JP2007336431A - 映像監視装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで撮影映像内の動体を正確に認識することができる映像監視装置及び方法を提供する。
【解決手段】特定の場所を撮影するように設置されたカメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出する変化領域検出手段と、センサ手段によって特定の場所の状況変化が検出されかつ変化領域検出手段によって輝度変化領域が検出されたときその輝度変化領域が動体領域であるか否かをカメラの出力映像信号に応じて判別する動体認識処理を行う動体認識手段と、動体認識手段の動体認識処理の負荷量を変化領域検出手段によって検出されたフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御する認識制御手段と、を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】特定の場所を撮影するように設置されたカメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出する変化領域検出手段と、センサ手段によって特定の場所の状況変化が検出されかつ変化領域検出手段によって輝度変化領域が検出されたときその輝度変化領域が動体領域であるか否かをカメラの出力映像信号に応じて判別する動体認識処理を行う動体認識手段と、動体認識手段の動体認識処理の負荷量を変化領域検出手段によって検出されたフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御する認識制御手段と、を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像中における動体の存在を監視する映像監視装置及び方法に関する。
特定の場所を動画カメラで撮影してその撮影映像に対して動体認識処理を施すことにより不審行動者や侵入物を検出して警報等の告知情報を発生する映像監視装置が知られている(非特許文献1参照)。映像監視装置の動体認識処理は、プロセッサによって実行され、映像信号のフレーム毎に撮影映像から人物候補領域を検出し、更に、その人物候補領域の移動を確認するために人物候補領域を連続するフレーム間における対応付けをとることにより動体の認識を行っている。人物候補領域の抽出としては背景差分法やフレーム間差分法が一般に用いられている。
沖テクニカルレビュー 2003年/第195号Vol.70 No.3 第72頁〜第75頁 宮崎敏彦「動画像処理技術による映像監視の高度化」
沖テクニカルレビュー 2003年/第195号Vol.70 No.3 第72頁〜第75頁 宮崎敏彦「動画像処理技術による映像監視の高度化」
しかしながら、かかる従来の映像監視装置においては、フレーム全てにおいて画素毎に人物候補領域を検出してそれが動体領域であるか否かを判別するための負荷量が大きい。特にフレーム内の多数の人物候補領域が検出されるほどその負荷量は増大する。よって、動体認識処理を行うプロセッサには高処理能力を有するものを用いる必要があり、装置としてのコスト高を招来するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、低コストで撮影映像内の動体を正確に認識することができる映像監視装置及び方法を提供することである。
本発明の映像監視装置は、第1の特定の場所を撮影するように設置され映像信号を出力する第1動画カメラと、前記第1の特定の場所の状況変化を検出する第1センサ手段と、前記カメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出する第1変化領域検出手段と、前記センサ手段によって前記第1の特定の場所の状況変化が検出されかつ前記第1変化領域検出手段によって輝度変化領域が検出されたときその輝度変化領域が動体領域であるか否かを前記カメラの出力映像信号に応じて判別する動体認識処理を行う動体認識手段と、前記動体認識手段の動体認識処理の負荷量を前記第1変化領域検出手段によって検出されたフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御する認識制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明の映像監視方法は、動画カメラによって撮影される特定の場所の映像を監視する映像監視方法であって、前記特定の場所の状況変化を検出し、前記カメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出し、前記特定の場所の状況変化を検出しかつ前記輝度変化領域を検出したときその輝度変化領域が動体領域であるか否かを前記カメラの出力映像信号に応じて動体認識処理によって判別し、前記動体認識処理の負荷量をその検出したフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御することを特徴としている。
かかる本発明によれば、センサ手段によって特定の場所の状況変化が検出されかつ変化領域検出手段によって輝度変化領域である侵入物領域が検出されたときに動体認識処理が実行され、また、動体認識処理ではフレーム内の侵入物領域の数に応じて動体認識処理の負荷量を制御することが行われる。よって、監視するカメラの数が増えても正確な動体認識を行い、かつ低コストの動体監視装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明による映像監視装置を示している。この映像監視装置は、第1センサ部11、第1カメラ12、第1映像記憶部13、第1変化検出部14、第2センサ部15、第2カメラ16、第2映像記憶部17、第2変化検出部18、認識制御部19、及び動体認識部20を備えている。
第1センサ部11は、第1カメラ12によって撮影される場所(第1の特定の場所)における温度変化及び振動を検出する。第1センサ部11には、図2に示すように、温度センサ111、振動センサ112、温度判別部113及び振動判別部114が備えられている。温度センサ111は第1の特定の場所における温度を検出し、振動センサ112は第1の特定の場所における振動、例えば、窓ガラスや床の振動を検出する。温度判別部113は温度センサ111に接続され、温度センサ111によって検出された温度の単位時間当たり変化が所定温度差以上のとき温度変化検出信号を発生する。振動判別部114は振動センサ112に接続され、振動センサ112によって検出された振動レベルが所定値以上であるとき振動検出信号を発生する。温度判別部113及び振動判別部114各々の出力は認識制御部17に供給される。
第1カメラ12は動画カメラであり、その設置場所から第1の特定の場所を撮影し、その撮影によって得られた映像信号を第1映像記憶部13に出力する。
第1映像記憶部13は、第1カメラ12の出力映像信号をA/D変換してディジタル映像信号とし、そのディジタル映像信号を記憶する。第1映像記憶部13には例えば、最新のフレームから少なくとも1000フレーム前までの映像信号が記憶される。第1映像記憶部13には第1変化検出部14及び動体認識部20が接続され、第1映像記憶部13に記憶された映像信号が第1変化検出部14及び動体認識部20の各々によって読取可能にされている。
第1変化検出部14は、第1カメラ12による撮影映像内の輝度変化領域を検出してその領域を侵入物とする。第1変化検出部14は、図3に示すように、読取部141、背景画像データ生成部142、及び侵入物領域検出部143を備えている。読取部141は第1画像記憶部13に記憶された映像信号を読み出す。背景画像データ生成部142は読取部141によって読み出された映像信号に応じて背景画像データを作成する。背景画像データは、第1カメラ12によって撮影される第1の特定の場所の1フレーム分の基準画像データであり、予め作成しそれを記憶しておいても良いが、一日の朝、昼、晩及び夜の如き時間帯毎に作成しても良い。侵入物領域検出部143は読取部141によって読み出された映像信号の1フレームを背景画像データと画素単位で比較し、その差分値が閾値以上の画素を検出する。侵入物領域検出部143は更に、その差分値が閾値以上の画素が連続する領域を侵入物領域として検出する。第1変化検出部14の検出結果はデータとして認識制御部19に供給される。
第2センサ部15は第2カメラ16によって撮影される場所(第2の特定の場所)における温度変化及び振動を検出し、第1センサ部11と同一の構成を有している。第2センサ部15の出力は第2画像記憶部17に供給される。第2カメラ16はその設置場所から第2の特定の場所を撮影し、その撮影によって得られた映像信号を出力する。第2画像記憶部17は第1画像記憶部13と同一の構成を有している。第2画像記憶部17に記憶された映像信号が第2変化検出部18及び動体認識部20の各々によって読取可能にされている。
第2変化検出部18は第2カメラ16による撮影映像内の輝度変化領域を検出してその領域を侵入物とする。第2変化検出部18は第2映像記憶部17から映像信号をフレーム毎に読み出して背景画像データと比較してその差分が閾値以上の画素が連続する領域を侵入物領域として検出する。第2変化検出部18の検出結果はデータとして認識制御部19に供給される。
認識制御部19は、動体認識部20の動体識別動作を制御し、その制御のために第1センサ部11から温度変化検出信号又は振動検出信号が供給されかつ第1変化検出部14によって侵入物領域が検出されたとき、或いは第2センサ部15から温度変化検出信号又は振動検出信号が供給されかつ第2変化検出部18によって侵入物領域が検出されたとき、動体認識部20に対して動体認識制御信号を発生する。動体認識制御信号はカメラ番号、第1変化検出部14又は第2変化検出部18によって検出された侵入物領域の情報及び読取フレームレートFNを示す。
カメラ番号はこの実施例では第1カメラ12と第2カメラ16とに個別に割り当てられた番号である。侵入物領域の情報はフレーム中の侵入物領域の位置を示す座標値である。読取フレームレートFNは、動体認識部20が第1映像記憶部13又は第2映像記憶部17から映像信号を読み取る際にフレーム単位で間引いて読み込む割合であり、フレーム中の侵入物領域の数に応じて設定される。
動体認識部20は、マイクロプロセッサによって構成され、認識制御部19からの動体認識制御信号に応じて動体認識処理を開始する。動体認識対象となる侵入物領域情報に基づいて第1画像記憶部13又は第2画像記憶部17から映像信号を読取フレームレートFNにて読み取り、読み取りフレームに基づいて侵入物領域の時間的連続性及び空間的連続性を判定し、時間的連続性及び空間的連続性があると判定したときに、当該侵入物領域が動体領域であると認識する。時間的連続性及び空間的連続性の判定については後述する。
かかる構成の映像監視装置においては、第1センサ部11、第1カメラ12、第1画像記憶部13及び第1変化検出部14からなる第1侵入物検出部分と、第2センサ部15、第2カメラ16、第2画像記憶部17及び第2変化検出部18からなる第2侵入物検出部分とは同一の動作を行うので、第1侵入物検出部分についての動作を以下に説明する。なお、第1センサ部11及び第1カメラ12によって監視される第1の特定の場所と、第2センサ部14及び第2カメラ15によって監視される第2の特定の場所は通常、互いに異なる。
第1カメラ12による第1の特定の場所の撮影映像は、第1カメラ12から映像信号として第1画像記憶部13に供給される。その映像信号は画像記憶部13においてディジタル映像信号とされた後、記憶される。
第1変化検出部14においては、第1画像記憶部13に記憶された映像信号が読取部141によってフレーム順に読み取られ、その読取映像信号に応じて背景画像データ生成部142によって背景画像データが作成される。
ここで、読取映像信号の1フレーム分の各画素の輝度を示すデータ、すなわち輝度データをL(x,y,t)とする。xは水平位置、yは垂直位置、tはフレーム番号である。背景画像データをRef(x,y)とすると、それは次式(1)のように表される。T1は読取部141によって現在読み取られた像信号のフレーム番号である。
侵入物領域検出部143においては、図4に示すように、現読取フレームの各画素の輝度データをL(x,y,t)と背景画像データRef(x,y)との差分が差分データDif(x,y)として算出される(ステップS11)。すなわち、Dif(x,y)=L(x,y,t)−Ref(x,y)である。差分データDif(x,y)は閾値THL1より大であるか否かが判別される(ステップS12)。Dif(x,y)>THL1の場合にはDifb(x,y)=1とされ(ステップS13)、Dif(x,y)≦THL1の場合にはDifb(x,y)=0とされる(ステップS14)。ステップS13又はS14の実行後、現読取フレームの全ての画素の輝度変化状態を検出したか否かが判別される(ステップS15)。現読取フレームの全ての画素の輝度変化状態が検出されていない場合には、残りの画素の輝度変化を検出するためにステップS11以降が再度実行される。
現読取フレームの全ての画素の輝度変化状態が検出された場合には、Difb(x,y)=1となる画素だけの輝度変化した領域の大きさを求めるために、Difb(x,y)=1となる画素の連続数が水平及び垂直方向において計数される(ステップS16)。ステップS16では輝度変化した領域の水平方向の最大値及び最小値並びに垂直方向の最大値及び最小値が算出される。そして、その輝度変化した領域が条件1及び2を満足するか否かが判別される(ステップS17)。条件1は水平方向に連続する画素数がXWS以上かつXWL以下であること、条件2は垂直方向に連続する画素数がYWS以上かつYWL 以下であることである。ここで、XWSは侵入物の最小領域幅、YWSは侵入物の最小領域高さ、XWLは侵入物の最大領域幅、YWLは侵入物の最大領域高さである。条件1及び2を満足する輝度変化した領域は侵入物領域とされる(ステップS18)。
ステップS17で条件1及び2を満足しない場合、或いはステップS18を実行した場合には侵入物領域の判別が輝度変化した領域全てについて行われたか否かが判別される(ステップS19)。輝度変化した領域全てについて侵入物領域の判別が行われていない場合には、上記のステップS16〜S19の動作が繰り返される。輝度変化した領域全てについて侵入物領域の判別が行われたならば、侵入物領域の検出結果が認識制御部19に供給される(ステップS20)。侵入物領域の検出結果としては、フレーム毎に侵入物領域の数、侵入物領域の位置情報である。
認識制御部19においては、図5に示すように、第1センサ部11から温度変化検出信号又は振動検出信号が供給されているか否かが判別される(ステップS21)。温度変化検出信号又は振動検出信号が供給されているならば、第1変化検出部14から侵入物領域の検出結果に応じて侵入物が検出されたか否かが判別される(ステップS22)。侵入物が検出された場合には、侵入物領域を四角形とみなす4点の座標点が定められ(ステップS23)、読取フレームレートFNが算出される(ステップS24)。1フレームにおいて侵入物領域が複数検出された場合には侵入物領域毎に侵入物領域を四角形とみなす4点の座標点が定められる。例えば、侵入物領域内で最大面積をなす四角形を検出し、その四隅の座標点を得ることが行われる。読取フレームレートFNは次式によって算出される。
FN=30/(INT(DSUM/N)+1)
なお、DSUMはフレーム内の侵入物領域の数、Nは整数値であり、例えば、5である。INTはここでは括弧内のDSUM/Nの整数値を得る関数である。
FN=30/(INT(DSUM/N)+1)
なお、DSUMはフレーム内の侵入物領域の数、Nは整数値であり、例えば、5である。INTはここでは括弧内のDSUM/Nの整数値を得る関数である。
認識制御部19はステップS23及びS24の実行後、動体認識部20に対して動体認識制御信号を出力する(ステップS25)。動体認識制御信号は上記したように、カメラ番号、侵入物領域各々の四角形の座標点からなる侵入物領域の情報、及び読取フレームレートFNである。
認識制御部19は、ステップS21〜S25の第1侵入物検出部分で検出された侵入物領域についての認識制御動作と同様に、第2侵入物検出部分で検出された侵入物領域についての認識制御ために図5に示すように、ステップS31〜S35を実行して動体認識部20に対して動体認識制御信号を出力する。
なお、認識制御部19は、ステップS21〜S25及びステップS31〜S35からなる認識制御動作を所定時間毎に繰り返し実行する。
動体認識部20は、動体認識制御信号が供給されると、動体識別処理を開始し、先ず、その動体認識制御信号が示すカメラ番号、侵入物領域の情報、及び読取フレームレートFNを取り出し(ステップS41)、取り出したカメラ番号に対応したカメラの出力映像信号を第1画像記憶部13又は第2画像記憶部17から読取フレームレートFNで読み取る(ステップS42)。取り出したカメラ番号が1ならば、第1カメラ12の出力映像信号を第1画像記憶部13から読取フレームレートFNで読み取り、取り出したカメラ番号が2ならば、第2カメラ16の出力映像信号を第2画像記憶部17から読取フレームレートFNで読み取る。その映像信号の読み取りは、読取フレームレートFNで指定されたフレーム数毎に1フレームの読み取りとなる。
ステップS42の実行後、侵入物領域の情報に応じて侵入物領域の水平方向重心座標と垂直方向重心座標とを算出し(ステップS43)、更に、検出された侵入物領域の大きさを算出する(ステップS44)。
フレームtにおける四角形で表された侵入物領域のX座標をDX(n,t)、n=1〜4、Y座標をDY(n,t)、n=1〜4とする。また、水平方向重心座標をCX(t)、垂直方向重心座標をCY(t)とすると、
CX(t)=(DX(1,t)+DX(2,t)+DX(3,t)+DX(4,t))/4
CY(t)=(DY(1,t)+DY(2,t)+DY(3,t)+DY(4,t))/4
により算出される。 また、検出された侵入物領域の大きさをDS(t)とすると、
DS(t)=abs(DX(1,t)-CX(t))+abs(DX(2,t)-CX(t))+abs(DX(3,t)-CX(t))+abs(DX(4,t)-CX(t))+abs(DY(1,t)-CY(t))+abs(DY(2,t)-CY(t))+abs(DY(3,t)-CY(t))+abs(DY(4,t)-CY(t))
の如く算出される。
CX(t)=(DX(1,t)+DX(2,t)+DX(3,t)+DX(4,t))/4
CY(t)=(DY(1,t)+DY(2,t)+DY(3,t)+DY(4,t))/4
により算出される。 また、検出された侵入物領域の大きさをDS(t)とすると、
DS(t)=abs(DX(1,t)-CX(t))+abs(DX(2,t)-CX(t))+abs(DX(3,t)-CX(t))+abs(DX(4,t)-CX(t))+abs(DY(1,t)-CY(t))+abs(DY(2,t)-CY(t))+abs(DY(3,t)-CY(t))+abs(DY(4,t)-CY(t))
の如く算出される。
このように水平方向重心座標CX(t)、垂直方向重心座標CY(t)及び侵入物領域の大きさDS(t)の算出後、検出された侵入物領域について空間的連続性を満足するか否かを判別する(ステップS45)。空間的連続性は、次の3つの式(a),(b),(c)を満足するか否かによって判別される。
abs(CX(t)-CX(t-tp))+abs(CY(t)-CY(t-tp)) < THLA×tp …(a)
abs(DS(t)-DS(t-tp)) < THLB×tp …(b)
abs(AveL(t)-AveL(t-tp)) < THLC×tp …(c)
absは括弧内の値の絶対値を求める関数である。tpはフレーム間隔である。例えば、tp=1のときには毎フレーム処理(間引かない)、tp=2のときには1フレーム置きの処理となる。AveL(t)はフレームtの四角形で表された侵入物領域内の画素の輝度L(x,y,t)の平均であり、AveL(t-tp)はフレームt−tpの四角形で表された侵入物領域内の画素の輝度L(x,y,t-tp)の平均値である。THLA,THLB,THLCは閾値である。
abs(CX(t)-CX(t-tp))+abs(CY(t)-CY(t-tp)) < THLA×tp …(a)
abs(DS(t)-DS(t-tp)) < THLB×tp …(b)
abs(AveL(t)-AveL(t-tp)) < THLC×tp …(c)
absは括弧内の値の絶対値を求める関数である。tpはフレーム間隔である。例えば、tp=1のときには毎フレーム処理(間引かない)、tp=2のときには1フレーム置きの処理となる。AveL(t)はフレームtの四角形で表された侵入物領域内の画素の輝度L(x,y,t)の平均であり、AveL(t-tp)はフレームt−tpの四角形で表された侵入物領域内の画素の輝度L(x,y,t-tp)の平均値である。THLA,THLB,THLCは閾値である。
式(a)は読み取りフレームtとその次の読み取りt-tpとの間の水平方向重心座標の変化量と垂直方向重心座標の変化量との合計が閾値THLA×tpより小であるという条件を示している。式(b)は読み取りフレームtとその次の読み取りt-tpとの間の侵入物領域の大きさの変化量が閾値THLB×tpより小であるという条件を示している。式(c)は読み取りフレームtとその次の読み取りt-tpとの間の侵入物領域内の画素の輝度平均の変化量が閾値THLC×tpより小であるという条件を示している。
空間的連続性を満足する場合には検出された侵入物領域について時間的連続性を満足するか否かを判別する(ステップS46)。時間的連続性はステップS45において空間的連続性が所定時間以上に亘って連続的に満足されたか否かによって判別される。
ステップS46の判別結果、時間的連続性を満足する侵入物領域は動体領域と判断される(ステップS47)。なお、フレーム内に侵入物領域が複数ある場合には侵入物領域各々についてステップS43以降が実行される。
ステップS47にて動体領域であると判断した場合には動体認識部20から動体認識信号が発生される。動体認識信号は例えば、図示しない警報発生部を活性化させるので、その警報発生部から警報が発生される。また、警報発生部は動体認識信号に応じて動体検出の監視場所と、温度変化及び振動のいずれの検出であるかを示すセンシング情報とを表示器に表示しても良い。
このように、かかる本発明による動体監視装置においては、第1センサ部11から温度変化検出信号又は振動検出信号が供給されかつ第1変化検出部14によって侵入物領域が検出された場合に動体認識部20は第1カメラ12の出力映像信号に基づいた動体認識処理を実行する。また、第2センサ部15から温度変化検出信号又は振動検出信号が供給されかつ第1変化検出部18によって侵入物領域が検出された場合に動体認識部20は第2カメラ16の出力映像信号に基づいた動体認識処理を実行する。よって、動体認識部20が動体認識処理を実際に実行する場合は確実に侵入物が存在する時であり、動体認識処理の実行頻度を従来よりも少なくすることができるので、複数の場所を監視するために複数のカメラを備えた装置を構成することが可能である。
また、動体認識部20は動体認識処理においてフレーム内の侵入物領域の数に応じた読取フレームレートFNで映像信号を読み取って、読み取った映像信号に応じて侵入物領域が動体領域であることを判断するために侵入物領域に空間的連続性及び時間的連続性があるか否かを判断する。よって、動体認識処理による負荷量がフレーム内の侵入物領域の数が増えても過大になることを防止することができ、動体認識部20を構成するプロセッサとして高処理能力を有する高価なものを用いる必要がない。
なお、上記した実施例においては、カメラ12及び16の出力映像信号をそのままディジタル映像信号にしてから侵入物領域の検出及び動体認識を行っているが、カメラ12及び16の出力映像信号を復号してMPEG等の圧縮データにしてネットワークを介して監視場所から遠く離れた監視センタに伝送し、そこで圧縮データを復号してディジタル映像信号に戻してから侵入物領域の検出及び動体認識を行っても良い。
更に、上記した各実施例においては、状況変化検出のために温度センサ及び振動センサを示したが、これに限定されない。超音波センサや赤外線センサ等の他のセンサを用いても特定の場所の状況変化の検出を行っても良い。
以上のように、本発明によれば、センサ手段によって特定の場所の状況変化が検出されかつ変化領域検出手段によって輝度変化領域である侵入物領域が検出されたときに動体認識処理が実行され、また、動体認識処理ではフレーム内の侵入物領域の数が増加するほど動体認識処理の負荷量を制御するために例えば、カメラからの映像信号をそのフレームを多く間引いて読み取り、読み取った映像信号に応じてその侵入物領域が動体領域であるか否かを判別することが行われる。よって、監視するカメラの数が増えても正確な動体認識を行い、かつ低コストの動体監視装置を提供することができる。
11,15 センサ部
12,16 カメラ
14,18 変化検出部
19 認識制御部
20 動体認識部
12,16 カメラ
14,18 変化検出部
19 認識制御部
20 動体認識部
Claims (7)
- 第1の特定の場所を撮影するように設置され映像信号を出力する第1動画カメラと、
前記第1の特定の場所の状況変化を検出する第1センサ手段と、
前記カメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出する第1変化領域検出手段と、
前記センサ手段によって前記第1の特定の場所の状況変化が検出されかつ前記第1変化領域検出手段によって輝度変化領域が検出されたときその輝度変化領域が動体領域であるか否かを前記カメラの出力映像信号に応じて判別する動体認識処理を行う動体認識手段と、
前記動体認識手段の動体認識処理の負荷量を前記第1変化領域検出手段によって検出されたフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御する認識制御手段と、を備えたことを特徴とする映像監視装置。 - 前記センサ手段は、前記第1の特定の場所の状況変化として温度変化、及び振動を検出することを特徴とする請求項1記載の映像監視装置。
- 前記変化領域検出手段は、前記カメラの出力映像信号に応じて前記背景画像データを作成する背景画像データ生成手段と、前記カメラの出力映像信号と前記背景画像データとの画素毎の差分値を算出する手段と、前記差分値が閾値以上の画素の領域を前記輝度変化領域とする手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の映像監視装置。
- 前記認識制御手段は、前記動体認識手段による前記カメラの出力映像信号についての読取フレームレートを指定することにより前記動体認識手段の動体認識処理の負荷量を制御し、前記フレーム中の輝度変化領域の数が増加するほど前記読取フレームレートを減少させることを特徴とする請求項1記載の映像監視装置。
- 前記カメラの出力映像信号を記憶する画像記憶手段を備え、
前記動体認識手段は、前記認識制御手段によって指定された読取フレームレートにて前記画像記憶手段から映像信号を読み出し、前記フレーム中の輝度変化領域についてその読み出した映像信号の前後の読取フレーム間の空間的連続性及び時間的連続性の存在を判別することによりその輝度変化領域が動体領域であることを認識することを特徴とする請求項1又は4記載の映像監視装置。 - 第2の特定の場所を撮影するように設置され映像信号を出力する第2動画カメラと、
前記第2の特定の場所の状況変化を検出する第2センサ手段と、
前記第2動画カメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出する第2変化領域検出手段と、を備え、
前記動体認識手段は、前記動体認識処理により前記第2センサ手段によって前記第2の特定の場所の状況変化が検出されかつ前記第2変化領域検出手段によって輝度変化領域が検出されたときその輝度変化領域が動体領域であるか否かを前記第2カメラの出力映像信号に応じて判別し、
前記認識制御手段は、前記第1動画カメラの出力映像信号に応じた前記動体認識処理の場合には前記動体認識処理の負荷量を前記第1変化領域検出手段によって検出されたフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御し、前記第2動画カメラの出力映像信号に応じた前記動体認識処理の場合には前記動体認識処理の負荷量を前記第2変化領域検出手段によって検出されたフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御することを特徴とする請求項1記載の映像監視装置。 - 動画カメラによって撮影される特定の場所の映像を監視する映像監視方法であって、
前記特定の場所の状況変化を検出し、
前記カメラの出力映像信号と背景画像データとの比較によって輝度変化領域を検出し、
前記特定の場所の状況変化を検出しかつ前記輝度変化領域を検出したときその輝度変化領域が動体領域であるか否かを前記カメラの出力映像信号に応じて動体認識処理によって判別し、
前記動体認識処理の負荷量をその検出したフレーム中の輝度変化領域の数に応じて制御することを特徴とする映像監視方法。
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JP2006168596A JP2007336431A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 映像監視装置及び方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010153946A (ja) * | 2008-12-23 | 2010-07-08 | Brother Ind Ltd | ヘッドマウントディスプレイ |
JP2020017804A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社チャオ | 画像伝送装置、画像伝送方法および画像伝送プログラム |
CN113936341A (zh) * | 2021-09-30 | 2022-01-14 | 深圳市智岩科技有限公司 | 触发识别方法、装置、电子设备及存储介质 |
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JP2022532111A (ja) * | 2019-05-17 | 2022-07-13 | イーエスシーエイ(エレクトロニック セキュリティー オブ ザ クリエイティブ アソシエイション) カンパニー リミテッド | 人工知能を用いた映像基盤のリアルタイム侵入検知方法及び監視カメラ |
-
2006
- 2006-06-19 JP JP2006168596A patent/JP2007336431A/ja active Pending
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