JP2009088252A - ウエハのダイシング方法および半導体チップ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な方法でダイシング幅を縮小化しスクライブラインの領域を縮小化することによって、ウエハに形成可能な半導体素子の数量を増加させる。
【解決手段】表面に複数の素子部が形成されたウエハを、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割するウエハのダイシング方法において、上記ウエハの裏面に、該裏面からウエハを貫通しない深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第1のステップS12と、上記ウエハの表面に、該表面から上記第1の溝に達するまでの深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第2のステップS14と、を含む。
【選択図】図4
【解決手段】表面に複数の素子部が形成されたウエハを、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割するウエハのダイシング方法において、上記ウエハの裏面に、該裏面からウエハを貫通しない深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第1のステップS12と、上記ウエハの表面に、該表面から上記第1の溝に達するまでの深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第2のステップS14と、を含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、ウエハを個々の半導体チップに分割するウエハのダイシング方法、およびその方法により製造された半導体チップに関するものである。
従来、半導体チップは、複数の半導体素子が形成されたウエハが個々に切り出されて製造されている。半導体チップの切り出し方法としては、種々の技術が提案されている。なお、上記切り出しとは、例えば、分割、分離、ダイシング、切断、切削とも呼ばれる動作(方法)であり、以下では、適宜使用して説明する。
図9および図10は、従来のウエハ101のダイシング工程を示す図である。
図9(a)は、ダイシング前のウエハ101を示している。ウエハ101は、主にシリコンからなり、図9(a)に示すように薄くスライスされた円盤の形状を有している。ウエハ101の表面側(図9(a)で示されている側)には、碁盤の目状に複数並べられた回路パターンに基づいて半導体素子が形成されている領域である素子部102が形成されている。また、ウエハ101の表面側には、それぞれの素子部102の間の縦横一定間隔の複数の直線からなるスクライブライン103が形成されている。スクライブライン103は、半導体チップを切り出す際のダイシング可能な領域となっている。
次いで、図9(b)に示すように、図9(a)に示したウエハ101を、素子部102が形成されている面が露出するように、ウエハ搬送治具50に載せる。ウエハ搬送治具50は、ウエハ101をダイシングする際の台の役割を有すると同時に、ダイシング後のウエハ、すなわち複数の半導体チップを搬送する台としての役割も有する。ウエハ搬送治具50におけるウエハ101を載せる側の表面には、ウエハ101を固定するためのダイシング用粘着テープ104が設けられている。
図9(b)の状態まで準備した後、ダイシングを開始する。図9(c)は、ダイシングを行うダイシングライン105を示している。このダイシングライン105の設定パターンは、スクライブライン103の形成パターンに合致するように設定される。
続く処理について、図10を参照しながら説明する。図10(a)は、図9(b)(c)に示す状態のウエハ101の断面図を示している。この図10(a)の状態からダイシングが開始される。
図10(b)に、ウエハ101が完全に分割された状態である、ダイシング後の状態を示す。ダイシングは、ブレード(図示せず)を用いて、素子部102が形成されている面からウエハ101を1度で分割するように、ダイシングライン105に沿って縦横順番に行っていく。ダイシング幅Zは、40μm〜100μmとなり、ブレードの刃幅とほぼ等しくなる。これにより、個々に分割された半導体チップ110を得ることができる。
ここで、ブレードの刃幅は、ウエハ101の厚みで決まる。つまりは、ウエハ101を一度で切断しようとする場合、ウエハ101の厚みが大きいと深くブレードの刃を入れなければならないので、ブレードの刃幅が小さいと刃が破損してしまう。それゆえ、ウエハ101が厚ければ厚い程、ブレードの刃幅を大きくしなければならなかった。
ところが、図10(b)に示すように、スクライブライン103の幅Yは、ダイシング幅Zよりも必ず大きくなるように設定される。これは、ダイシング時のブレードとウエハ101との位置関係がずれることによる素子部102へのダメージを防止するためである。このため、ブレードの刃幅が大きくなればなる程、ダイシング幅Zも連動して大きくなるので、スクライブライン103の幅Yをさらに大きく設定しなければならない。スクライブライン103の幅Yが大きくなれば、ウエハ101の素子部102の形成面において、スクライブライン103が占める領域が大きくなり、素子部102が占める領域が減少する。それゆえ、ウエハ101に形成可能な半導体素子の数量が減少するという問題が発生していた。
この問題に対して、図11に示すように、厚みが大きいウエハ101aをダイシングする場合、刃幅の異なるブレードを用いて、2段階(1回目:ダイシング幅X、2回目:ダイシング幅W)でダイシングするという方法も提案された。しかしながら、少なくともブレードの刃幅の分は、スクライブライン103の幅として必要になるため、上記問題を解決するには十分ではなかった。
そこで、ダイシング幅を縮小化して、ウエハに形成可能な半導体素子の数量を増加させる技術が、例えば、特許文献1に記載されている。図12に、特許文献1に記載のウエハの分割方法を用いたウエハの分割工程を示す。
図12(a)に示すように、複数のアルミパッド202およびパッシベーション膜203が形成されたシリコン基板201上に、レジスト204を形成する。そして、パターニングしたレジスト204をマスクにして、シリコン基板201上に、トレンチ穴205をドライエッチングにより形成する。このトレンチ穴205は、ウエハ分割用の溝となる。
次いで、レジスト204を除去した後に、図12(b)に示すように、シリコン基板201のアルミパッド202側にバックグラインディングテープ206を貼り付け、シリコン基板201のアルミパッド202側と反対の面を、トレンチ穴205に達するまで研削および研磨する。そして、バックグラインディングテープ206を剥がし、最終的に、図12(c)に示すように、半導体チップ210を得ている。
よって、最終的にシリコン基板201を分割するための溝となるトレンチ穴205をドライエッチングにより形成しているため、トレンチ穴205をブレードの刃幅よりも細く形成することが可能となる。それゆえ、シリコン基板201における個々の半導体チップ210に分割する時のダイシング幅を細くすることができ、1つのシリコン基板201における半導体チップ210の取り個数を増やすことが可能となっている。
特開2002−25948号公報(平成14年1月25日公開)
しかしながら、上述した特許文献1に記載のウエハの分割方法では、最終的にシリコン基板201を分割するための溝となるトレンチ穴205をドライエッチングにより形成しているため、ドライエッチングにかかる工程が追加されるという問題点を有している。また、トレンチ穴205を貫通させるのではなく、シリコン基板201のアルミパッド202側と反対の面をトレンチ穴205に達するまで研削および研磨することにより、シリコン基板201を分割しているため、シリコン基板201は当該研削および研磨の分を予め余分に形成しておかなければならない。よって、ブレードの切削によるダイシング工程よりも、大幅に時間および材料コストがかかる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、簡単な方法でダイシング幅を縮小化しスクライブラインの領域を縮小化することによって、ウエハに形成可能な半導体素子の数量を増加させることができるウエハのダイシング方法、および、その方法により製造された半導体チップを提供することにある。
本発明のウエハのダイシング方法は、上記課題を解決するために、表面に複数の素子部が形成されたウエハを、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割するウエハのダイシング方法において、上記ウエハの裏面に、該裏面からウエハを貫通しない深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第1のステップと、上記ウエハの表面に、該表面から上記第1の溝に達するまでの深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第2のステップと、を含むことを特徴としている。
また、本発明のウエハのダイシング方法は、表面に複数の素子部が形成されたウエハを、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割するウエハのダイシング方法において、上記ウエハの表面に、該表面からウエハを貫通しない深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第1のステップと、上記ウエハの裏面に、該裏面から上記第2の溝に達するまでの深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第2のステップと、を含むことを特徴としている。
上記の各構成によれば、ウエハを、ウエハの裏面に形成された切削加工による第1の溝、および、ウエハの表面に形成されたレーザ加工による第2の溝によって、個々の半導体チップに分割するので、ウエハの表面側のダイシング幅は、第2の溝の溝幅を基にして設定すればよいことになる。つまりは、レーザの切断幅は、ブレードを用いた機械加工では実現不可能なほど小さいので、ウエハの表面側のダイシング幅を、ブレードを用いた機械加工を行う場合よりも小さく設定することが可能となる。
よって、簡単な方法でウエハの表面側のダイシング幅を縮小化し、ダイシング幅に応じて設定される複数の素子部の各々の間の領域を縮小化することによって、ウエハの表面における素子部が占める領域を増加させることが可能となる。
なお、この素子部には、例えば、半導体素子が形成される。半導体素子は、ICやLSIを製造するために種々の機能を奏するような構成された回路パターンに基づいて形成されている。それゆえ、素子部の領域が増加することにより、1つのウエハに形成可能な半導体素子の数量を増加させることが可能となる。
また、本発明のウエハのダイシング方法は、上記第1の溝の深さは、上記ウエハの厚みの2分の1以上かつ10分の9以下の範囲であることが好ましい。または、上記第2の溝の深さは、上記ウエハの厚みの10分の1以上かつ2分の1以下の範囲であることが好ましい。
一般的に、ウエハが厚いと、レーザ加工は極端に加工速度が落ちることが知られている。このため、第2の溝が深ければ、第2の溝を完成するまでに時間がかかってしまう。これに対し、上記の各構成によれば、ウエハの大部分には切削加工を行うので、レーザ加工はウエハの一部を加工するための使用にとどまっている。よって、第2の溝を完成するまでにかかる時間の増加を抑制することが可能となる。
さらに、本発明のウエハのダイシング方法では、上記ウエハの表面におけるダイシング幅の縮小化を実現するものとして、上記第1の溝の溝幅を、40μm以上かつ100μm以下の範囲で形成するとともに、上記第2の溝の溝幅を、5μm以上かつ30μm以下の範囲で形成することが望ましい。
また、本発明のウエハのダイシング方法は、上記第1の溝の溝幅は、該第1の溝の深さに応じて設定することが好ましい。
上記第1の溝は、ウエハの表面側のダイシング幅とは無関係に形成される。ゆえに、上記の構成によれば、第1の溝を形成する際の深さに応じて、好適な刃幅を有するブレードなどを使用することが可能となる。
また、本発明の半導体チップは、表面に複数の素子部が形成されたウエハが、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割されたことにより製造された半導体チップにおいて、上記ウエハの裏面に切削加工による第1の溝と、上記ウエハの表面に、上記第1の溝と接続しており、かつ上記第1の溝の溝幅よりも小さい溝幅を有するレーザ加工による第2の溝とが上記分割ラインに沿って形成されたことにより上記分割が行われたことによって、上記第1の溝の形成による分割により生じた上記ウエハの裏面に略垂直な第1の加工断面および略平行な第3の加工断面、並びに上記第2の溝の形成による分割により生じた第2の加工断面からなる分割面を有しており、上記素子部の端部が、上記第3の加工断面を上記ウエハの表面に投影したときの領域に設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、素子部の端部が、上記第3の加工断面をウエハの表面に投影したときの領域に設けられていることにより、素子部の端部は、第1の溝の溝幅とは関係なく、第2の溝の溝幅に応じてその形成される位置が設定されている。また、第2の溝はレーザ加工により形成されているので、素子部の端部を第2の加工断面に近い位置に設定することに問題は生じない。それゆえ、素子部の領域が広く確保された半導体チップを実現することが可能となる。
また、本発明の半導体チップでは、上記半導体チップにおける素子部の領域の広域化を実現するものとして、上記素子部の端部と上記第2の加工断面との間の幅が、15μm以下に設定されていることが望ましい。
以上のように、本発明のウエハのダイシング方法は、ウエハの裏面に、該裏面からウエハを貫通しない深さを有する第1の溝を、分割ラインに沿って切削加工により形成する第1のステップと、上記ウエハの表面に、該表面から上記第1の溝に達するまでの深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第2のステップと、を含む方法である。
また、本発明のウエハのダイシング方法は、ウエハの表面に、該表面からウエハを貫通しない深さを有する第2の溝を、分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第1のステップと、上記ウエハの裏面に、該裏面から上記第2の溝に達するまでの深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第2のステップと、を含む方法である。
それゆえ、ウエハの表面側のダイシング幅は、第2の溝の溝幅を基にして設定すればよく、第2の溝はレーザ加工により形成するので、ウエハの表面側のダイシング幅を、ブレードを用いた機械加工を行う場合よりも小さく設定することができる。したがって、簡単な方法でウエハの表面側のダイシング幅を縮小化し、ダイシング幅に応じて設定される複数の素子部の各々の間の領域を縮小化することによって、ウエハの表面における素子部が占める領域を増加させることができるという効果を奏する。
また、本発明の半導体チップは、ウエハの裏面に切削加工による第1の溝と、上記ウエハの表面に、上記第1の溝と接続しており、かつ上記第1の溝の溝幅よりも小さい溝幅を有するレーザ加工による第2の溝とが分割ラインに沿って形成されたことにより分割が行われたことによって、上記第1の溝の形成による分割により生じた上記ウエハの裏面に略垂直な第1の加工断面および略平行な第3の加工断面、並びに上記第2の溝の形成による分割により生じた第2の加工断面からなる分割面を有しており、素子部の端部が、上記第3の加工断面を上記ウエハの表面に投影したときの領域に設けられている構成である。
それゆえ、素子部の端部は、第1の溝の溝幅とは関係なく、第2の溝の溝幅に応じてその形成される位置が設定されている。また、第2の溝はレーザ加工により形成されているので、素子部の端部を第2の加工断面に近い位置に設定することに問題は生じない。したがって、素子部の領域が広く確保された半導体チップを実現することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施の形態では、まず、ウエハの構成について説明し、その次に、当該ウエハのダイシング方法、その方法により製造された半導体チップの構成、の順に説明する。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施の形態では、まず、ウエハの構成について説明し、その次に、当該ウエハのダイシング方法、その方法により製造された半導体チップの構成、の順に説明する。
(ウエハの構成)
図1は、本実施の形態のウエハ11の概略構成を示す、(a)は斜視図であり、(b)は素子部12の形成面に垂直な任意の面における断面図である。
図1は、本実施の形態のウエハ11の概略構成を示す、(a)は斜視図であり、(b)は素子部12の形成面に垂直な任意の面における断面図である。
本実施の形態のウエハ11は、図1(a)に示すように、薄くスライスされた円盤の形状を有している。また、ウエハ11は、シリコンを主原料とし、その純度は設計に応じて適宜設定される。ウエハ11の一方の面には、素子部12およびスクライブライン13が形成されている。なお、以下では、ウエハ11において、素子部12およびスクライブライン13が形成されている側の面をウエハ表面と称し、その反対側の面をウエハ裏面と称する。
素子部12は、半導体素子が形成されている領域(層)である。半導体素子は碁盤の目状に複数並べられた回路パターンに基づいて形成されているので、素子部12の形状は碁盤の目状となっている。半導体素子は、例えば、ICやLSIを製造するために設計に応じて種々の機能を奏するように構成されている。なお、その構造は限定されるものではなく、例えば、積層構造などを有していてもよい。また、一般的に、ICやLSIなどは真四角であるが、本実施の形態では、素子部12の形状および配列パターンはこれに限定されるものではなく、種々の形状および配列に対応可能となっている。
スクライブライン13は、素子部12の各々の間の縦横一定間隔の複数の直線からなる領域であり、言い換えれば、ウエハ表面において素子部12が形成されておらず、ウエハ11が露出している領域である。スクライブライン13は、素子部12を避けたダイシング可能な領域であり、スクライブライン13に沿ってダイシングが行われる。なお、スクライブライン13が、ダイシング幅よりも大きな領域(幅)を確保するように設定されて、素子部12の領域が決まる。
(ウエハのダイシング方法)
次に、図2〜4を参照しながら、上記構成を有するウエハ11のダイシング方法について説明する。なお、ウエハ11は、その厚みが300μm〜750μmであるとする。
次に、図2〜4を参照しながら、上記構成を有するウエハ11のダイシング方法について説明する。なお、ウエハ11は、その厚みが300μm〜750μmであるとする。
図2および図3は、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法を説明するための、ダイシング工程を示す図である。
まず、図2(a)に示すように、ウエハ11を、ウエハ裏面を上側に向ける。そして、図2(b)に示すように、ウエハ裏面を上側に向けたまま、ウエハ11を、ダイシング用の粘着テープ14が表面に設けられたウエハ搬送治具50に載せる。このときのウエハ11の断面図を図3(a)に示す。図3(a)に示すように、素子部12が粘着テープ14に貼り付けられることにより、ウエハ11は固定された状態となっている。
次いで、1回目のダイシングを開始する。この1回目のダイシングは、図2(c)に示すダイシングライン15に沿って、ブレード(図示せず)を用いた切削により行う。ダイシングライン15は、ダイシングを行う箇所が設定された仮想ラインである。ダイシングライン15の設定パターンは、スクライブライン13の形成パターンに合致するように設定される。
なお、このブレードによる切削加工では、図3(b)に示すように、ウエハ11を1度で完全に分割するように切削するのではなく、ウエハ裏面からウエハ11の途中までしか切削しない(ハーフカット)。言い換えると、素子部12が形成されている側のウエハ11の一部(ウエハ残し量B)を残すように、ウエハ裏面からウエハ11を貫通しない深さを有する切削溝17を切削加工により形成する。これにより、ウエハ11は、ウエハ裏面に、ダイシングライン15に沿った切削溝17が形成された状態となる。
このとき、ブレードは従来と略等しい刃幅のブレードを用いても良く、切削溝17の溝幅Aが40μm〜100μmの範囲となるように切削溝17を形成する。また、ウエハ11の厚みが300μm〜750μmである場合、ウエハ残し量Bは50μm〜200μmの範囲とすることが望ましい。
次いで、ウエハ11を粘着テープ14から剥がして裏返し、図2(d)に示すように、ウエハ表面を上側に向けたまま、ウエハ11を、粘着テープ14に載せ固定する。そして、この状態で、2回目のダイシングを開始する。この2回目のダイシングは、図2(e)に示すレーザ加工ライン16に沿って、レーザ(図示せず)を用いた溝加工により行う。レーザ加工ライン16の設定パターンは、ダイシングライン15の設定パターンに合致するように設定される。
なお、このレーザによる溝加工では、図3(c)に示すように、ウエハ表面から切削溝17に達するまでの深さを有するレーザ溝18をレーザ加工により形成する。レーザの出射パワーは5W以上かつ20W以下が望ましく、レーザ溝18の溝幅Cが5μm〜30μmの範囲となるようにレーザ溝18を形成する。
つまりは、上記レーザによる溝加工では、レーザ溝18の溝幅Cが、1回目のダイシングのブレードによる切削溝17の溝幅Aよりも小さくなるように形成している。切削溝17の溝幅Aは40μm〜100μmとなっているが、レーザは切断幅が10μm前後であるので、5μm〜30μmの範囲の溝幅Cを有するレーザ溝18を容易に形成することが可能である。
これにより、ウエハ11は、切削溝17とレーザ溝18とが形成された状態、すなわち完全に分割された状態となる。よって、2段階でダイシングされることによって段差が形成された切断面を有する、半導体チップ20を得ることができる。
以上のように、ウエハ11はダイシングされる。図2および図3を用いて説明したウエハ11のダイシング方法の処理フローを図4に示す。すなわち、始めに、ウエハ裏面を上側に向けたまま、ウエハ11を、ウエハ搬送治具50の表面に設けられた粘着テープ14の上に載せ固定する(ステップS11)。そして、1回目のダイシングとして、ウエハ裏面からウエハ表面側のウエハ11をウエハ残し量Bを残すように、ブレードにより切削加工を行う(ステップS12)。すなわち、溝幅Aの切削溝17を切削加工により形成する。そして、ウエハ11を粘着テープ14から剥がして裏返し、ウエハ表面を上側に向けたまま、ウエハ11を、粘着テープ14の上に載せ固定する(ステップS13)。そして、2回目のダイシングとして、ウエハ表面からウエハ11を完全に切断するように、レーザ加工を行う(ステップS14)。すなわち、溝幅Cのレーザ溝18をレーザ加工により形成する。このとき、ウエハ表面側にあるレーザ溝18の溝幅Cは、ウエハ裏面側にある切削溝17の溝幅Aよりも小さい。これにより、ウエハ11を、2段階でダイシングを行ったことにより切断面に段差を有する、個々の半導体チップ20に分離する。
それゆえ、ウエハ11を、ウエハ裏面に形成された切削加工による切削溝17、および、ウエハ表面に形成されたレーザ加工によるレーザ溝18によって、個々の半導体チップ20に分離するので、ウエハ表面において必要なダイシング幅は、レーザ加工によるレーザ溝18の溝幅Cだけを考慮すればよいことになる。すなわち、ウエハの表面側のダイシング幅は、レーザ溝18の溝幅Cを基にして設定すればよいことになる。これにより、ウエハの表面側のダイシング幅を、従来のブレードを用いた機械加工を行う場合よりも狭く設定することが可能となる。従来のブレードを用いた機械加工では、レーザの切断幅を実現することはできない。
よって、簡単な方法でウエハ表面側のダイシング幅を縮小化し、スクライブライン13の領域を縮小化することが可能となる。したがって、ウエハ表面におけるスクライブライン13が占める領域が減少することにより、素子部12が占める領域を増加させることが可能となるので、スクライブライン13の領域以外は全て、素子部12として半導体素子を形成することが可能となる。つまりは、1つのウエハ11に形成可能な半導体素子の数量を増加させることが可能となる。
なお、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法では、ウエハ11を分離するダイシング手段に、レーザにより加工したレーザ溝18を用いることによって、ウエハ表面側におけるダイシング幅の縮小化を実現している。
ところが、一般的に、レーザ加工は、ウエハ11が厚いと、極端に加工速度が落ちることが知られている。よって、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法においても、レーザ溝18が深いほど、レーザ溝18を完成するまでに時間がかかる。それゆえ、実用上、ウエハ11の厚みは0.1mm以下にする必要がある。しかしながら一方で、ウエハ11が薄いと、アセンブリ加工や、製品出荷後の顧客のハンドリングで割れる可能性がある。
これに対し、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法では、レーザは、ウエハ表面側のウエハ11の一部を切断するための使用にとどまっている。ウエハ11の大部分は、ウエハ11の厚みに応じて最適な刃幅を有するブレードにより切断される。よって、レーザ溝18を完成するまでにかかる時間の増加を抑制することが可能となっている。なお、好ましくは、切削溝17の深さは、ウエハ11の厚みの2分の1以上かつ10分の9以下の範囲であることが望ましい。
そして、このように、ウエハ裏面側からはブレードによる切削加工、ウエハ表面側からはレーザ加工を行うことにより、上記のような二律背反の状態・関係(トレードオフ)を解決している。したがって、ウエハ表面側のダイシング幅の縮小化が可能となり、スクライブライン13の領域の縮小化が可能となっている。
また、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法では、ブレードにより切削加工した切削溝17の溝幅Aは、切削溝17の深さに応じて設定すればよい。つまりは、ウエハ表面側のダイシング幅の縮小化の実現は、切削溝17の溝幅Aに無関係である。よって、切削溝17を形成する際の深さに応じて、好適な刃幅を有するブレードなどを使用することが可能となる。
また、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法では、レーザにより形成されたレーザ溝18によって、半導体チップ20のウエハ表面側の切断面が形成される。レーザ加工は、ブレイドの切断のように真っ直ぐなラインではなく、例えば、ギザギザのような方向自在なラインで加工することが可能である。ゆえに、素子部12の形状にズレが生じている場合であっても、ウエハ裏面に形成された切削溝17の溝幅Aの範囲内であれば、素子部12の形状に応じて素子部12を逃げながら、レーザ溝18を形成してダイシングすることが可能である。
ところで、ブレードによる切削加工は、削りながら切っていくので、バリや切りくずが生じる場合がある。一方で、レーザ加工は、切削加工ではなく焼き切っていくので、バリや切りくずは出にくい。本実施の形態のウエハ11のダイシング方法では、ブレードによる切削加工は、素子部12を粘着テープ14に貼り付けた状態でウエハ裏面に行っている。これにより、切りくずが素子部12に飛び散らない。よって、素子部12に切りくずが付着することを防止することが可能となる。
(半導体チップの構成)
次に、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法により分離された、半導体チップ20の構成について詳細に説明する。
次に、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法により分離された、半導体チップ20の構成について詳細に説明する。
図5は、半導体チップ20の構成を示す断面図である。
半導体チップ20は、図5に示すように、ウエハ11をダイシングすることにより生じた切断面として、第1の加工断面21、第2の加工断面22、および第3の加工断面23からなる切断面を有している。
第1の加工断面21は、ウエハ裏面側にあってウエハ裏面に略垂直な面であり、ブレードの切削加工により形成された加工断面である。すなわち、切削溝17の側面である。
第2の加工断面22は、ウエハ表面側にあってウエハ表面に略垂直な面であり、レーザ加工により形成された加工断面である。すなわち、レーザ溝18の側面である。また、第2の加工断面22は、第1の加工断面21と略平行になっている。
第3の加工断面23は、ウエハ裏面に略平行な面であり、ブレードの切削加工により形成された加工断面である。すなわち、切削溝17の底面である。また、第3の加工断面23は、第1の加工断面21および第2の加工断面22と略垂直になっている。
上述したように、レーザ加工によるレーザ溝18の溝幅Cは、ブレードの切削加工による切削溝17の溝幅Aよりも小さい。このため、半導体チップ20においては、第2の加工断面22から、幅Pだけウエハ表面に略平行に内側に入った方向に、第1の加工断面21が位置している。言い換えると、ウエハ表面側の半導体チップ(分割したウエハ11)の外形幅は、ウエハ裏面側の半導体チップ(分割したウエハ11)の外形幅よりも大きくなっている。これにより、第1の加工断面21と第2の加工断面22との間には、幅Pの段差が生じている。幅Pは5μm〜47.5μmとなっている。
ここで、スクライブライン13は、レーザ溝18の溝幅Cに基づいて設定される。レーザ加工は、ピンポイントで精度良く切ることが可能であるので、スクライブライン13は、ズレの許容量を多く確保する必要はない。それゆえ、素子部12の端部(端面)と第2の加工断面22との間の、第2の加工断面22に略垂直な方向の幅Rを、非常に小さくすることが可能となっている。
そして、上記幅Rが非常に小さくなっているので、素子部12の端部は、第1の加工断面21から、幅Qだけウエハ表面に略平行に外側に出た方向に位置している。つまりは、2段階でダイシングが行われたことにより、第3の加工断面23をウエハ表面に投影したときの領域、すなわちウエハ11が薄くなっている部分の上に、素子部12が形成されている。
従来では、図10(b)に示したように、スクライブライン103の幅Yは、ダイシング幅Zよりも必ず大きくなるように設定されていた。例え、図11に示した2段階でダイシングする方法において、ダイシング幅Xとダイシング幅Wとの切削を逆にしたとしても、ウエハ101aが薄くなる部分の上に素子部102が形成されるようなことはなかった。
この理由は、切削の精度が高くないことにより、各切削時の位置がずれることによる素子部12へのダメージを防止するためである。素子部12を切断してしまうと、完成した半導体チップの信頼性の低下を招くので、必ず未然に防止しておく必要があった。
これに対し、本実施の形態のウエハ11においても、スクライブライン13の幅は、レーザ溝18の溝幅Cよりも必ず大きくなるように設定する必要がある。しかし一方で、スクライブライン13の幅は、切削溝17の溝幅Aとは無関係に設定することができる。また、レーザ溝18はレーザ加工により形成されるので、スクライブライン13の幅は、レーザ溝の溝幅Cに加える許容量を非常に少なくして設定することができる。
よって、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法により分離された半導体チップ20では、第1の加工断面21よりも外側のウエハ11が薄い部分の表面上の領域に、素子部12を形成することが可能となっている。つまりは、ウエハ裏面側の外形幅に関係なく、ウエハ表面側の外形幅に応じて、素子部12の形成領域を設定することが可能となっている。それゆえ、素子部12の領域が広く確保された半導体チップ20を実現することができる。
なお、上記半導体チップ20における素子部12の領域の広域化を実現するものとして、上記素子部12の端部と第2の加工断面22との間の幅Rを、0μm〜15μmの範囲のように小さく設定することが望ましい。また、ダイシングでのダメージ影響を考えると段差すなわち幅Pは小さい方が望ましいので、幅Pが小さくなるように、切削溝17の溝幅Aおよびレーザ溝18の溝幅Cを選定することが望ましい。好ましくは、幅Pは5μm以上かつ47.5μm以下の範囲となり、幅Qは「幅Q=幅P−幅R」を満たす値として実現され得る。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、前記実施の形態1で説明したウエハ11のダイシング方法の変形例となる方法により、ウエハ11をダイシングする方法について説明する。つまりは、前記実施の形態1のウエハ11のダイシング方法では、ウエハ裏面側からブレードにより切削を行った後、ウエハ表面側からレーザにより切断を行うことによって、個々の半導体チップ20に分割していたが、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法では、ウエハ表面側からレーザにより切断を行った後、ウエハ裏面側からブレードにより切削を行うことによって、個々の半導体チップ20に分割する。
図6および図7は、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法を説明するための、ダイシング工程を示す図である。なお、ウエハ11は、前記実施の形態1で説明したときと同様に、その厚みが300μm〜750μmであるとする。
まず、図6(a)に示すように、ウエハ11を、ウエハ表面を上側に向ける。そして、図6(b)に示すように、ウエハ表面を上側に向けたまま、ウエハ11を、ダイシング用の粘着テープ14が表面に設けられたウエハ搬送治具50に載せる。このとき、ウエハ11が粘着テープ14に貼り付けられることにより、固定された状態となっている。
次いで、1回目のダイシングを開始する。この1回目のダイシングは、図6(c)に示すレーザ加工ライン16に沿って、レーザ(図示せず)を用いた溝加工により行う。このレーザによる溝加工では、図7(a)に示すように、ウエハ11を1度で完全に分割するように切断するのではなく、ウエハ表面からウエハ11の途中までしか切断しない(ハーフカット)。言い換えると、ウエハ裏面側のウエハ11の大部分を残すように、ウエハ表面からウエハ11を貫通しない深さを有するレーザ溝18をレーザ加工により形成する。これにより、ウエハ11は、ウエハ表面に、レーザ加工ライン16に沿ったレーザ溝18が形成された状態となる。
このとき、レーザの出射パワーは5W以上かつ20W以下が望ましく、レーザ溝18の溝幅Cが5μm〜30μmの範囲となるようにレーザ溝18を形成する。また、ウエハ11の厚みが300μm〜750μmである場合、レーザ溝18の深さDは50μm〜200μmの範囲とすることが望ましい。なお、レーザ溝18を完成するまでにかかる時間の増加を抑制するために、レーザ溝18の深さDは、ウエハ11の厚みの10分の1以上かつ2分の1以下の範囲であることが望ましい。
次いで、ウエハ11を粘着テープ14から剥がして裏返し、図6(d)に示すように、ウエハ裏面を上側に向けたまま、ウエハ11を、粘着テープ14に載せ固定する。このときのウエハ11の断面図を図7(b)に示す。図7(b)に示すように、素子部12が粘着テープ14に貼り付けられることにより、ウエハ11が固定された状態となっている。
そして、この状態で、2回目のダイシングを開始する。この2回目のダイシングは、図6(e)に示すダイシングライン15に沿って、ブレード(図示せず)を用いた切削により行う。このブレードによる切削加工では、図7(c)に示すように、ウエハ裏面からウエハ11を貫通せず、かつレーザ溝18に少なくとも達するまでの深さを有する切削溝17を切削加工により形成する。ブレードは従来と略等しい刃幅のブレードを用いても良く、切削溝17の溝幅Aが40μm〜100μmの範囲となるように切削溝17を形成する。
つまりは、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法においても、1回目のダイシングのレーザにより形成されるレーザ溝18の溝幅Cは、2回目のダイシングのブレードによる切削溝17の溝幅Aよりも小さくなるように形成している。
これにより、ウエハ11は、切削溝17とレーザ溝18とが形成された状態、すなわち完全に分割された状態となる。よって、2段階でダイシングされることによって段差が形成された切断面を有する、半導体チップ20を得ることができる。このウエハ11を分割して得た半導体チップ20は、前記実施の形態1のウエハ11のダイシング方法により得た半導体チップ20と同じ形状の切断面を有している。すなわち、同じ完成品を得ている。
以上のように、本実施の形態のウエハ11のダイシング方法は、前記実施の形態1のウエハ11のダイシング方法に対して、切削溝17の溝幅Aとレーザ溝18の溝幅Cとの形成位置および大小関係は同じであるが、切削溝17とレーザ溝18とを加工する順番が逆の関係となっている。
図6および図7を用いて説明したウエハ11のダイシング方法の処理フローを図8に示す。始めに、ウエハ表面を上側に向けたまま、ウエハ11を、ウエハ搬送治具50の表面に設けられた粘着テープ14の上に載せ固定する(ステップS21)。そして、1回目のダイシングとして、ウエハ表面から、ウエハ裏面側のウエハ11の大部分を残すように、レーザ加工を行う(ステップS2)。すなわち、溝幅Cおよび深さDのレーザ溝18をレーザ加工により形成する。そして、ウエハ11を粘着テープ14から剥がして裏返し、ウエハ裏面を上側に向けたまま、ウエハ11を、粘着テープ14の上に載せ固定する(ステップS3)。そして、2回目のダイシングとして、ウエハ裏面からウエハ11を貫通せず、かつレーザ溝18に少なくとも達するように、ブレードにより切削加工を行う(ステップS4)。すなわち、溝幅Aの切削溝17を切削加工により形成する。このとき、ウエハ表面側にあるレーザ溝18の溝幅Cは、ウエハ裏面側にある切削溝17の溝幅Aよりも小さい。これにより、ウエハ11を、2段階でダイシングを行ったことにより切断面に段差を有する、個々の半導体チップ20に分離する。
それゆえ、ウエハ11を、ウエハ表面に形成されたレーザ加工によるレーザ溝18、および、ウエハ裏面に形成された切削加工による切削溝17によって、個々の半導体チップ20に分離するので、ウエハ表面において必要なダイシング幅は、レーザ加工によるレーザ溝18の溝幅Cだけを考慮すればよいことになる。すなわち、ウエハの表面側のダイシング幅は、レーザ溝18の溝幅Cを基にして設定すればよいことになる。これにより、ウエハの表面側のダイシング幅を、従来のブレードを用いた機械加工を行う場合よりも狭く設定することが可能となる。
よって、簡単な方法でウエハ表面側のダイシング幅を縮小化し、スクライブライン13の領域を縮小化することが可能となる。したがって、ウエハ表面におけるスクライブライン13が占める領域が減少することにより、素子部12が占める領域を増加させることが可能となるので、スクライブライン13の領域以外は全て、素子部12として半導体素子を形成することが可能となる。つまりは、1つのウエハ11に形成可能な半導体素子の数量を増加させることが可能となる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数の半導体素子が形成されたウエハを個々の半導体チップに分割するダイシング方法に関する分野に好適に用いることができるだけでなく、半導体基板の製造に関する分野に好適に用いることができ、さらには、様々な基板の切断方法の分野にも広く用いることができる。
11 ウエハ
12 素子部
13 スクライブライン
14 粘着テープ
15 ダイシングライン(分割ライン)
16 レーザ加工ライン(分割ライン)
17 切削溝(第1の溝)
18 レーザ溝(第2の溝)
20 半導体チップ
21 第1の加工断面
22 第2の加工断面
23 第3の加工断面
50 ウエハ搬送治具
12 素子部
13 スクライブライン
14 粘着テープ
15 ダイシングライン(分割ライン)
16 レーザ加工ライン(分割ライン)
17 切削溝(第1の溝)
18 レーザ溝(第2の溝)
20 半導体チップ
21 第1の加工断面
22 第2の加工断面
23 第3の加工断面
50 ウエハ搬送治具
Claims (10)
- 表面に複数の素子部が形成されたウエハを、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割するウエハのダイシング方法において、
上記ウエハの裏面に、該裏面からウエハを貫通しない深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第1のステップと、
上記ウエハの表面に、該表面から上記第1の溝に達するまでの深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第2のステップと、を含むことを特徴とするウエハのダイシング方法。 - 上記第1の溝の深さは、上記ウエハの厚みの2分の1以上かつ10分の9以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のウエハのダイシング方法。
- 上記第1の溝の溝幅を、40μm以上かつ100μm以下の範囲で形成するとともに、上記第2の溝の溝幅を、5μm以上かつ30μm以下の範囲で形成することを特徴とする請求項1に記載のウエハのダイシング方法。
- 上記第1の溝の溝幅は、該第1の溝の深さに応じて設定することを特徴とする請求項1に記載のウエハのダイシング方法。
- 表面に複数の素子部が形成されたウエハを、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割するウエハのダイシング方法において、
上記ウエハの表面に、該表面からウエハを貫通しない深さを有する第2の溝を、上記分割ラインに沿ってレーザ加工により形成する第1のステップと、
上記ウエハの裏面に、該裏面から上記第2の溝に達するまでの深さを有する第1の溝を、上記分割ラインに沿って切削加工により形成する第2のステップと、を含むことを特徴とするウエハのダイシング方法。 - 上記第2の溝の深さは、上記ウエハの厚みの10分の1以上かつ2分の1以下の範囲であることを特徴とする請求項5に記載のウエハのダイシング方法。
- 上記第2の溝の溝幅を、5μm以上かつ30μm以下の範囲で形成するとともに、上記第1の溝の溝幅を、40μm以上かつ100μm以下の範囲で形成することを特徴とする請求項5に記載のウエハのダイシング方法。
- 上記第1の溝の溝幅は、該第1の溝の深さに応じて設定することを特徴とする請求項5に記載のウエハのダイシング方法。
- 表面に複数の素子部が形成されたウエハが、上記複数の素子部の各々の間に設定された分割ラインに沿って分割されたことにより製造された半導体チップにおいて、
上記ウエハの裏面に切削加工による第1の溝と、上記ウエハの表面に、上記第1の溝と接続しており、かつ上記第1の溝の溝幅よりも小さい溝幅を有するレーザ加工による第2の溝とが上記分割ラインに沿って形成されたことにより上記分割が行われたことによって、上記第1の溝の形成による分割により生じた上記ウエハの裏面に略垂直な第1の加工断面および略平行な第3の加工断面、並びに上記第2の溝の形成による分割により生じた第2の加工断面からなる分割面を有しており、
上記素子部の端部が、上記第3の加工断面を上記ウエハの表面に投影したときの領域に設けられていることを特徴とする半導体チップ。 - 上記素子部の端部と上記第2の加工断面との間の幅が、15μm以下に設定されていることを特徴とする請求項9に記載の半導体チップ。
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