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JP2008243912A - 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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JP2008243912A JP2007078791A JP2007078791A JP2008243912A JP 2008243912 A JP2008243912 A JP 2008243912A JP 2007078791 A JP2007078791 A JP 2007078791A JP 2007078791 A JP2007078791 A JP 2007078791A JP 2008243912 A JP2008243912 A JP 2008243912A
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Abstract


【課題】露光光の光路を満たす液体の温度変化に起因する露光不良の発生を抑制できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、露光光を射出する射出面を有する光学部材と、露光光が通過する第1開口と、第1開口を取り囲むように配置され、少なくとも一部が光学部材の射出面と対向する第1面と、第1開口を取り囲むように配置され、光学部材の射出面に対して第1面の反対側に設けられた第2面と、露光光の光路に向いている少なくとも1つの第2開口に接続され、第1面と第2面との間に配置された露光用液体の流路とを有する液浸部材とを備えている。露光装置は、液浸部材の第2面と対向する位置に基板を配置するとともに、光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路を露光用液体で満たして、基板を露光する。
【選択図】図2

Description

本発明は、露光光で基板を露光する露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、液体を介して基板を露光する液浸露光装置が案出されている。
国際公開第99/49504号パンフレット 特開2006−140499号公報
液浸露光装置において、露光光の光路を満たす液体の温度が変化したり、その液体に温度勾配が生じたりすると、露光不良が発生する可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、露光不良の発生を抑制できる露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、露光光の光路を満たす液体の状態を安定させることができる露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、露光光で基板を露光する液浸露光装置において、露光光を射出する射出面を有する光学部材と、露光光が通過する第1開口と、第1開口を取り囲むように配置され、少なくとも一部が光学部材の射出面と対向する第1面と、第1開口を取り囲むように配置され、光学部材の射出面に対して第1面の反対側に設けられた第2面と、露光光の光路に向いている少なくとも1つの第2開口に接続され、第1面と第2面との間に配置された露光用液体の流路とを有する液浸部材と、を備え、液浸部材の第2面と対向する位置に基板を配置するとともに、光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路を露光用液体で満たして、基板を露光する露光装置が提供される。
本発明の第1の態様によれば、液体の温度変化に起因する露光不良の発生を抑制できる。
本発明の第2の態様に従えば、上記態様の露光装置を用いて基板を露光することと、該露光された基板を現像することとを含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、露光不良の発生が抑制された露光装置を用いてデバイスを製造できる。
本発明の第3の態様に従えば、露光光で基板を露光する露光方法において、液浸部材の第1面と対向する光学部材の射出面から露光光を射出することと、光学部材の射出面に対して第1面の反対側に設けられた第2面と対向する位置に基板を配置するとともに、光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路を露光用液体で満たして、基板を露光することとを含み、液浸部材は、露光光が通過する第1開口と、露光光の光路に向いている少なくとも1つの第2開口に接続され、第1面と第2面との間に配置された露光用液体の流路とを有する露光方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、液体の温度変化に起因する露光不良の発生を抑制できる。
本発明によれば、基板を良好に露光することができる。また、所望の性能を有するデバイスを製造できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、マスクステージ1を移動する第1駆動システム3と、基板ステージ2を移動する第2駆動システム4と、各ステージ1、2の位置情報を計測するレーザ干渉計を含む計測システム5と、パターンが形成されたマスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置6とを備えている。
なお、ここでいう基板Pは、デバイスを製造するための基板であって、半導体ウエハ等の基材に感光材(フォトレジスト)等の膜が形成されたものを含む。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。また、本実施形態においては、マスクMとして透過型のマスクを用いるが、反射型のマスクを用いることもできる。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、露光光ELの光路空間を液体LQで満たすように、液体LQの液浸空間を形成可能なノズル部材7を備えている。露光光ELの光路空間は、露光光ELが進行する光路8を含む空間である。液浸空間は、液体LQで満たされた空間である。露光装置EXは、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。
投影光学系PLは、複数の光学素子を有する。ノズル部材7は、投影光学系PLの終端光学素子9の近傍に配置されている。終端光学素子9は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い位置に配置される光学素子である。終端光学素子9は、マスクMのパターン形成面からの露光光ELが入射する入射面10と、露光光ELを射出する射出面11とを有する。ノズル部材7とノズル部材7と対向する位置に配置された物体との間には液体LQを保持可能である。終端光学素子9の射出面11と、その射出面11と対向する位置に配置された物体との間で液体LQを保持することによって、露光光ELの光路8が液体LQで満たされる。
終端光学素子9の射出面11及びノズル部材7と対向する位置に配置可能な物体は、終端光学素子9の光射出側(投影光学系PLの像面側)で移動可能な物体を含む。この物体は一つに限らない。本実施形態においては、終端光学素子9の射出面11と及びノズル部材7と対向する位置に配置可能な物体は、基板ステージ2、及び基板ステージ2に保持された基板Pの少なくとも一方を含む。以下の説明においては、簡単のため、終端光学素子9の射出面11及びノズル部材7と対向する位置に基板Pが配置された場合について主に説明する。
制御装置6は、少なくとも基板Pを露光している間、すなわち、マスクMのパターンの像を基板Pに投影している間、ノズル部材7を用いて、露光光ELの光路8を液体LQで満たすように液浸空間を形成し、投影光学系PLと液体LQとを介して、マスクMを通過した露光光ELを基板ステージに保持された基板Pに照射する。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pに投影され、基板Pが露光される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。露光装置EXは、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。
露光装置EXは、例えばクリーンルーム内の床面FL上に設けられた第1コラムCL1、及び第1コラムCL1上に設けられた第2コラムCL2を含むボディBDを備えている。第1コラムCL1は、複数の第1支柱12と、それら第1支柱12に防振装置13を介して支持された第1定盤14とを備えている。第2コラムCL2は、第1定盤14上に設けられた複数の第2支柱15と、それら第2支柱15に防振装置16を介して支持された第2定盤17とを備えている。
照明系ILは、マスクM上の所定の照明領域IRを均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ1は、気体軸受により、第2定盤17の上面(ガイド面)に非接触で支持されており、マスクMを保持した状態で、第2定盤17のガイド面に沿って移動可能である。本実施形態においては、第2定盤17のガイド面とXY平面とはほぼ平行である。第1駆動システム3は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、第2定盤17のガイド面上で、マスクステージ1を、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。マスクステージ1は、第1駆動システム3により、マスクMを保持した状態で、照明系ILからの露光光EL(照明系ILの照明領域IR)に対して移動可能である。
マスクステージ1(マスクM)の位置情報は、計測システム5のレーザ干渉計5Mによって計測される。レーザ干渉計5Mは、マスクステージ1上に設けられた計測ミラー1Rを用いて、マスクステージ1のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。制御装置6は、レーザ干渉計5Mを含む計測システム5の計測結果に基づいて第1駆動システム3を駆動し、マスクステージ1に保持されているマスクMの位置を制御する。
投影光学系PLは、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。投影光学系PLは、複数の光学素子を有しており、それら光学素子は鏡筒18で保持されている。鏡筒18はフランジ19を有しており、投影光学系PLはフランジ19を介して第1定盤14に支持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXはZ軸方向と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ2は、ステージ本体20と、ステージ本体20上に搭載され、基板Pを保持可能な基板テーブル21とを有する。ステージ本体20は、気体軸受により、第3定盤22の上面(ガイド面)に非接触で支持されており、第3定盤22のガイド面に沿って移動可能である。本実施形態においては、第3定盤22のガイド面とXY平面とはほぼ平行である。第3定盤22は、床面FL上に防振装置23を介して支持されている。
基板テーブル21は、基板Pを保持する基板ホルダ24を有している。基板ホルダ24は、終端光学素子9の射出面11と基板Pの表面(露光面)とが対向するように、基板Pを保持可能である。また、基板ホルダ24は、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持可能である。
本実施形態においては、基板Pの裏面と対向する基板ホルダ24の上面の大きさ(基板ホルダ24の外形の大きさ)は、基板Pの裏面の大きさ(基板Pの外形の大きさ)よりも小さい。また、基板ホルダ24は、その基板ホルダ24の上面の中心と基板Pの裏面の中心とがほぼ一致するように、基板Pを保持する。したがって、基板ホルダ24に保持された基板Pの周縁は、基板ホルダ24の外側に張り出す。
第2駆動システム4は、例えばリニアモータ等のアクチュエータを含み、第3定盤22のガイド面上で、ステージ本体20を、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能な粗動システム25と、例えばボイスコイルモータ等のアクチュエータを含み、ステージ本体20上で、基板テーブル21を、Z軸、θX、及びθY方向に移動可能な微動システム26とを備えている。粗動システム25及び微動システム26を含む第2駆動システム4は、基板テーブル21を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。基板テーブル21は、第2駆動システム4により、基板ホルダ24で基板Pを保持した状態で、終端光学素子9及びノズル部材7に対して移動可能である。
基板テーブル21(基板P)の位置情報(X軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報)は、計測システム5のレーザ干渉計5Pによって計測される。レーザ干渉計5Pは、基板テーブル21に設けられた計測ミラー2Rを用いて、基板テーブル21のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。また、計測システム5は、フォーカス・レベリング検出システム(不図示)を備えている。基板テーブル21(基板ホルダ24)に保持された基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する位置情報)は、フォーカス・レベリング検出システムによって検出される。計測システム5のレーザ干渉計5Pの計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果は、制御装置6に出力される。制御装置6は、レーザ干渉計5Pの計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて、第2駆動システム4を駆動し、基板テーブル21(基板ホルダ24)に保持されている基板Pの位置制御を行う。本実施形態においては、基板Pが、ノズル部材7及び終端光学素子9の少なくとも一方と対向する位置に移動する前に、フォーカス・レベリング検出システムを用いて基板Pの表面の面位置情報が取得される。
図2は、第1実施形態に係るノズル部材7を示す斜視図の一部破断図、図3は、ノズル部材7の近傍を示すYZ平面と平行な側断面図、図4は、XZ平面と平行な側断面図である。
図1〜図4に示すように、ノズル部材7は、板状の部材であって、中央に凹部27を有する。終端光学素子9は、ノズル部材7の凹部27の内側に配置される。ノズル部材7は、少なくとも一部が終端光学素子9の射出面11と対向する第1面28と、終端光学素子9の射出面11に対して第1面28の反対側に設けられた第2面29とを有する。本実施形態においては、第1面28は、+Z側を向く面であり、第2面29は、−Z側を向く面である。
ノズル部材7は、終端光学素子9を囲むように配置される第1板部30と、第1面28を有する第2板部31とを有する。+Z側を向く第2板部31の上面の少なくとも一部が、第1面28である。第1面28は、XY平面とほぼ平行な平面である。射出面11と第1面28との間には、所定のギャップ(空間)32が形成される。第1面28と射出面11との間で液体LQを保持可能である。
−Z側を向く第1板部30の下面及び第2板部31の下面の少なくとも一部が、第2面29である。基板テーブル21に保持された基板Pの表面は第2面29と対向する位置に移動可能である。第2面29は、XY平面とほぼ平行な平面である。ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間には、所定のギャップ33が形成される。ノズル部材7の第2面29は、基板Pの表面との間で液体LQを保持可能である。
また、本実施形態においては、ノズル部材7の第2面29は、基板Pの表面よりも大きい。したがって、基板Pの露光中、基板Pの表面のすべてが、終端光学素子9の射出面11及びノズル部材7の第2面29の少なくとも一方と対向する。
第2板部31の中央には、露光光ELが通過する開口34が形成されている。開口34は、終端光学素子9の射出面11よりも小さい。第1面28及び第2面29は、露光光ELが通過する開口34を取り囲むように配置される。
本実施形態においては、露光光ELは、終端光学素子9の射出面11(下面)の一部の領域(例えば中央の矩形状の領域)から射出され、その終端光学素子9の射出面11から射出された露光光ELの断面形状(投影領域PRとほぼ同形状)は、XY平面においてX軸方向に長い矩形状(スリット状)である。露光光ELが通過する開口34は、露光光ELの断面形状に対応するように、XY平面においてX軸方向に長い矩形状である。
ノズル部材7は、第2板部31に形成された第3面35を有する。第3面35は、露光光ELが通過する開口34を規定する内側面であって、開口34を通過する露光光ELの光路8と対向する。本実施形態においては、第3面35は、Z軸とほぼ平行である。
ノズル部材7は、液体LQの流路36を有する。流路36は、ノズル部材7の内部に形成されている。流路36の少なくとも一部は、第1面28と第2面29との間に配置されている。本実施形態においては、流路36の少なくとも一部は、第1面28と第2面29との間の第2板部31の内部に形成されている。
また、ノズル部材7は、露光光ELの光路8に向いている開口37を有する。本実施形態においては、開口37は、第3面35の所定位置に配置されている。そして、開口37に流路36が接続されている。
開口37は、第3面35において、少なくとも2箇所に配置されている。本実施形態においては、開口37は、ノズル部材7の第3面35における第1位置41及び第2位置42に配置されている。
本実施形態においては、第1位置41の開口37と第2位置42の開口37とは、露光光ELの光路8を挟んで、互いに対向する。
本実施形態においては、開口37、37は、Y軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第1位置41及び第2位置42に配置されている。
また、流路36に接続される開口37は、第3面35のX軸方向に関してほぼ中央に配置されている。
流路36は、2つの開口37のそれぞれに接続するように、2つ形成されている。本実施形態において、流路36の少なくとも一部は、ノズル部材7の第1面28と第2面29との間の第2板部31の内部及び、ノズル部材7の第1板部30の内部に形成される。
本実施形態においては、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37の両方から、液体LQが供給される。すなわち、本実施形態において、開口37は、露光光ELの光路8を満たすための液体LQ(液浸空間を形成するための液体LQ)を供給する供給口として機能する。流路36の一端は、露光光ELの光路8に向いている開口37に接続され、他端は、液体供給装置38に接続されている。液体供給装置38は、所定の目標温度に調整された、清浄な液体LQを送出可能である。液体供給装置38から送出された液体LQは、流路36を通過して、開口37に供給される。
開口37からの液体LQは、終端光学素子9の射出面11とノズル部材7の第1面28との間のギャップ(空間)32に供給されるとともに、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間のギャップ(空間)33に供給される。これにより、終端光学素子9の射出面11と基板Pの表面との間の露光光ELの光路8を液体LQで満たすように、液浸空間が形成される。制御装置6は、第2駆動システム4を制御して、終端光学素子9に対して基板Pを移動しながら基板Pを露光する。
また、上述したように、本実施形態においては、ノズル部材7の第2面29は、基板Pの表面よりも大きい。したがって、本実施形態においては、少なくとも基板Pを露光している間(基板Pの露光開始から露光終了までの間)、基板Pの表面のほぼ全てが液体LQで覆われるように、終端光学素子9の射出面11及びノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間に液体LQが保持される。
なお、本実施形態においては、ノズル部材7は、鏡筒18の下端に設けられた保持機構40に保持される。なお、ノズル部材7は、鏡筒18とは別の部材に保持されてもよい。例えば、鏡筒18を支持する第1定盤14でノズル部材7を支持してもよい。
また、本実施形態においては、終端光学素子9は、ノズル部材7に保持される。ノズル部材7は、終端光学素子9を保持可能な保持部45を有する。保持部45は、ノズル部材7の凹部27の内側に配置されており、終端光学素子9を保持可能な保持面46を有する。終端光学素子9は、保持部45に保持されることによって、ノズル部材7の凹部27の内側に配置される。
上述のように、終端光学素子9は、入射面10と射出面11とを有する。本実施形態において、入射面10は、マスクMのパターン形成面(投影光学系PLの物体面)に向かって凸状の曲面である。また本実施形態においては、終端光学素子9の射出面11は、XY平面(投影光学系PLの像面)とほぼ平行な平面である。
また、本実施形態の終端光学素子9は、射出面11を囲むように配置され、下方(−Z側)を向く外周面(フランジ面)47を有する。射出面11は、−Z側から見てほぼ円形状であり、外周面47は、−Z側から見て射出面11を囲む環状である。ノズル部材7の保持部45で終端古学素子9が保持され、ノズル部材の7の保持面46と、終端光学素子9の外周面47の少なくも一部とが接触する。
上述のように、基板テーブル21の基板ホルダ24は、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行となるように基板Pを保持し、終端光学素子9の射出面11と基板テーブル21に保持された基板Pの表面とはほぼ平行である。そして、ノズル部材7の保持部45に保持された終端光学素子9の射出面11とノズル部材7の第1面28との間には、所定のギャップ(空間)32が形成されるとともに、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間には、所定のギャップ(空間)33が形成される。
本実施形態においては、露光光ELの光路8を満たす液体LQの露光光EL(ArFエキシマレーザ光:波長193nm)に対する屈折率は、終端光学素子9の露光光ELに対する屈折率よりも高い。例えば、終端光学素子9が石英で形成される場合には、石英の露光光ELに対する屈折率は約1.56なので、液体LQとしてはその屈折率が石英の露光光ELの屈折率よりも高い例えば1.6〜1.8程度のものが使用される。
本実施形態においては、終端光学素子9は、石英(SiO)で形成され、液体LQとして、デカリン(C1018)を用いる。上述のように、石英の露光光ELに対する屈折率は約1.56であり、デカリンの露光光ELに対する屈折率は、石英の露光光ELに対する屈折率よりも高い。例えば、水(純水)の露光光ELに対する屈折率は、約1.44であり、デカリンの露光光ELに対する屈折率は、水(純水)の露光光ELに対する屈折率よりも高い。また、本実施形態においては、投影光学系PLの開口数NAは、例えば約1.4であり、終端光学素子9の露光光ELに対する屈折率よりも小さい。
このように、露光光ELの光路8を、露光光ELに対する屈折率が例えば空気、水よりも高い液体LQで満たすことで、投影光学系PLの高い開口数NAを実現しつつ、露光光ELを基板Pの表面(投影光学系PLの像面)まで到達させることができる。
なお、終端光学素子9を形成する材料としては、例えば露光光ELに対する屈折率が約1.64のバリウムリチウムフロライド(BaLiF)を用いることもできる。また、終端光学素子9を形成する材料として、蛍石(CaF)、フッ化バリウム(BaF)、あるいはルテチウムアルミニウムガーネット(LuAg)を用いることもできる。
本実施形態においては、基板テーブル21は、ノズル部材7の第2面29と基板ホルダ24に保持された基板Pの表面との間から流出した液体LQを回収する液体回収部48を有する。
液体回収部48は、ノズル部材7の第2面29と対向する基板テーブル21の上面の少なくとも一部に形成された溝(凹部)を含む。本実施形態においては、液体回収部48は、基板ホルダ24に保持された基板Pの周縁を囲むように形成されている。すなわち、XY平面内における液体回収部(溝)48の形状は、環状である。
上述のように、本実施形態においては、基板ホルダ24の外形の大きさは、基板Pの外形の大きさよりも小さく、基板ホルダ24に保持された基板Pの周縁は、基板ホルダ24の外側に張り出す(オーバーハングする)。また、液体回収部48は、基板ホルダ24を囲むように配置されている。本実施形態においては、基板ホルダ24に保持された基板Pの周縁は、液体回収部48の上方に配置される。また、基板ホルダ24に保持された基板Pの表面は、液体回収部(溝)48の開口よりも上方に配置される。したがって、ノズル部材7の第2面29と、基板ホルダ24に保持された基板Pの表面との間から流出した液体LQは、基板Pの周縁より液体回収部48に流れ落ちる。
なお、基板ホルダ24の外形の大きさが、基板Pの外形の大きさとほぼ等しい、又は基板Pの外形の大きさよりも大きい場合でも、液体回収部48を、基板ホルダ24に保持された基板Pの周縁の近傍に配置することによって、液体回収部48は、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間から流出した液体LQを回収できる。
また、本実施形態においては、液体回収部48は、基板テーブル21の内部に形成された流路49を介して、液体回収装置39に接続されている。流路49は、液体回収部48の下端に接続されている。液体回収装置39は、真空システムを含み、液体回収部48に回収された液体LQを流路49を介して回収(吸引)可能である。
本実施形態においては、少なくとも基板Pを露光している間、液体回収装置39の動作は停止される。液体回収装置39を用いた液体回収動作は、例えば基板Pの露光終了後等、基板Pを露光していない期間において実行される。基板Pを露光している間、液体回収装置39の動作を停止することによって、液体回収装置39により発生する振動に起因する露光精度の劣化を抑制できる。
また、本実施形態においては、液体回収部48は、多孔部材50を有している。多孔部材50は、液体回収部48の内側に配置されており、回収された液体LQと接触する。多孔部材50は、メッシュ部材、スポンジ状の部材、あるいはセラミックスで形成された多孔部材を含む。液体回収装置39は、液体回収部48に回収された液体LQを、多孔部材50を介して回収(吸引)する。なお、多孔部材50を省いてもよい。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法の一例について説明する。
露光処理されるべき基板Pが基板ステージにロードされると、制御装置6は、基板Pの位置情報の計測等、所定の処理を実行する。その後、制御装置6は、計測システム5を用いて、基板テーブル21(基板P)の位置情報をモニタしつつ、第2駆動システム4を制御して、終端光学素子9の射出面11及びノズル部材7の第2面29と対向する位置に、基板テーブル21に保持された基板Pを配置するとともに、露光光ELの光路8を、ノズル部材7の開口37より供給された液体LQで満たす。そして、制御装置6は、基板Pに液体LQを介して露光光ELを照射する。基板P上には複数のショット領域が設けられており、制御装置6は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMのパターン形成領域をY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液体LQとを介して投影光学系PLの投影領域PRに露光光ELを照射する。これにより、基板Pの複数のショット領域のそれぞれが、マスクMのパターンの像で露光される。
露光光ELの照射(通過)によって、露光光ELの光路8を満たす液体LQの温度が変化(上昇)したり、液体LQに温度勾配(温度分布)が生じる可能性がある。本実施形態においては、少なくとも露光光ELが照射されている間、開口37は、液体供給装置38からの清浄で温度調整された液体LQを露光光ELの光路空間に供給し続ける。これにより、露光光ELの照射(通過)に起因する液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生が抑制される。
本実施形態においては、開口37は、露光光ELの光路8に向くように、露光光ELが通過する開口34の内側面(第3面35)に配置されている。すなわち、開口37は、露光光ELの光路8に非常に近いに配置されている。したがって、開口37は、清浄で温度調整された液体LQを、露光光ELの光路8に対して直接的に効率良く供給できる。したがって、露光光ELの照射(通過)に起因する光路8の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制できる。
ノズル部材7の開口37から供給された液体LQは、ノズル部材7の第2面と基板Pとの間に保持される。また、液体LQの一部は、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間から流出する。その流出した液体LQは、液体回収部48によって回収される。液体回収部48の開口は、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間からの液体LQが流入するように配置されており、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間から流出した液体LQは、重力の作用等によって、液体回収部48に流入し、その液体回収部48に保持される。そして、基板Pの液浸露光が終了した後、液体回収装置39は、液体回収部48の液体LQを回収する。なお、液体回収部48の液体LQの回収は、基板Pのロード位置及び/又はアンロード位置で行ってもよいし、露光終了後、ロード位置及び/又はアンロード位置へ基板テーブル21を移動している間に行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、清浄で温度調整された液体LQを、露光光ELの光路8に対して直接的に効率良く供給できる。したがって、露光光ELの照射(通過)に起因する光路8の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制できる。
液体LQの屈折率(露光光ELに対する屈折率)は、温度に依存するため、露光光ELの光路8を満たす液体LQに温度変化、温度勾配等が発生すると、液体LQを通過する露光光ELの光路の状態が変動したり、各種収差が発生したりして、露光精度及び計測精度が劣化する可能性がある。本実施形態においては、露光光ELの照射(通過)に起因する光路8の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制できるので、露光精度及び計測精度の劣化を抑制し、露光不良の発生を抑制できる。
また、液体LQの種類(物性)、例えば液体LQの露光光ELに対する透過率等によっては、露光光ELの照射(通過)によって、温度上昇しやすいもの(目標温度に対して誤差が発生しやすいもの)が存在する。本実施形態においては、露光光ELの光路8を満たすために様々な種類(物性)の液体LQを使用した場合でも、その露光光ELの光路8を満たす液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制できる。そのため、液浸露光に使用可能な液体LQの種類(物性)の制約を無くし、選択の幅を広げることができる。
また、本実施形態においては、基板Pの表面全体が常に液体LQで覆われているので、液体LQの気化熱に起因する基板Pの温度変化、変形などを防止することができる。
また、本実施形態においては、液体回収部48によって、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間から流出した液体LQを良好に回収できる。したがって、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間から流出した液体LQが、周辺機器、周辺部材等に流入することを抑制でき、露光装置EXの性能の劣化を抑制できる。
また、液浸空間の液体LQを回収する場合、例えば液体LQの種類(物性)によっては、その液体LQを基板Pの上方から良好に回収することが困難となる可能性がある。例えば、液浸空間の液体LQを回収するための液体回収口を基板Pの表面と対向する位置に配置した場合、例えば液体LQの粘度、あるいは基板Pの表面に対する液体LQの接触角等によっては、その基板Pの表面と対向する位置に配置された液体回収口を用いて液体LQを吸い上げることが困難となる可能性がある。本実施形態においては、ノズル部材7に液体回収部を設けずに、基板ホルダ24に保持された基板Pの周囲に液体回収部48を配置し、ノズル部材7の第2面29と基板Pの表面との間からの液体LQが流入するように液体回収部48を配置することによって、液浸空間を形成するために様々な種類(物性)の液体LQを使用した場合でも、それら液体LQを良好に回収できる。したがって、液浸露光に使用可能な液体LQの種類(物性)の制約を無くし、選択の幅を広げることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第2実施形態は、上述の第1実施形態の変形例である。第2実施形態のノズル部材7の構造は、上述の第1実施形態のノズル部材7の構造と同じである。
図5は、第2実施形態に係るノズル部材7を示す斜視図の一部破断図である。本実施形態においては、図5に示すように、第1位置41に配置された開口37から液体LQが供給され、第2位置42に配置された開口37から液体LQが回収される。すなわち、本実施形態において、第1位置41に配置された開口37は、液浸空間を形成するための液体LQを供給する供給口として機能し、第2位置42に配置された開口37は、液浸空間の液体LQを回収する回収口として機能する。第1位置41に配置された開口37には、流路36を介して液体供給装置38が接続され、清浄で温度調整された液体LQが供給される。第2位置42に配置された開口37には、流路36を介して真空システムを含む液体回収装置39Aが接続され、その液体回収装置39Aは、開口37及び流路36を介して光路8の液体LQを回収可能である。本実施形態においては、少なくとも基板Pを露光している間、第1位置41に配置された開口37による液体LQの供給動作と並行して、第2位置42に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。
本実施形態によれば、露光光ELの光路8の近傍に配置され、露光光ELの光路8に向いている第1位置41の開口37によって、清浄で温度調整された液体LQを、露光光ELの光路8に対して直接的に効率良く供給できる。また、露光光ELの光路8の近傍に配置され、露光光ELの光路8に向いている第2位置42の開口37によって、露光光ELの照射(通過)により温度変化(温度上昇)している可能性のある液体LQを素早く回収できる。また、互いに対向するように配置されている2つの開口37、37の一方を供給口として機能させ、他方を回収口として機能させることにより、液浸空間に、液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を抑制するための所望の液体LQの流れを生成できる。したがって、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、第3実施形態に係るノズル部材7Aを示す斜視図の一部破断図、図7は、ノズル部材7Aの近傍を示すYZ平面と平行な側断面図、図8は、XZ平面と平行な側断面図である。
図6〜図8に示すように、第3実施形態に係るノズル部材7Aは、第3面35の4箇所に開口37が設けられている。
本実施形態においては、開口37は、Y軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第1位置41及び第2位置42、及びX軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第3位置43及び第4位置44にそれぞれ配置されている。すなわち、本実施形態においては、第1位置41の開口37と第2位置42の開口37とは、互いに対向するように配置されており、第3位置43の開口37と第4位置44の開口37とは、互いに対向するように配置されている。
本実施形態においては、第1位置41及び第2位置42に配置された2つの開口37の両方から、液体LQが供給され、第3位置43及び第4位置44に配置された2つの開口37の両方から、液体LQが回収される。すなわち、本実施形態において、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37は、液浸空間を形成するための液体LQを供給する供給口として機能し、第3位置43及び第4位置44に配置された開口37は、液浸空間の液体LQを回収する回収口として機能する。第1位置41及び第2位置42に配置された開口37には、流路36を介して液体供給装置38が接続され、清浄で温度調整された液体LQが供給される。第3位置43及び第4位置44に配置された開口37には、流路36を介して真空システムを含む液体回収装置39Aが接続され、その液体回収装置39Aは、開口37及び流路36を介して液体LQを回収可能である。本実施形態においては、少なくとも基板Pを露光している間、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37による液体LQの供給動作と並行して、第3位置43及び第4位置44に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。
本実施形態においても、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37を、回収口として機能させ、第3位置43及び第4位置44に配置された開口37を、供給口として機能させてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第4実施形態は、上述の第3実施形態の変形例である。第4実施形態のノズル部材の構造は、上述の第3実施形態のノズル部材7Aの構造と同じである。
図9は、第4実施形態に係るノズル部材7Aを示す斜視図の一部破断図である。本実施形態においては、図9に示すように、第1位置41に配置された開口37から液体LQが供給され、第2位置42に配置された開口37から液体LQが回収される。すなわち、本実施形態において、第1位置41に配置された開口37は、液浸空間を形成するための液体LQを供給する供給口として機能し、第2位置42に配置された開口37は、液浸空間の液体LQを回収する回収口として機能する。また、第3位置43及び第4位置44に配置された開口37は、液体LQを回収する回収口として機能する。本実施形態においては、少なくとも基板Pを露光している間、第1位置41に配置された開口37による液体LQの供給動作と並行して、第2位置42、第3位置43、及び第4位置44に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。
本実施形態においても、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、第3位置43に配置された開口37、及び第4位置44に配置された開口37が、供給口として機能してもよい。この場合、少なくとも基板Pを露光している間、第1位置41、第3位置43、及び第4位置44に配置された開口37による液体LQの供給動作と並行して、第2位置42に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第5実施形態は、上述の第1実施形態の変形例である。第5実施形態の特徴的な部分は、第1実施形態で説明したノズル部材に、ノズル部材の第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ(空間)32に液体LQを供給する供給口51を付加した点にある。
図10は、第5実施形態に係るノズル部材7Bを示す斜視図の一部破断図、図11は、ノズル部材7Bの近傍を示すYZ平面と平行な側断面図、図12は、XZ平面と平行な側断面図である。
図10〜図12に示すように、第5実施形態に係るノズル部材7Bは、第3面35における第1位置41及び第2位置42に配置された開口37と、ノズル部材7Bの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ(空間)32に液体LQを供給する供給口51とを備えている。開口37は、Y軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第1位置41及び第2位置42に配置されている。第1位置41に配置された開口37、及び第2位置42に配置された開口37は、液浸空間の液体LQを回収する回収口として機能する。
供給口51は、X軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側のそれぞれの所定位置に配置されている。供給口51は、ノズル部材7Bの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間に形成される空間32の外側(又は空間32のエッジの近傍)に配置されている。供給口51のそれぞれには、ノズル部材7B(第1板部30)の内部に形成された流路52を介して、液体供給装置38Aが接続されている。
供給口51は、ノズル部材7Bの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ(空間)32に液体LQを供給する。供給口51からギャップ32に供給された液体LQは、そのノズル部材7Bの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ32を流れて、露光光ELが通過する開口34に到達し、露光光ELの光路8を満たす。また、本実施形態において、少なくとも基板Pを露光している間、供給口51による液体LQの供給動作と並行して、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。
本実施形態においても、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37を、供給口として機能させてもよい。この場合、少なくとも基板Pを露光している間、供給口51による液体LQの供給動作と並行して、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37による液体LQの供給動作が実行される。こうすることによっても、液浸空間に、液体LQの温度変化、温度勾配の発生を抑制するための所望の液体LQの流れを生成できる。したがって、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、第1位置41に配置された開口37を、供給口として機能させ、第2位置42に配置された開口を、回収口として機能させてもよい。この場合、少なくとも基板Pを露光している間、第1位置41に配置された開口37、及び供給口51による液体LQの供給動作と並行して、第2位置42に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。こうすることによっても、液浸空間に、液体LQの温度変化、温度勾配の発生を抑制するための所望の液体LQの流れを生成できる。したがって、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第6実施形態は、上述の第5実施形態の変形例である。第6実施形態の特徴的な部分は、上述の第5実施形態で説明したノズル部材7Bの供給口51が、ノズル部材の第1面28と終端光学素子9の射出面11との間に配置された点にある。
図13は、第6実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図、図14は、ノズル部材の近傍を示すYZ平面と平行な側断面図、図15は、XZ平面と平行な側断面図である。
図13〜図15に示すように、第6実施形態に係るノズル部材7Cは、Y軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第1位置41及び第2位置42に配置された開口37と、ノズル部材7Cの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ(空間)32に液体LQを供給する供給口51とを備えている。開口37は、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37は、液浸空間の液体LQを回収する回収口として機能する。
供給口51は、X軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側のそれぞれの所定位置に配置される。供給口51は、露光光ELが通過する開口34のX軸方向の端の近傍に配置される。
本実施形態においては、ノズル部材7Cの第1面28は段差を有し、その段差によって、ノズル部材7Cには、露光光ELの光路8に向く第4面53が形成されている。第4面53は、ノズル部材7Cの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間に配置され、露光光ELの光路8に向くように形成されている。第4面53は、YZ平面とほぼ平行な面である。第4面53は、X軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側に配置されている。第4面53は、露光光ELが通過する開口34のX軸方向の端の近傍に配置されている。供給口51は、第4面53において、露光光ELが通過する開口34のX軸方向の端の近傍に配置される。
本実施形態においては、ノズル部材7Cの第1面28は、露光光ELが通過する開口34を取り囲むように配置された第1領域28Aと、露光光ELの光路8に対して第1領域28Aの外側に配置された第2領域28Bとを含む。第1領域28Aと第2領域28Bとは、段差により分けられた領域であり、第2領域28Bは第1領域28Aよりも終端光学素子9の射出面11の近くに配置される。第1領域28A及び第2領域28Bのそれぞれは、XY平面とほぼ平行である。本実施形態においては、第2領域28Bは、終端光学素子9を保持する保持面を含む。すなわち、本実施形態においては、終端光学素子9は、第2領域28Bに保持され、その第2領域28Bに保持されることによって、ノズル部材7Cの凹部27の内側に配置される。本実施形態においては、第2領域28Bは、終端光学素子9の射出面11の周縁の一部を保持する。また、第2領域28Bに保持された終端光学素子9の射出面11と第1領域28Aとの間には所定のギャップ(空間)32が形成される。
本実施形態においても、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37を、供給口として機能させてもよい。また、本実施形態において、第1位置41に配置された開口37を、供給口として機能させ、第2位置42に配置された開口37を、回収口として機能させてもよい。
なお、図16に示すように、第1位置41及び第2位置42に配置される開口37のX軸方向の大きさ(幅)と、露光光ELが通過する開口34のY軸方向の内側面(第3面35)のX軸方向の大きさとがほぼ等しくなるように、開口36の大きさを設定するようにしてもよい。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第7実施形態は、上述の第6実施形態の図16の変形例である。第7実施形態の特徴的な部分は、上述の第6実施形態で説明したノズル部材7Dに、X軸方向に関して、露光光ELの両側の第3位置43及び第4位置44に配置される開口37を付加した点にある。
図17は、第7実施形態に係るノズル部材7Eを示す斜視図の一部破断図、図18は、ノズル部材7Eの近傍を示すYZ平面と平行な側断面図、図19は、XZ平面と平行な側断面図である。
図17〜図19に示すように、第7実施形態に係るノズル部材7Eは、第3面35の複数の所定位置のそれぞれに配置され、露光光ELの光路8に向く複数の開口37と、ノズル部材7Eの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ(空間)32に液体LQを供給する供給口51とを備えている。
開口37は、Y軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第1位置41及び第2位置42、及びX軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側の第3位置43及び第4位置44に配置されている。第1位置41、第2位置42、第3位置43、及び第4位置44に配置された開口37は、液浸空間の液体LQを回収する回収口として機能する。
供給口51は、X軸方向に関して、露光光ELの光路8の両側のそれぞれの所定位置に配置される。供給口51は、露光光ELが通過する開口34のX軸方向の端の近傍に配置される。ノズル部材7Eは、第4面53を有し、供給口51は、第4面53に配置されている。
本実施形態においては、少なくとも基板Pを露光している間、供給口51による液体LQの供給動作と並行して、第1位置41、第2位置42、第3位置43、及び第4位置44に配置された開口37による液体LQの回収動作が実行される。
本実施形態においても、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制でき、露光装置EXの性能の劣化、露光不良の発生を抑制できる。
なお、本実施形態において、第3位置43及び第4位置44に配置された開口37を、回収口として機能させ、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37を、供給口として機能させてもよい。また、本実施形態において、第1位置41に配置された開口37を、供給口として機能させ、第2位置42に配置された開口37を、回収口として機能させてもよい。
なお、本実施形態において、第1位置41及び第2位置42に配置された開口37を、回収口として機能させ、第3位置43及び第4位置44に配置された開口37を、供給口として機能させてもよい。また、本実施形態において、第3位置43に配置された開口37を、供給口として機能させ、第4位置44に配置された開口37を、回収口として機能させてもよい。
また、本実施形態において、第1位置41、第2位置42、第3位置43、及び第4位置44に配置された開口37を、供給口として機能させてもよい。
なお、上述の第1〜第7実施形態においては、ノズル部材の第3面35は、Z軸とほぼ平行であるが、例えば図20(A)に示すように、第3面35に段差を形成し、その段差に開口37を配置するようにしてもよい。また、図20(B)に示すように、第3面35を、+Z側に向かって露光光ELの光路8から離れる斜面とし、その第3面35に開口37を配置するようにしてもよい。
なお、上述の第1〜第7実施形態においては、ノズル部材7の第3面35に複数の液体LQが流通する開口37を設けているが、第3面35に一つの開口37を設け、供給口又は回収口として機能させてもよい。
<第8実施形態>
次に、第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図21は、第8実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。図21に示すように、第3面35の開口37を省略し、ノズル部材7Fに、ノズル部材7Fの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間に配置され、そのノズル部材7Fの第1面28と終端光学素子9の射出面11との間のギャップ(空間)32に液体LQを供給する供給口51のみを設けるようにしてもよい。供給口51は、露光光ELの光路8(露光光ELが通過する開口34)の近くに配置されているので、供給口51より清浄で温度調整された液体LQを供給することによって、液浸空間の液体LQの温度変化、温度勾配等の発生を良好に抑制できる。
なお、上述の第1〜第8実施形態においては、終端光学素子9は、ノズル部材7に保持されているが、鏡筒18で保持してもよい。
また、上述の第1〜第8実施形態において、ノズル部材7の第2面29の一部に液体LQを回収する回収口を設けてもよい。
なお、上述の第1〜第8実施形態においては、液体LQとしてデカリンを用いているが、デカリンは一例であり、基板P上に投影されるパターンの微細度等に応じて、液浸露光に使用する液体LQの種類(物性)は適宜選択可能である。例えば、液体LQとして、水(純水)を用いてもよい。
また、液体LQとして、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。また、液体LQとしては、投影光学系PL、あるいは基板Pの表面を形成する感光材の膜に対して安定なもの(例えば、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル)を用いることも可能である。
なお、上述の各実施形態の投影光学系は、終端光学素子の射出側(像面側)の光路空間を液体で満たしているが、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、終端光学素子の入射側(物体面側)の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用することもできる。
また、上述の各実施形態においては、複数の光学素子を有する投影光学系を用いているが、一つの光学素子(終端光学素子)のみで構成される投影光学系を備えた露光装置にも本発明を適用してもよい。あるいは、投影光学系を用いずに、露光光ELを基板Pに照射する露光装置に本発明を適用することもできる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む計測システム(干渉計システム)を用いて、マスクステージ、及び基板ステージの各位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムとの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り換えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報、米国特許6,341,007号、米国特許6,400,441号、米国特許6,549,269号、及び米国特許6,590,634号、米国特許6,208,407号、米国特許6,262,796号などに開示されているような複数(2つ)の基板ステージを備えたマルチステージ型(ツインステージ型)の露光装置にも適用できる。
更に、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開第1999/23692号パンフレット)、特開2000−164504号公報(対応米国特許第6,897,963号)等に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はレンズ等の光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸空間が形成される。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスクとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いてもよい。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用できる。
また、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用できる。
以上のように、上述の実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図22に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態に従って、マスクのパターンを基板に露光し、露光した基板を現像する基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
第1実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。 第1実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第1実施形態に係るノズル部材の近傍を示すYZ平面と平行な断面図である。 第1実施形態に係るノズル部材の近傍を示すXZ平面と平行な断面図である。 第2実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第3実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第3実施形態に係るノズル部材の近傍を示すYZ平面と平行な断面図である。 第3実施形態に係るノズル部材の近傍を示すXZ平面と平行な断面図である。 第4実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第5実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第5実施形態に係るノズル部材の近傍を示すYZ平面と平行な断面図である。 第5実施形態に係るノズル部材の近傍を示すXZ平面と平行な断面図である。 第6実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第6実施形態に係るノズル部材の近傍を示すYZ平面と平行な断面図である。 第6実施形態に係るノズル部材の近傍を示すXZ平面と平行な断面図である。 第6実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第7実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 第7実施形態に係るノズル部材の近傍を示すYZ平面と平行な断面図である。 第7実施形態に係るノズル部材の近傍を示すXZ平面と平行な断面図である。 ノズル部材の変形例を示す拡大図である。 第8実施形態に係るノズル部材を示す斜視図の一部破断図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
2…基板ステージ、7…ノズル部材、8…光路、9…終端光学素子、11…射出面、28…第1面、29…第2面、34…開口、36…流路、37…開口、41…第1位置、42…第2位置、43…第3位置、44…第4位置、48…液体回収部、51…供給口、EL…露光光、EX…露光装置、LQ…液体、P…基板

Claims (14)

  1. 露光光で基板を露光する露光装置において、
    前記露光光を射出する射出面を有する光学部材と、
    前記露光光が通過する第1開口と、前記第1開口を取り囲むように配置され、少なくとも一部が前記光学部材の射出面と対向する第1面と、前記第1開口を取り囲むように配置され、前記光学部材の射出面に対して前記第1面の反対側に設けられた第2面と、前記露光光の光路に向いている少なくとも1つの第2開口に接続され、前記第1面と前記第2面との間に配置された露光用液体の流路とを有する液浸部材と、を備え、
    前記液浸部材の前記第2面と対向する位置に前記基板を配置するとともに、前記光学部材の前記射出面と前記基板との間の前記露光光の光路を前記露光用液体で満たして、前記基板を露光する露光装置。
  2. 前記第2開口は、第1位置及び第2位置に配置され、
    前記第1位置に配置された第2開口から前記露光用液体が供給され、
    前記第2位置に配置された第2開口から前記露光用液体が回収される請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第2開口は、第1位置及び第2位置に配置され、
    前記第1位置及び前記第2位置に配置された第2開口の両方から前記露光用液体が供給される請求項1記載の露光装置。
  4. 前記第2開口は、第1位置及び第2位置に配置され、
    前記第1位置及び前記第2位置に配置された第2開口の両方から前記露光用液体が回収される請求項1記載の露光装置。
  5. 前記第1位置が、前記露光光の光路に関して、前記第2位置の反対側に配置されている請求項2〜4のいずれか一項記載の露光装置。
  6. 前記第2開口は、第1方向に関して、前記露光光の光路の両側の第1位置及び第2位置、及び前記第1方向と直交する第2方向に関して、前記露光光の光路の両側の第3位置及び第4位置に配置され、前記第1位置及び前記第2位置に配置された第2開口から前記露光用液体が供給され、前記第3位置及び前記第4位置に配置された第2開口から前記露光用液体が回収される請求項1記載の露光装置。
  7. 前記液浸部材の前記第1面と前記光学部材の前記射出面との間の空間に前記露光用液体を供給する供給口をさらに備えた請求項1〜6のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 前記供給口は、前記液浸部材に形成されている請求項7記載の露光装置。
  9. 前記基板を保持して、前記光学部材及び前記液浸部材に対して移動可能な基板保持部材をさらに備え、
    前記液浸部材の第2面が、前記基板の表面よりも大きい請求項1〜8のいずれか一項記載の露光装置。
  10. 前記基板保持部材は、前記液浸部材と前記基板の表面との間から流出した前記露光用液体を回収する液体回収部を有する請求項9記載の露光装置。
  11. 前記基板を露光している間、前記基板の表面のほぼ全てが前記露光用液体で覆われる請求項9又は10記載の露光装置。
  12. 前記基板を露光している間、前記露光用液体は、前記光学部材及び前記液浸部材の第2面と前記基板の表面との間に保持される請求項11記載の露光装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    該露光された基板を現像することとを含むデバイス製造方法。
  14. 露光光で基板を露光する露光方法において、
    液浸部材の第1面と対向する光学部材の射出面から露光光を射出することと、
    前記光学部材の射出面に対して前記第1面の反対側に設けられた第2面と対向する位置に前記基板を配置するとともに、前記光学部材の射出面と前記基板との間の前記露光光の光路を露光用液体で満たして、前記基板を露光することとを含み、
    前記液浸部材は、前記露光光が通過する第1開口と、前記露光光の光路に向いている少なくとも1つの第2開口に接続され、前記第1面と前記第2面との間に配置された前記露光用液体の流路とを有する露光方法。
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