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JP2008007150A - 個装箱 - Google Patents

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JP2008007150A JP2006178182A JP2006178182A JP2008007150A JP 2008007150 A JP2008007150 A JP 2008007150A JP 2006178182 A JP2006178182 A JP 2006178182A JP 2006178182 A JP2006178182 A JP 2006178182A JP 2008007150 A JP2008007150 A JP 2008007150A
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Abstract

【課題】開封が容易で、開閉を繰り返しても扉部分が変形しない個装箱を提供する。
【解決手段】ヒンジ式に開閉できる前扉17とその先端のフラップ部20との折り線に直交する二本の平行な縦スリット23を形成し、二本のスリットの前端と後端を夫々結ぶ折り線24,26と、二本のスリットの中間部を結び、扉とフラップ部の折り線よりもフラップ部側に変位した折り線25とを加工する。フラップ部を直角に折曲げたときに、二本のスリットで囲まれた部分が三角形に隆起して指掛け部27になる。前扉を開ける際は、指掛け部に指を掛けて開放方向へ引張れば、フラップ部を押下げることなく前扉を引くことができて、簡単に前扉を開放できる。
【選択図】図3

Description

この発明は、商品のパッケージである個装箱に関するものであり、特に、開封の便宜を図った個装箱に関するものである。
商品のパッケージとして、厚紙やダンボール紙などを基材とした個装箱は広く用いられている。個装箱は種々の形態のものがあるが、用紙から箱の展開図形を打抜いて箱型に組立て、少なくとも一面を開閉自在な扉としたものは、一般的な個装箱の一つである。
図4に上記の個装箱の一例を示す。同図に示す個装箱1は、長手方向一端面がヒンジ式に開閉できる扉2となっていて、図4(a)に示すように扉2の先端を直角に折曲げたフラップ部3があり、図4(b)に示すようにこのフラップ部3を個装箱1の内部へ挿入して扉2を閉じるものである。また、扉2とフラップ部3の折り線の両端に線状スリット4を切込み加工したものもあり、この場合は、扉2を閉じたときに扉2のスリット4が箱の側面(図においては上下両面)の縁部に設けられているフラップ部5に係合するので、扉2が不用意に開くことがない。扉2を開けるときは、扉2のフラップ部3に指をかけて扉を引出すが、扉2のフラップ部3と個装箱1の側面との間に指を挿入しづらいものであり、図5に示すように、個装箱1の扉側の縁部に切欠き6を形成し、扉2のフラップ部3に指をかけやすくしたものも多い。
また、さらに扉を開け易くしたものとしては、特許文献1記載の「包装用容器」がある。この「包装用容器」は、扉とフラップ部の折り線の中間部からフラップ部側へ半円形或いは門形のスリットを加工し、フラップ部を折曲げたときにスリットで囲まれた部分は折曲がらず、扉と同一平面の切起こしとなるように構成したもので、このフラップ部から立上がった切起こしが扉を開ける際の指掛けになって、扉を容易に開けることができるようにしたものである。
特開昭52-45468号公報
図4に示した従来の個装箱は、扉を開けるときにフラップ部と箱の側面との間に指を挿入しにくいという欠点があり、図5のように箱の縁部に切欠きを形成したものは、フラップ部へ指を掛けやすくなっているが、いずれも、扉を開けるときにフラップ部が指で押下げられることになり、扉のフラップ部が箱側のフラップ部の裏側へ掛かって開けにくく、扉のフラップ部にスリットを設けたものにおいては、スリットが箱側のフラップ部へより深く係合することになって更に開けにくい。したがって、扉を開けるのに力が要り、扉のフラップ部や箱側のフラップ部を破損することもある。個装箱は開封後に廃棄される場合が多いが、例えば商品説明や内容確認などのために、個装箱から商品を取出した後に再度商品を収容することもあるので、開封時に個装箱が破損しないようにすることが望ましい。
特許文献1記載の「包装用容器」は、扉と一体の切起こしがあるので、フラップ部を押下げることなく扉を開放方向へ引張ることができて開封はしやすいが、平板状の切起しは、紙基材の厚さによっては強度が十分ではなく、折曲がって指掛けとして作用しなくなることがある。また、箱の一端の角から垂直に立上がる切起しは、複数の「包装用容器」を梱包箱へ詰める場合に、邪魔になることもある。
そこで、開封が容易で、開閉を繰り返しても変形や破損が生じない個装箱を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、紙或いは樹脂などのシートを折曲げて形成した箱であって、少なくとも一面をヒンジ式に開閉できる扉とし、扉の先端を内側へ折曲げたフラップ部を備え、フラップ部を箱内へ挿入して扉を閉じるようにした個装箱において、前記扉と前記フラップ部の折り線に直交する二本の平行なスリットを形成し、前記二本のスリットの前端と後端を夫々結ぶ折り線と、前記二本のスリットの中間部を結び、前記扉と前記フラップ部の折り線よりもフラップ部側に変位した折り線とを加工することにより、前記扉と前記フラップ部とを直角に折曲げたときに、前記二本のスリットで囲まれた部分が三角形に隆起して指掛け部となるように構成するとともに、前記扉を閉じたときに前記指掛け部を露出させるための切欠きを箱の側面に形成したことを特徴とする個装箱を提供するものである。
本発明の個装箱は、ヒンジ式の扉の先端のフラップ部に、三角形に隆起した指掛け部が形成されていて、指掛け部へ指を掛けて扉を簡単に引張ることができる。また、指掛け部を設けたことによって、フラップ部を押下げずに扉を開放方向へ引くことができるので、従来型とは異なり、扉のフラップ部が箱側面側のフラップの裏側へ掛かったり、扉とフラップ部との折り目のスリットが箱側のフラップ部へ深く係合したりして、扉開放の妨げになることがなく、扉やフラップ部が変形したり破損したりすることは殆どない。
本発明は、ヒンジ式に開閉できる扉を備えた個装箱において、扉と扉先端のフラップ部との折り線に直交する二本の平行なスリットを形成し、二本のスリットの前端と後端を夫々結ぶ折り線と、二本のスリットの中間部を結び、前記扉と前記フラップ部の折り線よりもフラップ部側に変位した折り線とを加工し、前記扉と前記フラップ部とを直角に折曲げたときに、二本のスリットで囲まれた部分が三角形に隆起して指掛け部となるように構成するとともに、扉を閉じたときに前記指掛け部を露出させるための切欠きを箱の側面に形成した個装箱とすることによって、開封が容易で、扉の開閉を繰り返しても箱の変形や破損が生じないようにするという目的を達成した。
図1は本発明の個装箱11の展開図である。上下左右の四面12,13,14,15が同図において上下に連続しており、ここでは仮に12を右側面、13を天面、14を左側面、15を底面という。また、破線はプレス加工された折り線fを示している。
右側面12の横縁には糊しろ16が設けられており、前縁(図において右)に前扉17が連続している。左側面14の後縁には後扉18が連続しており、天面13と底面15の夫々前後にフラップ部19が連続している。前扉17と後扉18の夫々の先端近傍の折り線から先端側がフラップ部20,21であり、この折り線の両端部に折り線と同一方向のスリット22が加工されている。尚、スリット22は必須のものではなく、スリット22を設けず、単にフラップ部20,21を折曲げた構造であってもよい。
前扉17の先端近傍には、折り線と直交する二本の縦スリット23が加工されていて、この平行な二本の縦スリット23の前端(図1において右)と後端及び前端近傍を夫々結ぶ三本の折り線24,25,26がプレス加工されている。二本の縦スリット23と前端を結ぶ折り線24と後端を結ぶ折り線26とで囲まれた方形領域が、後に説明する指掛け部27になる。左側面14の前縁には、前扉の二本の縦スリット23の間隔とほぼ等しい幅の切欠き28が形成されている。
図2は、図1の展開状態の個装箱11を箱型に組立てた状態を示し、図2(a)は、未だ前扉17前端のフラップ部20を折曲げていない状態である。そして図2(b)及び図3のように、前扉17前端のフラップ部20を直角に折曲げると、指掛け部27も前述した三本の折り線24,25,26で折曲がるが、指掛け部27の中間の折り線25はフラップ部20の折り線fよりも先端側へ変位しているので、指掛け部27の頂点の位置は前扉17とフラップ部20との角よりも先端側(フラップ部側)へ変位する。つまり、折曲げられたフラップ部20の表面から指掛け部27の頂点が隆起したかたちになる。
図2(c)に示すように、フラップ部20を左側面14の内側へ挿入すると、左側面14の切欠き28に指掛け部27が入って前扉17が閉じられ、フラップ部20両端のスリット22が天面13と底面15のフラップ部19に係合して、前扉17は閉鎖状態に保持される。
前扉17を開ける際は、三角リブ状に隆起している指掛け部27に指を掛け、開放方向へ引張れば、フラップ部20を押下げることなく前扉17を引くことができ、前扉17のフラップ部20と天面13並びに底面15のフラップ部19との係合が簡単に外れて前扉17が開放される。
このように、扉開放時に前扉17のフラップ部20と天面13並びに底面15のフラップ部19とに無理な力が加わらないので、開放と閉鎖を繰り返しても、上記のフラップ部19,20が変形したり破損したりする虞は従来品に比べて大幅に低下する。
また、一つの梱包箱に複数の個装箱11を並べて詰める場合は、指掛け部27の頂点が隣接する個装箱11の側面に当たって指掛け部27及びフラップ部20が押下げられるので、個装箱11を密接させて詰めることが可能である。このとき、指掛け部27が破損したり変形したりすることはなく、梱包箱から個装箱11を取出せば、指掛け部27及びフラップ部20は紙基材の弾性復元力によって、図2(c)の初期状態に復元する。
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の個装箱の実施例を示す展開図。 (a)(b)(c)は、それぞれ本発明の個装箱の扉閉鎖過程を示す斜視図である。 図2(b)の指掛け部の拡大図。 従来の個装箱を示し、(a)は扉開放状態の斜視図、(b)は扉閉鎖状態の斜視図である。 従来の個装箱の斜視図。
符号の説明
11 個装箱
17 前扉
18 後扉
19 (側面の)フラップ部
20 (前扉の)フラップ部
21 (後扉の)フラップ部
22 スリット
23 縦スリット
24 折り線
25 折り線
26 折り線
27 指掛け部
28 切欠き
f 折り線


Claims (1)

  1. 紙或いは樹脂などのシートを折曲げて形成した箱であって、少なくとも一面をヒンジ式に開閉できる扉とし、扉の先端を内側へ折曲げたフラップ部を備え、フラップ部を箱内へ挿入して扉を閉じるようにした個装箱において、
    前記扉と前記フラップ部の折り線に直交する二本の平行なスリットを形成し、前記二本のスリットの前端と後端を夫々結ぶ折り線と、前記二本のスリットの中間部を結び、前記扉と前記フラップ部の折り線よりもフラップ部側に変位した折り線とを加工することにより、前記扉と前記フラップ部とを直角に折曲げたときに、前記二本のスリットで囲まれた部分が三角形に隆起して指掛け部となるように構成するとともに、前記扉を閉じたときに前記指掛け部を露出させるための切欠きを箱の側面に形成したことを特徴とする個装箱。


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