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JP2009044146A - 照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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JP2009044146A JP2008185999A JP2008185999A JP2009044146A JP 2009044146 A JP2009044146 A JP 2009044146A JP 2008185999 A JP2008185999 A JP 2008185999A JP 2008185999 A JP2008185999 A JP 2008185999A JP 2009044146 A JP2009044146 A JP 2009044146A
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Abstract

【課題】 例えば反射型原板を用いる露光装置に適用されたときに、視野絞りによる結像の悪影響および露光量分布の悪化を回避することのできる照明光学装置。
【解決手段】 本発明の照明光学装置は、照明光束を被照射面に導くために配置された複数の反射ミラーを有する照明光学系と、照明光学系の光路中に配置されて被照射面(M)に形成すべき照明領域の第1の外縁を定める第1部分視野絞り(21)と、照明光学系と被照射面との間に配置されて照明領域の第2の外縁を定める第2部分視野絞り(22)とを備えている。照明光学系は、第1部分視野絞りの位置と第2部分視野絞りの位置とを実質的に光学的に共役にするリレー光学系(19a,19b)を備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィ工程で製造するのに使用される露光装置に好適な反射型の照明光学装置に関するものである。
従来、半導体素子などの製造に使用される露光装置では、マスク(レチクル)上に形成された回路パターンを、投影光学系を介して感光性基板(たとえばウェハ)上に投影転写する。感光性基板にはレジストが塗布されており、投影光学系を介した投影露光によりそのレジストが感光し、マスクパターンに対応したレジストパターンが得られる。露光装置の解像力は、露光光の波長と投影光学系の開口数とに依存する。
すなわち、露光装置の解像力を向上させるには、露光光の波長を短くするとともに、投影光学系の開口数を大きくすることが必要になる。一般に、投影光学系の開口数を所定値以上に大きくすることは光学設計の観点から困難であるため、露光光の短波長化が必要になる。そこで、半導体パターニングの次世代の露光方法(露光装置)として、EUVL(Extreme UltraViolet Lithography:極紫外リソグラフィ)の手法が注目されている。
EUVL露光装置は、波長が248nmのKrFエキシマレーザ光や波長が193nmのArFエキシマレーザ光を用いる従来の露光方法と比較して短い、5〜20nm程度の波長を有するEUV(Extreme UltraViolet:極紫外線)光を用いる。露光光としてEUV光を用いる場合、使用可能な光透過性の光学材料が存在しなくなる。このため、EUVL露光装置では、反射型のオプティカルインテグレータ、反射型のマスク(一般には反射型原板)、および反射型の投影光学系を用いることになる(たとえば特許文献1を参照)。
米国特許第6,452,661号公報
EUVL露光装置では、反射型の投影光学系の像面において例えば細長い円弧形状の静止露光領域を確保し、投影光学系に対してマスクおよび感光性基板を相対移動させつつ、マスクパターンを感光性基板上へスキャン露光(走査露光)する。したがって、感光性基板と光学的にほぼ共役な位置、例えばマスクの近傍に静止露光領域を規定するための視野絞りを設置する必要がある。
具体的には、マスクの近傍に配置される視野絞りは、マスクへ入射する光束を制限して静止露光領域の一方の円弧形状の外縁を規定する第1部分視野絞りと、マスクで反射された光束を制限して当該静止露光領域の他方の円弧形状の外縁を規定する第2部分視野絞りとを有する。第1部分視野絞りと第2部分視野絞りとは、通常の光学系における視野絞りの概念にしたがって同一平面上に、すなわちマスクの近傍においてマスクと平行な同一平面に沿って配置されている。
この場合、マスクで反射された光の一部、すなわちマスクパターンの情報を含んで感光性基板へ向かう光の一部が第2部分視野絞りにより遮られ、第2部分視野絞りによる遮光が感光性基板でのパターンの結像に悪影響を及ぼし易い。結像への悪影響は、第2部分視野絞りとマスクとの間隔を狭くすることにより低減される。しかしながら、視野絞りに対してマスクが移動するため、マスクと第2部分視野絞りとの間隔を0とすることは極めて困難であり、結局の所、結像への悪影響は残る事になる。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、反射型原板を用いる露光装置に適用されたときに、視野絞りによる結像の悪影響を十分に低減することのできる照明光学装置を提供することを目的とする。また、本発明は、視野絞りによる結像の悪影響が十分に低減された照明光学装置を用いて、良好な露光条件の下で露光を行うことのできる露光装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、被照射面を照明して、前記被照射面に照明領域を形成する反射型の照明光学装置において、
照明光束を前記被照射面に導くために配置された複数の反射ミラーを有する照明光学系と、
前記照明光学系の光路中に配置されて前記被照射面に形成すべき前記照明領域の第1の外縁を定める第1部分視野絞りと、
前記照明光学系と前記被照射面との間に配置されて前記照明領域の第2の外縁を定める第2部分視野絞りとを備え、
前記照明光学系は、前記第1部分視野絞りの位置と前記第2部分視野絞りの位置とを実質的に光学的に共役にするリレー光学系を備える照明光学装置を提供する。
本発明の第2形態では、第1形態の照明光学装置と、前記被照射面に配置可能な反射型原板の像を投影面に配置可能な感光性基板上に形成するための投影光学系とを備えた露光装置を提供する。
本発明の第3形態では、第2形態の露光装置を用いて前記反射型原板のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記露光工程を経た前記感光性基板を現像する現像工程とを含むデバイス製造方法を提供する。
例えば、本発明の照明光学装置は、反射型原板を用いる露光装置に適用されたときに、第1部分視野絞りおよび第2部分視野絞りの双方が反射型原板へ入射する光束の一部を制限するが、反射型原板からの反射光束の一部を制限しないので、これらの部分視野絞りによる光束の制限が感光性基板でのパターンの結像に悪影響を及ぼすことを低減または防止できる。
本発明の照明光学装置は、露光装置に用いた場合、良好な露光条件を提供することができる。従って、本発明の照明光学装置を用いた本発明の露光装置は、良好な露光条件の下で露光を行うことにより、性能の良好なデバイスを製造することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す図である。図2は、図1の光源、照明光学系および投影光学系の内部構成を概略的に示す図である。図1において、投影光学系の光軸方向すなわち感光性基板であるウェハの法線方向に沿ってZ軸を、ウェハ面内において図1の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハ面内において図1の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置は、露光光を供給するための光源として、たとえばレーザプラズマ光源1を備えている。光源1から射出された光は、波長選択フィルタ(不図示)を介して、照明光学系2に入射する。この波長選択フィルタは、光源1から射出された光から、所定波長(たとえば13.4nm)のEUV光だけを選択的に透過させ、他の波長の光を遮る特性を有する。波長選択フィルタを透過したEUV光は、照明光学系2を介して、転写すべきパターンが形成された反射型のマスク(レチクル)Mを照明する。
マスクMは、マスクMのパターン面がXY平面に沿って延びるように、マスクステージMSによって保持されている。マスクステージMSはY方向に沿って移動可能であり、その移動は、レーザ干渉計MIFにより計測されるように構成されている。照明されたマスクMのパターンからの光は、反射型の投影光学系PLを介して、感光性基板であるウェハW上にマスクパターンの像を形成する。すなわち、ウェハW上には、後述するように、たとえばY軸に関して対称な円弧形状の静止露光領域(実効露光領域)が形成される。
ウェハWは、ウェハWの露光面がXY平面に沿って延びるように、ウェハステージWSによって保持されている。ウェハステージWSはX方向およびY方向に沿って二次元的に移動可能であり、その移動は、マスクステージMSと同様に、レーザ干渉計WIFにより計測されるように構成されている。レーザ干渉計MIFの計測結果およびレーザ干渉計WIFの計測結果は、制御部CNに供給される。制御部CNは、マスクステージMSおよびウェハステージWSのY方向に沿った移動をそれぞれ制御する。
こうして、投影光学系PLに対してマスクMおよびウェハWをY方向に沿って相対移動させながら走査露光(スキャン露光)を行うことにより、ウェハWの1つの矩形状のショット領域にマスクMのパターンが転写される。このとき、投影光学系PLの投影倍率(転写倍率)が例えば1/4である場合、ウェハステージWSの移動速度をマスクステージMSの移動速度の1/4に設定して同期走査を行う。また、ウェハステージWSをX方向およびY方向に沿って二次元的に移動させながら走査露光を繰り返すことにより、ウェハWの各ショット領域にマスクMのパターンが逐次転写される。
図2を参照すると、図1に示したレーザプラズマ光源1は、レーザ光源11、集光レンズ12、ノズル14、楕円反射鏡15、ダクト16などにより構成されている。レーザ光源11から発した光(非EUV光)は、集光レンズ12を介して気体ターゲット13上に集光する。気体ターゲット13は、高圧ガス源からノズル14に供給されて、ノズル14から噴射されたガスであり、たとえばキセノン(Xe)ガスである。気体ターゲット13は、集光されたレーザ光によりエネルギーを得てプラズマ化し、EUV光を発する。なお、気体ターゲット13は、楕円反射鏡15の第1焦点に位置決めされている。
したがって、レーザプラズマ光源1から放射されたEUV光は、楕円反射鏡15の第2焦点に集光する。一方、発光を終えたガスはダクト16を介して吸引されて外部へ導かれる。楕円反射鏡15の第2焦点に集光したEUV光は、凹面反射鏡17を介してほぼ平行光束となり、一対のフライアイ光学系18aおよび18bからなるオプティカルインテグレータ18に導かれる。
第1フライアイ光学系18aは、例えば図3(a)に示すように並列に配置された円弧状の外形形状を有する複数の反射ミラー要素18aaにより構成されている。第2フライアイ光学系18bは、第1フライアイ光学系18aの複数の反射ミラー要素18aaに一対一対応付けられた、並列に配置された複数の反射ミラー要素18baにより構成されている。例えば図3(b)に示すように、各反射ミラー要素18baは矩形状の外形形状を有する。第1フライアイ光学系18aおよび第2フライアイ光学系18bの具体的な構成および作用については、米国特許6,452,661号公報を参照し、可能な限り本発明の一部として援用する。
こうして、オプティカルインテグレータ18の射出面の近傍、すなわち第2フライアイ光学系18bの反射面の近傍には、所定の形状を有する実質的な面光源が形成される。実質的な面光源は、照明光学系2の射出瞳位置、すなわち投影光学系PLの入射瞳と光学的に共役な位置に形成される。第2フライアイ光学系18bの反射面の近傍には、開口絞りAS(図2では不図示)が配置されている。
実質的な面光源からの光は、開口絞りASにより制限された後、凹面反射鏡19aと凹面反射鏡19bとにより構成されたコンデンサー光学系19を介して、照明光学系2から射出される。ここで、コンデンサー光学系19は、第2フライアイ光学系18bの複数の反射ミラー要素18baの各々からの光がマスクMを重畳的に照明するように構成されている。照明光学系2から射出された光は、マスクM上に円弧形状の照明領域を形成する。このように、光源1(11〜16)、および照明光学系2(17〜19)は、所定のパターンが設けられたマスクMをケーラー(Kohler)照明するための照明系(照明光学装置)を構成している。
照明されたマスクMのパターンからの光は、投影光学系PLを介して、ウェハW上の円弧形状の静止露光領域にマスクパターンの像を形成する。投影光学系PLは、マスクMのパターンの中間像を形成するための第1反射結像光学系と、マスクパターンの中間像の像(マスクMのパターンの二次像)をウェハW上に形成するための第2反射結像光学系とにより構成されている。第1反射結像光学系は4つの反射鏡M1〜M4により構成され、第2反射結像光学系は2つの反射鏡M5およびM6により構成されている。また、投影光学系PLはウェハ側(像側)にテレセントリックな光学系である。
図4は、本実施形態における1回の走査露光を概略的に説明する図である。図4を参照すると、本実施形態の露光装置では、投影光学系PLの円弧形状の有効結像領域および有効視野に対応するように、Y軸に関して対称な円弧形状の静止露光領域(実効露光領域)ERが形成される。この円弧形状の静止露光領域ERは、1回の走査露光(スキャン露光)によりウェハWの矩形状の1つのショット領域SRにマスクMのパターンを転写する間に、図中実線で示す走査開始位置から図中破線で示す走査終了位置まで移動する。図示した実施例のように、静止露光領域ERは、2つの対向する円弧辺ER1,ER2と2つの対向する直線辺ER3とを含む4つの辺を有することができる。
図5は、本実施形態における照明系の要部構成を概略的に示す側面図である。図5を参照すると、オプティカルインテグレータ18中の第2フライアイ光学系18bと、コンデンサー光学系19中の凹面反射鏡19aとの間の光路中には、マスクMへ入射する光束を制限するための第1部分視野絞り21が配置されている。また、マスクMの近傍、すなわち凹面反射鏡19bとマスクMとの間の光路中には、マスクMへ入射する光束を制限するための第2部分視野絞り22が配置されている。
第1部分視野絞り21は、図6(a)に示すように、+Y方向側に凹円弧形状のエッジ21aを有し、ウェハW上に形成すべき静止露光領域ERの一方の円弧形状の外縁ER1(図4を参照)を定めるように配置されている。第2部分視野絞り22は、図6(b)に示すように、+Y方向側に凸円弧形状のエッジ22aを有し、静止露光領域ERの他方の円弧形状の外縁ER2(図4を参照)を定めるように配置されている。
なお、例えばマスクMの近傍には、静止露光領域ERの走査方向(Y方向)に沿って延びる一対の直線状の外縁ER3を定めるように一対の部分視野絞り(不図示)が配置されている。しかしながら、この一対の部分視野絞りは周知であり、その構成について詳細な説明を省略する。本実施形態では、第1部分視野絞り21の位置と第2部分視野絞り22の位置とが、2枚の直入射ミラー(凹面反射鏡19aおよび19b)からなるリレー光学系として機能するコンデンサー光学系19により実質的に光学的に共役になっている。従って、一対の直線状の外縁ER3を定める不図示の一対の部分視野絞りを、マスクMの近傍ではなく、第1部分視野絞り21の近傍に配置してもよい。
以上のように、第1部分視野絞り21は、複数の反射ミラー(17,19a,19b)を有する照明光学系の光路中に配置されて、マスクMに形成すべき照明領域(静止露光領域ERに対応する円弧形状の照明領域)の第1の外縁(静止露光領域ERの一方の円弧形状の外縁ER1に対応)を定める。第2部分視野絞り22は、照明光学系とマスクMとの間に配置されて照明領域の第2の外縁(静止露光領域ERの他方の円弧形状の外縁ER2に対応)を定める。
第2部分視野絞り22は、マスクMに入射する光束をマスクMに射影した射影軌跡が進む方向(図5では+Y方向)を正の向きとしたときに、当該絞り22に入射する光束のうち負の向きの側に位置する一部の光束を遮るように配置されている。換言すれば、第2部分視野絞り22は、第2部分視野絞り22へ入射する光束のうち図5中右側部分を遮るように配置されている。また、第1部分視野絞り21と第2部分視野絞り22とは、一方向(Y方向)に沿って互いに同じ側から光束を遮るように配置されている。すなわち、第2部分視野絞り22は、第2フライアイ光学系18bと凹面反射鏡19aとの間の光路中において第2部分視野絞り22へ入射する光束のうち図5中右側部分を遮るように配置されている。
本実施形態では、マスクMの近傍に配置された第2部分視野絞り22により、マスクMへ入射する光束の一部が制限されるが、マスクMで反射された光束の一部を制限するわけではないので、第2部分視野絞り22による光束の制限がウェハWでのパターンの結像に悪影響を及ぼすことはない。したがって、例えば米国特許6,104,474号公報に記載されているような露光量制御を行うために、静止露光領域ERの円弧形状の外縁ER2が必要な量だけボケるように第2部分視野絞り22とマスクMとの間隔を拡げて、第2部分視野絞り22をウェハWと光学的に共役な位置(すなわちマスクMのパターン面)からある程度離間させることが可能である。本明細書では、上記米国特許を記載して可能な限り本明細書の開示として援用する。このようにすることによって露光量分布をより一定にすることが可能となる。
同様に、第2部分視野絞り22と実質的に光学的に共役な位置に配置された第1部分視野絞り21により、マスクMへ入射する光束の一部が制限されるが、第1部分視野絞り21による光束の制限がウェハWでのパターンの結像に悪影響を及ぼすことはない。従って、上記露光量制御のために、静止露光領域ERの円弧形状の外縁ER1が必要な量だけボケさせることが可能となる。つまり、第2部分視野絞り22と実質的に光学的に共役な位置に配置された第1部分視野絞り21も、第2部分視野絞り22と同様に、マスク面と共役な位置ひいてはウェハWと光学的に共役な位置から必要なだけ離間させることが可能である。従って、本実施形態によれば、第1、第2部分視野絞りがパターンの結像に悪影響を及ぼさないように配置することが可能な上に、露光量制御のために必要な量だけ各部分視野絞りをマスク面と光学的に共役な位置から離間させることが可能となる。
こうして、本実施形態の照明光学装置(1,2)では、部分視野絞り(21,22)による結像の悪影響および露光量分布の悪化を回避することができる。したがって、本実施形態の露光装置では、視野絞り(21,22)による結像の悪影響および露光量分布の悪化が回避された照明光学装置(1,2)を用いて、良好な露光条件の下で露光を行うことができる。以下、図5を参照して、本実施形態の照明光学系2の要部構成についてさらに具体的に説明する。
本実施形態では、照明光学系2の要部を構成するコンデンサー光学系19が、第2フライアイ光学系18bの反射面と実質的に同じ位置に配置された開口絞りASから光の入射順に、直入射ミラーとしての凹面反射鏡19aと、直入射ミラーとしての凹面反射鏡19bとにより構成されている。図5では、無限遠物体(不図示)からの光束が、開口絞りASと第2フライアイ光学系18bとを経て第1部分視野絞り21の位置またはその近傍に一旦結像した後に、凹面反射鏡19aおよび凹面反射鏡19bを介してマスクM上に再び結像する様子を示している。図5では、開口絞りASの開口部(光透過部)の中心を通り且つ開口絞りASの面に垂直な基準軸線をz軸とし、開口絞りASの面において図5の紙面に垂直な軸線をx軸とし、開口絞りASの面において図5の紙面に平行な軸線をy軸としている。座標(x,y,z)の設定は、以下の図7においても同様である。
次の表(1)に、本実施形態にかかる照明光学系2の要部の諸元の値を掲げる。表(1)の諸元は、ORA(Optical Research Associates)社の光学設計ソフトである「Code V」の書式に従って記述されている。表(1)の光線追跡設定値の欄において、EPDは開口絞りASの開口部の直径(単位:mm)を、XANは光線追跡に用いられた15本の光線の開口絞りASへの入射角度のx方向成分(単位:度)であり、YANは15本の光線の開口絞りASへの入射角度のy方向成分(単位:度)である。
表(1)のレンズデータの欄において、RDYは面の曲率半径(非球面の場合には頂点曲率半径;単位:mm)を、THIは当該面から次の面までの距離すなわち面間隔(単位:mm)を、RMDは当該面が反射面であるか屈折面であるかを、GLAは当該面から次の面までの媒質を示している。REFLは、反射面を意味する。INFINITYは無限大を意味し、RDYが INFINITYであれば、その面が平面であることを意味している。OBJは物体面としての無限遠物体の面を、STOは開口絞りASの面を、面番号2および3は第2フライアイ光学系18bの各反射ミラー要素と光学的に等価な仮想の極薄レンズを示している。つまり、第2フライアイ光学系18bは全体として正のパワーを持つ凹面ミラーと見なせるため、このパワー値を仮想の極薄レンズとして表現している。
面番号4は凹面反射鏡19aの反射面を、面番号5は凹面反射鏡19bの反射面を、面番号6およびIMGは像面としてのマスクMのパターン面を示している。SPS XYPは、その面(レンズデータでは面番号2の面)が、以下の式(1)に示すxyのベキ級数で表現される自由曲面であることを表す。SPS XYP 面は、基準コーニックに追加された10次の多項式面である。多項式は、xmn(m+n≦10)の単項式に展開される。
Figure 2009044146
式(1)において、sはz軸に平行な面のサグ量(単位:mm)であり、cは頂点曲率(単位:mm-1)であり、rは頂点からの距離(x2+y2の平方根の値)(単位:mm)であり、kはコーニック定数であり、Cjは単項式xmnの係数である。表(1)のレンズデータの欄において、Kはコーニック定数kであり、Yはyの係数であり、X2はx2の係数であり、Y2はy2の係数であり、X2Yはx2yの係数であり、Y3はy3の係数であり、X4はx4の係数であり、X2Y2はx22の係数であり、Y4はy4の係数であり、X4Yはx4yの係数であり、X2Y3はx23の係数であり、Y5はy5の係数である。
また、表(1)のレンズデータの欄において、ASPは、その面(レンズデータでは面番号4,5の面)が、以下の式(2)に示す非球面であることを表す。
s=(h2/r)/[1+{1−(1+κ)・h2/r21/2]+C4・h4
+C6・h6+C8・h8+C10・h10 (2)
式(2)において、hは光軸に垂直な方向の高さ(単位:mm)であり、sは非球面の頂点における接平面から高さhにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)(単位:mm)であり、rは頂点曲率半径(単位:mm)であり、κは円錐係数であり、Cnはn次の非球面係数である。表(1)のレンズデータの欄において、Kは円錐係数κ、Aはh4の係数C4、Bはh6の係数C6、Cはh8の係数C8、Dはh10の係数C10である。
第2フライアイ光学系18bでは、各反射ミラー要素が傾いて自由曲面に相当する光学面のパワーを光学系に与えるが、Code Vではこの状態をそのまま表現することができない。そこで、極端に屈折率の高いガラス'kari'により形成された仮想極薄レンズ(レンズデータでは第2面および第3面に対応)を用いて、第2フライアイ光学系18bの各反射ミラー要素と光学的に等価な状態を表現している。なお、ガラス'kari'の屈折率は、10000である。
面番号4〜6におけるXDE,YDE,およびZDEは、面の偏心のx方向成分(単位:mm)、y方向成分(単位:mm)、およびz方向成分(単位:mm)を示している。ADE,BDE,およびCDEは、面の回転のθx方向成分(x軸廻りの回転成分;単位:度)、θy方向成分(y軸廻りの回転成分;単位:度)、およびθz方向成分(z軸廻りの回転成分;単位:度)を示している。面番号4、5におけるDARは、当該面より後ろの座標(x,y,z)が変化しないことを意味している。すなわち、DARと記載してある面で偏心していても、その後側の面は偏心した新たな座標に従うことなく、DARと記載してある面だけの単独の偏心である。なお、表(1)における表記は、以降の表(2)においても同様である。
表(1)
<<<光線追跡設定値>>>
EPD 166.40000
XAN 0.00000 0.00000 0.00000 0.46553 0.46553
0.46553 0.93110 0.93110 0.93110 1.39672
1.39672 1.39672 1.86244 1.86244 1.86244
YAN 4.73228 4.87602 5.01980 4.70990 4.85364
4.99741 4.64215 4.78588 4.92963 4.52707
4.67077 4.81450 4.36106 4.50473 4.64843

<<<レンズデータ>>>
RDY THI RMD GLA
OBJ: INFINITY INFINITY
STO: 833.13494 0.000000
2: 833.13494 0.000000 'kari'
SPS XYP:
K: 4.6188E-05 Y: 1.3338E-06 X2: -3.4240E-09
Y2: -3.2735E-09 X2Y: 6.2076E-13 Y3: 7.0758E-13
X4: -1.3820E-14 X2Y2: -3.0355E-14 Y4: -1.8768E-14
X4Y: 3.0059E-18 X2Y3: 9.8523E-18 Y5: 1.2828E-17
3: 833.22730 789.807305
4: -364.70403 -689.810205 REFL
ASP:
K: 0.000000
A:0.512135E-07 B:-0.395727E-11 C:0.982223E-16 D:-0.845328E-21
XDE: 0.000000 YDE: -108.042431 ZDE: 0.000000 DAR
ADE: -38.143024 BDE: 0.000000 CDE: 0.000000
5: 960.28537 1000.002899 REFL
ASP:
K: 0.000000
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XDE: 0.000000 YDE: -140.131266 ZDE: 0.000000 DAR
ADE: 16.050740 BDE: 0.000000 CDE: 0.000000
6: INFINITY 0.000000
XDE: 0.000000 YDE: 363.354866 ZDE: 0.000000
ADE: -4.128691 BDE: 0.000000 CDE: 0.000000
IMG: INFINITY 0.000000
本実施形態の照明光学系2では、コンデンサー光学系19が、回転非球面形状の反射面を有する凹面反射鏡19aと、回転非球面形状の反射面を有する凹面反射鏡19bとにより構成されている。そして、凹面反射鏡19aおよび凹面反射鏡19bの回転非球面の回転対称軸が、開口絞りASの開口部の中心を通り且つ開口絞りASの面に垂直な基準軸線zに対して角度及び/または位置がずれて配置されている。
その結果、照明光学系2の射出瞳の中心を通り且つ射出瞳の面に垂直な瞳軸線またはマスクM上の照明領域の円弧形状の回転軸はコンデンサー光学系19の凹面反射鏡19aおよび凹面反射鏡19bと交わることなく、且つ開口絞りASの開口部の外側に位置している。こうして、本実施形態では、照明光学系2と反射型マスクMとの間の光路中に光路を折り曲げるための平面鏡を配置しなくても、照明光学系と投影光学系とを機械的に干渉させることなく、照明光学系2の射出瞳と投影光学系PLの入射瞳とを一致させることができる。換言すれば、照明光学系2の射出瞳と投影光学系PLの入射瞳とを一致させたとしても、照明光学系2と投影光学系PLとが機械的に干渉することを防止することができ、また、照明光学系2の光路と投影光学系PLの光路とが重なり合うことも防止することができる。尚、回転対称軸と基準軸線とが交差してもよいが必ずしも一点で交わる必要は無い。なお、本明細書中で言う直入射ミラーとは、光の入射位置における法線と光線とのなす角度が45度以内となるミラーのことを言う。
なお、上述の実施形態では、第1部分視野絞り21の位置と第2部分視野絞り22の位置とを実質的に光学的に共役にするリレー光学系が、2枚の直入射ミラー(19aおよび19b)により構成されている。しかしながら、これに限定されることなく、例えば図7に示すように、第1部分視野絞り23の位置と第2部分視野絞り22の位置とを実質的に光学的に共役にするリレー光学系を、2枚の直入射ミラー(19aおよび19b)と、この2枚の直入射ミラー(19a,19b)と第2部分視野絞り22との間に配置された斜入射ミラー(光路を折り曲げるための平面鏡)PMとにより構成する変形例も可能である。
図7の変形例では、コンデンサー光学系19が、直入射ミラーとしての凹面反射鏡19aと、直入射ミラーとしての凹面反射鏡19bとにより構成されている。そして、オプティカルインテグレータ18中の第2フライアイ光学系18bと、コンデンサー光学系19中の凹面反射鏡19aとの間の光路中に、マスクMへ入射する光束を制限するための第1部分視野絞り23が配置されている。また、マスクMの近傍、すなわち平面鏡PMとマスクMとの間の光路中には、マスクMへ入射する光束を制限するための第2部分視野絞り22が配置されている。
第1部分視野絞り23は、図8(a)に示すように、−Y方向側に凹円弧形状のエッジ23aを有し、ウェハW上に形成すべき静止露光領域ERの一方の円弧形状の外縁ER1(図4を参照)を定めるように配置されている。第2部分視野絞り22は、図8(b)に示すように、+Y方向側に凸円弧形状のエッジ22aを有し、静止露光領域ERの他方の円弧形状の外縁ER2(図4を参照)を定めるように配置されている。
図7の変形例では、第1部分視野絞り23の位置と第2部分視野絞り22の位置とが、2枚の直入射ミラー(19aおよび19b)と1枚の斜入射ミラー(PM)とからなるリレー光学系により実質的に光学的に共役になっている。第2部分視野絞り22は、上述の実施形態と同様に、マスクMに入射する光束をマスクMに射影した射影軌跡が進む方向(図7では+Y方向)を正の向きと定義したときに、当該第2部分視野絞り22に入射する光束のうち負の向きの側に位置する一部の光束を遮るように配置されている。換言すれば、第2部分視野絞り22は、第2部分視野絞り22へ入射する光束のうち図7中右側部分を遮るように配置されている。
しかしながら、上述の実施形態とは異なり、第1部分視野絞り23と第2部分視野絞り22とは、一方向(Y方向)に沿って互いに反対側から光束を遮るように配置されている。すなわち、第1部分視野絞り23は、第2フライアイ光学系18bと凹面反射鏡19aとの間の光路中において、第1部分視野絞り23へ入射する光束のうち図7中左側部分を遮るように配置されている。
図7の変形例においても上述の実施形態と同様に、第1部分視野絞り23および第2部分視野絞り22により、マスクMへ入射する光束の一部が制限されるが、マスクMで反射された光束の一部を制限するわけではないので、視野絞り(23,22)による光束の制限がウェハWでのパターンの結像に悪影響を及ぼすことはない。また、第1部分視野絞り23および第2部分視野絞り22をウェハWと光学的に共役な位置からある程度離間させることにより、視野絞り(23,22)が従来技術よりもウェハWに投影されにくくなり、ひいては従来技術よりも露光量分布を悪化させにくくなる。
以下、図7を参照して、変形例にかかる照明光学系2の要部構成についてさらに具体的に説明する。図7の変形例では、照明光学系2の要部を構成するコンデンサー光学系19が、第2フライアイ光学系18bの反射面と実質的に同じ位置に配置された開口絞りASから光の入射順に、凹面反射鏡19aと、凹面反射鏡19bとにより構成されている。また、コンデンサー光学系19とマスクMとの間の光路中には、光路を折り曲げるための平面鏡PMが配置されている。図7では、無限遠物体(不図示)からの光束が、開口絞りASと第2フライアイ光学系18bとを経て第1部分視野絞り23の位置またはその近傍に一旦結像した後に、凹面反射鏡19a、凹面反射鏡19bおよび平面鏡PMを介してマスクM上に再び結像する様子を示している。次の表(2)に、図7の変形例にかかる照明光学系2の要部の諸元の値を掲げる。
表(2)
<<<光線追跡設定値>>>
EPD 166.40000
XAN 0.00000 0.00000 0.00000 0.46553 0.46553
0.46553 0.93110 0.93110 0.93110 1.39672
1.39672 1.39672 1.86244 1.86244 1.86244
YAN 4.73228 4.87602 5.01980 4.70990 4.85364
4.99741 4.64215 4.78588 4.92963 4.52707
4.67077 4.81450 4.36106 4.50473 4.64843

<<<レンズデータ>>>
RDY THI RMD GLA
OBJ: INFINITY INFINITY
STO: 969.02213 0.000000
2: 969.02213 0.000000 'kari'
SPS XYP:
Y: 1.8641E-05 X2: 1.6795E-08 Y2: 1.6041E-08
X2Y: 9.4674E-12 Y3: 9.5880E-12 X4: 1.3321E-14
X2Y2: 2.6141E-14 Y4: 1.3068E-14
3: 969.09047 1008.526172
4: -378.22928 -892.008452 REFL
XDE: 0.000000 YDE: -102.782185 ZDE: 0.000000 DAR
ADE: 5.643823 BDE: 0.000000 CDE: 0.000000
5: 1075.06842 1091.760076 REFL
XDE: 0.000000 YDE: -377.314921 ZDE: 0.000000 DAR
ADE: 12.445295 BDE: 0.000000 CDE: 0.000000
6: INFINITY 0.000000
XDE: 0.000000 YDE: -91.614109 ZDE: 0.000000
ADE: 1.755510 BDE: 0.000000 CDE: 0.000000
IMG: INFINITY 0.000000
図7の変形例の照明光学系2では、コンデンサー光学系19が、球面形状の反射面を有する凹面反射鏡19aと、球面形状の反射面を有する凹面反射鏡19bとにより構成されている。そして、凹面反射鏡19aの反射面および凹面反射鏡19bの反射面が、開口絞りASの開口部の中心を通り且つ開口絞りASの面に垂直な基準軸線zに対して偏心して配置されている。
図7の変形例では、上述の実施形態とは異なり、照明光学系2と反射型マスクMとの間の光路中に光路を折り曲げるための平面鏡PMを配置している。照明光学系2と反射型マスクMとの間の光路中に斜入射ミラーとしての平面鏡PMを設けることによって、マスクMへの入射角を変更することなく、照明光学系2の光路を変更することが可能になる。その結果、投影光学系PLから照明光学系2を離して配置することが可能になるので、特にメカ設計の自由度が高くなる。
なお、上述の実施形態において、ウェハWでの露光量分布をより精密に制御するために、例えば図9に示すように、第1部分視野絞り21のエッジ形状を可変に構成することができる。図9の構成例では、第1部分視野絞り21が、走査方向と直交する走査直交方向(X方向)に分割された複数(図9では例示的に8つ)の絞り部材31〜38と、これらの8つの絞り部材31〜38を走査方向(Y方向)に沿って独立的に移動させる8つの駆動部41〜48とにより構成されている。
駆動部41〜48として、例えば超音波モーターを用いることができる。図9の構成例では、制御部CNからの指令にしたがって駆動部41〜48の動作を独立的に制御し、8つの絞り部材31〜38をY方向に沿って独立的に移動させることにより、第1部分視野絞り21のエッジ形状を変化させる。その結果、静止露光領域ERの走査方向(Y方向)に沿った幅寸法を走査直交方向(X方向)に沿った位置毎に離散的に調整し、ウェハWでの露光量分布の高精度な制御が可能になる。
なお、図9の構成例では、第1部分視野絞り21のエッジ形状を可変に構成しているが、これに限定されることなく、第2部分視野絞り22のエッジ形状を可変に構成することにより同様の制御効果が得られる。ただし、第2部分視野絞り22はマスクMに比較的近い位置に配置されているため、第2部分視野絞り22のエッジ形状を可変に構成するよりも、第1部分視野絞り21のエッジ形状を可変に構成する方が、部材の機械的な干渉を回避した設計が容易である。また、部分視野絞りを分割するのではなく、米国特許第5,895,737に開示されているようなチェーンタイプの絞りを用いてもよい。本明細書では可能な限り米国特許第5、895,737の開示を援用して本発明の記載とする。
同様に、図7の変形例において、第1部分視野絞り23のエッジ形状および第2部分視野絞り22のエッジ形状のうちの少なくとも一方を可変に構成することにより、ウェハWでの露光量分布の高精度な制御が可能になる。ただし、この場合、第1部分視野絞り23は凹面反射鏡19aへの入射光束と凹面反射鏡19aからの反射光束とに挟まれているため、第2部分視野絞り22はマスクMに比較的近い位置に配置されているため、エッジ形状を可変に構成する設計が比較的困難である。
なお、上述の実施形態および変形例では、投影光学系PLの像面において円弧形状の静止露光領域ERが確保される例に基づいて本発明の構成および作用を説明している。しかしながら、これに限定されることなく、感光性基板であるウェハ上に形成すべき静止露光領域(照明領域)の形状については様々な変形例が可能である。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明系によってマスクを照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、本実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図10のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図10のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、本実施形態の露光装置を用いて、マスク(レチクル)上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。
その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態にかかるEUVL露光装置では、EUV光を供給するための光源としてレーザプラズマ光源を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、EUV光を供給する他の適当な光源、たとえばシンクロトロン放射(SOR)光源や放電プラズマ光源などを用いることもできる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す図である。 図1の光源、照明光学系および投影光学系の内部構成を概略的に示す図である。 図2のオプティカルインテグレータの構成例を概略的に示す図である。 本実施形態における1回の走査露光を概略的に説明する図である。 本実施形態における照明系の要部構成を概略的に示す側面図である。 本実施形態における視野絞りの構成を概略的に示す上面図である。 変形例にかかる照明系の要部構成を概略的に示す側面図である。 図7の変形例における視野絞りの構成を概略的に示す上面図である。 視野絞りのエッジ形状を可変に構成した例を概略的に示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例について、そのフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 レーザプラズマ光源
2 照明光学系
11 レーザ光源
13 気体ターゲット
14 ノズル
15 楕円反射鏡
18a,18b フライアイ光学系
19a,19b コンデンサー光学系
21 第1部分視野絞り
22 第2部分視野絞り
M マスク
MS マスクステージ
AS 開口絞り
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ
ER 静止露光領域
CN 制御部

Claims (12)

  1. 被照射面を照明して、前記被照射面に照明領域を形成する反射型の照明光学装置において、
    照明光束を前記被照射面に導くために配置された複数の反射ミラーを有する照明光学系と、
    前記照明光学系の光路中に配置されて前記被照射面に形成すべき前記照明領域の第1の外縁を定める第1部分視野絞りと、
    前記照明光学系と前記被照射面との間に配置されて前記照明領域の第2の外縁を定める第2部分視野絞りとを備え、
    前記照明光学系は、前記第1部分視野絞りの位置と前記第2部分視野絞りの位置とを実質的に光学的に共役にするリレー光学系を備える照明光学装置。
  2. 前記第2部分視野絞りは、前記被照射面に入射する光束を前記被照射面に射影した射影軌跡が進む方向を正の向きと定義したときに、当該第2部分視野絞りに入射する光束のうち負の向きの側に位置する一部の光束を遮るように配置されている請求項1に記載の照明光学装置。
  3. 前記リレー光学系は、2枚の直入射ミラーを有する請求項1または2に記載の照明光学装置。
  4. 前記第1部分視野絞りと前記第2部分視野絞りとは、互いに同じ側から光束を遮るように一方向に沿って配置されている請求項3に記載の照明光学装置。
  5. 所定の走査方向に沿って走査露光する走査型露光装置に適用される照明光学装置であって、前記一方向は前記走査方向である請求項4に記載の照明光学装置。
  6. 前記リレー光学系は、2枚の直入射ミラーと、該2枚の直入射ミラーと前記第2部分視野絞りとの間に配置された斜入射ミラーとを有する請求項1または2に記載の照明光学装置。
  7. 前記第1部分視野絞りと前記第2部分視野絞りとは、互いに反対側から光束を遮るように一方向に沿って配置されている請求項6に記載の照明光学装置。
  8. 所定の走査方向に沿って走査露光する走査型露光装置に適用される照明光学装置であって、前記一方向は前記走査方向である請求項7に記載の照明光学装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の照明光学装置と、前記被照射面に配置可能な反射型原板の像を投影面に配置可能な感光性基板上に形成するための投影光学系とを備えた露光装置。
  10. 前記反射型原板を載置可能な原板ステージと、前記感光性基板を載置可能な基板ステージとを備え、前記投影光学系に対して前記原板ステージと前記基板ステージとを所定方向に沿って相対移動させて前記原板の像を前記感光性基板上へ形成する請求項9に記載の露光装置。
  11. 前記第1部分視野絞りは、複数の部材で構成され、該複数の部材の少なくとも一部を駆動させる駆動部を有し、前記第1部分視野絞りと前記第2部分視野絞りとで形成される照明領域の外縁の幅を変更する請求項9または10に記載の露光装置。
  12. 請求項9乃至11のいずれか1項に記載の露光装置を用いて前記反射型原板のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記露光工程を経た前記感光性基板を現像する現像工程とを含むデバイス製造方法。
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