JP2008280923A - エンジンの過給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気ターボ過給機のターボラグを短縮し、過給圧の上昇応答性を高めることができるエンジンの過給装置を提供する。
【解決手段】コンプレッサホイール43とタービンホイール41とを備える排気ターボ過給機40と、電動過給機18と、排気通路のタービンホイール41より上流側と吸気通路10とを接続するEGR通路62と、EGR弁61と、所定の低負荷運転領域においてEGR弁61を開弁制御し、それより高負荷運転領域においてEGR弁61を閉弁するEGR弁制御手段102とを備えたエンジンの過給装置において、EGR弁61が閉弁される高負荷運転領域における所定以上の加速時、電動過給機18を作動させるとともにEGR弁61を開き、吸気の一部をEGR通路60を経由して排気通路33に導く燃焼室バイパス制御を実行する燃焼室バイパス制御手段100を備えるように構成する。
【選択図】図7
【解決手段】コンプレッサホイール43とタービンホイール41とを備える排気ターボ過給機40と、電動過給機18と、排気通路のタービンホイール41より上流側と吸気通路10とを接続するEGR通路62と、EGR弁61と、所定の低負荷運転領域においてEGR弁61を開弁制御し、それより高負荷運転領域においてEGR弁61を閉弁するEGR弁制御手段102とを備えたエンジンの過給装置において、EGR弁61が閉弁される高負荷運転領域における所定以上の加速時、電動過給機18を作動させるとともにEGR弁61を開き、吸気の一部をEGR通路60を経由して排気通路33に導く燃焼室バイパス制御を実行する燃焼室バイパス制御手段100を備えるように構成する。
【選択図】図7
Description
本発明はエンジンの過給装置に関し、特に排気ターボ過給機と電動過給機とを備えるとともにEGR(排気再循環)を行うように構成されているエンジンの過給装置に関する。
エンジントルクの増大を図る手段として、吸気圧力を増大させる過給装置が知られている。例えば排気ターボ過給機が良く知られている。これは、排気通路に設けられたタービンホイールと吸気通路に設けられたコンプレッサホイールとをシャフトで連結したものであり、排気ガスでタービンホイールを回転させることによりコンプレッサホイールを回転させ、吸気圧を上昇させるものである。
この排気ターボ過給機は、効率良く高い過給圧が得られる反面、いわゆるターボラグと呼ばれる現象がしばしば問題となる。ターボラグとは、排気ガスの流速が高まってタービンホイールの回転数が上昇するまでは充分な過給が行われないため、運転者の操作(アクセル踏込み)に対して実際に過給圧が上昇するまでの間に遅れが生じる現象である。
そこで、より加速応答性の高い過給機として、近年、電動過給機が注目されている。電動過給機はバッテリ等から供給される電力によってインペラ等をモータ駆動するので、過給が必要と判定されたら(運転者がアクセルを踏込んだら)直ちに駆動させることができる。従って、上記過給圧の上昇遅れを抑制することができる。
また、排気ターボ過給機と電動過給機の長所を生かすため、これらを併設するものも知られている。例えば特許文献1には、排気ターボ過給機と電動過給機とを併設し、加速要求が検出されたとき、排気ターボ過給機による過給圧が所定圧に上昇するまで電動過給機を作動させるものが開示されている。これによれば、上記ターボラグに相当する期間、電動過給機で過給することによって過給圧の上昇遅れを補完的に抑制することができる。
特開2006−105034号公報
しかしながら、一般的に電動過給機よりも排気ターボ過給機の方が過給効果が高いので、上記ターボラグの問題をより根本的かつ効果的に解決するには、ターボラグ自体を短縮するのが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、排気ターボ過給機のターボラグを短縮し、過給圧の上昇応答性を高めることができるエンジンの過給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、エンジンの吸気通路に設けられたコンプレッサホイールと排気通路に設けられたタービンホイールとを備える排気ターボ過給機と、電気駆動される電動過給機と、上記排気通路の上記タービンホイールより上流側と上記吸気通路の上記電動過給機より下流側とを接続して排気ガスの一部を還流するEGR通路と、上記EGR通路に配設され、排気ガス還流状態を調整可能なEGR弁と、所定の低負荷運転領域において上記EGR弁を開弁制御するとともにそれより高負荷運転領域において該EGR弁を閉弁するEGR弁制御手段とを備えたエンジンの過給装置において、上記EGR弁が閉弁される上記高負荷運転領域における所定以上の加速時、上記電動過給機を作動させるとともに上記EGR弁を開き、吸気の一部を上記EGR通路を経由して上記排気通路に導く燃焼室バイパス制御を実行する燃焼室バイパス制御手段を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のエンジンの過給装置において、上記吸気通路には、上流側から順に、上記コンプレッサホイール、吸気を冷却するインタークーラ及び上記電動過給機が配設されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のエンジンの過給装置において、上記燃焼室バイパス制御手段は、上記電動過給機による過給圧が排気圧よりも高くなったときに上記燃焼室バイパス制御を開始することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3記載のエンジンの過給装置において、上記燃焼室バイパス制御手段は、上記燃焼室バイパス制御を、上記排気ターボ過給機の加速初期段階の所定期間実行することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載のエンジンの過給装置において、第1EGR通路および第1EGR弁として上記EGR通路および上記EGR弁を備え、さらに、上記排気通路の上記タービンホイールより下流側と上記吸気通路の上記コンプレッサホイールより上流側とを接続して排気ガスの一部を還流する第2EGR通路と、上記第2EGR通路に配設され、排気ガス還流状態を調整可能な第2EGR弁とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、以下説明するように、排気ターボ過給機のターボラグを短縮し、過給圧の上昇応答性を高めることができる。
本発明の構成によれば、高負荷運転領域にあって本来閉弁されているEGR弁が、その状態からの加速時に実行される燃焼室バイパス制御において開弁される。それによって電動過給機によって過給された吸気の一部が、燃焼室をバイパスし、EGR通路を経由して直接排気通路に導かれる。
排気通路に導かれた過給気は、排気ターボ過給機のタービンホイールを強力に駆動する。これによって排気ターボ過給機による速やかな吸気圧の上昇がなされる。
ここで、従来の制御(EGR弁が開弁されない)と比較すると、従来の制御では、電動過給機で過給された吸気が一旦燃焼室内に導かれ、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程を経た後に排気されて排気ターボ過給機のタービンホイールを駆動する。これに対して本発明の燃焼室バイパス制御では、EGR弁を開いて吸気の一部を直接排気通路に導き、排気ターボ過給機のタービンホイールを駆動する。つまり上記燃焼室内での各行程を省略してより直接的にタービンホイールを駆動するので、吸気圧の上昇応答性が高められ、ターボラグが短縮されるのである。
請求項2の発明によれば、排気ターボ過給機のコンプレッサホイールで圧縮され、温度上昇した過給気がインタークーラにより冷却されて密度が上昇する。それをさらに電動過給機で過給するので、排気ターボ過給機による過給状態からの過給効率を高めることができる。
請求項3の発明によれば、過給圧が排気圧よりも高くなったときに燃焼室バイパス制御が開始される、すなわちEGR弁が開弁されるので、排気側から吸気側への排気ガスの逆流を抑制することができる。また、その程度に充分過給された状態でEGR弁が開弁されるので、吸気の一部がEGR通路に導かれることによる吸気流量低下の影響も抑制することができる。
請求項4の発明によれば、以下説明するように、燃焼室バイパス制御におけるEGR弁の開弁期間を、最も効果的かつ弊害の少ない適正期間とすることができる。
燃焼室バイパス制御の効果が最も高いのが、加速初期段階である。加速初期段階においては慣性によってタービンホイールが加速され難い状態となっている。そこでその時期に燃焼室バイパス制御によって強力にタービンホイールを駆動することにより、その加速を容易化することができる。しかしある程度加速されて勢い付いた後は、タービンホイールが加速され易くなるので、燃焼室バイパス制御を行うことの有利性が低下して行く(排気ガスのみによる駆動で充分になって行く)。
一方、燃焼室バイパス制御を長時間行うと、吸気の一部が排気側に流れ、燃焼室に流入する吸気流量が低下する懸念が増大する。
以上の効果と弊害とのバランスを考慮すると、燃焼室バイパス制御は、本発明の構成のように、排気ターボ過給機の加速初期段階の所定期間実行するのが好適である。この所定期間は、タービンホイールの初期加速を加勢しつつ、吸気流量低下を可及的に抑制することのできる期間とするのが望ましく、予め実験等によって策定し、設定しておけば良い。この所定期間は、具体的には0.1〜0.5s程度が好適であり、より望ましくは0.3s程度が好適である。
請求項5の発明によれば、以下説明するように、請求項1の発明の効果をより顕著に奏することができる。
第1EGR通路を用いるEGRは、タービンホイールを駆動する前の比較的高圧の排気ガスを還流する一般的なEGRである。以下このEGRを高圧EGRという。これに対して第2EGR通路を用いるEGRは、タービンホイールを駆動した後の比較的低圧の排気ガスを還流するEGRである。以下このEGRを低圧EGRという。
通常のEGR(高圧EGR)を行う場合、高負荷高回転になるに従って吸気圧力が増大するので、第1EGR弁を開いても排気ガスが還流し難くなってくる。特に排気ターボ過給機による過給効果が高くなるに従い、その現象が顕著となる。これに対して低圧EGRでは、排気ターボ過給機のコンプレッサホイールより上流側(過給前の吸気)に排気を還流させるので、高圧EGRではEGRガスの還流が難しいような高負荷運転領域でも適正に排気を還流させることができる。つまり低圧EGRを行うことにより、高圧EGRでは実行困難な比較的高負荷高回転領域にまでEGR領域を拡大することができる。
そして、低圧EGRを行う運転領域からの加速時に本発明の燃焼室バイパスを行うことにより、次のような効果が得られる。
低圧EGRでは、電動過給機で過給する段階で、既に吸気中に多くのEGRガスが含まれている。そのような状態で加速要求があったとき、従来制御のように単に電動過給機を作動させても、燃焼室内に導かれる過給気中には多くのEGRガスが含まれることとなる。そのような状態で供給燃料を増やしてもあまりトルクの増大に結びつかない。特にディーゼルエンジンの場合、却ってスモークが増大するという弊害が懸念される。
また、低圧EGRであって且つインタークーラによる冷却がなされるとはいえ、EGRガスの温度は新気に比べて高温である。従って、そのような高温のEGRガスを過給して燃焼室に導いても、効果的なトルクアップに結びつき難い。
そこで本発明の燃焼室バイパス制御によれば、そのようなEGRガスの一部を燃焼室をバイパスさせて直接排気通路に導くことにより、吸気通路中のEGRガスの掃気が促進される(そのときには低圧EGRを停止させるのが望ましい)。従って、速やかに多くの新気を燃焼室内に導くことができるので、上記スモーク増大等の懸念を抑制しつつ供給燃料を増大させることができ、また低温の吸気(新気)による燃焼を行わせることができ、効果的なトルクアップを図ることができる。
このように、低圧EGRを行う運転領域からの加速時に本発明の燃焼室バイパス制御を行うことにより、上記排気ターボ過給機の初期加速促進効果に加え、吸気通路の掃気促進による効果的なトルクアップをも図ることができ、その相乗効果によって一層加速応答性を高めることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る装置を備えたエンジンの全体構成図である。本実施形態のエンジンはディーゼルエンジンである。エンジン本体1には複数の気筒2が設けられている。各気筒2には、燃焼室2aが形成されている。各燃焼室2aには、吸気ポート3及び排気ポート4が開口し、これらのポートに吸気弁5および排気弁6が設けられている。さらに各燃焼室2aに対して燃料噴射弁7(燃料噴射機構を含む)が装備されている。エンジン本体1には、各気筒2に新気を供給する吸気通路10と、各気筒2からの排気ガスを導出する排気通路30とが接続されている。
吸気通路10は、大容量部であるサージタンク12と、サージタンク12から各気筒2の吸気ポート3毎に分岐する吸気マニホールド11が形成されている。またサージタンク12の上流側には共通吸気通路13が形成されている。共通吸気通路13の上流側には、エアクリーナ14が設けられている。共通吸気通路13のエアクリーナ14とサージタンク12との間には、インタークーラ16が配置されている。
共通吸気通路13のインタークーラ16とサージタンク12との間に、電動過給機18が設けられている。電動過給機18は、モータ18aにより直接駆動されるインペラ等で構成されている。また、共通吸気通路13から電動過給機18をバイスパスしてサージタンク12の上流側に連通する電動過給機バイパス通路(以下EBバイパス通路と略称する)21が設けられている。電動過給バイパス通路21には電動過給機バイパス弁(以下EBバイパス弁と略称する)23が設けられている。EBバイパス弁23には、電磁ソレノイドで駆動されるアクチュエータ23aが設けられており、これがECU100の電動過給機制御部104(図2参照)によって駆動されるように構成されている。なお、これとは別に、吸気圧で自動的に閉塞するダイアフラム式のアクチュエータを採用してもよい。
次に、排気通路30は、各気筒2の排気ポート4に接続される気筒別の排気通路31を有する排気マニホールド32と、その下流の共通排気管33と、共通排気管33の下流に接続された排気浄化装置34とを備えている。
排気浄化装置34は、触媒機能を有し、かつディーゼルスモークの排気微粒子(PM)を捕集するためのものであり、具体的には酸化触媒35と、この酸化触媒の下流側に配置されたディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)36とによって構成されている。
吸気通路10と排気通路30との間には、排気ターボ過給機40が設けられている。
排気ターボ過給機40は、排気ガスのエネルギーで駆動されて回転するタービンホイール41と、このタービンホイール41にシャフト42を介して連結されたコンプレッサホイール43とを備え、タービンホイール41の回転に連動したコンプレッサホイール43の回転により吸気を過給するようになっている。排気ターボ過給機40のタービンホイール41は共通排気管33に介設されている。またコンプレッサホイール43は、共通吸気通路13の上流に介設されている。そして、上記インタークーラ16がコンプレッサホイール43に過給された空気を冷却するように構成されている。
また、吸気通路10と排気通路30の間には、低圧用(LP−)EGR通路50と、高圧用(HP−)EGR通路60とが設けられている。
LP−EGR通路50(第2EGR通路)は、共通排気管33の排気浄化装置34よりも下流側と共通吸気通路13のコンプレッサホイール43よりも上流側との間を連通し、排気ターボ過給機40のタービンホイール41を駆動した後の比較的圧力の低い排気ガスの一部を吸気通路10に還流するものである。LP−EGR通路50にはLP−EGR弁51(第2EGR弁)が設けられ、ECU100のEGR制御部102(図2参照)により開閉制御されるようになっている。またLP−EGR弁51の上流側(排気側)にはLP−EGRクーラ52が設けられている。
HP−EGR通路60(第1EGR通路)は、共通排気管33のタービンホイール41よりも上流側とサージタンク12との間を連通し、排気ターボ過給機40を駆動する前の比較的高温で圧力の高い排気ガスの一部を吸気通路10に還流するものである。HP−EGR通路60にはHP−EGR弁61(第1EGR弁)が設けられ、ECU100のEGR制御部102(図2参照)により開閉制御されるようになっている。またHP−EGR弁61の上流側(排気側)にはHP−EGRクーラ62が設けられている。
また、吸気通路10のLP−EGR通路50との接続部よりも上流側には、吸入空気量を調整するLP吸気スロットル弁24が設けられており、ステッピングモータ24aによって開閉駆動されるようになっている。一方、排気通路30のLP−EGR通路50との接続部より下流側には、排気シャッター弁37が設けられており、アクチュエータ37aで開閉駆動されるように構成されている。各ステッピングモータ24a、37aは、エンジン制御ユニット100のEGR制御部102によってその開弁量が制御されるように構成されている。
上述のようなエンジンの運転状態を検出するために、エンジン本体1には、一対のクランク角センサSW1が設けられている。クランク角センサSW1は、一方から出力される検出信号に基づいてエンジン回転速度Neが検出されるとともに、双方から出力される位相のずれた検出信号に基づいてクランクシャフト8の回転方向および位相を検出するようになっている。
さらにエンジン本体1には、冷却水の温度を検出する水温センサSW2が設けられている。
また吸気通路10においては、エアクリーナ14を通過した直後の空気流量を検出するために、共通吸気通路13のエアクリーナ14とLP吸気スロットル弁24との間にエアフローメータSW3が設けられている。さらにサージタンク12には、吸気温度を検出する吸気温度センサSW4と吸気圧力を検出する吸気圧力センサSW5とが周知の構成と同様に設けられている。さらに、共通吸気通路13のコンプレッサホイール43とインタークーラ16との間には、排気ターボ過給圧を検出するための過給圧センサSW6が設けられている。
他方、排気通路30においては、空燃比を制御するための圧力センサSW7が共通排気通路33の排気浄化装置34の上流側に配置されている。また、排気浄化装置34の下流側には、当該排気浄化装置34の活性度合いを検出するための圧力センサSW8が配置されている。本実施形態では、排気浄化装置34の前後の圧力差をこれら圧力センサSW7およびSW8の検出値に基づいて演算することにより、排気浄化装置34に堆積したPM等の堆積度合いを検出するようにしている。
また、エンジンには、アクセルペダル70の踏み込み量を検出するアクセルセンサSW9が設けられている。
さらにエンジンには、エンジン制御ユニット(ECU)100が設けられている。
図2は、本実施形態に係るエンジンの制御系ブロック図である。ECU100は、CPU、メモリ、カウンタタイマー群、インターフェース並びにこれらのユニットを接続するバス等を有するマイクロプロセッサで構成された制御ユニットである。
ECU100には入力要素として、上述した各センサSW1〜SW9を含む各種のセンサやスイッチが接続されており、これらからの検出信号を受けることによって運転状態を判定できるようになっている。またECU100には、出力要素として、図略のコントローラやドライバと接続されており、これらのユニットを介して上述の燃料噴射弁7、電動過給機18、EBバイパス弁23、LP吸気スロットル弁24、排気シャッター弁37、LP−EGR弁51およびHP−EGR弁61が接続されている。
ECU100のメモリには、エンジン全体を制御するためのプログラムやデータが記憶されており、ECU100は、このプログラムを実行することによりエンジンの運転制御を統括的に制御する。
ECU100のプログラムやメモリは、図2に示すように機能的に、燃焼制御部101、EGR制御部102および電動過給機制御部104を含む。
燃焼制御部101は、アクセル開度センサSW9で検出されるアクセル開度(エンジン負荷)やクランク角センサSW1で検出されるエンジン回転速度Neをはじめとする各検出信号に基き、運転状態に応じた燃料噴射量及び燃料噴射時期を設定し、燃料噴射弁7に燃料を噴射させる。
EGR制御部102は、EGRに関する制御を実行する。本実施形態では、図3に示すEGRマップに基いて所定の運転転領域でEGRを行うように構成されている。図3では、横軸にエンジン回転速度Ne(rpm)、縦軸にアクセル開度(%)を示す。図3を参照して、低〜中速かつ低〜中負荷の領域に、EGRを行うEGR領域Bが設定され、それよりも高速または高負荷領域はEGRを行わない非EGR領域Aとされている。EGR領域Bのうち、比較的高速高負荷側の領域に、低圧EGRを行うLP−EGR領域B1が設定され、残余の領域に高圧EGRを行うHP−EGR領域B2が設定されている。
但しこのEGRマップは、定常運転(緩加速を含む)の場合に適用されるものであって、所定以上の加速時(例えばアクセル開度センサSW9で検出されるアクセル踏込み量または踏込み速度が所定値以上のとき)にはEGR領域BであってもEGRが停止される。
EGR制御部102は、非EGR領域AにおいてEGRを停止するとき、具体的にはLP−EGR弁51及びHP−EGR弁61を閉弁させる。こうすることにより、LP−EGR通路50及びHP−EGR通路60が閉じられるので排気ガスの還流がなされない。すなわちEGRが停止される。このときEGR制御部102は、新気の吸入抵抗および排気抵抗を最小限とするためにLP吸気スロットル弁24及び排気シャッター弁37を全開にする。図4に、この非EGR領域Aにおける代表的な吸気または排気の流れを矢印で示す。
またEGR制御部102は、HP−EGR領域B2において高圧EGRを行うとき、具体的にはLP−EGR弁51を閉じるとともにHP−EGR弁61を開く。こうすることにより、HP−EGR通路60を通って高圧のEGRガスが吸気ポート3に還流される。すなわち高圧EGRが行われる。EGRガスはHP−EGRクーラ62によって冷却されて還流される。高圧EGRによって、吸気中の不活性成分が増大するため、燃焼温度が低減し、NOxの生成が抑制される。なお一般的に、通常のEGR(単にEGRというとき)は、この高圧EGRを指す。図5に、このHP−EGR領域B2における高圧EGRの代表的な吸気または排気の流れを矢印で示す。またEGRガスの流れを破線で示す。
またEGR制御部102は、LP−EGR領域B1において低圧EGRを行うとき、具体的にはHP−EGR弁61を閉じるとともにLP−EGR弁51を開く。こうすることにより、LP−EGR通路50を通って低圧のEGRガスが共通吸気通路13に還流される。すなわち低圧EGRが行われる。EGRガスはLP−EGRクーラ52によって冷却されて還流される。またEGR制御部102は、LP吸気スロットル弁24及び排気シャッター弁37の開度を適宜低減する。こうすることにより、排気通路30を流れる排気ガスがLP−EGR通路50に分流し易くなり、LP−EGR通路50を通ったEGRガスが共通吸気通路13に合流し易くなる。つまりLP吸気スロットル弁24及び排気シャッター弁37の開度を調節することにより、LP−EGR通路50を通るEGRガス量を調節することができる。図6に、このLP−EGR領域B1における低圧EGRの代表的な吸気または排気の流れを矢印で示す。またEGRガスの流れを破線で示す。
低圧EGRを行うことにより、以下説明するように、高圧EGRでは実行困難な比較的高負荷高回転領域にまでEGR領域Bを拡大することができる。高圧EGRでは、高負荷高回転になるに従って吸気圧力が増大するので、HP−EGR弁61を開いても排気ガスが還流し難くなってくる。特に排気ターボ過給機40による過給効果が高くなるに従い、その現象が顕著となる。これに対して低圧EGRでは、排気ターボ過給機40のコンプレッサホイール43より上流側(過給前の吸気)に排気を還流させるので、高圧EGRではEGRガスの還流が難しいような運転領域(LP−EGR領域B1)でも適正に排気を還流させることができる。つまりEGR領域を拡大することができる。
図2に戻って説明を続ける。電動過給機制御部104は、電動過給機18の駆動を制御する。本実施形態では、電動過給機制御部104は加速時に電動過給機18を駆動させる。また電動過給機制御部104は、電動過給機18を駆動させないときにはEBバイパス通路21のEBバイパス弁23を開き、駆動させるときにはEBバイパス弁23を閉じる。こうすることにより、電動過給機18を駆動させないときには吸気をEBバイパス通路21に導いて吸気抵抗を低減し、電動過給機18を駆動させるときには確実に吸気を電動過給機18のインペラ等に導くことができる。
電動過給機18はモータ18aによる駆動なので応答性が良く、速やかに過給圧を高めることができる。従って、排気ターボ過給機40でしばしば問題視されるターボラグを補完する過給を行うことができる。なお本実施形態では、後述する燃焼室バイパス制御によって、ターボラグを実質的に短縮することも実現している。
そしてECU100は、上記EGR制御部102および電動過給機制御部104を適宜協働させて燃焼室バイパス制御を実行する燃焼室バイパス制御手段となっている。
燃焼室バイパス制御は、少なくともHP−EGR弁61が閉弁される運転領域(LP−EGR領域B1または非EGR領域A)における所定以上の加速時、電動過給機18を作動させるとともにHP−EGR弁61を開き、吸気の一部をHP−EGR通路60を経由して排気通路30に導く制御である。
図7に、この燃焼室バイパス制御における吸気または排気の流れを矢印で示す。この図に示すように、過給された吸気の一部がHP−EGR通路60を通って(燃焼室2aをバイパスして)排気通路30に導かれている。排気通路30に導かれた過給気は、通常の排気ガスと合流して排気ターボ過給機40のタービンホイール41を強力に駆動する。これによって排気ターボ過給機40による速やかな吸気圧の上昇がなされる。
この燃焼室バイパス制御を従来の制御(EGR弁が開弁されない)と比較すると、従来の制御では、電動過給機18で過給された吸気が一旦燃焼室2aに導かれ、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程を経た後に排気通路30に排気されてタービンホイール41を駆動する。これに対して本実施形態の燃焼室バイパス制御では、HP−EGR弁61を開いて吸気の一部を直接排気通路30に導き、タービンホイール41を駆動する。つまり燃焼室2a内での上記各行程を省略してより直接的にタービンホイール41を駆動するので、吸気圧の上昇応答性が高められ、ターボラグが短縮される。
また本実施形態において、吸気通路10には、上流側から順に、コンプレッサホイール43、インタークーラ16及び電動過給機18が配設されている。この構成により、コンプレッサホイール43で圧縮され、温度上昇した過給気がインタークーラ16により冷却されて密度が上昇する。それをさらに電動過給機18で過給するので、排気ターボ過給機40による過給状態からの過給効率を高めることができる。
なお本実施形態において、ECU100は、電動過給機18による過給圧が排気圧よりも高くなったときに燃焼室バイパス制御を開始する。従って燃焼室バイパス制御でHP−EGR弁61を開弁したとき、排気ガスがHP−EGR通路60を経由して吸気側に逆流することが抑制され、図7に示すように、過給気を吸気側からHP−EGR通路60を経由して排気側に適正に導くことができる。
また、その程度に充分過給された状態でHP−EGR弁61が開弁されるので、吸気の一部がHP−EGR通路60に導かれることによる吸気流量低下の影響も抑制することができる。
さらに本実施形態において、ECU100は、燃焼室バイパス制御を、排気ターボ過給機40の加速初期段階の所定期間実行するように構成されている。こうすることにより、以下説明するように、燃焼室バイパス制御におけるEGR弁の開弁期間を、最も効果的かつ弊害の少ない適正期間とすることができる。
燃焼室バイパス制御の効果が最も高いのが、加速初期段階である。加速初期段階においては慣性によってタービンホイール41が加速され難い状態となっている。そこでその時期に燃焼室バイパス制御によって強力にタービンホイール41を駆動することにより、その加速を容易化することができる。しかしある程度加速されて勢い付いた後はタービンホイール41が加速され易くなるので、燃焼室バイパス制御を行うことの有利性が低下して行く(排気ガスのみによる駆動で充分になって行く)。
一方、燃焼室バイパス制御を長時間行うと、吸気の一部がHP−EGR通路60を経由して排気側に流れ、燃焼室2aに流入する吸気流量が低下する懸念が増大する。
以上の効果と弊害とのバランスを考慮して、本実施形態では、排気ターボ過給機の加速初期段階の所定期間、燃焼室バイパス制御を実行する。この所定期間は、タービンホイール41の初期加速を加勢しつつ、吸気流量低下を可及的に抑制することのできる期間であって、予め実験等によって策定し、設定されている。具体的には0.1〜0.5s程度、より望ましくは0.3s程度に設定されている。但しその最適値は各種諸元や運転状態によって異なるので、適宜変動し得るものである。
さらに本実施形態において、LP−EGR領域B1(低圧EGR)からの加速時に燃焼室バイパス制御を行う場合には、以下説明するような付加的な効果をも奏する。
低圧EGRでは、電動過給機18で過給する段階で、既に吸気中に多くのEGRガスが含まれている。そのような状態で加速要求があったとき、従来制御のように単に電動過給機18を作動させても、燃焼室2a内に導かれる過給気中には多くのEGRガスが含まれることとなる。そのような状態で供給燃料(燃料噴射弁7の噴射量)を増やしても徒にスモークが増大するばかりで、あまりトルクの増大に結びつかない。
また、低圧EGRであって且つインタークーラ16による冷却がなされるとはいえ、EGRガスの温度は新気に比べて高温である。従って、そのような高温のEGRガスを過給して燃焼室2aに導いても、効果的なトルクアップに結びつき難い。
そこで本実施形態の燃焼室バイパス制御によれば、そのようなEGRガスの一部を燃焼室2aをバイパスさせて直接排気通路30に導くことにより、吸気通路10中のEGRガスの掃気が促進される(そのときには低圧EGRを停止させるのが望ましい)。従って、速やかに多くの新気を燃焼室2aに導くことができるので、上記スモークの増大を抑制しつつ供給燃料を増大させることができ、また低温の吸気(新気)による燃焼を行わせることができ、効果的なトルクアップを図ることができる。
このように、LP−EGR領域B1からの加速時に燃焼室バイパス制御を行うことにより、上記排気ターボ過給機40の初期加速促進効果に加え、吸気通路10の掃気促進による効果的なトルクアップをも促進することができ、その相乗効果によって一層加速応答性を高めることができる。
図8及び図9は、EGR及び燃焼室バイパス制御を中心とするECU100の概略フローチャートである。このフローチャートがスタートすると、まず各種センサ類からの検出信号が読込まれ(ステップS1)、所定以上の加速時であるか否かの判定がなされる(ステップS2)。ステップS2でYESであれば電動過給機18が駆動されるとともに(ステップS3)、EBバイパス弁23が閉じられる(ステップS4)。
さらにここで、加速前(アクセル踏込み前)の運転領域が、HP−EGR領域B2であったか否かについての判定が行われる(ステップS5)。ステップS5でYESであればフラグFLGに「0」が入力され(ステップS6)、NOであればフラグFLGに「1」が入力される(ステップS7)。その後ステップS11に移行する。
一方、ステップS2でNOの場合、電動過給機18が停止されるとともに(ステップS8)、EBバイパス弁23が開弁され(ステップS9)、ステップS11に移行する。
ステップS11では、加速後(アクセル踏込み後)の運転領域(加速時でない場合には現状の運転領域)がEGR領域Bであるか否かの判定が行われる。ステップS11でYESの場合、さらに運転領域がLP−EGR領域B1であるか否かの判定がなされる(ステップS15)。ステップS15でYESの場合、通常の低圧EGRが実行される。すなわち、LP−EGR弁51が目標EGR量に応じて適宜開度に制御されるとともに(ステップS16)、HP−EGR弁61が閉弁される(ステップS17)。
一方、ステップS15でNOの場合、つまりHP−EGR領域B2であった場合、通常の高圧EGRが実行される。すなわち、HP−EGR弁61が目標EGR量に応じて適宜開度に制御されるとともに(ステップS21)、LP−EGR弁51が閉弁される(ステップS22)。
遡って、ステップS11でNOの場合、つまり加速後(又は現状)の運転領域が非EGR領域Aであった場合、EGRは実行されない。すなわち、LP−EGR弁51及びHP−EGR弁61が一旦閉じられる(ステップS25)。
続いて加速度合が所定値以上であるか否かの判定がなされる(ステップS26)。この判定はステップS2における判定よりも閾値の高い判定である。つまり、少なくともステップS2でYESと判定される最低限の加速度合以上の加速度合であるとき、ステップS26でYESと判定される。換言すれば、ステップS26でYESと判定されるときは、必ずステップS2でYESと判定され、電動過給機18が駆動されている。
ステップS26でNOの場合、リターンされて通常の非EGR領域Aでの運転が継続される。ステップS26でYESの場合、さらにFLG=1であるか否かの判定が行われる(ステップS27)。ステップS27でNOの場合、加速前がHP−EGR領域B2領域であったことを意味するので、燃焼室バイパス制御は実行されず、リターンされて通常の非EGR領域Aでの運転が継続される。
一方、ステップS27でYESの場合、加速前がHP−EGR領域B2領域でなかった(LP−EGR領域B1または非EGR領域Aであった)ことを意味するので、以下燃焼室バイパス制御に向けた制御が行われる。次のステップS31で、電動過給機18による過給圧が排気圧より高くなっているか否かが判定される。ここでNOであれば過給圧が上昇するまで待機し、YESとなった時点で燃焼室バイパス制御が開始される。すなわちHP−EGR弁61が開弁され(ステップS32)、過給気の一部がHP−EGR通路60を経由して(燃焼室2aをバイパスして)直接排気通路30に導かれ、通常の排気ガスと合流して排気ターボ過給機40のタービンホイール41を強力に駆動する。
これにより、タービンホイール41の加速初期段階における加速が促進され、ターボラグが短縮される。
またステップS32では、タイマー値Tmがリセットされるとともにカウントが開始される。そして、そのタイマー値Tmが所定時間Tm1(例えばTm1=0.3s)を超えた時点で(ステップS33でYES)、燃焼室バイパス制御が停止される。すなわちHP−EGR弁61が閉弁される(ステップS34)。
なお、タイマー値Tmが所定時間Tm1となった時点で依然加速中であっても、燃焼室バイパス制御を停止して構わない。この時点で、タービンホイール41の初期加速が充分行われており、以降は排気ガスのみによる駆動で充分な過給が可能となるからである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態ではエンジンがディーゼルエンジンであるとしたが、ガソリンエンジンであっても良い。
EGRは高圧EGRのみの構成であっても良い。但し、上記実施形態のように低圧EGRを行う構成とした場合、その低圧EGR状態(LP−EGR領域B1)からの加速時に燃焼室バイパス制御を実行することにより、吸気通路10の掃気が促進されてスモーク等の弊害を抑制しつつ速やかなエンジントルクの上昇を図ることができるので、ターボラグ短縮との相乗効果によって顕著な加速応答性向上効果が得られるという利点がある。
上記実施形態では燃焼室バイパス制御の実行期間を所定時間Tm1としたが、このTm1は一定値でなくても良い。例えば加速前後の運転状態に応じて予め設定されマップ化されたデータから読込むようにしても良い。
1 エンジン本体
10 吸気通路
16 インタークーラ
18 電動過給機
30 排気通路
40 排気ターボ過給機
41 タービンホイール
43 コンプレッサホイール
50 低圧EGR通路(第2EGR通路)
51 低圧EGR弁(第2EGR弁)
60 高圧EGR通路((第1)EGR通路)
61 高圧EGR弁((第1)EGR弁)
100 エンジン制御ユニット(燃焼室バイパス制御手段)
102 EGR制御部(EGR弁制御手段)
10 吸気通路
16 インタークーラ
18 電動過給機
30 排気通路
40 排気ターボ過給機
41 タービンホイール
43 コンプレッサホイール
50 低圧EGR通路(第2EGR通路)
51 低圧EGR弁(第2EGR弁)
60 高圧EGR通路((第1)EGR通路)
61 高圧EGR弁((第1)EGR弁)
100 エンジン制御ユニット(燃焼室バイパス制御手段)
102 EGR制御部(EGR弁制御手段)
Claims (5)
- エンジンの吸気通路に設けられたコンプレッサホイールと排気通路に設けられたタービンホイールとを備える排気ターボ過給機と、
電気駆動される電動過給機と、
上記排気通路の上記タービンホイールより上流側と上記吸気通路の上記電動過給機より下流側とを接続して排気ガスの一部を還流するEGR通路と、
上記EGR通路に配設され、排気ガス還流状態を調整可能なEGR弁と、
所定の低負荷運転領域において上記EGR弁を開弁制御するとともにそれより高負荷運転領域において該EGR弁を閉弁するEGR弁制御手段とを備えたエンジンの過給装置において、
上記EGR弁が閉弁される上記高負荷運転領域における所定以上の加速時、上記電動過給機を作動させるとともに上記EGR弁を開き、吸気の一部を上記EGR通路を経由して上記排気通路に導く燃焼室バイパス制御を実行する燃焼室バイパス制御手段を備えることを特徴とするエンジンの過給装置。 - 上記吸気通路には、上流側から順に、上記コンプレッサホイール、吸気を冷却するインタークーラ及び上記電動過給機が配設されていることを特徴とする請求項1記載のエンジンの過給装置。
- 上記燃焼室バイパス制御手段は、上記電動過給機による過給圧が排気圧よりも高くなったときに上記燃焼室バイパス制御を開始することを特徴とする請求項1または2記載のエンジンの過給装置。
- 上記燃焼室バイパス制御手段は、上記燃焼室バイパス制御を、上記排気ターボ過給機の加速初期段階の所定期間実行することを特徴とする請求項3記載のエンジンの過給装置。
- 第1EGR通路および第1EGR弁として上記EGR通路および上記EGR弁を備え、
さらに、上記排気通路の上記タービンホイールより下流側と上記吸気通路の上記コンプレッサホイールより上流側とを接続して排気ガスの一部を還流する第2EGR通路と、
上記第2EGR通路に配設され、排気ガス還流状態を調整可能な第2EGR弁とを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のエンジンの過給装置。
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