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JP2009196404A - ハイブリッド制御装置、空調制御装置、ハイブリッド車両の制御方法 - Google Patents

ハイブリッド制御装置、空調制御装置、ハイブリッド車両の制御方法 Download PDF

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JP2009196404A JP2008037387A JP2008037387A JP2009196404A JP 2009196404 A JP2009196404 A JP 2009196404A JP 2008037387 A JP2008037387 A JP 2008037387A JP 2008037387 A JP2008037387 A JP 2008037387A JP 2009196404 A JP2009196404 A JP 2009196404A
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Abstract

【課題】ハイブリッド車両の制動時に、バッテリの充電が不可能な状態であってもバッテリを充電することなく制動力を確保でき、且つ、制動により発生した電力を有効に活用することのできるハイブリッド制御装置を提供する。
【解決手段】動力分割機構61を介して接続されたエンジン2とモータジェネレータMGとを車両1の要求パワーとバッテリ3の充電許可電力及び放電許可電力に基づいて制御するハイブリッド制御装置84であって、モータジェネレータMGに回生制動が要求されたときに、前記回生制動により発生する電力が前記バッテリ3の前記充電許可電力を超える場合に、余剰電力が空調装置7で消費されるように空調制御装置85に電力制御指令を出力して、前記モータジェネレータMGを回生制動制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力分割機構を介して接続されたエンジンとモータジェネレータとを車両の要求パワーとバッテリの充電許可電力及び放電許可電力に基づいて制御するハイブリッド制御装置、空調制御装置、及びハイブリッド車両の制御方法に関する。
エンジンとモータジェネレータが動力分割機構を介して接続され、エンジンとモータジェネレータを併用して動力を得ることで、エンジンの燃費の向上等を図るハイブリッド車両が提案されている。
ハイブリッド車両では、バッテリの残存容量に応じて規定される充電許可電力及び放電許可電力の範囲内で電力が使用されるようにモータジェネレータが制御されることで、バッテリの残存容量が所定範囲に収まるようにバッテリの充放電が実行されている。
そのため、例えば、運転者がハイブリッド車両を減速させるために踏み込んでいたアクセルペダルを離すことで、ハイブリッド車両のモータに回生制動が要求されるときに、モータの回生制動により発生する電力がバッテリの充電許可電力を超えてしまう場合には、バッテリは回生制動により発生する電力を充電により受け入れることができない。よって、このような場合、ハイブリッド車両は、モータを回生制動させることができない虞があった。
このような問題を解決するため、特許文献1には、遊星歯車機構と二つのモータとを用いてエンジンからの動力をトルク変換して車軸に出力するハイブリッド自動車であって、一方のモータにより車軸に制動力を作用させる際にバッテリの充電不可状態が検出されたとき、一方のモータによって回生される電力を他方のモータによって消費するように二つのモータを制御することで、バッテリを充電することなく車軸に制動力を作用させることができるハイブリッド自動車が開示されている。
特開2004−312962号公報
しかし、特許文献1は、本来はバッテリの充電に使用されるべき電力を、他方のモータを駆動制御することで無駄に消費しており、車両の制動時に一方のモータによって回生された電力を有効活用できていない。
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、ハイブリッド車両の制動時に、バッテリの充電が不可能な状態であってもバッテリを充電することなく制動力を確保でき、且つ、制動により発生した電力を有効に活用することのできるハイブリッド制御装置、空調制御装置、及びハイブリッド車両の制御方法を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるハイブリッド制御装置の特徴構成は、動力分割機構を介して接続されたエンジンとモータジェネレータとを車両の要求パワーとバッテリの充電許可電力及び放電許可電力に基づいて制御するハイブリッド制御装置であって、前記モータジェネレータに回生制動が要求されたときに、前記回生制動により発生する電力が前記バッテリの前記充電許可電力を超える場合に、余剰電力が空調装置で消費されるように空調制御装置に電力制御指令を出力して、前記モータジェネレータを回生制動制御する点にある。
上述の構成によれば、ハイブリッド車両の減速等のためにモータジェネレータに回生制動が要求されたが、その時点でバッテリが充電不可能な状態である場合であっても、ハイブリッド制御装置が、回生制動により発生する電力を空調装置で消費させるように空調制御装置を制御する。
以上説明した通り、本発明によれば、ハイブリッド車両の制動時に、バッテリの充電が不可能な状態であってもバッテリを充電することなく制動力を確保でき、且つ、制動により発生した電力を有効に活用することのできるハイブリッド制御装置を提供することができるようになった。
以下、本発明によるハイブリッド制御装置、空調制御装置、及びハイブリッド車両の制御方法について説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両1は、エンジン2、バッテリ3、インバータ4、駆動輪5、無段変速機構6、空調装置7、及び本発明によるハイブリッド制御装置84と空調制御装置85を含む複数の電子制御装置8、コンバータ9等を備えて構成されている。
エンジン2は、図2に示すように、内燃部20と、内燃部20へ吸入される空気及び燃料の通路となる吸気管21と、外気の汚れを除去するエアフィルタ22と、吸気量を検出するエアフロメータ23と、吸入される空気量を制御するスロットルバルブ24と、内燃部20の吸気ポート20Aに対して燃料タンクに貯蔵された燃料を噴射するための燃料噴射弁としてのフュエルインジェクション25と、内燃部20で燃焼されたガスを排気する排気通路26と、排気されたガスを浄化する触媒27と、触媒27の上流側に設置された酸素濃度センサとなる空燃比検出手段としてのA/Fセンサ28等を備えて構成されている。尚、スロットルバルブ24には、例えば、リニア式スロットル・ポジション・センサからなるスロットル開度を検出するためのスロットル開度検出手段24Aが設置されている。
エンジン2は、複数の電子制御装置8のうちの後述するエンジン制御装置82によって、ハイブリッド制御装置84から要求されるエンジン要求パワーを満たし、かつ最適燃費となるエンジン回転数となるようにスロットル開度を制御する。また、エンジン制御装置82は、A/Fセンサ28により検出された酸素濃度に基づいて算出された空燃比が目標空燃比となるようにフュエルインジェクション25から燃料噴射される燃料量が調整されてストイキ制御が行なわれることで、内燃部20が適切に駆動されるように構成されている。
バッテリ3は、複数の電池セルが一体化されたモジュールを複数直列に接続したリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の組電池で構成されている。
インバータ4は、図1に示すように、バッテリ3から入力された直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータMG、つまり発電機MG1及び駆動モータMG2に出力するとともに、モータジェネレータMGから入力された交流電力を直流電力に変換してバッテリ3に出力する。
コンバータ9は、バッテリ3の電圧を昇圧または降圧する。例えば、コンバータ9は、バッテリ3からの入力電圧V1(例えば288(V))を、出力電圧V2(例えば650(V))までの範囲の電圧に昇圧するとともに、インバータ4の出力電圧V2をバッテリ3の電圧V1まで降圧する。
無段変速機構6は、エンジン2のクランクシャフトから入力されたトルクを、遊星歯車機構でなる動力分割機構61を介してプロペラ軸62及び発電機MG1に伝達する。また、無段変速機構6には、プロペラ軸62を駆動する走行アシスト用の駆動モータMG2がリダクションギヤ等のギヤ機構63を介して備えられ、プロペラ軸62がデファレンシャルギヤ機構64を介して駆動輪5に連結されている。
モータジェネレータMGは、発電機及び電動機の両方として機能し得るが、発電機MG1は名称のとおり主として発電機として動作し、駆動モータMG2は主として電動機として動作する。
発電機MG1は、動力分割機構61を介して伝達されたエンジン2からのトルクによって回転駆動して発電する。発電機MG1による発電電力は、インバータ4を介してバッテリ3及び/または駆動モータMG2に供給され、バッテリ3の充電電力及び/または駆動モータMG2の駆動電力として用いられる。
駆動モータMG2は、インバータ4から入力された交流電力によって回転駆動される。駆動モータMG2の回転駆動で生成された駆動力は、ギヤ機構63、プロペラ軸62、及びデファレンシャルギヤ機構64を介して駆動輪5へ伝達される。また、ハイブリッド車両1の減速時、つまりモータジェネレータMGへの回生制動要求時には、駆動モータMG2の回転駆動による発電電力がインバータ4を介してバッテリ3に供給され、バッテリ3が充電される。
動力分割機構61は、図3に示すような遊星歯車機構で構成されており、サンギヤ611と、サンギヤ611と、リングギヤ612と、複数のピニオンギヤ613とを備えている。尚、図3は、図1に示した動力分割機構61の断面図である。
図1に示すように、サンギヤ611は、サンギヤ軸614を介して発電機MG1の回転軸と接続されており、リングギヤ612は、リングギヤ軸615及びギヤ機構63を介して駆動モータMG2の回転軸と接続されている。
複数のピニオンギヤ613は、サンギヤ611およびリングギヤ612との間に配置され、各ピニオンギヤ613が、サンギヤ611の外周を自転しながら公転する。各ピニオンギヤ613の公転力は、プラネタリキャリア軸616により図3に示すプラネタリキャリア617の回転力として与えられる。プラネタリキャリア軸616はエンジン2と接続されている。
プラネタリキャリア617の回転に伴ってサンギヤ611及びリングギヤ612が回転することにより、エンジン2からプラネタリキャリア軸616を介して供給されたトルクが、ピニオンギヤ613を介してリングギヤ612及びサンギヤ611へ伝達される。つまり、エンジン2によるトルクが、プロペラ軸62のトルクと発電機MG1のトルクとに分割される。
以下、無段変速機構6の動作について詳述する。遊星歯車機構では、サンギヤ611、リングギヤ612、及びプラネタリキャリア617のうちの何れか二つについて回転数及びトルクが決定されると、残り一つの回転数およびトルクが決定される。
ここで、プラネタリキャリア617(エンジン2)、サンギヤ611(発電機MG1)、またはリングギヤ612(プロペラ軸62)の回転数は、残り二つの回転数、及び、サンギヤ611とリングギヤ612の歯の数の比に基づいて、以下の数1から数3で決定される。尚、数1から数3において、Neはエンジン2の回転数、Ngは発電機MG1の回転数、Npはプロペラ軸62の回転数、ρはサンギヤ611とリングギヤ612の歯の数の比(サンギヤ611の歯の数をリングギヤ612の歯の数で除算した値)である。


また、エンジン2、発電機MG1、及びプロペラ軸62のトルクは、以下の数4から数6の関係を有している。尚、数4から数6において、Teはエンジン2のトルク、Tgは発電機MG1のトルク、Tpはプロペラ軸62のトルク、Tepはエンジン直行トルク、Tmpはプロペラ軸換算トルクであり、エンジン直行トルクTep及びプロペラ軸換算トルクTmpについては以下で説明する。


エンジン直行トルクTepは、エンジン2のトルクTe及び発電機MG1のトルクTgの二箇所のトルクによって決定されるプロペラ軸62に加わるトルクのことである。また、プロペラ軸換算トルクTmpは、駆動モータMG2のトルクにギヤ機構63のギヤ比を乗算することで算出されるトルクである。
つまり、数6より、プロペラ軸62のトルクTpは、エンジン2のトルクによってプロペラ軸62に加えられるトルクであるエンジン直行トルクTepと、駆動モータMG2のトルクによってプロペラ軸62に加えられるトルクであるプロペラ軸換算トルクTmpとの合算によって決定される。
ハイブリッド車両1の走行時、プロペラ軸62の要求するパワーに相当する駆動力がエンジン2から出力され、出力されたトルクは動力分割機構61を介してプロペラ軸62に伝達される。
このとき、プロペラ軸62から出力すべき回転数及びトルクに対して、エンジン2の出力しているトルクの一部が動力分割機構61を介して発電機MG1に伝達される。発電機MG1は伝達されたトルクにより発電し、その発電電力により駆動モータMG2が駆動される。駆動モータMG2の駆動によりプロペラ軸62にトルクが付加され、プロペラ軸62から出力されるトルクが増加される。
モータジェネレータMGにより発電された電力の全てまたは一部は、バッテリ3に蓄積される。また、バッテリ3に蓄積された電力によって、モータジェネレータMGを駆動することもできる。
上記の動作原理に基づき、ハイブリッド車両1は、エンジン2またはモータジェネレータMGのトルクによって、または、エンジン2及びモータジェネレータMGのトルクの併用によって走行する。ハイブリッド車両1は、エンジン2及びモータジェネレータMGの双方を駆動源として走行することにより、プロペラ軸62から出力すべきトルクに応じて、エンジン2を運転効率の高い動作点で駆動できる。よって、ハイブリッド車両1は、エンジン2のみを駆動源とする従来の車両に比べて低燃費とすることができる。
以下、図4から図6に示す共線図を用いて、無段変速機構6の動作について更に詳述する。
ハイブリッド車両1が停止している場合、エンジン2、発電機MG1、及び駆動モータMG2は何れも停止しており、エンジン2、発電機MG1、及び駆動モータMG2の回転数及びトルクは零であるため、共線図におけるエンジン2、発電機MG1、及び駆動モータMG2の動作点は図4(a)で示すような直線で表わされる。
ハイブリッド車両1が、エンジン2を停止させて駆動モータMG2の駆動力のみで前進している場合、エンジン2の回転数Neはエンジン2停止のため零であり、プロペラ軸62は駆動モータMG2の駆動力により正回転(回転数Npは正の値)であり、発電機MG1はプロペラ軸62の正回転により負回転(回転数Ngは負の値)である。
また、エンジン2のトルクTgはエンジン2停止のため零であるので、発電機MG1のトルクTgも零となり、プロペラ軸62のトルクTp(正トルク)がそのままハイブリッド車両1の駆動力となる。
よって、共線図におけるエンジン2、発電機MG1、及び駆動モータMG2の動作点は図4(b)で示すような直線で表わされる。
ハイブリッド車両1が、エンジン2による前進加速走行を行なっている場合、エンジン2は正回転(回転数Neは正の値)である。プロペラ軸62は正回転(回転数Npは正の値)であり、ハイブリッド車両1が高速である程その回転数Npは大きくなる。発電機MG1は、低速走行では正回転(回転数Ngは正の値)だが、高速走行ではプロペラ軸62の回転数Npの増大により負回転(回転数Ngは負の値)となる。
また、エンジン2のトルクTeは、ハイブリッド車両1が加速走行のため、正トルクであり、発電機MG1のトルクTgは、エンジン2のトルクTeが正トルクであるため、負トルクとなる。エンジン直行トルクTepは、ハイブリッド車両1が加速走行のため、車速にかかわらず正トルクとなるが、プロペラ軸換算トルクTmpは、ハイブリッド車両1が低速の場合には正トルクとなるが、ハイブリッド車両1が高速の場合には発電機MG1の消費電力を賄うための発電により負トルクとなる。但し、エンジン直行トルクTepの絶対値がプロペラ軸換算トルクTmpの絶対値よりも大きいため、エンジン直行トルクTepとプロペラ軸換算トルクTmpの合計であるプロペラ軸62のトルクTpは正トルクとなる。
よって、共線図におけるエンジン2、発電機MG1、及び駆動モータMG2の動作点は、低速の場合は図5(a)、高速の場合は図5(b)で示すような直線で表わされる。
ハイブリッド車両1が、図5(a)の状態で、エンジン2による前進減速走行、つまりモータジェネレータMGに回生制動が要求される走行を行なっている場合、ハイブリッド車両1が前進走行のため、エンジン2、プロペラ軸62、及び発電機MG1共に正回転(回転数Ne、Np、Ngは正の値)である。
また、エンジン2のトルクTeは、ハイブリッド車両1が減速走行のため、負トルクであり、発電機MG1のトルクTgは、エンジン2のトルクTeが負トルクであるため、正トルクとなる。エンジン直行トルクTepは、ハイブリッド車両1が減速走行であるため制動力を確保するために、負トルクとなり、プロペラ軸換算トルクTmpは、発電機MG1の発電電力を賄うために、負トルクとなる。つまり、エンジン直行トルクTepとプロペラ軸換算トルクTmpの加算値であるプロペラ軸62のトルクTpは負トルクとなる。
よって、共線図におけるエンジン2、発電機MG1、及び駆動モータMG2の動作点は図6で示すような直線で表わされる。
空調装置7は、フロン類、アンモニア、または二酸化炭素等の冷媒を、液化と気化を繰り返しながら循環させることで、室内の温度や湿度の調整を行なう装置である。
空調装置7は、例えば、図7に示すように、気体状の冷媒を圧縮することで高圧高温の状態とするコンプレッサ71と、コンプレッサ71からの高圧高温の冷媒を冷却することで高圧中温且つ液体の状態とするコンデンサ等で構成される冷却部72と、冷却部72で液化された冷媒(液体状の冷媒)を冷却部72でも液化されなかった冷媒から分離して溜めておく分離部73と、液体状の冷媒を微小ノズル穴からエバポレータ75へ噴射することで液体状の冷媒を減圧して低圧低温の状態とするエキスパンションバルブ74と、減圧された液体状の冷媒を気化するエバポレータ75と、冷媒の気化時に熱を奪われて冷やされたエバポレータ75周辺の空気に対して風を通過させることで冷風を発生させ外部へ放出する冷風ブロアファン76と、冷媒の液化時に発生する熱を外部へ放出する温風ファン77等を備えて構成されている。尚、本実施形態において、空調装置7は、バッテリ3より電力を供給されている。
電子制御装置8は、バッテリ3の充電状態の監視を行なうバッテリ制御装置81と、エンジン2の吸気量及び燃料噴射量の制御等を実行するエンジン制御装置82と、モータジェネレータMGを制御するMG制御装置83と、動力分割機構61を介して接続されたエンジン2とモータジェネレータMGとをハイブリッド車両1の要求パワーとバッテリ3の充電許可電力及び放電許可電力に基づいて制御するハイブリッド制御装置84と、空調装置7を制御する空調制御装置85等を備えて構成されている。
各電子制御装置8にはCPUを備えたマイクロコンピュータ、CPUで実行される制御プログラムが格納されたROM及び/またはEEPROM、ワーキングエリアとして使用されるRAM、及び入出力回路等が設けられており、以下で説明する各電子制御装置8の各機能は、CPUが制御プログラムを実行することで実現されている。尚、各電子制御装置8は相互に通信可能に接続されている。
バッテリ制御装置81は、バッテリ3の出力電圧を測定する電圧測定部31と、出力電流を測定する電流測定部32と、温度を測定する温度測定部33からの測定値が入力されており、バッテリ制御装置81は、これらの測定値に基づいてバッテリ残存容量(以下、「SOC(State of Charge)」と記す。)を演算する。
エンジン制御装置82は、エンジン2に備えられたクランク角センサ、エアフローセンサ、及びA/Fセンサ28等の各センサの入力信号、並びに他の電子制御装置8からの通信データ(例えば、ハイブリッド制御装置84からの要求パワーを示すデータ)等に基づいてエンジン2の状態を把握し、エンジン2への燃料供給量及び供給タイミング並びにスロットル開度等を制御することにより適切な回転数となるようにエンジン2を駆動制御する。
MG制御装置83は、ハイブリッド制御装置84から入力されたモータジェネレータMGの要求トルクを満たすようにモータジェネレータMGを駆動制御し、また、ハイブリッド制御装置84からモータジェネレータMGに対してバッテリ3への出力要求がある場合、当該出力要求を満たす発電量を確保するためにモータジェネレータMGを駆動制御する。
ハイブリッド制御装置84について以下に詳述する。ハイブリッド制御装置84は、アクセルポジションセンサから得られたアクセル開度、シフトポジションセンサから得られたシフト位置、及び車速センサから得られた車速情報等のハイブリッド車両1の運転状態に基づいてエンジン出力及びモータトルクを算出する。また、ハイブリッド制御装置84は、バッテリ制御装置81でSOC等から算出されたバッテリ3が必要とする電力値をバッテリ制御装置81から受け取る。
そして、ハイブリッド制御装置84は、算出したエンジン出力及びモータトルクを実現するために必要な電力値、及び、バッテリ制御装置81から受け取ったバッテリ3が必要とする電力値の合計値のパワーを、エンジン制御装置82及びMG制御装置83に要求する。
ハイブリッド制御装置84は、ハイブリッド車両1の力行時にバッテリ3からの放電電力をモータジェネレータMGに供給し、ハイブリッド車両1の回生制動時にモータジェネレータMGによる発電電力でバッテリ3を充電するように、MG制御装置83にモータジェネレータMGを制御させる。
詳述すると、ハイブリッド制御装置84は、バッテリ制御装置81から入力されたバッテリ3のSOCとハイブリッド制御装置7のROMに格納されたハイブリッド車両1の運転状態に対するエンジン出力及びモータトルクの配分を示すマップ情報等に基づいて演算処理を実行し、充電許可電力Win及び放電許可電力Woutの範囲内でバッテリ3の充放電が実行されるようにMG制御装置83にモータジェネレータMGを制御させる。
ここで、充電許可電力Win及び放電許可電力Woutは、バッテリ制御装置7で推定されたSOCに応じて規定されるバッテリ3の入出力許可電力範囲のことであり、充電許可電力Winは基本的に負の値、放電許可電力Woutは基本的に正の値である。
ハイブリッド制御装置84は、上述のように過充電または過放電を防止するために、以下の数7によって算出されたバッテリ3の充放電電力Pbが、充電許可電力Win及び放電許可電力Woutの範囲内に納まる、換言すると充電許可電力Winより大きく、且つ、放電許可電力Woutより小さくなるように、MG制御装置83を制御してモータジェネレータMGでの発生電力または消費電力を増減させている。尚、数7において、Pgは発電機MG1の電力、Pmは駆動モータMG2の電力、Pacは空調装置7の消費電力、Piはインバータ4等での電気的損失であり、数7の各項は、電力が消費される場合は正の値、電力が発生する場合は負の値となる。
例えば、発電機MG1からバッテリ3へ電力が供給される場合、供給電力が大きい程、発電機MG1の電力Pgは小さくなる、換言すると負の値で絶対値が大きくなるので、バッテリ3の充電電力が小さくなり、バッテリ3の充放電電力Pbが、充電許可電力Winより小さくなる虞がある。
また、バッテリ3から駆動モータMG2や空調装置7へ電力が供給される場合、供給電力が大きい程、駆動モータMG2の電力Pm及び空調装置7の消費電力Pacは大きくなるので、バッテリ3の放電電力Pbが大きくなり、バッテリ3の充放電電力Pbが、放電許可電力Woutより大きくなる虞がある。
ハイブリッド制御装置84は、モータジェネレータMGに回生制動が要求されたときに、回生制動により発生する電力がバッテリ3の充電許可電力Winを超える場合、つまり上述した充放電許可電力Pbが充電許可電力Winより小さくなる場合に、余剰電力が空調装置7で消費されるように空調制御装置85に電力制御指令を出力して、モータジェネレータMGを回生制動制御する。
例えば、ハイブリッド車両1が前進走行しているときに、運転者がアクセルペダルを離すまたは緩めることで、ハイブリッド車両1が前進減速走行をする場合、図6に示したように、プロペラ軸62は正回転、トルクTpは負トルクとなることから駆動モータMG2の電力は負の値となる。よって、駆動モータMG2では電力が発生する。
駆動モータMG2で発生した電力は、本来、バッテリ3に充電される。しかし、駆動モータMG2で発生した電力が、バッテリ3の現在のSOCで規定される充電許可電力Winを超えていると、従来の構成の場合、ハイブリッド制御装置84は、このような過充電を防止するために、MG制御装置83を制御して、駆動モータMG2で電力が発生しないように駆動モータMG2への要求トルクを制限する。その結果、ハイブリッド車両1は、十分な制動力を得ることができなくなってしまう。
そこで、本発明による構成では、ハイブリッド制御装置84は、空調制御装置85を制御して空調装置7での消費電力Pacを増加させることで、バッテリ3の充電電力Pbを減少させる。つまり、制動力確保のために駆動モータMG2で発生させた電力Pmの増加分を、空調装置7での消費電力Pacで相殺することで、バッテリ3の充放電電力Pbの増加を防止して、充放電電力Pbが充電許可電力Winより小さくなることを回避するのである。
ハイブリッド制御装置84は、回生制動制御の終了時に、空調装置7の消費電力が低下するように空調制御装置85に電力制御指令を出力する。
以下に詳述する。回生制動制御が終了すると、回生制動時には発電していた駆動モータMG2が回生制動による発電を停止するので、回生制動制御時のように電力Pmの増加分を空調装置7での消費電力Pacで相殺することは不要となる。
そこで、ハイブリッド制御装置84は、回生制動制御の終了時に空調制御装置85に電力制御指令を出力する。当該電力制御指令を受け取った空調制御装置85は、空調装置7の消費電力を、回生制動制御が開始された時点の消費電力と同一またはそれ以下となるように、空調装置7を制御する。
尚、空調装置7の消費電力を、回生制動制御が開始された時点の消費電力と同一とするだけでなく前記消費電力以下とするのは、回生制動制御時の空調装置7の消費電力の増加によって、本来空調装置7で設定されていた温度よりも車内温度が低い(冷房時)または高い(暖房時)状態となっている場合もあることから、その相殺のためである。
回生制動制御が終了すると駆動モータMG2で余剰電力が発生しない状態となるが、上述の構成によれば、余剰電力が発生しない状態であるにもかかわらず空調装置7の消費電力が増加したままであることによる電力の無駄な消費を防止することができる。
空調制御装置85は、空調装置7に適正な冷房及び暖房を実行させるために、エバポレータ75の出口温度に基づくエキスパンションバルブ74の噴射量調整や、コンプレッサ71のオンオフの切り替え等を行なうように構成されている。
ここで、空調装置7の適正な冷房及び暖房の実行とは、例えば、車内温度を空調装置7で設定された温度に維持することや、空調装置7から送出される風量を設定された風量に維持すること等がある。
空調制御装置85は、ハイブリッド制御装置84から空調装置7の消費電力を上昇させる電力制御指令が入力されると、エバポレータ75の出口温度を、設定温度とは異なる温度に設定してコンプレッサ71での消費電力が増加するように制御するように構成されている。
例えば、空調制御装置85は、冷房時に当該電力制御指令を受け取ると、エバポレータ75の出口温度を設定温度より低く設定するように空調装置7を制御する。すると、空調装置7は、車内温度が設定温度となっていてコンプレッサ71をオフに制御している場合であっても、車内温度を更に低温であるエバポレータ75の出口温度にしようとして、コンプレッサ71をオンに切り替える。つまり、エバポレータ75の出口温度を低くするように空調装置7を制御することにより、コンプレッサ71がオンに切り替えられる時間の割合が長くなり、コンプレッサ71での消費電力が増加するのである。
逆に、空調制御装置85は、暖房時に当該電力制御指令を受け取ると、エバポレータ75の出口温度を設定温度より高く設定するように空調装置7を制御する。すると、空調装置7は、車内温度が設定温度となっていてコンプレッサ71をオフに制御している場合であっても、車内温度を更に高温であるエバポレータ75の出口温度にしようとして、コンプレッサ71をオンに切り替える。つまり、エバポレータ75の出口温度を高くするように空調装置7を制御することにより、コンプレッサ71がオンに切り替えられる時間の割合が長くなり、コンプレッサ71での消費電力が増加するのである。
通常、回生制動制御の状態の継続時間は短時間である。そして、空調装置7の目標温度が設定温度と異なる状態が前記短時間継続したとしても、ハイブリッド車両1の乗員に不快感を与える等の影響が及ぶ可能性は低いので、上述のような構成とすることは、余剰電力を消費する方法として適している。
空調制御装置85は、ハイブリッド制御装置84から空調装置7の消費電力を低下させる電力制御指令が入力されると、エバポレータ75の出口温度が設定温度となるようにコンプレッサ71での消費電力が低減するように制御するように構成されている。
例えば、空調制御装置85は、冷房時に当該電力制御指令を受け取ると、設定温度より低くなっているエバポレータ75の出口温度を前記設定温度に戻す、つまり前記出口温度を高く設定するように空調装置7を制御する。すると、空調装置7は、その時点でコンプレッサ71がオンに制御されても、車内温度を現在のエバポレータ75の出口温度よりも高い前記設定温度にしようとして、コンプレッサ71をオフに切り替える。つまり、エバポレータ75の出口温度を高くするように空調装置7を制御することにより、コンプレッサ71がオフに切り替えられる時間の割合が長くなり、コンプレッサ71での消費電力が低減するのである。
逆に、空調制御装置85は、暖房時に当該電力制御指令を受け取ると、設定温度より高くなっているエバポレータ75の出口温度を前記設定温度に戻す、つまり前記出口温度を低く設定するように空調装置7を制御する。すると、空調装置7は、その時点でコンプレッサ71がオンに制御されても、車内温度を現在のエバポレータ75の出口温度よりも低い前記設定温度にしようとして、コンプレッサ71をオフに切り替える。つまり、エバポレータ75の出口温度を低く設定するように空調装置7を制御することにより、コンプレッサ71がオフに切り替えられる時間の割合が長くなり、コンプレッサ71での消費電力が低減するのである。
回生制動が終了すると、余剰電力を発生させる必要がなくなるので、上述の構成のように、空調制御装置85が、車内温度を、空調装置7で本来設定されていた温度に戻すように空調装置7を制御することで、車内温度を速やかにハイブリッド車両1の乗員が望む温度にすることができる。
以下、本発明によるハイブリッド制御装置84及び空調制御装置85の処理について、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
ハイブリッド制御装置84は、アクセルポジションセンサ、シフトポジションセンサ、及び車速センサ等からアクセル開度、シフト位置、及び車速情報等を読み込む(S1)。
ハイブリッド制御装置84は、ステップS1で読み込んだ情報に基づいてエンジン出力及びモータトルクを算出して、現在のハイブリッド車両1の運転状態、つまり、算出したエンジン出力及びモータトルクがモータジェネレータMGに回生制動を要求するような値であるか否かを判断し、回生制動要求の有無を決定する(S2)。
その結果、ハイブリッド制御装置84は、モータジェネレータMGに回生制動を要求すると(S2)、当該回生制動により発生する充放電電力Pbがバッテリ3の充電許可電力Winより小さいか否か判断する(S3)。
充放電電力Pbがバッテリ3の充電許可電力Winより小さい場合(S3)、ハイブリッド制御装置84は、空調制御装置85に電力制御指令を出力し(S4)、当該電力制御指令を受け取った空調制御装置85は、空調装置7を制御して、その消費電力を増加させる(S5)。
ステップS2にて、ハイブリッド制御装置84がモータジェネレータMGに回生制動を要求しない場合、または、ステップS3にて、回生制動により発生する充放電電力Pbがバッテリ3の充電許可電力Win以上である場合であって、ハイブリッド制御装置84が空調制御装置85に消費電力増加の電力制御指令(ステップS4の電力制御指令)を出力している場合(S6)、ハイブリッド制御装置84は、消費電力増加の電力制御指令に代えて、消費電力低減の電力制御指令を空調制御装置8へ出力する(S7)。
当該電力制御指令を受け取った空調制御装置85は、空調装置7を制御して、その消費電力を低減させる(S8)。
以上説明したとおり、本発明によるハイブリッド車両1の制御方法は、動力分割機構61を介して接続されたエンジン2とモータジェネレータMGとを車両の要求パワーとバッテリ3の充電許可電力Win及び放電許可電力Woutに基づいて制御するハイブリッド車両1の制御方法であって、モータジェネレータMGに回生制動が要求されたときに、前記回生制動により発生する電力がバッテリ3の充電許可電力Winを超える場合に、余剰電力が空調装置7で消費されるように空調制御装置85に電力制御指令を出力して、モータジェネレータMGを回生制動制御する回生制動起動ステップ(図8のステップS4)と、前記回生制動起動ステップで、空調装置7の消費電力を上昇させる電力制御指令が入力されると、エバポレータ75の出口温度を、設定温度とは異なる温度に設定してコンプレッサ71での消費電力が増加するように制御する空調消費電力増大制御ステップ(図8のステップS5)と、前記回生制動制御の終了時に、空調装置7の消費電力が低下するように空調制御装置85に電力制御指令を出力する回生制動終了ステップ(図8のステップS7)と、前記回生制動終了ステップで、空調装置7の消費電力を低下させる電力制御指令が入力されると、エバポレータ75の出口温度が前記設定温度となるようにコンプレッサ71での消費電力が低減するように制御する空調消費電力低減制御ステップ(図8のステップS8)を含む。
以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、空調制御装置85は、ハイブリッド制御装置84から空調装置7の消費電力を低下させる電力制御指令が入力されると、エバポレータ75の出口温度が設定温度となるようにコンプレッサ71での消費電力が低減するように制御する構成について説明したが、前記電力制御指令が入力されたときに、エバポレータ75の出口温度が前記設定温度より高いまたは低い温度となるようにコンプレッサ71での消費電力が低減するように制御する構成であってもよい。
以下に詳述する。空調装置7は、回生制動制御時に、空調制御装置85の制御によって、コンプレッサ71での消費電力が増加するように駆動していたので、増加した消費電力分だけハイブリッド車両1の車内温度が空調装置7において設定された温度よりも冷房時には低く暖房時には高くなっている可能性が高い。
上述の実施形態のように、ハイブリッド車両1の車内温度が設定温度となるように、空調制御装置85によって空調装置7が制御された場合、前記設定温度よりも高くまたは低くなっていた車内温度は、所定時間の経過後に前記設定温度に収束する。
一方、本実施形態のように、ハイブリッド車両1の車両温度が設定温度より冷房時には高く暖房時には低くなるように、空調制御装置85によって空調装置7が制御された場合、コンプレッサ71がオフに切り替えられる時間の割合が上述の実施形態の場合よりも長くなる。
よって、車内温度が前記設定温度に達するまでに空調装置7によって消費される電力は上述の実施形態の場合よりも小さくなる。従って、消費電力を節約することができる。
また、空調装置7のコンプレッサ71がオフに切り替えられる時間の割合が上述の実施形態の場合よりも長くなることで、前記所定時間より短い時間で冷房時には温度が上がり暖房時には温度が下がるので、車内温度をより早く前記設定温度に到達させることができる。
尚、本実施形態の場合、空調制御装置85は、車内温度が前記設定温度より高くなる(冷房時)または低くなる(暖房時)のを防止するために、車内温度が前記設定温度に到達すると、それまでの制御、つまり車両温度が設定温度より冷房時には高く暖房時には低くするような空調装置7への制御を、車両温度が前記設定温度と同一とするような空調装置7への制御へと切り替える。このような制御の切替によって、車内温度を前記設定温度に維持することができる。
また、空調制御装置85は、前記電力制御指令が入力されたときに、エバポレータ75の出口温度が前記設定温度より高いまたは低い温度となるようにコンプレッサ71での消費電力を低減する代わりに、空調装置7を停止してコンプレッサ71での消費電力を零とする構成であってもよい。
上述の実施形態では、ハイブリッド制御装置84は、モータジェネレータMGに回生制動が要求されたときに、回生制動により発生する電力がバッテリ3の充電許可電力を超える場合に、余剰電力が空調装置7で消費されるように空調制御装置85に電力制御指令を出力し、当該電力制御指令を受け取った空調制御装置85は、エバポレータ75の出口温度を、設定温度とは異なる温度に設定してコンプレッサ71での消費電力が増加または低減するように制御する構成について説明した。
しかし、このような制御を実行すると、ハイブリッド車両1の車内温度が乗員の要求温度よりも極端に低くまたは高くなってしまい、乗員に不快を感じさせてしまう虞がある。
そこで、ハイブリッド制御装置84は、設定温度からの温度乖離許可閾値を予め設定しておき、現在の車内温度と前記設定温度との差分が前記温度乖離許可閾値より大きくなったときには、空調制御装置85に電力制御指令を取り消す旨の指令を出力して、ハイブリッド車両1の車内温度が前記設定温度よりも極端に低くまたは高くなってしまう状態を回避する構成であってもよい。
上述の実施形態では、モータジェネレータMGに回生制動が要求されたときの例として、ハイブリッド車両1が前進走行しているときに、運転者がアクセルペダルを離すまたは緩めることで、ハイブリッド車両1が前進減速走行をする場合について説明したが、ハイブリッド車両1が前進走行しているときに、運転者がブレーキペダルを踏み込むことで、ハイブリッド車両1が前進減速走行をする場合であってもよい。また、ハイブリッド車両1の前進走行に限らず、後退走行している場合であってもよい。
尚、上述した実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
ハイブリッド車両の機能ブロック構成図 エンジンの説明図 動力分割機構の断面図 (a)は、車両停止中の動作点を示し、(b)は、EV前進走行中の動作点を示す共線図 (a)は、高速時の前進加速走行中の動作点を示し、(b)は、低速時の前進加速走行中の動作点を示す共線図 前進減速走行中の動作点を示す共線図 空調装置の機能ブロック構成図 本発明によるハイブリッド制御装置84及び空調制御装置85の処理について説明するためのフローチャート
符号の説明
2:エンジン
3:バッテリ
7:空調装置
61:動力分割機構
71:コンプレッサ
75:エバポレータ
84:ハイブリッド制御装置
85:空調制御装置
MG:モータジェネレータ

Claims (5)

  1. 動力分割機構を介して接続されたエンジンとモータジェネレータとを車両の要求パワーとバッテリの充電許可電力及び放電許可電力に基づいて制御するハイブリッド制御装置であって、
    前記モータジェネレータに回生制動が要求されたときに、前記回生制動により発生する電力が前記バッテリの前記充電許可電力を超える場合に、余剰電力が空調装置で消費されるように空調制御装置に電力制御指令を出力して、前記モータジェネレータを回生制動制御するハイブリッド制御装置。
  2. 前記回生制動制御の終了時に、前記空調装置の消費電力が低下するように前記空調制御装置に電力制御指令を出力する請求項1記載のハイブリッド制御装置。
  3. 請求項1記載のハイブリッド制御装置から空調装置の消費電力を上昇させる電力制御指令が入力されると、エバポレータの出口温度を、設定温度とは異なる温度に設定してコンプレッサでの消費電力が増加するように制御する空調制御装置。
  4. 請求項2記載のハイブリッド制御装置から空調装置の消費電力を低下させる電力制御指令が入力されると、エバポレータの出口温度が前記設定温度となるように前記コンプレッサでの消費電力が低減するように制御する請求項3記載の空調制御装置。
  5. 動力分割機構を介して接続されたエンジンとモータジェネレータとを車両の要求パワーとバッテリの充電許可電力及び放電許可電力に基づいて制御するハイブリッド車両の制御方法であって、
    前記モータジェネレータに回生制動が要求されたときに、前記回生制動により発生する電力が前記バッテリの前記充電許可電力を超える場合に、余剰電力が空調装置で消費されるように空調制御装置に電力制御指令を出力して、前記モータジェネレータを回生制動制御する回生制動起動ステップと、
    前記回生制動起動ステップで、空調装置の消費電力を上昇させる電力制御指令が入力されると、エバポレータの出口温度を、設定温度とは異なる温度に設定してコンプレッサでの消費電力が増加するように制御する空調消費電力増大制御ステップと、
    前記回生制動制御の終了時に、前記空調装置の消費電力が低下するように前記空調制御装置に電力制御指令を出力する回生制動終了ステップと、
    前記回生制動終了ステップで、前記空調装置の消費電力を低下させる電力制御指令が入力されると、エバポレータの出口温度が前記設定温度となるように前記コンプレッサでの消費電力が低減するように制御する空調消費電力低減制御ステップを含むハイブリッド車両の制御方法。
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