口通路面積可変機構でディフューザフラップを吸気通路の壁面に沿わせ、かつノズル出口通路面積可変機構でノズルフラップを吸気通路の壁面に沿わせることで、ノズルおよびディフューザ間のスリットを消滅させることができる。これにより、吸気通路にノズルおよびディフューザが突出することがなくなり、またノズルおよびディフューザ間にスリットが開口することがなくなるため、吸気の流通抵抗を最小限に抑えて圧損を低減することができる。
また請求項5の構成によれば、ベンチュリ装置のノズルが、その上流側端部が吸気通路の壁面に枢支されたノズルフラップと、ノズルフラップを揺動させるノズル出口通路面積可変機構とを備えるので、ノズル出口通路面積可変機構によりノズルフラップを揺動させることで、ノズル出口通路面積を任意に変化させることができる。またEGRガスの非導入時にノズルフラップを吸気通路の壁面に沿わせることで、ノズルフラップの上流側端部と下流側端部との間の壁面に開口するEGR通路を閉塞するので、EGR通路にEGR制御手段を設けない場合でも、EGRガスの供給を停止することができる。しかもEGRガスの導入時にノズルフラップを吸気通路の壁面から離れるように揺動させたとき、壁面に開口するEGR通路はノズルフラップの下流側端部よりも上流側に位置するので、EGR通路から導入したEGRガスをノズルフラップの背面に沿って吸気の流れ方向に案内し、吸気にスムーズに合流させて圧損の発生を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は内燃機関のEGR制御装置の全体構成図、図2はベンチュリ装置の縦断面図(EGRガス非導入時)、図3は図2の3−3線断面図、図4はベンチュリ装置の縦断面図(EGRガス導入時)、図5は図4の5−5線断面図、図6はベンチュリ装置の斜視図、図7はベンチュリ装置の圧損を示すグラフである。
図1に示すように、水素を燃料とする内燃機関Eは吸気ポート11…に連なる吸気通路12と、排気ポート13…に連なる排気通路14とを備える。ターボチャージャ15は排気通路14に臨むタービン16と吸気通路12に臨むコンプレッサ17とを同軸に結合したものであり、排気通路14を流れる排気で駆動されるタービン16の回転をコンプレッサ17に伝達し、回転するコンプレッサ17で吸気を圧縮して過給を行うようになっている。
ターボチャージャ15のコンプレッサ17と内燃機関Eの吸気ポート11…とを接続する吸気通路12には、コンプレッサ17で圧縮されて温度上昇した吸気を冷却するインタークーラ18が設けられる。コンプレッサ17の上流の吸気通路12にベンチュリ装置19が設けられており、またタービン16とその下流の排気ガス浄化触媒20との間の排気通路14が、EGR通路21を介してベンチュリ装置19に接続される。EGR通路21には、その上流側にEGRガスを冷却するEGRクーラ22が配置され、その下流側にEGRガスの流量を制御するEGR制御バルブ23が配置される。
ベンチュリ装置19は、上流側の吸気通路12から供給される吸気を絞るべく先細に形成されたノズル26と、ノズル26の下流端から末広がりに形成されたディフューザ27とを備えており、ノズル26およびディフューザ27の間のスリット28,28にEGR通路21の下流端が開口する。
図2〜図6に示すように、吸気通路12は少なくともベンチュリ装置19を設けた部分が矩形状断面を有している。ノズル26は、吸気の流れ方向の上流側の端部が吸気通路12の上下の壁面12a,12bに支軸31,31で揺動自在に枢支された上下一対のノズルフラップ32U,32Lを備えており、これらのノズルフラップ32U,32Lは支軸31,31に接続された電動モータ等で構成されるノズル出口通路面積可変機構33により揺動駆動される。
ベンチュリ装置19にEGR通路21が開口する部分において、吸気通路12の上下の壁面12a,12bに上下のチャンバ34U,34Lが凹設されており、両チャンバ34U,34Lは連通路35(図3および図5参照)を介して相互に連通する。ノズルフラップ32U,32Lが最も外側に揺動して吸気通路12の壁面12a,12bに沿った状態では(図2参照)、ノズルフラップ32U,32Lによってチャンバ34U,34Lが閉塞され、従ってEGR通路21と吸気通路12との連通も遮断される。またノズルフラップ32U,32Lの下流側の端部が相互に接近するように揺動すると(図4参照)、ノズル26の通路面積は下流側が狭まるように変化する。
一対のノズルフラップ32U,32Lの下流側における吸気通路12の上下の壁面12a,12bに、一対のディフューザフラップ36U,36Lの下流側の端部が支軸37,37で揺動自在に枢支されており、これらのディフューザフラップ36U,36Lは支軸37,37に接続された電動モータ等で構成されるディフューザ入口通路面積可変機構38により揺動駆動される。
ディフューザフラップ36U,36Lが最も外側に揺動して吸気通路12の壁面12a,12bに沿った状態では(図2参照)、吸気通路12の壁面12a,12bに沿ったノズルフラップ32U,32Lの下流側の端部と、ディフューザフラップ36U,36Lの上流側の端部とが隙間なく密着してスリット28,28が消滅する。またディフューザフラップ36U,36Lの上流側の端部が相互に接近するように揺動すると(図4参照)、ディフューザ27の通路面積は下流側が広がるように変化する。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
内燃機関Eはスロットルバルブを備えていないタイプであり、吸気系への燃料噴射量を制御することで出力の制御が行なわれる。
内燃機関Eの排気ポート13…から排気通路14に排出された排気はターボチャージャ15のタービン16を駆動した後、排気ガス浄化触媒20を通過して浄化された状態で排出される。ターボチャージャ15のタービン16で駆動されるコンプレッサ17により圧縮された吸気は、インタークーラ18で冷却された後に吸気ポート11…から内燃機関Eに吸入されて燃料の燃焼に供される。ターボチャージャ15のタービン16の下流の排気通路14から分岐するEGR通路21に導入されたEGRガスは、EGRクーラ22で冷却された後にEGR制御バルブ23で流量を制御され、ベンチュリ装置19に発生する負圧で吸気通路12に還流することで排気中のNOxの低減に寄与する。
吸気通路12へのEGRガスの導入を行わない場合には、ノズル出口通路面積可変機構33によりノズルフラップ32U,32Lを吸気通路12の壁面12a,12bに沿う位置に揺動させるとともに、ディフューザ入口通路面積可変機構38によりディフューザフラップ36U,36Lを吸気通路12の壁面12a,12bに沿う位置に揺動させる(図2および図3参照)。その結果、ノズルフラップ32U,32Lによってチャンバ34U,34Lが閉塞され、結果的にEGR通路21も閉塞されるため、EGR制御バルブ23を閉弁しなくても、吸気通路12へのEGRガスの導入を停止することができる。これと同時に、ノズルフラップ32U,32Lおよびディフューザフラップ36U,36L間のスリット28,28も消滅し、ベンチュリ装置19の近傍の吸気通路12の内面が突起や凹部が存在しない滑らかな形状となり、吸気のスムーズな流通を可能にして圧損の発生を最小限に抑えることができる。
また排気通路14から吸気通路12にEGR通路21を介してEGRガスを導入する場合には、ノズル出口通路面積可変機構33によりノズルフラップ32U,32Lを相互に接近する方向に揺動させることで、ノズル26の通路面積を吸気の流れ方向に沿って減少させ、かつディフューザ入口通路面積可変機構38によりディフューザフラップ36U,36Lを相互に接近する方向に揺動させることで、ディフューザ27の通路面積を吸気の流れ方向に沿って増加させる(図4および図5参照)。
このとき、ノズル26の下流側の端部の出口通路面積に対し、ディフューザ27の上流側の端部の入口通路面積を、EGRガスの導入量に応じた値だけ大きくすることで、所定の段差G(図4参照)を有するスリット28,28をノズル26およびディフューザ27間に形成する。ノズル26を流れる流体の量に対して、ディフューザ27を流れる流体の量は、スリット28,28から導入されたEGRガスの量だけ多くなるが、ディフューザ27の上流側の端部の入口通路面積をノズル26の下流側の端部の出口通路面積よりもEGRガスの導入量に応じた値だけ大きくすることで、EGRガスが流入するスリット28,28の近傍の吸気通路12における乱流の発生を防止し、ベンチュリ装置19における圧損を低減しながら、EGRガスの吸気通路12へのスムーズな導入を可能にすることができる。
しかもEGR通路21に連通するチャンバ34U,34Lの位置は、ノズルフラップ32U,32Lとディフューザフラップ36U,36Lとの間に開口するスリット28,28よりも吸気の流れ方向上流側にあるので、チャンバ34U,34Lから流出したEGRガスはノズルフラップ32U,32Lの背面に沿って吸気の流れ方向と略平行に案内され、スリット28,28を通過して吸気通路12を流れる吸気に一層スムーズに合流することができる。
図7から明らかなように、EGRガスを導入しないときには、ノズル26の出口通路面積とディフューザ27の入口通路面積とを等しくした場合の方が、ノズル26の出口通路面積よりもディフューザ27の入口通路面積を大きくした場合よりもベンチュリ装置19での圧損が減少していることが分かる。その理由は、EGRガスを導入しないときには、ノズル26における吸気の流量とディフューザ27における吸気の流量とが等しいため、出口通路面積に対して入口通路面積を増加させることで、かえって吸気の乱れが増加するからである。
一方、EGRガスを導入するときには、ノズル26の出口通路面積とディフューザ27の入口通路面積とを等しくした場合の方が、ノズル26の出口通路面積よりもディフューザ27の入口通路面積を大きくした場合よりもベンチュリ装置19での圧損が増加していることが分かる。その理由は、EGRガスを導入するときには、ノズル26における吸気流量よりもディフューザ27における吸気の流量が導入されたEGRガスの分だけ増加するため、出口通路面積に対して入口通路面積を増加させないと吸気の乱れが増加するからである。
このように、本実施の形態によれば、EGRガスの導入時の圧損の低減と、EGRガスの非導入時の圧損の低減とを両立させることができる。
次に、図8に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態のベンチュリ装置19は、各2個のノズルフラップ32U,32Lおよびディフューザフラップ36U,36Lを備えているが、第2の実施の形態のベンチュリ装置19は、各1個のノズルフラップ32およびディフューザフラップ36を備えている。
この実施の形態によれば、ノズルフラップ32およびディフューザフラップ36の数を減らして部品点数およびコストを削減できるだけでなく、チャンバ34をEGR通路21が開口する側に1個だけ設ければ良いため、2個のチャンバ34U,34Lを設ける場合に必要な連通路35(図3および図5参照)が不要になり、更なる構造の簡素化が可能になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では水素を燃料とする内燃機関Eを例示したが、本発明はガソリンや軽油を燃料とする内燃機関Eに対しても、またターボチャージャ15を持たない内燃機関Eに対しても適用することができる。
また実施の形態ではノズルフラップ32,32U,32Lおよびディフューザフラップ36,36U,36Lの両方を揺動可能としているが、ノズルフラップ32,32U,32Lを固定とし、ディフューザフラップ36,36U,36Lだけを揺動可能としても良い。
また実施の形態ではベンチュリ装置19の近傍で吸気通路12を矩形状断面とし、ノズルフラップ32,32U,32Lおよびディフューザフラップ36,36U,36Lを平板状としているが、前記吸気通路12を円形断面とし、ノズルフラップ32,32U,32Lおよびディフューザフラップ36,36U,36Lをコーン状に拡径および縮径可能に構成しても良い。
また本発明のEGR制御手段は、実施の形態のEGR制御バルブ23に限定されず、排気管内に設けた排圧制御弁や、本発明のノズル出口通路面積可変機構33等によって排圧と吸気圧との差圧をコントロールしてEGR流量を制御するものが含まれる。
また実施の形態では、EGRガスの非導入時にノズルフラップ32,32U,32Lの下流端とディフューザフラップ36,36U,36Lの上流端とを突き合わせてスリット28を消滅させているが、ノズルフラップ32,32U,32Lの下流端とディフューザフラップ36,36U,36Lの上流端とを一部重ね合わせてスリット28を消滅させても良い。
第1の実施の形態に係る内燃機関のEGR制御装置の全体構成図 ベンチュリ装置の縦断面図(EGRガス非導入時) 図2の3−3線断面図 ベンチュリ装置の縦断面図(EGRガス導入時) 図4の5−5線断面図 ベンチュリ装置の斜視図 ベンチュリ装置の圧損を示すグラフ 第2の実施の形態に係るベンチュリ装置の縦断面図(EGRガス導入時)
符号の説明
12 吸気通路
12a 壁面
12b 壁面
14 排気通路
19 ベンチュリ装置
21 EGR通路
23 EGR制御バルブ(EGR制御手段)
26 ノズル
27 ディフューザ
28 スリット
32 ノズルフラップ
32U ノズルフラップ
32L ノズルフラップ
33 ノズル出口通路面積可変機構
36 ディフューザフラップ
36U ディフューザフラップ
36L ディフューザフラップ
38 ディフューザ入口通路面積可変機構
E 内燃機関

Claims (5)

  1. 内燃機関(E)の吸気通路(12)に設けられたベンチュリ装置(19)と、
    前記内燃機関(E)の排気通路(14)から前記ベンチュリ装置(19)にEGRガスを還流するEGR通路(21)と、
    前記EGR通路(21)に流れるEGR量を制御するEGR制御手段(23)とを備えた内燃機関のEGR制御装置において、
    前記ベンチュリ装置(19)は、EGR導入時において、
    前記吸気通路(12)の上流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が減少するノズル(26)と、
    前記吸気通路(12)の前記ノズル(26)よりも下流側に配置されて吸気の流れ方向に沿って通路面積が増加するディフューザ(27)と、
    前記ノズル(26)の下流端および前記ディフューザ(27)の上流端の間に形成されて前記EGR通路(21)に連通するスリット(28)と、
    前記ディフューザ(27)の入口通路面積を変更するディフューザ入口通路面積可変機構(38)とを備え、
    前記ディフューザ入口通路面積可変機構(38)は、前記ディフューザ(27)の入口通路面積を、前記ノズル(26)の出口通路面積よりもEGRガスの導入量に応じた値だけ大きくすることを特徴とする内燃機関のEGR制御装置。
  2. 前記ノズル(26)の出口通路面積を変更するノズル出口通路面積可変機構(33)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のEGR制御装置。
  3. 前記吸気通路(12)は前記ベンチュリ装置(19)が設けられる部分で矩形状断面を有しており、
    前記ディフューザ(27)は、その下流側端部が前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)上に枢支されて上流側に向かって延びるディフューザフラップ(36,36U,36L)を備え、
    EGRガスの導入時において、前記ディフューザ入口通路面積可変機構(38)は、前記ディフューザフラップ(36,36U,36L)の上流側端部を、前記ノズル(26)の前記壁面(12a,12b)から離間する方向に傾斜する傾斜面の下流側端部に対して、EGRガスの導入量に応じた値だけ前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)に近い位置に揺動させることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のEGR制御装置。
  4. 前記ノズル(26)は、その上流側端部が前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)上に枢支されたノズルフラップ(32,32U,32L)と、前記ノズルフラップ(32,32U,32L)を揺動させるノズル出口通路面積可変機構(33)とを備え、
    EGRガスの非導入時において、前記ディフューザ入口通路面積可変機構(38)は前記ディフューザフラップ(36,36U,36L)を前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)に沿わせるとともに、前記ノズル出口通路面積可変機構(33)は前記ノズルフラップ(32,32U,32L)を前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)に沿わせることで、前記スリット(28)を消滅させることを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関のEGR制御装置。
  5. 前記ノズル(26)は、その上流側端部が前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)に枢支されたノズルフラップ(32,32U,32L)と、前記ノズルフラップ(32,32U,32L)を揺動させるノズル出口通路面積可変機構(33)とを備え、
    前記EGR通路(21)は、前記ノズルフラップ(32,32U,32L)の上流側端部と下流側端部との間で前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)に開口し、
    EGRガスの非導入時において、前記ノズル出口通路面積可変機構(33)は前記ノズルフラップ(32,32U,32L)を前記吸気通路(12)の壁面(12a,12b)に沿わせることで、前記壁面(12a,12b)に開口する前記EGR通路(21)を閉塞することを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関のEGR制御装置。
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