JP2007531235A - プラズマソースコイル及びこれを用いたプラズマチェンバー - Google Patents
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Abstract
【課題】均一なΔCD分布を示すプラズマソースコイルと、それを用いたプラズマチェンバーを提供すること。
【解決手段】プラズマソースコイル320は、中央部に配置されるブッシング330と、このブッシング330を中心に、ブッシング330の周りで同心円状に配置される複数個の単位コイル321〜324とを含む。これら各単位コイル及びブッシングの一側は、電源端子316に共通に接続され、これら各単位コイル及びブッシングの他側は、接地端子に共通に接続されるように配置される。
【選択図】図1
【解決手段】プラズマソースコイル320は、中央部に配置されるブッシング330と、このブッシング330を中心に、ブッシング330の周りで同心円状に配置される複数個の単位コイル321〜324とを含む。これら各単位コイル及びブッシングの一側は、電源端子316に共通に接続され、これら各単位コイル及びブッシングの他側は、接地端子に共通に接続されるように配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体製造設備に関するもので、詳しくは、CD(Critical Dimension)変化率の均一な分布を提供するためのプラズマソースコイル及びこれを採用したプラズマチェンバーに関するものである。
超高集積(Ultra−Large Scale Integrate;ULSI)回路素子の製造技術は、去る20余年間目覚ましい発展を繰り返してきた。このような超高集積回路素子の発展は、極限の技術が要求される工程技術をサポート可能な半導体製造設備が開発されたことに起因する。半導体製造設備の一つであるプラズマチェンバーは、エッチング工程のみならず、蒸着(deposition)工程でも用いられるので、その適用範囲が徐々に広がりつつある。
プラズマチェンバーは、その内部にプラズマを形成し、このプラズマを用いてエッチング及び蒸着などの工程を行うための半導体製造設備である。このプラズマチェンバーは、プラズマ発生ソースによって、電子サイクロトロン共振(Electron Cyclotron Resonance;ECR)プラズマソース、ヘリコン波励起プラズマ(Helicon−Wave Exited Plasma;HWEP)ソース、容量性結合プラズマ(Capacitively Coupled Plasma;CCP)ソース、誘導性結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma;ICP)ソースなどの多様な形態に分類される。これらのうち、ICPプラズマソースは、誘導コイルにRF(Radio Frequency)電力を供給して磁場を発生させ、この磁場によって誘導された電気場によりチェンバーの内部中心部に電子を閉じ込め、低い圧力でも高密度プラズマを生成させる。このICPソースは、ECRプラズマソースやHWEPソースに比べると、構造的な面で簡単であり、大面積のプラズマを相対的に容易に得られるという長所のため、広く用いられている。
上記のようなプラズマソースコイルを用いて半導体ウェハーを処理する工程、例えば、エッチング工程において、CD変化率(以下、CDという)の均一な分布を確保することは非常に重要である。ここで、CD変化率は、CD工程が行われる前の予想CDと、工程が行われた後の結果CDとの差を意味する。特に、ウェハーの中心部におけるCDと、縁部におけるCDとの差が大きく発生するほど、生産量が当然に低下する。一般的に、ウェハーの縁部におけるCDは、ウェハーの中心部におけるCDより大きいことが知られている。しかし、ウェハーの縁部と中心部におけるCDの差は、使用するエッチングガスなどの変数によって変わることもあるので、ウェハーの縁部におけるCDと、ウェハーの中心部におけるCDとの差を最小化することが要求される。特に、このような要求は、素子の集積度が大きくなるほど一層重要なものとなる。今日までは、CD分布を調節するために、圧力、ガス供給量、ガス種類、パワー、温度などの工程パラメータを調節する方法が用いられたが、これによるCD分布の調節には限界があり、何れの方法も満足した結果を提供していないのが実情である。
特に、最近、半導体工程が200mmウェハー工程から300mmウェハー工程に移動するにつれて、一般的なICPソースは、その構造的な面によりほぼ限界に達している。一般的にICPソースを採択しているプラズマチェンバーにおいて、共振回路のインダクタを構成するコイルに大きなRF電流が流れるが、このRF電流量は、チェンバーの内部に生成されるプラズマ分布に大きな影響を及ぼす。インダクタを構成するコイルの内部に自体抵抗が含まれることは、よく知られた事実である。したがって、コイルの内部に沿って電流が流れるとき、電流がコイルに沿って進行するほど自体抵抗によってエネルギー消耗が発生し、この消耗されたエネルギーが熱に変換される。その結果、コイルの内部を流れる電流量が徐々に減少する。このようにコイルの内部を流れる電流量が不均一になると、チェンバーの内部に生成されるプラズマ分布も不均一になる。このような現象は、従来の単一コイルにおいて一層激しく発生する。すなわち、単一コイルによって構成されたプラズマソースコイルの場合、その長さが長くなるほど抵抗が漸次増加し、その結果、プラズマを誘起する電流密度も漸次低くなる。最近は、上記のような問題を解決するために、各コイルが並列に配置された構造のプラズマソースコイルが提案されている。
図35は、各コイルが並列に配置されるプラズマソースコイルを採用したプラズマチェンバー100を概略的に示した断面図で、図36は、図35のプラズマソースコイルを立体的に示した図である。
図35及び図36に示すように、前記プラズマチェンバー100は、チェンバー外壁102及びドーム112によって所定の大きさに限定される内部の反応空間104を有する。この反応空間104の所定領域には、所定条件下でプラズマ110が形成される。図面には、プラズマチェンバー100の下部において反応空間104が開放されているが、これは図面を簡単化するためのものに過ぎなく、実際は、プラズマチェンバー100の下部も外部と隔離されているので、プラズマチェンバー100の内部は真空状態を維持することができる。プラズマチェンバー100の下部にはウェハー支持台106が配置され、処理が行われる半導体ウェハー108がウェハー支持台106の上面に載置される。ウェハー支持台106は、外部のRF電源114に連結されている。一方、図示していないが、ウェハー支持台106内にヒーターが配置されることもある。
ドーム112の外側表面には、プラズマ110を形成のためのプラズマソースコイル120が配置される。このプラズマソースコイル120は、図36に示すように、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124が並列に連結された構造を有する。ここでは、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より多くまたは少なくすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124は、全て所定半径を有する円状となっている。特に、中心部に配置される第1単位コイル121が最も小さい半径を有し、外側に行くほど、第2単位コイル122、第3単位コイル123及び第4単位コイル124の順に半径が漸次大きくなる。その結果、第1単位コイル121は第2単位コイル122によって取り囲まれ、第2単位コイル122は第3単位コイル123によって取り囲まれ、第3単位コイル123は第4単位コイル124によって取り囲まれる。第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124は、互いに並列にRF電源116に接続される。また、第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124は、接地端子とも互いに並列に接続される。
上記のような構造のプラズマチェンバー100において、第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124は、RF電源116によってRF電力をそれぞれ受けるので、第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124によって所定の大きさの電気場が発生する。この電気場は、ドーム112を通過して反応空間104内に誘起される。また、反応空間104内に誘起された電気場は、反応空間104内のガス中に放電を発生させてガスをプラズマ化し、このプラズマ化したガスによって発生した中性のラジカル粒子と、電荷を帯びたイオンとの間の化学反応を発生させることで、半導体ウェハー108の表面が処理される。この過程で、第1、第2、第3及び第4単位コイル121,122,123,124が互いに並列に接続されることで、抵抗及びインダクタンスなどのインピーダンスを減少させ、大容量の半導体ウェハーを容易に処理することができる。
しかしながら、上記のような長所にもかかわらず、依然として問題点が存在しており、それら問題点の一つとして、エッチング工程時、選択比、エッチング率及びエッチングプロファイルを互いに調節しにくい点が挙げられる。例えば、選択比及びエッチング率が互いにトレード‐オフ(trade‐off)関係にあることは既に知られているが、エッチングプロファイルも一定でない。一例として、高い選択比及び低いエッチング率では良好なエッチングプロファイルが生成されるが、低い選択比及び高いエッチング率では良好なエッチングプロファイルが生成されない。これは、CD(Critical Dimension)変化率(ΔCD)(本明細書のΔCDは、工程が行われる前の予想CDと、工程が行われた後の結果CDとの差を意味する)が大きいことを意味し、特にウェハーの中心部においてプラズマ密度が相対的に高いため、ΔCDの分布が一定でないという問題点がある。
本発明が解決しようとする技術的課題は、大容量の半導体ウェハーを処理するために、均一なΔCD分布を示すプラズマソースコイルを提供することにある。また、本発明が解決しようとする他の技術的課題は、前記プラズマソースコイルを用いたプラズマチェンバーを提供することにある。
上記の技術的課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルは、中央部に配置されるブッシングと、前記ブッシングを中心に、前記ブッシングの周りから同心円状に配置された複数個の単位コイルとを含み、前記各単位コイルと前記ブッシングの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイルと前記ブッシングの他側は、接地端子に共通に接続されるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記ブッシングは、導電性物質からなることが好ましい。
本発明によれば、前記複数個の単位コイルは、円状であることが好ましい。
本発明によれば、前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど下側に向かう凸状を有する。この場合、前記複数個の単位コイルらのうち最も外側に配置される少なくとも2個以上の単位コイルは、同一平面上に配置されている。
本発明によれば、前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど上側に向かう凹状を有する。この場合、前記複数個の単位コイルのうち最も外側に配置される少なくとも2個以上の単位コイルは、同一の平面上に配置されている。
上記の技術的課題を達成するために、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、下部の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、上部の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記下部単位コイルと前記上部単位コイルとの間の間隔は、0.5〜2cmであることが好ましい。
本発明によれば、前記下部単位コイル及び前記上部単位コイルは、前記電源端子への接続のための連結ライン、及び前記接地端子への接続のための連結ラインを通して互いに連結されていることが好ましい。
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、中央部から垂直方向に長く並んで柱状に配置されたブッシングと、前記ブッシングの下面と同一の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、前記ブッシングの上面と同一の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記ブッシングも、前記電源端子及び前記接地端子にそれぞれ接続されていることが好ましい。
本発明によれば、前記下部単位コイルと上部単位コイルとの間の間隔は、0.5〜2cmであることが好ましい。
本発明によれば、前記下部単位コイル及び前記上部単位コイルは、前記電源端子への接続のための連結ライン、及び前記接地端子への接続のための連結ラインを通して互いに連結されていることが好ましい。
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、共通の中心部を有し、互いに異なる半径を有して同心円状に配置された複数個の単位コイルを含み、前記各単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記単位コイルは、少なくとも一つ以上の連結線によって互いに連結されていることを特徴とする。
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、中心部に配置されたブッシングを中心に、互いに異なる半径を有して同心円状に配置された複数個の単位コイルを含み、前記各単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記単位コイルは、少なくとも一つ以上の連結線によって互いに連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど下側に向かう凸状を有する。
本発明によれば、前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど上側に向かう凹状を有する。
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、下部の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、上部の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続され、前記下部単位コイルは、少なくとも一つ以上の下部連結線によって互いに連結され、前記上部単位コイルは、少なくとも一つ以上の上部連結線によって互いに連結されていることを特徴とする。
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、中央部で垂直方向に長く並んで柱状に配置されたブッシングと、前記ブッシングの下面と同一の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、前記ブッシングの上面と同一の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続され、前記下部単位コイルは、少なくとも一つ以上の下部連結線によって互いに連結され、前記上部単位コイルは、少なくとも一つ以上の上部連結線によって互いに連結されていることを特徴とする。
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルは、中心部に配置されたブッシングと、前記ブッシングから延長され、前記ブッシングの周囲を螺旋状に巻かれた複数個の単位コイルとを含み、中心部から所定半径を有する第1ウェハー領域、前記第1ウェハー領域を取り囲む第2ウェハー領域、及び前記第2ウェハー領域を取り囲むコイル縁部領域では、前記単位コイルの表面積が互いに異なって配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記単位コイルは、n=a×(b/m)(ここで、a及びbは、正の整数、mは、2以上の整数からなる単位コイルの個数)で計算されるn回の巻回数を有することが好ましい。
本発明によれば、前記単位コイルの表面積は、前記第1ウェハー領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加したりすることが好ましい。
本発明によれば、前記単位コイルの表面積は、前記第2ウェハー領域で縁部に行くほど、漸次増加したり、一定であったり、または、漸次減少したりすることが好ましい。
本発明によれば、前記単位コイルの表面積は、前記コイル縁部領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加したりすることが好ましい。
本発明によれば、前記第1ウェハー領域及び第2ウェハー領域は、処理対象であるウェハー表面と重なる領域であることが好ましい。
本発明によれば、前記第1ウェハー領域の中心部からの半径は、ウェハー全体の半径の10〜30%未満で、前記第2ウェハー領域の幅は、ウェハー全体の半径の70〜90%で、前記コイル縁部領域の幅は、ウェハー全体の半径の30〜50%であることが好ましい。
本発明によれば、前記第2ウェハー領域は、前記第1ウェハー領域に隣接した最初の第2ウェハー領域、及び前記コイル縁部領域に隣接した2番目の第2ウェハー領域を含んでいる。
本発明によれば、この場合、前記最初の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度と、前記2番目の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度は、同一でないことが好ましい。そして、前記最初の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体幅の60〜90%で、前記2番目の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体幅の10〜40%であることが好ましい。
上記の技術的課題を達成するために、本発明の一実施形態に係るプラズマチェンバーは、プラズマが形成される反応空間を限定する外壁及び上部のドームと、前記反応空間の下部に配置され、処理される半導体ウェハーを載置するための支持台と、中心部に配置されたブッシングと、前記ブッシングを中心に、前記ブッシングの周りで同心円状に配置された複数個の単位コイルとを含み、前記各単位コイル及び前記ブッシングの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイル及び前記ブッシングの他側は、接地端子に共通に接続されるように配置されていることを特徴とするプラズマコイルを含むことを特徴とする。
上記の技術的課題を達成するために、本発明の他の実施形態に係るプラズマチェンバーは、プラズマが形成される反応空間を限定する外壁及び上部のドームと;前記反応空間の下部に配置され、処理される半導体ウェハーを載置するための支持台と;中心部に配置されたブッシングと、前記ブッシングから延長されて前記ブッシングの周囲を取り巻く複数個の単位コイルとを含み、前記ドーム上で中心部から所定半径を有する第1ウェハー領域、前記第1ウェハー領域を取り囲む第2ウェハー領域、及び前記第2ウェハー領域を取り囲むコイル縁部領域で、前記単位コイルの表面積が互いに異なって配置されるプラズマソースコイルと;前記ブッシングの中心部の所定領域に配置された支持棒と;前記支持棒に接続されて前記プラズマソースコイルに電力を供給する電源とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、前記単位コイルは、n=a×(b/m)(ここで、a及びbは、正の整数、mは、2以上の整数からなる単位コイルの個数)で計算されるn回の巻回数を有することが好ましい。
本発明によれば、前記単位コイルの表面積は、前記第1ウェハー領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加したりすることが好ましい。
本発明によれば、前記単位コイルの表面積は、前記第2ウェハー領域で縁部に行くほど、漸次増加したり、一定であったり、または、漸次減少したりすることが好ましい。
本発明によれば、前記単位コイルの表面積は、前記コイル縁部領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加したりすることが好ましい。
本発明によれば、前記第1ウェハー領域及び第2ウェハー領域は、処理対象であるウェハー表面と重なる領域であることが好ましい。
本発明によれば、前記第1ウェハー領域の中心部からの半径は、ウェハー全体の半径の10〜30%未満で、前記第2ウェハー領域の幅は、ウェハー全体の半径の70〜90%で、前記コイル縁部領域の幅は、ウェハー全体の半径の30〜50%であることが好ましい。
本発明によれば、前記第2ウェハー領域は、前記第1ウェハー領域に隣接した最初の第2ウェハー領域、及び前記コイル縁部領域に隣接した2番目の第2ウェハー領域を含んでいる。
この場合、本発明によれば、前記最初の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度と、前記2番目の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度は、同一でないことが好ましい。そして、前記最初の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体幅の60〜90%で、前記2番目の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体幅の10〜40%であることが好ましい。
上記の技術的課題を達成するために、本発明の他の実施形態に係るプラズマチェンバーは、内部にウェハーが装着される工程チェンバーと、前記ウェハーの後面にバイアスパワーを印加するバイアスパワー部と、プラズマソース構造体と、前記プラズマソース構造体に前記プラズマ発生のためのソースパワーを印加するソースパワー部とを含んで構成され、前記プラズマソース構造体は、前記工程チェンバーに導入される反応ガスをプラズマ化するために前記工程チェンバーの上側外部に導入されて、中心部のコイルブッシングと、前記コイルブッシングから分岐され、前記コイルブッシングの周囲を取り囲むように螺旋状に巻かれた二つ以上の多数個の単位コイルとを含み、前記中心部から放射方向外側に行くほど、前記放射状の一地点のコイルと前記コイルに隣接する他のコイルとの間の間隔が減少した後、再び増加するように、前記単位コイルが螺旋状に巻かれた形態で構成されている。
本発明によれば、前記プラズマソースコイル構造体の前記単位コイルは、少なくとも1以上の巻回数で巻かれている。
本発明によれば、前記プラズマソースコイル構造体の担当領域は、前記ウェハーの領域の大きさの50%以内である。
本発明によれば、前記各コイル間の間隔の最小位置が前記ウェハー領域以内に位置するように、前記各コイルが巻かれている。
本発明によれば、前記各コイル間の間隔が最小になった後、再び増加する領域を、前記各コイル間の間隔の減少領域より小さくするために、前記各コイル間の間隔の最小位置が前記ウェハー領域の縁部に隣接して設定されるように前記各コイルが巻かれている。
本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイル及びこれを用いたプラズマチェンバーによると、コイル内の抵抗が減少し、パワーの増加なしに電流密度を増加させることができて、プラズマ密度を向上させることができる。また、各単位コイルを多様な構造で配置することで、選択比、エッチング率及びエッチングプロファイルの全てが向上するようにプラズマ密度を容易に調節し、ΔCD分布を均一にすることができる。
また、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイル及びプラズマチェンバーによると、プラズマを発生するためのプラズマソースコイルの表面積を位置別に変化させることで、プラズマチェンバー内の反応空間に形成されるプラズマ密度を位置別に細密に調節し、ウェハーの中心部から縁部に達するまで、全体的に均一なΔCD分布を有することができる。
また、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマチェンバーによると、ウェハー上における実質的なプラズマ工程環境、例えば、エッチング環境をウェハー全体にかけて均一に誘導し、ウェハー領域の全体にかける工程均一度、例えば、CD均一度を効果的に実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルを採用したプラズマチェンバーを示した断面図で、図2は、図1のプラズマソースコイルを立体的に示した図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るプラズマチェンバー300は、チェンバー外壁302及びドーム312によって所定の大きさに限定された内部の反応空間304を有する。この反応空間304の所定領域には、所定条件下でプラズマ310が形成される。図面には、プラズマチェンバー300の下部において反応空間304が開放されているが、これは図面を簡単化するためのものに過ぎなく、実際は、プラズマチェンバー300の下部も外部と隔離されているので、プラズマチェンバー300の内部は真空状態を維持することができる。プラズマチェンバー300の下部には、ウェハー支持台306が配置され、処理が行われる半導体ウェハー308がウェハー支持台306の上面に載置される。ウェハー支持台306は、外部のRF電源314に接続される。一方、図示していないが、ウェハー支持台306内にヒーターが配置されることもある。このようなプラズマチェンバーの構造は、後述する多様な実施形態に係るプラズマソースコイルにも適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルを採用したプラズマチェンバーを示した断面図で、図2は、図1のプラズマソースコイルを立体的に示した図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るプラズマチェンバー300は、チェンバー外壁302及びドーム312によって所定の大きさに限定された内部の反応空間304を有する。この反応空間304の所定領域には、所定条件下でプラズマ310が形成される。図面には、プラズマチェンバー300の下部において反応空間304が開放されているが、これは図面を簡単化するためのものに過ぎなく、実際は、プラズマチェンバー300の下部も外部と隔離されているので、プラズマチェンバー300の内部は真空状態を維持することができる。プラズマチェンバー300の下部には、ウェハー支持台306が配置され、処理が行われる半導体ウェハー308がウェハー支持台306の上面に載置される。ウェハー支持台306は、外部のRF電源314に接続される。一方、図示していないが、ウェハー支持台306内にヒーターが配置されることもある。このようなプラズマチェンバーの構造は、後述する多様な実施形態に係るプラズマソースコイルにも適用されうる。
ドーム312の外側表面には、プラズマ310形成のためのプラズマソースコイル320とブッシング330が配置される。プラズマソースコイル320は、図2に示すように、互いに並列に連結された複数個の単位コイル、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル321,322,323,324と、ブッシング330を含んでいる。ここでは、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。ブッシング330は、導電性物質からなり、所定半径を有する円状をなしている。しかし、場合によっては、円状以外の他の形状となることもある。
ブッシング330は中心部に配置され、第1単位コイル321は、ブッシング330から第1間隔d1だけ離隔されてブッシング330を取り囲む。第2単位コイル322は、第1単位コイル321から第2間隔d2だけ離隔されて第1単位コイル321を取り囲む。第3単位コイル323は、第2単位コイル322から第3間隔d3だけ離隔されて第2単位コイル322を取り囲む。そして、第4単位コイル324は、第3単位コイル323から第4間隔d4だけ離隔されて第3単位コイル323を取り囲む。前記第1間隔d1、第2間隔d2、第3間隔d3及び第4間隔d4は、全て同一であるか、全て異なっている。場合によっては、前記間隔の一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。
各単位コイル間の間隔によってプラズマチェンバー300内のプラズマ分布が影響を受け、それによって、エッチング率、選択比及びCDなども影響を受ける。第1、第2、第3及び第4単位コイル321,322,323,324とブッシング330は、RF電源316に互いに並列に接続される。また、第1、第2、第3及び第4単位コイル321,322,323,324とブッシング330は、接地端子とも互いに並列に接続される。
上記のような構造のプラズマソースコイル及びこれを用いたプラズマチェンバーによると、中心部に配置されたブッシング330によって、中心部におけるプラズマ密度が縁部におけるプラズマ密度より減少し、それによって、ΔCDの分布を均一にすることができる。より具体的に説明すると、中心部においてプラズマ密度が相対的に高いため、ポリマー性副産物が中心部で一層多く発生するが、これら副産物によってエッチング率が低下することになり、中心部及び縁部におけるΔCDの分布が互いに異なっていた。一方、ブッシング330の存在によって中心部におけるプラズマ密度が減少し、その結果、ポリマー性副産物の発生が少なくなるので、中心部におけるΔCDと縁部におけるΔCDの分布を均一にすることができる。また、各単位コイル及びブッシングが電気的に並列に接続されているので、RF電源316のパワーを減少させることができる。
図3は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第2例を示した図である。図3に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル520a,520bは、下部プラズマソースコイル520a及び上部プラズマソースコイル520bを含んで構成される。下部プラズマソースコイル520a及び上部プラズマソースコイル520bは、垂直方向に所定間隔h1、例えば0.5〜2.0cmだけ離隔配置されている。
下部プラズマソースコイル520aは、複数個の下部単位コイル521a,522a,523a,524aを含む。具体的に、下部プラズマソースコイル520aは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4下部単位コイル521a,522a,523a,524aが並列に接続された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能であり、これは他の実施形態においても同様である。第1、第2、第3及び第4下部単位コイル521a,522a,523a,524aは、全て所定半径を有する円状となっているが、場合によっては、円状以外の形状となることもある。第1下部単位コイル521aは、第2下部単位コイル522aによって取り囲まれ、第2下部単位コイル522aは、第3下部単位コイル523aによって取り囲まれ、第3下部単位コイル523aは、第4下部単位コイル524aによって取り囲まれている。
上部プラズマソースコイル520bは、複数個の上部単位コイル521b,522b,523b,524bを含む。具体的に、上部プラズマソースコイル520bは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4上部単位コイル521b,522b,523b,524bが並列に接続された構造を有する。第1、第2、第3及び第4上部単位コイル521b,522b,523b,524bの配置構造は、第1、第2、第3及び第4下部単位コイル521a,522a,523a,524aの配置構造と同一である。
第1、第2、第3及び第4下部単位コイル521a,522a,523a,524aは、RF電源516に互いに並列に接続される。また、第1、第2、第3及び第4下部単位コイル521a,522a,523a,524aは、接地端子とも互いに並列に接続される。これと同様に、第1、第2、第3及び第4上部単位コイル521b,522b,523b,524bは、RF電源516に互いに並列に接続される。また、第1、第2、第3及び第4上部単位コイル521b,522b,523b,524bは、接地端子とも互いに並列に接続される。第1下部単位コイル521a及び第1上部単位コイル521bは、それぞれ同一の連結ラインを通してRF電源516及び接地端子に接続される。これと同様に、第2下部単位コイル522a及び第2上部単位コイル522b、第3下部単位コイル523a及び第3上部単位コイル523b、そして、第4下部単位コイル524a及び第4上部単位コイル524bも、それぞれ同一の接続ラインを通してRF電源516及び接地端子に接続される。
本実施形態に係るプラズマソースコイル520a,520bの場合、多数の単位コイルを上下に分離して配置することで、各単位コイル間の間隔を所定間隔以上に確保することができる。すなわち、多数の単位コイルが上下に分離して配置される場合、各単位コイルが同一平面上に全て配置される場合における各単位コイル間の間隔に比べて、相対的に広い間隔を確保することができる。このように各単位コイル間の間隔が相対的に広くなるので、従来の各単位コイル間の狭い間隔によってアークが発生しうる問題点を解消することができる。
図4は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第3例を示した図である。図4に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル620a,620bは、図3に基づいて説明したプラズマソースコイル520a,520bとほぼ類似している。すなわち、下部には、下部プラズマソースコイル620aが配置され、上部には、上部プラズマソースコイル620bが配置される。下部プラズマソースコイル620aは、第1、第2、第3及び第4下部単位コイル621a,622a,623a,624aを含み、上部プラズマソースコイル620bは、第1、第2、第3及び第4上部単位コイル621b,622b,623b,624bを含む。
しかし、本実施形態に係るプラズマソースコイル620a,620bは、中心部にブッシング630を含むという点で、図3に基づいて説明したプラズマソースコイル520a,520bと異なっている。前記ブッシング630は、下部プラズマソースコイル620aの中心部と上部プラズマソースコイル620bの中心部とを連結する円柱状体として配置される。下部プラズマソースコイル620aは、ブッシング630の下面と同一の平面上に配置され、上部プラズマソースコイル620bは、ブッシング630の上面と同一の平面上に配置される。
前記ブッシング630は、中心部におけるプラズマ密度を減少させ、中心部でのポリマー性副産物の発生を少なくするので、中心部におけるΔCDと縁部におけるΔCDの分布を均一にすることができる。本実施形態に係るプラズマソースコイル620a,620b,630の場合も、下部プラズマソースコイル620aを構成する第1、第2、第3及び第4下部単位コイル621a,622a,623a,624a間の間隔は、全て同一であるか、全て異なっており、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。これと同様に、上部プラズマソースコイル620bを構成する第1、第2、第3及び第4上部単位コイル621b,622b,623b,624b間の間隔も、全て同一であるか、全て異なっており、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。
図5は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第4例を示した図で、図6は、図5のプラズマソースコイルの断面構造を示した図である。図5及び図6に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル720,ブッシング730は、図2に基づいて説明したプラズマソースコイル320,ブッシング330と同一であるが、複数個の単位コイル720、すなわち、第1、第2、第3及び第4単位コイル721,722,723,724が同一平面上に配置されるのではなく、中心部が突出する凸状に配置される点で異なる。
すなわち、中心部に配置されるブッシング730の周りには、第1単位コイル721、第2単位コイル722、第3単位コイル723及び第4単位コイル724が順次配置される。各単位コイル720間の間隔は、全て同一であるか、全て異なっており、場合によっては、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。ブッシング730と、第1、第2、第3及び第4単位コイル721,722,723,724は、RF電源716に互いに並列に接続される。また、ブッシング730と、第1、第2、第3及び第4単位コイル721,722,723,724は、接地端子とも互いに並列に接続される。
前記ブッシング730は、下部のドーム312の上面から最も遠く離隔配置される。そして、第1単位コイル721、第2単位コイル722、第3単位コイル723及び第4単位コイル724の順に、すなわち、縁部に行くほど、下部のドーム312との間隔が漸次小さくなる。このように縁部から中心部に行くほど下部のドーム312から遠く離隔される構造を有するので、縁部から中心部に行くほどプラズマ密度が減少する。
図7は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第5例を示した図で、図8は、図7のプラズマソースコイルの断面構造を示した図である。図7及び図8に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル920,ブッシング930も、図2に基づいて説明したプラズマソースコイル320,ブッシング330と同一であるが、プラズマソースコイル920の複数個の単位コイル、すなわち、第1、第2、第3及び第4単位コイル921,922,923,924が同一平面上に配置されるのではなく、中心部が突出した凸状に配置される点で異なる。
すなわち、中心部に配置されたブッシング930の周りに、第1単位コイル921、第2単位コイル922、第3単位コイル923及び第4単位コイル924が順次配置される。各単位コイル間の間隔は、全て同一であるか、全て異なっているか、場合によっては、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。ブッシング930と、第1、第2、第3及び第4単位コイル921,922,923,924は、RF電源916に互いに並列に接続される。また、ブッシング930と、第1、第2、第3及び第4単位コイル921,922,923,924は、接地端子とも互いに並列に接続される。
前記ブッシング930は、下部のドーム312の上部表面から最も近い位置に離隔配置される。そして、第1単位コイル921、第2単位コイル922、第3単位コイル923及び第4単位コイル924の順に、すなわち、縁部に行くほど、下部のドーム312との間隔が漸次大きくなる。本実施形態に係るプラズマソースコイル920,ブッシング930の場合、縁部から中心部に行くほど下部のドーム312から遠く離隔される構造を有するので、縁部から中心部に行くほどプラズマ密度を増加させることができる。
この場合、エッチングガスとして、フルオリン/カーボン比の高いエッチングガスを用いる。フルオリン/カーボン比の高いエッチングガスは、副産物としてのポリマーを少なく発生させるエッチングガスを意味し、例えば、CF4ガス、C2F6ガス、C3F8ガス、CHF3ガスなどのエッチングガスがあり、フルオリン/カーボン比が2より大きいガスである。この場合、ウェハーの中心部よりもウェハーの縁部でエッチングが過度に行われてΔCD分布が不均一になるが、本実施形態に係るプラズマソースコイル920は、縁部におけるプラズマ密度を減少させることで、全体的なΔCD分布を均一にすることができる。
図9は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第6例を示した図で、図10は、図9のプラズマソースコイルの断面構造を示した図である。図9及び図10に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル1120,ブッシング1130は、図5及び図6に基づいて説明したプラズマソースコイル720,ブッシング730と同じ構造を有する。
すなわち、中心部に配置されるブッシング1130の周りに、第1単位コイル1121、第2単位コイル1122、第3単位コイル1123及び第4単位コイル1124が順次配置される。各単位コイル1120間の間隔は、全て同一であるか、全て異なるか、場合によっては、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。ブッシング1130と、第1、第2、第3及び第4単位コイル1121,1122,1123,1124は、RF電源1116に互いに並列に接続される。また、ブッシング1130と、第1、第2、第3及び第4単位コイル1121,1122,1123,1124は、接地端子とも互いに並列に接続される。
ただし、本実施形態に係るプラズマソースコイル1120,ブッシング1130は、凸状を有しており、最外郭に配置される第3及び第4単位コイル1123,1124が同一平面上に配置される点で、図5及び図6に基づいて説明した実施形態に係るプラズマソースコイルと異なっている。本実施形態に係るプラズマソースコイル1120,ブッシング1130は、縁部で所定の大きさのプラズマ密度を維持する場合に有用である。
図11は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第7例を示した図である。図11に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル1320は、複数個の単位コイル、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル1321,1322,1323,1324を含んで構成される。第1単位コイル1321は、中心部に配置される。第2単位コイル1322は、第1単位コイル1321から所定間隔だけ離隔されて第1単位コイル1321を取り囲む。第3単位コイル1323は、第2単位コイル1322から所定間隔だけ離隔されて第2単位コイル1322を取り囲む。そして、第4単位コイル1324は、第3単位コイル1323から所定間隔だけ離隔されて第3単位コイル1323を取り囲む。前記各単位コイル1320間の間隔は、全て同一であるか、全て異なっているか、場合によっては、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。
第1、第2、第3及び第4単位コイル1321,1322,1323,1324は、RF電源1316に接続される。また、第1、第2、第3及び第4単位コイル1321,1322,1323,1324は、接地端子にも接続される。第1、第2、第3及び第4単位コイル1321,1322,1323,1324は、第1連結線1341、第2連結線1342、第3連結線1343及び第4連結線1344によって互いに電気的に接続される。第1連結線1341、第2連結線1342、第3連結線1343及び第4連結線1344は、互いに直角をなして配置される。特に、第1連結線1341及び第2連結線1342は、垂直方向に配置され、第3連結線1343及び第4連結線1344は、水平方向に配置される。
上記のような構造のプラズマソースコイルは、RF電源1316によって供給される電流の通路を多様に分散させることができる。具体的に、第1単位コイル1321に供給される電流は、接地端子に流れる前に、第1、第2、第3及び第4連結線1341,1342,1343,1344によって第2単位コイル1322、第3単位コイル1323及び第4単位コイル1324に分岐されて流れる。これらの多様な通路を通した電流の移動は、全体の電気場分布に影響を及ぼし、この電気場分布の変化を調節することで、全体のプラズマ密度分布を調節することができる。
図12は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第8例を示した図である。図12に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル1420は、複数個の単位コイル、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル1421,1422,1423,1424を含んで構成される。第1、第2、第3及び第4単位コイル1421,1422,1423,1424の配置構造は、図11に基づいて説明した通りであるので、それに対する説明は省略することにする。
第1、第2、第3及び第4単位コイル1421,1422,1423,1424は、RF電源1416に接続され、接地端子にも接続される。第1単位コイル1421及び第2単位コイル1422は、第1連結線1441,1442,1443,1444によって互いに電気的に接続される。第2単位コイル1422及び第3単位コイル1423は、第2連結線1451,1452,1453,1454によって互いに電気的に接続される。第3単位コイル1423及び第4単位コイル1424は、第3連結線1461,1462,1463,1464によって互いに電気的に接続される。第1連結線1441,1442,1443,1444、第2連結線1451,1452,1453,1454及び第3連結線1461,1462,1463,1464は、直接接続されるのではなく、互い違いに配置される。
上記のような構造のプラズマソースコイル1420も、RF電源1416によって供給される電流の通路を多様に分散させることができる。具体的には、第1単位コイル1421に供給される電流の一部は、第1連結線1441,1442,1443,1444を通して第2単位コイル1422に分岐される。また、第2単位コイル1422に供給される電流の一部は、第2連結線1451,1452,1453,1454を通して第3単位コイル1423に分岐される。また、第3単位コイル1423に供給される電流の一部は、第3連結線1461,1462,1463,1464を通して第4単位コイル1424に分岐される。
このような動作は、上記と反対の場合も適用される。例えば、第4単位コイル1424に供給される電流の一部は、第3連結線1461,1462,1463,1464を通して第3単位コイル1423に分岐される。これらの多様な通路を通した電流の移動は、全体の電気場分布に影響を及ぼし、この電気場分布の変化を調節することで、全体のプラズマ密度分布を調節することができる。
図13は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第9例を示した図である。図13に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル1520は、中心部にブッシング1530が配置され、その周囲に複数個の単位コイル、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル1521,1522,1523,1524が配置される。第1単位コイル1521は、ブッシング1530から所定間隔だけ離隔されてブッシング1530を取り囲む。第2単位コイル1522は、第1単位コイル1521から所定間隔だけ離隔されて第1単位コイル1521を取り囲む。第3単位コイル1523は、第2単位コイル1522から所定間隔だけ離隔されて第2単位コイル1522を取り囲む。そして、第4単位コイル1524は、第3単位コイル1523から所定間隔だけ離隔されて第3単位コイル1523を取り囲む。
前記複数の単位コイル間の各間隔は、全て同一であるか、全て異なるか、場合によっては、一部のみが同一で、残りの部分が異なることもある。第1、第2、第3及び第4単位コイル1521,1522,1523,1524とブッシング1530は、RF電源1516に接続される。また、第1、第2、第3及び第4単位コイル1521,1522,1523,1524は、接地端子にも接続される。第1、第2、第3及び第4単位コイル1521,1522,1523,1524は、第1連結線1541、第2連結線1542、第3連結線1543及び第4連結線1544によって互いに電気的に接続される。第1連結線1541、第2連結線1542、第3連結線1543及び第4連結線1544は、互いに直角をなして配置される。特に、第1連結線1541及び第2連結線1542は、垂直方向に配置され、第3連結線1543及び第4連結線1544は、水平方向に配置される。
図14は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第10例を示した図である。図14に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイル1620は、中心部に配置されたブッシング1630と、ブッシング1630の周囲に配置される複数個の単位コイル、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル1621,1622,1623,1624を含んで構成される。第1、第2、第3及び第4単位コイル1621,1622,1623,1624の配置構造は、図13に基づいて説明した通りであるので、それに対する説明は省略することにする。
第1、第2、第3及び第4単位コイル1621,1622,1623,1624とブッシング1630は、RF電源1616に接続され、接地端子にも接続される。第1単位コイル1621及び第2単位コイル1622は、第1連結線1641,1642,1643,1644によって互いに電気的に接続される。第2単位コイル1622及び第3単位コイル1623は、第2連結線1651,1652,1653,1654によって互いに電気的に接続される。第3単位コイル1623及び第4単位コイル1624は、第3連結線1661,1662,1663,1664によって互いに電気的に接続される。第1連結線1641,1642,1643,1644、第2連結線1651,1652,1653,1654及び第3連結線1661,1662,1663,1664は、直接接続されるのではなく、互い違いに配置される。
図15は、図11乃至図14のプラズマソースコイルの断面構造を説明するために示した図である。以下、図13に示したプラズマソースコイルを例に挙げて説明するが、図11、図12及び図14に示したプラズマソースコイルにも同様に適用される。
図15に示すように、中央部に配置されたブッシング1530の周りに沿って複数個の単位コイルが配置されるが、次の三つの構造を選択的に含む。すなわち、第一の構造は、ブッシング1530から縁部に達するまで、同一の平面上に複数の単位コイル1521a〜1524a(1520a)が配置される場合である。第二の構造は、ブッシング1530から縁部に行くほど、下部のドーム(図示せず)から漸次遠くなる凸状に複数の単位コイル1521b〜1524b(1520b)が配置される場合である。第三の構造は、ブッシング1530から縁部に行くほど、下部のドームに漸次近くなる凸状に複数の単位コイル1521c〜1524c(1520c)が配置される場合である。
具体的には、第一の複数の単位コイル(1520a)の場合、第1、第2、第3及び第4単位コイル1521a,1522a,1523a,1524aが同一の平面上に配置されるので、下部のドームとの間隔も一定である。第二の複数の単位コイル(1520b)の場合、第1、第2、第3及び第4単位コイル1521b,1522b,1523b,1524bに行くほど、漸次上に向かって下部のドームから遠ざかる。そして、第三の複数の単位コイル(1520c)の場合、第1、第2、第3及び第4単位コイル1521c,1522c,1523c,1524cに行くほど、漸次下に向かって下部のドームに近くなる。
第一の複数の単位コイル(1520a)の場合、第二の複数の単位コイル(1520b)や第三の複数の単位コイル(1520c)に比べて、中心部と縁部におけるプラズマ密度の偏差が相対的に小さい。第二の複数の単位コイル(1520b)の場合、中心部から縁部に行くほどプラズマ密度が小さくなり、第三の複数の単位コイル(1520c)の場合、中心部から縁部に行くほどプラズマ密度が大きくなる。
図16は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第11例を示した図である。図16に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイルは、下部プラズマソースコイル1820a及び上部プラズマソースコイル1820bを含んで構成される。下部プラズマソースコイル1820a及び上部プラズマソースコイル1820bは、垂直方向に所定間隔だけ離隔配置される。
下部プラズマソースコイル1820aは、複数個の下部単位コイル1821a,1822a,1823a,1824aを含む。具体的には、下部プラズマソースコイル1820aは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4下部単位コイル1821a,1822a,1823a,1824aが接続された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4下部単位コイル1821a,1822a,1823a,1824aは、全て所定半径を有する円状となっている。第1下部単位コイル1821aは、第2下部単位コイル1822aによって取り囲まれ、第2下部単位コイル1822aは、第3下部単位コイル1823aによって取り囲まれ、第3下部単位コイル1523aは、第4下部単位コイル1524aによって取り囲まれる。
第1、第2、第3及び第4下部単位コイル1821a,1822a,1823a,1824aは、第1下部連結線1841a、第2下部連結線1842a、第3下部連結線1843a及び第4下部連結線1844aによって互いに電気的に連結される。第1下部連結線1841a、第2下部連結線1842a、第3下部連結線1843a及び第4下部連結線1844aは、互いに直角をなして配置される。特に、第1下部連結線1841a及び第2下部連結線1842aは、第1方向に配置され、第3下部連結線1843a及び第4下部連結線1844aは、第1方向と垂直である第2方向に配置される。
上部プラズマソースコイル1820bは、複数個の上部単位コイル1821b,1822b,1823b,1824bを含む。具体的には、上部プラズマソースコイル1820bは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4上部単位コイル1821b,1822b,1823b,1824bが接続された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4上部単位コイル1821b,1822b,1823b,1824bは、全て所定半径を有する円状となっている。第1上部単位コイル1821bは、第2上部単位コイル1822bによって取り囲まれ、第2上部単位コイル1822bは、第3上部単位コイル1823bによって取り囲まれ、第3上部単位コイル1823bは、第4上部単位コイル1824bによって取り囲まれる。
第1、第2、第3及び第4上部単位コイル1821b,1822b,1823b,1824bは、第1上部連結線1841b、第2上部連結線1842b、第3上部連結線1843b及び第4上部連結線1844bによって互いに電気的に接続される。第1上部連結線1841b、第2上部連結線1842b、第3上部連結線1843b及び第4上部連結線1844bは、互いに直角をなして配置される。特に、第1上部連結線1841b及び第2上部連結線1842bは、第1方向に配置され、第3上部連結線1843b及び第4上部連結線1844bは、第1方向と垂直である第2方向に配置される。
図示していないが、前記第1下部連結線1841a及び第1上部連結線1841bは、垂直方向に配置される第1連結線(図示せず)によって直接接続されることもある。第2下部連結線1842a及び第2上部連結線1842bも、垂直方向に配置される第2連結線(図示せず)によって直接接続されうる。これと同様に、第3下部連結線1843a及び第3上部連結線1843b、第4下部連結線1844a及び第3上部連結線1844bも、直接接続されうる。
図17は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第12例を示した図である。図17に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイルは、下部プラズマソースコイル1920a及び上部プラズマソースコイル1920bを含んで構成される。下部プラズマソースコイル1920a及び上部プラズマソースコイル1920bは、垂直方向に所定間隔だけ離隔配置される。
下部プラズマソースコイル1920aは、複数個の下部単位コイル1921a,1922a,1923a,1924aを含む。具体的には、下部プラズマソースコイル1920aは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4下部単位コイル1921a,1922a,1923a,1924aが接続された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4下部単位コイル1921a,1922a,1923a,1924aの配置は、図18に基づいて説明した通りであるので、それに対する説明は省略することにする。
第1、第2、第3及び第4下部単位コイル1921a,1922a,1923a,1924aは、RF電源1916に接続され、接地端子にも接続される。第1下部単位コイル1921a及び第2下部単位コイル1922aは、第1下部連結線1941a,1942a,1943a,1944aによって互いに電気的に接続される。第2下部単位コイル1922a及び第3下部単位コイル1923aは、第2下部連結線1951a,1952a,1953a,1954aによって互いに電気的に接続される。第3下部単位コイル1923a及び第4下部単位コイル1924aは、第3下部連結線1961a,1962a,1963a,1964aによって互いに電気的に接続される。第1下部連結線1941a,1942a,1943a,1944a、第2下部連結線1951a,1952a,1953a,1954a及び第3下部連結線1961a,1962a,1963a,1964aは、直接連結されるのではなく、互い違いに配置される。
上部プラズマソースコイル1920bは、複数個の上部単位コイル1921b,1922b,1923b,1924bを含む。具体的には、上部プラズマソースコイル1920bは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4上部単位コイル1921b,1922b,1923b,1924bが接続された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4上部単位コイル1921b,1922b,1923b,1924bの配置も、図18に基づいて説明した通りであるので、それに対する説明は省略することにする。
第1、第2、第3及び第4上部単位コイル1921b,1922b,1923b,1924bは、RF電源1916に接続され、接地端子にも接続される。第1上部単位コイル1921b及び第2上部単位コイル1922bは、第1上部連結線1941b,1942b,1943b,1944bによって互いに電気的に接続される。第2上部単位コイル1922b及び第3上部単位コイル1923bは、第2上部連結線1951b,1952b,1953b,1954bによって互いに電気的に接続される。第3上部単位コイル1923b及び第4上部単位コイル1924bは、第3上部連結線1961b,1962b,1963b,1964bによって互いに電気的に接続される。第1上部連結線1941b,1942b,1943b,1944b、第2上部連結線1951b,1952b,1953b,1954b及び第3上部連結線1961b,1962b,1963b,1964bは、直接連結されるのではなく、互い違いに配置される。
図示していないが、前記第2下部連結線1951a及び第2上部連結線1951bは、垂直方向に配置される第1連結線(図示せず)によって直接連結されることもある。第3下部連結線1962a及び第3上部連結線1962bは、垂直方向に配置される第2連結線(図示せず)によって直接連結されうる。これと同様に、第1下部連結線1941a,1942a,1943a,1944aのうち何れか一つの第1下部連結線と、第1上部連結線1941b,1942b,1943b,1944bのうち何れか一つの第1上部連結線も直接連結されうる。また、他の下部連結線と他の上部連結線も直接連結されうる。
図18は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第13例を示した図である。図18に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイルは、中心部で垂直方向に長く配置される円柱状のブッシング2030と、このブッシング2030の下面と同一の平面上に配置された下部プラズマソースコイル2020aと、ブッシング2030の上面と同一の平面上に配置された上部プラズマソースコイル2020bと、を含んで構成される。下部プラズマソースコイル2020a及び上部プラズマソースコイル2020bは、垂直方向にブッシング2030の長さに該当する間隔だけ離隔される。
下部プラズマソースコイル2020aは、複数個の下部単位コイル2021a,2022a,2023a,2024aを含む。具体的には、下部プラズマソースコイル2020aは、中心部のブッシング2030の周りに配置される複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4下部単位コイル2021a,2022a,2023a,2024aが連結された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4下部単位コイル2021a,2022a,2023a,2024aは、全て所定半径を有する円状となっている。
第1、第2、第3及び第4下部単位コイル2021a,2022a,2023a,2024aは、第1下部連結線2041a、第2下部連結線2042a、第3下部連結線2043a及び第4下部連結線2044aによって互いに電気的に接続される。第1下部連結線2041a、第2下部連結線2042a、第3下部連結線2043a及び第4下部連結線2044aは、互いに直角をなして配置される。例えば、第1下部連結線2041a及び第2下部連結線2042aは、第1方向に配置され、第3下部連結線2043a及び第4下部連結線2044aは、第1方向と垂直である第2方向に配置される。
上部プラズマソースコイル2020bは、複数個の上部単位コイル2021b,2022b,2023b,2024bを含む。具体的に、上部プラズマソースコイル2020bは、中心部のブッシング2030の周りに配置される複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4上部単位コイル2021b,2022b,2023b,2024bが連結された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4上部単位コイル2021b,2022b,2023b,2024bは、全て所定半径を有する円状となっている。
第1、第2、第3及び第4上部単位コイル2021b,2022b,2023b,2024bは、第1上部連結線2041b、第2上部連結線2042b、第3上部連結線2043b及び第4上部連結線2044bによって互いに電気的に接続される。第1上部連結線2041b、第2上部連結線2042b、第3上部連結線2043b及び第4上部連結線2044bは、互いに直角をなして配置される。例えば、第1上部連結線2041b及び第2上部連結線2042bは、第1方向に配置され、第3上部連結線2043b及び第4上部連結線2044bは、第1方向と垂直である第2方向に配置される。
図示していないが、前記第1下部連結線2041a及び第1上部連結線2041bは、垂直方向に配置される第1連結線(図示せず)によって直接連結されることもある。第2下部連結線2042a及び第2上部連結線2042bは、垂直方向に配置される第2連結線(図示せず)によって直接連結されうる。これと同様に、第3下部連結線2043a及び第3上部連結線2043b、第4下部連結線2044a及び第3上部連結線2044bも、直接連結されうる。
図19は、本発明の一実施形態に係るプラズマソースコイルの第14例を示した図である。図19に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイルは、中心部で垂直方向に長く配置される円柱状のブッシング2130と、このブッシング2130の下面と同一の平面上に配置される下部プラズマソースコイル2120aと、ブッシング2130の上面と同一の平面上に配置される上部プラズマソースコイル2120bと、を含んで構成される。下部プラズマソースコイル2120a及び上部プラズマソースコイル2120bは、垂直方向にブッシング2130の長さに該当する間隔だけ離隔される。
下部プラズマソースコイル2120aは、複数個の下部単位コイル2121a,2122a,2123a,2124aを含む。具体的に、下部プラズマソースコイル2120aは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4下部単位コイル2121a,2122a,2123a,2124aが連結された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4下部単位コイル2121a,2122a,2123a,2124aの配置は、図20に基づいて説明した通りであるので、それに対する説明は省略することにする。
第1、第2、第3及び第4下部単位コイル2121a,2122a,2123a,2124aは、RF電源2116に接続され、接地端子にも接続される。第1下部単位コイル2121a及び第2下部単位コイル2122aは、第1下部連結線2141a,2142a,2143a,2144aによって互いに電気的に接続される。第2下部単位コイル2122a及び第3下部単位コイル2123aは、第2下部連結線2151a,2152a,2153a,2154aによって互いに電気的に接続される。第3下部単位コイル2123a及び第4下部単位コイル2124aは、第3下部連結線2161a,2162a,2163a,2164aによって互いに電気的に接続される。第1下部連結線2141a,2142a,2143a,2144a、第2下部連結線2151a,2152a,2153a,2154a及び第3下部連結線2161a,2162a,2163a,2164aは、直接連結されるのではなく、互い違いに配置される。
上部プラズマソースコイル2120bは、複数個の上部単位コイル2121b,2122b,2123b,2124bを含む。具体的には、上部プラズマソースコイル2120bは、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4上部単位コイル2121b,2122b,2123b,2124bが連結された構造を有する。ここで、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。第1、第2、第3及び第4上部単位コイル2121b,2122b,2123b,2124bの配置も、図20に基づいて説明した通りであるので、それに対する説明は省略することにする。
第1、第2、第3及び第4上部単位コイル2121b,2122b,2123b,2124bは、RF電源2116に接続され、接地端子にも接続される。第1上部単位コイル2121b及び第2上部単位コイル2122bは、第1上部連結線2141b,2142b,2143b,2144bによって互いに電気的に接続される。第2上部単位コイル2122b及び第3上部単位コイル2123bは、第2上部連結線2151b,2152b,2153b,2154bによって互いに電気的に接続される。第3上部単位コイル1823b及び第4上部単位コイル1824bは、第3上部連結線2161b,2162b,2163b,2164bによって互いに電気的に接続される。第1上部連結線2141b,2142b,2143b,2144b、第2上部連結線2151b,2152b,2153b,2154b及び第3上部連結線2161b,2162b,2163b,2164bは、直接連結されるのではなく、互い違いに配置される。
図示していないが、前記第2下部連結線2151a及び第2上部連結線2151bは、垂直方向に配置された第1連結線(図示せず)によって直接連結されることもある。第3下部連結線2162a及び第3上部連結線2151bは、垂直方向に配置される第2連結線(図示せず)によって直接連結されうる。これと同様に、第1下部連結線2141a,2142a,2143a,1844aのうち何れか一つの第1下部連結線と、第1上部連結線1841b,1842b,1843b,1844bのうち何れか一つの第1上部連結線が直接連結されうる。また、他の下部連結線と他の上部連結線も直接連結されうる。
図20は、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルを採用したプラズマチェンバーを示した断面図で、図21は、図20のプラズマソースコイルを示した平面図である。図20及び図21において、図1と同じ図面符号は同じ構成要素を示すので、それに対する説明は省略することにする。図20及び図21に示すように、前記プラズマチェンバー300に適用されるプラズマソースコイル2200は、複数個、例えば、4個の第1、第2、第3及び第4単位コイル2201,2202,2203,2204と、ブッシング2210を含んで構成される。
具体的には、ブッシング2210が中心部に配置され、第1、第2、第3及び第4単位コイル2201,2202,2203,2204は、ブッシング2210から延長され、ブッシング2210の周りを螺旋状に巻いている。ここでは、例示的に単位コイルを4個に限定したが、4個より少なくまたは多くすることも当然に可能である。すなわち、各単位コイルの個数mは、2以上の整数値で示される。各単位コイル2201,2202,2203,2204は、所定の巻回数nを有するが、この巻回数nは、正の実数値で示される。すなわち、巻回数nは、n=a×(b/m)(ここで、a及びbは、正の整数)で計算される。
ブッシング2210は、複数個の単位コイル2201,2202,2203,2204と同じ材質からなる。例えば、単位コイル2201,2202,2203,2204が銅材質からなる場合、ブッシング2210も銅材質からなる。しかし、場合によって、ブッシング2210は、各単位コイル2201,2202,2203,2204と異なる材質からなることもあるが、この場合も、当然に導電性材質からなるべきである。ブッシング2210は、所定半径を有する円状となっているが、場合によっては、円状以外の他の形状となることもある。
ブッシング2210の中央部には、ブッシング2210の上面から垂直方向に突出される支持棒2211が配置される。この支持棒2211も、銅などの導電性材質からなる。支持棒2211は、RF電源316の一端子に接続され、RF電源316の他の端子は接地される。RF電源316からのパワーは、支持棒2211及びブッシング2210を通して第1、第2、第3及び第4単位コイル2201,2202,2203,2204に供給される。
上記のような構造のプラズマソースコイル及びこれを用いたプラズマチェンバーによると、中心部に配置されたブッシング2210によって、中心部におけるプラズマ密度が縁部よりも相対的に減少することで、ΔCDの分布を均一にすることができる。より具体的に説明すると、中心部におけるプラズマ密度が相対的に高いため、ポリマー性副産物が中心部で一層多く発生し、この副産物によってエッチング率が低下することで、中心部と縁部におけるΔCDの分布が互いに異なっていた。一方、ブッシング2210の存在により、中心部におけるプラズマ密度が減少し、ポリマー性副産物が少なく発生することで、中心部におけるΔCDと縁部におけるΔCDの分布を均一にすることができる。しかし、上記のような利点にもかかわらず、中心部から縁部に達するまでのΔCD分布を一層細密に調節するには限界がある。特に、この限界は、ウェハーが漸次的に大容量化される趨勢に伴い、重要な問題として台頭している。
図22は、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルを説明するために、中心部からウェハー及びプラズマソースコイルの縁部までの距離を示した図である。また、図23は、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルの中心部から縁部に達するまでの表面積分布の一例を示したグラフである。また、図24は、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルを構成する単位コイルの一例を示した図である。図22乃至図24において、同じ図面符号は同じ構成要素を示している。
まず、図22及び図23に示すように、中心部0からウェハーの縁部までのウェハー半径rwfよりも、中心部0からプラズマソースコイルの縁部までのコイル半径rcoilが一層大きい。したがって、ウェハー直径dwfよりも、プラズマソースコイルのコイル直径dcoilが一層大きい。ウェハー領域2410は、第1ウェハー領域2411及び第2ウェハー領域2412に分けられる。第1ウェハー領域2411は、中心部0から第1ウェハー半径rwf1を有する円状領域である。第2ウェハー領域2412は、第1ウェハー領域311を取り囲む円状領域であり、所定の幅rwf2を有する。そして、コイル縁部領域2421は、第2ウェハー領域2412を取り囲む円状領域であり、所定の幅rcoil1を有する。
第1ウェハー領域2411において、プラズマソースコイルを構成する複数個の単位コイルの各コイル表面積は、中心部0から第1ウェハー領域2411の縁部に行くほど変化される。ここで、プラズマソースコイルは、図21に示した構造を有し、以下、複数個の単位コイルのうち何れか一つのみを例に挙げて説明する。前記単位コイルは、所定領域ごとに異なる表面積を有することもある。前記第1ウェハー領域2411において、図面符号"2511"で示した線は、コイル表面積が一定である場合を示し、図面符号"2512"で示した線は、コイル表面積が漸次減少する場合を示し、図面符号"2513"で示した線は、コイル表面積が漸次増加する場合を示している。第2ウェハー領域2412においては、図面符号"2521"で示すようにコイル表面積が一定である。コイル縁部領域2421において、図面符号"2531"で示した線は、コイル表面積が一定である場合を示し、図面符号"2532"で示した線は、コイル表面積が漸次増加する場合を示し、図面符号"2533"で示した線は、コイル表面積が漸次減少する場合を示している。
第1ウェハー領域2411におけるコイル表面積の減少程度(2512を参照)及びコイル表面積の増加程度(2513を参照)は、それぞれ所定角度(+α、−α)で示される。前記角度(+α、−α)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に減少または増加することを意味し、前記角度(+α、−α)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に減少または増加することを意味する。これと同様に、コイル縁部領域2421におけるコイル表面積の増加程度(2532を参照)とコイル表面積の減少程度(2533を参照)は、それぞれ所定角度(+δ、−δ)で示される。この場合も、前記角度(+δ、−δ)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に増加または減少することを意味し、前記角度(+α、−α)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に増加または減少することを意味する。
次に、図24に示すように、複数個の単位コイルのうち一つの単位コイル2201を例に挙げて具体的に説明すると、第1ウェハー領域2411では単位コイル2201の表面積が漸次減少し、第2ウェハー領域2411では単位コイル2201の表面積が一定に維持され、コイルの縁部領域2421では単位コイル2201の表面積が漸次増加する。このように単位コイル2201の表面積を所定領域別に区分して変化させ、プラズマチェンバー内におけるプラズマ密度を多様に変化させることで、ウェハーの中心部から縁部に達するまでのΔCD分布を多様に調節することができる。
より具体的に説明すると、一般的にRF電源から供給される信号は交流信号であるが、ほとんどの交流信号は、表皮効果(skin effect)によってコイルの表皮に沿って流れる。このとき、信号は、コイルの表面から所定深さでる表皮深さ(skin depth)に達する領域に沿って流れるが、この表皮深さは、コイルの表面積によって変化する。例えば、コイルの表面積が小さくなると、コイルの表皮深さも小さくなる。電流量は一定であるが、コイルの表皮深さが小さくなると、電流密度は大きくなる。このように電流密度が大きくなると、プラズマチェンバー内のプラズマ密度も大きくなる。その反対に、コイルの表面積が大きくなると、コイルの表皮深さも大きくなり、よって、電流密度は小さくなる。このように電流密度が小さくなると、プラズマチェンバー内のプラズマ密度も小さくなる。このような表面積の変化によって電流密度が変化し、電流密度の変化によってプラズマ密度が変化する。また、このようにプラズマ密度が変化するということは、例えば、エッチング工程のエッチング率が変化することを意味する。
図23に示すように、プラズマソースコイルの単位コイルの断面積が図面符号"2512"、"2521"、"2532"のように変化する場合を例に挙げてみる。この場合、単位コイルの表面積は、第1ウェハー領域2411では徐々に減少し、第2ウェハー領域2412では一定に維持され、コイルの縁部領域2421で再び徐々に増加する。また、プラズマ密度は、中心部0から縁部に行くほど徐々に増加し、第2ウェハー領域2411で一定に維持され、再び第2ウェハー領域2411を抜けて縁部に行くほど徐々に減少する分布を示す。このような分布によって、第1ウェハー領域2411では縁部に行くほどエッチング率が増加し、コイル縁部領域2421では縁部に行くほどエッチング率が減少し、それらの間の第2ウェハー領域2412では一定のエッチング率を示す。したがって、第1ウェハー領域2411において縁部に行くほどエッチング率が低下すると同時に、コイル縁部領域2421において縁部に行くほどエッチング率が徐々に大きくなる場合に発生しうるΔCDの不均一な分布を均一に調節することができる。
また、プラズマソースコイルの単位コイルの断面積が図面符号"2512"、"2521"、"2532"のように変化される場合を例に挙げてみる。この場合、単位コイルの断面積は、第1ウェハー領域2411では徐々に減少し、第2ウェハー領域2412では一定に維持され、コイルの縁部領域2421で再び徐々に減少する。このとき、プラズマ密度は、中心部0から縁部に行くほど徐々に増加し、第2ウェハー領域2411で一定に維持され、再び第2ウェハー領域2411を抜けて縁部に行くほど徐々に増加する分布を示す。このような分布によって、第1ウェハー領域2411では縁部に行くほどエッチング率が増加し、コイルの縁部領域2421でも縁部に行くほどエッチング率が増加し、それらの間の第2ウェハー領域2412では一定のエッチング率を示す。したがって、第1ウェハー領域2411で縁部に行くほどエッチング率が低下すると同時に、コイルの縁部領域2421でも縁部に行くほどエッチング率が漸次低下する場合に発生しうるΔCDの不均一な分布を均一に調節することができる。他の場合も、上述した例と同一であるので、それに対する説明は省略することにする。さらに、上記のような原理は、本発明の他の実施形態に対しても適用することができる。
第1ウェハー領域2411の中心部0からの半径rwf1は、ウェハーの全体半径の10〜30%である。第2ウェハー領域2412の幅rwf2、すなわち、第1ウェハー領域2411の縁部から第2ウェハー領域2412の縁部までの間隔は、ウェハーの全体半径のほぼ70〜90%である。そして、コイル縁部領域2421の幅rcoil1、すなわち、第2ウェハー領域2412の縁部からコイルの縁部領域2421の縁部までの間隔は、ウェハーの全体半径のほぼ30〜50%である。例えば、使用するウェハーが200mmである場合、第1ウェハー領域311の中心部0からの半径rwf1はほぼ1〜3cmで、第2ウェハー領域2412の幅はほぼ7〜9cmで、コイル縁部領域2421の幅rcoil1はほぼ3〜5cmである。使用するウェハーが300mmである場合、第1ウェハー領域2411の中心部0からの半径rwf1はほぼ1.5〜4.5cmで、第2ウェハー領域2412の幅rwf2はほぼ10.5〜13.5cmで、コイル縁部領域2421の幅rcoil1はほぼ4.5〜7.5cmである。しかし、これら位置は、場合によって変わることもある。
図25は、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルの中心部から縁部に達するまでの表面積分布の他の例を示したグラフである。図25に示すように、第1ウェハー領域2411において、プラズマソースコイルを構成する複数個の単位コイルの各コイル表面積は、中心部0から第1ウェハー領域2411の縁部に行くほど変化する。前記単位コイルは、図23に基づいて説明したように、所定領域ごとに異なる表面積を有することもある。前記第1ウェハー領域2411において、図面符号"2711"で示した線は、コイル表面積が一定である場合を示し、図面符号"2712"で示した線は、コイル表面積が漸次減少する場合を示し、図面符号"2713"で示した線は、コイル表面積が漸次増加する場合を示している。第2ウェハー領域2412においては、図面符号"2721"で示したように、コイル表面積が縁部に行くほど漸次増加する。コイル縁部領域2421において、図面符号"2731"で示した線は、コイル表面積が一定である場合を示し、図面符号"2732"で示した線は、コイル表面積が縁部に行くほど漸次増加する場合を示し、図面符号"2733"で示した線は、コイル表面積が縁部に行くほど漸次減少する場合を示している。
第1ウェハー領域2411におけるコイル表面積の減少程度(2712を参照)とコイル表面積の増加程度(2713を参照)は、それぞれ所定角度(+α、−α)で示される。前記角度(+α、−α)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に減少または増加することを意味し、前記角度(+α、−α)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に減少または増加することを意味する。これと同様に、第2ウェハー領域2412におけるコイル表面積の増加程度(2721を参照)は、所定角度(+β)で示した。前記角度(+β)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に増加することを意味し、前記角度(+β)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に増加することを意味する。これと同様に、コイル縁部領域2421におけるコイル表面積の増加程度(2732を参照)とコイル表面積の減少程度(2733参照)は、それぞれ所定角度(+δ、−δ)で示される。この場合も、前記角度(+δ、−δ)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に増加または減少することを意味し、前記角度(+δ、−δ)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に増加または減少することを意味する。
図26は、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルの中心部から縁部に達するまでの表面積分布のさらに他の例を示したグラフである。図26に示すように、第1ウェハー領域2411において、プラズマソースコイルを構成する複数個の単位コイルの各コイル表面積は、中心部0から第1ウェハー領域2411の縁部に行くほど変化する。例えば、図面符号"2811"で示した線は、コイル表面積が一定である場合を示し、図面符号"2812"で示した線は、コイル表面積が漸次減少する場合を示し、図面符号"2813"で示した線は、コイル表面積が漸次増加する場合を示している。第2ウェハー領域2412においては、図面符号"2821"で示したように、コイル表面積が縁部に行くほど漸次減少する。コイルの縁部領域2421において、図面符号"2831"で示した線は、コイル表面積が一定である場合を示し、図面符号"2832"で示した線は、コイル表面積が縁部に行くほど漸次増加する場合を示し、図面符号"2833"で示した線は、縁部に行くほどコイル表面積が漸次減少する場合を示す。
第1ウェハー領域2411におけるコイル表面積の減少程度(2812を参照)とコイル表面積の増加程度(2813を参照)は、それぞれ所定角度(+α、−α)で示される。前記角度(+α、−α)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に減少または増加することを意味し、前記角度(+α、−α)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に減少または増加することを意味する。これと同様に、第2ウェハー領域2412におけるコイル表面積の減少程度(2821を参照)は、所定角度(−β)で示される。前記角度(−β)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に増加することを意味し、前記角度(−β)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に増加することを意味する。これと同様に、コイルの縁部領域2421におけるコイル表面積の増加程度(2832を参照)とコイル表面積の減少程度(2833を参照)は、それぞれ所定角度(+δ、−δ)で示される。この場合も、前記角度(+δ、−δ)が大きい場合は、コイル表面積が大幅に増加または減少することを意味し、前記角度(+δ、−δ)が小さい場合は、コイル表面積が小幅に増加または減少することを意味する。
図27は、本発明の他の実施形態に係るプラズマソースコイルの中心部から縁部に達するまでの表面積分布のさらに他の例を示したグラフである。図27において図25と同じ図面符号は、同じ構成要素を示している。図27に示すように、本実施形態に係るプラズマソースコイルは、第2ウェハー領域2412が二つの第2ウェハー領域2412−1,2412−2に分けられる点で、図25に基づいて説明したプラズマソースコイルと異なっている。具体的に、最初の第2ウェハー領域2412−1は、第1ウェハー領域2411の縁部に隣接する円状領域として所定の幅rwf2-1を有し、二番目の第2ウェハー領域2412−2は、最初の第2ウェハー領域2412−1を取り囲む円状領域として所定の幅rwf2-2を有する。最初の第2ウェハー領域2412−1の幅rwf2-1と、二番目の第2ウェハー領域2412−2の幅rwf2-2との合計は、第2ウェハー領域2412の幅rwf2と同一である。前記最初の第2ウェハー領域2421−1の幅rwf2-2は、第2ウェハー領域2412の全体幅のほぼ60〜90%である。例えば、使用するウェハーが200mmウェハーである場合、前記幅rwf2-2はほぼ4.2〜8.1cmで、使用するウェハーが300mmウェハーである場合、前記幅rwf2-2はほぼ6.3〜12.2cmである。
最初の第2ウェハー領域2412−1における単位コイルの表面積は、図面符号"2921−1"で示したように徐々に増加し、その増加程度は所定角度(+β)で示される。また、2番目の第2ウェハー領域2412−2における単位コイルの表面積も、図面符号"2921−2"で示したように徐々に増加するが、このときの増加は、最初の第2ウェハー領域2412−1での増加より急激であり、その増加程度は、所定角度(+γ)で示される。図面には、最初の第2ウェハー領域2412−1及び2番目の第2ウェハー領域2412−2全ての単位コイルの表面積が縁部に行くほど漸次増加しているが、場合によっては、縁部に行くほど漸次減少することもあり、その増加または減少程度も当然に変化可能である。本実施形態に係るプラズマソースコイルの場合、CD調節が最も難しいウェハーの縁部におけるプラズマ密度を一層細密に調節することができる。
図28は、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルを採用したプラズマチェンバーを示した断面図で、図29は、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイルを説明するために概略的に示した平面図で、図30は、図29のA−A'線断面図で、図31は、図29及び図330のプラズマソースコイルのウェハー縁部方向への各コイル間の間隔変化を説明するために示したグラフで、図32及び図33は、図29及び図30のプラズマソースコイルの回転角度によるコイル半径及びコイル半径変化をそれぞれ示したグラフで、図34は、本実施形態に係るプラズマソースコイルの導入によるウェハー上のCD分布を説明するために示したグラフである。
図28及び図29に示すように、本実施形態に係る乾式エッチング装置としてのプラズマチェンバーは、その内部にプラズマ工程空間を有する反応チェンバー3000を備えている。この反応チェンバー3000の内部空間は、外部と遮断されており、その内部でエッチング工程などが行われるように、大気圧より著しく低い圧力、例えば、真空状態に維持される。
反応チェンバー3000内には、工程処理が行われるウェハー308などの半導体基板を支持するために、静電チャック(ESC)などの基板支持部3010が下部空間に配置される。この基板支持部3010には、ウェハー308の後面にバイアスパワーを印加するためのバイアスパワー部3030が電気的に接続される。このバイアスパワー部3030は、RF電源によって構成される。
反応チェンバー3000の上部外側には、チェンバー3000内のプラズマ形成のための本実施形態に係るプラズマソースコイル3100が配置される。このプラズマソースコイル3100は、図29に示すように、中央部に配置されたコイルブッシング3110と、このコイルブッシング3110から延びて、コイルブッシング3110の周りを平面上で螺旋状に巻く少なくとも2個以上の複数個の単位コイル3101,3102,3103を含んで構成される。
本実施形態では、3個の単位コイル3101,3102,3103束がコイルブッシング3110から延びる形態を例示したが、単位コイルを必ず3個に限定する必要は当然ない。すなわち、単位コイル数mは、2以上の整数であり、各単位コイル3101,3102,3103は、n回の巻回数で螺旋状にコイルブッシング3110の周囲に平面上で巻かれた状態でもある。
このとき、螺旋の巻回数nは、正の実数値である。各単位コイル3101,3102,3103の巻回数nは、必ず整数である必要はなく、例えば、1.25回の巻回数を有することもある。それにもかかわらず、単位コイル数mは3以上で、巻回数nは3以下であることが好ましい。実質的に、単位コイル数は、コイルブッシング3110の周囲に配置が許容される限り、多数個、例えば、5個またはそれ以上で導入される。また、巻回数も、空間が許容する限り、多数回で導入される。それにもかかわらず、説明の便宜上、本発明の実施形態では、単位コイル数mが3で、巻回数nが7/3である場合を図29に例示し、図29に基づいて説明する。
コイルブッシング3110は、複数個の単位コイル3101,3102,3103と同じ材質からなる。例えば、各単位コイル3101,3102,3103が銅材質からなる場合、コイルブッシング3110も銅材質からなる。しかし、コイルブッシング3110は、場合によって各単位コイル3101,3102,3103と異なる材質からなるが、この場合も導電性材質を用いるべきである。
コイルブッシング3110の中央部には、プラズマ発生のためのプラズマソースパワーを提供するソースパワー部3020が電気的に接続される。ソースパワー部3020は、RF電源によって構成される。したがって、ソースパワー部3020のRFパワーは、コイルブッシング3110を通して各単位コイル3101,3102,3103に伝達される。各単位コイル3101,3102,3103の他端は、接地されることが好ましい。
上記のような構造のプラズマソースコイルを導入した図28のプラズマチェンバーにおいて、ソースパワー部3020によって供給されたRF電流は、コイルブッシング3110を通して個々の単位コイル3101,3102,3103に沿って流れ、これによって、各単位コイル3101,3102,3103がRF磁場を発生させる。この磁場によって、ファラデーの誘導法則にしたがって誘導電場がチェンバー3000内に発生する。この誘導電場と一緒に、チェンバー3000の内部にエッチング反応気体を注入するとプラズマが発生・維持され、この誘導プラズマを用いてウェハー308上に半導体エッチング工程が行われる。このとき、コイルブッシング3110の導入は、このようなコイルブッシング3110の担当領域によってCCPの固有効果を追加する役割をする。これが、本発明の実施形態に係るACP(Adaptively Coupled Plsama)の一特徴である。
従来のICPコイルを採用するプラズマエッチング装備の場合、チェンバー内に発生したプラズマを用いてウェハー上にエッチング工程を行うとき、ウェハー上のCD分布が不均一に発生しうる。図34において図面符号3603で示したグラフは、従来のICPコイルを使用するが、巻かれたコイル間の間隔が一定である場合、ウェハー上に得られたCD分布を示している。この場合、ウェハーの縁部に近づくほどCD分布が変わり、CD分布が小さくなる傾向を明確に示している。
このようなCD分布の不均一性を解消するために、従来のICPコイルを変形させ、縁部に行くほどコイル間の間隔を減少させる試みがある。それにもかかわらず、コイル間の間隔が単純に減少した従来のICPコイルの変形の場合、図34の図面符号3602で示すように、CD分布の不均一性程度は多少弱くなるが、ウェハーの縁部でCDが相対的に小さい状態を示し、CD不均一性を依然として示すようになる。
このようなウェハー上のCD分布の不均一性を解消するために、本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマソースコイル3100は、コイルブッシング3110を導入しており、図30に示すように、各コイル3100間の間隔を、コイルブッシング3110から遠くなるにつれて減少させ、再びコイル3100の外郭に隣接して増加させるように設定する。このように各コイル3100間の間隔を調節することで、図34の図面符号3601で示すように、基準CD1を充足するCDがウェハーの全体にかけて均一に分布されるように誘導する。
ウェハー308上に形成されるパターンのCDは、パターニングエッチングのために導入されるプラズマの分布、エッチングガスの種類、工程温度などに影響を受けるようになる。本発明の実施形態では、CDに影響を及ぼす各要素のうち、プラズマ分布に直接的に影響を及ぼすプラズマソースコイル3100の構造を体系的に変化させることで、ウェハー上に均一なCD分布が実現されるように誘導する。
具体的に、本実施形態に係るプラズマソースコイル3100は、中心部にコイルブッシング3110を導入することで、コイルブッシング3110の占める領域でCCP効果が誘発されるように誘導する。そして、図30に示すように、各コイル3100間の間隔が中心部で最大になり、外郭に行くほど漸次減少した後、再び増加するように各コイル3100間の間隔を調節する。すなわち、d1>d2>d3>d4の形態で減少した後、d4<d5<d6の形態で再び増加するように各コイル3100間の間隔を調節する。このとき、最外郭では、再び間隔がやや減少してd6>d7になる。これは、コイル3100の最外郭で、回転角度による対称性がコイル3100の断絶によって崩れることを最小化するためである。
コイルブッシング3110の中心部から離隔された位置による各コイル3100間の間隔、すなわち、コイル位置及び各コイル間の間隔を示したグラフは、図31のような形態である。コイルブッシング3110の中心部から最も近い順にコイル位置をA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7に設定すると、これらの各コイル位置において、前のコイルとの離隔間隔がそれぞれd1、d2、d3、d4、d5、d6、d7に設定され、これらコイル間隔などの変化が図31のグラフのように示される。
また、単一コイル3101の場合、一つの単一コイル3101が螺旋状に巻かれながら、単一コイル3101と中心部との離隔間隔が漸次増加する。このとき、何れか一つの単位コイル3101の各位置におけるコイル半径rの変化推移は、図32に示すように、極座標上でコイル3101が巻かれる回転角度θの増加と共に、初期にはコイル半径rが急激に増加するが、この増加趨勢が鈍化した後、再び増加する形態を示すようになる。
これは、コイル半径変化rを回転角度θの変化によって示した図33でも確認することができる。すなわち、コイル半径変化rの程度は、回転角度θの増加と共に急激に減少し、再び緩やかに減少した後、再び増加する趨勢を示すようになる。そして、最外郭では、再び減少する趨勢を示すようになる。図32のグラフは、回転角度による半径変化を極座標上に表現したものである。図33のグラフは、回転角度による半径変化の趨勢を一層克明に表現するために、ログ値で表現したグラフである。すなわち、半径変化の値は、微分数値で表示した。
上記のようにコイル間隔dが調節された本実施形態に係るプラズマソースコイル3100の構造を導入することで、ウェハー308上における実質的なエッチング環境をウェハー308全体にかけて均一にすることができる。よって、ウェハー308上に、CD分布を図34の図面符号3601のグラフのように均一に実現することができる。
一方、本実施形態に係るプラズマソースコイル3100の担当領域、すなわち、コイル領域は、図30に示すように、ウェハー308領域より大きいことが好ましい。これは、ウェハー308の縁部でも、実質的なウェハー308上におけるエッチング環境の均一性が維持されるように誘導するためである。すなわち、ウェハー308領域の外側にもプラズマが到達するようにし、ウェハー308領域の最外郭部上の実質的なプラズマ状態を安定化させるためである。このとき、コイル領域は、ウェハー領域よりもほぼ50%範囲内で大きいことが好ましい。また、コイル間隔dが再び増加する地点、例えば、図30のA5コイル位置がウェハー308領域内に位置するように、コイル間隔dを調節することが好ましい。このとき、コイル間隔dの最小地点A5は、ウェハー308領域内でウェハー308の中心部と縁部との距離の70%乃至90%を占める領域内にある。
本実施形態のように、プラズマソースコイル3100の中心部から外側に行くにつれてコイル間の間隔を調節することで、ウェハー308上における実質的な工程環境、例えば、エッチング環境がウェハー308全体にかけて均一になるように誘導することができる。ウェハー308上で実質的にウェハー308の表面に影響を及ぼす工程環境またはエッチング環境は、工程温度、プラズマ発生密度分布、工程ガス種類などの多様な要素によって影響を受けるようになる。
しかし、これら要素のうち、特にプラズマ発生密度分布は、エッチング環境を決定するための優先的な要素として考慮される。このプラズマ発生密度分布は、実質的にプラズマが発生する環境、例えば、誘導電場の分布などによって優先的に影響を受ける。本実施形態では、この誘導電場の分布などを、コイルブッシング3110の導入、そして、コイルブッシング3110から延びて螺旋状に巻かれ、各コイル間の間隔が外郭に行くほど順次減少した後、再び増加する多数の単位コイル3101,3102,3103の導入によって調節することで、ウェハー308の表面上の実質的なエッチング環境をウェハー308領域全体にかけて均一に誘導し、ウェハー308領域全体にかけてCD分布が均一になるように誘導できる。
本発明は、プラズマを用いたプラズマチェンバーを使用する半導体、及びこれと類似した分野の装置及び工程に適用できる。
100、300 プラズマチェンバー
102、302 チェンバー外壁
104、304 反応空間
106、306 ウェハー支持台
108、308 半導体ウェハー
110、310 プラズマ
112、312 ドーム
114、116、314、316、516、616、716、916、1116、1316、1416、1516、1616、1816、1916、2016、2116、3020 RF電源
120、320、520a、520b、620a、620b、720、920、1120、1320、1420、1520、1620、1520a、1520b、1520c、1820a、1820b、1920a、1920b、2020a、2020b、2120a、2120b、2200、3100 プラズマソースコイル
330、630、730、930、1130、1530、1630、2030、2130、2210、3110 ブッシング
1341〜1344、1441〜1444、1451〜1454、1461〜
1464、1541〜1544、1641〜1644、1651〜1654、1661〜1664、1841a、1841b、1842a、1842b、1843a、1843b、1844a、1844b、1941a、1941b、1942a、1942b、1943a、1943b、1944a、1944b、1954a、1954b、1964a、1964b、2041a、2041b、2042a、2042b,2043a、2043b、2044a、2042b、2141a、2141b、2142a、2142b、2143a、2143b、2144a、2144b、2151a、2151b、2152a、2152b、2153a、2153b、2162a、2162b、2163a、2163b、2164a、2164b 連結線
2211 支持棒
2410、2411、2412 ウェハー領域
2421 コイル縁部領域
102、302 チェンバー外壁
104、304 反応空間
106、306 ウェハー支持台
108、308 半導体ウェハー
110、310 プラズマ
112、312 ドーム
114、116、314、316、516、616、716、916、1116、1316、1416、1516、1616、1816、1916、2016、2116、3020 RF電源
120、320、520a、520b、620a、620b、720、920、1120、1320、1420、1520、1620、1520a、1520b、1520c、1820a、1820b、1920a、1920b、2020a、2020b、2120a、2120b、2200、3100 プラズマソースコイル
330、630、730、930、1130、1530、1630、2030、2130、2210、3110 ブッシング
1341〜1344、1441〜1444、1451〜1454、1461〜
1464、1541〜1544、1641〜1644、1651〜1654、1661〜1664、1841a、1841b、1842a、1842b、1843a、1843b、1844a、1844b、1941a、1941b、1942a、1942b、1943a、1943b、1944a、1944b、1954a、1954b、1964a、1964b、2041a、2041b、2042a、2042b,2043a、2043b、2044a、2042b、2141a、2141b、2142a、2142b、2143a、2143b、2144a、2144b、2151a、2151b、2152a、2152b、2153a、2153b、2162a、2162b、2163a、2163b、2164a、2164b 連結線
2211 支持棒
2410、2411、2412 ウェハー領域
2421 コイル縁部領域
Claims (46)
- 中央部に配置されたブッシングと、
前記ブッシングを中心に、前記ブッシングの周りから同心円状に配置された複数個の単位コイルとを含み、
前記各単位コイル及び前記ブッシングの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイル及び前記ブッシングの他側は、接地端子に共通に接続されるように配置されたことを特徴とするプラズマソースコイル。 - 前記ブッシングは、導電性物質からなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルは、円状であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど下側に向かう凸状を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルらのうち最も外側に配置される少なくとも2個以上の単位コイルは、同一の平面上に配置されることを特徴とする請求項4に記載のプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど上側に向かう凹状を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルのうち最も外側に配置された少なくとも2個以上の単位コイルは、同一の平面上に配置されることを特徴とする請求項6に記載のプラズマソースコイル。
- 下部の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、
上部の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、
前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続されていることを特徴とするプラズマソースコイル。 - 前記下部単位コイルと前記上部単位コイルとの間の間隔は、0.5〜2cmであることを特徴とする請求項8に記載のプラズマソースコイル。
- 前記下部単位コイル及び前記上部単位コイルは、前記電源端子への接続のための連結ライン、及び前記接地端子への接続のための連結ラインを通して互いに連結されていることを特徴とする請求項8に記載のプラズマソースコイル。
- 中央部から垂直方向に長く並んで柱状に配置されたブッシングと、
前記ブッシングの下面と同一の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、
前記ブッシングの上面と同一の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、
前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続されていることを特徴とするプラズマソースコイル。 - 前記ブッシングは、前記電源端子及び前記接地端子にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項11に記載のプラズマソースコイル。
- 前記下部単位コイルと上部単位コイルとの間の間隔は、0.5〜2cmであることを特徴とする請求項11に記載のプラズマソースコイル。
- 前記下部単位コイル及び前記上部単位コイルは、前記電源端子への接続のための連結ライン、及び前記接地端子への接続のための連結ラインを通して互いに連結されていることを特徴とする請求項11に記載のプラズマソースコイル。
- 共通の中心部を有し、互いに異なる半径を有して同心円状に配置された複数個の単位コイルを含み、前記各単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記単位コイルは、少なくとも一つ以上の連結線によって互いに連結されていることを特徴とするプラズマソースコイル。
- 中心部に配置されたブッシングを中心に、互いに異なる半径を有して同心円形状に配置された複数個の単位コイルを含み、前記各単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記単位コイルは、少なくとも一つ以上の連結線によって互いに連結されていることを特徴とするプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど下側に向かう凸状を有することを特徴とする請求項16に記載のプラズマソースコイル。
- 前記複数個の単位コイルは、前記ブッシングから遠くなるほど上側に向かう凹状を有することを特徴とする請求項16に記載のプラズマソースコイル。
- 下部の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、
上部の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、
前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続され、前記下部単位コイルは、少なくとも一つ以上の下部連結線によって互いに連結され、前記上部単位コイルは、少なくとも一つ以上の上部連結線によって互いに連結されていることを特徴とするプラズマソースコイル。 - 中央部で垂直方向に長く並んで柱状に配置されるブッシングと、
前記ブッシングの下面と同一の第1平面上で同心円状に配置された複数個の下部単位コイルと、
前記ブッシングの上面と同一の第2平面上で同心円状に配置された複数個の上部単位コイルとを含み、
前記各下部単位コイルの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各下部単位コイルの他側は、接地端子に共通に接続され、前記各上部単位コイルの一側は、共通に前記電源端子に接続され、前記各上部単位コイルの他側は、前記接地端子に共通に接続され、前記下部単位コイルは、少なくとも一つ以上の下部連結線によって互いに連結され、前記上部単位コイルは、少なくとも一つ以上の上部連結線によって互いに連結されていることを特徴とするプラズマソースコイル。 - プラズマが形成される反応空間を限定する外壁及び上部のドームと、
前記反応空間の下部に配置され、処理される半導体ウェハーを載置するための支持台と、
中央部に配置されたブッシングと、前記ブッシングを中心に前記ブッシングの周りに同心円状に配置された複数個の単位コイルとを含み、
前記各単位コイル及び前記ブッシングの一側は、電源端子に共通に接続され、前記各単位コイル及び前記ブッシングの他側は、接地端子に共通に接続されるように配置されていることを特徴とするプラズマソースコイルを含むことを特徴とするプラズマチェンバー。 - 中心部に配置されたブッシングと、
前記ブッシングから延長され、前記ブッシングの周囲を螺旋状に巻く複数個の単位コイルとを含み、
中心部から所定半径を有する第1ウェハー領域、前記第1ウェハー領域を取り囲む第2ウェハー領域、及び前記第2ウェハー領域を取り囲むコイル縁部領域では、前記単位コイルの表面積が互いに異なって配置されていることを特徴とするプラズマソースコイル。 - 前記単位コイルは、n=a×(b/m)(ここで、a及びbは、正の整数、mは、2以上の整数からなる単位コイルの個数)で計算されるn回の巻回数を有することを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記単位コイルの表面積は、前記第1ウェハー領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加することを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記単位コイルの表面積は、前記第2ウェハー領域で縁部に行くほど、漸次増加したり、一定であったり、または、漸次減少することを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記単位コイルの表面積は、前記コイル縁部領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加することを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記第1ウェハー領域及び第2ウェハー領域は、処理対象であるウェハー表面と重なる領域であることを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記第1ウェハー領域の中心部からの半径は、ウェハー全体の半径の10〜30%未満で、前記第2ウェハー領域の幅は、ウェハー全体の半径の70〜90%で、前記コイル縁部領域の幅は、ウェハー全体の半径の30〜50%であることを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記第2ウェハー領域は、前記第1ウェハー領域に隣接した最初の第2ウェハー領域と、前記コイル縁部領域に隣接した2番目の第2ウェハー領域とを含むことを特徴とする請求項22に記載のプラズマソースコイル。
- 前記最初の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度と、前記2番目の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度は、同一でないことを特徴とする請求項29に記載のプラズマソースコイル。
- 前記最初の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体幅の60〜90%で、前記2番目の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体幅の10〜40%であることを特徴とする請求項29に記載のプラズマソースコイル。
- プラズマが形成される反応空間を限定する外壁及び上部のドームと、
前記反応空間の下部に配置され、処理される半導体ウェハーを載置するための支持台と、
中心部に配置されたブッシングと、前記ブッシングから延長されて前記ブッシングの周囲を取り巻く複数個の単位コイルとを含み、前記ドーム上で中心部から所定半径を有する第1ウェハー領域、前記第1ウェハー領域を取り囲む第2ウェハー領域、及び前記第2ウェハー領域を取り囲むコイル縁部領域で、前記単位コイルの表面積が互いに異なって配置されるプラズマソースコイルと、
前記ブッシングの中心部の所定領域に配置された支持棒と、
前記支持棒に連結されて前記プラズマソースコイルに電力を供給する電源とを含むことを特徴とするプラズマチェンバー。 - 前記単位コイルは、n=a×(b/m)(ここで、a及びbは、正の整数、mは、2以上の整数からなる単位コイルの個数)で計算されるn回の巻回数を有することを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記単位コイルの表面積は、前記第1ウェハー領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加することを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記単位コイルの表面積は、前記第2ウェハー領域で縁部に行くほど、漸次増加したり、一定であったり、または、漸次減少することを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記単位コイルの表面積は、前記コイル縁部領域で縁部に行くほど、一定であったり、漸次減少したり、または、漸次増加することを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記第1ウェハー領域及び第2ウェハー領域は、処理対象であるウェハー表面と重なる領域であることを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記第1ウェハー領域の中心部からの半径は、ウェハー全体の半径の10〜30%未満で、前記第2ウェハー領域の幅は、ウェハー全体の半径の70〜90%で、前記コイル縁部領域の幅は、ウェハー全体の半径の30〜50%であることを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記第2ウェハー領域は、前記第1ウェハー領域に隣接した最初の第2ウェハー領域、及び前記コイル縁部領域に隣接した2番目の第2ウェハー領域を含むことを特徴とする請求項32に記載のプラズマチェンバー。
- 前記最初の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度と、前記2番目の第2ウェハー領域における単位コイルの表面積の変化程度は、同一でないことを特徴とする請求項39に記載のプラズマチェンバー。
- 前記最初の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体の幅の60〜90%で、前記2番目の第2ウェハー領域の幅は、前記第2ウェハー領域の全体の幅の10〜40%であることを特徴とする請求項39に記載のプラズマチェンバー。
- 内部にウェハーが装着された工程チェンバーと、
前記ウェハーの後面にバイアスパワーを印加するバイアスパワー部と、
前記工程チェンバーに導入される反応ガスをプラズマ化するために前記工程チェンバーの上側外部に導入されるものであって、中心部のコイルブッシングと、前記コイルブッシングから分岐され、前記コイルブッシングの周囲を取り囲むように螺旋状に巻かれた二つ以上多数個の単位コイルとを含み、前記中心部から放射状外郭に行くほど、前記放射状の一地点のコイルと前記コイルに隣接する他のコイルとの間の間隔が減少した後、再び増加するように、前記単位コイルが螺旋状に巻かれたプラズマソースコイル構造体と、
前記プラズマソースコイル構造体に前記プラズマ発生のためのソースパワーを印加するソースパワー部とを含むことを特徴とするプラズマ装備。 - 前記プラズマソースコイル構造体の前記単位コイルは、少なくとも1以上の巻回数で巻かれていることを特徴とする請求項42に記載のプラズマ装備。
- 前記プラズマソースコイル構造体の担当領域は、前記ウェハー領域の50%以内の大きさであることを特徴とする請求項42に記載のプラズマ装備。
- 前記各コイル間の間隔の最小位置が前記ウェハー領域以内に位置するように、前記各コイルが巻かれていることを特徴とする請求項44に記載のプラズマ装備。
- 前記各コイル間の間隔が最小になった後、再び増加する領域を、前記各コイル間の間隔の減少領域より小さくするために、前記各コイル間の間隔の最小位置が前記ウェハー領域の縁部に隣接して設定されるように前記各コイルが巻かれていることを特徴とする請求項45に記載のプラズマ装備。
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