JP2008184545A - ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008184545A JP2008184545A JP2007019510A JP2007019510A JP2008184545A JP 2008184545 A JP2008184545 A JP 2008184545A JP 2007019510 A JP2007019510 A JP 2007019510A JP 2007019510 A JP2007019510 A JP 2007019510A JP 2008184545 A JP2008184545 A JP 2008184545A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- mass
- rubber composition
- inorganic filler
- tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 CCC=CCCC[N+](NCCCN(*)O)[O-] Chemical compound CCC=CCCC[N+](NCCCN(*)O)[O-] 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
本発明は、ウェットスキッド性能を向上させ、かつ、低い転がり抵抗を有するゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
種々の路面状態のうちで、雨の日のぬれた路面は、滑り易く、自動車の走行は危険である。また、最近では制動距離に対する規制の動きがあり、ウェットスキッド性は益々重要になってきている。
ところで、従来のウェットスキッド性を向上させる技術としては、例えば、ポリマーのガラス転移温度(Tg)を高温側へシフトさせて、損失係数(0℃・tanδ)を大きくする方法や、シリカを配合することにより、ウェット性を向上させる方法などが知られている。
ところで、従来のウェットスキッド性を向上させる技術としては、例えば、ポリマーのガラス転移温度(Tg)を高温側へシフトさせて、損失係数(0℃・tanδ)を大きくする方法や、シリカを配合することにより、ウェット性を向上させる方法などが知られている。
しかしながら、tanδを大きくする前者の方法では、ドライスキッド性や低い転がり抵抗性等、他の諸性能との両立が困難であり、また、シリカを配合する後者の方法では、ウェット時のロックμ(タイヤが完全にロックされて、100%滑っている時の摩擦係数)の改善とならない等の不都合がある。
一方、m−フェニレンビスマレイミドとシリカを併用して、ウェットスキッド性能を向上させるゴム組成物及びこれをトレッドに用いた空気入りタイヤが知られている(本願出願人による特許文献1参照)。
しかしながら、m−フェニレンビスマレイミドを配合した場合、60℃におけるtanδが十分低下せず、タイヤトレッドに用いた場合に転がり抵抗が若干大きくなるという課題があることが判った。また、上記m−フェニレンビスマレイミドの代わりにN,N−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミドを用いる技術(例えば、特許文献2参照)も知られているが、タイヤに対する転がり抵抗低減の要求は増しており、更なる改善の必要があるのが現状である。
特開2000−248115号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2001−64443号公報(特許請求の範囲、実施例等)
しかしながら、m−フェニレンビスマレイミドを配合した場合、60℃におけるtanδが十分低下せず、タイヤトレッドに用いた場合に転がり抵抗が若干大きくなるという課題があることが判った。また、上記m−フェニレンビスマレイミドの代わりにN,N−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミドを用いる技術(例えば、特許文献2参照)も知られているが、タイヤに対する転がり抵抗低減の要求は増しており、更なる改善の必要があるのが現状である。
本発明者は、上記従来の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、摩擦係数が極めて低い濡れた路面において、顕著な滑り止め効果を発揮し、ウェットスキッド性能を向上させ、かつ、低い転がり抵抗を有するゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤが得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) 天然ゴム、合成イソプレンゴム及び合成ジエン系ゴムから選ばれる少なくとも1種のゴム成分100質量部に対して、ケイ酸を含有する無機充填剤を10〜130質量部、下記一般式(I)で表されるシランカップリング剤を無機充填剤に対して1〜20質量%を含有し、更に下記一般式(II)で表されるビスマレイミド化合物を0.5〜10質量部含有してなることを特徴とするゴム組成物。
(2) ケイ酸を含有する無機充填剤がシリカであることを特徴とする上記(1)に記載のゴム組成物。
(3) ビスマレイミド化合物が下記一般式(III)で表されるN,N−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミドであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のゴム組成物。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のゴム組成物をトレッド用ゴム組成物として用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
(1) 天然ゴム、合成イソプレンゴム及び合成ジエン系ゴムから選ばれる少なくとも1種のゴム成分100質量部に対して、ケイ酸を含有する無機充填剤を10〜130質量部、下記一般式(I)で表されるシランカップリング剤を無機充填剤に対して1〜20質量%を含有し、更に下記一般式(II)で表されるビスマレイミド化合物を0.5〜10質量部含有してなることを特徴とするゴム組成物。
(3) ビスマレイミド化合物が下記一般式(III)で表されるN,N−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミドであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のゴム組成物。
本発明によれば、摩擦係数が極めて低い濡れた路面においても、顕著な滑り止め効果を発揮し、ウェットスキッド性能を向上させ、かつ、低い転がり抵抗を有するゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤが提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明のゴム組成物は、天然ゴム、合成イソプレンゴム及び合成ジエン系ゴムから選ばれる少なくとも1種のゴム成分100質量部に対して、ケイ酸を含有する無機充填剤を10〜130質量部、下記一般式(I)で表されるシランカップリング剤を無機充填剤に対して1〜20質量%を含有し、更に下記一般式(II)で表されるビスマレイミド化合物を0.5〜10質量部含有してなることを特徴とするものである。
本発明のゴム組成物は、天然ゴム、合成イソプレンゴム及び合成ジエン系ゴムから選ばれる少なくとも1種のゴム成分100質量部に対して、ケイ酸を含有する無機充填剤を10〜130質量部、下記一般式(I)で表されるシランカップリング剤を無機充填剤に対して1〜20質量%を含有し、更に下記一般式(II)で表されるビスマレイミド化合物を0.5〜10質量部含有してなることを特徴とするものである。
本発明に用いるゴム成分としては、天然ゴム、合成イソプレンゴム及び合成ジエン系ゴムから選ばれる少なくとも1種(これらの各単独又は2種以上の混合物、以下同様)が用いられ、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ハロブチルゴム、架橋ポリエチレンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等の少なくとも1種を使用することができる。
本発明に用いるケイ酸を含有する無機充填剤は、ウェットスキッド性能を向上させるために用いられるものであり、ケイ酸を含有するものであれば、特に限定されず、例えば、シリカ、アミノケイ酸、ゼオライト、クレー、シリカが固定化されたカーボンブラック等を用いることができる。また、これらのケイ酸が含まれれば、ゴム用無機充填剤として使用されるカーボンブラック等も併用される。
好ましくは、シリカの使用が望ましく、沈降法によるシリカが好ましく用いられる。シリカは、特にBET比表面積が40〜350m2/g、70〜300m2/gであるものが望ましい。このようなシリカとしては、市販では東ソーシリカ社製の「ニップシールAQ」、デグザ社製の「Ultrasil VN3」などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
これらのケイ酸を含有する無機充填剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10〜130質量部、好ましくは、20〜100質量部、更に好ましくは、30〜80質量部であることが望ましい。
このケイ酸を含有する無機充填剤の含有量が10質量部未満であると、目的のウェットスキッド性能を向上させることができず、一方、130質量部を越えると、加工性が低下する。
このケイ酸を含有する無機充填剤の含有量が10質量部未満であると、目的のウェットスキッド性能を向上させることができず、一方、130質量部を越えると、加工性が低下する。
本発明に用いるシランカップリング剤は、上記一般式(I)で表されるシランカップリング剤の少なくとも1種を用いることができる。
具体的に用いることができるシランカップリング剤としては、例えば、上記式(I)中、R1、R2、R3がエトキシ基であり、R4がプロピレン基であり、R5がヘプチル基である3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン、上記式(I)中、R1がエトキシ基であり、R2はなし、R3が2−メチル−1,3−プロパンジアルコキシ基であり、R4がプロピレン基であり、R5がヘプチル基である3−(2−メチル−1,3−プロパンジアルコキシエトキシシリル)−1−プロピルチオオクタノエートなどの少なくとも1種が挙げられる。
市販では、例えば、ジェネラルエレクトロリック社製の下記各式で示される「NXTシラン」、「NXT−LowVシラン」などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
なお、上記一般式(I)の範疇に入らないシランカップリング剤の使用は、本発明の効果を発揮することができないこととなる。
具体的に用いることができるシランカップリング剤としては、例えば、上記式(I)中、R1、R2、R3がエトキシ基であり、R4がプロピレン基であり、R5がヘプチル基である3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン、上記式(I)中、R1がエトキシ基であり、R2はなし、R3が2−メチル−1,3−プロパンジアルコキシ基であり、R4がプロピレン基であり、R5がヘプチル基である3−(2−メチル−1,3−プロパンジアルコキシエトキシシリル)−1−プロピルチオオクタノエートなどの少なくとも1種が挙げられる。
市販では、例えば、ジェネラルエレクトロリック社製の下記各式で示される「NXTシラン」、「NXT−LowVシラン」などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
これらのシランカップリング剤の含有量は、上記ケイ酸を含有する無機充填剤に対して、1〜20質量%、好ましくは、3〜15質量%、更に好ましくは、5〜12質量%であることが望ましい。
このシランカップリング剤の含有量が1質量%未満であると、シランカップリング剤を含有せしめる効果が少なく、シリカの分散不良が生じ、一方、20質量%を越えると、バンバリー中で滑りが発生する等の不具合が生じ混練り性の悪化を招く場合がある。
このシランカップリング剤の含有量が1質量%未満であると、シランカップリング剤を含有せしめる効果が少なく、シリカの分散不良が生じ、一方、20質量%を越えると、バンバリー中で滑りが発生する等の不具合が生じ混練り性の悪化を招く場合がある。
本発明に用いるビスマレイミド化合物は、ウェットスキッド性能、tanδを低下させることなく、動的貯蔵弾性率(E´)等を向上させるために用いるものであり、上記一般式(II)で表されるビスマレイミド化合物の少なくとも1種を用いることができる。
なお、上記一般式(II)中、a又はbが4以上であると、分子量が大きくなり過ぎて、含有量の割には目的の効果が得られないこととなる。
なお、上記一般式(II)中、a又はbが4以上であると、分子量が大きくなり過ぎて、含有量の割には目的の効果が得られないこととなる。
具体的に用いることができるビスマレイミド化合物としては、例えば、N,N−1,2−フェニレンジマレイミド、N,N−1,3−フェニレンジマレイミド、N,N−1,4−フェニレンジマレイミド、N,N−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミド、2,2−ビス〔4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル〕プロパン、ビス(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタンなどの少なくとも1種が挙げられる。
好ましいビスマレイミド化合物としては、効果が顕著な点から、下記一般式(III)で表されるN,N´−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミドの使用が望ましい。
好ましいビスマレイミド化合物としては、効果が顕著な点から、下記一般式(III)で表されるN,N´−(4,4−ジフェニルメタン)ビスマレイミドの使用が望ましい。
これらのビスマレイミド化合物の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.5〜10質量部、好ましくは、0.5〜5質量部であることが望ましい。
このビスマレイミド化合物の含有量が0.5質量部未満であると、ビスマレイミド化合物を含有せしめる効果少なく、ウェット性が改善されず、一方、10質量部を越えると、ゴムが硬化し過ぎる傾向がある。
このビスマレイミド化合物の含有量が0.5質量部未満であると、ビスマレイミド化合物を含有せしめる効果少なく、ウェット性が改善されず、一方、10質量部を越えると、ゴムが硬化し過ぎる傾向がある。
本発明のゴム組成物には、上記ゴム成分、ケイ酸を含有する無機充填剤、シランカップリング剤、ビスマレイミド化合物の他に、ゴム業界で通常使用される配合剤を本発明の効果を阻害しない範囲で用いることができ、例えば、充填剤、軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤などを用途に応じて適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物は、上記各成分を、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー等により混練りすることにより製造することができる。また、本発明のゴム組成物を用いてタイヤを製造する場合は、例えば、押し出し機カレンダー等により混練して押し出すことによってタイヤトレッド用ゴムを作製し、これらを成型ドラム上で他の部材と張り合わせること等でグリーンタイヤを作製し、このグリーンタイヤをタイヤモールドに収め、内側から圧を加えながら加硫する方法などにより行うことができる。また、本発明のタイヤの内部には、空気の他に窒素や不活性ガスを充填することができる。
このように構成される本発明では、天然ゴム、合成イソプレンゴム及び合成ジエン系ゴムから選ばれる少なくとも1種のゴム成分100質量部に対して、ケイ酸を含有する無機充填剤を10〜130質量部、下記一般式(I)で表されるシランカップリング剤を無機充填剤に対して1〜20質量%を含有し、更に下記一般式(II)で表されるビスマレイミド化合物を0.5〜10質量部含有せしめることにより、摩擦係数が極めて低い濡れた路面においても、顕著な滑り止め効果を発揮し、ウェットスキッド性能を向上させ、かつ、低い転がり抵抗を有するゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤが得られることとなる。
次に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に詳述するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
〔実施例1〜2及び比較例1〜3〕
下記表1に示す配合処方のゴム組成物を常法に従って作製し、加硫後の試験片を用いて、下記に示す試験方法により、引張試験、動的粘弾性試験を行った。また、下記表1に示す配合処方のゴム組成物をタイヤ用トレッドゴムとして用いて、下記示す試験方法により、各タイヤの転がり抵抗、ウェットスキッド性(操縦性)の評価を行った。
これらの結果を下記表1に示す。
下記表1に示す配合処方のゴム組成物を常法に従って作製し、加硫後の試験片を用いて、下記に示す試験方法により、引張試験、動的粘弾性試験を行った。また、下記表1に示す配合処方のゴム組成物をタイヤ用トレッドゴムとして用いて、下記示す試験方法により、各タイヤの転がり抵抗、ウェットスキッド性(操縦性)の評価を行った。
これらの結果を下記表1に示す。
(引張試験)
145℃、で加硫後、JIS K6251:2004に基づいて引張試験を行い(3号試験片使用)、300%伸長時の引張応力(M300)を測定した。各データは比較例1を100として指数表示した。指数が大きいほど引張応力(M300)が高いことを示す。なお、本発明では、目的のタイヤ性能を発現する上では、E´(動的貯蔵弾性率)を高く保ちつつM300をやや低くする方が好適である。
145℃、で加硫後、JIS K6251:2004に基づいて引張試験を行い(3号試験片使用)、300%伸長時の引張応力(M300)を測定した。各データは比較例1を100として指数表示した。指数が大きいほど引張応力(M300)が高いことを示す。なお、本発明では、目的のタイヤ性能を発現する上では、E´(動的貯蔵弾性率)を高く保ちつつM300をやや低くする方が好適である。
(動的粘弾性試験)
東洋精機社製、スペクトメーター(動的粘弾性動的粘弾性試験機)を用い、周波数52Hz、歪2%でE´(動的貯蔵弾性率)については室温、tanδ(損失係数)について60℃で測定した。各データは比較例1を100として指数表示した。E´は指数が大きいほど高弾性であることを示し、tanδは指数が小さいほど発熱性が低いことを示す。
東洋精機社製、スペクトメーター(動的粘弾性動的粘弾性試験機)を用い、周波数52Hz、歪2%でE´(動的貯蔵弾性率)については室温、tanδ(損失係数)について60℃で測定した。各データは比較例1を100として指数表示した。E´は指数が大きいほど高弾性であることを示し、tanδは指数が小さいほど発熱性が低いことを示す。
(タイヤ性能試験:転がり抵抗、操縦性)
下記表1に示す配合処方のゴム組成物をタイヤ用トレッドゴムとして用いて、一層構造のトレッドでタイヤサイズ185/70R14の空気入りタイヤを試作し、各タイヤのウェットスキッド性(操縦性)を実車走行にて、下記方法で評価した。
下記表1に示す配合処方のゴム組成物をタイヤ用トレッドゴムとして用いて、一層構造のトレッドでタイヤサイズ185/70R14の空気入りタイヤを試作し、各タイヤのウェットスキッド性(操縦性)を実車走行にて、下記方法で評価した。
1.転がり抵抗
各タイヤに1.7kg/cm2の内圧を充填した後、395kgの荷重を作用しながら、大型試験ドラムを自足80kmで所定時間走行させ、次に、前記ドラムの駆動力を遮断して、各タイヤを慣性走行させ、このときのタイヤの減速度から転がり抵抗性を求め、比較例1の各評価値を100として指数表示した。指数が大きいほど低い転がり抵抗性であることを示す。
各タイヤに1.7kg/cm2の内圧を充填した後、395kgの荷重を作用しながら、大型試験ドラムを自足80kmで所定時間走行させ、次に、前記ドラムの駆動力を遮断して、各タイヤを慣性走行させ、このときのタイヤの減速度から転がり抵抗性を求め、比較例1の各評価値を100として指数表示した。指数が大きいほど低い転がり抵抗性であることを示す。
2.操縦性
水を撒いてウェット路としたテストコースにて、各新品タイヤについて実車走行を行い、駆動性、制動性、ハンドル応答性、操縦時のコントロール性を、比較例1のタイヤをそれぞれコントロールタイヤとして、テストドライバーが下記評価基準で総合評価した。
評価基準:
+1:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが微妙に分かる程度に良いと感じる場合
+2:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが明確に分かる程度に良いと感じる場合
+3:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーのうち熟練ドライバーが分かる程度に良いと感じる場合
+4:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーが分かる程度に良いと感じる場合
−1:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが微妙に分かる程度に悪いと感じる場合
−2:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが明確に分かる程度に悪いと感じる場合
−3:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーのうち熟練ドライバーが分かる程度に悪いと感じる場合
−4:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーが分かる程度に悪いと感じる場合
水を撒いてウェット路としたテストコースにて、各新品タイヤについて実車走行を行い、駆動性、制動性、ハンドル応答性、操縦時のコントロール性を、比較例1のタイヤをそれぞれコントロールタイヤとして、テストドライバーが下記評価基準で総合評価した。
評価基準:
+1:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが微妙に分かる程度に良いと感じる場合
+2:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが明確に分かる程度に良いと感じる場合
+3:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーのうち熟練ドライバーが分かる程度に良いと感じる場合
+4:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーが分かる程度に良いと感じる場合
−1:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが微妙に分かる程度に悪いと感じる場合
−2:コントロールタイヤに比べてプロテストドライバーが明確に分かる程度に悪いと感じる場合
−3:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーのうち熟練ドライバーが分かる程度に悪いと感じる場合
−4:コントロールタイヤに比べて一般ドライバーが分かる程度に悪いと感じる場合
上記表1の結果から明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜2は、本発明の範囲外となる比較例1〜3に比べて、摩擦係数が極めて低い濡れた路面においても、顕著な滑り止め効果を発揮し、ウェットスキッド性能を向上させ、かつ、低い転がり抵抗を有するゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤであることが判明した。
本発明では、乗用車、トラック、バス、二輪車用等のタイヤのトレッド等に好適に使用できるゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤが得られる。
Claims (4)
- ケイ酸を含有する無機充填剤がシリカであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 請求項1〜3の何れか一つに記載のゴム組成物をトレッド用ゴム組成物として用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007019510A JP2008184545A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007019510A JP2008184545A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008184545A true JP2008184545A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39727797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007019510A Pending JP2008184545A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008184545A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010125123A1 (en) | 2009-04-30 | 2010-11-04 | Dow Corning Corporation | Elastomer compositions modified by silanes |
WO2012059529A1 (en) | 2010-11-03 | 2012-05-10 | Dow Corning Corporation | Epoxidised elastomer compositions modified by silanes |
US8476375B2 (en) | 2008-07-03 | 2013-07-02 | Dow Corning Corporation | Polymers modified by silanes |
US8569417B2 (en) | 2008-07-03 | 2013-10-29 | Dow Corning Corporation | Modified polyolefins |
US9045578B2 (en) | 2010-01-06 | 2015-06-02 | Dow Corning Corporation | Process for forming crosslinked and branched polymers |
US9181379B2 (en) | 2010-01-06 | 2015-11-10 | Dow Corning Corporation | Modified polyolefins |
US9493615B2 (en) | 2010-01-06 | 2016-11-15 | Dow Corning Corporation | Organopolysiloxanes containing an unsaturated group |
JP2017190366A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物の製造方法及び空気入りタイヤ |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63289041A (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-25 | Bridgestone Corp | タイヤ用ゴム組成物 |
JP2001064443A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-13 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および空気入りタイヤ |
JP2003176378A (ja) * | 2001-10-05 | 2003-06-24 | Bridgestone Corp | ゴム組成物 |
JP2005517067A (ja) * | 2002-02-07 | 2005-06-09 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | タイヤ用トレッド |
JP2005263998A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2005281621A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2008534703A (ja) * | 2005-03-24 | 2008-08-28 | シュティヒティング ダッチ ポリマー インスティテュート | 遊離基で開始される加硫プロセスにおけるスコーチ遅延 |
JP2008545828A (ja) * | 2005-05-26 | 2008-12-18 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 有機ケイ素カップリング系を含むタイヤ用のゴム組成物 |
-
2007
- 2007-01-30 JP JP2007019510A patent/JP2008184545A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63289041A (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-25 | Bridgestone Corp | タイヤ用ゴム組成物 |
JP2001064443A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-13 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および空気入りタイヤ |
JP2003176378A (ja) * | 2001-10-05 | 2003-06-24 | Bridgestone Corp | ゴム組成物 |
JP2005517067A (ja) * | 2002-02-07 | 2005-06-09 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | タイヤ用トレッド |
JP2005263998A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2005281621A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2008534703A (ja) * | 2005-03-24 | 2008-08-28 | シュティヒティング ダッチ ポリマー インスティテュート | 遊離基で開始される加硫プロセスにおけるスコーチ遅延 |
JP2008545828A (ja) * | 2005-05-26 | 2008-12-18 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 有機ケイ素カップリング系を含むタイヤ用のゴム組成物 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8476375B2 (en) | 2008-07-03 | 2013-07-02 | Dow Corning Corporation | Polymers modified by silanes |
US8569417B2 (en) | 2008-07-03 | 2013-10-29 | Dow Corning Corporation | Modified polyolefins |
WO2010125123A1 (en) | 2009-04-30 | 2010-11-04 | Dow Corning Corporation | Elastomer compositions modified by silanes |
US9045578B2 (en) | 2010-01-06 | 2015-06-02 | Dow Corning Corporation | Process for forming crosslinked and branched polymers |
US9181379B2 (en) | 2010-01-06 | 2015-11-10 | Dow Corning Corporation | Modified polyolefins |
US9493615B2 (en) | 2010-01-06 | 2016-11-15 | Dow Corning Corporation | Organopolysiloxanes containing an unsaturated group |
WO2012059529A1 (en) | 2010-11-03 | 2012-05-10 | Dow Corning Corporation | Epoxidised elastomer compositions modified by silanes |
JP2017190366A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物の製造方法及び空気入りタイヤ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4566888B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP6189976B2 (ja) | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5196882B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ | |
JP5154071B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP2604999B2 (ja) | タイヤ | |
JP2009091482A (ja) | スタッドレスタイヤに用いるトレッド用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するスタッドレスタイヤ | |
JP5894182B2 (ja) | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ | |
JP2010126672A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP2008184545A (ja) | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP2008101158A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッド、サイドウォールを有するタイヤ | |
WO2017064939A1 (ja) | タイヤ | |
JP2005248021A (ja) | トレッド用ゴム組成物 | |
JP2004091505A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ | |
US5780535A (en) | Rubber compositions for use in tire tread | |
JP5117035B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP5002186B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP2007332246A (ja) | ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ | |
JP4559167B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2004026954A1 (ja) | タイヤ | |
JP3384794B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP5232203B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物、その製造方法及びスタッドレスタイヤ | |
JP2002088193A (ja) | トレッドゴム組成物 | |
JPH08225684A (ja) | ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたタイヤトレッド及び該トレッドを有するタイヤ | |
JP2002338750A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP2004123926A (ja) | タイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120817 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121211 |