JP2009078984A - 抗菌剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 次の成分(A)及び(B):
(A)フェノキシエタノール及びパラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類1種以上、
(B)カテキン類、
を含有する抗菌剤組成物。
【選択図】なし
Description
これらの抗菌性物質も安全性のため使用可能な量が定められており、より安全な抗菌剤の開発が望まれている。
しかしながら、パラベン類又はフェノキシエタノールとカテキン類を併用した場合に、それらの作用がどのようになるかについては全く知られていない。
(A)フェノキシエタノール及びパラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類から選ばれる1種以上、
(B)カテキン類、
を含有する抗菌剤組成物を提供するものである。
次の成分(A)及び(B):
(A)フェノキシエタノール及びパラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類から選ばれる1種以上、
(B)カテキン類、
を配合することを特徴とする、前記組成物に抗菌性を付与する方法を提供するものである。
当該パラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベンともいう)、パラオキシ安息香酸エチル(エチルパラベンともいう)、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル及びパラオキシ安息香酸ブチル等が挙げられる。
当該製茶された茶葉には、(1)煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜煎り茶などの緑茶類;(2)総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶などの半発酵茶;(3)紅茶と呼ばれるダージリン、ウバ、キーマンなどの発酵茶が含まれる。
抽出助剤としては、アスコルビン酸ナトリウム等の有機酸又はこれら有機酸塩類が挙げられる
例えば、当該茶抽出物(茶カテキンともいう。)は、特開昭59-219384号、特開平4-20589号、特開平5-260907号、特開平5-306279号等に詳細に例示されている方法で調製することができる。また、市販品を用いることもでき、斯かる市販品としては、三井農林(株)「ポリフェノン」、(株)伊藤園「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、DSMニュートリショナル・プロダクツ「テアビゴ」、サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。
また、茶葉中のカテキン類の大部分はエピ体カテキン類として存在しており、このエピ体カテキン類を用いて熱や酸やアルカリ等の処理により立体異性体である非エピ体に変化させることができる。従って、非エピ体カテキン類を使用する場合には、緑茶類、半発酵茶類又は発酵茶類からの抽出液や茶抽出液の濃縮物を水溶液にして、例えば40〜140℃、0.1分〜120時間加熱処理して得ることができる。また非エピカテキン類含有量の高い茶抽出液の濃縮物を使用してもよい。それらは単独又は併用してもよい。
本発明において、抗菌性物質とカテキン類を上記組成物又は製品に配合した場合に組成物又は製品中、成分(A)の抗菌性物質の配合量は、抗菌効果及び安全性との点から、0.005〜0.5(W/V)%、さらに0.0075〜0.3(W/V)%、特に0.01〜0.25(W/V)%好ましい。
更に、当該抗菌性物質がフェノキシエタノールの場合には、0.005〜0.5(W/V)%が好ましく、0.01〜0.25(W/V)%がより好ましい。
また、当該抗菌性物質がパラオキシ安息香酸エステル類の場合には、0.005〜0.1(W/V)%が好ましく、0.01〜0.05(W/V)%がより好ましい。
成分(A)のパラオキシ安息香酸エステル類:成分(B)カテキン類の配合質量比は、1000:1〜1:20が好ましく、333:1〜1:10がより好ましく、100:1〜1:25が更に好ましい。
例えば、グラム陰性菌としては、S. dysenteria(赤痢菌A亜群),S. flexneri(赤痢菌B亜群),S. boydii(赤痢菌C亜群),S. sonnei(赤痢菌D亜群)等の赤痢属(Shigella)細菌:ブルセラ属(Brucella)細菌:E. coli.O157等の大腸菌群(Escherichia coli):S. typhi(チフス菌),S. paratyphi A(パラチフスA菌),S. paratyphi B(パラチフスB菌),S. Typhimurium (ネズミチフス菌)S. Enteritidis(ゲルトネル菌)等のサルモネラ属(Salmonella)細菌:V. cholerae(コレラ菌),V. parahaemoloyicus(腸炎ビブリオ)等のビブリオ属(Vibrio)細菌:緑膿菌(P. aeruginosa)等のシュードモナス属(Pseudomonas)細菌や香粧品汚染で問題となるBurkholderia cepacia等のシュードモナス属類縁菌が挙げられる。
また、カテキン類と併用する成分(A)がパラオキシ安息香酸エステル類の場合に有効な細菌としても、グラム陰性菌特に緑膿菌に効果がある。
斯くして製造された本発明の組成物は、化粧品、医薬部外品、医薬品、又はハウスホールド製品の何れにも配合又は使用することができ、例えば、口紅、乳液、保湿パック、美容液、化粧水等の化粧品:液剤、ゲル剤、クリーム剤、パップ剤、エアゾール剤、ローション剤等の皮膚外用剤:洗顔料、メイク落とし、ボディシャンプー、ハンドソープ等の皮膚洗浄剤、シェービングフォーム、シャンプー等の毛髪洗浄剤、デオドラント剤等のトイレタリー用品:歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤、義歯用品等のオーラルケア用品:台所用洗剤、衣類洗浄剤や柔軟剤、トイレ洗浄剤等の洗浄剤:殺虫剤、防虫剤、除湿剤、除菌剤、抗菌剤、消臭剤、芳香剤等の家庭用化学製品に配合することができる。また、紙製品、生理用品、紙おむつ、医療品等の衛生用品等には、例えば紙おむつ等に本発明の組成物を吹き付けることやシート状の紙・不職布製品に本発明の組成物を含む洗浄剤等を含浸することで使用できる。また、コンタクトレンズ洗浄・保存剤等に配合できる。
ここで、ハウスホールド製品とは、衣料・台所・住居用洗剤、柔軟仕上剤、掃除用紙製品、トイレタリー用品及びペット用品等広く一般家庭において使用される製品をいう。
試験菌として、緑膿菌:Pseudomonas aeruginosa NBRC 132751株を用いた。
各細菌は、SCD平板培地上、30℃で24時間前培養後、菌体を一白金耳かきとり生理食塩水に懸濁後、この懸濁液を所定の菌体数に調整するよう生理食塩水で希釈して基礎菌液とした。
SCD寒天培地;SCD(Soybean-Casein Digest Agar)寒天平板培地ダイゴ(製造 日本製薬株式会社、販売 和光純薬工業株式会社)1.5%カゼインペプトン、0.5%大豆ペプトン、0.5%塩化ナトリウム、1.5%寒天、pH7.1〜7.5。
a)0.1Mリン酸緩衝溶液:pH5.0、6.5、8.0に調整し、濾過滅菌(孔径0.2μm、関東化学社製)した。
b)カテキン類溶液:カテキン類(「POLYPHENON 70A」カテキン製剤、三井農林(株)製)を1.0%(W/V)となるように純水に溶解し、更に10000, 5000, 2500, 1250, 625, 312.5, 156, 78,0ppmになるように各溶液を調製後、濾過滅菌(孔径0.2μm、関東化学社製)した。
c)各抗菌性物質溶液:各抗菌性物質を純水に溶解し、下記の濃度になるように調製後、濾過滅菌(孔径0.2μm、関東化学社製)した。
フェノキシエタノール(和光純薬製)溶液:0, 1.25, 2.5, 5, 10質量%
メチルパラベン(和光純薬製)溶液:0, 0.01, 0.1, 0.5, 1質量%
表1〜6に示すように、上記のリン酸緩衝溶液、カテキン類溶液及び各抗菌性物質溶液を混合した試料用溶液(10mL)に、105〜106CFU/mLに調製した菌液100μLを添加(終菌数103〜105CFU/mL)し、表1〜6に示す各抗菌性物質及びカテキン類の最終濃度及びpHに調製した。この菌を接種した試料用溶液を、30℃で24時間静置(時々ボルテックス)した。静置後の生菌数を平板塗抹法により求めた。SCD寒天培地上のコロニー数から生菌濃度を算出した。
下記の表1〜6に示すように、カテキン類と、フェノキシアルコール、メチルパラベンとの併用によって、抗菌性物質の使用量が低減しつつ、抗菌効果が相乗的に高まった。すなわち、これらの成分を併用した場合には、これらをそれぞれ単独で使用した場合に抗菌効果を示さない濃度において抗菌作用を示した。
Claims (5)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)フェノキシエタノール及びパラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類から選ばれる1種以上、
(B)カテキン類、
を含有する抗菌剤組成物。 - パラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類が、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル及びパラオキシ安息香酸ブチルから選ばれる1種以上である請求項1に記載の抗菌剤組成物。
- フェノキシエタノール:カテキン類の配合質量比が、5000:1〜1:20である請求項1に記載の抗菌剤組成物。
- パラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類:カテキン類の配合質量比が、1000:1〜1:20である請求項1又は2に記載の抗菌剤組成物。
- 化粧品組成物、医薬部外品組成物、医薬品組成物、及びハウスホールド用品組成物から選ばれる組成物に、(A)フェノキシエタノール及びパラオキシ安息香酸C1〜4アルキルエステル類から選ばれる1種以上、及び(B)カテキン類、を配合することを特徴とする、前記組成物に抗菌性を付与する方法。
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