JP2008255508A - 畝状ダブルラッセル地およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表裏2枚の地組織とこれらを連結する連結糸とからなり、少なくとも一方の地組織の側に複数の畝部4を有する畝状ダブルラッセル地10であり、一列の畝部4につき一本の割合で配された挿入糸5を、所定の振り幅でコース毎に畝部の端部に編成係止して挿入し、少なくとも一部のコースにおいて挿入糸5を隣り合う二列の畝部4,4に橋渡し挿入して両畝部の外側両端部に編成係止して、畝部を構成する編目列7を結束するように編成する。
【選択図】図3
Description
橋渡し挿入部分の割合(%) = A/B×100
A:繰返し単位において挿入糸を隣り合う二列の畝部に橋渡し挿入した部分の数
B:繰返し単位におけるコース数
橋渡し挿入部分の割合(%) = A/B×100
A:繰返し単位において挿入糸を隣り合う二列の畝部に橋渡し挿入した部分の数
B:繰返し単位におけるコース数
畝状ダブルラッセル地を目視評価し、以下の基準に従って判定した。
○:歪がほとんど無い
△:歪が若干目立つ
×:歪がかなり目立つ、または明瞭な畝部が形成されない
起毛された畝状ダブルラッセル地を目視評価し、以下の基準に従って判定した。
○:畝部のみが均一に起毛されている
△:畝部の中央のみが起毛されている
×:畝部以外の部分も起毛されている
幅50mm、長さ220mmの試験片をタテ・ヨコ方向から各3枚採取し、図5に示す形状にカットする。次に畝状の地組織を上にして、摩擦試験機I形(クロックメーター:安田精機製作所製)の試験片台上に固定する。
摩擦子の先端に25mm×25mmの面ファスナー(YKKクロックロンADNマッシュルームタイプ:YKK製)を貼り付け、摩擦子荷重を200gfとして、試験片上100mmの間を毎分30回往復の速度で、6往復摩擦し、試験片の状態を確認する。
試験片の状態は、目視にて確認し、以下の基準に従って判定した。
5級:全く外観に変化が無く、糸抜けが無い
4級:わずかに外観に変化が認められるが、糸抜けが無い
3級:明らかに外観変化が認められ、ループが発生している(糸が抜けかかった状態)
2級:外観変化がやや著しく、糸抜けが有る
1級:外観変化が著しく、糸抜けが有る
ダブルラッセル編機(RD6DPLM−77E−22G、カールマイヤー社製)を使用して、図6に示すように、筬L1、L2で導糸する編糸により非畝状の地組織を編成し、筬L4、L5で導糸する編糸により畝状の地組織を編成し、筬L3で導糸する編糸により両地組織を連結して畝状ダブルラッセル地を編成した。このとき、筬L4で導糸する編糸により畝部を形成する鎖編の編目列を編成し、筬L5により1イン、4アウト(すなわち、1本糸入れ、4本糸抜きの配列)で導糸する編糸を挿入糸として、図8のように、前記鎖編の編目列7が結束されて畝部4となるように、所要のコースで畝部4のウエル数Nの2倍の振り幅にして隣り合う二列の畝部4に橋渡し挿入し、畝部端部のウエル位置で折り返すように挿入編成した。
得られた畝状ダブルラッセル地の挿入糸5の橋渡し挿入部分5aの割合は50%(A:6コース、B:12コース)であり、畝部4のウエル数は5であった。
上記畝状ダブルラッセル地を190℃で1分間プレセットした後、液流染色機にて130℃で30分間染色し、本発明の畝状ダブルラッセル地を得た。
次に、この畝状ダブルラッセル地を150℃で乾燥し、針布起毛機にて畝状の地組織を構成する地糸を起毛後、190℃で1分間仕上げセットを行い、本発明の畝状ダブルラッセル地の起毛品を得た。
得られた畝状ダブルラッセル地の性能を表1に示す。
畝状の地組織の編成において、図9のように、挿入糸5の橋渡し挿入部分5aの割合を100%(A:2コース、B:2コース)とした以外は、実施例1と同様に実施し、本発明の畝状ダブルラッセル地およびその起毛品を得た。
得られた畝状ダブルラッセル地の性能を表1に示す。
畝状の地組織の編成において、筬L4、L5によりそれぞれ3イン、3アウト(すなわち、3本糸入れ、3本糸抜きの配列)で交互に導糸する編糸により畝部を形成する1×3のコード編組織を編成し、筬L6により1イン、5アウト(すなわち、1本糸入れ、5本糸抜きの配列)で導糸する編糸を挿入糸として、図10のように、コード編組織の編目列7が畝部4となるように橋渡し挿入して編成した以外は、実施例1と同様に実施し、本発明の畝状ダブルラッセル地およびその起毛品を得た。得られた畝状ダブルラッセル地の挿入糸5の橋渡し挿入部分5aの割合は33%(A:4コース、B:12コース)であり、畝部4のウエル数は6であった。
得られた畝状ダブルラッセル地の性能を表1に示す。
畝状の地組織の編成において、筬L5により1イン、3アウト(すなわち、1本入れ、3本糸抜きの配列)で導糸する編糸を挿入糸として、図11のように、鎖編の編目列7が結束されて畝部4となるように、畝部4のウエル数Nの2倍の振り幅にして隣り合う二列の畝部4,4に橋渡し挿入し、ウエル方向(編方向)に6コース編成後、鎖編の編目列7に対し編成係止して折り返すウエル位置をコース方向(編地幅方向)に移動して、再びウエル方向に6コース挿入編成した後、元の位置に戻すことを繰り返して挿入編成した以外は、実施例1と同様に実施し、本発明の畝状ダブルラッセル地およびその起毛品を得た。
得られた畝状ダブルラッセル地の挿入糸5の橋渡し挿入部分5aの割合は86%(A:12コース、B:14コース)であり、畝部4のウエル数は4であった。
得られた畝状ダブルラッセル地の性能を表1に示す。
畝状の地組織の編成において、図12のように、挿入糸5を一列の畝部4のみに挿入し橋渡し挿入部分の割合を0%(A:0コース、B:2コース)とした以外は、実施例1と同様に実施し、畝状ダブルラッセル地およびその起毛品を得た。
得られた畝状ダブルラッセル地の性能を表1に示す。
畝状の地組織の編成において、筬L4で導糸する編糸により畝部を形成する鎖編の編目列を編成し、筬L5により3イン、2アウト(すなわち、3本糸入れ、2本糸抜きの配列)で導糸する編糸を挿入糸として、図13のように、鎖編の編目列7が畝部に相当する組織をなすように、該畝部に相当する5ウエルの編目列7毎に3本の挿入糸5を挿入して、一部のコースにおいて橋渡し挿入して編成した以外は、実施例1と同様に実施し、ダブルラッセル地およびその起毛品を得た。本比較例においては、畝部が形成されなかった。
得られたダブルラッセル地の性能を表1に示す。
Claims (6)
- 表裏2枚の地組織とこれらを連結する連結糸とからなり、少なくとも一方の地組織の側に複数の畝部が形成されている畝状ダブルラッセル地であって、前記畝部が形成されている側の地組織には、前記畝部の幅に応じた間隔をおいて一列の畝部につき一本の割合で配された挿入糸が、所定の振り幅でコース毎に畝部の端部に編成係止されて挿入されており、少なくとも一部のコースにおいて前記挿入糸が隣り合う二列の畝部に橋渡し挿入され、且つ該二列の畝部の外側両端部に編成係止された部分を有することを特徴とする畝状ダブルラッセル地。
- 挿入糸が、畝部を形成する編目列のウエル数に応じた間隔をおいて配され、前記畝部のウエル数の2倍の振り幅で隣り合う二列の畝部に橋渡し挿入され、他のコースでは前記畝部のウエル数と同じ振り幅で挿入されてなる請求項1に記載の畝状ダブルラッセル地。
- 下記式で表される挿入糸の橋渡し挿入部分の割合が20〜100%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の畝状ダブルラッセル地。
橋渡し挿入部分の割合(%) = A/B×100
A:繰返し単位において挿入糸を隣り合う二列の畝部に橋渡し挿入した部分の数
B:繰返し単位におけるコース数 - 畝部を形成する編目列のウエル数が2〜10ウエルの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の畝状ダブルラッセル地。
- 畝部が鎖編目列と挿入糸から形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の畝状ダブルラッセル地。
- 表裏2枚の地組織とこれらを連結する連結糸とからなり、少なくとも一方の地組織の側に複数の畝部が形成されている畝状ダブルラッセル地の製造方法であって、前記畝部を形成する側の地組織において、畝部の幅に応じた間隔をおいて一列の畝部につき一本の割合で配した挿入糸を、所定の振り幅でコース毎に畝部の端部に編成係止しながら折り返して挿入し、少なくとも一部のコースで前記該挿入糸を隣り合う二列の畝部に橋渡し挿入し、且つ隣り合う二列の畝部の外側両端部に編成係止して挿入することを特徴とする畝状ダブルラッセル地の製造方法。
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