JP2008190564A - スラストころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】ころが遠心力により外径方向に移動してポケットの外径側端に大きな負荷が作用しても、ポケットの外径側端面が変形して回転に影響を与えることのない保持器を備えたスラストころ軸受を提供する。
【解決手段】外径側鍔部2aと内径側鍔部2bとの間に周方向に所定の間隔で複数のポケット6が設けられた保持器1と、この保持器1のポケット6内に転動自在に収容されたころ10とからなるスラストころ軸受において、保持器1を、ころ10の外径よりやや薄い鋼板を鍛造により整形し、かつ外径側鍔部2aの径方向の幅を内径側鍔部2bの径方向の幅より広く形成した。
【選択図】図1
【解決手段】外径側鍔部2aと内径側鍔部2bとの間に周方向に所定の間隔で複数のポケット6が設けられた保持器1と、この保持器1のポケット6内に転動自在に収容されたころ10とからなるスラストころ軸受において、保持器1を、ころ10の外径よりやや薄い鋼板を鍛造により整形し、かつ外径側鍔部2aの径方向の幅を内径側鍔部2bの径方向の幅より広く形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動車のオートマチックトランスミッションやカーエアコンのコンプレッサなどに使用されるスラストころ軸受に関するものである。
スラストころ軸受は、例えば図6に示すように、金属板をプレス加工し、あるいは合成樹脂を成型した環状板の中心Oから放射状に、かつ周方向に所定の間隔でころを保持するポケット6が設けられた保持器1を有し、ころがポケット6に収容されてポケット6の周方向の端面に設けた複数の抜け止め爪により、転動自在に保持している。そして、例えば、ハウジングと回転軸の間に介装されて軸力を支持する。
上記のようなスラストころ軸受においては、運転時に回転軸の回転によりころに大きな遠心力が作用し、これによりころが外径方向に移動してポケット6の外径側に当ってこの部分に大きな負荷が作用するため、ポケット6の外径側が変形して回転に影響を与えるという問題があった。これに対処するために、保持器(金属板)の板厚を厚くすることも考えられるが、プレスにより金属板を曲げ加工して整形するためには板厚に制限があるため、ころの遠心力による移動に対して十分対応できなかった。
このような問題を解決するために、保持器を冷間鍛造により形成して板厚を厚くし、強度を確保するような発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたスラストころ軸受の保持器は、冷間鍛造によって形成されているため、従来の金属板をプレス加工により整形した保持器に比べて、板厚を厚くできるので強度を増すことができるが、外径側鍔部の径方向の幅が、内径側鍔部の径方向の幅より狭く、したがって断面積が小さく形成されているため、矢張り遠心力によるころの外径方向への移動に対して十分対応することができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ころが遠心力により外径方向に移動してポケットの外周側端面に大きな負荷が作用しても、ポケットの外周側端面が変形して回転に影響を与えることのない保持器を備えたスラストころ軸受を提供することを目的としたものである。
本発明は、外径側鍔部と内径側鍔部との間に周方向に所定の間隔で複数のポケットが設けられた保持器と、該保持器のポケット内に転動自在に収容されたころとからなるスラストころ軸受において、前記保持器を、前記ころの外径よりやや薄い鋼板を鍛造により整形し、かつ前記外径側鍔部の径方向の幅を内径側鍔部の径方向の幅より広く形成したものである。
また、上記の保持器を、外径側鍔部と内径側鍔部との間に上下に設けた溝部を介して上下に突出する突部を設け、前記外径側鍔部と内径側鍔部との間にポケットを設けて前記突部のポケット側の上下に抜け止めを設けたものである。
本発明に係るスラストころ軸受は、保持器を鍛造によって製作し、その外径側鍔部の径方向の幅を内径側鍔部の径方向の幅より広く形成して大きな断面積としたので、運転による遠心力によりころが外径方向に移動してポケットの外径側端面に当って大きな負荷が作用しても、外径側端面が変形して回転に影響を与えることがない。
図1は本発明の一実施の形態でスラストころ軸受の一種であるスラスト針状ころ軸受の一部を示す上面斜視図、図2は図1の下面斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のB−B断面図、図5は図1の保持器の一部斜視図である。
図において、1は保持器で、ころとしての針状ころ10の外径Dよりやや薄い板厚tの円環状の鋼板を鍛造により整形したものである。この保持器1は、外径側鍔部2aと内径側鍔部2bの間に上下に対向して溝部3a,3bが形成され、溝部3a,3bの間に外径側鍔部2aと内径側鍔部2bと同じ高さで上下に突出した突部4が設けられて、上下対称構造となっている。
図において、1は保持器で、ころとしての針状ころ10の外径Dよりやや薄い板厚tの円環状の鋼板を鍛造により整形したものである。この保持器1は、外径側鍔部2aと内径側鍔部2bの間に上下に対向して溝部3a,3bが形成され、溝部3a,3bの間に外径側鍔部2aと内径側鍔部2bと同じ高さで上下に突出した突部4が設けられて、上下対称構造となっている。
そして、溝部3aの外径側鍔部2aの付け根部近傍から、溝部3bの内径側鍔部2bの付け根部近傍にかけて、ころ10を収容するポケット6が設けられており、このポケット6の径方向の長さはころ10の軸方向の長さより若干長く、幅はころ10の外径Dとほぼ等しいか又は僅かに大きく形成されている。5a,5bは突部4の上下において、ポケット6側に設けた抜け止めである。
また、本発明においては、保持器1の外径側鍔部2aの径方向の幅W1を、内径側鍔部2bの径方向の幅W2より大きく、W1>W2に形成し、外径側鍔部2aの断面積を、内径側鍔部2bの断面積より大きく形成してある。
上記のように構成した保持器1においては、ころ10は抜け止め5a,5bの間からポケット6内に無理嵌めされ、抜け止め5a,5bにより抜け出すことなく収容され、転動自在に保持される。
そして、例えば、ハウジングと回転軸との間に介装され、ころ10の転走面がハウジングと回転軸の軌道面に接触して転動し、回転軸の軸力を受ける。
そして、例えば、ハウジングと回転軸との間に介装され、ころ10の転走面がハウジングと回転軸の軌道面に接触して転動し、回転軸の軸力を受ける。
本発明に係るスラストころ軸受は、運転時に回転軸の回転により、ころ10が遠心力によって外径方向に移動してポケット6の外径側壁面に当るが、外径側鍔部2aの鍔部2aの径方向の幅W1を広く(断面積を大きく)形成したので、これにより大きな負荷が作用してもポケット6の外径側端面が変形して回転に影響を与えることがない。
なお、上記の説明では、保持器1を上下対称構造に形成した場合を示したが、上下を非対称構造としてもよい。
なお、上記の説明では、保持器1を上下対称構造に形成した場合を示したが、上下を非対称構造としてもよい。
本発明によれば、保持器1を鍛造によって製作したので、保持器1の板厚を厚くして強度を確保することができ、変形や回転不良を防止することができる。
また、保持器1の外径側鍔部2aの径方向の幅W1を、内径側鍔部2bの径方向の幅W2より広くして大きな断面積としたので、運転による遠心力によりころ10が外径方向に移動してポケット6の外径側端面に当って大きな負荷が作用しても、外径側端面が変形して回転に影響を与えることがなく、耐久性を高めることができる。
また、保持器1の外径側鍔部2aの径方向の幅W1を、内径側鍔部2bの径方向の幅W2より広くして大きな断面積としたので、運転による遠心力によりころ10が外径方向に移動してポケット6の外径側端面に当って大きな負荷が作用しても、外径側端面が変形して回転に影響を与えることがなく、耐久性を高めることができる。
1 保持器、2a 外径側鍔部、2b 内径側鍔部、3a,3b 溝部、4 突部、5a,5b 抜け止め、6 ポケット、10 ころ(針状ころ)。
Claims (2)
- 外径側鍔部と内径側鍔部との間に周方向に所定の間隔で複数のポケットが設けられた保持器と、該保持器のポケット内に転動自在に収容されたころとからなるスラストころ軸受において、
前記保持器を、前記ころの外径よりやや薄い鋼板を鍛造により整形し、かつ前記外径側鍔部の径方向の幅を内径側鍔部の径方向の幅より広く形成したことを特徴とするスラストころ軸受。 - 前記保持器を、外径側鍔部と内径側鍔部との間に上下に設けた溝部を介して上下に突出する突部を設け、前記外径側鍔部と内径側鍔部との間にポケットを設けて前記突部のポケット側の上下に抜け止めを設けたことを特徴とする請求項1記載のスラストころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007023151A JP2008190564A (ja) | 2007-02-01 | 2007-02-01 | スラストころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007023151A JP2008190564A (ja) | 2007-02-01 | 2007-02-01 | スラストころ軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008190564A true JP2008190564A (ja) | 2008-08-21 |
Family
ID=39750855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007023151A Pending JP2008190564A (ja) | 2007-02-01 | 2007-02-01 | スラストころ軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008190564A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102691725A (zh) * | 2012-06-04 | 2012-09-26 | 常州光洋轴承股份有限公司 | 推力轴承尼龙分体保持架 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51129952A (en) * | 1975-05-07 | 1976-11-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | High frequency heater |
JPS62190811A (ja) * | 1986-02-18 | 1987-08-21 | 松下電器産業株式会社 | 電圧非直線性素子 |
JP2006057742A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Nsk Ltd | スラストころ軸受用保持器とその製造方法 |
-
2007
- 2007-02-01 JP JP2007023151A patent/JP2008190564A/ja active Pending
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