JP2008024135A - 航空機用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッドセンター部が少なくともタイヤ半径方向内側からラジアルカーカス2、複数のコード3Aをベルトゴム3Bで被覆してなるベルト層の一層以上からなるベルト3及び/又はクッションゴム4、並びに有機繊維コードのゴム引き層よりなる少なくとも一層の保護層5と、該保護層の外周上に配した更生ゴム9とを備えた更生ゴム層8を有する航空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記保護層5を構成する有機繊維コードにポリケトン繊維のコードを適用し、かつ、前記更生ゴム層8の更生界面Sから5mm以内の部分の硫黄濃度を0.75〜1.80質量%とする。
【選択図】図3
Description
C ≦ −0.015×N2+0.65×N+1.80 ・・・(I)
[式中、Cはベルトゴム及び/又はクッションゴム中の硫黄濃度(質量%)であり、Nは更生回数である]の関係を満たすことを特徴とする。ここで、前記更生回数Nは、10以下の自然数であることが好ましい。
σ ≧ −0.01E+1.2 ・・・(II)
σ ≧ 0.02 ・・・(III)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]の関係を満たすポリケトン繊維コードである。
C ≦ −0.015×N2+0.65×N+1.80 ・・・(I)
[式中、Cはベルトゴム及び/又はクッションゴム中の硫黄濃度(質量%)であり、Nは更生回数である]の関係を満たすことを特徴とする。
σ ≧ −0.01E+1.2 ・・・(II)
σ ≧ 0.02 ・・・(III)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]の関係を満たすポリケトン繊維コードであることが好ましい。なお、熱収縮応力σは、一般的なディップ処理を施した加硫前のポリケトン繊維コードをサンプル長25cmで固定して、5℃/分の昇温速度で加熱し、177℃時にコードに発生する応力であり、また、上記ポリケトン繊維コードの25℃における49N荷重時の弾性率Eは、JISのコード引張り試験によるS-Sカーブ(応力−歪み曲線)を測定し、25℃における49N荷重時の接線から算出した弾性率である。ここで、式(II)及び式(III)の関係を満たすポリケトン繊維コードは、高温時に高い熱収縮応力を持つため、離着陸等の高速走行(高温)時に遠心力の作用によるトレッド面の径方向外方への迫り出しが大きくならず、高い剛性を発揮してタイヤ耐久性能(特に耐カット性)を保持し、一方滑走路上の異物により損傷を受けた後の高速回転(高温)時でも高い接着性および剛性を発揮して保護層とトレッド間でピールオフの発生をより確実に抑制することができる。
*2 N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド.
幅40mm,刃先角度30度のカッターを1620kPaの内圧充填下の供試タイヤのトレッドセンター部にその幅方向に向けて規定荷重(24860kg)の5%に相当する力で垂直に押し付けた際に生ずるカット深さを測定することにより評価し、比較例4の新品タイヤのカット深さの逆数を100として指数表示した。指数値が大きい程、耐カット性に優れていることを示す。
1620kPaの内圧充填下の供試タイヤのトレッドセンター部にタイヤ幅方向に幅400mm、深さ15mmのカット傷を形成した後、該タイヤをドラム試験機上で規定荷重(24860kg)下トレッド剥がれ(ピールオフ)を生ずるまで走行させることにより評価し、比較例4の新品タイヤでピールオフが生じた時のドラム速度を100として指数表示した。指数値が大きい程、耐ピールオフ性に優れていることを示す。
試験サンプルに対して、JIS K6251「加硫ゴムの引張試験方法」に準拠して引張試験を行い、引張強さ(Tb)を測定し、比較例3(従来例)の新品タイヤから採取した試験サンプルの引張強さを100として指数表示した。指数値が大きい程、引張強さが大きいことを示す。
試験サンプル200mgに対して、東洋精機製比重測定機を用いて比重を測定すると共に、LECO社製SC-432を用いて硫黄含有量を測定し、硫黄濃度(質量%)を算出した。
試験サンプルに対して、JIS K6256「加硫ゴムの接着試験方法」に準拠して剥離試験を行い、剥離強力を測定し、比較例3(従来例)の新品タイヤから採取した試験サンプルの剥離強力を100として指数表示した。指数値が大きい程、剥離強力が大きいことを示す。
2 ラジアルカーカス
2A コード
2B コーティングゴム
3 ベルト
3A コード
3B ベルトゴム
4 クッションゴム
5 保護層
5A 有機繊維コード
5B コーティングゴム
6 トレッドゴム
7 ゴムリボン
8 更生ゴム層
8’ 更生ゴム層の更生界面から5mm以内の部分
9 更生ゴム
P タイヤ赤道面
S 更生界面
D タイヤ半径方向最外側のカーカスプライを構成するコード又はベルト層を構成するコードと更生界面との距離
Claims (8)
- トレッドセンター部が少なくともタイヤ半径方向内側からラジアルカーカス、複数のコードをベルトゴムで被覆してなるベルト層の一層以上からなるベルト及び/又はクッションゴム、有機繊維コードのゴム引き層よりなる少なくとも一層の保護層、並びにトレッドゴムを有する航空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記保護層を構成する有機繊維コードがポリケトン繊維のコードであり、
前記ベルトゴム及び/又はクッションゴム中の硫黄濃度が0.75〜1.80質量%であることを特徴とする航空機用空気入りラジアルタイヤ。 - トレッドセンター部が少なくともタイヤ半径方向内側からラジアルカーカス、複数のコードをベルトゴムで被覆してなるベルト層の一層以上からなるベルト及び/又はクッションゴム、並びに有機繊維コードのゴム引き層よりなる少なくとも一層の保護層と、該保護層の外周上に配した更生ゴムとを備えた更生ゴム層を有する航空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記保護層を構成する有機繊維コードがポリケトン繊維のコードであり、
前記更生ゴム層は、更生界面から5mm以内の部分の硫黄濃度が0.75〜1.80質量%であることを特徴とする航空機用空気入りラジアルタイヤ。 - トレッドセンター部が少なくともタイヤ半径方向内側からラジアルカーカス、複数のコードをベルトゴムで被覆してなるベルト層の一層以上からなるベルト及び/又はクッションゴム、並びに有機繊維コードのゴム引き層よりなる少なくとも一層の保護層と、該保護層の外周上に配した更生ゴムとを備えた更生ゴム層を有する航空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記保護層を構成する有機繊維コードがポリケトン繊維のコードであり、
前記ベルトゴム及び/又はクッションゴム中の硫黄濃度Cと更生回数Nとが、下記式(I):
C ≦ −0.015×N2+0.65×N+1.80 ・・・(I)
[式中、Cはベルトゴム及び/又はクッションゴム中の硫黄濃度(質量%)であり、Nは更生回数である]の関係を満たすことを特徴とする航空機用空気入りラジアルタイヤ。 - 前記保護層を構成する有機繊維コードが、下記式(II)及び式(III):
σ ≧ −0.01E+1.2 ・・・(II)
σ ≧ 0.02 ・・・(III)
[式中、σは177℃における熱収縮応力(cN/dtex)であり、Eは25℃における49N荷重時の弾性率(cN/dtex)である]の関係を満たすポリケトン繊維コードであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。 - 前記式(IV)中のAがエチレンであることを特徴とする請求項5に記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ラジアルカーカスが複数のコードをコーティングゴムで被覆してなるカーカスプライの一枚以上からなり、
タイヤ半径方向最外側のカーカスプライを構成するコード又は前記ベルト層を構成するコードと更生界面との距離が5mm以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。 - 前記更生回数Nが10以下の自然数であることを特徴とする請求項3に記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010116111A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Bridgestone Corp | 航空機用更生タイヤおよびその製造方法 |
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JP2000219778A (ja) * | 1999-02-02 | 2000-08-08 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用タイヤ又はその更生タイヤ用のトレッドゴム組成物 |
JP2001030709A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-02-06 | Bridgestone Corp | 重荷重用ラジアルタイヤ |
JP2001295134A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-26 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維およびポリケトンコード |
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2006
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