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JP2009062688A - 車両用通信システム - Google Patents

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JP2009062688A
JP2009062688A JP2007229233A JP2007229233A JP2009062688A JP 2009062688 A JP2009062688 A JP 2009062688A JP 2007229233 A JP2007229233 A JP 2007229233A JP 2007229233 A JP2007229233 A JP 2007229233A JP 2009062688 A JP2009062688 A JP 2009062688A
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敏昌 柴垣
Masaki Kawashima
正樹 川島
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

【課題】セキュリティを維持しつつ、利便性の良い車両用通信システムを提供する。
【解決手段】車両用通信システム1は、複数の携帯機10と、それら携帯機10との相互通信に基づいて車両2を制御する車載装置20とを備え、車載装置20は携帯機10との相互通信状態で車両2外面に設けられたドアノブ33が操作されたときに少なくともドア錠32を施錠させる通信制御部21を備える。車載装置20は、車両2周辺に対して第1無線信号を送信する第1送信回路22と、車両2室内に対して第2無線信号を送信する第2送信回路23とを備える。ドア錠32が解錠状態においてドアノブ33が操作された際に、通信制御部21は、複数の携帯機10の少なくとも一つが車両2周辺に存在すると判断した場合にはドア錠32を施錠し、複数の携帯機10のいずれもが車両2周辺に存在しないと判断した場合にはドア錠32の解錠状態を維持する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用通信システムに関する。
近年、自動車においては、基本性能や安全性の向上はもとより、利便性の向上が求められている。そこで、こうした利便性の向上を目的として、使用者によって所持される携帯機と車載装置(車両制御装置)との間で自動的に無線通信を行い、同無線通信が成立したことを条件としてドア錠の施解錠を自動的に行ったり、エンジンの始動を可能としたりする車両用通信システムが利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、車載装置は、車両周辺や車両室内に無線信号(リクエスト信号)を間欠的に送信する。車両周辺にリクエスト信号が送信される場合、リクエスト信号は車両周辺の所定領域(車外領域)に送信される。車両室内にリクエスト信号が送信される場合、リクエスト信号は車両室内の領域(室内領域)のみに送信されている。このため、通信機能を有する携帯機を所持した使用者(運転者)が車外領域や室内領域に進入すると、携帯機はリクエスト信号を受信するとともに、そのリクエスト信号に応答して自身に設定された識別コードを含む識別コード信号を返信する。車載装置は、この識別コード信号を受信し、自身に設定された識別コードと識別コード信号に含まれる識別コードとの照合を行う。その結果、車両制御装置は、それら識別コードが一致した際に携帯機との通信が成立したと判断し、同識別コード信号が車外領域に送信したリクエスト信号に応答したものであれば、ドア錠を解錠可能な状態にし、同識別コード信号が室内領域に送信したリクエスト信号に応答したものであれば、エンジンを始動可能な状態にする。すなわち、車載装置と携帯機との間で自動的に相互通信が行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が解錠可能な状態にし、エンジンが始動可能な状態となったりする。このため、ドア錠の施解錠やエンジンの始動に機械的な鍵を用いるなどの煩雑な操作が不要となり、車両の操作性が向上する。また、電気的な照合に基づいて施解錠、エンジン始動が制御されるため、セキュリティレベルも向上する。
特開2001−114073号公報
ところで、上記特許文献1に記載の車両用通信システムでは、車両室内に携帯機を置き忘れることを防止するために、車両室内に携帯機が存在する状態でドア錠の施錠操作が行われた際には、置き忘れを報知するとともに、ドア錠の施錠を行わないようになっている。
そのため、複数の携帯機が登録されている車両においては、一つでも車両室内に携帯機が存在すればドア錠の施錠が行えないこととなる。例えば、運転者と同乗者とが携帯機をそれぞれ所持しており、運転者が携帯機を携帯し、同乗者が携帯機の入った鞄等を一時的に車両室内に置いて運転者と共に車両から降りた際には、運転者がドア錠の施錠操作を行っても、ドア錠の施錠は行われない。このような場合には、車両室内から全ての携帯機を車両室外へ持ち出さなければならず、利便性の点で改善の余地が残されていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティを維持しつつ、利便性の良い車両用通信システムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、複数の携帯機と、それら携帯機との相互通信に基づいて車両を制御する通信制御装置とを備え、同通信制御装置は前記携帯機との相互通信状態で車両外面に設けられた施解錠操作手段が操作されたときに少なくともドア錠を施錠させる制御手段を備える車両用通信システムであって、前記通信制御装置は、車両周辺に対して第1無線信号を送信する第1送信手段と、車両室内に対して第2無線信号を送信する第2送信手段とを備え、前記制御手段は、前記第1無線信号に対して前記携帯機から応答信号があった場合には車両周辺に前記携帯機が存在すると判断するとともに、前記第2無線信号に対して前記携帯機から応答信号があった場合には車両室内に前記携帯機が存在すると判断し、前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両周辺に存在すると判断した場合には前記ドア錠を施錠し、前記複数の携帯機のいずれもが車両周辺に存在しないと判断した場合には前記ドア錠の解錠状態を維持することをその要旨としている。
同構成によれば、ドア錠が解錠状態において施解錠操作手段が操作された際、すなわち施錠操作が行われた際に、車両周辺に携帯機があることを条件にドア錠を施錠するため、車両室内に他の携帯機があったとしても、ドア錠を施錠することができる。また、複数の携帯機の少なくとも一つを車両外に持ち出していることを確認しているため、携帯機を一つも車両外に持ち出していない、すなわち閉じ込めは防止されており、車両周辺に存在する携帯機によって車両に乗り込むことができ、セキュリティが維持されつつ、利便性もよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用通信システムにおいて、前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両室内に存在すると判断した場合には車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードを記憶することをその要旨としている。
同構成によれば、車両室内に存在する携帯機の識別コードを記憶することで、通信制御装置が車両室内に存在する携帯機を把握することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用通信システムにおいて、前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両周辺に存在すると判断した場合には同車両周辺に存在するすべての携帯機の識別コードと車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードとを比較し、車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にある場合には前記ドア錠を施錠し、車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にない場合には前記ドア錠の解錠状態を維持することをその要旨としている。
第1送信手段から送信される第1無線信号と第2送信手段から送信される第2無線信号とが形成するそれぞれの送信領域が重複することが稀にあり、車両周辺に存在したと判断された携帯機が実は車両室内に存在するおそれがある。このような場合、上記構成によれば、車両室内と車両周辺とのそれぞれで検出された携帯機の識別コードを比較し、車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にあることを条件としてドア錠を施錠する。このため、携帯機が車両周辺に存在すると判断したとしても、携帯機が車両室内に存在する場合にはドア錠を施錠しないことにより、携帯機の閉じ込めを防止することができる。このような構成によれば、通信制御装置の車両周辺と車両室内との送信領域が重複する際には特に有効である。すなわち、通信制御装置の車両周辺と車両室内との送信領域が重複することに対応した構成を用いれば、通信制御装置の第1送信手段と第2送信手段とのそれぞれの送信領域を厳密に調整する必要がなくなり、調整作業が容易となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の車両用通信システムにおいて、前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両室内に存在すると判断した場合には置き忘れ警報を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、携帯機が車両室内に存在する場合には置き忘れ警報を行うことによって車両の運転者及び同乗者に車両室内に携帯機が存在することを知らせることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両用通信システムにおいて、前記ドア錠が施錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両周辺に存在すると判断した場合には同車両周辺に存在するすべての携帯機の識別コードと前記施錠時に記憶した車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードとを比較し、施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にある場合には前記ドア錠を解錠し、施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にない場合には前記ドア錠の施錠状態を維持することをその要旨としている。
同構成によれば、ドア錠が施錠状態において施解錠操作手段が操作された際、すなわち解錠操作が行われた際に、車両周辺に存在するすべての携帯機の識別コードと施錠時に記憶した車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードとを比較し、施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機が車両周辺に存在しなければドア錠を解錠することができない。このため、例えば、車両の運転者又は同乗者が携帯機を車両室内に置いて車両から離れた際に、侵入者が車両室内に置いてあった携帯機を手に入れ、改めてドア錠を解錠しようとしたとしてもドア錠は解錠されないため、セキュリティを維持することができる。また、携帯機を車両室内に置いて車両から離れた際に、車両制御装置が何らかのノイズによって車両室内に置いてあるはずの携帯機を車両周辺に存在すると判断してしまった際にも、施錠時に記憶された車両室内に存在する携帯機ではドア錠を解錠することができないため、このような不測の事態においてもセキュリティを維持することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の車両用通信システムにおいて、前記ドア錠が施錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にある場合には前記ドア錠を解錠するとともに、前記施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機の識別コードを消去することをその要旨としている。
施錠時に車両室内に存在する携帯機の識別コードを記憶し、記憶された携帯機の識別コードに基づいてドア錠の解錠が行われると、次回施錠時にはいずれかの携帯機が車両室内に残されるか分からないため、記憶された識別コードの情報は不要となる。そこで、上記構成によれば、制御手段がドア錠の解錠を行うと、それに伴い記憶した携帯機の識別コードを消去するため、識別コードの情報は蓄積されず、無駄な記憶容量を必要としない。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用通信システムにおいて、前記ドア錠が施錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機のいずれもが車両室内に存在しないと判断した場合に、前記複数の携帯機のいずれかが車両周辺に存在すると判断したときには前記ドア錠を解錠し、前記複数の携帯機のいずれもが車両周辺に存在しないと判断したときには前記ドア錠の施錠状態を維持することをその要旨としている。
同構成によれば、ドア錠が施錠状態において施解錠操作手段が操作された際、すなわち解錠時に、車両室内に携帯機が存在しないことと、車両周辺に携帯機があることを条件にドア錠を解錠するため、車両周辺に携帯機が存在すると判断したとしても、車両室内に存在する場合にはドア錠を解錠しないことにより、車両の所有者及び同乗者でない者によるドア錠の解錠を防止することができる。
本発明によれば、セキュリティを維持しつつ、利便性の良い車両用通信システムを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる車両用通信システムの第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示されるように、車両用通信システム1は、車両2の運転者によって所持される複数(本実施形態では二つ)の携帯機10と、車両2に配設された通信制御装置としての車載装置20と、ドア30と、警報を行う警報ブザー40とを備えている。車両2に使用される携帯機10は、運転者が所持する携帯機10aと同乗者が所持する携帯機10bとの二つがある。携帯機10(携帯機10a,携帯機10b)と車載装置20との間で自動的に相互通信が行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア30の施解錠が制御される。
<携帯機10の構成>
携帯機10は無線通信機能を有し、車載装置20と相互通信可能となっている。詳しくは、携帯機10は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された制御部11と、その制御部11に電気的に接続された受信回路12及び送信回路13とを備えている。
受信回路12は、車載装置20から送信される無線信号(リクエスト信号)を受信すると、同リクエスト信号をパルス信号に復調し、復調信号を制御部11に出力する。
制御部11は不揮発性のメモリ11aを備え、そのメモリ11aには予め設定された固有の識別コードとしてのIDコードが記録されている。そして、制御部11は、受信回路12から復調信号が入力されると、メモリ11aに記録されたIDコードを含むIDコード信号を送信回路13に出力する。
送信回路13は、制御部11からIDコード信号が入力されると、そのIDコード信号を所定周波数の無線信号に変調して送信する。
<車載装置20の構成>
車載装置20は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された制御手段としての通信制御部21と、その通信制御部21に電気的に接続された第1送信手段としての第1送信回路22と、第2送信手段としての第2送信回路23と、受信回路24とを備えている。
第1送信回路22は、通信制御部21からリクエスト信号が入力されると、そのリクエスト信号を所定周波数の無線信号に変調して車両2周辺の所定領域(図2に示す送信領域A)に送信する。第2送信回路23は、通信制御部21からリクエスト信号が入力されると、そのリクエスト信号を所定周波数の無線信号に変調して車両2室内の所定領域(図2に示す送信領域B)に送信する。ここで、送信領域Aと送信領域Bとは、重複していないとする。
受信回路24は、携帯機10から送信される無線信号(IDコード信号)を受信すると、同IDコード信号をパルス信号に復調し、通信制御部21に出力する。
通信制御部21は不揮発性のメモリ21aを備え、そのメモリ21aには対応する複数の携帯機10のそれぞれに設定されたIDコードと同一の複数のIDコードが記録されている。
通信制御部21は、第1送信回路22及び第2送信回路23に対してリクエスト信号を間欠的にそれぞれ異なるタイミングで出力する。そして、通信制御部21は、第1送信回路22及び第2送信回路23を通じて送信した無線信号(リクエスト信号)に応答して携帯機10から送信された無線信号(IDコード信号)が受信回路24によって受信されると、そのIDコード信号に含まれるIDコードとメモリ21aに記録されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。この際、通信制御部21は、携帯機10から送信された無線信号が送信回路22,23のどちらから送信されたリクエスト信号に応答したものであるかに基づいて、携帯機10が車両2周辺及び車両2室内のいずれに存在するかを判断する。そして、通信制御部21は、これらの結果に基づいてドア30の施解錠を制御する。詳しくは、通信制御部21は、車両2周辺においてIDコード照合が成立するとともに、後述するドアノブ33のスイッチ33aに対して押圧があることを条件として解錠信号をドア30に出力する。一方、通信制御部21は、車両2室内においてIDコード照合が成立しないとともに、ドアノブ33のスイッチ33aに対して押圧があることを条件として施錠信号をドア30に出力する。ここで、解錠信号はドア30を解錠する旨の信号であり、施錠信号はドア30を施錠する旨の信号である。
<ドア30の構成>
ドア30は、ドア錠32と、同ドア錠32を制御する制御装置31と、ドア30の開閉時に使用され、車両2外面に設けられるドアノブ33とを備えている。ドアノブ33には、ドア30の施解錠操作をする際に施解錠操作として押圧されるスイッチ33aが設けられている。ドアノブ33のスイッチ33aは、車載装置20の通信制御部21に電気的に接続されており、押圧されると操作信号を通信制御部21に出力する。
制御装置31は、通信制御部21から解錠信号が入力された際にはドア錠32を解錠する。また、制御装置31は、通信制御部21から施錠信号が入力された際にはドア錠32を施錠する。そして、制御装置31は、ドア錠32の施解錠状態を示す施解錠状態信号を通信制御部21に出力する。
次に、図4及び図5を併せ参照して、上記車両用通信システムの施錠操作及び解錠操作について説明する。なお、本実施形態では、通信制御部21は図4及び図5に示される破線で囲まれた処理を行わない。
<施錠操作>
まず、車両2のドア錠32が解錠状態である場合において、使用者(運転者及び同乗者)が車両2から降車して、ドア錠32を施錠する際の通信制御部21による処理を説明する。
図4のフローチャートに示されるように、通信制御部21は、ドアノブ33のスイッチ33aに対して運転者又は同乗者による施解錠操作が行われたか否かを判断する(ステップS11)。すなわち、通信制御部21は、運転者又は同乗者の押圧操作を通じてドアノブ33のスイッチ33aから出力される操作信号の入力があるか否かによって判断する。その結果、通信制御部21は、施解錠操作が行われていない、すなわち操作信号の入力がないと判断した場合(ステップS11:NO)には、処理を終了する。
これに対し、施解錠操作が行われていると判断した場合(ステップS11:YES)、通信制御部21は、車両2室内の送信領域Bに携帯機10a,10bのいずれかが存在するか否かを判断する(ステップS12)。その結果、車両2室内の送信領域Bに携帯機10a,10bが存在しないと判断した場合(ステップS12:NO)には、ステップS13の処理へ移行する。
ステップS13において通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bの少なくとも一方が存在するか否かを判断する。そして、通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bのいずれかが存在しないと判断した場合(ステップS13:NO)には、処理を終了する。これに対し、通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bの少なくとも一方が存在すると判断した場合(ステップS13:YES)には、ドア錠32を施錠する旨の施錠信号をドア30の制御装置31に出力し、ドア錠32を施錠させ(ステップS14)、処理を終了する。
ところで、前記ステップS12において通信制御部21は、車両2室内の送信領域Bに携帯機10a,10bの少なくとも一方が存在すると判断した場合(ステップS12:YES)には、ステップS15へ移行する。ここでは、車両2室内に同乗者が所持する携帯機10bが存在するとする。ステップS15において通信制御部21は、車両2室内に存在する携帯機10bのIDコードをメモリ21aに記憶する。
次に、通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10aが存在するか否かを判断する(ステップS16)。通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10aが存在すると判断した場合(ステップS16:NO)には、警報ブザー40から音を発生させることにより置き忘れ警報を行う(ステップS17)。そして、通信制御部21は、ドア錠32を施錠する旨の施錠信号をドア30の制御装置31に出力し、ドア錠32を施錠させ(ステップS14)、処理を終了する。
これに対し、通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10aが存在しないと判断した場合(ステップS16:YES)には、警報ブザー40から音を発生させることにより置き忘れ警報を行い(ステップS18)、処理を終了する。ステップS17における置き忘れ警報とステップS18における置き忘れ警報とは、同一の音でもよいし、それぞれを異なる音、詳しくは高さ、数量や間隔等を異ならせた音としてもよい。
<解錠操作>
次に、上記施錠操作によって車両2のドア錠32が施錠状態である場合において、運転者又は同乗者が車両2に接近して、ドア錠32を解錠する際の通信制御部21による処理を説明する。
図5のフローチャートに示されるように、通信制御部21は、ドアノブ33のスイッチ33aに対して運転者又は同乗者による施解錠操作が行われたか否かを判断する(ステップS21)。すなわち、通信制御部21は、運転者又は同乗者の押圧操作を通じてドアノブ33のスイッチ33aから出力される操作信号の入力があるか否かによって判断する。その結果、通信制御部21は、施解錠操作が行われていない、すなわち操作信号の入力がないと判断した場合(ステップS21:NO)には、処理を終了する。
これに対し、施解錠操作が行われていると判断した場合(ステップS21:YES)、通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bの少なくとも一方が存在するか否かを判断する(ステップS22)。その結果、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bが存在しないと判断した場合(ステップS22:NO)には、処理を終了する。
ステップS22において通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bの少なくとも一方が存在すると判断した場合(ステップS22:YES)には、上記施錠時にメモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10のIDコードと、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10のIDコードとを比較し、メモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外の携帯機が車両2周辺の送信領域Aに存在するか否かを判断する(ステップS23)。その結果、通信制御部21は、上記施錠操作時にメモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外の携帯機が車両2周辺の送信領域Aに存在しないと判断した場合(ステップS23:NO)には、処理を終了する。この結果、何らかの方法により車両2室内に置いてある携帯機10bを侵入者が手に入れ、その携帯機10bによってドア錠32を解錠しようとしてもできない。
ステップS23において通信制御部21は、上記施錠操作時にメモリ21aに記憶した車両2室内に存在する携帯機10b以外の携帯機10が車両2周辺の送信領域Aに存在する、すなわち携帯機10aが車両2周辺の送信領域Aに存在すると判断した場合(ステップS23:YES)、ドア錠32を解錠する旨の解錠信号をドア30の制御装置31に出力し、ドア錠32を解錠させる(ステップS24)。そして、通信制御部21のメモリ21aに記憶した携帯機10bのIDコードを消去し(ステップS25)、処理を終了する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ドア錠32が解錠状態においてドアノブ33のスイッチ33aが押圧された際、すなわち施錠操作が行われた際に、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10があることを条件にドア錠32を施錠するため、車両2室内の送信領域Bに携帯機10があったとしても、ドア錠32を施錠することができる。また、複数の携帯機10a,10bのいずれか一つを車両2外に持ち出していることを確認しているため、携帯機10a,10bを一つも車両2外に持ち出していない、すなわち閉じ込めは防止されており、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10によって車両2に乗り込むことができるため、セキュリティが維持されつつ、利便性もよい。
(2)携帯機10bが車両2室内の送信領域Bに存在する場合には置き忘れ警報を行うことによって車両2の運転者及び同乗者に車両2室内の送信領域Bに携帯機10bが存在することを知らせることができる。また、車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10bのIDコードを記憶することで、車載装置20が車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10bを把握することができる。
(3)ドア錠32が施錠状態においてドアノブ33のスイッチ33aが押圧された際、すなわち解錠操作が行われた際に、車両2周辺の送信領域Aに存在するすべての携帯機10のIDコードと施錠時に記憶した車両2室内の送信領域Bに存在するすべての携帯機10のIDコードとを比較し、施錠時に記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外の携帯機10が車両2周辺の送信領域Aに存在しなければドア錠32を解錠することができない。このため、例えば、車両2の運転者及び同乗者が携帯機10を車両2室内に置いて車両2から離れた際に、侵入者によって車両2室内に置いてあった携帯機10bを手に入れ、改めてドア錠32を解錠しようとしたとしてもドア錠32は解錠されないため、セキュリティを維持することができる。また、車両2室内において車両2から離れた際に、車載装置20が何らかのノイズによって車両2室内の送信領域Bに置いてあるはずの携帯機10bを車両2周辺の送信領域Aに存在すると判断してしまった際にも、施錠時に記憶された車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10bではドア錠32を解錠することができないため、このような不測の事態においてもセキュリティを維持することができる。
(4)施錠時に車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10bのIDコードを記憶し、記憶された携帯機10bのIDコードに基づいてドア錠32の解錠が行われると、次回施錠時にはいずれの携帯機10が車両2室内の送信領域Bに残されるか分からないため、記憶されたIDコードの情報は不要となる。そこで、上記によれば、通信制御部21がドア錠32の解錠を行うと、それに伴い記憶した携帯機10のIDコードを消去するため、IDコードの情報は蓄積されず、無駄な記憶容量を必要としない。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかる車両用通信システムの第2の実施形態について、図3〜図5を参照して説明する。この実施形態の車両用通信システムは、車載装置20が無線信号を送信することによって形成される送信領域Aと送信領域Bとが重複する重複送信領域Cが存在することに対応している点が上記第1の実施形態と異なっている。すなわち、本実施形態では、通信制御部21は図4及び図5にしめされる破線で囲まれた処理を第1の実施形態の処理に加えて行う。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の車両用通信システムは、図1に示す第1の実施形態の車両用通信システムと同様の構成を備えている。
詳しくは、図3に示されるように、車載装置20の第1送信回路22は、通信制御部21からリクエスト信号が入力されると、そのリクエスト信号を所定周波数の無線信号に変調して車両2周辺の送信領域Aに送信する。また、車載装置20の第2送信回路23は、通信制御部21からリクエスト信号が入力されると、そのリクエスト信号を所定周波数の無線信号に変調して車両2室内の送信領域Bに送信する。ここで、送信領域Aと送信領域Bとの送信領域が重複した重複送信領域Cが存在する。そのため、携帯機10が同重複送信領域Cに存在する場合には、通信制御部21は携帯機10が車両2周辺及び車両2室内の両方に存在すると判断する。
次に、図4及び図5を併せ参照して、本実施形態の車両用通信システムの施錠操作及び解錠操作について説明する。
<施錠操作>
まず、車両2のドア錠32が解錠状態において、使用者(運転者及び同乗者)が車両2から降車して、ドア錠32を施錠する際の通信制御部21による処理を説明する。
図4のフローチャートに示されるように、ステップS16において通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10aが存在すると判断した場合(ステップS16:YES)、ステップS15においてメモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10bと、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10aとを比較し、メモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外に携帯機10が車両2周辺の送信領域Aに存在するか否かを判断する(ステップS30)。その結果、メモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外の携帯機10aが車両2周辺の送信領域Aに存在すると判断した場合(ステップS30:YES)には、ステップS17へ移行する。
これに対し、メモリ21aに記憶した車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外に携帯機10が車両2周辺の送信領域Aに存在しないと判断した場合(ステップS30:NO)、通信制御部21は、ステップS18へ移行する。
<解錠操作>
次に、上記施錠操作によって車両2のドア錠32が施錠状態において、運転者又は同乗者が車両2に接近して、ドア錠32を解錠する際の通信制御部21による処理を説明する。
図5のフローチャートに示されるように、ステップS22において通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに携帯機10a,10bの少なくとも一方が存在すると判断した場合(ステップS22:YES)には、車両2室内の送信領域Bに携帯機10bが存在するか否かを判断する(ステップS40)。その結果、通信制御部21は、車両2室内の送信領域Bに携帯機10bが存在しない場合(ステップS40:NO)には、ステップS23の処理へ移行する。
これに対し、車両2室内の送信領域Bに携帯機10bが存在する場合(ステップS40:YES)、通信制御部21は、車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10と、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10とを比較し、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10aが施錠時にメモリ21aに記憶された携帯機10の中に存在するか否かを判断する(ステップS41)。その結果、通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10aが施錠時にメモリ21aに記憶された携帯機10の中に存在すると判断した場合(ステップS41:YES)、処理を終了する。
ステップS41において通信制御部21は、車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10aが施錠時にメモリ21aに記憶された携帯機10の中に存在しないと判断した場合(ステップS41:NO)、ステップS24へ移行する。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(4)の作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
(5)車両2室内の送信領域Bと車両2周辺の送信領域Aとのそれぞれで検出された携帯機10のIDコードを比較し、車両2室内の送信領域Bに存在する携帯機10b以外の携帯機10のIDコードが車両2周辺の送信領域Aに存在する携帯機10aにあることを条件としてドア錠32を施錠する。このため、携帯機10が車両2周辺の送信領域Aに存在すると判断したとしても、携帯機10が車両2室内の送信領域Bに存在する場合にはドア錠32を施錠しないことにより、携帯機10の閉じ込めを防止することができる。
(6)このような構成によれば、車載装置20の車両2周辺の送信領域Aと車両2室内の送信領域Bとが重複する際には特に有効である。すなわち、車載装置20の車両2周辺の送信領域Aと車両2室内の送信領域Bとが重複することに対応した処理を用いれば、車載装置20の第1送信回路22と第2送信回路23とのそれぞれの送信領域A,Bを厳密に調整する必要がなくなり、調整作業が容易となる。
・上記実施形態では、施解錠操作としてドアノブ33のスイッチ33aを押圧すると操作信号が出力されるようにしたが、非接触で検出するようにしてもよい。
・また、ドアノブ33に限らず、車両2に設けられるその他の部材に対して操作を行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、通信制御部21のメモリ21aに記憶された携帯機10では、ドア錠32を解錠できないようにしたが、これに加えてエンジン始動を行う携帯機10においては、通信制御部21のメモリ21aに記憶された携帯機10ではエンジン始動を行えないようにしてもよい。
・上記実施形態では、解錠時において車両2周辺に携帯機10が存在すると判断してドア錠32を解錠した場合には、通信制御部21のメモリ21aに記憶された携帯機10のIDコードを消去するようにしたが、メモリ21aの記憶容量が確保できるのであれば、消去しないようにしてもよい。すなわち、図4のフローチャートのステップS25を省略してもよい。
・上記実施形態では、施錠時において車両2室内に携帯機10が存在する場合には置き忘れ警報を行うようにしたが、置き忘れ警報を行なうことによって周囲の第三者に携帯機10が車両2室内に置いてあることが知られることを防止することに重きを置くならば、置き忘れ警報を行わないようにしてもよい。すなわち、図4のフローチャートのステップS17及びステップS18を省略してもよい。
・上記実施形態では、施錠時において車両2室内に携帯機10が存在する場合には車両2室内に存在する携帯機10のIDコードを通信制御部21のメモリ21aに記憶するようにしたが、解錠時において車両2室内に存在する携帯機10と車両2周辺に存在する携帯機10とを比較する必要がないのであれば、施錠時において記憶しないようにしてもよい。すなわち、図4のフローチャートのステップS15を省略してもよい。
・また、解錠時において車両2室内に携帯機10が存在する場合には車両2室内に存在する携帯機10と車両2周辺に存在する携帯機10とを比較するようにしたが、携帯機10のIDコードを記憶する記憶容量の確保や仕様の簡易化を図るのであれば、車両2室内に存在する携帯機10と車両2周辺に存在する携帯機10とを比較しないようにしてもよい。すなわち、図4のフローチャートのステップS23を省略してもよい。
・上記構成において、車載装置20が無線信号を送信することによって形成される送信領域Aと送信領域Bとは、車種や仕様に合わせて変更が可能である。
車両用通信システムの構成図。 車両の通信領域を示す図。 車両の通信領域を示す図。 施錠操作時の制御を示すフローチャート。 解錠操作時の制御を示すフローチャート。
符号の説明
1…車両用通信システム、2…車両、10,10a,10b…携帯機、11…制御部、12…受信回路、13…送信回路、20…車載装置、21…通信制御部、21a…メモリ、22…第1送信回路、23…第2送信回路、24…受信回路、30…ドア、31…制御装置、32…ドア錠、33…ドアノブ、33a…スイッチ、40…入力装置、A,B…送信領域、C…重複送信領域。

Claims (7)

  1. 複数の携帯機と、それら携帯機との相互通信に基づいて車両を制御する通信制御装置とを備え、同通信制御装置は前記携帯機との相互通信状態で車両外面に設けられた施解錠操作手段が操作されたときに少なくともドア錠を施錠させる制御手段を備える車両用通信システムであって、
    前記通信制御装置は、車両周辺に対して第1無線信号を送信する第1送信手段と、車両室内に対して第2無線信号を送信する第2送信手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1無線信号に対して前記携帯機から応答信号があった場合には車両周辺に前記携帯機が存在すると判断するとともに、前記第2無線信号に対して前記携帯機から応答信号があった場合には車両室内に前記携帯機が存在すると判断し、
    前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両周辺に存在すると判断した場合には前記ドア錠を施錠し、前記複数の携帯機のいずれもが車両周辺に存在しないと判断した場合には前記ドア錠の解錠状態を維持する
    ことを特徴とする車両用通信システム。
  2. 請求項1に記載の車両用通信システムにおいて、
    前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両室内に存在すると判断した場合には車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードを記憶する
    ことを特徴とする車両用通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用通信システムにおいて、
    前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両周辺に存在すると判断した場合には同車両周辺に存在するすべての携帯機の識別コードと車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードとを比較し、
    車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にある場合には前記ドア錠を施錠し、
    車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にない場合には前記ドア錠の解錠状態を維持する
    ことを特徴とする車両用通信システム。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用通信システムにおいて、
    前記ドア錠が解錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両室内に存在すると判断した場合には置き忘れ警報を行う
    ことを特徴とする車両用通信システム。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両用通信システムにおいて、
    前記ドア錠が施錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機の少なくとも一つが車両周辺に存在すると判断した場合には同車両周辺に存在するすべての携帯機の識別コードと前記施錠時に記憶した車両室内に存在するすべての携帯機の識別コードとを比較し、
    施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にある場合には前記ドア錠を解錠し、
    施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にない場合には前記ドア錠の施錠状態を維持する
    ことを特徴とする車両用通信システム。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載の車両用通信システムにおいて、
    前記ドア錠が施錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機以外の携帯機の識別コードが車両周辺に存在する携帯機の識別コードの中にある場合には前記ドア錠を解錠するとともに、前記施錠時に記憶した車両室内に存在する携帯機の識別コードを消去する
    ことを特徴とする車両用通信システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用通信システムにおいて、
    前記ドア錠が施錠状態において前記施解錠操作手段が操作された際に、前記制御手段は、前記複数の携帯機のいずれもが車両室内に存在しないと判断した場合に、前記複数の携帯機のいずれかが車両周辺に存在すると判断したときには前記ドア錠を解錠し、前記複数の携帯機のいずれもが車両周辺に存在しないと判断したときには前記ドア錠の施錠状態を維持する
    ことを特徴とする車両用通信システム。
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