JP2008221860A - 車輪支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハブホイールのハブ軸の外径寸法並びに転がり軸受の転動体の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることができる車輪支持装置を提供する。
【解決手段】車輪が取り付けられるハブホイール10と、駆動軸51の端部に組み付けられる等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結される車輪支持装置において、ハブホイール10のハブ軸13の外周面には転がり軸受20が組み付けられると共に、ハブ軸13の端部外周面には、連結リング70がトルク伝達可能に取り付けられる。等速ジョイント50の外輪30の端部には、連結リング70にトルク伝達可能に嵌合される筒状体62が一体に突出される。等速ジョイント50の外輪60と車体側部材42との間には、車体側部材42に対し等速ジョイント50の外輪60を回転可能にかつ軸方向への移動を規制して支持する転がり軸受80が配設されている。
【選択図】図1
【解決手段】車輪が取り付けられるハブホイール10と、駆動軸51の端部に組み付けられる等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結される車輪支持装置において、ハブホイール10のハブ軸13の外周面には転がり軸受20が組み付けられると共に、ハブ軸13の端部外周面には、連結リング70がトルク伝達可能に取り付けられる。等速ジョイント50の外輪30の端部には、連結リング70にトルク伝達可能に嵌合される筒状体62が一体に突出される。等速ジョイント50の外輪60と車体側部材42との間には、車体側部材42に対し等速ジョイント50の外輪60を回転可能にかつ軸方向への移動を規制して支持する転がり軸受80が配設されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、車輪が取り付けられるハブホイールと、駆動軸の端部に組み付けられる等速ジョイントとがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置に関する。
この種の車輪支持装置においては、図5に示すようような構造のものが知られている。
すなわち、これにおいては、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113外周面に、内輪121、外輪130及び転動体(玉)135、136を備えた転がり軸受(複列のアンギュラ玉軸受)120が組み付けれている。
一方、駆動軸151の端部に組み付けられる等速ジョイント150の外輪160にはその外輪殻体161の端面から外輪軸部162が一体に突出されている。
また、ハブホイール110のハブ軸113の内孔の内周面には内歯スプライン114が形成され、この内歯スプライン114に噛み合う外歯スプライン164が外輪軸部162の外周面に形成されている。
そして、内・外歯のスプライン114、164が相互に噛み合わされながらハブホイール110のハブ軸113の内孔に外輪軸部162が嵌挿され、外輪軸部162の先端から突出された雄ねじ部165に締付ナット166が締め付けられることで、ハブホイール110と等速ジョイント150とがトルク伝達可能に連結されている。
また、このような構造をもつ車輪支持装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2002−70880号公報
すなわち、これにおいては、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113外周面に、内輪121、外輪130及び転動体(玉)135、136を備えた転がり軸受(複列のアンギュラ玉軸受)120が組み付けれている。
一方、駆動軸151の端部に組み付けられる等速ジョイント150の外輪160にはその外輪殻体161の端面から外輪軸部162が一体に突出されている。
また、ハブホイール110のハブ軸113の内孔の内周面には内歯スプライン114が形成され、この内歯スプライン114に噛み合う外歯スプライン164が外輪軸部162の外周面に形成されている。
そして、内・外歯のスプライン114、164が相互に噛み合わされながらハブホイール110のハブ軸113の内孔に外輪軸部162が嵌挿され、外輪軸部162の先端から突出された雄ねじ部165に締付ナット166が締め付けられることで、ハブホイール110と等速ジョイント150とがトルク伝達可能に連結されている。
また、このような構造をもつ車輪支持装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
ところで、図5に示す従来の車輪支持装置においては、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113の内孔に、等速ジョイント150の外輪軸部162が内・外歯のスプライン114、164を噛み合せながら嵌挿され、外輪軸部162先端の雄ねじ部165に締付ナット166が締め付けられることで、ハブホイール110と等速ジョイント150とがトルク伝達可能に連結される構造となっている。
このため、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113外周に組み付けられる転がり軸受120の転動体135、136の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることが困難であった。
すなわち、等速ジョイント150の外輪軸部162を所要とする強度を確保して外径寸法を小さくするには限界がある。これにともなって、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113の外径寸法も小さくすることが困難となり、ひいては、転がり軸受120の転動体135、136の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることが困難となる。
また、等速ジョイント150の外輪軸部162先端の雄ねじ部165に対する締付ナット166の締付力の管理も必要となり、さらに、締付ナット166の緩み止めも行わなければならず厄介であった。
このため、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113外周に組み付けられる転がり軸受120の転動体135、136の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることが困難であった。
すなわち、等速ジョイント150の外輪軸部162を所要とする強度を確保して外径寸法を小さくするには限界がある。これにともなって、ハブホイール110の筒軸状をなすハブ軸113の外径寸法も小さくすることが困難となり、ひいては、転がり軸受120の転動体135、136の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることが困難となる。
また、等速ジョイント150の外輪軸部162先端の雄ねじ部165に対する締付ナット166の締付力の管理も必要となり、さらに、締付ナット166の緩み止めも行わなければならず厄介であった。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ハブホイールのハブ軸の外径寸法並びに転がり軸受の転動体の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることができる車輪支持装置を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る車輪支持装置は、車輪が取り付けられるハブホイールと、駆動軸の端部に組み付けられる等速ジョイントとがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置であって、
前記ハブホイールのハブ軸の外周面には転がり軸受が組み付けられると共に、前記転がり軸受の外輪には、車体側部材に固定される固定フランジが形成され、
前記ハブ軸の端部外周面には、連結リングがトルク伝達可能に取り付けられる一方、
前記等速ジョイントの外輪の端部には、前記連結リングにトルク伝達可能に嵌合される筒状体が一体に突出され、
前記等速ジョイントの外輪と前記車体側部材との間には、前記車体側部材に対し前記等速ジョイントの外輪を回転可能にかつ軸方向への移動を規制して支持する転がり軸受が配設されていることを特徴とする。
前記ハブホイールのハブ軸の外周面には転がり軸受が組み付けられると共に、前記転がり軸受の外輪には、車体側部材に固定される固定フランジが形成され、
前記ハブ軸の端部外周面には、連結リングがトルク伝達可能に取り付けられる一方、
前記等速ジョイントの外輪の端部には、前記連結リングにトルク伝達可能に嵌合される筒状体が一体に突出され、
前記等速ジョイントの外輪と前記車体側部材との間には、前記車体側部材に対し前記等速ジョイントの外輪を回転可能にかつ軸方向への移動を規制して支持する転がり軸受が配設されていることを特徴とする。
前記構成によると、ハブホイールのハブ軸と、等速ジョイントの外輪の筒状体とが連結リングによってトルク伝達可能に連結することができる。このため、従来の筒軸状をなすハブ軸の内孔に、等速ジョイントの外輪軸部をスプライン嵌合してトルク伝達可能に連結するものと比べ、ハブ軸の外径寸法を小さくすることができる。そして、ハブ軸の外径寸法を小さくした分だけ、ハブ軸の外周に組み付けられる転がり軸受の転動体の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることができる。
また、従来の等速ジョイントの外輪軸部先端の雄ねじ部に締付ナットを所定の締付力によって締め付ける手間も不要となる。
さらに、ハブホイールのハブ軸の外周面に組み付けられる転がり軸受と、等速ジョイントの外輪と車体側部材との間に配設される転がり軸受によって、ハブホイール及び等速ジョイントの外輪を安定よく支持することできる。
しかも、車体側部材に対する等速ジョイントの外輪の軸方向への移動を転がり軸受によって規制することができる。言い換えると、前記転がり軸受が等速ジョイントの外輪の筒状体と、連結リングとの嵌合部の抜止機能をなすため、等速ジョイントの外輪と連結リングとの間に専用の抜止部材を設定する必要がない。
また、従来の等速ジョイントの外輪軸部先端の雄ねじ部に締付ナットを所定の締付力によって締め付ける手間も不要となる。
さらに、ハブホイールのハブ軸の外周面に組み付けられる転がり軸受と、等速ジョイントの外輪と車体側部材との間に配設される転がり軸受によって、ハブホイール及び等速ジョイントの外輪を安定よく支持することできる。
しかも、車体側部材に対する等速ジョイントの外輪の軸方向への移動を転がり軸受によって規制することができる。言い換えると、前記転がり軸受が等速ジョイントの外輪の筒状体と、連結リングとの嵌合部の抜止機能をなすため、等速ジョイントの外輪と連結リングとの間に専用の抜止部材を設定する必要がない。
請求項2に係る車輪支持装置は、請求項1に記載の車輪支持装置であって、
等速ジョイントの外輪を支持する転がり軸受は、深溝玉軸受によって構成され、
前記深溝玉軸受の内輪は、前記等速ジョイントの外輪の筒状体に嵌込まれた後、止め輪によって抜け止めされ、
前記深溝玉軸受の外輪は、車体側部材の組込孔に嵌込まれた後、止め輪によって抜け止めされていることを特徴とする。
等速ジョイントの外輪を支持する転がり軸受は、深溝玉軸受によって構成され、
前記深溝玉軸受の内輪は、前記等速ジョイントの外輪の筒状体に嵌込まれた後、止め輪によって抜け止めされ、
前記深溝玉軸受の外輪は、車体側部材の組込孔に嵌込まれた後、止め輪によって抜け止めされていることを特徴とする。
前記構成によると、等速ジョイントの外輪と車体側部材との間に転がり軸受としての深溝玉軸受を容易に組み付けることができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る車輪支持装置を示す側断面図である。図2はハブホイールのハブ軸と等速ジョイントの外輪の筒状体とが連結リングによってトルク伝達可能に連結された状態を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、この実施例1の車輪支持装置は、ハブホイール10と、転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受20とがユニット化されたハブユニットと、等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結されることで構成されている。
この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る車輪支持装置を示す側断面図である。図2はハブホイールのハブ軸と等速ジョイントの外輪の筒状体とが連結リングによってトルク伝達可能に連結された状態を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、この実施例1の車輪支持装置は、ハブホイール10と、転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受20とがユニット化されたハブユニットと、等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結されることで構成されている。
図1に示すように、ハブユニットの主体部をなすハブホイール10は、ハブ軸13と、ハブ軸13の一端部寄り外周面に形成されたフランジ11とを一体に有している。そして、フランジ11には、ブレーキロータを間に挟んで車輪(図示しない)を取り付けるための複数本のハブボルト12が所定ピッチでかつ圧入によって固定されている。
ハブ軸13の外周に、外輪30、内輪21、転動体とての複数の玉35、36及び保持器37、38を備えた複列のアンギュラ玉軸受20と連結リング70が組み付けられることでユニット化されたハブユニットが構成される。
ハブ軸13の外周に、外輪30、内輪21、転動体とての複数の玉35、36及び保持器37、38を備えた複列のアンギュラ玉軸受20と連結リング70が組み付けられることでユニット化されたハブユニットが構成される。
この実施例1において、ハブ軸13はフランジ11側に形成された大径軸部15と、大径軸部15よりも適宜に小径でかつ大径軸部15と段差面をもって連続する小径軸部16と、小径軸部16の先端から突出された延長軸部17とを同軸上に一体に有している。
ハブ軸13の大径軸部15と小径軸部16とは共に略中実軸をなし、延長軸部17は軽量化等を考慮して奥側が塞がれ先端側が開口された筒軸状に形成されている。そして、ハブ軸13の大径軸部15の外周面には、外輪30の一方の軌道面31に対応する軌道面22が形成され、小径軸部16の外周面には、外輪30の他方の軌道面32に対応する軌道面23が外周面に形成された内輪21が圧入によって嵌込まれている。
ハブ軸13の大径軸部15と小径軸部16とは共に略中実軸をなし、延長軸部17は軽量化等を考慮して奥側が塞がれ先端側が開口された筒軸状に形成されている。そして、ハブ軸13の大径軸部15の外周面には、外輪30の一方の軌道面31に対応する軌道面22が形成され、小径軸部16の外周面には、外輪30の他方の軌道面32に対応する軌道面23が外周面に形成された内輪21が圧入によって嵌込まれている。
図1と図2に示すように、ハブ軸13の延長軸部17の外周面には、ハブホイール10と、等速ジョイント50とをトルク伝達可能に連結するための連結リング70が取り付けられている。
この実施例1において、延長軸部17の外周面には外歯スプライン18が形成され、この外歯スプライン18に対応する内歯スプライン71が連結リング70の内周面に形成されている。そして、延長軸部17の先端から外歯スプライン18と内歯スプライン71とが噛み合わせされながら連結リング70が嵌挿された後、延長軸部17の先端部がかしめられてかしめ部19が形成されることによって、ハブ軸13の段差面とかしめ部19との間に内輪21と連結リング70とが互いに接した状態で固定されている。
この実施例1において、延長軸部17の外周面には外歯スプライン18が形成され、この外歯スプライン18に対応する内歯スプライン71が連結リング70の内周面に形成されている。そして、延長軸部17の先端から外歯スプライン18と内歯スプライン71とが噛み合わせされながら連結リング70が嵌挿された後、延長軸部17の先端部がかしめられてかしめ部19が形成されることによって、ハブ軸13の段差面とかしめ部19との間に内輪21と連結リング70とが互いに接した状態で固定されている。
この実施例1において、図2に示すように、連結リング70は、筒材によって形成され、大径の鍔部74と、次に詳述する等速ジョイント50の外輪60の筒状体62がトルク伝達可能に嵌込まれる小径の嵌合部72とを同軸上に有して段差状をなしている。そして、嵌合部72の外周面には外歯スプライン73が形成されている。
また、図1に示すように、外輪30の両軌道面31、32と、ハブ軸13側の両軌道面22、23との間には各複数個の玉35、36と、これら各複数個の玉35、36をそれぞれ保持する保持器37、38が組み付けられる。また、外輪30の外周面には、車両の懸架装置(図示しない)に支持された車体側部材としてのナックル(又はキャリア)42にボルトによって取り付けるための固定フランジ40が一体に形成されている。
図1に示すように、等速ジョイント50は、周知のツェッパー型、バーフィールド型と呼ばれている等速ジョイントが使用されており、駆動軸51の一端部外周面にスプライン嵌合されかつ止め輪69によって抜け止めされた内輪52と、外輪60と、これら内・外輪52、60の間に配設された複数のボール53と、これら複数のボール53を保持する保持器54を備えて構成されている。
等速ジョイント50の外輪60は、椀形状の外輪殻体61と、外輪殻体61外周の端部から一体に突出され、かつハブホイール10のハブ軸13の外周面に組み付けられた連結リング70にトルク伝達可能に嵌合される筒状体62とを備えている。
すなわち、筒状体62の嵌合部63の内周面には、連結リング70の嵌合部72の外周面に形成された外歯スプライン73に噛み合う内歯スプライン64が形成されている。
そして、連結リング70の鍔部74の側面に当接する位置まで連結リング70の嵌合部72に等速ジョイント50の筒状体62の嵌合部63が嵌挿されることで、ハブホイール10と等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結される。
等速ジョイント50の外輪60は、椀形状の外輪殻体61と、外輪殻体61外周の端部から一体に突出され、かつハブホイール10のハブ軸13の外周面に組み付けられた連結リング70にトルク伝達可能に嵌合される筒状体62とを備えている。
すなわち、筒状体62の嵌合部63の内周面には、連結リング70の嵌合部72の外周面に形成された外歯スプライン73に噛み合う内歯スプライン64が形成されている。
そして、連結リング70の鍔部74の側面に当接する位置まで連結リング70の嵌合部72に等速ジョイント50の筒状体62の嵌合部63が嵌挿されることで、ハブホイール10と等速ジョイント50とがトルク伝達可能に連結される。
図1と図2に示すように、等速ジョイント50の外輪60と、車体側部材としてのナックル42の間には、ナックル42に対し等速ジョイント50の外輪60を回転可能にかつ軸方向への移動を規制して支持する転がり軸受としての深溝玉軸受80が組み込まれている。
すなわち、この実施例1において、深溝玉軸受80は、内輪81、外輪82、玉83及び内・外輪81、82の間の外側端部に組み込まれたシール材87を備えている。そして、深溝玉軸受80の内輪81は、等速ジョイント50の外輪60の筒状体62に嵌込まれた後、Cリングよりなる止め輪85が筒状体62の先端部外周面に形成された環状溝に嵌込まれることによって抜け止めされている。
また、深溝玉軸受80の外輪82は、ナックル42の組込孔43に嵌込まれた後、Cリングよりなる止め輪86が組込孔43の開口部内周面に形成された環状溝に嵌込まれることによって抜け止めされている。
すなわち、この実施例1において、深溝玉軸受80は、内輪81、外輪82、玉83及び内・外輪81、82の間の外側端部に組み込まれたシール材87を備えている。そして、深溝玉軸受80の内輪81は、等速ジョイント50の外輪60の筒状体62に嵌込まれた後、Cリングよりなる止め輪85が筒状体62の先端部外周面に形成された環状溝に嵌込まれることによって抜け止めされている。
また、深溝玉軸受80の外輪82は、ナックル42の組込孔43に嵌込まれた後、Cリングよりなる止め輪86が組込孔43の開口部内周面に形成された環状溝に嵌込まれることによって抜け止めされている。
また、この実施例1において、等速ジョイント50の外輪60の外輪殻体61の端部には、工具が筒状体62の内孔を通して挿入可能なサービス孔65が貫設されている。このサービス孔65にはカバー体66がその周縁部の環状突輪67において圧入によって嵌込まれて密封されている。そして、等速ジョイント50の内輪52と駆動軸51とを分離する場合に、ハブホイール10(ハブユニット)側から等速ジョイント50を分離した後、カバー体66を取り外したり、あるいはカバー体66を破損することによってサービス孔65を開放する。この状態のもとで、工具が筒状体62の内孔を通してサービス孔65に挿通される。そして、駆動軸51の先端部外周面の止め輪69を取り外すことによって等速ジョイント50の内輪52に対し駆動軸51を引き抜くことで容易に分離することができる。
なお、カバー体66を合成樹脂製にすることで容易に破損できるようにしてもよい。
なお、カバー体66を合成樹脂製にすることで容易に破損できるようにしてもよい。
また、この実施例1において、図2に示すように、複列のアンギュラ玉軸受20の外輪30の一端部内周面と内輪21の鍔部外周面との間にはシール部材90が配設され、シール部材90の外側面には着磁リングよりなるパルサーリング91が貼り付けられている。一方、パルサーリング91の磁気を検出する車速検出器95がナックル42の所定位置に取り付けられている。そして、車速検出器95先端の検出部96がパルサーリング91の被検出部を検出可能に臨んでいる。
この実施例1に係る車輪支持装置は上述したように構成される。
したがって、車両の走行時等において、駆動軸51のトルクが等速ジョイント50の内輪52、複数のボール53及び外輪60に順次伝達され、駆動軸51と同方向に外輪60が回転される。
等速ジョイント50の外輪60に伝達されたトルクは、外輪60の筒状体62の内歯スプライン64と、連結リング70の外歯スプライン73との噛み合い及び連結リング70の内歯スプライン71とハブ軸13の外歯スプライン18との噛み合いによってハブホイール10のハブ軸13に伝達され、フランジ11と共に車輪が回転駆動される。
したがって、車両の走行時等において、駆動軸51のトルクが等速ジョイント50の内輪52、複数のボール53及び外輪60に順次伝達され、駆動軸51と同方向に外輪60が回転される。
等速ジョイント50の外輪60に伝達されたトルクは、外輪60の筒状体62の内歯スプライン64と、連結リング70の外歯スプライン73との噛み合い及び連結リング70の内歯スプライン71とハブ軸13の外歯スプライン18との噛み合いによってハブホイール10のハブ軸13に伝達され、フランジ11と共に車輪が回転駆動される。
前記したようにして、ハブホイール10のハブ軸13と、等速ジョイント50の外輪60の筒状体62とが連結リング70によってトルク伝達可能に連結されるため、ハブ軸13を中実軸に形成することができる。この結果、図5に示すような従来の筒軸状をなすハブ軸113の内孔に、等速ジョイント150の外輪軸部161をスプライン嵌合してトルク伝達可能に連結するものと比べ、ハブ軸13の外径寸法を小さくすることができる。そして、ハブ軸13の外径寸法を小さくした分だけ、ハブ軸13の外周に組み付けられる転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受20の玉(転動体)41、42の配設ピッチ円を小さくして軽量化を図ることができる。
また、図5に示すような従来の等速ジョイント150の外輪軸部162先端の雄ねじ部165に締付ナット166を所定の締付力によって締め付ける手間も不要となる。
また、図5に示すような従来の等速ジョイント150の外輪軸部162先端の雄ねじ部165に締付ナット166を所定の締付力によって締め付ける手間も不要となる。
また、ハブホイール10のハブ軸13の外周面に組み付けられるアンギュラ玉軸受20と、等速ジョイント50の外輪60とナックル42との間に配設される深溝玉軸受80によって、ナックル42に対しハブホイール10及び等速ジョイント50の外輪60を安定よく支持することできる。
しかも、ナックル42に対する等速ジョイント50の外輪60の軸方向への移動を深溝玉軸受80によって規制することができる。言い換えると、深溝玉軸受80が等速ジョイント50の外輪60の筒状体62と、連結リング70との相互の嵌合部63、72の抜止機能をなすため、等速ジョイント50の外輪60と連結リング70との間に専用の抜止部材を設定する必要がない。
しかも、ナックル42に対する等速ジョイント50の外輪60の軸方向への移動を深溝玉軸受80によって規制することができる。言い換えると、深溝玉軸受80が等速ジョイント50の外輪60の筒状体62と、連結リング70との相互の嵌合部63、72の抜止機能をなすため、等速ジョイント50の外輪60と連結リング70との間に専用の抜止部材を設定する必要がない。
また、この実施例1において、ナックル42の組込孔43と等速ジョイント50の外輪60との間に深溝玉軸受80を組み付ける場合、先ず、深溝玉軸受80の内輪81が等速ジョイント50の外輪60の筒状体62に嵌込まれた後、止め輪85によって抜け止めされる。
次に、深溝玉軸受80の外輪82がナックル42の組込孔43に嵌込まれた後、止め輪86によって抜け止めされることで、ナックル42の組込孔43と等速ジョイント50の外輪60との間に深溝玉軸受80が容易に組み付けられる。
次に、深溝玉軸受80の外輪82がナックル42の組込孔43に嵌込まれた後、止め輪86によって抜け止めされることで、ナックル42の組込孔43と等速ジョイント50の外輪60との間に深溝玉軸受80が容易に組み付けられる。
また、この実施例1において、ハブホイール10のハブ軸13の外周に、外輪30、内輪21、転動体とての複数の玉35、36及び保持器37、38を備えた複列のアンギュラ玉軸受20が組み付けられることでユニット化されたハブユニットを従動輪用のハブユニットとして使用することも可能である。
但し、この場合、ハブ軸13の延長軸部17及び連結リング70が削除される。
但し、この場合、ハブ軸13の延長軸部17及び連結リング70が削除される。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではない。
例えば、前記実施例1においては、ハブ軸13の端部外周面(延長軸部17の外周面)に、外歯スプライン18と内歯スプライン71との噛み合いによって連結リング70がトルク伝達可能に嵌合される場合を例示したが、ハブ軸13の端部外周面に連結リング70をセレーション嵌合又は圧入によってトルク伝達可能に嵌合してもこの発明を実施することができる。
例えば、前記実施例1においては、ハブ軸13の端部外周面(延長軸部17の外周面)に、外歯スプライン18と内歯スプライン71との噛み合いによって連結リング70がトルク伝達可能に嵌合される場合を例示したが、ハブ軸13の端部外周面に連結リング70をセレーション嵌合又は圧入によってトルク伝達可能に嵌合してもこの発明を実施することができる。
また、図3に示すように、連結リング70の鍔部74の外周面に凹凸面77を周方向に等間隔に形成してパルサーリングとして機能させることも可能である。
但し、この場合においては、連結リング70の鍔部74の外周面に車速検出器95先端の検出部96を検出可能に臨ませる。
但し、この場合においては、連結リング70の鍔部74の外周面に車速検出器95先端の検出部96を検出可能に臨ませる。
また、図4に示すように、連結リング70の外周面の全長にわたって同径の外歯スプライン73を形成し、等速ジョイント50の筒状体62の嵌合部63からはみ出した外歯スプライン部分73aをパルサーリングとして機能させることも可能である。
但し、この場合においても、連結リング70の外歯スプライン部分73aに車速検出器95先端の検出部96を検出可能に臨ませる。
図3又は図4に示すように、連結リング70の外周面の一部をパルサーリングとして機能させることによって、専用のパルサーリングを製作して組み付ける手間を省くことが可能となる。
但し、この場合においても、連結リング70の外歯スプライン部分73aに車速検出器95先端の検出部96を検出可能に臨ませる。
図3又は図4に示すように、連結リング70の外周面の一部をパルサーリングとして機能させることによって、専用のパルサーリングを製作して組み付ける手間を省くことが可能となる。
また、前記実施例1においては、ハブホイール10の転がり軸受として、複列のアンギュラ玉軸受20が採用された場合を例示したが、複列の円すいころ軸受けを用いてもこの発明を実施可能である。
10 ハブホイール
11 フランジ
13 ハブ軸
18 外歯スプライン
20 複列のアンギュラ玉軸受(転がり軸受)
42 ナックル(車体側部材)
50 等速ジョイント
60 外輪
62 筒状体
63 嵌合部
64 内歯スプライン
70 連結リング
71 内歯スプライン
72 嵌合部
73 外歯スプライン
80 深溝玉軸受(転がり軸受)
81 内輪
82 外輪
83 玉(転動体)
11 フランジ
13 ハブ軸
18 外歯スプライン
20 複列のアンギュラ玉軸受(転がり軸受)
42 ナックル(車体側部材)
50 等速ジョイント
60 外輪
62 筒状体
63 嵌合部
64 内歯スプライン
70 連結リング
71 内歯スプライン
72 嵌合部
73 外歯スプライン
80 深溝玉軸受(転がり軸受)
81 内輪
82 外輪
83 玉(転動体)
Claims (2)
- 車輪が取り付けられるハブホイールと、駆動軸の端部に組み付けられる等速ジョイントとがトルク伝達可能に連結された車輪支持装置であって、
前記ハブホイールのハブ軸の外周面には転がり軸受が組み付けられると共に、前記転がり軸受の外輪には、車体側部材に固定される固定フランジが形成され、
前記ハブ軸の端部外周面には、連結リングがトルク伝達可能に取り付けられる一方、
前記等速ジョイントの外輪の端部には、前記連結リングにトルク伝達可能に嵌合される筒状体が一体に突出され、
前記等速ジョイントの外輪と前記車体側部材との間には、前記車体側部材に対し前記等速ジョイントの外輪を回転可能にかつ軸方向への移動を規制して支持する転がり軸受が配設されていることを特徴とする車輪支持装置。 - 請求項1に記載の車輪支持装置であって、
等速ジョイントの外輪を支持する転がり軸受は、深溝玉軸受によって構成され、
前記深溝玉軸受の内輪は、前記等速ジョイントの外輪の筒状体に嵌込まれた後、止め輪によって抜け止めされ、
前記深溝玉軸受の外輪は、車体側部材の組込孔に嵌込まれた後、止め輪によって抜け止めされていることを特徴とする車輪支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007058241A JP2008221860A (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 車輪支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007058241A JP2008221860A (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 車輪支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008221860A true JP2008221860A (ja) | 2008-09-25 |
Family
ID=39840989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007058241A Pending JP2008221860A (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 車輪支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008221860A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013210318A1 (de) * | 2013-06-04 | 2014-12-04 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Radlagerung mit axialem Stabilisierungsring |
CN113183680A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-07-30 | 中国矿业大学 | 一种矿用巡检机器人的自动越障装置 |
-
2007
- 2007-03-08 JP JP2007058241A patent/JP2008221860A/ja active Pending
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