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JP2009074439A - エンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】含水エタノールを燃料とするエンジンにおいて、ガソリンなどの低沸点成分を用いずに、簡易な構成で、冷間始動を容易に行なうことができるようにする。
【解決手段】エンジンシステムは、第1タンク12に含水エタノールを収容し、第2タンクに、水蒸気改質に適したエタノール濃度のエタノール水を収容する。改質器30は、第2タンクから供給されたエタノール水の水蒸気改質を行い、水素を含む改質ガスを生成する。凝縮蓄圧器34は、改質ガスを蓄圧し、ガス供給器36によって燃焼室26に蓄圧された改質ガスを供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンシステムに係り、特に、エタノールの改質を行なって生じた改質ガスを用いることにより、燃焼の改善を図るエンジンシステムに関する。
従来より、ブラジルで走行している含水エタノール車用のエンジンが知られている。このエンジンでは、冷間始動時にガソリンなどの低沸点成分を利用し、加速時に燃料を増量させている。
また、改質反応の触媒を通過した後、未改質の原料を回収し、再利用する燃料電池システムが知られている(特許文献1)。この燃料電池システムにおける改質部のS/C(水蒸気/カーボン比:Steam/Carbon)は、S/C=2.0であり、さらに、空気を導入して、O/C=0.4としている。また、70℃程度に冷却され、凝縮成分として回収された原料は、エタノールと水とに分離され、エタノールが改質部に戻され、水が蒸発部に戻されている。なお、燃料電池システムにおける水蒸気改質の反応は、COH十3HO⇒6H+2CO(S/C=1.5、空気はのぞく)である。
また、エンジンで生成した改質ガスを燃焼させ、動力を得ようとする場合、燃焼安定性から水蒸気濃度は多すぎないほうがよく、加熱熱量の低減から、水分を極力減らし蒸発の熱量も少なくした方がよい。しかし、未改質原料の凝縮成分を回収し、改質ガスのみをエンジンに供給して燃焼させると、多くの体積の気体燃料を供給しなければならならず、空気の充填効率が低下する。また、燃焼反応は、H+1/2O⇒HO、CO+1/2O⇒CO、CH+2O⇒CO+2HOであり、HやCOが多く燃焼する場合、燃焼後にモル数減少となり、動力を得るためには好ましくない。ただし、燃焼温度が上昇し最高圧力が上昇することや、希薄燃焼が可能になることなど、動力を得るために有利な面もある。
このように、自動車用のエンジンの場合、気体燃料のみを供給するより、液体燃料も供給し、充填効率を維持して動力を得た方が良い。液体燃料も供給することにより、高出力を得たい場合に、高価な高圧力比の過給器などを用いることなく、自然吸気、または、低圧力比の過給器の利用によって高出力を得ることができる。
特開2006−315922
しかしながら、従来の含水エタノール車用のエンジンでは、火花点火エンジンを用いる場合、0℃以下のような冷間始動時に、ガソリンなどの低沸点成分を含む第2の燃料を供給するため、主燃料とは別の燃料を供給する必要があり、取り扱いが複雑となる、という問題がある。あるいは、0℃以下のような冷間始動時に、電気加熱して燃料の蒸気圧を高めるため、大きな2次電池を持つ必要がある、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、含水エタノールを燃料とするエンジンにおいて、ガソリンなどの低沸点成分を用いずに、簡易な構成で、安定した運転が可能となるエンジンシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係るエンジンシステムは、含水エタノールを収容する第1タンクと、前記含水エタノールよりエタノール濃度が低いエタノールを収容する第2タンクと、加熱することにより、前記第2タンクから供給されたエタノールの改質を行い、水素を含む改質ガスを生成する改質手段と、前記第1タンクからの含水エタノール及び前記改質手段によって生成された改質ガスの少なくとも一方を、燃焼室に供給する供給手段とを含んで構成されている。
本発明に係るエンジンシステムによれば、第1タンクに、含水エタノールを収容し、第2タンクに、含水エタノールよりエタノール濃度が低いエタノールを収容する。また、改質手段によって、加熱することにより、第2タンクから供給されたエタノールの改質を行い、水素を含む改質ガスを生成する。
そして、供給手段によって、第1タンクからの含水エタノール及び改質手段によって生成された改質ガスの少なくとも一方を、燃焼室に供給する。なお、含水エタノールを燃焼室に供給する場合、燃焼室に直接含水エタノールを供給するだけでなく、吸気管に含水エタノールを供給し、吸気管を介して燃焼室に含水エタノールを供給してもよい。
このように、第2タンクに、エタノール濃度が低いエタノールを収容し、第2タンクからのエタノールを改質して、水素を含む改質ガスを生成し、燃料室に供給することにより、改質に適したエタノールから生成された改質ガスを用いることができるため、含水エタノールを燃料とするエンジンにおいて、ガソリンなどの低沸点成分を用いずに、簡易な構成で、安定した運転が可能となる。
本発明に係る改質手段は、排気熱を用いて、エタノールの改質を行なうことができる。これにより、排気熱を用いて、吸熱反応である改質を行なって、排気熱を回収するため、熱効率を向上させることができる。
本発明に係る改質手段は、エタノールの水蒸気改質を行なうことができる。このように、改質手段は、エタノールと水とからなる混合液体を排気熱によりガス化して改質する水蒸気改質法を用いることができる。
また、第2タンクに収容されたエタノールのエタノール濃度を、60%〜80%とすることができる。これによって、水蒸気改質に適したエタノール濃度のエタノールから、効率よく改質ガスを生成することができる。
本発明に係るエンジンシステムは、改質手段による改質において改質されなかった未改質の原料を第2タンクに回収する回収手段と、第2タンクに収容されたエタノールのエタノール濃度を検出する検出手段と、検出手段によって検出されたエタノール濃度に基づいて、第2タンクのエタノールのエタノール濃度が、含水エタノールより低い所定の濃度範囲となるように制御する濃度制御手段とを更に含むことができる。これによって、未改質の原料を第2タンクに回収しても、第2タンクのエタノールのエタノール濃度を所定の濃度範囲に保つことができる。
上記の濃度制御手段は、検出手段によって検出されたエタノール濃度が、所定の濃度範囲より低い場合、第1タンクの含水エタノールを、第2タンクに供給するように第1タンクを制御することができる。
上記の濃度制御手段は、検出手段によって検出されたエタノール濃度が、所定の濃度範囲より高い場合、第2タンクに収容されたエタノールを加熱蒸留し、共沸成分を第1タンクに供給するように第2タンクを制御することができる。
本発明に係るエンジンシステムは、改質手段によって生成された改質ガスを所定の圧力に蓄圧する蓄圧手段を更に含み、供給手段は、エンジン始動時又は加速時に、蓄圧手段によって蓄圧された改質ガスを燃焼室に供給することができる。これによって、エンジン始動時又は加速時に、蓄圧された改質ガスを燃焼室に供給して、不足燃料を補うことができる。
以上説明したように、本発明のエンジンシステムによれば、第2タンクに、エタノール濃度が低いエタノールを収容し、第2タンクからのエタノールを改質して、水素を含む改質ガスを生成し、燃料室に供給することにより、改質に適したエタノールから生成された改質ガスを用いることができるため、含水エタノールを燃料とするエンジンにおいて、ガソリンなどの低沸点成分を用いずに、簡易な構成で、安定した運転が可能となる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るエンジンシステム10は、含水エタノール(95%エタノール水)を収容する第1タンク12と、第1タンク12の含水エタノールを汲み上げる第1ポンプ14と、燃料供給管(図示省略)を介して第1タンク12から供給される含水エタノールを噴射する燃料インジェクタ22とを備えている。
エンジンシステム10は、吸入された吸気を通す吸気管24と、吸入量を制御するスロットルバルブ(図示省略)と、燃焼室26内の燃焼により生じた排気ガスを通す排気管28とを備えている。
さらに、エンジンシステム10は、所定のエタノール濃度範囲のエタノール水を収容する第2タンク16と、第2タンク16のエタノール水を汲み上げる第2ポンプ18と、エタノール水をガス化する蒸発器29と、水蒸気改質により改質ガスを生成する改質器30と、未改質原料を回収して凝縮成分を生成すると共に、改質ガスを所定の圧力に蓄圧する凝縮蓄圧器34と、凝縮蓄圧器34で蓄圧された改質ガスを吸気管24に供給するガス供給器36と、第2タンク16のエタノール水のエタノール濃度を検出するエタノール濃度センサ38と、第2タンク16のエタノール水の温度を検出する温度センサ40と、冷却水及び排気熱を利用して第2タンク16の温度を制御する温度制御器42と、全体を制御する電子制御ユニット(以下「ECU」という。)44とを備えている。
ここで、エタノール濃度が濃く、80%より高い場合には、改質時に炭素析出し触媒が劣化すると共に、改質ガスの生成量が著しく減少し、また、回復操作が頻繁になり、改質システムを持つ優位さが減少してしまう。また、エタノール濃度が薄く、60%より低い場合には、−40℃付近から低い温度で凍結し、または粘度が上昇してしまうため、改質の原料を改質器に送ることができなくなると共に、解凍するまで改質することができなくなる。また、水蒸気の蒸発・温度上昇により多くの加熱熱量が必要になり、また、熱交換部分のサイズが大きくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、第2タンク16に収容されたエタノール水の所定のエタノール濃度範囲を、60%〜80%の範囲(おおよそS/C=0.5〜1.0の範囲)とすることが好ましい。
また、エンジンシステム10は、第1タンク12の含水エタノールを汲み上げて、第2タンク16に供給する第3ポンプ45と、第2タンク16のエタノール水を加熱蒸留したときの共沸成分を、第1タンク12に供給するか否かを制御する共沸成分供給バルブ46と、凝縮蓄圧器34によって回収された未改質原料の凝縮成分を、第2タンク16に戻すか否かを制御する凝縮成分供給バルブ48とを備えている。
なお、ECU44は、第1ポンプ14、第2ポンプ18、燃料インジェクタ22、ガス供給器36、エタノール濃度センサ38、温度センサ40、温度制御器42、第3ポンプ45、共沸成分供給バルブ46、及び凝縮成分供給バルブ48の各々に接続され、第1ポンプ14、第2ポンプ18、燃料インジェクタ22、ガス供給器36、温度制御器42、第3ポンプ45、共沸成分供給バルブ46、及び凝縮成分供給バルブ48の各々は、ECU44の制御に従って作動する。なお、図1では本実施の形態に直接関係する部分の接続関係のみ示した。
第1ポンプ14は、第1タンク12に収容された含水エタノールを取り込んで、燃料供給管を介して燃料インジェクタ22に供給する。燃料インジェクタ22は、ECU44の制御に従って、含水エタノールを所定量及び所定時間噴射する。
第2ポンプ18は、第2タンク16に収容されたエタノール水を取り込んで、蒸発器29に供給する。蒸発器29は、内部の熱交換パイプ(図示省略)を通っているエタノール水に排気熱を吸収させて、エタノール水をガス化し、パイプ(図示省略)を介して、改質器30にガス化されたエタノール水を供給する。改質器30は、触媒によって、ガス化されたエタノール水の水蒸気改質を行い(COH+HO⇒4H+2CO)、水素、二酸化炭素、一酸化炭素、及びメタンを主成分とした混合ガスを改質ガスとして生成し、改質ガスを凝縮蓄圧器34に供給する。
改質器30では、エタノールとHOを等モルずつ反応させても、実際にはCHやCOが生成され、図2に示すように、エタノールに比べ、HOの方が多く未反応で残る。そこで、凝縮蓄圧器34は、改質器30による水蒸気改質で改質されなかった未改質原料を回収し、凝縮成分供給バルブ48の開閉に応じて、回収した未改質原料の凝縮成分を第2タンク16に戻す。また、凝縮蓄圧器34は、改質器30から供給された改質ガスを所定の圧力に蓄圧し、ガス供給器36に供給する。ガス供給器36は、ECU44の制御に従って、改質ガスを吸気管24に所定量及び所定時間供給する。
温度制御器42は、ECU44の制御に従って、排気熱を利用して、第2タンク16に収容されたエタノール水を加熱蒸留して、共沸濃度(95%)のエタノール水を生成する。また、温度制御器42は、加熱蒸留が終了すると、ECU44の制御に従って、冷却水を利用して、第2タンク16に収容されたエタノール水を冷却する。
以上のように構成されたエンジンシステムにおいて、ドライバが図示しないイグニションスイッチをオンにすると、ECU44は、図3に示す濃度制御処理ルーチンを実行する。
まず、ステップ100において、エタノール濃度センサ38によって検出された第2タンク16のエタノール水のエタノール濃度を取得し、ステップ102で、上記ステップ100で取得したエタノール濃度が、60%〜80%の範囲内であるか否かを判定する。
上記ステップ102で、エタノール水のエタノール濃度が、60%未満である場合には、ステップ104において、第1タンク12の含水エタノールを汲み上げて、第2タンク16に供給するように第3ポンプ45を制御し、ステップ100へ戻る。これによって、第2タンク16のエタノール水のエタノール濃度が濃くなる。
また、上記ステップ102において、エタノール水のエタノール濃度が、80%より高い場合には、ステップ106において、温度制御器42によって、第2タンク16のエタノール水を加熱蒸留すると共に、第2タンク16の共沸成分を第1タンク12に供給するように共沸成分供給バルブ46を制御して、ステップ100へ戻る。これによって、第2タンク16のエタノール水のエタノール濃度が薄くなる。上記ステップ106では、温度センサ40で検出された第2タンク16のエタノール水の温度に応じて、排気熱を利用して第2タンク16のエタノール水を加熱蒸留するように、温度制御器42を制御すると共に、共沸成分(95%エタノール水)を第1タンク12に戻すように共沸成分供給バルブ46を制御する。第2タンク16のエタノール水のエタノール濃度が、80%以下になると、加熱蒸留をやめ、温度センサ40で検出された第2タンク16のエタノール水の温度に応じて、冷却水を利用して第2タンク16のエタノール水を冷却するように、温度制御器42を制御する。
また、上記ステップ102において、エタノール水のエタノール濃度が、60%〜80%の範囲内である場合には、上記ステップ104又は106の処理を行わずに、ステップ100へ戻る。
上述したように、濃度制御処理ルーチンを実行すると、第2タンク16内のエタノール水のエタノール濃度が、水蒸気改質に適した60%〜80%の範囲内に保たれる。
また、ECU44は、図4に示す蓄圧ガス供給処理ルーチンを実行する。まず、ステップ120において、エンジンが始動したか、つまりエンジン回転数が所定値以上になったかを判定し、エンジンが始動するまでは、ステップ120に待機する。そして、エンジンが始動したと判定すると、ステップ122に移行する。
ステップ122では、凝縮蓄圧器34で蓄圧された改質ガスを吸気管24に供給するようにガス供給器36を制御する。これによって、改質ガスが吸気管24を介して燃焼室26に供給されるので、冷間時の始動が容易となり、冷間時の運転性が確保される。
次のステップ124では、通常の運転制御を行い、第1タンク12から含水エタノールを吸気管24に噴射するように燃料インジェクタ22を制御すると共に、改質器30で生成された改質ガスを吸気管24に供給するように、ガス供給器36を制御する。これによって、吸気管24を介して含水エタノール及び改質ガスが燃焼室26に供給される。なお、通常の運転制御時に供給される改質ガスは、蓄圧されてない改質ガスであってもよく、また、蓄圧された改質ガスであってもよい。
そして、ステップ126において、加速時であるか否かを判定し、車速センサや加速度センサなどの出力に基づいて、加速時であると判定された場合には、ステップ128において、凝縮蓄圧器34で蓄圧された改質ガスを吸気管24に供給するようにガス供給器36を制御し、ステップ124へ戻る。これによって、蓄圧された改質ガスが吸気管24を介して燃焼室26に供給されるので、加速時の不足燃料を補うことができ、安定した加速を行なうことができる。
また、上記ステップ126において、加速時でないと判定された場合には、ステップ130において、エンジンが停止したか、つまりエンジン回転数が所定値未満になったかを判定し、エンジンが停止したと判定された場合には、上記ステップ120へ戻るが、一方、エンジンが停止していないと判定された場合には、上記ステップ124へ戻り、通常の運転制御が行われる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るエンジンシステムによれば、第2タンクに、エタノール濃度が所定の濃度範囲に保たれたエタノール水を収容し、第2タンクからのエタノール水を水蒸気改質して、水素を含む改質ガスを生成し、燃料室に供給することにより、改質に適したエタノール水から生成された改質ガスを用いることができるため、含水エタノールを燃料とするエンジンにおいて、ガソリンなどの低沸点成分を用いずに、簡易な構成で、安定した運転が可能となる。
また、排気熱を用いて、吸熱反応である水蒸気改質を行なって、排気熱を回収するため、熱効率を向上させることができる。
また、第2タンクのエタノール水のエタノール濃度を、水蒸気改質に適した所定の濃度範囲に保つことにより、効率よく改質ガスを生成することができる。
また、エンジン始動時又は加速時に、蓄圧された改質ガスを燃焼室に供給するため、ガソリンなどの低沸点成分を用いずに、不足燃料を補うことができる。また、従来に比べ、エンジン始動時又は加速時における燃料増量を大幅に低減することができるため、燃費を向上させることができると共に、エミッションを低減することができる。
なお、上記の実施の形態では、通常の運転制御時に、第1タンクからの含水エタノールと改質ガスとを燃焼室に供給する場合を例に説明したが、通常の運転制御時には、第1タンクからの含水エタノールのみを燃焼室に供給するようにしてもよい。
また、エンジン始動時や加速時に、蓄圧された改質ガスを燃焼室に供給する場合を例に説明したが、蓄圧された改質ガスと共に、第1タンクからの含水エタノールを燃焼室に供給するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るエンジンシステムの構成を示す概略図である。 改質温度と、未改質原料の凝縮成分としてのHO及びエタノールの各々の量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るエンジンシステムのECUにおける濃度制御処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジンシステムのECUにおける蓄圧ガス供給処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジンシステム
12 第1タンク
14 第1ポンプ
16 第2タンク
18 第2ポンプ
22 燃料インジェクタ
24 吸気管
26 燃焼室
29 蒸発器
30 改質器
34 凝縮蓄圧器
36 ガス供給器
38 エタノール濃度センサ
40 温度センサ
42 温度制御器

Claims (8)

  1. 含水エタノールを収容する第1タンクと、
    前記含水エタノールよりエタノール濃度が低いエタノールを収容する第2タンクと、
    加熱することにより、前記第2タンクから供給されたエタノールの改質を行い、水素を含む改質ガスを生成する改質手段と、
    前記第1タンクからの含水エタノール及び前記改質手段によって生成された改質ガスの少なくとも一方を、燃焼室に供給する供給手段と、
    を備えたエンジンシステム。
  2. 前記改質手段は、排気熱を用いて、前記エタノールの改質を行なう請求項1記載のエンジンシステム。
  3. 前記改質手段は、前記エタノールの水蒸気改質を行なう請求項1又は2記載のエンジンシステム。
  4. 前記第2タンクに収容された前記エタノールのエタノール濃度を、60%〜80%とした請求項1〜請求項3の何れか1項記載のエンジンシステム。
  5. 前記改質手段による改質において改質されなかった未改質の原料を前記第2タンクに回収する回収手段と、
    前記第2タンクに収容された前記エタノールのエタノール濃度を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたエタノール濃度に基づいて、前記第2タンクの前記エタノールのエタノール濃度が、前記含水エタノールより低い所定の濃度範囲となるように制御する濃度制御手段と、
    を更に含む請求項1〜請求項4の何れか1項記載のエンジンシステム。
  6. 前記濃度制御手段は、前記検出手段によって検出されたエタノール濃度が、前記所定の濃度範囲より低い場合、前記第1タンクの含水エタノールを、前記第2タンクに供給するように前記第1タンクを制御する請求項5記載のエンジンシステム。
  7. 前記濃度制御手段は、前記検出手段によって検出されたエタノール濃度が、前記所定の濃度範囲より高い場合、前記第2タンクに収容されたエタノールを加熱蒸留し、共沸成分を前記第1タンクに供給するように前記第2タンクを制御する請求項5又は6記載のエンジンシステム。
  8. 前記改質手段によって生成された前記改質ガスを所定の圧力に蓄圧する蓄圧手段を更に含み、
    前記供給手段は、エンジン始動時又は加速時に、前記蓄圧手段によって蓄圧された前記改質ガスを前記燃焼室に供給する請求項1〜請求項7の何れか1項記載のエンジンシステム。
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