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JP2008079394A - プラグイン式分電盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーカユニットの底面の差込片を母線バーのプラグ金具の中心に正確に差込むことができ、導通不良や発熱を引き起こすおそれのないプラグイン式分電盤を提供する。
【解決手段】底面に差込片20を有するブレーカユニット15を、母線バー12の両側の取付レール13に支持した保護カバー14に搭載したうえ、これらの差込片20を母線バー12に設けられたプラグ金具17に差込んだプラグイン式分電盤である。保護カバー14の下部に、母線バー12またはプラグ金具17の側面と直接接触して保護カバー14を位置決めするガイド部25を設け、プラグ金具17に対する差込片20の幅方向のずれを矯正する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブレーカユニットの底面の差込片を母線バーに設けられたプラグ金具に差込むようにしたプラグイン式分電盤に関するものである。
ブレーカと母線バーとの電気的な接続を差込方式により行うようにしたプラグイン式分電盤には、母線バーを上下3段に配置してその側方からブレーカをプラグインする方式や、例えば特許文献1に示されるように、母線バーを横方向に3列に配置し、母線バーの上方からブレーカをプラグインする方式のものなど、多くの種類がある。また後者の方式においても、差込片を受けるプラグ金具をブレーカ側に設ける場合と、母線バー側に設ける場合とがある。本発明は最後に記したプラグ金具を母線バー側に設けたプラグイン式分電盤に関するものである。
このような構造のプラグイン式分電盤は、ブレーカの増設や取り外しが容易であるという利点がある。しかし、ブレーカの取付けられていない位置では母線バーが露出して危険であるため、例えば特許文献1に示すように母線バーの上面を覆う保護カバーが設けられており、ブレーカユニットもこの保護カバー上に搭載されているのが普通である。保護カバーには差込孔が形成されており、ブレーカユニットの底面の差込片を保護カバーの差込孔を通して母線バーのプラグ金具に差し込むようになっている。
図10はこのような従来構造の説明図であり、ブレーカユニット1を搭載した保護カバー2は、母線バー3の両側に設けられた一対の取付レール4、4に両端を支持されている。そしてブレーカユニット1の底面の差込片5は保護カバー2を貫通して母線バー3のプラグ金具6に差込まれている。ところが、保護カバー2の母線バー3の幅方向に対する取付位置は、取付レール4の先端部4aに保護カバー2の下部壁面2aが当接することにより決められるので、保護カバー2の差込孔の位置がプラグ金具6に対してわずかに母線バー3の幅方向にずれる場合がある。すなわち、差込孔を設けた保護カバー2とプラグ金具6との間には、保護カバー2、母線バー3、取付レール4などの複数の部品が介在するため、これらの取付誤差や加工誤差が重なり合い、保護カバー2の差込孔が母線バー3のプラグ金具6の中央に正しく位置せず、ブレーカユニットの差込片5がわずかに母線バー3の幅方向にずれて差込まれることがあった。
プラグ金具6は弾性金属体よりなるものであるから、差込片5が幅方向に多少ずれても差込むことは可能である。しかしそのような状態では、差込片5に対してプラグ金具6からの力が不均等に作用するため、長期間使用すると導通不良や発熱を引き起こす可能性があった。
特表平11-502696号公報
本発明は上記した従来の問題点を解決し、母線バー、取付レール、保護カバー、支持部材などに取付誤差や加工誤差があっても、ブレーカユニットの底面の差込片を母線バーのプラグ金具に正確に差込むことができ、導通不良や発熱を引き起こすおそれのないプラグイン式分電盤を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明のプラグイン式分電盤は、底面に差込片を有するブレーカユニットを、母線バーの両側の取付レールに支持した保護カバーに搭載したうえ、これらの差込片を母線バーに設けられたプラグ金具に差込んだプラグイン式分電盤であって、保護カバーの下部に、母線バーまたはプラグ金具と直接接触して保護カバーを位置決めするガイド部を設けたことを特徴とするものである。なお、保護カバーのガイド部が、母線バーの側面と直接接触するものであることが好ましい。
本発明のプラグイン式分電盤では、母線バーまたはプラグ金具と直接接触して保護カバーを位置決めするガイド部を保護カバーに設けたので、母線バー、取付レール、保護カバー、支持部材などに取付誤差や加工誤差などがあっても、保護カバーと差込孔が母線バーのプラグ金具の中央に正しく位置するので、ブレーカユニットの底面の差込片を母線バーのプラグ金具に常に正確に差込むことができる。このため、導通不良や発熱を引き起こすおそれがない。
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
図1は本発明のプラグイン式分電盤の図であり、11は主幹ブレーカ、12は主幹ブレーカ11から下方に延びる3本の母線バーである。母線バー12の両側には図2、図3に示されるような断面がコ字状の取付レール13、13が設けられている。これらの取付レール13、13間に保護カバー14が取付けられ、ブレーカユニット15が保護カバー14上に搭載されている。図1では母線バー12を示すために一部の保護カバー14が省略されているが、実際には図2に示すように母線バー12の表面全体を保護カバー14が覆い、感電事故を防止している。
図3以下に示すように、3本の母線バー12は取付レール13、13間に設けられた支持部材16上に固定されている。各母線バー12は幅広面が支持部材16の表面と平行になるように所定間隔で配置されており、各母線バー12の幅広面上の同一位置にプラグ金具17が設けられている。この実施形態ではプラグ金具17は弾性金属板を左右対称に屈曲させて開口18を保護カバー14側に向けたもので、リングスプリング19が取付けられている。
ブレーカユニット15は、図6に示すように底面に3本分の差込片20を有するものである。この実施形態ではブレーカユニット15はアダプタ21とブレーカ22とからなり、差込片20はアダプタ21の底面から母線バー12の方向に突設されている。ブレーカ22の電源側端子と各差込片20とは図示しないリードバーによって接続されている。しかし、ブレーカ22自体の底面に差込片20が突設されていてもよく、その場合にはアダプタ21は不要である。本明細書において「ブレーカユニット」の語は、それら両方を含むものとする。
ブレーカユニット15は保護カバー14の上面に形成された凹部23内に嵌め込まれた状態で、保護カバー14に搭載されている。前記したように、保護カバー14は取付レール13、13間に取付けられ、ネジ止めされたものである。保護カバー14にはブレーカユニット15の差込片20が差し込まれる3つの差込孔24が形成されており、図6に示すように差込片20は差込孔24を貫通して各母線バー12の各プラグ金具17に差し込まれるようになっている。
このとき差込孔24がプラグ金具17の中心からずれると前述したような問題が発生するため、本発明では保護カバー14の一部に、母線バー12またはプラグ金具17と直接接触して保護カバー14を位置決めするためのガイド部25が形成されている。この実施形態では、ガイド部25は保護カバー14の下部壁面26を母線バー12の方向に垂下させ、その下端部を母線バー12の側面と直接接触する形状に切り欠くことによって形成されている。しかしガイド部25は母線バー12に形成された穴27に挿入される突起としてもよく、あるいはプラグ金具17の母線バー12への取付部の側面に接触する構造としてもよい。
本発明では、保護カバー14のガイド部25を母線バー12またはプラグ金具17と直接接触させて保護カバー14を位置決めするようにしたため、保護カバー14と取付レール13との間に適度の間隙を設け、保護カバー14が母線バー12の幅方向に動けるようにしておくものとする。
このように構成された本発明のプラグイン式分電盤は、底面に差込片20を有するブレーカユニット15を母線バー12の両側の取付レール13、13に支持した保護カバー14に搭載したうえ、差込片20を保護カバー14の差込孔24を通して母線バー12のプラグ金具17に差込むようにしたものである。このように、母線バー12のプラグ金具17と差込片24を設けた保護カバー2との間には複数の部品が介在するため、従来は製作誤差や取付誤差の影響で差込孔24がプラグ金具17の中心に正しく位置しないことがあったが、本発明では保護カバー14が母線バー12によって直接位置決めされる。
このため、母線バー12と取付レール13の取付誤差や加工誤差などに影響されることなく、ブレーカユニット15の底面の差込片20を母線バー12のプラグ金具17の中心に常に正確に差込むことができる。このため、差込片5に対してプラグ金具6からの力は均等に作用することとなり、長期間使用しても導通不良や発熱を引き起こすことがない。
実施形態のプラグイン式分電盤の全体図である。 内部構造を示す斜視図である。 図2の要部拡大図である。 保護カバーの取付状態を示す斜視図である。 図4の要部拡大図である。 ブレーカユニットの取付状態を示す断面図である。 保護カバーと母線バーとの関係を示す断面図である。 保護カバーの位置決め状態を示す斜視図である。 図8の要部拡大図である。 従来技術を示す断面図である。
符号の説明
1 従来技術におけるブレーカユニット
2 保護カバー
3 母線バー
4 取付レール
5 差込片
6 プラグ金具
7 支持部材
11 本発明における主幹ブレーカ
12 母線バー
13 取付レール
14 保護カバー
15 ブレーカユニット
16 支持部材
17 プラグ金具
18 開口
19 リングスプリング
20 差込片
21 アダプタ
22 ブレーカ
23 凹部
24 差込孔
25 ガイド部
26 下部壁面
27 穴

Claims (2)

  1. 底面に差込片を有するブレーカユニットを、母線バーの両側の取付レールに支持した保護カバーに搭載したうえ、これらの差込片を母線バーに設けられたプラグ金具に差込んだプラグイン式分電盤であって、保護カバーの下部に、母線バーまたはプラグ金具と直接接触して保護カバーを位置決めするガイド部を設けたことを特徴とするプラグイン式分電盤。
  2. 保護カバーのガイド部が、母線バーの側面と直接接触するものであることを特徴とする請求項1に記載のプラグイン式分電盤。
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