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JP2008193594A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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JP2008193594A JP2007028276A JP2007028276A JP2008193594A JP 2008193594 A JP2008193594 A JP 2008193594A JP 2007028276 A JP2007028276 A JP 2007028276A JP 2007028276 A JP2007028276 A JP 2007028276A JP 2008193594 A JP2008193594 A JP 2008193594A
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Abstract

【課題】撮影した画像を確認してピントの再調整をするような手間や失敗の発生を低減し、撮影作業の効率を向上させることを可能とする。
【解決手段】撮影の前にレンズにより結像された被写体像を撮像して画像を取得する撮像手段と、前記画像を表示手段に表示するよう制御する制御手段とを有する撮像装置の制御方法であって、画像に施す画像鮮明化のためのシャープネス処理の度合いを、画像の出力先である表示手段に応じて変更するよう制御することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、ライブビュー画像を確認しながら構図確認やフォーカス調整を行う場合に好適な撮像装置及びその制御方法に関する。
従来、写真スタジオ等においてライブビュー画像を確認しながら構図確認やフォーカス調整を行うことができる撮影装置(デジタルカメラ)がある。この種の撮影装置には、ファインダを透過した光学像を撮像素子(CCD)に結像させ光電変換することで撮像した画像を撮影装置のモニタに表示したり、ライブビュー画像をビデオ出力端子経由でテレビモニタに出力して確認したりするものがある。この種の技術分野に関する先行技術としては各種技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−295476号公報
上記従来技術(特許文献1)に開示されているようなライブビュー画像を見ながら撮影を行うライブビュー撮影では、撮影装置のファインダを透過した光学像を撮像素子に結像させて取得された画像をモニタすることでピントの確認を行っていた。
しかし、ピント確認を行う際のライブビュー画像生成に関して以下のような問題があった。即ち、ライブビュー撮影において、ピント確認の際にカメラのモニタでピントの山を確認する場合に適したライブビュー画像の生成がある。一方で、カメラとビデオ出力端子経由でテレビモニタ(もしくはケーブルを介してパーソナルコンピュータ)に接続しライブビュー撮影を行った場合のピント確認に適したライブビュー画像の生成がある。この両者が異なるため、どちらの操作においても最適な操作性を提供することが困難であった。
本発明の目的は、撮影した画像を確認してピントの再調整をするような手間や失敗の発生を低減し、撮影作業の効率を向上させることを可能とした撮像装置及びその制御方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の技術的特徴としては、レンズにより結像された被写体像を撮像して画像を取得する撮像手段と、前記画像を表示手段に表示するよう制御する制御手段とを有する撮像装置の制御方法であって、画像に施す画像鮮明化のためのシャープネス処理の度合いを、画像の出力先である表示手段に応じて変更するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置で撮像した画像を直接確認しながら構図やピント合わせをすることが可能になるので、撮影準備の時点で構図の確認や厳密なピント合わせを行うことができる。これにより、撮影した画像を確認してピントの再調整をするような手間や失敗の発生を低減することが可能となり、撮影作業の効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスタジオ撮影システムの構成例を示す図である。
図1において、スタジオ撮影システムは、デジタル一眼レフカメラ(以下デジタルカメラ)101、ストロボ装置102、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(PC)103、モニタ装置104、プリンタ105を備える。デジタルカメラ101とストロボ装置102は、公知のシンクロコード106により接続されている。デジタルカメラ101とPC103は、公知のUSB(Universal Serial Bus)コード107により接続されており、画像が受信可能になっている。PC103とプリンタ105は、公知のUSBコード108により接続されている。
デジタルカメラ101は、撮影台(三脚)109の上部に設置されており、図2に示す構成を有する。ストロボ装置102は、被写体の照明を行う。PC103は、デジタルカメラ101で撮影された画像を取り込む機能、撮影台109を遠隔操作する機能、プリンタ105を制御する機能を有し、CPU、ROM、RAM、ハードディスク(以上不図示)等を備える。モニタ装置104は、PC103に接続されており、全画面表示画面(図5)、拡大表示画面(図6)を含む各種画面を表示する。プリンタ105は、PC103から送信されるデジタルカメラ101で撮像された画像データに基づき、撮影画像の印刷を行う。
本実施の形態は以下の特徴を有する。撮影者が撮影前にライブビュー画像を確認して、撮影を行う際、デジタルカメラ101で生成するライブビュー画像に施すシャープネス処理(以下シャープネス)の度合いを、ライブビュー画像の表示出力先に応じて変更することが可能である。ここでいうシャープネス処理とは、画像に施す画像鮮明化のための処理であり、複数用意したバンドパスフィルタの周波数特性及びゲインを変更するなどして画像に処理を施すものである。
PC103は、ライブビュー画像に施すシャープネスの度合いをデジタルカメラ101に指定可能である。また、PC103は、ライブビュー画像の表示出力先の解像度に応じて、ライブビュー画像に施すシャープネスの度合いをデジタルカメラ101に指定可能である。デジタルカメラ101は、ライブビュー画像の表示出力先に応じて、ライブビュー画像にシャープネスを施す。ライブビュー画像の表示出力先は、デジタルカメラ101の液晶表示部、PC103のモニタ装置104、テレビモニタ等から選択される。
図2は、デジタルカメラ101の構成例を示すブロック図である。
図2において、撮影レンズ1、3は、説明の便宜上2枚のレンズで図示しているが、実際は更に多数枚のレンズから構成されている。絞り2は、撮影レンズ1、3を通過した光量を調整する。主ミラー4は、ファインダ系による被写体像の観察状態に応じて撮影光路に対して傾斜状態或いは退避状態に設定される。サブミラー5は、主ミラー4を通過した光束をカメラ筐体の下方に位置する焦点検出のためのレンズ系11及びラインセンサ12へ向けて反射する。
撮像素子7は、CCD型撮像素子或いはMOS型撮像素子として構成されている。液晶表示部8は、ファインダ内に内蔵され、撮影レンズ1、3の予定結像面に配置されたピント版及び測距枠のマーク等を表示する。ペンタプリズム9は、ファインダ光路変更用のプリズムである。撮像レンズ10は、接眼レンズでありこれを介して撮影者は被写体を観察することができる。レンズ系11は、焦点検出用のレンズである。ラインセンサ12は、焦点検出を行う。 焦点調節回路13は、撮影レンズ1、3内に配置され、焦点調節を行う。A/D変換回路28は、ファインダ光路系の上部に配置された測光回路とその出力をA/D変換する。絞り駆動回路14は、撮影レンズ1、3内に配置され、絞り2を駆動する。ミラー駆動回路15は、主ミラー4を駆動する。ラインセンサ駆動回路16は、ラインセンサ12を駆動する。シャッタ駆動回路17は、シャッタ6を駆動する。撮像素子駆動回路18は、撮像素子7を駆動する。A/D変換回路19は、撮像素子7から出力されるアナログ撮影信号をデジタル撮影信号に変換する。信号処理回路20は、デジタル撮影信号に対して信号処理を施す。
RAM21は、デジタル画像信号等を一時的に保存する。ROM22は、デジタルカメラを制御するための制御プログラム等を格納している。コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)23は、デジタル画像信号を最終的に記録する記録媒体である。CPU24は、デジタルカメラ各部の制御を司る中央演算処理装置である。また、CPU24は、制御プログラムに基づき後述の図7のフローチャートに示す処理を実行する。液晶表示部(LCD)25は、撮像したデジタル画像信号に対応する撮影画像を表示する。
スイッチ入力部26は、シャッタボタン37(図3)で操作されるレリーズスイッチ(以下レリーズSW)、各種機能ボタン31〜33、ダイヤル34、38、電源スイッチ35等の各種ボタンの操作に連動する入力を行う。スイッチ入力部26は、撮影者により該当ボタンが操作されると対応する信号をCPU24に送出する。
レリーズSWは、少なくとも2つ以上の接点を有するスイッチから構成され、例えば、押下される量に応じて状態が2段階に切り替わる構造となっている。レリーズSWを途中まで押下した場合には第1の接点(以下SW1)が選択され、最後まで押下した場合には第2の接点(以下SW2)が選択される。SW1が選択された場合にはAF(自動焦点)やAE(自動露出)等の撮影準備動作を行い、SW2が選択された場合には撮影動作及びデジタル画像信号の作成動作及び記録動作を行う。
I/Oポート27は、USBコード107を介してデジタルカメラ101とPC103との接続を可能とする。これにより、PC103によりデジタルカメラ101の制御を可能としている。
図3は、デジタルカメラ101の背面側の外観を示す図である。
図3において、デジタルカメラ101の筐体の上面部には、機能選択用の機能ボタン31〜33、選択メインダイヤル34、シャッタボタン37等が配設されている。また、筐体の背面部には、選択サブダイヤル38、撮影画像の確認用及び機能メニュー表示用の液晶表示部40(図2の液晶表示部25に相当)が配設されている。また、筐体の側面部には、液晶表示部40の表示画像を出力するビデオ出力端子41が配設されている。また、筐体の前面部(不図示)には、撮像レンズ、画像出力端子等が配設されている。
撮影者による上記シャッタボタン37で操作されるレリーズSW、各種機能ボタン31〜33、ダイヤル34、38、電源スイッチ35等の各種ボタンの操作に伴う各モードヘの分岐や機能の実行は、以下のように行われる。即ち、スイッチ入力部26からCPU24に送られる状態信号を判別し、当該状態信号に対応するモード処理用回路或いはプログラムに分岐するモード判定モジュール(本実施の形態ではプログラムで構成)により行われる。
次に、上記構成を有する本実施の形態に係るスタジオ撮影システムの撮影動作について説明する。
デジタルカメラ101では、フイルムカメラと同様にピント版に結像した画像をファインダで確認する従来通りのピント確認の他に、撮像素子7に結像した画像をリアルタイムに液晶表示部40で確認しながら構図確認やピント合わせを行う撮影方法がある。以後、この撮影方法をライブビュー撮影と呼ぶこととする。
デジタルカメラ101でライブビュー撮影を行う場合には、デジタルカメラ101の撮像素子7で受光した画像を液晶表示部40にリアルタイムで表示する。これにより、撮影者は画像全体の構図や色合等を見た状況に基づいてデジタルカメラ101を移動させることで、アングル調整を行うことができる。
また、デジタルカメラ101の液晶表示部40に表示される画像は拡大することが可能で、且つ、拡大する位置を移動することが可能である。ライブビュー撮影でのピント合わせは、ピントを合わせたい部分を液晶表示部40に拡大表示すると共に表示画像を確認しながらオートフォーカスやマニュアルフォーカスにより行う。この場合、表示面積が小さい液晶表示部40においてピントの山が分かりやすいように表示する画像については、画像にシャープネスを施すことでピント合わせを行いやすいようにしている。
また、図4に示すようにデジタルカメラ101をビデオ出力端子41を介してコード111によりテレビモニタ(テレビジョン受像機)110に接続することも可能である。このテレビモニタ110をデジタルカメラ101に接続すれば画像を受信可能となる。これにより、デジタルカメラ101の液晶表示部40に表示される画像をテレビモニタ110に拡大表示することで、撮影者が拡大画像を確認しながら撮影を行うこともできる。
一方、ライブビュー撮影は、デジタルカメラ101単体での撮影のみでなく、デジタルカメラ101に対しUSBコード107で接続されたPC103からの遠隔操作により行うこともできる。この場合、デジタルカメラ101は撮像素子7に結像した画像を逐次PC103に送信し、PC103はモニタ装置104に画像をリアルタイムに表示する。これにより、デジタルカメラ101の遠隔操作でも、撮像素子7に結像した画像(ライブビュー画像)をモニタ装置104で確認しながら構図確認やピント合わせを行うことができる。
図5は、PC103を利用したライブビュー撮影の全画面表示画面を示す図である。また、図6は、PC103を利用したライブビュー撮影の拡大表示画面を示す図である。
図5及び図6において、全画面表示画面45と拡大表示画面60は、PC103においてライブビュー撮影で使用するアプリケーションプログラム(制御プログラム)により表示されるユーザインタフェース画面の例である。本実施の形態では、PC103のモニタ装置104に、全画面表示画面45と拡大表示画面60の2種類のユーザインタフェース画面を表示する場合を例に挙げ説明する。
先ず、全画面表示画面45について説明する。全画面表示画面45には、撮影した画像の全面の画像を画面に合わせて表示するための全画像表示部55が設けられている。PC103ではデジタルカメラ101から随時取得した画像を描画更新することで、撮影した画像をモニタ装置104にライブ表示する。これにより、撮影者は画像全体の構図や色合等を確認することができる。また、デジタルカメラ101と撮影台109との間に電動雲台(不図示)を設置することにより、遠隔操作によりアングル調整を行うように構成することもできる。
また、全画面表示画面45の全画像表示部55には、拡大枠57が設けられている。拡大枠57により、画像において拡大表示する領域を示すことができる。また、マウスのドラッグ操作などで拡大枠57を移動することにより、拡大枠57の位置やサイズを変更することができる。拡大枠57は、デジタルカメラ101で被写体をオートフォーカスする際のポイントとしての位置も兼ねている。
また、全画面表示画面45には、遠隔操作によるフォーカス制御を指示するオートフォーカスボタン41、マニュアル操作でのピント合わせを指示するマニュアルフォーカスボタン50〜53が設けられている。マニュアルフォーカスボタン50は、近方向への粗い駆動を指示する粗駆動ボタンである。マニュアルフォーカスボタン51は、近方向への微小な駆動を指示する微駆動ボタンである。マニュアルフォーカスボタン52は、遠方向への微小な駆動を指示する微駆動ボタンである。マニュアルフォーカスボタン53は、遠方向への粗い駆動を指示する粗駆動ボタンである。
オートフォーカスボタン41が押下されると、拡大枠57の中心近傍でピントが合うように自動的にフォーカス調整が行われる。マニュアルフォーカスボタン50、51、52、53は、オートフォーカスボタン41でフォーカス調整した後の微調整を行う目的で設けられており、それぞれのボタン押下で各規定量だけフォーカス微調整を行うことができる。
また、全画面表示画面45には、全画面表示画面45を拡大表示画面60に切り替えるための拡大画面切り替えボタン56が設けられている。拡大画面切り替えボタン56が押下されると、全画面表示画面45から拡大表示画面60に表示を切り替えるべくPC103からデジタルカメラ101に対して拡大画像を要求するように状態が切り替わる。
次に、拡大表示画面60について説明する。拡大表示画面60には、全画面表示画面45の拡大枠57の画像を撮像素子7のピクセルと等倍(ピクセル等倍)である高解像度でライブビュー画像として表示する拡大画像表示部65が設けられている。PC103ではデジタルカメラ101から随時取得した画像を描画更新することで、拡大画像をモニタ装置104にライブ表示する。なお、拡大画像表示部65に表示する画像の表示倍率を切り替える機能を設けてもよい。
拡大画像表示部65の周辺には、画像の拡大位置の移動を指示するボタン61、62、63、64が設けられている。ボタン61〜64の押下により、それぞれ、上、左、右、下に拡大位置を移動することができる。また、拡大表示画面60には、全画面表示画面45と同様に、フォーカス制御のためのオートフォーカスボタン41、マニュアルフォーカスボタン50、51、52、53が設けられている。
また、拡大表示画面60には、拡大表示画面60を全画面表示画面45に切り替えるための全画面切り替えボタン66が設けられている。全画面切り替えボタン66が押下されると、拡大表示画面60から全画面表示画面45に表示を切り替えるべくPC103からデジタルカメラ101に対して全画像を要求するように状態が切り替わる。
拡大表示画面60は、主にフォーカス確認を行うための画面である。撮像素子7に結像した画像をそのままPC103の高解像度なモニタ装置104に拡大表示画面60の拡大画像として表示することで、微妙なピントのずれも確認し補正することができる。ところが、通常、デジタルカメラ101で生成されるライブビュー画像としては、先に述べたように液晶表示部40に表示してピントの山が分かりやすいようにシャープネスをかけた画像が生成される。
このようなシャープネスがかかった画像をピクセル等倍でモニタ装置104に表示した場合には、微妙なピントのずれがシャープネスで鮮明に表示されてしまう。そのため、ピントが完全に合ったジャスト位置を探すのには難しく、大まかなピント合わせとなってしまうことが多い。そこで、デジタルカメラ101でライブビュー撮影してPC103に送信する拡大画面は、シャープネスをかけないか又は弱くするようにデジタルカメラ101で実行する画像処理を切り替える。
拡大表示画面60の表示制御を行う制御プログラムは、PC103に接続されているモニタ装置104の解像度を認識し、その解像度に応じてデジタルカメラ側で生成するシャープネスのかけ具合について画像処理を切り替える機能を有する。
例えば、PC103がノートパソコンであった場合には、モニタ装置104のグラフィックスの規格はXGA(Extended Graphics Array)(解像度:1024×768ドット)程度が一般的である。そのため、モニタ装置104に画像を撮像素子のピクセルと等倍で表示すると、画面いっぱいに画像が表示されてしまい、画面上の各種ボタンを表示する他の部分を同時に使用することができなくなることが考えられる。このような環境下では、ピクセル等倍とした画像よりも、縮小した画像に対して若干シャープネスをかけた画像をデジタルカメラ側で生成する方がピント合わせが行いやすい場合も考えられる。
一方、大画面モニタやマルチディスプレイなど十分な高解像度の画面を備えた環境下では、画像に対してシャープネスはかけないで撮像素子7に結像した画像をそのままピクセル等倍で表示する方がピントの確認がしやすい場合も考えられる。このように、制御プログラムは、PC103の環境に応じてデジタルカメラ101に対してライブビュー撮影で生成する画像に施す画像処理を切り替える制御を行う。
図7は、デジタルカメラ101のライブビュー画像生成処理を示すフローチャートである。
図7において、デジタルカメラ101のCPU24は、ライブビュー撮影で生成するライブビュー画像を、どの出力先(デジタルカメラ101の液晶表示部40、PC103のモニタ装置104)に表示出力するかを判断する(ステップS1)。ライブビュー画像の出力先がデジタルカメラ101の液晶表示部40の場合には、CPU24は、信号処理部20により、液晶表示部40でピントの山が確認しやすいシャープネスを施した画像を生成する(ステップS2)。この後、CPU24は、生成した画像を液晶表示部40に表示する(ステップS3)。
一方、ライブビュー画像の出力先がPC103のモニタ装置104の場合には、CPU24は、信号処理部20により、PC103が要求するシャープネスを施した画像を生成する(ステップS4)。この場合、生成する画像に施すシャープネスの度合いは、PC103から指定する指定値としてもよいし、予め設定された固定値としてもよい。この後、CPU24は、生成した画像をI/Oポート27を介してPC103へ転送する(ステップS5)。
上述したライブビュー撮影で生成する画像に施すシャープネスの度合いについては、デジタルカメラ側で画像出力対象のモニタ装置に応じて自動的に切り替えるようにしてもよい。例えば、図4で説明したようなNTSC方式のテレビモニタ(テレビジョン受像機)に画像を出力する場合は、テレビモニタは画面が大きく表示できても解像度が低いためシャープネスを強めにした方がピントの山がつかみやすい。
一方、デジタルカメラ101の出力端子に接続されるモニタ装置がHDMI等のハイビジョンモニタ装置の場合は、解像度が高い。そのため、微妙なピント合わせも確認できるようにシャープネスを弱めるか又はシャープネスを施さない等、デジタルカメラ側で自動的に又は予め決められた設定に従って画像処理を切り替えるようにしてもよい。このようにしてデジタルカメラの出力端子に応じて適切なシャープネスを自動的に施すようにしてもよい。
また、PC103において、ライブビュー画像の表示出力先(デジタルカメラ1の液晶表示部40、PC103のモニタ装置104等)の解像度に応じて、ライブビュー画像に施すシャープネスの度合いをデジタルカメラ101に指定してもよい。
このような出力先の解像度の判断は、カメラの出力端子に応じて判断する方法のほか、表示モニタ部から解像度に関する情報を予め取得して判断する方法を用いてもよい。
撮影者が撮影準備を完了し、デジタルカメラ101のシャッタボタン37を全押しするか、PC103によるリモートレリーズボタン(不図示)を押下することにより、デジタルカメラ101はレリーズ動作に入る。この場合の撮影については、既にフォーカス調整は行われているので、シャッタボタン37又はリモートレリーズボタンが押されたタイミングでフォーカスの自動調整は行われない。
デジタルカメラ101で撮影された画像はファイルとして生成され、デジタルカメラ101の記録媒体に保存されるか、或いはPC103に送信されハードディスク等の記憶装置に保存される。また、必要に応じてプリンタ105で撮影画像の印刷を行う。これにより、撮影及び撮影関連処理が完了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、デジタルカメラの撮像素子7に結像した画像を直接確認しながら構図やピント合わせをすることが可能になるので、撮影準備の時点で構図の確認や厳密なピント合わせを行うことができる。これにより、撮影した画像を確認してピントの再調整をするような手間や失敗の発生を低減することが可能となり、撮影作業の効率を向上させることが可能となる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、スタジオ撮影システムにおけるライブビュー撮影を例に挙げたが、これに限定されるものではない。スタジオ撮影システム以外におけるライブビュー撮影にも勿論適用することが可能である。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することにより達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理により実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
本発明の実施の形態に係るスタジオ撮影システムの構成例を示す図である。 デジタルカメラの構成例を示すブロック図である。 デジタルカメラの背面側の外観を示す図である。 デジタルカメラとテレビモニタを接続してライブビュー撮影を行う例を示す図である。 PCを利用したライブビュー撮影の全画面表示画面を示す図である。 PCを利用したライブビュー撮影の拡大表示画面を示す図である。 デジタルカメラのライブビュー画像生成処理を示すフローチャートである。
符号の説明
20 信号処理回路(画像処理手段)
24 CPU(画像処理手段)
40 液晶表示部(表示手段)
101 デジタルカメラ(撮像装置)
103 PC(情報処理装置、指定手段)
104 モニタ装置(表示手段)

Claims (7)

  1. 撮影前に撮像画像を表示手段に表示することができる撮影装置であって、
    レンズにより結像された被写体像を撮像して画像を取得する撮像手段と、
    前記画像を表示手段に表示するよう制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、撮影の前に前記表示手段に応じて前記画像に施されるシャープネス処理を変更して画像を表示するよう制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記表示手段の各々の解像度に対応してシャープネス処理の度合いを変更することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記表示手段は、前記撮像装置に内蔵された表示手段、前記撮像装置に対して画像を受信可能に接続された情報処理装置の表示手段、前記撮像装置に対して画像を受信可能に接続されたテレビジョン受像機のいずれかを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置は、画像の出力先である表示手段に応じたシャープネス処理を画像に施す画像処理手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の撮像装置。
  5. 前記画像処理手段は、前記情報処理装置から指定された度合いのシャープネス処理を画像に施すことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置の前記画像処理手段は、画像の出力先が前記撮像装置に内蔵された表示手段の場合は第1の度合いのシャープネス処理を画像に施し、画像の出力先が前記情報処理装置の表示手段の場合は前記第1の度合いよりも小さい前記情報処理装置により指定された度合いのシャープネス処理を画像に施すことを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装置。
  7. 撮影の前において、レンズにより結像された被写体像を撮像して画像を取得する撮像手段と、前記画像を表示手段に表示するよう制御する制御手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
    画像に施す画像鮮明化のためのシャープネス処理の度合いを、画像の出力先である表示手段に応じて変更するよう制御することを特徴とする制御方法。
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