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JP2008051820A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2008051820A
JP2008051820A JP2007249226A JP2007249226A JP2008051820A JP 2008051820 A JP2008051820 A JP 2008051820A JP 2007249226 A JP2007249226 A JP 2007249226A JP 2007249226 A JP2007249226 A JP 2007249226A JP 2008051820 A JP2008051820 A JP 2008051820A
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gauge
semiconductor device
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piezoresistive
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JP2007249226A
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Kentarou Mizuno
健太朗 水野
Atsushi Tsukada
厚志 塚田
Yutaka Nonomura
裕 野々村
Yoshiteru Omura
義輝 大村
Tokuo Fujitsuka
徳夫 藤塚
Sanae Tokumitsu
早苗 徳光
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】高圧測定であっても破壊しにくい半導体圧力センサを有する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置2000は、ピエゾ抵抗部であるゲージ13a,13cを有し、ピエゾ抵抗効果を利用して圧力を検出する半導体圧力センサ200と、メサ形状のシール部35と、ゲージの上面およびシール部の上面に接する圧力伝達ブロック19と、を含む。ピエゾ抵抗部には、圧力検出時、圧縮力が作用し、それによりピエゾ抵抗効果が生じる。シール部の内側の領域は、外部環境から隔離されている。
【選択図】図15

Description

本発明は、ピエゾ抵抗効果を利用して、圧力を検出する半導体圧力センサを有する半導体装置に関する。
半導体圧力センサとして、ダイヤフラム型のタイプがある。ダイヤフラム型は、圧力測定時、ダイヤフラムに曲げ応力が作用するので、圧力が高いと容易に破壊する。このため、ダイヤフラム型の半導体圧力センサは、高圧(例えば、エンジンのシリンダ内の燃焼圧力)を測定するセンサには不向きであった。
本発明の目的は、高圧測定であっても破壊しにくい半導体圧力センサを有する半導体装置を提供することである。
本発明に係る半導体装置は、
ピエゾ抵抗部であるゲージを有し、ピエゾ抵抗効果を利用して圧力を検出する半導体圧力センサと、
メサ形状のシール部と、
前記ゲージの上面および前記シール部の上面に接する圧力伝達ブロックと、を含み、
前記ピエゾ抵抗部には、圧力検出時、圧縮力が作用し、それによりピエゾ抵抗効果が生じ、
前記シール部の内側の領域は、外部環境から隔離されている。
本発明に係る半導体装置において、
前記半導体圧力センサに接続された半導体回路を有することができる。
本発明に係る半導体装置において、
前記半導体圧力センサは、(100)面、または、これと等価な結晶面を有する半導体基板を備え、
前記ピエゾ抵抗部は、前記(100)面、または、これと等価な結晶面に形成されており、
前記(100)面、または、これと等価な結晶面には、前記半導体圧力センサの増幅器および駆動回路のうち、少なくとも一方が形成されていることができる。
本発明に係る半導体装置において、
前記ピエゾ抵抗部は、メサ形状を含むことができる。
本発明は、
ピエゾ抵抗効果を利用して、圧力を検出する半導体圧力センサであって、
(100)面、または、これと等価な結晶面を有する半導体基板と、
ピエゾ抵抗部と、を備え、
前記ピエゾ抵抗部には、圧力検出時、圧縮力が作用し、それによりピエゾ抵抗効果が生じ、
前記ピエゾ抵抗部は、前記(100)面、または、これと等価な結晶面に形成されていることを特徴とする。
本発明のピエゾ抵抗部には、圧力検出時、圧縮力が作用し、それによりピエゾ抵抗効果が生じる。このため、本発明は、高圧測定であっても、破壊しにくい構造となる。
なお、前記(100)面と等価な結晶面とは、例えば、表1のとおりである。
Figure 2008051820
ピエゾ抵抗部の長手方向としては、半導体基板の結晶の<100>方向、または、これと等価な結晶方向や、半導体基板の結晶の<110>方向、または、これと等価な結晶方向がある。これらは、ピエゾ抵抗効果に対して、高感度を有する結晶方向なので、圧縮力を効率的に電流に変換できる。半導体基板の結晶の<100>方向と等価な結晶方向とは、例えば、表2のとおりである。
Figure 2008051820
半導体基板の結晶の<110>方向と等価な結晶方向とは、例えば、表3のとおりである。
Figure 2008051820
ピエゾ抵抗部は、複数でも単数でもよい。ピエゾ抵抗部が複数のときは、上記結晶方向を組み合わせてもよいし、組み合わせなくてもよい。ピエゾ抵抗部の形状としては、例えば、メサ形状や平面形状がある。また、ピエゾ抵抗部の態様としては、例えば、ホイーストンブリッジ、ハーフブリッジがある。なお、本発明の半導体基板には、例えば、シリコン基板やガリウムヒソ基板がある。
本発明は、前記(100)面、または、これと等価な結晶面には、前記半導体圧力センサの増幅器および駆動回路のうち、少なくとも一方が形成されていることを特徴とする。
半導体回路を半導体基板に形成する場合、半導体回路を形成する面の面方位が異なると、半導体回路の特性が変化する。通常、半導体回路は、(100)面、または、これと等価な結晶面に形成される。本発明によれば、ピエゾ抵抗部が(100)面、または、これと等価な結晶面に形成されるので、半導体圧力センサに汎用の増幅器や駆動回路を容易に組み合わせることができる。
本発明は、前記ピエゾ抵抗部は、メサ形状を含むことを特徴とする。
ピエゾ抵抗部がメサ形状の場合、ピエゾ抵抗部が平面形状である場合に比べて、圧縮力がピエゾ抵抗部に集中しやすいので、半導体圧力センサの感度を向上させることができる。メサ形状のピエゾ抵抗部は、半導体基板の(100)面、または、これと等価な面をメサエッチングすることにより形成してもよいし、あらかじめ作製されたメサ形状のピエゾ抵抗部を、半導体基板の(100)面、または、これと等価な結晶面に貼り付けてもよい。
また、メサ形状のピエゾ抵抗部は長尺状であるのが好ましい。そして、ピエゾ抵抗部の長さが、ピエゾ抵抗部の幅より大きい場合、幅の増減の変化によるピエゾ抵抗効果を用いて圧力を測定するのが好ましい。逆に、ピエゾ抵抗部の幅がピエゾ抵抗部の長さより大きい場合、長さの増減の変化によるピエゾ抵抗効果を用いて圧力を測定するのが好ましい。ピエゾ抵抗部が長尺状の場合、長さ/幅、または、幅/長さ、は1以上であればよいが、半導体圧力センサの感度を上げるためには3〜10以上が好ましい。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る半導体圧力センサ100を、図面を用いて説明する。
{半導体圧力センサの構造の説明}
図1は、第1実施形態に係る半導体圧力センサ100の斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図1では、ゲージ13a、13b、13c、13dの位置関係や形状を分かるようにするため、圧力伝達ブロック19は、ゲージ13a、13b、13c、13dと離れた位置にある。しかし、実際、図2に示すように、圧力伝達ブロック19は、ゲージ13a、13b、13c、13d(ゲージ13c、13dは図示せず)の上に乗っている。以下、図1および図2を用いて、半導体圧力センサ100の構造の詳細を説明する。
半導体圧力センサ100は、半導体基板の一例であるシリコン基板11と、ピエゾ抵抗部となるゲージ13a、13b、13c、13dと、例えば、ガラス材料や半導体材料からなる圧力伝達ブロック19と、を備える。
シリコン基板11は、p型であり、(100)面である主表面11aを有する。なお、図1中に、二点鎖線で示す面は、(110)面である。
ゲージ13a、13b、13c、13dは、(100)面である主表面11aに位置している。ゲージ13a、13b、13c、13dは、例えば、イオン注入や不純物拡散により、n型にされている。なお、シリコン基板11がn型の場合は、ゲージ13a、13b、13c、13dはp型となる。ゲージ13a、13b、13c、13dは、長尺なメサ形状をし、例えば、主表面11aをメサエッチングすることにより形成される。ゲージ13a、13cは、互いに間を隔てて形成され、それらの長手方向は、結晶の<110>方向と同じである。ゲージ13b、13dは、互いに間を隔てて形成され、それらの長手方向は、結晶の<100>方向と同じである。
主表面11aには、また、電極形成部15a、15b、15c、15dが位置している。電極形成部15a、15b、15c、15dは、上面がほぼ正方形なメサ形状をし、例えば、主表面11aをメサエッチングすることにより形成される。電極形成部15aで、ゲージ13aとゲージ13dとが電気的に接続され、電極形成部15bで、ゲージ13aとゲージ13bとが電気的に接続され、電極形成部15cで、ゲージ13bとゲージ13cとが電気的に接続され、電極形成部15dで、ゲージ13cとゲージ13dとが電気的に接続されている。ゲージ13aとゲージ13bとで形成される角度、および、ゲージ13cとゲージ13dとで形成される角度は、45度である。また、ゲージ13aとゲージ13dとで形成される角度、および、ゲージ13bとゲージ13cとで形成される角度は、135度である。ゲージ13a、13b、13c、13dは、平行四辺形をしたホイーストンブリッジを構成する。
電極形成部15a、15b、15c、15dの上面には、それぞれ、例えば、アルミニウムからなる電極17a、17b、17c、17dが形成されている。電極17a、17b、17c、17dを介して、ゲージ13a、13b、13c、13dは外部と電気的に接続される。
圧力伝達ブロック19は、例えば、陽極接合により、ゲージ13a、13b、13c、13dの上面と接合されている。
なお、主表面11aは、(100)面であるが、(100)面と等価な面であってもよい。ゲージ13b、13dの長手方向は、結晶の<100>方向であるが、これと等価な方向であってもよい。ゲージ13a、13cの長手方向は、結晶の<110>方向であるが、これと等価な方向であってもよい。
{半導体圧力センサの動作の説明}
次に、半導体圧力センサ100の動作を説明する。図1に示す半導体圧力センサ100に圧力が作用すると、圧力伝達ブロック19によりゲージ13a、13b、13c、13dが圧縮される。このときのゲージの変形を、ゲージ13aを用いて説明する。図3は、ゲージ13aの幅方向の断面図、図4は、ゲージ13aの長さ方向、つまり長手方向の断面図である。ゲージ13aの変形前は、点線で示すように、その幅はW、長さはLである。ゲージ13aの変形後は、実線で示すように、その幅はW+2ΔWとなり、長さはL+2ΔLとなる。ゲージ13b、13c、13dも同様の変形をする。
ゲージ13a、13b、13c、13dのメサ段差は、3μm以上が好ましく、長さLは、例えば、20〜300μmであり、幅Wは、例えば、5〜10μmである。長さLは幅Wに比べて、十分大きいので、ΔL/L<<ΔW/Wとなる。このため、幅方向の増減の変化が大きいので、本実施形態では、幅方向の増減の変化によるピエゾ抵抗効果を用いて圧力を測定する。
すなわち、ゲージ13a、13b、13c、13dから構成されるホイーストンブリッジは、印加された圧縮力に応じた電気的な出力が得られるが、この際、幅方向の増減の変化によるピエゾ抵抗効果が用いられるのである。
以上のように、半導体圧力センサ100のゲージ13a、13b、13c、13dには、圧力検出時、圧縮力が作用し、それによるピエゾ抵抗効果で圧力を測定する。このため、半導体圧力センサ100によれば、高圧測定であっても、破壊しにくい。
また、ゲージ13a、13b、13c、13dの上面および下面は、強固に固定されているため、ゲージ13a、13b、13c、13dの上面や下面には摩擦力が作用しないので、半導体圧力センサの精度を向上させることができる。これらの効果は、後で説明する実施形態でも同様である。
なお、第1実施形態によれば、ゲージ13a、13cの長手方向は、結晶の<110>方向であり、ゲージ13b、13dの長手方向は、結晶の<100>方向であるが、ゲージ13a、13b、13c、13dの長手方向が、結晶の<110>方向になるようにしてもよいし、ゲージ13a、13b、13c、13dの長手方向が、結晶の<100>方向になるようにしてもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る半導体圧力センサについて、第1実施形態に係る半導体圧力センサ100との相違点を主に説明する。図5は、第2実施形態に係る半導体圧力センサに備えられるシリコン基板の主表面およびゲージを示す平面図である。電極や圧力伝達ブロックは省略されている。第1実施形態に係る半導体圧力センサ100の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。
図5に示すゲージ13a、13cは、図1のゲージ13a、13cと同様な形状をしているが、図5に示すゲージ13b、13dは、図1に示すゲージ13b、13dと異なる形状をしている。つまり、図5に示すゲージ13bは、<100>方向に延びるゲージ13b1と、ゲージ13b1から90度曲がり、<100>方向に延びるゲージ13b2と、からなる。また、図5に示すゲージ13dは、<100>方向に延びるゲージ13d1と、ゲージ13d1から90度曲がり、<100>方向に延びるゲージ13d2と、からなる。第2実施形態は、ゲージ13b、13dの形成位置の関係で、ゲージ13b、13dを直線状にできない場合に有効となる。
図6は、図5に示す形態の変形例である。図6に示すゲージ13a、13b、13c、13dの形状は、図5に示すそれらの形状と同じであるが、電極形成部15a、15b、15c、15dの平面形状および形成位置が異なる。つまり、図6の電極形成部15a、15b、15c、15dの平面形状は三角形である。電極形成部15a、15bは、ホイーストンブリッジの外側であって、ゲージ13a側に形成している。電極形成部15c、15dは、ホイーストンブリッジの外側であって、ゲージ13c側に形成している。以上により、電極形成部15a、15b、15c、15dとゲージ13a、13b、13c、13dとが配置される領域が正方形になるようにしている。このように、図6に示す変形例によれば、シリコン基板の主表面11aの効率的利用が可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る半導体圧力センサについて、第1実施形態に係る半導体圧力センサ100との相違点を主に説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係る半導体圧力センサ200の斜視図である。他の実施形態の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。図7では、ゲージ13a、13b、13c、13dの位置関係や形状を分かるようにするため、圧力伝達ブロック19は、ゲージ13a、13b、13c、13dと離れた位置にある。しかし、実際、圧力伝達ブロック19は、ゲージ13a、13b、13c、13dの上に乗っている。
ゲージ13a、13b、13c、13dの長手方向は、結晶の<100>方向と同じである。この点が第1および第2実施形態と相違する。なお、ゲージ13a、13b、13c、13dの長手方向は、結晶の<110>方向と同じでもよい。
図8は、圧力伝達ブロック19がない状態における半導体圧力センサ200の平面図である。図9は、図8のB−B断面図である。図10は、図8のC−C断面図である。
図8〜図10を用いて、第3実施形態に係る半導体圧力センサの構造の詳細を説明する。
図8に示すように、ゲージ13aとゲージ13cは、ともにn型であり、相対向するように配置されている。ゲージ13aとゲージ13cは、主表面11aに形成されたp型領域23内に位置している。一方、ゲージ13bとゲージ13dは、ともにp型であり、相対向するように配置されている。ゲージ13bとゲージ13dは、n型領域である主表面11a内に位置している。
図9に示すように、電極17aは、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜25a上に形成されている。絶縁膜25aには、ゲージ13aの一部を露出するスルーホールと、ゲージ13dの一部を露出するスルーホールとが形成されている。これらのスルーホールには、電極17aの材料が埋め込まれている。したがってゲージ13aとゲージ13dは、これらのスルーホールを介して、電極17aと電気的に接続されている。電極17b、電極17c、電極17dも電極17aと同様の構造をしている。
n型領域である主表面11a上には、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜25bが形成され、絶縁膜25b上には、電極21aが形成されている。絶縁膜25bには、主表面11aの一部を露出するスルーホールが形成されている。このスルーホールには、電極21aの材料が埋め込まれている。したがって電極21aは、シリコン基板11と電気的に接続されている。また、p型領域23上には、例えば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜25cが形成され、絶縁膜25c上には、電極21bが形成されている。絶縁膜25cには、p型領域23の一部を露出するスルーホールが形成されている。このスルーホールには、電極21bの材料が埋め込まれている。したがって電極21bは、p型領域23と電気的に接続されている。
第3実施形態にかかる半導体圧力センサ200の使用時、電極21aが電極21bより高電位となるように、電極21aおよび電極21bに電圧を印加する。これにより、ゲージ13aとゲージ13dとをpn接合分離することができる(ゲージ13aとゲージ13b、ゲージ13bとゲージ13c、ゲージ13cとゲージ13dについても同様)。この接合分離により、各ゲージの電位は安定し、かつ、任意の電位に設定することができる。
なお、図10に示すように、ゲージ13a、13dおよび図示しないゲージ13b、13c上には、圧力伝達ブロック19が乗っている。
以上説明した第3実施形態に係る半導体圧力センサ200によれば、n型のゲージとp型のゲージが接続されているので、n型のゲージとn型のゲージが接続されている場合(p型のゲージとp型のゲージが接続されている場合)に比べて、ゲージとゲージとのピエゾ抵抗係数の差を大きくすることが可能である。これにより、半導体圧力センサの感度を向上させることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態は、第3実施形態の半導体圧力センサ200を含む半導体装置である。図11は、第4実施形態に係る半導体装置1000の平面図であり、図12は、図11のD−D断面図である。図13は、半導体装置1000の回路図である。但し、図11中、圧力伝達ブロック19は省略されている。他の実施形態の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。
第4実施形態では、主表面11aに半導体回路形成領域31を設け、そこに、差動増幅器600を形成している。差動増幅器600は、半導体回路形成領域31に形成されたMOS電界効果トランジスタ33a、33b等により構成される。
主表面11aの端には、電極29a、29b、29cが形成されている。電極29aは、差動増幅器600の一方の電源端子、および、ゲージ13cとゲージ13dを接続する電極17dに接続されている。また、電極29bは、差動増幅器600の出力端子に接続されている。電極29cは、差動増幅器600の他方の電源端子、および、ゲージ13aとゲージ13bを接続する電極17bに接続されている。また、差動増幅器600の反転入力端子は、ゲージ13bとゲージ13cを接続する電極17cに接続されている。また、差動増幅器600の非反転入力端子は、ゲージ13aとゲージ13dを接続する電極17aに接続されている。
第4実施形態の効果を説明する。半導体装置1000は、半導体圧力センサ200と差動増幅器600を接続することにより、半導体圧力センサ200の出力を増幅している。差動増幅器600等の半導体回路をシリコン基板に形成する場合、シリコン基板の面方位が異なると、半導体回路の特性が変化する。通常、半導体回路は、(100)面に形成される。第4実施形態では、(100)面である主表面11aに半導体圧力センサ200を形成しているので、半導体圧力センサ200に汎用の差動増幅器600を容易に組み合わせることができる。
なお、差動増幅器600の代わりに、他の増幅器、駆動回路、または、これらを組み合わせたものを用いることもできる。また、半導体圧力センサ200の温度特性、圧力に対する直線性等を補正する演算処理回路を主表面11aに形成することもできる。これによれば、さらに高精度な半導体装置にすることができる。
[第5実施形態]
図14は、本発明の第5実施形態に係る半導体装置2000の斜視図であり、図15は、図14のE−E断面図である。図14中、圧力伝達ブロック19の半分は省略されている。他の実施形態の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。
第5実施形態に係る半導体装置2000は、第4実施形態に係る半導体装置1000の主表面11aに、シール部35を形成している。つまり、半導体回路形成領域31の周囲に、シール部35が形成されている。電極29a、29b、29cは、シール部35の外側に位置している。シール部35は、メサ形状をしており、主表面11aをメサエッチングすることにより形成される。
圧力伝達ブロック19は、シール部35の上面およびゲージ13a、13b、13c、13dの上面と、例えば、陽極接合により接合されている。これにより、シール部35の内側の領域は、外部環境から隔離される。よって、半導体圧力センサ200や差動増幅器600を、外部環境からの水や油による影響を防ぐことができる。
図16は、半導体装置2000をハウジング1の表面に設置し、ハウジング1を油容器7に取り付けた状態を示す断面図であり、図17は、ハウジング1の表面に設置された半導体装置2000の平面図である。油容器1の用途は、油圧のパワーステアリング、油圧のブレーキ、オートマティックトランスミッション等の油圧ラインがある。
ハウジング1の表面から裏面に、導電性のピン3a、3b、3cが貫通している。ピン3a、3b、3cは、それぞれ、導電性のワイヤ5a、5b、5cにより、半導体装置2000の電極29a、29b、29cと電気的に接続されている。
図16に示すように、半導体装置2000は油中にあるが、図14に示す半導体圧力センサ200や差動増幅器600は、シール部35により、外部環境から隔離されているので、これらは油により腐食されることはない。よって、第5実施形態に係る半導体装置2000によれば、ハウジング1にシール構造を設ける必要がなくなる。
[第6実施形態]
図18は、本発明の第6実施形態に係る半導体装置3000の斜視図である。図18中、圧力伝達ブロック19の半分は省略されている。他の実施形態の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。第6実施形態に係る半導体装置センサ3000は、第5実施形態に係る半導体装置2000の半導体回路形成領域31にメモリが形成されている。このメモリには、例えば、差動増幅器600の増幅度を変えるためのプログラムが記憶されている。半導体圧力センサ200完成後、半導体圧力センサ200の増幅度等を調整するとき、このメモリに記憶されたプログラムに基づき調整する。
主表面11a上であって、シール部35の外側には電極45a、45b、45cが形成されている。電極45a、45b、45cは、上記メモリと電気的に接続されている。
電極45a、45b、45cは、センサの感度、零点、リニアリティ等を調整するために、メモリにデータを書き込む際に使われる。
なお、上記メモリにEEPROM等の不揮発性メモリを用いれば、半導体装置2000の作製時にのみ、半導体圧力センサ200を調整すればよい。なぜなら、センサや電子回路部は外部環境より隔離されているため、長期安定性を確保できるからである。
したがって、電極45a、45b、45cは、調整後、不要となる。よって、電極45a、45b、45cは、外部端子と接続する必要がないので、面積を小さくすることができる。この結果、半導体装置3000を小型化できる。また、半導体装置3000使用時に、電極45a、45b、45cは使用されないので、電極45a、45b、45cの腐食防止処理は不要となる。
[第7実施形態]
図19は、本発明の第7実施形態に係る半導体装置4000の断面図である。他の実施形態の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。図14および図15に示す第5実施形態との違いは、電極29a、29b、29cの形成箇所である。第7実施形態の半導体装置4000は、シリコン基板11の裏面11bに電極29a、29b、29cが形成されている。シリコン基板11には、主表面11aから裏面11bに向けて貫通する複数のスルーホールが形成されている。これらのスルーホールには、配線47a、47b、47cが埋め込まれている。配線47a、47b、47cは、半導体回路形成領域31に形成された回路と接続されている。また、配線47a、配線47b、配線47cは、それぞれ、電極29a、電極29b、電極29cと接続されている。
図20は、半導体装置4000をハウジング1の表面に設置し、ハウジング1を油容器7に取り付けた状態を示す断面図である。ハウジング1の表面には、バンプ9a、9b、9cが形成されている。バンプ9a、9b、9cは、それぞれ、ピン3a、3b、3cと接続され、また、バンプ9a、9b、9cは、それぞれ、電極29a、29b、29cと接続されている。ハウジング1の表面と半導体装置4000との隙間に、シール材2が形成されている。これにより、電極29a、29b、29cやバンプ9a、9b、9cが油や水から隔離されるので、これらが油や水により腐食するのを防ぐことができる。
[第8実施形態]
第8実施形態は、本発明の半導体圧力センサを含む半導体装置を、実装基板に取り付けた形態である。図21は、第8実施形態に備えられる実装基板5000に、半導体装置2000を取り付ける前の斜視図である。他の実施形態の構成要素と同一機能を有するものには、同一符号を付している。半導体装置2000は、第5実施形態のものである。半導体装置2000の代わりに、半導体装置1000、3000、4000を用いることもできる。
実装基板5000は、長細い板状をし、段差部5100を有する。実装基板5000は、幅が広い部分と幅が狭い部分とを有し、段差部5100が境界となる。実装基板5000の幅が広い部分には、穴部5200が形成されている。穴部5200は、半導体装置2000を実装基板5000に実装する際、半導体装置2000の位置決め用の穴となる。実装基板5000の幅が広い部分の表面上であって、穴部5200の近傍には、電極5300a、5300b、5300cが形成されている。
実装基板5000の幅が狭い部分には、配線5400a、5400b、5400cが埋め込まれている。配線5400a、5400b、5400cの一方の端部は、それぞれ、電極5300a、5300b、5300cと接続されている。配線5400a、5400b、5400cの他方の端部は、実装基板5000の幅が狭い部分の端部上で露出している。
半導体装置2000は、圧力伝達ブロック19を穴部5200に、はめ込むようにして、フェイスダウンボンディングにより、実装基板5000に実装される。半導体装置2000の電極は、実装基板5000の電極5300a、5300b、5300cに接続される。そして、半導体装置2000と実装基板5000との隙間には、図示しないシール材が取り付けられる。これにより、半導体装置2000は、実装基板5000に固定され、また、半導体装置2000の電極と、実装基板5000の電極5300a、5300b、5300cとの接続部を外部雰囲気から隔離している。この状態における、図21のF−F断面が図22である。
図23は、図21に示す半導体装置2000が実装された実装基板5000を、油容器7に取り付けた状態を示す断面図である。油容器7には、図示しない貫通孔が形成されている。実装基板5000の幅が小さい部分は、油容器7の内部から、この貫通孔に挿入される。半導体装置2000が油中に、配線5400a、5400b、5400cの端部が大気環境中に、位置するようにする。実装基板5000の段差部5100(図21)はストッパとなり、実装基板5000が上記貫通孔から抜けるのを防ぐ。
本発明の第1実施形態に係る半導体圧力センサ100の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 ゲージ13aの幅方向の断面図である。 ゲージ13aの長さ方向の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体圧力センサに備えられるシリコン基板の主表面およびゲージを示す平面図である。 図5に示す形態の変形例である。 本発明の第3実施形態に係る半導体圧力センサ200の斜視図である。 圧力伝達ブロック19がない状態における半導体圧力センサ200の平面図である。 図8のB−B断面図である。 図8のC−C断面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置1000の平面図である。 図11のD−D断面図である。 半導体装置1000の回路図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置2000の斜視図である。 図14のE−E断面図である。 半導体装置2000を含むハウジング1を、油容器7に取り付けた状態を示す断面図である。 ハウジング1の表面に設置された半導体装置2000の平面図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置3000の斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体装置4000の断面図である。 半導体装置4000を含むハウジング1を、油容器7に取り付けた状態を示す断面図である。 第8実施形態に備えられる実装基板5000に、半導体装置2000を取り付ける前の斜視図である。 図21のF−F断面が図22である。 半導体装置2000が実装された実装基板5000を、油容器7に取り付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 シール材
3a、3b、3c ピン
5a、5b、5c ワイヤ
7 油容器
9a、9b、9c バンプ
11 シリコン基板
11a 主表面
11b 裏面
13a、13b、13c、13d ゲージ
15a、15b、15c、15d 電極形成部
17a、17b、17c、17d 電極
19 圧力伝達ブロック
21a、21b 電極
23 p型領域
25a、25b、25c 絶縁膜
29a、29b、29c 電極
31 半導体回路形成領域
33a、33b MOS電界効果トランジスタ
35 シール部
100、200 半導体圧力センサ
600 差動増幅器
1000、2000、3000、4000 半導体装置
5000 実装基板
5100 段差部
5200 穴部
5300a、5300b、5300c 電極
5400a、5400b、5400c 配線

Claims (4)

  1. ピエゾ抵抗部であるゲージを有し、ピエゾ抵抗効果を利用して圧力を検出する半導体圧力センサと、
    メサ形状のシール部と、
    前記ゲージの上面および前記シール部の上面に接する圧力伝達ブロックと、を含み、
    前記ピエゾ抵抗部には、圧力検出時、圧縮力が作用し、それによりピエゾ抵抗効果が生じ、
    前記シール部の内側の領域は、外部環境から隔離されている、半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記半導体圧力センサに接続された半導体回路を有する、半導体装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記半導体圧力センサは、(100)面、または、これと等価な結晶面を有する半導体基板を備え、
    前記ピエゾ抵抗部は、前記(100)面、または、これと等価な結晶面に形成されており、
    前記(100)面、または、これと等価な結晶面には、前記半導体圧力センサの増幅器および駆動回路のうち、少なくとも一方が形成されている、半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記ピエゾ抵抗部は、メサ形状を含む、半導体装置。
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