JP2008042579A - 通信端末、サーバ装置、通信システム及びグループ通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】PTT通信後所定の有効期間経過後にPTT通信に使用したデータを削除する秘匿PTT通信を実行でき、秘匿PTT通信終了後には、主催者の通信端末、PTTサーバ、メンバの通信端末のそれぞれが所定のPTT通信有効期間経過後に秘匿PTT通信に使用されたデータを自動的に削除する。
【選択図】図1
Description
また、PTTでは、1対1のやり取りだけではなく、グルーピングした複数の相手との同時接続も可能である。この場合は、ボタンを押している端末からの音声が、残りの全端末に送信される(特許文献2参照)。
さらに、PTTでは、音声だけでなく、テキストデータや画像データ等のやり取りも可能である。
図1は、本実施形態の通信システム1000の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム1000は、通信端末1−i(iは正の整数)、PTTサーバ2(サーバ装置)がネットワーク3により接続されて構成されている。ネットワーク3は、通信事業者によって提供される、基地局やその他データ通信に必要な設備を含むデータ通信ネットワークであり、無線通信を行うネットワークであってもよいし、有線によるネットワークでも良い。
PTTサーバ2は、1の通信端末からグループ通信の開始通知を受けると、その要求に応じて相手方の通信端末を呼び出し、SIP(Session Initiation Protocol)等による通信セッションを確立する。通信セッションの確立後、1の通信端末から複数の通信端末へ送信されるデータを中継する。すなわち、送信側の通信端末から受信側の通信端末に宛てて送信されるデータを一旦受信し、これを受信側の通信端末へ転送する。なお、PTTサーバ2は、SIP以外の通信プロトコルによる通信を行ってもよい。
図2は、通信端末1−iの構成の一例を示す図である。
通信端末1−iは、例えば図2に示すように、通信部11と、キー入力部12と、音声処理部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16と、カメラ(撮像装置)17とを有する。
送信キーが押下されると、PTTサーバ2にて、他の通信端末が発言中であるかどうかが判断され、その時点で発言中の通信端末が無ければ、当該送信キーを押下した通信端末に対して発言権が与えられる。なお、送信キーが押圧されている間、通信端末1−iは、この発言権が継続して与えられて送信状態になり、マイクから入力された音声がPTTサーバ2を介して他の通信端末に同時に送出される。しかし、送信キーを開放する(送信キーの押下をやめる)と、発言権はなくなり、入力された音声は送信されなくなり、代わりにPTTサーバ2から他の通信端末による発言を受信してスピーカに出力する状態になる。
また、記憶部15は、制御部16が実行するアプリケーションプログラムを記憶する。
例えばグループ通信に関する処理として、グループ通信における所定のプロトコルに従った音声通話やデータ通信が適切に行われるように、音声処理部13における音声の入出力、キー入力部12からの文字データの入力、表示部14における情報の表示、通信部11におけるデータの送受信等を制御する。
PTTサーバ2は、図3に示すように、通信部21、制御部22及び記憶部23を有する。
図3は、PTTサーバ2の構成の一例を示すブロック図である。
制御部22は、PTTサーバ2の動作を統括的に制御し、複数の通信端末によるグループ通信を実現させる。グループ通信時の制御部22が行う処理については後述する通信システム1000のグループ通信時の動作例を通じて説明する。
記憶部23は、PTTサーバ2動作時に必要なデータ等を記憶する。
例えば通信端末1−1のユーザ(以下、主催者と称する)が、キー入力部12を操作することによってPTTのアプリケーションソフトウェア(以下、PTTアプリと略称する)を起動することにより、グループ通信のための処理が開始される。PTTアプリは、記憶部15に記憶された、PTT処理を通信端末に実行させるためのアプリケーションプログラムであり、キー入力部12を介した入力に応じて制御部16が記憶部15からこれを読み出して実行する。
制御部16は、PTTアプリの処理ルーチンに従い、通信部11を制御して、PTTサーバ2に対して自端末のID情報を含むPTT通信開始要求を送信させる。以下、メンバの通信端末を仮に通信端末1−2〜1−nとする。なお、ここでは説明のためメンバの人数を4人としたが、本発明ではメンバの人数は何人でも良い。
PTT通信開始応答は、PTT通信開始要求を受信し、処理を開始したことをPTTサーバ2が主催者の通信端末1−1に通知する応答メッセージである。
PTT通信参加要請通知は、主催者によりPTT通信に参加要請されていることを通知する通知であり、上記設けられたサイトのアドレスや、当該サイトにログインするために必要な情報等、PTT通信に参加するために必要な各種パラメータを含んでおり、上述した管理テーブルに記載されたメンバのID情報等に基づいて送信される。
次に、PTTサーバ2は、メンバからのPTT通信参加・不参加通知を受信するたびに、記憶部23に記憶された管理テーブルを更新して各メンバの参加・不参加状況を反映し、更新した管理テーブルを主催者の通信端末1−1及びメンバの通信端末1−2〜1−nに送信する。
次に、通信システム1000のPTT通信中処理について説明する。
以下では、主催者の通信端末1−1、メンバの通信端末1−2〜1−nでPTT通信が行われているとする。
PTTサーバ2は現在発言中の通信端末が他にあれば、拒否信号を通信端末1−3に送信する。通信端末1−3は、拒否信号を受信して、例えばエラー音等を鳴動させ、ユーザに発言不可を通知する。現在発言中の通信端末が他になければ、PTTサーバ2は通信端末1−3の発言を許可し、通信端末1−3からのデータを受信し、この受信したデータを他のPTT通信に参加中の通信端末全てに対して送信する。このように発言の制御が繰り返し行われることによってPTT通信が実現される。なお、ここでPTTサーバ2が通信端末1−3から受信し他の通信端末に送信するデータは、音声データのみならず、例えば通信端末1−3のカメラ17で撮像された画像でも良いし、テキストデータであっても良いし、通信端末1−3の記憶部15に記憶された種々のデータのいずれでも良い。
秘匿PTT通信(第1のグループ通信)とは、そのPTT通信時に使用したデータを秘匿扱いとし、主催者の操作によって、或いは自動的に、PTT通信時に使用したデータを全てのPTT通信参加者の通信端末から消去する処理をPTT通信終了後に行うPTT通信であり、主催者がPTT通信開始時に秘匿PTT通信にするかしないかを設定することができる。なお、データ消去時の処理については後述する。
図4は、秘匿PTT通信を開始する場合の通信システム1000全体の動作例を示したシーケンス図である。
なお、図4における「主催者」は主催者の通信端末1−1であり、「メンバ」はメンバの通信端末1−2〜5のいずれか1つである。
主催者(の通信端末1−1、以下略)の制御部16は、秘匿PTT通信開始要求をPTTサーバ2に対して自端末の通信部11に送信させる。秘匿PTT通信開始要求は、通信端末1−1のID情報(電話番号、eメールアドレス等)を含み、PTTサーバ2に秘匿PTT通信開始処理を行わせる要求メッセージである。
なお、キー入力部12により非秘匿グループ通信の開始が指示されている場合には、同様のID情報等を含んで非秘匿グループ通信開始要求をPTTサーバ2に送信するが、秘匿フラグは含まれない。
ステップST2:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST1において主催者から送信された秘匿PTT通信開始要求に応じて、秘匿グループ作成処理を行う。ここで、秘匿グループとは、秘匿PTT通信に参加する主催者及びメンバによって構成される集団であり、作成時にグループを識別できるグループIDが付与される。秘匿グループ作成処理は、主催者とメンバがPTT通信への現在参加しているか不参加であるか、を管理する管理テーブルを作成し、さらにPTT通信データ有効時間(所定の時間)、通信不可時削除期間を設定し、PTT通信データ有効時間情報と、通信不可時削除期間情報とを秘匿フラグと共に管理テーブルに付加して記憶部23に記憶する処理である。すなわち、秘匿グループ作成処理は、グループを構成する主催者とメンバのID情報及び参加・不参加の情報を含む管理テーブルを作成し、秘匿フラグ、PTT通信データ有効時間情報、通信不可時削除期間情報を付加する処理である。
PTT通信データ有効時間情報は、PTT終了後、これから実行されるPTT通信時に使用される各種データを、各通信端末及びPTTサーバ2に自動的に消去を実行させるまでの期間を示す情報である。PTT通信データ有効時間は、秘匿扱いであるPTT通信の情報がPTT通信終了後もいつまでも残ってしまうことを防ぐために設定され、PTT通信データ有効時間経過後には、主催者・メンバの各通信端末及びPTTサーバ2はそれぞれが記憶している秘匿PTT通信に使用した各種データ(以降秘匿PTT通信データと称する)を自動的に(ユーザの操作・入力無しに)削除する。このPTT通信データ有効時間経過後の削除処理については、詳しくは後述する。
なお、上記秘匿PTT通信データは、PTT通信の音声データ、チャットログ、或いはカメラ17によって撮像された画像データ、テキストデータ等、PTT通信において扱うことが可能なデータであればなんでもよい。
なお、PTT通信データ有効時間の開始時点は本発明では限定しない。すなわち、秘匿PTT通信開始時から時間をカウントし、PTT通信データ有効時間経過後に秘匿PTT通信に関するデータを削除するようにしてもよいし、秘匿PTT通信終了時にカウントを開始するようにしてもよい。また、PTT通信データ有効時間は、開始時点から所定の期間、例えば1ヶ月等とすればよく、この指定はユーザが対応する画面を見ながらキー入力部12によってなされる。
なお、PTT通信データ有効時間及び通信不可時削除期間は、設定されなくても良い。
PTTサーバ2の制御部22は、メンバに対し秘匿フラグ、PTT通信データ有効時間情報及び通信不可時削除期間情報を付加された管理テーブルを含むPTT通信参加要請通知を自サーバの通信部21に送信させる。
PTT通信参加要請通知は、主催者によりPTT通信に参加要請されていることを通知する通知であり、上記設けられたサイトのアドレスや、当該サイトにログインするために必要な情報等、PTT通信に参加するために必要な各種パラメータの他、上述した秘匿フラグ、PTT通信データ有効時間情報及び通信不可時削除期間情報を含んでおり、上述した管理テーブルに記載されたメンバのID情報等に基づいて送信される。
ステップST4:
PTTサーバ2の制御部22は、主催者に秘匿フラグ、PTT通信データ有効時間情報及び通信不可時削除期間情報を付加された管理テーブルを含む秘匿PTT通信開始応答を自サーバの通信部21に送信させる。
PTT通信開始応答は、PTT通信開始要求を受信し、処理を開始したことをPTTサーバ2が主催者に通知する応答メッセージである。
なお、制御部22は、秘匿フラグの含まれない非秘匿グループ通信の開始要求がなされている場合には、秘匿フラグを含まない管理テーブルを作成し、非秘匿グループ通信開始応答を返すこととなる。
PTT通信参加要請通知を受信し、主催者が主催する秘匿PTT通信に参加要請されていることを通知されたメンバの通信端末の制御部16は、参加・不参加フラグ及びを含むPTT通信参加・不参加通知をPTTサーバ2に対して自端末の通信部11に送信させる。参加・不参加フラグは、メンバによって選択された、PTT通信に参加するかしないかの情報である。
ステップST6:
PTTサーバ2の制御部22は、メンバからのPTT通信参加・不参加通知を受信するたびに、自サーバの記憶部23に記憶された管理テーブルを更新して各メンバの参加・不参加状況を反映し、更新した管理テーブルを主催者及びメンバに対して自サーバの通信部21に送信させる。
さらに、ステップST6において管理テーブル更新が通知されるごとにメンバID及び参加或いは不参加の状況を示す情報をグループID等に対応付けて記憶部15に格納する。これらの格納された情報は、後述する削除の処理を行うため、過去に行った秘匿PTT通信の特定、その秘匿PTT通信に参加したメンバの特定、通信自体の経過時間を把握したりするために、必要に応じて制御部16が記憶部15から制御部16により読み出すことができる。
また、制御部16は、これらをユーザに特定しやすいように文字や記号に置き換えて表示部14に表示させる。
また、制御部16は、PTT通信により得たデータ(通信開始時刻等の履歴情報、他端末との間で送受信したテキスト・画像・音声データ等の取得情報及びその送信者のメンバID等)は、PTT通信中、或いは開始・終了時に該当データを生成した時点で記憶部15に格納し、前述のグループIDと対応付けておく。
なお、主催者側だけでなくメンバ側においても主催者同様にPTT通信開始時点で秘匿フラグが指定されていたならば、グループID及び通信開始時刻等を秘匿フラグに対応付けてメンバ側の端末の記憶部15に格納し、PTTサーバ2から情報の更新が通知される都度、PTT通信により得たデータや参加メンバの変更等の更新内容等も同様に格納する。
ここで、メンバ側においても、秘匿フラグの含まれない非秘匿グループ通信への参加が要請された場合にも、同様の管理テーブルを受信し記憶することになるが、秘匿フラグを含まず、後の自動削除も行わない。
次に、通信システム1000の秘匿PTT通信関連データ削除処理時の動作例について説明する。
本実施形態の通信システム1000では、秘匿PTT通信関連データの削除が実行される条件が複数ある。それぞれ分けて説明する。
図5は、主催者の任意により秘匿PTT通信関連データの削除が実行される場合の通信システム1000の動作例を示したシーケンス図である。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、キー入力部12により強制削除の操作が行われると、PTTサーバ2に対して秘匿PTT通信データの強制削除要求を自端末の通信部11に送信させる。
グループIDは、秘匿PTT通信開始時に作成された、グループの識別番号である。
削除種別は、全メンバの通信端末から削除を行うか、指定したメンバの通信端末からのみ削除を行うか、をキー入力部12により指定したフラグであり、例えば、「0」の場合は全メンバの通信端末から削除、「1」の場合には指定メンバの通信端末からのみ削除を実行する。なお、この削除種別が「0」であった場合には、残りの2つのパラメータ(削除メンバ数及び削除対象メンバID)は無効になる。
削除メンバ数は、削除種別が「1」である場合に、グループを構成するメンバの内何人のメンバの通信端末から削除を実行するかを指定する情報である。
削除対象メンバIDは、削除種別が「1」である場合に、削除の対象とするメンバのID(電話番号等)を指定する情報である。
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST11で受信した強制削除要求に従って、メンバAの通信端末1−2に対して自サーバの通信部21に強制削除指示を送信させる。
ステップST13:
メンバAの通信端末1−2からPTTサーバ2に対して、ステップST12において送信された強制削除指示の応答として強制削除応答が返信される。
メンバAの通信端末1−2の制御部16は、強制削除指示された秘匿PTT通信に関するデータ、すなわち、秘匿PTT通信の音声データ、チャットログ、画像データ、テキストデータ等を自端末の記憶部15から削除する。
ステップST15:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST13で送信されたメンバAの通信端末1−2からの強制削除応答を受信したら、メンバAに関する秘匿PTT通信データを自サーバの記憶部23から削除する。メンバAに関する秘匿PTT通信データとは、例えばメンバAが送信したテキストデータ・画像データ等であって、PTTサーバ2の記憶部23に格納されるログである。
PTTサーバ2の制御部22は、メンバAの通信端末1−2から秘匿PTT通信に関するデータが削除され、PTTサーバ2からメンバAに関する秘匿PTT通信データが削除されたこと及び強制削除応答の内容(すなわち、どのメンバの通信端末から秘匿PTT通信データが削除されたか)を削除結果通知として主催者の通信端末1−1に対して自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST17:
主催者の通信端末1−1の制御部16は、メンバAに関する秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
PTTサーバ2の制御部22は、メンバBの通信端末1−3に対して、メンバAに関する秘匿PTT通信データを削除する強制削除指示を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST19:
メンバBの通信端末1−3の制御部16は、メンバAに関する秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
以上のようにして、特定のメンバに関するデータを主催者が強制的に削除することができる。
ここで、上述したように1人1人の各メンバの通信端末から秘匿PTT通信データを強制削除していき、最終的に全てのメンバの通信端末からデータが削除された後について、図5のステップST21以降を参照して説明する。
PTTサーバ2の制御部22は、このグループに関する残りの全ての秘匿PTT通信データを自サーバの記憶部23から削除する。
ステップST22:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST21において全ての秘匿PTT通信データを削除したことを通知する削除結果通知を主催者の通信端末1−1に対して自サーバの通信部21に送信させる。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、このグループに関する全ての秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
以上のようにして、あるグループに関する秘匿PTT通信データは削除される。
図6は、主催者が全メンバの通信端末から削除を行う場合の秘匿PTT通信関連データの削除が実行される場合の通信システム1000の動作例を示したシーケンス図である。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTTサーバ2に対して全メンバに関する秘匿PTT通信データの強制削除要求を自端末の通信部11に送信させる。
ステップST32:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST31で受信した強制削除要求に従って、全メンバの通信端末に対して強制削除指示を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST33:
各メンバの通信端末からPTTサーバ2に対して、ステップST32において送信された強制削除指示の応答として強制削除応答が返信される。
各メンバの通信端末の制御部16は、強制削除指示された秘匿PTT通信に関するデータ、すなわち、秘匿PTT通信の音声データ、チャットログ、画像データ、テキストデータ等を自端末の記憶部15から削除する削除する。
ステップST35:
PTTサーバ2の制御部22は、全メンバの通信端末からの強制削除応答を受信したら、このグループに関する全ての秘匿PTT通信データを自サーバの記憶部23から削除する。
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST35において全ての秘匿PTT通信データを削除したことを通知する削除結果通知を主催者の通信端末1−1に対して自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST37:
主催者の通信端末1−1の制御部16は、このグループに関する全ての秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
以上のように、主催者による秘匿PTT通信データの強制削除が実行される。
図7は、メンバAの通信端末1−2が圏外であった場合に当該メンバAに関する秘匿PTT通信データ強制削除を実行する際の通信システム1000の動作例を示したシーケンス図であり、通信不可時間が秘匿PTT通信開始時に設定されている通信不可時削除期間を超えなかった場合、あるいは通信不可時削除機関が設定されなかった場合の動作例について説明している。
メンバAの通信端末1−2が、圏外・電源オフ等の理由により通信不可となる。
ステップST42:
PTTサーバ2は、メンバAの通信端末1−2が通信不可であることを検出する。この検出方法は、例えばメンバAの通信端末1−2と直接通信を行うプロキシサーバによってメンバAの通信端末1−2が通信不可であることが検出されればよい。通信可・不可の検出方法については本発明では限定しない。
PTTサーバ2の制御部22は、秘匿フラグが付されたPTT通信において、ステップST42においてメンバAの通信端末1−2が通信不可であると検出されたら、自サーバの記憶部23にメンバAが通信不可となったことを記憶すると共に、通信不可時間の監視を開始する、すなわち、通信不可の時間のカウントを開始する。
ステップST44:
メンバAの通信端末1−2の制御部16は、ステップST41において通信不可となってからの時間をカウントする。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTTサーバ2に対してメンバAに関する秘匿PTT通信データの強制削除要求を自端末の通信部11に送信させる。
ステップST46:
PTTサーバ2の制御部22は、記憶部23にてメンバAが通信不可であることを把握しているため、メンバAに関する強制削除要求を保留する。
PTTサーバ2の制御部22は、主催者の通信端末1−1に対して削除結果、すなわち通信不可により削除できなかったことを自サーバの通信部21に通知させる。
ステップST48:
メンバAの通信端末1−2が、通信可となる。
これ以降の処理に関しては、図5におけるステップST12以降と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、メンバの通信端末が通信不可で強制的に秘匿PTT通信に関するデータが削除できなかった場合には、主催者に通知されるため、後で再度トライする必要があることをユーザに知らせることができる。
図8は、メンバAの通信端末1−2が通信不可のまま通信不可時削除期間が経過した場合の通信システム1000の動作例を示すシーケンス図であり、通信不可時間が秘匿PTT通信開始時に設定されている通信不可時削除期間を超えた場合の動作例について説明している。
メンバAの通信端末1−2の制御部16が、圏外・電源オフ等の理由により通信不可となる。
ステップST52:
PTTサーバ2は、メンバAの通信端末1−2が通信不可であることを検出する。この検出方法は、例えばメンバAの通信端末1−2と直接通信を行うプロキシサーバによってメンバAの通信端末1−2が通信不可であることが検出されればよい。通信可・不可の検出方法については本発明では限定しない。
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST52においてメンバAの通信端末1−2が通信不可であると検出されたら、通信不可時間の監視を開始する、すなわち、通信不可の時間のカウントを開始する。
ステップST54:
メンバAの通信端末1−2の制御部16は、ステップST51において通信不可となってからの時間をカウントする。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTTサーバ2に対してメンバAに関する秘匿PTT通信データの強制削除要求を自端末の通信部11に送信させる。
ステップST56:
PTTサーバ2の制御部22は、メンバAに関する強制削除要求を保留する。
PTTサーバ2の制御部22は、主催者の通信端末1−1に対して削除結果、すなわち通信不可により削除できなかったことを自サーバの通信部21に通知させる。
ステップST58:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST53から監視していた通信不可時間が通信不可時削除時間を越えたことを検出する。
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST58において通信不可時間が通信不可時削除時間を越えたことを検出されたので、メンバAに関する秘匿PTT通信データを自サーバの記憶部23から削除する。
ステップST60:
また、一方で、メンバAの通信端末1−2の制御部16は、ステップST54から監視していた通信不可時間が通信不可時削除時間を越えたことを検出する。
メンバAの通信端末1−2の制御部16は、ステップST60において通信不可時間が通信不可時削除時間を越えたことを検出されたので、秘匿PTT通信に関する全データを自端末の記憶部15から削除する。
ステップST62:
PTTサーバ2の制御部22は、主催者の通信端末1−1に対して削除結果、すなわちメンバAの秘匿PTT通信データを削除したことを自サーバの通信部21に通知させる。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、メンバAに関する秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
以上のようにして、メンバの通信端末が秘匿PTT通信後に通信不可になった場合も、通信不可時間が通信不可時削除時間を越えた際には、自動的にメンバの通信端末から秘匿PTT通信全データを削除し、PTTサーバ2及び主催者の通信端末1−1から当該メンバに関する秘匿PTT通信データを削除する。
なお、図8のステップST63以降に、図5のステップST18以降のように他のメンバに削除したメンバに関するデータを削除させたり、全メンバのデータ削除後にはステップST21以降のようにPTTサーバ2及び主催者の通信端末1−1において秘匿PTT通信全データを削除したりするようにしてもよい。
図9は、PTT通信データ有効時間の経過後に自動的に秘匿PTT通信データを削除する場合の通信システム1000の動作例を示す図である。
なお、PTT通信データ有効時間は、PTT通信の開始時に主催者の通信端末1−1のキー入力部12を介したユーザの操作によって設定され、制御部16は設定されたPTT通信データ有効時間を当該PTT通信と関連付けて記憶部15に記憶すると共に、メンバ及びPTTサーバに対してPTT通信データ有効時間情報を自端末の通信部11に送信させる。
予め設定されたPTT通信データ有効時間が経過する。
なお、有効時間の経過の認識は、PTT通信開始時に当該PTT通信が秘匿フラグの付された通信であった場合には、全参加メンバ端末及びPTTサーバ2はそれぞれ所定の開始時点(所定の開始時点は例えば秘匿PTT通信開始時等に主催者の通信端末1−1等により設定可能)からカウントを開始しており、このカウントが秘匿PTT通信開始時に主催者からPTT通信データ有効時間として指定されていた時間を経過したことを各通信端末及びPTTサーバ2の各制御部が認識することでなされる。
ステップST72:
主催者の通信端末1−1の制御部16は、このグループに関する秘匿PTT通信データを全て自端末の記憶部15から削除する。
PTTサーバ2の制御部22は、このグループに関する秘匿PTT通信データを全て自サーバの記憶部23から削除する。
ステップST74:
メンバの通信端末の制御部16は、このグループに関する秘匿PTT通信データを全て自端末の記憶部15から削除する。
PTTサーバ2の制御部22は、メンバの通信端末に対して強制削除指示を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST76:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTサーバ2に対して、強制削除指示の応答として有効時間満了により削除完了したことを強制削除応答として自端末の通信部11に返信させる。
PTTサーバ2の制御部22は、メンバの通信端末から秘匿PTT通信に関するデータが削除され、PTTサーバ2からメンバに関する秘匿PTT通信データが削除されたことを削除結果通知として主催者の通信端末1−1に対して自サーバの通信部21に送信させる。
以上のように、PTT通信データ有効時間経過後には主催者の通信端末、PTTサーバ、メンバの通信端末から秘匿PTT通信データが削除され、これを主催者が確認することができる。なお、図9に関連付けた説明ではメンバが1人の場合について説明したが、メンバが複数であっても同様である。
図10は、秘匿PTT通信開始時の主催者の通信端末1−1の動作例を示すフローチャートである。
通信端末1−1の制御部16は、主催者の操作に従ってPTTアプリを起動する。
ステップST82:
ステップST81において、秘匿指定された場合はステップST83に進み、秘匿指定されなかった場合には、通常のPTT通信中処理を実行する。通常のPTT通信中処理を実行する場合には、例えば上記通信中処理の説明において説明したような処理が行われるが、通常の(秘匿指定でない)PTT通信中処理の実行方法、実行時の処理等については、本発明では限定しない。従来の技術を利用することが可能である。
通信端末1−1の制御部16は、秘匿PTT通信を行うこと、PTT通信に参加するメンバの通信端末及びPTTサーバ2に記憶されるPTT通信に関する各種データを主催者の任意で削除が可能であること、このPTT通信に関するデータは、所定のPTT通信データ有効時間が経過した場合には自動的に削除されること、を説明する画面を表示させる。この画面は、表示部14に表示されれば良い。
なお、ステップST83及び84における指定は主催者の通信端末1−1のキー入力部12によりなされ、指定された内容をいったん記憶部15に格納し、後のステップST86において秘匿PTT通信開始要求送信時にPTTサーバ2に指定された内容も共に通信部11に送信させる。
ステップST84:
通信端末1−1の制御部16は、メンバ選択画面を表示し、主催者にキー入力部12を介して秘匿PTT通信に参加要請するメンバを選択させる。
ステップST84における主催者によるメンバ選択が終了した場合にはステップST86へ進み、終了していない場合はステップST84に戻る。
ステップST86:
通信端末1−1の制御部16は、秘匿PTT通信開始要求と指定内容とをPTTサーバ2に対して自端末の通信部11に送信させる。
通信端末1−1の制御部16は、PTTサーバ2からの秘匿フラグ、PTT通信データ有効時間情報及び通信不可時削除期間情報を付加された管理テーブルを含むPTT通信開始応答を受信する。
ステップST88:
通信端末1−1の制御部16は、ステップST87において受信したPTT通信データ有効時間情報に従って、PTT通信データ有効時間までのカウントを開始する。
次に、PTTサーバ2の秘匿PTT通信開始時の動作例について説明する。
図11は、PTTサーバ2の秘匿PTT通信開始時の動作例を示すためのフローチャートである。
ステップST91:
PTTサーバ2の通信部21が、主催者の通信端末1−1が送信したPTT通信開始要求と指定内容とを受信する。
ステップST92:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST91で受信したPTT通信開始要求に応じて、その通信が秘匿指定であった場合にはステップST93に進み、そうでない場合には通常のPTT通信中処理を実行する。
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST91において受信したPTT通信開始要求に含まれる情報を基に、秘匿グループ作成処理を行う。
すなわち、制御部22は、秘匿グループ作成にあたり、秘匿フラグ、参加メンバ、通信開始時刻、グループID、PTT通信データ有効時間情報及び通信不可時削除期間情報を対応付けた管理テーブルを作成し、記憶部23に格納する。なお、この管理テーブルにさらに対応付けてPTT通信中に発生したデータ(各メンバの参加状況、通信時間、各端末間で送受信する情報およびその送信者のメンバIDなど)を記憶部23に格納することとなる。
ステップST94:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST91において受信したPTT通信開始要求に記載された秘匿PTT通信に参加要請する全メンバに対して秘匿PTT通信の参加要請通知を自サーバの通信部21に送信させる。
PTTサーバ2の制御部22はステップST91において受信したPTT通信開始要求に含まれるPTT通信データ有効時間情報に従って、PTT通信データ有効時間までのカウントを開始する。
以上がPTTサーバ2の秘匿PTT通信開始時の動作例である。
図12は、メンバの通信端末の秘匿PTT通信開始時の動作例を示すためのフローチャートである。
ステップST101:
メンバの通信端末の通信部11は、PTTサーバ2から送信されたPTT通信参加要請通知を受信する。
ステップST102:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTアプリを起動する。
メンバの通信端末の制御部16は、ステップST101において受信したPTT通信参加要請通知が、秘匿PTT通信の参加要請通知だった場合にはステップST104へ進み、そうでない場合には通常のPTT通信中処理を実行する。
すなわち、メンバの通信端末の制御部16は、当該秘匿PTT通信するにあたり、当該呼び出しに対する着信時刻を記憶するほか、秘匿フラグ、参加メンバ、通信開始時刻、グループID、PTT通信データ有効時間情報及び通信不可時削除期間情報を対応付けた管理テーブルについてもPTTサーバ2から受信し、記憶部15に格納する。以降、管理テーブルはPTTサーバ2から更新が通知される都度更新を行うほか、この管理テーブルにさらに対応付けてPTT通信中に発生したデータについても記憶する。
ステップST104:
メンバの通信端末の制御部16は、表示部14に、秘匿PTT通信を行うこと、PTT通信に参加するメンバの通信端末及びPTTサーバ2に記憶されるPTT通信に関する各種データを主催者の任意で削除が可能であること、このPTT通信に関するデータは、所定のPTT通信データ有効時間が経過した場合、或いは通信不可時削除期間通信不可であった場合には自動的に削除されること、を説明する画面を表示させる。
メンバの通信端末の制御部16は、メンバの操作により秘匿PTT通信への参加が選択された場合にはステップST106に進み、不参加が選択された場合にはステップST107に進む。
ステップST106:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTサーバ2に対して、参加通知を自端末の通信部11に送信させる。
ステップST107:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTサーバ2に対して、不参加通知を自端末の通信部11に送信させる。
以上がメンバの通信端末の秘匿PTT通信開始時の動作例である。
なお、当該秘匿PTT通信の参加要請に対して不参加の場合には、制御部16が、当該呼び出しにおいて受信した全てのデータを破棄させるよう構成するとセキュリティ性を向上させることが出来る。
図13は、主催者の任意による秘匿PTT通信データ削除時の主催者の通信端末1−1の動作例を説明するフローチャートである。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTTアプリを起動する。
ステップST112:
PTTアプリは、記憶部15に格納されたPTT通信における管理テーブルを呼び出す。なお、過去に複数のPTT通信を行っている場合には管理テーブルは当該なから複数種類存在することになる。この場合、表示部14上に複数の管理テーブルからそれぞれのPTT通信を特定できるよう、グループID、参加メンバ、通信開始時刻などの情報が表示される。このとき、削除操作の可能な秘匿PTT通信をキー入力部12にて指定されると、制御部16は、削除操作を行うかどうかの画面を表示させ、秘匿PTT通信を指定させる。そして当該指定された秘匿PTT通信の管理テーブルに基づき、参加メンバのリストを表示させる。
さらに主催者の通信端末1−1のキー入力部12を介した主催者の操作により、削除対象のメンバが決定される。削除対象のメンバは、特定の1人であってもよいし、メンバ全員であっても良い。
主催者の通信端末1−1は、PTTサーバ2と通信可能である場合はステップST115に進み、そうでない場合はステップST114に進む。
ステップST114:
通信不可である場合は、主催者の通信端末1−1の制御部16は、表示部14に通信不可であることを通知する画面を表示してPTTアプリを終了する。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTTサーバ2に対して、秘匿PTTデータの削除対象となるグループID及びメンバの情報を含んだ強制削除要求を自端末の通信部11に送信させる。
以上が主催者の通信端末1−1の主催者の任意による秘匿PTT通信データ削除時の動作例である。
図14は、主催者の任意による秘匿PTT通信データ削除時のPTTサーバ2の動作例を説明するフローチャートである。
ステップST121:
PTTサーバ2の通信部21は、主催者の通信端末1−1からの強制削除要求を受信する。
ステップST122:
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST121で受信した強制削除対象に記載された削除対象のメンバの通信端末に対して強制削除指示を自サーバの通信部21に送信させる。
すなわち、受信した強制削除要求に記載されたグループIDから過去の管理テーブルを記憶部23から呼び出し、該当するメンバを特定するとともに、その中から、強制削除要求において削除指定されたメンバの通信端末に強制削除要求を自端末の通信部21に送信させる。
ところで、PTT通信に関する呼び出しや指示などのPTTサーバ2から各端末へのアクションのトリガはSMS(Short Message Service)にて行われており、強制削除要求も同様である。SMSは送信元と送信先との間で通信路を接続してからデータを送信する形式でおるため、PTTサーバ2は強制削除要求を送信するにあたり、まずは対象となる端末を呼び出して通信路接続を試みる。そして、通信不可の強制削除対象のメンバがいない場合はステップST124に進み、いる場合はステップST125に進む。
ステップST124:
PTTサーバ2の制御部22は、強制削除対象の全メンバに対し強制削除指示を送信するまでステップST123との間を繰り返す。
通信不可である削除対象のメンバの強制削除を保留とし、当該メンバへの通信接続を試みて通信可となるまで保留する。
ステップST126:
通信不可のメンバが通信可になった場合にはステップST124に戻り、そうでない場合はステップST125に戻る。
PTTサーバ2の制御部22は、主催者の通信端末1−1に対して、強制削除結果を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST128:
削除対象が全メンバである場合はステップST129に進み、そうでない場合は処理を終了する。
PTTサーバ2の制御部22は、このグループを記憶部23から削除する、すなわち、強制削除要求として指定されるグループIDから記憶部23内の管理テーブルを抽出し、関連する送受信データや履歴などを特定し、この秘匿PTT通信に関する全データを自サーバの記憶部23から削除する。削除完了後、PTTサーバ2の制御部22は、削除完了を主催者端末1−1に対して自サーバの通信部21に通知させる。
以上がPTTサーバ2の主催者の任意による秘匿PTT通信データ削除時の動作例である。
図15は、主催者の任意による秘匿PTT通信データ削除時のメンバの通信端末の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST131:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTサーバ2からの強制削除指示を受信する。
ステップST132:
PTTアプリが起動可能である場合はステップST134へ進み、そうでない場合はステップST133へ進む。なお、起動不可能であっても、バックグラウンドで起動可能である場合は、ステップST134に進む。
メンバの通信端末の制御部16は、削除できなかった旨を通知する削除不可応答をPTTサーバ2に対して自端末の通信部11に送信させる。
ステップST134:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTアプリを起動する。バックグラウンドで起動可能な場合は、バックグラウンドで起動する。
メンバの通信端末の制御部16は、強制削除要求にて指定されるグループIDから記憶部15内の管理テーブルを抽出し、関連する送受信データや履歴などを特定し、これらの削除を行う間、削除中画面を表示部14に表示する。
ステップST136:
メンバの通信端末の制御部16は、削除応答をPTTサーバ2に対して自端末の通信部11に送信させる。
以上がメンバの通信端末の主催者の任意による秘匿PTT通信データ削除時の動作例である。
削除対象のメンバの通信端末が通信不可であった場合の秘匿PTT通信データ削除時に関しては、PTTサーバ2及び削除対象のメンバの通信端末の動作例のみ示す。
ステップST141:
PTTサーバ2の通信部21は、主催者から削除対象のメンバの秘匿PTT通信データの強制削除要求を受信する。
ステップST142:
PTTサーバ2の制御部22は、図14におけるステップST123、ST125において通信不可を検出する要領で、削除対象のメンバの通信端末が通信不可であることを検出する。
PTTサーバ2の制御部22は、ステップST141で受信した強制削除要求に基づいて、各端末へ強制削除要求を送信することを保留する。
ステップST144:
削除対象のメンバの通信端末が通信可になった場合はステップST145に進み、そうでない場合はステップST148に進む。
PTTサーバ2の制御部22は、削除対象のメンバの通信端末に対して強制削除指示を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST146:
PTTサーバ2の制御部22は、削除対象のメンバに関する秘匿PTT通信データを自サーバの記憶部23から削除する。削除対象のメンバがグループの最後の1人であった場合には、PTTサーバ2内についても当該グループに関する秘匿PTT通信データを全て自サーバの記憶部23から削除する。
PTTサーバ2の制御部22は、主催者の通信端末1−1に削除結果を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST148:
秘匿PTT通信開始時に通信不可時削除期間が設定されていた場合は、ステップST149に進み、そうでない場合はステップST144に戻る。
通信が不可となってから、予め設定された通信不可時削除期間が経過した場合はステップST146に進み、そうでない場合はステップST144に戻る。
以上が、削除対象のメンバの通信端末が通信不可であった場合の秘匿PTT通信データ削除時のPTTサーバ2の動作例である。
次に、削除対象のメンバの通信端末が通信不可であった場合の秘匿PTT通信データ削除時の削除対象のメンバの通信端末の動作例について説明する。
図17は、削除対象のメンバの通信端末が通信不可であった場合に削除対象のメンバの通信端末から秘匿PTT通信データを削除する際の動作例を示すフローチャートである。
メンバの通信端末の制御部16は、通信不可になってからの通信不可時間をカウントする。
ステップST152:
秘匿PTT通信開始時に通信不可時削除期間が設定されていた場合はステップST153に進み、そうでない場合はステップST155に進む。
メンバの通信端末の制御部16は、通信不可時削除期間が経過したか否かを判断し、経過したいた場合はステップST154に進み、そうでない場合はステップST156に進む。
ステップST154:
メンバの通信端末の制御部16は、秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
メンバの通信端末の制御部16は、通信可能な状態になったか否かを監視し、通信可能な状態になった場合は、秘匿PTT通信データを主催者の任意で削除、或いはPTT通信データ有効時間経過後に削除する場合の処理を実行し、そうでない場合は、ステップST155を繰り返す。
ステップST156:
メンバの通信端末の制御部16は、通信可能な状態になったか否かを監視し、通信可能な状態になった場合は、秘匿PTT通信データを主催者の任意で削除、或いはPTT通信データ有効時間経過後に削除する場合の処理を実行し、そうでない場合は、ステップST153に戻る。
以上が削除対象のメンバの通信端末が通信不可であった場合に削除対象のメンバの通信端末から秘匿PTT通信データを削除する際の動作例である。
図18は、PTT通信データ有効時間経過後に自動的に秘匿PTT通信データを削除する場合の主催者の通信端末1−1の動作例を示すフローチャートである。
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTT通信データ有効時間のカウントを開始する。PTT通信データ有効時間のカウントを開始するのは、上述したように、秘匿PTT通信開始時あるいは秘匿PTT通信終了時等、いつでも良い。
ステップST162:
主催者の通信端末1−1の制御部16は、PTT通信データ有効時間が経過していた場合、ステップST163に進み、そうでない場合はステップST162を繰り返す。
ステップST163:
主催者の通信端末1−1の制御部16は、秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
ステップST171:
PTTサーバ2の制御部22は、PTT通信データ有効時間のカウントを開始する。
ステップST172:
PTTサーバ2の制御部22は、PTT通信データ有効時間が経過していた場合、ステップST173に進み、そうでない場合はステップST172を繰り返す。
ステップST173:
PTTサーバ2の制御部22は、秘匿PTT通信データを自サーバの記憶部23から削除する。
PTTサーバ2の制御部22は、全メンバの通信端末に対して、秘匿PTT通信データを強制的に削除させる強制削除指示を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST175:
PTTサーバ2の制御部22は、主催者の通信端末1−1に対して、削除結果通知を自サーバの通信部21に送信させる。
ステップST181:
メンバの通信端末の制御部16は、PTT通信データ有効時間のカウントを開始する。
ステップST182:
メンバの通信端末の制御部16は、PTT通信データ有効時間が経過していた場合、ステップST183に進み、そうでない場合はステップST182を繰り返す。
メンバの通信端末の制御部16は、秘匿PTT通信データを自端末の記憶部15から削除する。
ステップST184:
メンバの通信端末の制御部16は、PTTサーバ2に対して、強制削除応答を自端末の通信部11に送信させる。
また、本実施形態の通信システム1000によれば、主催者がメンバやPTTサーバにいちいち削除を依頼しなくとも、PTT通信有効期間経過後には自動的にメンバの通信端末やPTTサーバ2から秘匿PTT通信データが削除されるので、秘匿PTT通信データ削除時の労力が軽減できる。
また、本実施形態の通信システム1000によれば、メンバの通信端末やPTTサーバ2が秘匿PTT通信データを削除した際には、削除結果通知の形で主催者の通信端末に削除したことが通知されるので、主催者はメンバの通信端末やPTTサーバ2から秘匿PTT通信データが本当に削除されたことを確認することができる。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
Claims (10)
- 複数の通信端末とサーバ装置を介してグループ通信を行う通信端末であって、
前記グループ通信を行う通信部と、
記憶部と、
第1のグループ通信が実行されると、当該第1のグループ通信にて生じたデータを前記記憶部に記憶させるとともに、当該第1のグループ通信を実行してから所定のタイミングにて、前記データを削除するよう制御する制御部と、
を有する
ことを特徴とする通信端末。 - 前記第1のグループ通信を実行してから所定のタイミングは、前記第1のグループ通信が開始或いは終了してから所定時間の経過後である
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。 - 前記第1のグループ通信を実行してから所定のタイミングは、前記第1のグループ通信を行って後に、前記通信部による通信が不可能となってから所定時間の経過後である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末。 - 前記所定時間は、前記制御部によって前記第1のグループ通信が開始されるときに予め設定されている
ことを特徴とする請求項2または3に記載の通信端末。 - 前記制御部に対する入力を受け付ける入力部をさらに有し、
前記所定時間は、前記入力部により前記第1のグループ通信が開始されるときに設定される
ことを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 複数の通信端末とサーバ装置を介してグループ通信を行う通信端末であって、
前記グループ通信を行う通信部と、
記憶部と、
前記通信部にてグループ通信を実行中に、当該グループ通信にて生じたデータを前記記憶部に記憶させる制御部と、
を有し、
前記制御部は、グループ通信を実行してから所定のタイミングで当該グループ通信にて生じたデータを前記記憶部より自動削除する第1のグループ通信と、グループ通信を実行してから前記所定のタイミングで当該グループ通信にて生じたデータを前記記憶部より自動削除を行わない第2のグループ通信と、を選択指示可能である
ことを特徴とする通信端末。 - 複数の通信端末によるグループ通信を管理するサーバ装置であって、
前記グループ通信によって生じるデータを送受信して当該グループ通信によるデータ送受信を仲介する通信部と、
記憶部と、
前記通信部にて第1のグループ通信を仲介中に、当該グループ通信の管理上生じるデータを前記記憶部に記憶させるとともに、当該第1のグループ通信を実行してから所定のタイミングにて、前記データを削除するよう制御する制御部と、
を有することを特徴とするサーバ装置。 - 複数の通信端末と、当該複数の通信端末によるグループ通信を仲介するサーバ装置とを有する通信システムであって、
前記複数の通信端末は、それぞれ
他の通信端末と前記サーバ装置を介してグループ通信を行う通信部と、
記憶部と、
前記通信部にてグループ通信を実行中に、当該グループ通信にて生じたデータを前記記憶部に記憶させる制御部と、
を有し、
前記サーバ装置は、前記複数の通信端末間でグループ通信に使用するデータ送受を仲介し、
前記複数の通信端末の内一の通信端末の制御部は、グループ通信が実行されてから、当該グループ通信に基づいて記憶されたデータについて所定のタイミングで削除する第1のグループ通信を実行指示し、
前記サーバ装置は、前記第1のグループ通信開始が前記複数の通信端末の内一の通信端末から要求されてグループ通信を仲介開始する際に、当該グループ通信が前記第1のグループ通信であることを他の通信端末に対して通知する
ことを特徴とする通信システム。 - 前記サーバ装置は、
第2の通信部と、
第2の記憶部と、
第1のグループ通信が実行されると、当該第1のグループ通信によって生じるデータを前記第2の記憶部に記憶させるとともに、前記所定のタイミングにて前記データ送受信するよう制御する第2の制御部と、
を有する
ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム。 - サーバ装置を介して複数の通信端末とグループ通信可能な通信端末におけるグループ通信方法であって、
前記サーバ装置を介して他の通信端末との間で前記グループ通信を開始する第1のステップと、
グループ通信を実行中に、当該グループ通信にて生じたデータを記憶する第2のステップと、
前記第2のステップにて記憶されたデータについて、当該データの生じる基となったグループ通信を実行してから所定のタイミングが到来すると自動削除する第3のステップと、
を有することを特徴とするグループ通信方法。
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