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JP2007214472A - エッジライトとその製造方法 - Google Patents

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JP2007214472A JP2006034820A JP2006034820A JP2007214472A JP 2007214472 A JP2007214472 A JP 2007214472A JP 2006034820 A JP2006034820 A JP 2006034820A JP 2006034820 A JP2006034820 A JP 2006034820A JP 2007214472 A JP2007214472 A JP 2007214472A
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Tetsuya Tsumura
哲也 津村
Kimiharu Nishiyama
公治 西山
Etsuo Tsujimoto
悦夫 辻本
Keiichi Nakao
恵一 中尾
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】LEDの放熱基板としてセラミック基板を用いた場合、セラミック基板の加工が難しかった。
【解決手段】細長く加工した複数のリードフレーム104と、金属板108とを、導熱樹脂106を介して互いに絶縁した状態で一体化し、前記リードフレームの切断面にLED等の発光素子102を実装し、エッジライトを構成することで、発光素子102から発する熱を前記リードフレーム104や前記導熱樹脂106、更に金属板108に効率良く伝えることができるため、エッジライト100の発光時の放熱効率を高められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶テレビ等のバックライトを有する表示装置のバックライト等に使われるエッジライト及びその製造方法に関するものである。
従来、液晶テレビ等のバックライトとしてのエッジライト(エッジライトとは液晶パネル側面や、液晶パネルの裏面にセットされた導光板を側面、つまりエッジ部から照らす棒状のライトを意味する)として、冷陰極管等が使われてきたが、近年の高演色化のニーズのため、LEDやレーザー等の半導体発光素子を、放熱性の基板の上に直線状に実装したものが求められている。
図7は、従来のLED発光素子の一例を示す断面図である。図7において、セラミック基板1に形成された凹部には、LEDとなる発光素子2が実装されている。また複数のセラミック基板1は、放熱板3の上に固定されている。また複数のセラミック基板1は、窓部4を有する接続基板5で電気的に接続されている。そしてLEDから放射される光6は、接続基板5に形成された窓部4を介して、外部に放出される。なお図7において、凹部を有するセラミック基板1や接続基板5における配線及びLEDの配線等は図示していない。そしてこうしたものは液晶等のバックライト、あるいはエッジライトとして使われている。
しかしLED等の発光素子は、発熱によって発光効率、発光の色バランス等が影響を受けやすい。そのため発光素子の冷却が重要となるが、セラミック基板1は放熱性に優れていても、加工が難しく高価であるため、より安価で加工性に優れた放熱基板が求められていた。
特開2004−311791号公報
しかしながら、前記従来の構成では、発光素子を実装する放熱基板が、セラミック基板であったため、加工性やコスト面で不利になるという課題を有していた。
本発明では、前記従来の課題を解決するものであり、セラミック基板の代わりに細長く切断したリードフレームを使い、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂で固定し、更に、前記複数のリードフレームの切断面に発光素子を実装することで、取り扱いやすく低コスト化が可能なエッジライトとその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、細長く加工した複数のリードフレームと、金属板とを、導熱樹脂を介して互いに絶縁した状態で一体化し、前記リードフレームの切断面にLED等の発光素子を実装し、エッジライトを構成することで、発光素子から発する熱を前記リードフレームや前記導熱樹脂、更に金属板に効率良く伝えることができるため、エッジライトの発光時の放熱効率を高められる。
本発明のエッジライト及びその製造方法によって得られたエッジライトは、LEDや半導体レーザー等の発光素子によって発生した熱を効率的に拡散する構造を有するため、LED等の発光素子を有効に冷却できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるエッジライトについて、図1を用いて説明する。
図1は実施の形態1におけるエッジライトを示す斜視図である。図1において、100はエッジライト、102は発光素子、104はリードフレーム、106は導熱樹脂、108は金属板、110はカバー、112は点線である。発光素子102は、LEDやレーザー等の発光素子であり、例えば、チップ状の発光素子(チップ状とは、発光素子が樹脂封止され、所定の外部電極が取り付けられた状態をいう)であっても良いが、ベア状態でも良い。本発明のエッジライト100は、複数のリードフレーム104や金属板108が、導熱樹脂106によって一体化されたものであり、そのリードフレーム104を金型等で長尺に、もしくは細長く打抜いたり、加工したりした際に発生する切断面に、発光素子102を実装する。このように切断面に発光素子102を実装することで、エッジライトの極細化が可能になる。なおカバー110は、リードフレーム104や導熱樹脂106の上に形成されるものであり、発光素子102から発する光を前方に反射するリフレクター(あるいは反射板)と、発光素子102やリードフレーム104の保護を目的とするものである。
図1について説明する。図1において、複数のリードフレーム104を、導熱樹脂106によって、一体化する。そして金属板108も一体化する。こうしてリードフレーム104や金属板108を導熱樹脂106によって一体化した状態で、複数個の発光素子102を前記リードフレーム104の切断面に実装する。ここで発光素子の実装には半田付け等の手法を選ぶことができる。そして必要に応じて複数個の発光素子102の間に、カバー110をセットする。
図1の点線112は、カバー110を、リードフレーム104上に形成する位置(あるいは方向)を示すものであり、図1に示すように、カバー110は発光素子102と発光素子102の間に形成される。なおカバー110は、発光素子102をリードフレーム104の上に実装した後、機械的に固定し、接着剤等で貼り付けることもできる。このようにカバー110を、後付けすることで、発光素子102の実装時にカバー110が邪魔にならない。
このように、実施の形態1のエッジライト100は、図1に示すように、複数のリードフレーム104や、金属板108が導熱樹脂106によって一体化され、前記リードフレームの切断面を利用して発光素子102やカバー110を実装する。そして、複数のリードフレーム104間に電流を流すことで、複数の発光素子102を並列接続した状態で発光させる。
図2は、エッジライトの製造方法の一例を説明する斜視図である。図2において、114は矢印である。そしてリードフレーム104は、リードフレームとなる長尺の板素材(図示していない)を金型(あるいはプレス加工)やエッチング等で所定の形状に加工(つまり切断)してなるものである。ここで細長く加工したリードフレーム104としては、例えば、肉厚(つまりリードフレームの厚み)0.5mm、幅1mm、長さ200mmのような、棒状なものである。この細長く加工したリードフレーム104を複数枚、図2(A)に示すように平行に並べ、その間に導熱樹脂106をセットする。ここで導熱樹脂106としては、プレス時に空気残りが発生しにくいように、棒状(更に断面が円状もしくは楕円状)にすることが望ましい。そして棒状の導熱樹脂106の下部に金属板108をセットする。そしてこの状態で、矢印114に示すように加熱プレスし、導熱樹脂106を柔らかくした後で熱硬化する。なお図2(A)において、リードフレーム104や金属板108や導熱樹脂106を押し付ける金型は図示していない。このように金型(図示していない)を用いて、矢印114のように、各部材をプレスし、一体化させた状態で導熱樹脂106を熱硬化する。こうして、図2(B)に示すような、複数のリードフレーム104が、金属板108と共に導熱樹脂106によって一体化する。その後、図2(B)に示すように発光素子102を、複数のリードフレーム104の切断面に実装する。なお図2(B)における点線112は、発光素子102が実装される位置を示すものである。例えば図2(B)に示す成型後の導熱樹脂106の厚みを0.5mmとし、前記リードフレーム(例えば、肉厚0.5mm、幅1mm、長さ200mm)の肉厚を0.5mmとした場合、図2(B)に示すエッジライト100の幅は、0.5mm×2+0.5mm=1.5mmとなる。そしてエッジライト100の高さを2mmとできる。なお2mmの根拠は、1mm(リードフレームの幅1mmに相当)+0.5mm(リードフレーム104と金属板108の間に形成された導熱樹脂106の厚みに相当)+0.5mm(例えば、金属板108の肉厚0.5mmに相当)である。こうして、幅1.5mm、高さ2mm、長さ200mmのエッジライト100が形成できる。そして図2(B)に示すように、この上に発光素子102(例えば、チップサイズ1.5mm×1.5mm、高さ0.5mm)を実装することができ、極細で放熱性に優れるエッジライトを実現できる。またリードフレーム104の肉厚や導熱樹脂106の厚みを最適化することで、発光素子102よりも細いエッジライトを提供することも可能である。
なお導熱樹脂106として、硬化型樹脂中に高放熱性の無機フィラーが分散されたものを用いることが望ましい。なお無機フィラーは略球形状で、その直径は0.1ミクロン以上100ミクロン以下が適当である(0.1ミクロン未満の場合、樹脂への分散が難しくなり、また100ミクロンを超えると導熱樹脂106の厚みが厚くなり熱拡散性に影響を与える)。そのため導熱樹脂106における無機フィラーの充填量は、熱伝導率を上げるために70〜95重量%と高濃度に充填している。特に、本実施の形態では、無機フィラーは、平均粒径3ミクロンと平均粒径12ミクロンの2種類のAl23を混合したものを用いている。この大小2種類の粒径のAl23を用いることによって、大きな粒径のAl23の隙間に小さな粒径のAl23を充填できるので、Al23を90重量%近くまで高濃度に充填できるものである。この結果、導熱樹脂106の熱伝導率は5W/(m・K)程度となる。なお無機フィラーとしてはAl23の代わりに、MgO、BN、SiO2、SiC、Si34、及びAlNからなる群から選択される少なくとも一種以上を含んでもよい。
なお無機フィラーを用いると、放熱性を高められるが、特にMgOを用いると線熱膨張係数を大きくできる。またSiO2を用いると誘電率を小さくでき、BNを用いると線熱膨張係数を小さくできる。こうして導熱樹脂106としての熱伝導率が1W/(m・K)以上20W/(m・K)以下のものを形成することができる。なお熱伝導率が1W/(m・K)未満の場合、エッジライトの放熱性に影響を与える。また熱伝導率を20W/(m・K)より高くしようとした場合、フィラー量を増やす必要があり、プレス時の加工性に影響を与える場合がある。
なお熱硬化性の絶縁樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびシアネート樹脂の内、少なくとも1種類の樹脂を含んでいる。これらの樹脂は耐熱性や電気絶縁性に優れている。導熱樹脂106の厚みは、薄くすれば、リードフレーム104に装着した発光素子102に生じる熱を金属板108に伝えやすいが、逆に絶縁耐圧が問題となり、厚すぎると、熱抵抗が大きくなるので、絶縁耐圧と熱抵抗を考慮して最適な厚さである50ミクロン以上1000ミクロン以下に設定すれば良い。
このように、実施の形態1では、導熱樹脂106としては熱伝導性の良いフィラーを添加することで、熱伝導性や光反射性(導熱樹脂106に添加するフィラーを白色の光反射性の高いものにすることで)を高めることになる。
なお、導熱樹脂106の色は、白色が望ましい。黒色や赤、青等に着色されている場合、発光素子から放射された光を反射させにくくなり、発光効率に影響を与えるためである。
なおカバー110は、図1に示した台形以外に、リング状(あるいはドーナツ状に)にして、エッジライトからはみ出すようにしても良い。またカバー110の側面(発光素子102からの光を反射させる面)の形状は、底部に向かって狭くなる形状が形成できるが、これは光の反射効率を高めるためである。またカバー110の側面(発光素子102からの光を前方に反射させる面)を放物線状や二次曲線、三次曲線等とすることで、エッジライトとしての光の放射方向を最適化できることは言うまでもない。
次に図3を用いて、本発明のエッジライトの放熱メカニズムについて説明する。
図3は、エッジライトの放熱メカニズムを説明する斜視図である。図3において、矢印114は発光素子102に発生した熱が、放熱される方向を示す。なお図3において、カバー110は図示していない。図3に示すように、発光素子102に発生した熱は、矢印114に示すように導熱樹脂106で平行を保った状態で固定されたリードフレーム104を拡散する。また複数のリードフレーム104の間に導熱樹脂106を充填することで、複数のリードフレーム104間の熱伝導性を高める。こうして発光素子102に発生した熱は、リードフレーム104や導熱樹脂106を介してエッジライト100全体に広がる。更に導熱樹脂106を介してエッジライト100の金属板108に伝わった熱は、エッジライトの固定治具(図示していない)を介して、更に広がる。
なお図3において、リードフレーム104の切断面に発光素子102を半田付けする際、半田が流れ過ぎないようにリードフレーム104の一部をソルダーレジスト等でカバーすることができる。またソルダーレジストの代わりに、導熱樹脂106をリードフレーム104の半田付けしたくない部分に形成しても良い。この時は、リードフレーム104の形状を工夫する(例えば部分的に窪ませ、その上に導熱樹脂106が回り込むようにする)ことで対応できる。
次にリードフレーム104の材質について説明する。リードフレーム104の材質としては、銅を主体とするものが望ましい。これは銅が熱伝導性と導電率が共に優れているためである。またリードフレームとしての加工性や、熱伝導性を高めるためには、リードフレーム104となる銅素材に銅以外の少なくともSn、Zr、Ni、Si、Zn、P、Fe等の群から選択される少なくとも1種類以上の材料とからなる合金を使うことが望ましい。例えばCuを主体として、ここにSnを加えた、合金(以下、Cu+Snとする)を用いることができる。Cu+Sn合金の場合、例えばSnを0.1wt%以上0.15wt%未満添加することで、その軟化温度を400℃まで高められる。比較のためSn無しの銅(Cu>99.96wt%)を用いて、リードフレーム104を作成したところ、導電率は低いが、出来上がった放熱基板において特に形成部等に歪が発生する場合があった。そこで詳細に調べたところ、その材料の軟化点が200℃程度と低いため、後の部品実装時(半田付け時)や、発光素子102の実装後の信頼性確認時(発熱・冷却の繰り返し試験等)に変形する可能性があることが予想された。一方、Cu+Sn>99.96wt%の銅系の材料を用いた場合、実装された各種部品や複数個のLEDによる発熱の影響は特に受けなかった。また半田付け性やダイボンド性にも影響が無かった。そこでこの材料の軟化点を測定したところ、400℃であることが判った。このように、銅を主体として、いくつかの元素を添加することが望ましい。銅に添加する元素として、Zrの場合、0.015wt%以上0.15wt%の範囲が望ましい。添加量が0.015wt%未満の場合、軟化温度の上昇効果が少ない場合がある。また添加量が0.15wt%より多いと電気特性に影響を与える場合がある。また、Ni、Si、Zn、P等を添加することでも軟化温度を高くできる。この場合、Niは0.1wt%以上5wt%未満、Siは0.01wt%以上2wt%以下、Znは0.1wt%以上5wt%未満、Pは0.005wt%以上0.1wt%未満が望ましい。そしてこれらの元素は、この範囲で単独、もしくは複数を添加することで、銅素材の軟化点を高くできる。なお添加量がここで記載した割合より少ない場合、軟化点上昇効果が低い場合がある。またここで記載した割合より多い場合、導電率への影響の可能性がある。同様に、Feの場合0.1wt%以上5wt%以下、Crの場合0.05wt%以上1wt%以下が望ましい。これらの元素の場合も前述の元素と同様である。
なおリードフレーム104に使う銅合金の引張り強度は、600N/mm2以下が望ましい。引張り強度が600N/mm2を超える材料の場合、リードフレーム104の加工性に影響を与える場合がある。またこうした引張り強度の高い材料は、その電気抵抗が増加する傾向にあるため、実施の形態1で用いるようなLED等の大電流用途には向かない場合がある。一方、引張り強度が600N/mm2以下(更にリードフレーム104に微細で複雑な加工が必要な場合、望ましくは400N/mm2以下)とすることでスプリングバック(必要な角度まで曲げても圧力を除くと反力によってはねかえってしまうこと)の発生を抑えられ、形成精度を高められる。このようにリードフレーム材料としては、Cuを主体とすることで導電率を下げられ、更に柔らかくすることで加工性を高められ、更にリードフレーム104による放熱効果も高められる。なおリードフレーム104に使う銅合金の引張り強度は、10N/mm2以上が望ましい。これは一般的な鉛フリー半田の引張り強度(30〜70N/mm2程度)に対して、リードフレーム104に用いる銅合金はそれ以上の強度が必要なためである。リードフレーム104に用いる銅合金の引張り強度が、10N/mm2未満の場合、リードフレーム104に発光素子102や駆動用半導体部品、チップ部品等を半田付け実装する場合、半田部分ではなくてリードフレーム104部分で凝集破壊する可能性がある。
なおリードフレーム104の、導熱樹脂106から露出している面(発光素子102や、図示していないが制御用ICやチップ部品等の実装面)に、予め半田付け性を改善するように半田層や錫層を形成しておくことも有用である。なおリードフレーム104の導熱樹脂106に接する面(もしくは埋め込まれた面)には、半田層は形成しないことが望ましい。このように導熱樹脂106と接する面に半田層や錫層を形成すると、半田付け時にこの層が柔らかくなり、リードフレーム104と導熱樹脂106の接着性(もしくは結合強度)に影響を与える場合がある。なお図1、図2において、半田層や錫層は図示していない。
金属製の金属板108としては、熱伝導の良いアルミニウム、銅またはそれらを主成分とする合金からできている。特に、本実施の形態では、金属板108の厚みを1mmとしているが、その厚みはエッジライト100の仕様に応じて設計できる(なお金属板108の厚みが0.1mm以下の場合、放熱性や強度的に不足する可能性がある。また金属板108の厚みが5mmを超えると、重量面で不利になる)。金属板108としては、単なる板状のものだけでなく、より放熱性を高めるため、導熱樹脂106を積層した面とは反対側の面に、表面積を広げるためにフィン部(あるいは凹凸部)を形成しても良い。線膨張係数は8×10-6/℃〜20×10-6/℃としており、金属板108や発光素子102の線膨張係数に近づけることにより、エッジライト100全体の反りや歪みを小さくできる。またこれらの部品を表面実装する際、互いに熱膨張係数をマッチングさせることは信頼性的にも重要となる。また金属板108を他の放熱板(図示していない)にネジ止めできる。
なお図1から図3において、金属板108を省略することも可能である。発光素子102の実装数や実装ピッチ等を元に、リードフレーム104や、金属板108の寸法を調整する。
またリードフレーム104としては、銅を主体とした金属板を、少なくともその一部が事前に打抜かれたものを用いることができる。そしてリードフレーム104の厚みは0.1mm以上1.0mm以下(更に望ましくは0.3mm以上0.5mm以下)が望ましい。これはLEDを制御するには大電流(例えば30A〜150Aであり、これは駆動するLEDの数によって更に増加する場合もある)が必要であるためである。またリードフレーム104の肉厚が0.10mm未満の場合、プレスが難しくなる場合がある。またリードフレーム104の肉厚が1mmを超えると、プレスによる打ち抜き時にパターンの微細化が影響を受ける場合がある。またエッジライト100の幅や高さ(あるいは極細化)に影響を与える場合もある。ここでリードフレーム104の代わりに銅箔(例えば、厚み10ミクロン以上50ミクロン以下)を使うことは望ましくない。本発明の場合、LEDで発生する熱は、リードフレーム104を通じて広く拡散されることになる。そのためリードフレーム104の厚みが厚いほど、リードフレーム104を介しての熱拡散が有効となる。一方、リードフレーム104の代わりに銅箔を用いた場合、銅箔の厚みがリードフレーム104に比べて薄い分、熱拡散しにくくなる可能性がある。
なお本発明のエッジライト100に使う一本のリードフレーム104の長さは、10mm以上1m以下が望ましい。リードフレームの長さが10mm未満の場合、エッジライト100としてのコストメリットが得られない場合がある。リードフレーム104の長さが1mを超えると、取り扱いしにくくなる場合がある。なお本発明において、エッジライト100を構成する複数のリードフレーム104の熱膨張係数を同じとすることで、発光素子102から発せられる熱によってエッジライト100が温度上昇した場合でもエッジライト100が捩れたり、曲がったりすることを防止できる。また金属板108の熱膨張係数を合わせることも有効である。
なお発光素子102は、リードフレーム104の切断面に実装することが望ましい。リードフレーム104の切断面に実装することで、エッジライト100の厚みを極薄化できる。こうして、エッジライト100の薄層化を実現できると共に、その高強度化、大電流化、高放熱化、低コスト化が可能となる。
なおリードフレーム104を細長く切断する場合、その寸法は幅0.5mm以上5mm以下、長さ5mm以上1m以下が望ましい。幅が0.5mm未満の場合、取り扱いが難しい。幅が5mm以上の場合、リードフレームが大きくなってしまう。またその長さが5mm未満の場合、出来上がったエッジライト100の長さが5mm未満となるため、その使用用途が限られる。またその長さが1mを超えるとエッジライトの取り扱いが難しくなる。なおこれら最適な寸法範囲は、治工具の工夫で広げることも考えられる。
次に、図4を用いて、発光素子102の発光安定性を改善する場合について説明する。
図4は、エッジライトに保護素子を取り付ける様子を示す斜視図である。図4において、リードフレーム104bは、他のリードフレーム104aから浮島状態(つまりリードフレーム104aから電気的に浮いたパターンとなっていることを意味する)となっている。このように浮島状のリードフレーム104bを用い、保護素子116を介して発光素子102を、電流供給源となるリードフレーム104aに接続することで、発光素子102の発光を安定化できる。ここで保護素子116としては、角チップ抵抗器等を用いることができる。このように複数の発光素子102を並列接続した状態で点灯させる場合、個々の発光素子102にそれぞれ直列して保護素子116を介して電流供給することが望ましい。
ここで発光素子102に保護素子116を直列に入れる理由は、発光素子102に過度なストレス(温度、電流、電圧等)が加わることで破壊することを防止するためである。こうして絶対最大定格以下で使うことができる。またこの保護素子116の値を最適化設計することで、複数の発光素子102間での発光バラツキを低減することも可能である。
図4に示すように、浮島状のリードフレーム104bを形成することで、エッジライト100の長寿命化や安定発光が可能となる。なお図4において、点線112は、発光素子102や保護素子116の実装する位置を示すものであり、発光素子102や保護素子116は、矢印114で示されるようにして、リードフレーム104a、104b上に実装されることになる。なお発光素子102や保護素子116は、エッジライト100の同一面に実装される必要は無い。発光素子102をエッジライト100の第1の側面(例えば、エッジライト100の上面)、保護素子116を前記エッジライト100の第2の側面(例えば、エッジライト100の側面)に実装しても良い。また浮島状のリードフレーム104bの形状、個数、配置等はエッジライト100の用途に応じて最適化できることは言うまでもない。
図5は、リードフレームの形状を工夫した場合について説明する斜視図である。図5に示すように、リードフレーム104の片側を凹凸状とし、凹状部分の底部に発光素子102を実装することで、発光素子102から発せられる光を効率良く前方に反射させられる。なお図5において、矢印114aは、発光素子102から発せられた光が、リードフレーム104や導熱樹脂106によって前方に反射される様子を示すものである。
また図5において、発光素子102に発生した熱は、矢印114bに示すように、リードフレーム104を介して拡散する。またこうしてリードフレーム104に拡散した熱は矢印114が示すように、熱伝導性の高い導熱樹脂106を介して金属板108に伝わり、更に放熱効果を高める。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2として、エッジライト100の使われ方について図6を用いて説明する。
図6は液晶テレビにおけるエッジライトの使われ方を示す斜視図である。図6において、118は導光板、120は液晶パネルである。図6において、エッジライト100は、複数のリードフレーム104が導熱樹脂106によって一体化された、その上に所定の発光素子102が複数個、実装されたものである。そして複数のリードフレーム104に電流を供給することで、複数の発光素子102から、矢印114aに示すように光が、導光板118の方向に照射される。そして導光板118に入った光は、導光板118の中で均一に拡散され、矢印114bに示すように、液晶パネル120の方向に照射される。そして矢印114cで示すように、液晶パネル120を通過した光が、視聴者に提供される。
なお、エッジライト100の構成において、発光素子102からの発熱量が少ない、あるいは発光素子102の実装密度が低い場合、図6に示すように金属板108を省略することも可能である。
以上のようにして、互いに平行になるように無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂106で固定された、複数本の細長く切断されたリードフレーム104と、前記リードフレーム104の前記切断面に実装された発光素子102と、からなるエッジライトを提供する。特にリードフレーム104の切断面(あるいはプレス等で打抜いた場合の打抜き面)を積極的に利用することで、エッジライト100の小型化と低コスト化が実現できる。
同様に、互いに平行になるように無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂106で固定された、複数本の細長く切断されたリードフレーム104と、前記導熱樹脂106によって固定された金属板108と、前記リードフレーム104の前記切断面に実装された発光素子102と、からなるエッジライト100を提供する。
細長く切断した複数のリードフレーム104の間に、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂106を挟んだ状態で、熱プレスし、前記リードフレーム104を互いに平行になるように前記導熱樹脂106で一体化した後、前記リードフレーム104の前記切断面に発光素子を実装するエッジライト100を製造する。
細長く切断した複数のリードフレーム104と、金属板108の間に、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂106を挟んだ状態で、熱プレスし、前記リードフレーム104及び金属板108を前記導熱樹脂106で一体化した後、前記リードフレーム104の切断部に発光素子を実装するエッジライト100を製造する。
以上のように、本発明にかかるエッジライトを用いることで、多数個の発光素子を安定して点灯できるため、液晶表示素子や照明装置の小型化、高演色化等の用途にも適用できる。
実施の形態1におけるエッジライトを示す斜視図 エッジライトの製造方法の一例を説明する斜視図 エッジライトの放熱メカニズムを説明する斜視図 エッジライトに保護素子を取り付ける様子を示す斜視図 リードフレームの形状を工夫した場合について説明する斜視図 液晶テレビにおけるエッジライトの使われ方を示す斜視図 従来のLED発光素子の一例を示す断面図
符号の説明
100 エッジライト
102 発光素子
104 リードフレーム
106 導熱樹脂
108 金属板
110 カバー
112 点線
114 矢印
116 保護素子
118 導光板
120 液晶パネル

Claims (8)

  1. 複数本の細長く切断された、複数本のリードフレームと、
    複数本の前記リードフレームを互いに平行になるように固定する無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂と、
    前記リードフレームの前記切断面に実装された発光素子と、
    からなるエッジライト。
  2. 複数本の細長く切断された、複数本のリードフレームと、
    金属板と、
    複数本の前記リードフレームを互いに平行になるように固定する無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂と、
    前記リードフレームの前記切断面に実装された発光素子と、
    からなるエッジライト。
  3. 導熱樹脂は、熱伝導率が1W/(m・K)以上20W/(m・K)以下である請求項1もしくは請求項2のいずれか一つに記載のエッジライト。
  4. 無機フィラーは、Al23、MgO、BN、SiO2、SiC、Si34、及びAlNからなる群から選択される少なくとも一種を含む請求項1もしくは請求項2に記載のエッジライト。
  5. 熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、及びイソシアネート樹脂からなる群から選択される少なくとも一種を含む請求項1もしくは請求項2のいずれか一つに記載のエッジライト。
  6. Snは0.1wt%以上0.15wt%以下、Zrは0.015wt%以上0.15wt%以下、Niは0.1wt%以上5wt%以下、Siは0.01wt%以上2wt%以下、Znは0.1wt%以上5wt%以下、Pは0.005wt%以上0.1wt%以下、Feは0.1wt%以上5wt%以下である群から選択される少なくとも一種を含む銅を主体とするリードフレームを用いる請求項1もしくは請求項2のいずれか一つに記載のエッジライト。
  7. 細長く切断した複数のリードフレームの間に、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂を挟んだ状態で、熱プレスし、前記リードフレームを互いに平行になるように前記導熱樹脂で一体化した後、前記リードフレームの前記切断面に発光素子を実装するエッジライトの製造方法。
  8. 細長く切断した複数のリードフレームと、金属板の間に、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる導熱樹脂を挟んだ状態で、熱プレスし、前記リードフレーム及び金属板を前記導熱樹脂で一体化した後、前記リードフレームの切断部に発光素子を実装するエッジライトの製造方法。
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