JP2008016472A - 高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光ダイオードを点灯駆動する定電流回路の各部品を、第1基板11と第2基板12とで構成される回路基板本体3に実装する。第2基板12の下面にダイオードD1、電解コンデンサC2、チョークコイルL1、ドライバIC2等を実装する。第1基板11の上面には、ヒューズF、ノイズフィルタL4、フィルムコンデンサC1等を実装する。また、第1基板11の下面には、ダイオードブリッジB1、バリスタZ1を実装する。
【選択図】図2
Description
図21は、例えば、宝石等の陳列用のショーケースで使用されているスタンド式の照明器具を示し、スタンド本体65の上部の支持体66の先端に回動自在に設けた器具62に照明灯60が着脱自在に装着される構造のものである。
しかしながら、ハロゲンランプは、ランプの発熱が高く、管壁温度は、250度以上、900度未満とする必要があり、ランプの周辺は非常に高温となる。そのため、ハロゲンランプにて照射されている物品も熱を帯びてしまうことになる。
この発光ダイオードの発光原理は、周知のように発光ダイオードのチップに順方向電圧をかけると、チップの中を電子と正孔が移動して電流が流れる。この電子等の移動中に、電子と正孔がぶつかると電子と正孔が結合する(再結合:N極とS極のように引き合い結合する。)。電子と正孔が結合前に、もともと持っていたエネルギーよりも小さなエネルギーになり、その時に余ったエネルギーロスが光に変換され発光される。
したがって、定格電流を超えないように、発光ダイオードに直列に抵抗を接続するなどして、発光ダイオードの定格電流を制限する必要がある。
交流印加の定電流回路の基板は、基板内で交流を直流に変換する回路が必要となるが、直流印加型の基板よりは、設置スペースははるかに狭くすることが可能である。
このようにした場合、現在まで使用しているハロゲンランプ用の器具62は、使用できなくなり、また、別途製作した発光ダイオード用の専用の器具自体を購入せざるを得ず、結果的にコスト高となる。
また、放熱フィン73の一部には電解コンデンサ71の上部の逃げとしての略コ字型の切欠部74が切り欠いてある。なお、放熱フィン73はビス75にてスペーサ72を介して基板70側に固定される。
以上の理由により市場での発光ダイオードの採用が遅れているのが現状である。
前記ダイオードブリッジB1の出力側に接続されるチョークコイルL1と、前記ダイオードブリッジB1の出力を平滑する電解コンデンサC2と、この電解コンデンサC2にて平滑された直流電源が供給され高出力タイプの発光ダイオード1を定電流にて点灯駆動するドライバIC2を主部品として構成される二次側回路とからなる定電流回路において、
前記一次側回路を構成している部品を実装する第1基板11と、前記二次側回路を構成している部品を実装する第2基板12とを設け、この両基板11、12の大きさを略同じ大きさに形成すると共に、第1基板11と第2基板12とを平行に2段重ねにしていることを特徴としている。
上記各部品を両面実装する基板40を横長に形成し、前記ノイズフィルタL4、チョークコイルL1及び電解コンデンサC2を前記基板40の同一面に実装していることを特徴としている。
また、第1基板11と第2基板12の一部を欠落させた場合には、その欠落部分に第1基板11と第2基板12とを接続するリード線23を配置できて、リード線23の配線も容易となる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は順電流が100mA〜1Aの高出力タイプの発光ダイオード1を点灯駆動するための定電流回路を示しており、入力電源はAC100Vの交流電源である。
また、これらの主要部品の内、ノイズフィルタL4、チョークコイルL1及び電解コンデンサC2が部品高さが高く、ダイオードブリッジB1、バリスタZ1、コンデンサC1、ドライバIC2は、部品高さが低い形状のものである。さらに、ドライバIC2は、発光ダイオード1の点灯時の発熱が大きく、電解コンデンサC2は周囲温度の上昇で熱影響を受け易く、該熱にて部品寿命が大きく影響を受ける特性を持つものである。なお、本実施形態で使用しているドライバIC2は、従来のドライバIC76とは異なるものを用いている。
特に、基板を2段にした場合には、1段に比べて投影面積を1/2にすることができ、また、大型部品の位置関係を設定することにより、空間の有効活用を図って、2段の高さを低くできて、基板の実質占有体積を減じることが可能となる。
また、第1基板11の両側にも下部スペーサ14の上部に形成したネジ部20が挿通する穴21が穿孔されていて、この穴21を挿通した下部スペーサ14のネジ部20がスペーサ13の下部に形成したねじ穴22に螺着することで、第1基板11がスペーサ13に固定される。また、同時に下部スペーサ14が第1基板11の下面に固定される。
すなわち、図2〜図6に示すように、第2基板12の下面には図1に示す制御回路である二次側回路の部品を実装したものであり、具体的には、第2基板12の下面にダイオードD1、電解コンデンサC2、チョークコイルL1、ドライバIC2等を実装している。また、第2基板12の上面には抵抗R1〜R3、コンデンサC3等を実装している。
ここで、第1基板11の下面に設けている下部スペーサ14は、照明灯の器具内への組み込み時に、回路基板本体3を設置し易くするために設けたものであり、スペーサ13より短く形成している。この短い下部スペーサ14による第1基板11の空間部分にダイオードブリッジB1やバリスタZ1を配置することで、空間を有効に活用している。
また、他の部品も上下方向に対して重ならないようにして、第1基板11と第2基板12との間の上下方向の寸法を一番背の高い部品、例えばノイズフィルタL4あるいはチョークコイルL1に近づけるようにしている。このようにして、使用部品のチョークコイルL1及び電解コンデンサC2と、ノイズフィルタL4を互い違いにすることで、第1基板11と第2基板12との間の寸法を短くできて、回路基板本体3の全高を極力縮めることができる。つまり、回路基板本体3を小型化することができる。これにより、現状のハロゲンランプの照明灯内に収納することが容易となる。
なお、基板を3段以上の複数段で構成した場合には、各基板間の配線及び段構成を維持させる機構(スペーサ締結機構)が複雑になり、複段化のメリットが損なわれるため、本実施形態のように2段の基板構成が最も優れている。
このように、リード線23を基板11、12の内側に配線しているので、回路基板本体3の水平方向の面積を両基板11、12以上の大きくはならず、小型化を図ることができる。
これにより、電源用ケーブル5から発生したノイズが発光ダイオード接続用ケーブル4に重畳するなどの影響を防止することができる。
図8は、照明灯30の本体31内に回路基板本体3を配置し、反射板32内に複数の高出力タイプの発光ダイオード1を基板33に実装して構成した光源部34を配置した場合である。また、回路基板本体3の一方の電源用ケーブル5は口金部35に接続され、他方の電源用ケーブル5は口金部35の先端の先端接触部36に接続されている。回路基板本体3の一対の発光ダイオード接続用ケーブル4は光源部34の基板33に接続されている。
図10は、図8及び図9に示す照明灯30とは異なるタイプの照明灯30を示し、口金部35の形状が異なる場合である。なお、この場合、複数の高出力タイプの発光ダイオード1を用いている。
すなわち、回路基板本体3の大きさは、現状の照明灯30の本体31内に入る大きさとしており、ハロゲンランプの代わりに本発明の回路基板本体3、発光ダイオード1等を内蔵することで、発熱しない照明灯30を提供することができる。つまり、同じ大きさの第1基板11と第2基板12とを平行に2段重ねにしているので、第1基板11と第2基板12とで構成される回路基板本体3を小型化でき、現状のハロゲンランプの照明灯内に収納できて、現状の照明灯の大きさを変更せずにハロゲンランプから発光ダイオード1に変更した照明灯を提供することができる。これにより、照明灯30を使用しても、光源の照射されている部分は熱の影響を受けることがなく、店舗等の陳列商品が劣化することもなく、また、生鮮食料品では長時間にわたって照射されても鮮度の低下をきたすこともない。
先の実施形態では、両基板11、12共に円形としていたが、円形に限られるものではない。例えば、図11に示すように、第1基板11は円形(丸型)とし、第2基板12の縁部を一部切り欠いて、その切り欠いて形成された切欠部分37に上下の基板11、12間を接続するリード線23を配設するようにしても良い。
また、図12に示すように、両基板11、12共に縁部の一部を切り欠いて形成した切欠部分37にリード線23を配設するようにしても良い。このように切欠部分37にリード線23を配設することで、回路基板本体3の外形内に位置させることができ、また、リード線23も外側部分に位置するので、リード線23の配線も容易となる。
次に、第3の実施形態について説明する。先の実施形態では基板11、12を円形として2段構成としていたが、本実施形態では、1枚の基板であって、基板を横長にして、全長(横方向の長さ)を極力短くしたものである。
すなわち、基板40の上面には一端から他端に向かって、ヒューズF、ノイズフィルタL4、電解コンデンサC2、チョークコイルL1を実装し、また、基板40の下面には、一端から他端に向かって、バリスタZ1、コンデンサC1、ダイオードブリッジB1、ドライバIC2等を実装している。これにより、回路基板本体3の高さを低くできて、小型化を図ることができる。
発熱のあるドライバIC2と、熱により寿命に影響のある電解コンデンサC2とは基板40の反対側の面に実装しており、これにより、ドライバIC2からの電解コンデンサC2への熱の影響を無くして、電解コンデンサC2の長寿命化を図ることができる。
図14は図8の場合と同様に照明灯30の内部に横長の基板40で構成した回路基板本体3を配設した状態を示している。基本的には、図8の場合と同様なので、詳細な説明は省略する。
この図15に示す実施形態では、回路基板本体3を支持体61内に配設しているので、照明灯30側は発光ダイオードのみで良く、そのため、照明灯30の大きさを小型にでき、デザイン的にも向上させることができる。特に、照明灯30側の設計の自由度が向上し、種々のデザイン設計も可能とすることができる。
図16は第4の実施形態の定電流回路を示し、本実施形態では、発光ダイオード1に調光機能を持たせた場合である。ドライバIC2の接続端子に調光用のボリュームVRを接続し、このボリュームVRを回すことで、発光ダイオード1の明るさを変化させることができる。
図17は、図15の場合と同様に電源回路を設けていない、高出力タイプの発光ダイオードのみを搭載した照明灯30を点灯させる場合であり、回路基板本体3に実装したボリュームVRの位置に対応した支持体61に穴を開けておき、この穴にドライバー43の先端を挿入する。そして、ドライバー43の先端にてボリュームVRを調整して調光を設定する。
この図18に示す場合は、ボリュームVRをスタンド台45の前面に設けているので、いつでも任意の明るさを設定することができる。
この制御盤53には、各照明灯30に対応した調光用のボリュームVRがそれぞれ設けられており、このボリュームVRを調整することで、任意の照明灯30を調光することができるようになっている。
2 ドライバIC
3 回路基板本体
4 発光ダイオード接続用ケーブル
5 電源用ケーブル
11 第1基板
12 第2基板
23 リード線
B1 ダイオードブリッジ
C2 電解コンデンサ
L1 チョークコイル
L4 ノイズフィルタ
Claims (8)
- 入力側が交流電源に接続されるノイズフィルタ(L4)と、このノイズフィルタ(L4)の出力側に接続され交流を整流するダイオードブリッジ(B1)とを主部品として構成される一次側回路と、
前記ダイオードブリッジ(B1)の出力側に接続されるチョークコイル(L1)と、前記ダイオードブリッジ(B1)の出力を平滑する電解コンデンサ(C2)と、この電解コンデンサ(C2)にて平滑された直流電源が供給され高出力タイプの発光ダイオード(1)を定電流にて点灯駆動するドライバIC(2)を主部品として構成される二次側回路とからなる定電流回路において、
前記一次側回路を構成している部品を実装する第1基板(11)と、前記二次側回路を構成している部品を実装する第2基板(12)とを設け、この両基板(11)(12)の大きさを略同じ大きさに形成すると共に、第1基板(11)と第2基板(12)とを平行に2段重ねにしていることを特徴とする高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。 - 前記第1基板(11)に実装したノイズフィルタ(L4)は前記第2基板(12)の方向に向けて配置し、前記第2基板(12)に実装したチョークコイル(L1)と電解コンデンサ(C2)は前記第1基板(11)の方向に向けて配置し、
前記ノイズフィルタ(L4)及びチョークコイル(L1)と電解コンデンサ(C2)とはそれぞれ水平面上で相対的に位置をずらして配置していることを特徴とする請求項1に記載の高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。 - 前記第1基板(11)と第2基板(12)との間には前記一次側回路と二次側回路を接続するリード線(23)を接続し、
交流電源側に接続される電源用ケーブル(5)を前記第1基板(11)より導出すると共に、前記発光ダイオード(1)に接続される発光ダイオード接続用ケーブル(4)を前記第2基板(12)より前記電源用ケーブル(5)に対して逆方向に導出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。 - 前記第1基板(11)と第2基板(12)とを円形に、若しくは一部を欠落させた略円形にしていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。
- 前記リード線(23)、電源用ケーブル(5)及び発光ダイオード接続用ケーブル(4)は、両基板(11)(12)の投影面積内に配置していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。
- 前記両基板(11)(12)を平行2段重ねに配置構成するためのスペーサ(13)を合成樹脂製としていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。
- 入力側が交流電源に接続されるノイズフィルタ(L4)と、このノイズフィルタ(L4)の出力側に接続され交流を整流するダイオードブリッジ(B1)と、このダイオードブリッジ(B1)の出力側に接続されるチョークコイル(L1)と、前記ダイオードブリッジ(B1)の出力を平滑する電解コンデンサ(C2)と、この電解コンデンサ(C2)にて平滑された直流電源が供給され高出力タイプの発光ダイオード(1)を定電流にて点灯駆動するドライバIC(2)を主部品として構成される定電流回路において、
上記各部品を両面実装する基板(40)を横長に形成し、前記ノイズフィルタ(L4)、チョークコイル(L1)及び電解コンデンサ(C2)を前記基板(40)の同一面に実装していることを特徴とする高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。 - 前記ドライバIC(2)を、前記電解コンデンサ(C2)とは反対側の面に実装していることを特徴とする請求項7に記載の高出力発光ダイオード駆動用の定電流回路基板。
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