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JP2008100963A - 化粧料 - Google Patents

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JP2008100963A
JP2008100963A JP2006286301A JP2006286301A JP2008100963A JP 2008100963 A JP2008100963 A JP 2008100963A JP 2006286301 A JP2006286301 A JP 2006286301A JP 2006286301 A JP2006286301 A JP 2006286301A JP 2008100963 A JP2008100963 A JP 2008100963A
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skin
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gnetsum
smooth
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JP2006286301A
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English (en)
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Yoshinobu Kato
榮信 加藤
Michiyo Takahashi
美智代 高橋
Yuji Tokunaga
雄次 徳永
Masahiro Kono
正宏 河野
Keiriko Mihara
恵利香 三原
Yusuke Furuta
雄輔 古田
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NPO JAPAN ASS OF MELINJO INDON
NPO JAPAN ASSOCIATION OF MELINJO INDONESIA
Original Assignee
NPO JAPAN ASS OF MELINJO INDON
NPO JAPAN ASSOCIATION OF MELINJO INDONESIA
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Abstract

【課題】 滑々ツルツル感があると共に保湿効果が長時間持続し、紫外線防御作用及び活性酸素消去作用による皮膚の老化抑制効果を有する新規な化粧料を提供する。
【解決手段】 グネツム(メリンジョ)果実の微粉末を有用成分として含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、グネツム果実の微粉末を有用成分として含有する新規な化粧料に関する。
皮膚は、温湿度の影響を受けてヒビ割れやカサカサした肌荒れ状態になったりするので、皮膚の乾燥を防ぐために尿素、グリセリンなどの多価アルコール、ヒアルロン酸などの多糖類、セリシンなど蛋白質などの保湿剤を保含有する保湿クリームや軟膏が良く用いられている。植物抽出物を含有する皮膚化粧料としては、特開平5−139950、特開平9−315930、特開平10−236944、特開2006−56853などが開示されている。また、皮膚の老化は、肌のたるみ、シミ、シワなどの諸症状をもたらし、紫外線によって著しく促進されるが、その主な原因は紫外線によって生じた活性酸素であると考えられている(香粧品科学、32頁、朝倉書店発行)ことから、紫外線吸収剤や抗酸化剤に関してのものが多く出願されている。
最近、グネツムエキスの化粧料への適用(特願PCT/JP2005/16824)、グネツムの溶媒抽出物質を有効成分とした皮膚老化防止外用剤(特開2006−169225)が開示されている。
しかし、本発明にかかる、グネツム果実の一般的な利用法としては、特開2006−81405に食品として開示されているのみで、化粧料として用いられている実績がない。
使用されている保湿剤は、保湿効果が一時的であるために、肌荒れ防止又は改善等、健全な皮膚を維持、再生の目的に対して十分なものとは言い難いものであった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、滑々ツルツル感と共に保湿効果が長時間持続し、紫外線防御作用及び活性酸素消去作用による皮膚の老化抑制効果を有する新規な化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、グネツム果実の微粉末が滑々ツルツル感と共に優れた持続的保湿効果だけでなく紫外線防御能及び抗酸化能を有することを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、グネツム果実の微粉末を有用成分として含有することを特徴とする化粧料に関する。
本発明によると、インドネシアで常食としているグネツム果実の微粉末を有用成分として含有する化粧料は、スベスベ(滑々)ツルツル感と共に優れた持続的保湿効果だけでなく紫外線防御による活性酸素生成防止及び活性酸素消去作用により皮膚の老化が抑制されて美白効果を示す。
本発明で言うグネツム(別名メリンジョ、学名Gnetum gnemon L.、英名Gnemon tree、インドネシア名Melinjo、Belinjo)は、グネツム科の植物であり、東南アジアで広く栽培され、インドネシアでは若葉、花、果実を野菜として食され、その種子は潰してから乾燥し、油で揚げて(ウンピン;emping)食されている。本発明には果実及び種子を用いるが、葉及び花も合わせて用いることができる。使用する果実及び種子は、抗菌作用及び抗酸化作用を有する成分を含んでおり(特願PCT/JP2005/16824)、未熟又は完熟を問わず、そのままでもよく、果皮及び種皮を剥離した中身の仁、即ち胚及び胚乳(内乳)が好ましく、乾燥及び未乾燥(生)のいずれでも好適であり、粉砕機で微粉砕する。特願PCT/JP2005/16824においてエキス抽出の際に残留した破砕内乳及び油で揚げていないウンピンも同様に使用することができる。
本発明の化粧料には、グネツム果実の微粉末の効果を損なわない範囲内で油脂類、ロウ類、炭化水素類、アルコール類、脂肪酸類、エステル類、金属石鹸、界面活性剤、ケン化剤、無機塩類などを原料として配合することができる。更に香料、動植物エキス、保存料、殺菌剤などを必要に応じて添加することができる。
上記基材を原料として製造される化粧料としては、例えばクリーム、乳剤、水性ゲル、ファンデーション、パック、石鹸、入浴剤、エステなどが挙げられる。
本発明の化粧料に用いるグネツム果実の微粉末の使用量は、化粧料全体の0.01〜70質量%(以下、%と記す)、好ましくは0.1〜60%配合するのが適当である。0.01%未満ではでは効果を奏することができず、70%を越える量を配合しても効果の増強が認められず不経済である。添加方法は、当初から加えても、製造途中で加えてもよく、作業性及び経済性を考慮して適宜選択すればよい。更にアオギリ、アシタバのような薬用・食用植物やカモミール、ローズマリーのようなハーブ或いはそれらのエキス・抽出物などを必要に応じて添加配合することもできる。
以下、本発明を実施例及び試験例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1−石鹸
食用なたね油(味の素販売;キャノーラ油)4部に水酸化ナトリウム0.54部を溶かした水1.4部を加えて50℃で激しくかき混ぜ、ペースト状になったとき乾燥グネツム内乳を粉砕機で粉砕した微粉末1部を加えて更にかき混ぜを続けた後、型に詰めて2週間放置して黄褐色を帯びた本発明の石鹸を得た。本石鹸はグネツム微粉末を配合しなかった石鹸に比べて固くて扱い易く、泡立ちは市販の石鹸と変わらないが、洗顔後の肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして心地よいものであった。また、本石鹸は抗酸化成分を有するために保存中に不飽和脂肪酸の自動酸化による異臭などは生じなかった。
実施例2−液体石鹸(ボディソープ)
カプリン酸0.07部、ラウリン酸2.5部、ミリスチン酸1部、パルミチン酸0.43部、グリセリン0.3部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.3部、コカミドDEA0.3部、コカミドプロピルベタイン0.3部、トリエタノールアミン0.7部、ポリエチレングリコール0.4部、ブチルパラベン0.003部及びエデト酸ナトリウム0.15部及び精製水7部の混合液を60〜80℃に加熱攪拌しながら2M水酸化カリウム液を加えてpH7に調整した後、冷却しながら乾燥グネツム完熟果実を粉砕機で粉砕した微粉末1部を加えて十分均一化させて赤褐色を帯びた液体石鹸を得た。本液体石鹸はグネツム微粉末を配合しなかった石鹸に比べて洗顔後の肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして心地よいものであった。
実施例3−クリーム
乾燥グネツム完熟果実を粉砕機で粉砕した微粉末1部、スクワラン2部、オリーブ油1.5部、ステアリン酸1部、ミツロウ1部、ミリスチン酸オクチルドデシル2部、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル2部、ベヘニルアルコール0.7部及びグリセリンモノステアレート1.2部を70℃に加熱溶解して混合し、別に1、3−ブチレングリコール4.3部、パラオキシ安息香酸メチル0.1部及びパラオキシ安息香酸ブチル0.02部を80℃の精製水35部に攪拌溶解した水溶液及び適量の香料を攪拌しながら加えて乳化し、攪拌しながら冷却して赤褐色を帯びたクリームを得た。本クリームは、グネツム微粉末を配合しなかったクリームに比べて肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして若年齢者の肌のようであった。
実施例4−乳液
特願PCT/JP2005/16824においてエキス抽出の際に残留したグネツム破砕内乳を粉砕機で粉砕した微粉末1部、特願PCT/JP2005/16824において製造したエキス0.1部、スクワラン3部、オリーブ油3部、ホホバ油3部、セチルアルコール1部、グリセリンモノステアレート1部、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル2部及びポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート2部を70℃に加熱溶解して混合し、別にジプロピレングリコール1部、グリセリン1部、パラオキシ安息香酸メチル0.2部を80℃の精製水42部に攪拌溶解した水溶液及び適量の香料を攪拌しながら加えて乳化し、攪拌しながら冷却して微黄褐色を帯びた乳液を得た。本乳液は、グネツム微粉末を配合しなかった乳液に比べて肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして若年齢者の肌のようであった。
実施例5−水性ゲル
ブチレングリコール2部、グリセリン1部、グリシンベタイン0.2部、カルボキシビニールポリマー0.04部、キサンタンガム0.02部及びタマリンドガム0.004部の混合物を水14部に加えて2M水酸化ナトリウム液でpH6に調整した後、90℃に加熱して均一な液とした。この液に乾燥グネツム内乳を粉砕機で粉砕した微粉末1部、ポリソルベート0.06部、エタノール2部、メチルパラベン0.02部及び香料の適量を加えてよく混合して均一な分散液として微黄褐色を帯びた粘性のある水性ゲルを得た。本水性ゲルは、グネツム微粉末を配合しなかった水性ゲルに比べて肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして若年齢者の肌のようであった。
実施例6−パック
乾燥グネツム内乳を粉砕機で粉砕した微粉末1部、グリセリン3部、1、3−ブチレングリコール2部、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル0.5部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2部、エタノール5部、パラオキシ安息香酸メチル0.1部及び適量の香料を65℃の精製水40部に溶解し、攪拌しながら冷却して微黄褐色を帯びたパックを得た。本パックを使用後の肌は、グネツム微粉末を配合しなかったパックに比べて肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして若年齢者の肌のようであった。
実施例7−スクラブ
乾燥グネツム完熟果実を粉砕機で粉砕した微粉末1部に乾燥ローズ粉末0.5部及びパラオキシ安息香酸メチル0.002部の混合物を加えて混合した後、ローズ水1.5部を加えてよく練合して赤褐色を帯びたペースト状のスクラブを得た。本スクラブを使用後の肌は、グネツム微粉末を配合しなかったスクラブに比べて肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとしているので更なるスキンケアー化粧品を使用する必要がなかった。
実施例8−ファンデーション
乾燥グネツム内乳を粉砕機で粉砕した微粉末1部及びミリスチン酸亜鉛0.1部を先ず混合し、タルク1部、セリサイト1部、酸化チタン1部、ベンガラ0.05部、黄酸化鉄0.2部、黒酸化鉄0.02部を順次加えて混合、粉砕後,スクワラン0.15部、ミリスチン酸オクチルドデシル0.23部、ワセリン0.12部、適量のパラオキシ安息香酸メチル及び香料の溶融混合物を加えて混合した。この混合物を粉砕し、篩過した後、圧縮成形して赤橙色のファンデーションを得た。本ファンデーションは、グネツム微粉末を配合しなかったファンデーションに比べて長時間湿とりとして心地よいものであり、使用して除去後の肌が滑々してツルツル感があった。
実施例9−浴用剤
乾燥グネツム完熟果実を粉砕機で粉砕した微粉末1部、硫酸ナトリウム3部、炭酸水素ナトリウム0.7部、微量のアカネ色素及び香料を混合して赤褐色の浴用剤を得た。本浴用剤は、グネツム微粉末を配合しなかった浴用剤に比べて肌が滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとして若年齢者の肌のようであった。
試験例1
健常被験者10名の上腕内側部に2cm平方のサイトを設け、各サイトに実施例3のクリーム又は実施例4の乳液0.1gを塗布して1時間後、皮膚より15cmの位置からUV−Aランプ(東芝FL20S−BLB)とUV−Bランプ(東芝FL20SE−30)を同時に10分間照射した。翌日、上腕の被検部のレプリカをスンプ法により調製して顕微鏡で皮溝の並び方、深さ、キメの細かさを観察した。更に1週間後に色素沈着の様子についても観察した。なお、1サイトには何も塗布しないコントロールとした。その結果、光をマスクした部位に比べ、コントロールサイトはかなり荒れて色素沈着していたのに対し、実施例3のクリーム又は実施例4の乳液を塗布したサイトは何れも健常であり、殆ど差が認められなかった。この結果から本発明の化粧料は紫外線による損傷の防御効果が高かく、美白効果を示すことが判明した。
試験例2
「SOD活性検出キット」(和光社製)を用いたニトロブルーテトラゾリウム(NBT)法により実施例5の水性ゲルのSOD様活性を調べた。NBT法は、キサンチン−キサンチンオキシダーゼ系により生成するスーパーオキシド(O )がSODによりHとOに不均化される割合を、O のNBT還元により生成するジホルマザンの生成阻害率(活性酸素消去能)から求める方法である。
実施例5の水性ゲル0.1gを試験管に入れ、0.40mMキサンチン及び0.24mMニトロブルーテトラゾリウムを含むリン酸緩衝液(0.1M、pH8.0;発色試液)1.0ml及びキサンチンオキシダーゼ酵素液(0.05単位/ml)1.0mlを加えて37℃で20分間インキュベートした。反応液に69mMドデシル硫酸ナトリム溶液2mlを添加して反応を停止し、560nmにおける吸光度を測定した。測定値からこの反応系で生じるO によるジホルマザンの生成に基づく吸光度の増加に対する実施例4の化粧水の生成阻害率(消去活性能)を、式{(A−B)−(C−D)}/(A−B)により求めた。Aは実施例5の水性ゲルから乾燥グネツム内乳を粉砕機で粉砕した微粉末を除いた対照溶液を添加した反応液の吸光度、Bは対照溶液の添加及び酵素液の代わりにリン酸緩衝液を加えたブランクの吸光度、Cは実施例5の水性ゲルを添加した反応液の吸光度、Dは酵素液の代わりにリン酸緩衝液を加えたブランクの吸光度を表す。その結果、生成阻害率は89%であり、実施例5の水性ゲルは優れた活性酸素消去能(抗酸化能)を示した。
グネツム果実の微粉末を配合した化粧料は、滑々してツルツル感があると共に長時間湿とりとした肌にするだけでなく、美白効果及び抗酸化作用を有するので、肌のたるみ、シミ、シワなどの諸症状による皮膚の老化を抑制することができ、化粧品として有用である。

Claims (1)

  1. グネツム果実の微粉末を有用成分として含有することを特徴とする化粧料。
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