JP2008088348A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】寒冷地、屋外で、硬化させる必要がある大型建築物の接続金具の固定等に必要な組成物、すなわち0℃以下でも硬化し実用強度に到達し、可使時間を有し、低温でも注入可能な粘度であるエポキシ樹脂組成物を供することである。
【解決手段】2液型エポキシ樹脂にスチレン化フェノールを添加することにより、上記課題を解決した。
【選択図】なし
【解決手段】2液型エポキシ樹脂にスチレン化フェノールを添加することにより、上記課題を解決した。
【選択図】なし
Description
本発明は、低温硬化注入剤組成物に関するものである。
土木建築において、集成材、LVL等の木質構造材料が使用されるが、大型構造物においては波板鋼板とボルト或いはラグスクリュー等を用いて部材間の接合がなされ、隙間には接合樹脂としてエポキシ樹脂が粘度、非加熱硬化、接着性の点で注入されている。しかし、この作業は屋外において行われ、冬期は氷点下の環境で、強度を出すことが要求される。
従来、低温での硬化速度を高める方法としては、アクリロイル基を有する化合物の添加やメルカプト基を有する硬化剤を使用が提案されているが、前者はポットライフの延長に難があり、後者は臭気等の問題を有していた。
従来、低温での硬化速度を高める方法としては、アクリロイル基を有する化合物の添加やメルカプト基を有する硬化剤を使用が提案されているが、前者はポットライフの延長に難があり、後者は臭気等の問題を有していた。
2液型エポキシ樹脂組成物において、アクリロイル基を有する化合物或いはアクリルオリゴマーを含む低温硬化する樹脂組成物が開示されている。適応としてはコンクリート構造物及び接着剤である。(特許文献1、2)
5℃で、1.5時間で指触乾燥し、2〜3時間で使用に耐え得る強度となるポリサルファイド変性エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、平均分子量1200当たり、平均2.5個以上のメルカプタン基を有する疎水性ポリメルカプタン化合物、第3級アミン類、および平均粒径10mm以下の骨材粒子を必須成分として含むエポキシ樹脂組成物、すなわち樹脂モルタルが開示されている。(特許文献3)
特開2002−256139号公報
特開2002−275242号公報
特開平7−25981号公報
解決しようとする課題は、0℃以下でも硬化し実用強度に到達し、可使時間を有し、低温でも注入可能な粘度であるエポキシ樹脂組成物を供することである。
本発明は、低温硬化注入剤であってスチレン化フェノールを含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物である。
本発明のエポキシ樹脂組成物は0℃以下の屋外環境下で注入硬化でき、大型構造物の部材移動・設置等に必要な強度が短期間で得られるという利点がある。
本発明は2液型エポキシ樹脂にスチレン化フェノールを含むことを特徴とする組成物であり、冬期屋外等で、樹脂を保温注入後、放熱により、硬化温度が0℃を上回らない環境でも、次工程に進める強度が得られるものである。具体的には木質材料による大型構造物の結合に波板鋼板と木質材料に穴を設け、ボルトを挿入し、隙間にはエポキシ樹脂組成物を注入するものであるが、大型構造物故に保温ができず、容易に次工程に進めることができなかった。次工程とは、これらを移動し、組み付けることで、本発明ではこれに耐える強度を発現するもので、後記0℃以下7サイクルで圧縮強度50MPaとした。
スチレン化フェノールはフェノールに1モルのスチレンを付加させたもの、2モル以上付加させたものがある。精製したもの以外 1モル付加物である(α−ベンジル)フェノールが主成分となる。エポキシ樹脂組成物全体に対して 1〜3重量%で効果を奏する。
スチレン化フェノールはフェノールに1モルのスチレンを付加させたもの、2モル以上付加させたものがある。精製したもの以外 1モル付加物である(α−ベンジル)フェノールが主成分となる。エポキシ樹脂組成物全体に対して 1〜3重量%で効果を奏する。
エポキシ樹脂主剤は、エポキシ樹脂に、反応促進剤、必要に応じて希釈剤、充填剤、着色剤等が配合される。エポキシ樹脂としては、たとえばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ジアリールスルホン型エポキシ樹脂、ヒドロキノン型エポキシ樹脂およびそれらの変性物などを単独あるいは併せて用いてもよい。希釈剤は、反応性希釈剤が好ましいが、非反応性希釈剤でも構わない。反応性希釈剤としては、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、o−クレジルグリシジルエーテル、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、sec−ブチルフェノールモノグリシジルエーテル、2官能としては、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、1,2:8,9ジエポキシリモネン、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、多官能としてはグリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。非反応性希釈剤としては、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、パインオイル、キシレン樹脂、トルエン樹脂、ミネラルスピリット、灯油等が挙げられる。
エポキシ樹脂の硬化剤は、脂肪族ポリアミン、変性脂肪族ポリアミン、ポリアミドアミン、ポリアミド、脂環式ポリアミン、変性脂環式ポリアミン、変性芳香族ポリアミン、3級アミンなどのアミン化合物が挙げられ、その具体例として、ポリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N−アミノエチルピペラジン、イソホロンジアミン、2、4、6−トリスジメチルアミノメチルフェノールなどが挙げられる。単独或いは併用選択される。注型形状、注入保温時の可使時間等で適宜選択する。
反応促進剤としてはフェノール、p−t−ブチルフェノール、ジ−t−ブチルフェノール、クレゾール、トリフェニルフォスファイト、サリチル酸、トリエタノールアミン等が挙げられる。これらは単独或いは併用選択しても、スチレン化フェールを使用しない限り、脆い生成物となるが、併用を妨げるものではない。
反応促進剤としてはフェノール、p−t−ブチルフェノール、ジ−t−ブチルフェノール、クレゾール、トリフェニルフォスファイト、サリチル酸、トリエタノールアミン等が挙げられる。これらは単独或いは併用選択しても、スチレン化フェールを使用しない限り、脆い生成物となるが、併用を妨げるものではない。
表1に主剤配合例1〜5を示す。ビスフェノールA型エポキシ樹脂として (株)ADEKA製EP−4100、ビスフェノールF型エポキシ樹脂として ジャパンエポキシレジン(株)製エポメート806、反応性希釈剤として1,6ヘキサンジオールジグリシジル、阪本薬品工業(株)製SR−16HL、o−クレジルグリシジルエーテル、阪本薬品工業(株)製SY-OCG、スチレン化フェノールとしてワイ・エス・ケー(株)製ユノックス MSP−100を配合した。
硬化剤配合は PH−779(アイカ工業(株)製変性脂肪族ポリアミン) 54重量部、A−480(PTI(株)製 ポリアミドアミン) 29重量部、アデカハードナーEH-233B−4((株)ADEKA製変性脂肪族ポリアミン)17重量部を撹拌混合して硬化剤配合例とした。
表1の配合例1と硬化剤配合例を2:1で、混合して 実施例1とし、表2にその評価結果を示した。
表1の配合例2と硬化剤配合例を2:1で、混合して 実施例2とし、表2にその評価結果を示した。
比較例1
表1の配合例3と硬化剤配合例を2:1で、混合して 比較例1とし、表2にその評価結果を示した。
表1の配合例3と硬化剤配合例を2:1で、混合して 比較例1とし、表2にその評価結果を示した。
比較例2
表1の配合例4と硬化剤配合例を2:1で、混合して 比較例2とし、表2にその評価結果を示した。
表1の配合例4と硬化剤配合例を2:1で、混合して 比較例2とし、表2にその評価結果を示した。
圧縮試験に用いる試験片は配合例の主剤と硬化剤を卓上小型のディスパーで3分間撹拌し、12.7×12.7×25.4mm(JIS K 6911−1995熱硬化性プラスチック一般試験方法)のシリコン型に23℃にて注型し、直ちに(撹拌後2分以内)温度サイクル環境下においた。
表中表記 1サイクルは −5℃から5時間定速昇温で0℃とし、定温2時間、10時間定速降温で、−10℃とし、定温2時間、5時間定速昇温で−5℃とする。1サイクル24時間とした。
圧縮強度は JIS K6911−1995に従い、測定し、計算して求めた。但し、表の経時サイクル終わりに取り出し、−5℃で、測定した。表中単位はMPaである。尚、測定器はINSTRON社製インストロン万能試験機5582を用いてー5℃にて試験できるよう恒温槽を設置して試験を行った。
表中表記 1サイクルは −5℃から5時間定速昇温で0℃とし、定温2時間、10時間定速降温で、−10℃とし、定温2時間、5時間定速昇温で−5℃とする。1サイクル24時間とした。
圧縮強度は JIS K6911−1995に従い、測定し、計算して求めた。但し、表の経時サイクル終わりに取り出し、−5℃で、測定した。表中単位はMPaである。尚、測定器はINSTRON社製インストロン万能試験機5582を用いてー5℃にて試験できるよう恒温槽を設置して試験を行った。
集成材を使用した大型建築物において、屋外では未加熱・未保温とならざるを得ず、また、組み立て得る強度を満足することは難であった。本発明は未加熱・未保温の屋外工事にも応用できるものである。
Claims (1)
- 低温硬化注入剤であってスチレン化フェノールを含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006272828A JP2008088348A (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006272828A JP2008088348A (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | エポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=39372822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006272828A Pending JP2008088348A (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008088348A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-10-04 JP JP2006272828A patent/JP2008088348A/ja active Pending
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