JP2009172669A - レーザスクライブ装置及びレーザスクライブ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スクライブ線が割断予定線から逸脱することなく形成されているか否かを、スクライブ線形成中に確認することのできるレーザスクライブ装置及びレーザスクライブ方法を提供すること。
【解決手段】被割断基板(K)における割断予定線(J)を辿るようにレーザ光(L1)と被割断基板(K)とを相対移動させることによりこの割断予定線(J)上にスクライブ線(SB)を形成するように構成されたレーザスクライブ装置(10)において、スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムで検出してその検出データ(S1)を出力するレーザ変位センサ(1)と、レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定する判定手段(4)とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】被割断基板(K)における割断予定線(J)を辿るようにレーザ光(L1)と被割断基板(K)とを相対移動させることによりこの割断予定線(J)上にスクライブ線(SB)を形成するように構成されたレーザスクライブ装置(10)において、スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムで検出してその検出データ(S1)を出力するレーザ変位センサ(1)と、レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定する判定手段(4)とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明はレーザスクライブ装置及びレーザスクライブ方法に関する。より詳しくは、被割断基板における割断予定線にレーザ光を用いてスクライブ線を形成する装置及び方法に関する。
ガラス板、セラミックスまたはウエハーなどの脆性材料(以下、単に基板と記述することがある)の割断は、次のようにして行っている。まず、基板表面にスクライブ線を形成する。スクライブ線とは、基板における割断予定線上に連続して形成される浅い亀裂である。次いで、このスクライブ線のまわりに物理的な力(曲げモーメント)を加え、浅い亀裂を基板の板厚方向に伸展させることで割断予定線を境にブレイク(分断)する。スクライブ線の形成法の一つに、レーザスクライブ法がある。
レーザスクライブ法では、基板に対し、まず、その割断予定線の始端に初期亀裂を形成する。次いで、割断予定線を辿るようにその始端から終端までレーザ光により短時間内に加熱するとともに、加熱された部位をそのレーザ光に追随して急冷させることにより、スクライブ線を形成する(例えば特許文献1参照)。
レーザスクライブ法によりスクライブ線を形成した場合に、正常なスクライブ線が形成されないことがある。レーザスクライブ装置において、初期亀裂が形成されていなかったり、スクライブ線の形成動作中にレーザ光の強度が低下していたりする場合である。
正常なスクライブ線が形成されないと、ブレイク工程において基板を割断できない。特に、スクライブ工程からブレイク工程へ移る際の時間ギャップが長い場合は、異常に気付くのが遅れ、多くの基板に異常なスクライブ線を形成してしまう。これにより、歩留まりの低下を引き起こす。また、リワークが必要となり生産時間の延長を招く。従って、形成されたスクライブ線が正常か異常かを割断前に判定する必要がある。
上記課題を解決する発明として、本出願人は、以前に特許文献2を出願した。この出願の発明では、スクライブ線形成時に当該スクライブ線における亀裂発生部分より放出される超音波をAE(アコースティックエミッション)センサによってリアルタイムで検出し、その検出信号に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定する。特許文献2の発明によると、正常なスクライブ線が確実に形成されているか否かを、スクライブ線形成中に確認することができる。
特開平9−150286号公報
特開2007−268563号公報
しかし、特許文献2の発明を用いた場合、正常な深さのスクライブ線が確実に形成されているか否かを確認することはできるが、スクライブ線が割断予定線から逸脱することなく形成されているか否かまでは確認できない。スクライブ線が割断予定線から逸脱して形成された場合は、基板を割断することはできるものの、割断後に得られた基板は、目的としたサイズ及び形状からズレてしまい、結果として、歩留まりの低下を引き起こしてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、スクライブ線が割断予定線から逸脱することなく形成されているか否かを、スクライブ線形成中に確認することのできるレーザスクライブ装置及びレーザスクライブ方法を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の本発明により達成される。なお「特許請求の範囲」及びこの「課題を解決するための手段」の欄において各構成要素に付した括弧書きの符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本装置発明は、被割断基板(K)における割断予定線(J)を辿るようにレーザ光(L1)と被割断基板(K)とを相対移動させることによりこの割断予定線(J)上にスクライブ線(SB)を形成するように構成されたレーザスクライブ装置(10)において、スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムで検出してその検出データ(S1)を出力するレーザ変位センサ(1)と、レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定する判定手段(4)とを備えることを特徴とする。
好ましくは、判定手段(4)は、正常なスクライブ線形成時に得られる亀裂発生部分(R)の深さ及び位置のそれぞれを正常データ(S2)として予め登録した記憶部(42)と、レーザ変位センサ(1)から出力された検出データ(S1)と記憶部(42)に登録された正常データ(S2)とを比較する比較処理部(43)とを備える構成とする。
更に好ましくは、判定手段(4)により異常なスクライブ線形成が行われていると判定されたときに警報を発する警報装置(5)を備える。なお、本発明で言うところの「警報を発する」には、例えばアラーム音や合成音声を発する形態の他、常時消灯のランプを点灯させる形態、或いはこれとは反対に常時点灯のランプを消灯させる形態なども含める。
本方法発明は、被割断基板(K)における割断予定線(J)を辿るようにレーザ光(L1)と被割断基板(K)とを相対移動させることによりこの割断予定線(J)上にスクライブ線(SB)を形成するレーザスクライブ方法において、スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムでレーザ変位センサ(1)により検出してその検出データ(S1)を出力し、レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定手段(4)により判定することを特徴とする。
本発明の作用効果について説明する。本発明によると、レーザ変位センサ(1)は、スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムで検出してその検出データ(S1)を出力する。判定手段(4)は、レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定する。
本発明では、正常なスクライブ線(SB)が確実に形成されているか否かを、スクライブ線(SB)の形成直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さだけでなく、当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の位置に基づいて判定する。これにより、スクライブ線が割断予定線から逸脱することなく形成されているか否かの判断も、スクライブ線形成中にできるようになる。スクライブ線形成が異常であると判定された場合、直ちに対処できるので、続けて多くの被割断基板(K)に異常なスクライブ線(SB)を形成してしまうことが防止できる。正常なスクライブ線形成が行われたと判定された被割断基板(K)は、確実に割断予定線(J)を境にして割断できるようになる。また割断後の基板は、割断部分の直進性や断面品質、寸法が優れたものとなり、目的としたサイズ及び形状からズレてしまうことがなくなり、歩留まりの向上を図ることができる。併せて生産時間の延長も招かない。
本発明によると、スクライブ線が割断予定線から逸脱することなく形成されているか否かを、スクライブ線形成中に確認することができる。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は本発明に係るレーザスクライブ装置10の正面概略図、図2は解析用コンピュータの構成概要を示す図、図3は本発明に係るレーザスクライブ装置10によるレーザスクライブ動作を平面視的に示す図、図4はレーザスクライブ装置10によるスクライブ線形成動作を示すフローチャートである。各構成図において直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面は水平面、Z方向は鉛直方向であり、Z方向まわりの回転方向をθ方向とする。
図1に示すように、レーザスクライブ装置10は、可動テーブル20、初期亀裂形成機構30、レーザ光照射ユニット40、冷却ユニット50及びスクライブ状態検査装置60を備える。初期亀裂形成機構30、レーザ光照射ユニット40、冷却ユニット50及びレーザ変位センサ1は、可動テーブル20よりも高い位置において一体的に基台70に固設される。なお、レーザ変位センサ1はスクライブ状態検査装置60の構成要素の一つである。
可動テーブル20は、載置された基板Kを真空吸着により保持可能なテーブル面を備えると共に、テーブル駆動装置21によりXYZθ各方向に駆動可能とされる。スクライブ線形成時はY1方向に駆動される。
初期亀裂形成機構30は、可動テーブル20に載置保持された基板Kにおける割断予定線Jの始端JSに極微少な初期亀裂Cを形成可能に構成される。その構成要素として、回転刃ユニット32を備える。回転刃ユニット32は、上下駆動可能とされた回転刃31を先端に有する。
レーザ光照射ユニット40は、レーザ発振器から出力されたレーザ光L1を、反射ミラーやエキスパンドレンズなどからなる光学系を経由して、レーザ照射窓41から基板Kの表面に向けて照射可能に構成される。レーザ照射窓41から照射されるレーザ光L1は、基板Kにスクライブ線SBを形成するのに十分な出力を有するものとされる。レーザ照射窓41は、スクライブ線形成時における可動テーブル20に対するレーザ光L1の相対移動の方向Y2を基準に回転刃31の後方部に設けられる。
冷却ユニット50は、霧状の冷却ミストMを噴射可能な噴射ノズル51を備える。噴射ノズル51は、スクライブ線形成時における可動テーブル20に対するレーザ光L1の相対移動の方向Y2を基準にレーザ照射窓41の後方部に設けられる。即ち、スクライブ線形成時に基板K上に照射されるレーザ光L1に追随するように設けられる。
スクライブ状態検査装置60は、レーザ変位センサ1、AD変換器3、解析用コンピュータ4、警報装置5及び制御装置6などを備える。
レーザ変位センサ1は、半導体レーザ光源1cから発したレーザ光L2を走査制御しながら測定対象に投光する投光部1a、その反射光を受光する受光部1b、及び受光部1bの信号を演算処理することにより測定対象の変位検出を行う演算部1dなどを備え、本実施形態ではスクライブ線SBにおける亀裂発生部分Rの深さ及び位置を同時にリアルタイムで検出可能なタイプを使用する。なお、レーザ変位センサ1が検出する亀裂発生部分Rの位置とは、より具体的に言えば割断予定線Jからの相対位置を意味する。
また、レーザ変位センサ1は、検出により取得した検出データS1を解析用コンピュータ4にリアルタイムで送信可能に構成される。レーザ変位センサ1の配置位置は、スクライブ線形成時におけるレーザ光照射ユニット40及び冷却ユニット50の移動方向Y1を基準として、冷却ユニット50の後方に設けられる。レーザ変位センサ1の投光部1aは、噴射ノズル51により噴射した冷却ミストMで冷却された直後の亀裂発生部分Rに対してレーザ光L2を投光することのできる位置とされる。つまり、スクライブ線形成時に冷却ユニット50に追随してスクライブ線SBにおける亀裂発生部分Rの深さ及び位置を測定できる位置に取り付けられる。
解析用コンピュータ4は、形成中のスクライブ線SBが正常か否かを解析するコンピュータであり、図2に示すように、記憶部42と比較処理部43とを有する。記憶部42には、次に示す正常データS2が予め登録されている。すなわち正常データS2とは、正常なスクライブ線形成時の亀裂成長時にその亀裂発生部分Rの深さと位置のデータのことである。比較処理部43は、レーザ変位センサ1で検出した基板Kからの検出データS1と、記憶部42に登録された正常データS2とを比較して、両者が一致する場合はスクライブ線形成が正常であると判断し、不一致の場合はスクライブ線形成が異常であると判断して異常信号S3を出力するように構成される。このような記憶部42及び比較処理部43は、メモリチップやマイクロプロセッサーなどを主体とした適当なハードウエア及びこれに組み込んだコンピュータプログラムにより実現される。
警報装置5は、解析用コンピュータ4から異常信号S3を受信したときに、ブザーやランプにより警報を発するように構成される。
制御装置6は、解析用コンピュータ4が出力した異常信号S3に基づいて、レーザ光照射ユニット40、冷却ユニット50及びテーブル駆動装置21を停止させると共に警報装置5を励起させるように構成される。
次に、図3,4,5を参照して、レーザスクライブ装置10のスクライブ線形成動作について説明する。
まず、ステップ100において、テーブル駆動装置21は、基板Kを載置保持した可動テーブル20を、回転刃31と基板Kにおける割断予定線Jの始端JSとを結ぶ直線t1(図3(A)参照)がY方向に平行となるように駆動配置する。続いて、ステップ110において、初期亀裂形成機構30は回転刃31を降下させて、その刃先が基板Kの表面よりも低くなる位置に配置する。
続いて、ステップ120において、テーブル駆動装置21は、可動テーブル20をY1方向に駆動する(図3(B)参照)。可動テーブル20の移動により、回転刃31が基板Kにおける割断予定線Jの始端JSに衝突する。その直後に初期亀裂形成機構30は回転刃31を上昇させる。これにより、割断予定線Jの始端JSに所定深さ及び長さの極微少な初期亀裂Cが形成される。
初期亀裂Cが形成されると、ステップ130において、レーザ光照射ユニット40は、レーザ照射窓41から基板Kに向けてレーザ光L1を照射する。また、ステップ140において、冷却ユニット50は、レーザ光L1に追随するように噴射ノズル51から冷却ミストM を噴射する。基板Kに対するレーザ光L1及び冷却ミストMの相対的な移動により、始端JSを起点として、レーザ光L1は割断予定線Jを急激に加熱し局所的に熱膨張させて圧縮応力を生じさせ、冷却ミストMはその直後に加熱部分を急激に冷却することで局所的に収縮させて引張応力を生じさせる。これにより、初期亀裂Cを亀裂進展の開始点として、基板Kの表面に、割断予定線Jに沿う微小亀裂を連続成長させてスクライブ線SBを形成していく。
スクライブ線SBの形成動作時に、レーザ変位センサ1は、当該スクライブ線SBにおける亀裂発生部分Rの深さ及び位置のデータをリアルタイムで検出し検出データS1として解析用コンピュータ4に送信している。解析用コンピュータ4は、比較処理部43において、レーザ変位センサ1から出力された検出データS1と、記憶部42に登録された正常データS2とを比較する。検出データS1と正常データS2とが一致している限りは、比較処理部43はスクライブ線形成が正常であると判断して(ステップ150、151でイエス)、割断予定線Jの終端JEに至るまでレーザスクライブ動作を続行する。終端JEまでスクライブ線SBを形成した時点でレーザ光L1の照射、冷却ミストMの噴射、及び可動テーブル20の走行を停止する(ステップ180)
割断予定線Jの終端JEまでに到達するまでに、検出によって得た亀裂発生部分Rの深さのデータと登録された深さのデータとが一致しない場合(ステップ150でノー)、または検出によって得た亀裂発生部分Rの位置のデータと登録された位置のデータとが一致しない場合(ステップ151でノー)は、比較処理部43はスクライブ線形成が異常であると判断して異常信号S3を出力する。制御装置6は、異常信号S3により機器制御信号S4を出力する。機器制御信号S4により、警報装置5が励起して警報を発し(ステップ160)、レーザ光L1の照射、冷却ミストMの噴射、及び可動テーブル20の走行を停止する(ステップ180)。
上の実施形態では、比較処理部43において、レーザ変位センサ1から出力された検出データS1と、記憶部42に登録された正常データS2とを比較することで正常/異常の判定を行っているが、図5に示すように、亀裂発生部分の深さと位置のデータがそれぞれ適切な閾値の範囲内にあるか否かにより、正常/異常の判断を行うようにしてもよい。
例えば図5(A)のグラフは、正常なスクライブ線形成が行われた場合の検出データS1を示す。図5(A)の検出データS1のうち窪み部分S11の高さがスクライブ線SBの深さを示し、窪み部分S11の突端がスクライブ線SBの位置(割断予定線JからのX方向ズレ量)を示す。窪み部分S11の突端(X方向位置)が幅閾値T3,T4の間の範囲内にあることにより、正常な位置にスクライブ線SBが形成されていると判定される。また、窪み部分S11の高さが深さ閾値T1,T2の間の範囲内にあることにより、正常な深さのスクライブ線SBが形成されていると判定される。
これに対して、図5(B)のように、窪み部分が全くない場合は、何らかの原因によりスクライブ線SBが形成されていないと判定される。また、図5(C)のように、窪み部分S11の高さが深さ閾値T1,T2の間の範囲内にあるが、窪み部分S11の突端が幅閾値T3,T4の間の範囲内にないことにより、スクライブ線SBは正常な深さで形成されているが正常な位置に形成されていないと判定される。
このように、レーザスクライブ装置10では、正常なスクライブ線SBが確実に形成されているか否かを、スクライブ線SBの形成直後に当該スクライブ線SBにおける亀裂発生部分Rの深さだけでなく、当該スクライブ線SBにおける亀裂発生部分Rの位置に基づいて判定する。これにより、スクライブ線が割断予定線から逸脱することなく形成されているか否かの判断も、スクライブ線形成中にできるようになる。スクライブ線形成が異常であった場合、直ちに対処できるので、続けて多くの基板Kに異常なスクライブ線SBを形成してしまうことが防止できる。正常なスクライブ線形成が行われたと判定された基板Kは、確実に割断予定線Jを境にして割断できるようになる。また割断後の基板は、割断部分の直進性や断面品質、寸法が優れたものとなり、目的としたサイズ及び形状からズレてしまうことがなくなり、歩留まりの向上を図ることができる。併せて生産時間の延長も招かない。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上に開示した実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこの実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1 レーザ変位センサ
4 解析用コンピュータ(判定手段)
5 警報装置
10 レーザスクライブ装置
42 記憶部
43 比較処理部
J 割断予定線
K 基板(被割断基板)
L1 レーザ光
R 亀裂発生部分
S1 検出データ
S2 正常データ
SB スクライブ線
4 解析用コンピュータ(判定手段)
5 警報装置
10 レーザスクライブ装置
42 記憶部
43 比較処理部
J 割断予定線
K 基板(被割断基板)
L1 レーザ光
R 亀裂発生部分
S1 検出データ
S2 正常データ
SB スクライブ線
Claims (6)
- 被割断基板(K)における割断予定線(J)を辿るようにレーザ光(L1)と被割断基板(K)とを相対移動させることによりこの割断予定線(J)上にスクライブ線(SB)を形成するように構成されたレーザスクライブ装置(10)において、
スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムで検出してその検出データ(S1)を出力するレーザ変位センサ(1)と、
レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定する判定手段(4)と
を備えることを特徴とするレーザスクライブ装置。 - 判定手段(4)は、正常なスクライブ線形成時に得られる亀裂発生部分(R)の深さ及び位置のそれぞれを正常データ(S2)として予め登録した記憶部(42)と、レーザ変位センサ(1)から出力された検出データ(S1)と記憶部(42)に登録された正常データ(S2)とを比較する比較処理部(43)とを備える請求項1に記載のレーザスクライブ装置。
- 判定手段(4)により異常なスクライブ線形成が行われていると判定されたときに警報を発する警報装置(5)を備える請求項1または請求項2に記載のレーザスクライブ装置。
- 被割断基板(K)における割断予定線(J)を辿るようにレーザ光(L1)と被割断基板(K)とを相対移動させることによりこの割断予定線(J)上にスクライブ線(SB)を形成するレーザスクライブ方法において、
スクライブ線(SB)を形成した直後に当該スクライブ線(SB)における亀裂発生部分(R)の深さ及び位置をリアルタイムでレーザ変位センサ(1)により検出してその検出データ(S1)を出力し、
レーザ変位センサ(1)により出力された検出データ(S1)に基づいて、正常なスクライブ線形成が行われているか否かを判定手段(4)により判定する
ことを特徴とするレーザスクライブ方法。 - 正常なスクライブ線形成が行われているか否かの判定は、正常なスクライブ線形成時に得られる亀裂発生部分(R)の深さ及び位置のそれぞれを正常データ(S2)として記憶部(42)に予め登録しておき、レーザ変位センサ(1)から出力された検出データ(S1)と予め登録された正常データ(S2)とを比較処理部(43)で比較することにより行う請求項4に記載のレーザスクライブ方法。
- 異常なスクライブ線形成が行われていると判定されたときに警報を発生させる請求項5に記載のレーザスクライブ方法。
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