JP2005235565A - 高圧放電ランプ点灯装置及び一体型照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 AC電源1を直流化する直流電源回路3と、直流を1kHz以上の高周波に変換するインバータ回路4と、インバータ回路4を駆動する制御回路5と、高圧放電ランプ7の放電開始に必要な放電開始電圧を高圧放電ランプ7に印加すると共に、インバータ回路4の出力を高圧放電ランプ7に印加する負荷回路6と、直流電源回路3、インバータ回路4及び制御回路5を実装した第1の基板81と、負荷回路6を実装した第2の基板82とを備える。
【選択図】 図1
Description
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る高圧放電ランプ点灯装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施の形態に係る高圧放電ランプ点灯装置は、商用電源等のAC電源1と、AC電源1を直流化するノイズフィルタ2(電流ヒューズを含む)と、倍電圧整流回路である直流電源回路3と、直流電源回路3の出力を高周波出力に変換するインバータ回路4と、インバータ回路4を制御する制御回路5と、インバータ回路4からの高周波出力をランプ7に投入する負荷回路6とを備えている。
なお、図2においては、例えば口金83と基板81間に接続される配線等、リード状の配線が省略されている。
図3(a)に示すように、基板81においては、基板中心部にランプ7が垂直に貫通する構成とし、各電子部品は、ランプ7からの熱の影響を受け難くするため、基板外周に寄せて配置されている。なお、制御回路5の部品のうち面実装部品は、基板81のどちらの面に実装してもよい。
なお、本実施の形態では、基板81,82の外径はいずれもφ56mmとしている。基板の外径をφ56mmとすることで、2mmの肉厚のハウジングを装着した場合、一体型照明器具全体の外径がφ60となり、白熱電球と同等の外径とすることができる。
ここで、チョークコイル62を1.25mH、カップリングコンデンサ61を0.068μF、共振コンデンサ63a,63b,63cをそれぞれ8200pFとしている。
即ち、f1は主に放電開始後のランプ電流又はランプ電力を決定し、f2は主に放電開始前にランプ7に印加する放電開始電圧を決定する役割を持つものである。
一般に高圧放電ランプを1kHz以上の高周波で点灯すると、発光管内部で音波の進行波と反射波により定在波が発生し、その定在波の圧力によって放電アークを不安定にするいわゆる音響共鳴現象が起こり易くなることが知られている。そこで、放電開始後は音響共鳴現象を回避するために、定在波が発生しない周波数帯(以下、「窓」という)で点灯する必要がある。
また、変調周期Tについては、f1とf2とのランプ電流の違いによる明るさの段差が視認できない程度であればよく、20ms以下とするのが望ましい。従って、本実施の形態では、T=11msとしている。
実施の形態1においては、一体型照明器具の構成部品が全て一体化されたものを示したが、本実施の形態においては、リフレクタ部が脱着可能なものを示す。
実施の形態1においては、点灯周波数をf1及びf2で変調するものを示したが、本実施の形態においては、さらに、点灯装置の保護機能を加えたものを示す。
また、口金81と直流電源回路3との間に温度ヒューズ70を挿入・接続すると共に、この温度ヒューズ70をランプ7の近傍に取り付けることにより、ランプ7が所定の温度以上になった場合に、温度ヒューズ70を断線させることができる。
再点灯待機状態では、温度ヒューズ70の検出温度は通常点灯時より低くなるのに対し、サーミスタ43の検出温度は通常点灯時よりも高くなり、間もなく間欠駆動となる。
なお、再点灯待機状態におけるインバータ回路4の駆動/停止の周期は数秒〜数十秒程度を想定している。
これにより、再点灯待機時はインバータ4を間欠運転し、ランプ寿命末期の場合は点灯装置全体を使用不能なものとすることができる。
また、温度ヒューズ70を制御回路5内に接続し、ランプ寿命末期の際に、制御回路5が出力できないようにしてもよい。
実施の形態1においては、1本のランプを装着するものを示したが、本実施形態においては、複数のランプを接続するものを示す。
ここで、仮にランプ7aの点灯中にAC電源1を切断して消灯した直後にAC電源1を再投入した場合、一瞬再点灯待機状態に入るが、すぐにランプ7bとランプ7cのいずれかのうち点灯し易い方が点灯を開始することになる。
なお、温度ヒューズ71a,71b,71cはヒューズの類であればよいので、図14に示す回路記号に限定されることなく、例えば、素子の消費電力が所定値以上になったら断線するヒューズ抵抗等を用いてもよい。
ちなみに、メタルハライドランプの寿命は1万時間程度のものが一般的である。本実施の形態においても使用するランプの寿命を1万時間とすると、約3万時間の寿命を確保することができる。
実施の形態4においては、装着された複数のランプそれぞれにヒューズを直列接続して寿命末期のランプを切り離す構成のものを示したが、本実施の形態においては、寿命の進んでいないランプを選択的に点灯させる構成のものを示す。
AC電源1を投入すると、定電圧源91からダイオード92、抵抗93を介してコンデンサ96を充電し、AC電源1を切断すると、抵抗95、ダイオード94を介してコンデンサ96を定電圧源91に対して放電するものである。コンパレータ97a,97b,97c,97dは、コンデンサ96の電圧に応じて、出力を高レベル(High)か低レベル(Low)に切り換え、トランジスタ98a,98bのオン/オフにより制御回路5の駆動/停止を決定するものである。
なお、図17において、抵抗93は抵抗95よりも抵抗値を充分小さくし、コンデンサ96の充電速度よりも放電速度を大幅に遅くしている。
なお、V1<Vc≦V3であれば、制御回路5は、2回の駆動開始動作を行うことになる。また、コンデンサ96の放電時間を長くするために、電気二重層コンデンサ等を用いてもよい。
実施の形態1においては、ハウジング84とリフレクタ85の接合部がくびれた形状のものを示したが、実施の形態6においては、ハウジング84とリフレクタ85との少なくとも一方の外周に溝を設けた例を示す。
図19は、本実施の形態に係る一体型照明器具全体のシルエットと、それをソケットに挿入する際の右手101の姿勢を示すものである。
(1)実施の形態1,2において、基板81と基板82のそれぞれ口金に対向する面に大型の電子部品を配置したが、図21に示すように、基板81と基板82の互いに対向する面に大型の部品を配置し、かつ、基板81に装着された部品と基板82に装着された部品とが干渉しないようにして、一体型照明器具の全長を短くするようにしてもよい。
Claims (16)
- AC電源を直流化する直流電源回路と、
直流を1kHz以上の高周波に変換するインバータ回路と、
前記インバータ回路を駆動する制御回路と、
高圧放電ランプの放電開始に必要な放電開始電圧を前記高圧放電ランプに印加すると共に、前記インバータ回路の出力を前記高圧放電ランプに印加する負荷回路と、
前記直流電源回路、前記インバータ回路及び前記制御回路を実装した第1の基板と、
前記負荷回路を実装した第2の基板とを備えることを特徴とする高圧放電ランプ点灯装置。 - 前記負荷回路は、チョークコイルと共振コンデンサとの直列回路を有し、
前記共振コンデンサと前記高圧放電ランプとが並列接続され、
前記チョークコイルと前記共振コンデンサとの共振作用により、前記放電開始電圧を発生させることを特徴とする請求項1記載の高圧放電ランプ点灯装置。 - 前記第1の基板及び前記第2の基板は、略円形の形状を有し、互いに中心軸線が一致するように平行に配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高圧放電ランプ点灯装置。
- 前記第1の基板における面実装部品以外の電子部品が配置された面と、前記第2の基板における面実装部品以外の電子部品が配置された面とを対向させると共に、前記第1及び第2の基板に配置された面実装部品以外の電子部品が互いに干渉しないように配置されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の高圧放電ランプ点灯装置と、
前記第1の基板にAC電源を投入するための口金と、
前記第2の基板からの高周波出力を投入する1本の高圧放電ランプと、
前記口金に装着され、前記第1の基板と前記第2の基板の少なくとも一方および前記高圧放電ランプを覆うハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記高圧放電ランプを覆うカバー部材とを備え、
前記第1の基板、前記第2の基板、前記高圧放電ランプ、前記口金、前記ハウジング及び前記カバー部材を一体化したことを特徴とする一体型照明器具。 - 前記AC電源と前記直流電源回路との間、または前記制御回路内に接続された非復帰型の感温素子を更に備え、
前記非復帰型の感温素子が所定温度を検出した場合に、前記高圧放電ランプを消灯し、再点灯できない状態とすることを特徴とする請求項5記載の一体型照明器具。 - 並列接続された複数の高圧放電ランプと、
前記高圧放電ランプに電力を供給するための点灯回路が実装された基板と、
前記基板にAC電源を投入するための口金と、
前記口金に装着され、前記基板と前記複数の高圧放電ランプの双方、または前記基板のみを覆うハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記複数の高圧放電ランプを覆うカバー部材とを備え、
前記基板、前記複数の高圧放電ランプ、前記口金、前記ハウジング及び前記カバー部材を一体化したことを特徴とする一体型照明器具。 - 前記複数の高圧放電ランプの各々に直列接続されたヒューズを更に備えたことを特徴とする請求項7記載の一体型照明器具。
- 前記ヒューズは、感温性のヒューズであることを特徴とする請求項8記載の一体型照明器具。
- 前記制御回路は、前記複数の高圧放電ランプのうち最も放電開始の難しい高圧放電ランプを選択して点灯することを特徴とする請求項7記載の一体型照明器具。
- 前記制御回路は、前記複数の高圧放電ランプが消灯されてから所定の時間が経過する前は、直前まで点灯していた高圧放電ランプ以外の高圧放電ランプを選択して点灯すると共に、所定の時間が経過した後は、前記複数の高圧放電ランプのうち最も放電開始の難しい高圧放電ランプを選択して点灯することを特徴とする請求項7記載の一体型照明器具。
- 光源と、
前記光源に電力を供給するための点灯回路が実装された基板と、
前記基板にAC電源を投入するための口金と、
前記口金に装着され、前記基板と前記光源との双方、または前記基板のみを覆うハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記光源を覆うカバー部材とを備え、
前記基板、前記光源、前記口金、前記ハウジング及び前記カバー部材を一体化し、
前記ハウジングと前記カバー部材との接合部は、前記ハウジングの最大径よりも小さい径となるようにしたことを特徴とする一体型照明器具。 - 光源と、
前記光源に電力を供給するための点灯回路が実装された基板と、
前記基板にAC電源を投入するための口金と、
前記口金に装着され、前記基板及び前記光源との双方、または前記基板のみを覆うハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記光源を覆うカバー部材とを備え、
前記基板、前記光源、前記口金、前記ハウジング及び前記カバー部材を一体化し、
前記ハウジングと前記カバー部材との少なくとも一方の外周に溝を設けたことを特徴とする一体型照明器具。 - 前記光源は、高圧放電ランプ、ハロゲンランプ、LED又は無電極放電ランプであることを特徴とする請求項12又は請求項13記載の一体型照明器具。
- 前記カバー部材には、蓄光材が塗布されていることを特徴とする請求項5から請求項14のいずれか一項に記載の一体型照明器具。
- 前記カバー部材は、脱着可能であることを特徴とする請求項5から請求項15のいずれか一項に記載の一体型照明器具。
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