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JP2007295447A - インピーダンス整合装置 - Google Patents

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JP2007295447A JP2006123119A JP2006123119A JP2007295447A JP 2007295447 A JP2007295447 A JP 2007295447A JP 2006123119 A JP2006123119 A JP 2006123119A JP 2006123119 A JP2006123119 A JP 2006123119A JP 2007295447 A JP2007295447 A JP 2007295447A
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Abstract


【課題】 インピーダンス変換部10の素子が破損するおそれがあると判定された場合、従来は、装置の外部に異常信号を出力し、上位制御装置によって、高周波電源装置1の出力を停止させていたが、停止させるタイミングが遅れて、場合によっては、インピーダンス変換部10の素子が破損してしまう可能性があった。
【解決手段】 インピーダンス整合装置3内のインピーダンス部10の特定箇所における電気情報(電流、電圧)を検出し、検出した電気情報を出力する電気情報検出部40と、電気情報が所定の上限値を超えた場合に、異常信号を出力する異常判定部80と、異常信号が出力されたときに、高周波電源装置1から高周波電力が供給されないように伝送線路を遮断する遮断部30とを備えた。このようにすると、従来に比べて異常処理時間を短くすることができるので、素子の保護機能を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、プラズマエッチング、プラズマCVD等の用途に用いられるプラズマ処理装置等の負荷に電力を供給する高周波電源と負荷との間に設けられ、高周波電源と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置3に関するものである。
図4は、インピーダンス整合器が用いられる高周波電力供給システムの一例を示す図である。
この高周波電力供給システムは、半導体ウエハや液晶基板等の被加工物に、例えばプラズマエッチング、プラズマCVDといった加工処理を行うためのシステムであり、高周波電源装置1、伝送線路2、インピーダンス整合装置3、負荷接続部4及び負荷5(プラズマ処理装置5)で構成されている。
高周波電源装置1は、高周波電力を出力して負荷5となるプラズマ処理装置5に供給するための装置である。なお、高周波電源装置1から出力された高周波電力は、同軸ケーブルからなる伝送線路2及びインピーダンス整合装置3及び遮蔽された銅板からなる負荷接続部4を介して負荷5に供給される。また、一般にこの種の高周波電源装置1では、無線周波数帯域の周波数(例えば、数百kHz以上の周波数)を有する高周波電力を出力している。
負荷5(プラズマ処理装置5)は、加工部を備え、その加工部の内部に搬入したウエハ、液晶基板等の被加工物を加工(エッチング、CVD等)するための装置であり、被加工物を加工するために、加工部にプラズマ放電用ガスを導入し、そのプラズマ放電用ガスに高周波電源装置1から供給された高周波電力(電圧)を印加することによって、上記のプラズマ放電用ガスを放電させて非プラズマ状態からプラズマ状態にしている。そして、プラズマを利用して被加工物を加工している。
インピーダンス整合装置3は、高周波電源装置1と負荷5とのインピーダンスを整合させるものである。インピーダンス整合装置3には、例えば、可変コンデンサや可変インダクタといったインピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子等を備えたインピーダンス変換部10(図5参照)が設けられ、インピーダンス変換部10の可変インピーダンス素子のインピーダンス(より詳細には、可変コンデンサの場合はキャパシタンス、可変インダクタの場合はインダクタンス)を変更させることによって、インピーダンス整合を行っている。
より具体的には、例えば、高周波電源装置1の出力端から高周波電源装置1側を見たインピーダンスが、例えば50Ωに設計され、高周波電源装置1が、特性インピーダンス50Ωの伝送線路2でインピーダンス整合装置3の入力端子3aに接続されているとすると、インピーダンス整合装置3は、当該インピーダンス整合装置3の入力端3aから負荷5側を見たインピーダンスZin(以下、入力インピーダンスZin)を50Ωに変換させるものである。
この際、例えば、50Ω±1Ωのような範囲を設定して、その範囲内になればインピーダンス整合したと見なしてもよい。また、目標とするインピーダンスを50Ωにするのではなく、あえて、他のインピーダンス(例えば51Ω)に設定することもある。
また、インピーダンス整合装置3のインピーダンス変換部10には、少なくとも1つの可変インピーダンス素子が設けられるが、他にインピーダンス固定のコンデンサやインダクタ等の素子が設けられることもある。
図5は、インピーダンス変換部10の回路構成例である。
インピーダンス変換部10は、図5に示すように、例えば、第1の可変コンデンサC1、第2の可変コンデンサC2、およびインダクタL1によって構成される。
第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2は、キャパシタンスを変更できるコンデンサである。また、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2は、それぞれ図略の可動部を有しており、可動部の位置を変位させることで、そのキャパシタンスを変更させることができる。すなわち、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2は、可変インピーダンス素子の一種である。インダクタL1は、第2の可変コンデンサC2と出力端10bとの間に設けられたインダクタンス固定のインダクタである。
なお、後述する図1に示すように、インピーダンス整合装置3の入力端3aとインピーダンス変換部10の入力端10aとの間には、入力端情報検出部20が設けられている。しかし、本明細書では、インピーダンス整合装置3の入力端3aにおける電気的特性と、インピーダンス変換部10の入力端10aにおける電気的特性は、実質的に同じと見なす。そのために、インピーダンス整合装置3の入力端3aから負荷5側を見たインピーダンスを入力インピーダンスZinとしたときに、インピーダンス変換部10の入力端10aから負荷5側を見たインピーダンスも入力インピーダンスZinとする。
また、インピーダンス変換部10の出力端10bは、実質的にインピーダンス整合装置3の出力端3bと同じである。そのために、インピーダンス整合装置3の出力端3bから負荷5側を見たインピーダンスを出力インピーダンスZoutとしたときに、インピーダンス変換部10の出力端10bから負荷5側を見たインピーダンスも出力インピーダンスZoutとする。
このようなインピーダンス変換部10を備えたインピーダンス整合装置3の場合、インピーダンス変換部10の入力端10a(実質的に、インピーダンス整合装置3の入力端3aと同じ)では、電圧、電流とも異常に上昇することはない。しかし、インピーダンス変換部10の出力端10bでは、入力端10aに比べて、電圧が異常上昇することがあり、放電事故が生じるおそれがある。また、インピーダンス変換部10の出力端10bでは、大きな電流が流れるので、発熱による破損が生じるおそれがある。
そのために、第2の可変コンデンサC2、およびインダクタL1のようなインピーダンス変換部10の出力側にある素子は、高電圧、高電流に耐えるように設計する必要がある。しかし、実際には、小型化、軽量化、製造コスト低減のために、顧客の要求仕様を満足する範囲で有限の耐電圧値、耐電流値を持つ素子が選定される。この理由は、考えられる最大値を想定して素子を選定すると、素子が大型化、重量化するだけでなく、製造コストも高くなってしまい、実用的でなくなるからである。
そのために、顧客の方で、要求仕様を超えないように高周波電源装置1から出力する出力電力値の設定等を行っている。この理由は、出力電力値を変化させることによって、出力端10bでの電圧、電流を変化させることができるからである。しかし、万が一、誤って要求仕様を超える電力設定等を行った場合、インピーダンス変換部10の素子の耐電圧値を超える電圧が生じたり、耐電流値を超える電流が流れることによって、インピーダンス変換部10の素子が破損するおそれがある。
そのための対策として、特開平6−11528号公報に示すように、出力端10bでの電圧を演算して、その演算した電圧値を監視していた。この技術を用いれば、演算した電圧値が所定値以上になると、異常と判定することができる。そして、異常と判定された場合に、例えば、高周波電源装置1の出力を停止する等して、インピーダンス変換部10の素子が破損するのを防止することができる。
または、実際に出力端10bにおける電圧や電流を検出し、検出した電圧や電流が所定の上限値を超えた場合に異常と判定すればよい。この場合も上記と同様に、例えば、高周波電源装置1の出力を停止する等して、インピーダンス変換部10の素子が破損するのを防止することができる。
ところで、高周波電源装置1の出力を停止させるには、第1に、異常と判定されたときに、インピーダンス整合装置3から異常信号を外部に出力する。第2に、(顧客の)上位制御装置が、異常信号を入力し、その後、高周波電源装置1に出力停止信号を出力する。第3に、高周波電源装置1が上位制御装置の指令に従って電力の出力を停止させる。という工程を行っていた。すなわち、「インピーダンス整合装置3→上位制御装置→高周波電源装置1」という順番で、信号が伝わっていた。
もちろん、インピーダンス整合装置3から出力する異常信号を、高周波電源装置に入力させて、電力供給を停止させるようにしてもよい。この場合は、「インピーダンス整合装置3→高周波電源装置1」という順番で、信号が伝わることになる。
いずれにしても、インピーダンス整合装置3から外部の装置に異常信号が出力され、この異常信号を外部の装置に入力させるという工程を行っていた。
特開平6−11528号公報
上記のように、従来では、インピーダンス変換部10の素子の耐電圧値を超える電圧が生じたり、耐電流値を超える電流が流れることによって、インピーダンス変換部10の素子が破損するおそれがある場合、インピーダンス整合装置3は、異常信号を外部に出力する。そして、上記のように、「インピーダンス整合装置3→上位制御装置→高周波電源装置1」、または、「インピーダンス整合装置3→高周波電源装置1」の順番で異常信号の処理を行うことによって、高周波電源装置1の出力を停止させていた。
しかしながら、このような方法では、複数の装置で異常信号の処理を行うので、その分だけ処理時間がかかってしまう。その結果、周波電源装置1の出力を停止させるタイミングが遅れるので、場合によっては、タイミングが遅れたことが原因となって、インピーダンス変換部10の素子が破損してしまう可能性がある。
また、インピーダンス整合装置3が正常に動作していても、上位制御装置や高周波電源装置1の信号処理系統に異常が生じることによって、高周波電源装置1の出力を停止できず、インピーダンス変換部10の素子が破損するのを防止できない状態になる可能性もある。
また、「インピーダンス整合装置3」、「上位制御装置」、「高周波電源装置1」の仕様が、それぞれ異なることがある。特に、異なるメーカ製の装置の場合は、その割合が多くなる。このように仕様が異なる場合、いずれかの装置の仕様に合うように、異常信号の仕様を変更する必要が生じる。すなわち、個別仕様の装置を製作する必要があるので、その分だけ装置の製造コストが増えるという問題が生じる。
本発明は、上記事情のもとで考え出されたものであって、インピーダンス変換部10の素子に耐電圧値を超える電圧が生じたり、耐電流値を超える電流が流れた場合に、従来よりも短い時間で、インピーダンス変換部への高周波電力の供給を停止させるインピーダンス整合装置を提供することを目的としている。
第1の発明によって提供されるインピーダンス整合装置は、
高周波電力を出力する高周波電源装置と負荷との間に設けられ、高周波電源装置と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置において、
インピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子を少なくとも1つ有し、入力端から負荷側を見たインピーダンスを変換するインピーダンス変換手段と、
前記インピーダンス変換手段の状態を監視し、その状態が予め定めた所定の状態になったときに、異常であると判定して異常信号を出力する異常判定手段と、
前記高周波電源装置と前記インピーダンス変換手段の間の伝送線路の途中に設けられ、前記異常判定手段から異常信号が出力されたときに、前記高周波電源装置から出力する高周波電力が前記インピーダンス変換手段に入力されないように、前記伝送線路を遮断する遮断手段と、
を備えたものである。
第2の発明によって提供されるインピーダンス整合装置は、
高周波電力を出力する高周波電源装置と負荷との間に設けられ、高周波電源装置と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置において、
インピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子を少なくとも1つ有し、入力端から負荷側を見たインピーダンスを変換するインピーダンス変換手段と、
前記インピーダンス変換手段の特定箇所における電気情報として、電流および電圧の少なくとも一方を検出し、検出した電気情報を出力する電気情報検出手段と、
前記電気情報が予め定められた上限値を超えた場合に、異常であると判定して異常信号を出力する異常判定手段と、
前記高周波電源装置と前記インピーダンス変換手段の間の伝送線路の途中に設けられ、前記異常判定手段から異常信号が出力されたときに、前記高周波電源装置から出力する高周波電力が前記インピーダンス変換手段に入力されないように、前記伝送線路を遮断する遮断手段と、
を備えたものである。
第3の発明によって提供されるインピーダンス整合装置は、
前記可変インピーダンス素子毎に設けられ、前記可変インピーダンス素子の可動部の位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいて、前記可動部の現在位置を出力する位置検出手段と、
前記電気情報検出手段の出力と位置検出手段の出力とを用いて、前記入力端情報検出手段の検出箇所とは異なる箇所における電気情報を演算によって求め、演算した電気情報を出力する電気情報演算手段と、
をさらに備え、
異常判定手段が、前記電気情報演算手段の出力を用いて、異常であるか否かの判定を行うものである。
第4の発明によって提供されるインピーダンス整合装置は、
高周波電力を出力する高周波電源装置と負荷との間に設けられ、高周波電源装置と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置において、
可動部の位置を変位させることによって、インピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子を少なくとも1つ有し、入力端から負荷側を見たインピーダンスを変換するインピーダンス変換手段と、
前記インピーダンス変換手段の入力端における電圧、電流および電圧と電流との位相差を検出し、入力端情報として出力する入力端情報検出手段と、
前記可変インピーダンス素子毎に設けられ、前記可変インピーダンス素子の可動部の位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいて、前記可動部の現在位置を出力する位置検出手段と、
前記入力端情報検出手段の出力と位置検出手段の出力とを用いて、前記入力端情報検出手段の検出箇所とは異なる箇所における電気情報を演算によって求め、演算した電気情報を出力する電気情報演算手段と、
前記電気情報が予め定められた上限値を超えた場合に、異常であると判定して異常信号を出力する異常判定手段と、
前記高周波電源装置と前記インピーダンス変換手段の間の伝送線路の途中に設けられ、前記異常判定手段から異常信号が出力されたときに、前記高周波電源装置から出力する高周波電力が前記インピーダンス変換手段に入力されないように、前記伝送線路を遮断する遮断手段と、
を備えたものである。
インピーダンス整合装置では、インピーダンス変換手段内の素子の耐電圧値を超える電圧が生じたり、耐電流値を超える電流が流れることによって、インピーダンス変換手段内の素子が破損するおそれがある。そのために、インピーダンス変換手段内の保護したい箇所における電気情報(電圧および電流の少なくとも一方)を常に監視して、電圧や電流が上限値を超えた場合は、すばやく電力供給を停止させるなどの処理を行う必要がある。
そこで、第1〜第4の発明のように、異常と判定された場合には、異常信号をインピーダンス整合装置内にある遮断手段に直接入力し、異常であると判定されたときには、遮断手段によって伝送線路を開放させれば、従来のように複数の装置で異常信号の処理を行う場合に比べて短い時間で、高周波電源装置から出力する高周波電力がインピーダンス変換手段に入力されないようにすることができる。また、インピーダンス整合装置内で、異常信号の処理を行うので、従来のように、上位制御装置や高周波電源装置の信号処理系統に異常が生じた場合であっても、高周波電源装置から出力する高周波電力がインピーダンス変換手段に入力されないようにすることができる。これらのことによって、素子の保護機能を高めることができる。異常と判定された場合には、素早く処理を行う必要があるので、たとえ僅かな時間短縮であっても、その効果は大きい。
また、従来では、インピーダンス整合装置の外部にある複数の装置で異常信号の処理を行っていたため、装置間の仕様を合わす必要があったが、本発明では、インピーダンス整合装置内で、異常信号処理を行うために、仕様を合わす必要がない。
第4の発明では、インピーダンス整合装置に元来ある入力端情報検出手段および位置検出手段の双方の出力を用いて、インピーダンス変換手段の特定箇所における電気情報を演算によって求めている。そのために、第1〜第3の発明とは異なり、電気情報検出手段を設けないが、異常であると判定されたときには、第1〜第3の発明と同様に、従来よりも短い時間で、前記インピーダンス変換手段への高周波電力の供給を停止させることができる。
また、検出箇所以外の箇所における電気情報を演算できるので、異常判定を行いたい箇所が複数あっても、その箇所毎に電気情報検出手段を設けることなく異常判定が可能となる。そのため、異常判定を行いたい箇所毎に電気情報検出手段を設ける場合に比べて、装置の小型化およびコスト削減を行うことができる。
また、第3の発明は、例えば、インピーダンス変換手段の途中の箇所における異常判定をしたいが、その箇所に電気情報検出手段を設定できない場合、または、他の箇所の方が電気情報検出手段を設置し易い場合に有効である。
以下、本発明の詳細を図面を参照して説明する。
図1は、インピーダンス整合装置3の構成例である。
インピーダンス変換部10は、図5に示したものと同じであるので、説明を省略する。なお、インピーダンス変換部10は、本発明のインピーダンス変換手段の一例である。
入力端情報検出部20は、インピーダンス整合装置3の入力端3a(インピーダンス変換部10の入力端10aと実質的に同じ)において、インピーダンス整合に必要な情報である入力電圧Vin(例えば、実効値)、入力電流Iin(例えば、実効値)、および入力電圧Vinと入力電流Iinとの位相差θinを検出するものである。より詳細には、入力端情報検出部20は、電圧検出部21、電流検出部22、位相差検出部23によって構成されている。なお、入力端情報検出部20は、本発明の入力端情報検出手段の一例である。
遮断部30は、入力端情報検出部20とインピーダンス変換部10との間の伝送線路の途中に設けられ、伝送線路を開閉させるものである。この遮断部30の開閉は、後述する異常判定部から出力される異常信号によって行われ、異常信号が異常判定部から出力されて、遮断部30に入力されたときに伝送線路が開く(遮断)ようになっている。そして、遮断部30によって伝送線路が閉じたときには、高周波電源装置1からインピーダンス変換部10に高周波電力が入力され、伝送線路が開いたとき、すなわち、伝送線路が遮断されたときには、高周波電源装置1からインピーダンス変換部10に高周波電力が入力されない状態となる。なお、遮断部30は、本発明の遮断手段の一例である。また、本実施形態では、図1のように、遮断部30が、入力端情報検出部20とインピーダンス変換部10との間の伝送線路の途中に設けられた場合を示しているが、遮断部30は、高周波電源装置1から入力端情報検出部20の間の伝送線路の途中に設けられてもよい。すなわち、遮断部30は、高周波電源装置1とインピーダンス変換部10との間の伝送線路の途中に設ければよい。
電気情報検出部40は、インピーダンス整合装置3の特定箇所における電圧Vp及び(例えば、実効値)および電流Ip(例えば、実効値)を検出するものである。より詳細には、電気情報検出部40は、電圧検出部41、電流検出部42によって構成されている。図1の例では、電気情報検出部40は、インピーダンス整合装置3の出力端3b(インピーダンス変換部10の出力端10bと実質的に同じ)に設けた場合を図示している。なお、電気情報検出部40は、本発明の電気情報検出手段の一例である。
第1駆動部51は、第1の可変コンデンサC1と連結されており、第1駆動部51が駆動することによって可変コンデンサC1のキャパシタンスを変更させることができる。同様に、第2駆動部52は、第2の可変コンデンサC2と連結されており、第2駆動部52が駆動することによって可変コンデンサC2のキャパシタンスを変更させることができる。このような第1駆動部51および第2駆動部52には、例えば、ステッピングモータ、サーボモータ等のモータが用いられる。
また、これらの第1駆動部51および第2駆動部52は、後述する制御部70によって制御される。この際、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2のキャパシタンスが、それぞれ複数段階に変更可能となるように制御される。
より詳細には、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2には、それぞれ、キャパシタンスを変更させるための可動部があり、この可動部の位置を変位させることによって、キャパシタンスを変更できる仕組みになっている。そのために、第1駆動部51および第2駆動部52によって、それぞれの可動部を複数段階に変位させることで、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2のそれぞれのキャパシタンスを複数段階に変更させることができる。すなわち、可変インピーダンス素子のインピーダンスを複数段階に変更させることができる。
例えば、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2の可動部の位置が、それぞれ101段階に変位可能である場合、キャパシタンスは、101×101=10,201通りの組み合わせに変更可能となる。すなわち、インピーダンス変換部10のインピーダンスは、10,201通りの組み合わせに変更可能となる。
なお、可動部の位置に対するキャパシタンスは、可変インピーダンス素子の仕様または実験によって、既知となっている。そのため、可動部の位置が分かれば、キャパシタンスが分かるようになっている。
また、本実施形態では、可変インピーダンス素子として、第1の可変コンデンサC1および第2の可変コンデンサC2のような可変コンデンサを例にして説明しているが、可変インピーダンス素子として可変インダクタを用いる場合でも、同様である。
第1位置検出部61は、第1の可変コンデンサC1の可動部の位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいて可動部の現在位置を出力するものである。なお、可動部の位置情報とは、可動部の位置を直接または間接的に示す情報のことである。例えば、本実施形態のように、第1駆動部51がステッピングモータ等のモータの場合、第1の可変コンデンサC1の可動部の位置は、モータの回転によって変位する。そのために、モータの回転量を検出することによって、可動部の位置を求めることができる。そのために、モータの回転量を可動部の位置情報とすることができる。この場合、モータの回転量は、パルス信号で検出してもよいし、電圧等で検出してもよい。
また、前述したように、第1駆動部51が、第1の可変コンデンサC1と連結されているので、第1の可変コンデンサC1の可動部の位置情報は、可変インピーダンス素子側で検出してもよいし、第1駆動部51側で検出してもよい。本実施形態では、図1に示すように、第1駆動部51側で検出する例を示している。
同様に、第2位置検出部62は、第2の可変コンデンサC2の可動部の位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいて可動部の現在位置を出力するものである。この第2位置検出部62は、第1位置検出部61と同様なので、説明を省略する。なお、第1位置検出部61および第2位置検出部62は、本発明の位置検出手段の一例である。
制御部70は、入力端情報検出部20で検出した情報に基づいて、入力インピーダンスZinが所定値になるように、インピーダンス整合を行うものである。そのために、制御部70は、第1駆動部51および第2駆動部52に対して、インピーダンス整合するように指令信号を出力し、第1の可変コンデンサC1、第2の可変コンデンサC2のキャパシタンスを変更させている。このとき、第1位置検出部61および第2位置検出部62から出力した可動部の現在位置を入力して、フィードバック制御してもよい。すなわち、第1位置検出部61および第2位置検出部62は、使用する場合と使用しない場合とがある。そのために、図1では、第1位置検出部61および第2位置検出部62から制御部70に向かう信号線を点線で表している。
なお、インピーダンス整合の方法に関しては公知であるため、説明を省略する。また、本実施例では、入力端情報検出部20で検出するのは、電圧、電流、位相差であり、この情報に基づいてインピーダンス整合を行っているが、この方式に限定するものではない。例えば、進行波電圧と反射波電圧とを検出し、検出した進行波電圧と反射波電圧とに基づいてインピーダンス整合を行う方式でインピーダンス整合を行ってもよい。
異常判定部80は、電気情報検出部40によって検出された電圧と電流とを電気情報として入力する。また、予め定められた電圧上限値および電流上限値を入力する。そして、検出した電圧が、予め定められた電圧上限値よりも大きい場合、または、検出した電流が、予め定められた電流上限値よりも大きい場合に異常であると判定し、異常信号を出力するものである。すなわち、異常判定部80は、インピーダンス変換部10の状態を監視し、その状態が予め定めた所定の状態になったときに、異常であると判定して異常信号を出力するものである。また、異常信号は、遮断部30に向けて出力されるとともに、インピーダンス整合装置3の外部に出力される。外部に出力された異常信号は、従来と同様に、高周波電源装置1の出力を停止させるために用いられる。なお、異常判定部80は、本発明の異常判定手段の一例である。
次に予め定められた電流上限値および電圧上限値について説明する。
前述したように、インピーダンス変換部10の素子の耐電圧値を超える電圧が生じたり、耐電流値を超える電流が流れることによって、インピーダンス変換部10の素子が破損するおそれがある。そこで、インピーダンス変換部10の素子が破損するおそれがないと考えられる電圧や電流の上限値を予め定めておけば、これらの上限値と検出値とを比較することによって、インピーダンス変換部10の素子が破損する状態になるまでに、対処が可能となる。例えば、異常判定部80によって異常と判定した場合には、前述した遮断部30によって、伝送線路を遮断させて、高周波電源装置1からインピーダンス変換部10に高周波電力が入力されない状態にすることができる。
ところで、図1の例では、出力端に電気情報検出部40を設けている。そのために、この箇所で検出する電圧、電流は、インダクタL1の出力端に対するものである。すなわち、第1の可変コンデンサC1や第2の可変コンデンサC2のような可変インピーダンス素子に対するものではない。そのために、第1の可変コンデンサC1や第2の可変コンデンサC2の破損防止に適した電圧と電流の上限値を定めるには、この検出点から電圧降下等を考慮して上限値を定めればよい。
例えば、図1のa2点における電圧は、インダクタL1による電圧降下を考慮すると、出力端における電圧よりも高くなる。したがって、図1のa2点における電圧によって異常判定を行いたいにも関わらず、出力端に電気情報検出部40を設ける場合は、この電圧降下の分だけ上限値を低くすればよい。
もちろん、このような考慮をすることなく異常判定を行うために、図1のa1点やa2点に電気情報検出部40を設けて、その検出値とその箇所に対応した上限値とを比較して、異常判定を行っても良い。
また、素子の両端にかかる電圧の差(電位差)によって、異常判定を行いたい場合は、素子の両端に、それぞれ電圧を検出できる電気情報検出部40を設けて、その差の電圧(電位差)が、予め定められた電圧上限値よりも大きい場合に異常であると判定すればよい。例えば、図1の例で、第2の可変コンデンサC2の両端にかかる電圧によって異常判定を行いたい場合は、図1のa1点およびa2点の2箇所に電気情報検出部40を設け、さらに、電圧の差(電位差)を出力する回路等を設ければよい。
また、上記の例では、電気情報検出部40によって、電流および電圧の両方を検出していたが、電流および電圧のどちらか一方だけを検出して、その検出値と対応する上限値とを比較することによって異常判定を行っても良い。もちろん、その場合は、電流または電圧のどちらか一方に対する保護しかできないことになる。
このように、電気情報検出部40の場所や異常判定の方法は、さまざまなパターンがあるが、いずれにしても、従来よりも短い時間で、伝送線路の遮断等の対処ができるようになる。
(第2実施形態)
図2は、インピーダンス整合装置3の他の構成例である。
この図2に示すインピーダンス整合装置3は、図1で示した電気情報検出部40を使用せずに、異常判定を行う場合の構成例である。具体的には、図1の電気情報検出部40を削除し、その代わりに、入力端情報検出部20の出力と第1位置検出部61および第2位置検出部62の出力とを用いて、インピーダンス変換部10の各部(全てではなく、特定の箇所だけでもよい)における電気情報(電圧および電流の少なくとも一方)を演算する電気情報演算部90を設けたものである。なお、電気情報演算部90は、本発明の電気情報演算手段の一例である。
ところで、インピーダンス変換部10の回路定数が定まり、入力電力値Pinが分かれば、インピーダンス変換部10の各部における電気情報は演算によって求めることができる。そして、前述したように、可動部の位置に対するキャパシタンスは、可変インピーダンス素子の仕様または実験によって既知である。そして、電気情報演算部90は、この可動部の位置に対するキャパシタンスの情報を有している。そのために、インピーダンス変換部10の各部における電気情報は演算によって求めることができる。そして、電気情報演算部90によって求めた電気情報を異常判定部に入力すれば、第1実施形態と同様に、異常判定を行うことができる。
(電圧、電流の演算例)
インピーダンス変換部10の各部における電気情報(電圧、電流)の演算は、下記のようにして行えばよい。
例えば、高周波電源装置1から出力する高周波電力の周波数fが13.56[MHz]、入力電力値Pinが1[kW]で、インピーダンス変換部10において電力損失がないと仮定した場合について説明する。なお、入力電力値Pinは、式(1)によって演算することができる。
Pin=Vin・Iin・cos(θin) ・・・・・(1)
図2の入力インピーダンスZinは、式(2)のように表される。また、この入力端における電流は式(3)、電圧は式(4)で表される。
Zin=Rin+jXin ・・・・・・・・・・(2)
Iin=√(Pin/Rin) ・・・・・・・・・・(3)
Vin=Iin×|Zin| ・・・・・・・・・・(4)
例えば、入力インピーダンスZinが50[Ω]とすると、入力端における電流は、約4.5[A]となる。また、入力端での電圧は、約224[V]となる。
また、可変コンデンサC1のインピーダンスは、式(5)で表される。なお、式(5)において、「C1」は、キャパシタンスとして用いている。
−jXc1=−j/(ω(C1))=−j/(2πf(C1)) ・・・(5)
例えば、入力インピーダンスZinが50[Ω]のときに、第1の可変コンデンサC1のキャパシタンスが1000[pF]であるとすると、可変コンデンサC1のインピーダンス(−jXc1)は、−j11.7[Ω]となる。したがって、可変コンデンサC1には、19.1[A]の電流が流れることになる。
次に、図2の第1の可変コンデンサC1と第2の可変コンデンサC2との間の箇所(a1点)から負荷5側を見たアドミタンスYa1は、式(6)で表される。そのために、a1点から負荷5側を見たインピーダンスZa1は、式(7)で表される。また、式(8)のように、インピーダンスZa1は、抵抗Ra1とリアクタンスXa1とで表される。また、このa1点におけるインピーダンスZa1の絶対値|Za1|は、式(9)で表される。
Ya1=1/Zin − 1/(−jXc1) ・・・・・(6)
Za1=1/Ya1 ・・・・・・・・・(7)
Za1=Ra1+jXa1 ・・・・・・・・・(8)
|Za1|=√(Ra1+Xa1) ・・・・・・・・・(9)
例えば、入力インピーダンスZinが50[Ω]のときに、第1の可変コンデンサC1のキャパシタンスが1000[pF]であるとすると、インピーダンスZa1は、2.6+j11.1[Ω]となる。また、インピーダンスZa1の絶対値|Za1|は、11.4[Ω]となる。したがって、第2の可変コンデンサC2とインダクタL1には、約19.6[A]の電流が流れる。
また、可変コンデンサC2のインピーダンスは、式(10)で表される。なお、式(10)において、「C2」は、キャパシタンスとして用いている。
−jXc2=−j/(ω(C2))=−j/(2πf(C2)) ・・(10)
例えば、第2の可変コンデンサC2のキャパシタンスが100[pF]であるとすると、可変コンデンサC2のインピーダンス(−jXc2)は、約−j117[Ω]になる。このときに、可変コンデンサC2に流れる電流が19.6[A]とすると、可変コンデンサC2の両端には、約2290[V]の電位差が生じることになる。
図2の第2の可変コンデンサC2とインダクタL1との間の箇所(a2点)から負荷5側を見たインピーダンスZa2は、式(11)〜式(13)のように表される。また、このa2点におけるインピーダンスの絶対値|Za2|は、式(14)で表される。
Za2=Ra2+jXa2 ・・・・・・・・・(11)
Ra2=Ra1 ・・・・・・・・・(12)
jXa2=jXa1−(−jXc2) ・・・・・・・・・(13)
|Za1|=√(Ra1+Xa1) ・・・・・・・・・(14)
例えば、上記の例の場合、インピーダンスZa2は、2.6+j128.1[Ω]となる。よって、このa2点におけるインピーダンスの絶対値|Za2|は、128.1[Ω]となる。よって、このa2点における電圧Va2は、約2510[V]となって、非常に高電圧になる。
また、インダクタL1のインピーダンスは、式(15)で表される。なお、式(15)において、「L1」は、インダクタンスとして用いている。
jXL1=jω(L1)=j2πf(L1) ・・・・・(15)
例えば、インダクタL1のインダクタンスが1[μH]の場合、インダクタL1のインピーダンス(jXL1)は、j85.2[Ω]となる。
したがって、インダクタL1の両端には、約1670[V]の電位差が生じることになる。
また、図2の出力インピーダンスZoutは、式(16)〜式(18)のように表される。また、この出力端におけるインピーダンスの絶対値|Zout|は、式(19)で表される。
Zout=Rout+jXout ・・・・・・・・・(16)
Rout=Ra1 ・・・・・・・・・(17)
jXout=jXa2−(jXL1) ・・・・・・・・・(18)
|Zout|=√(Rout+Xout) ・・・・・・(19)
例えば、上記の例の場合、出力インピーダンスZoutは、2.6+j42.9[Ω]となる。よって、この出力端におけるインピーダンスの絶対値|Zout|は、43.0[Ω]となる。よって、この出力端における電圧Voutは、約840[V]となる。
このように、インピーダンス変換部10の回路定数が定まり、入力電力値Pinが分かれば、インピーダンス変換部10の各部における電圧、電流は演算によって求めることができる。そして、その演算結果が、それぞれの素子の耐電圧値、耐電流値を超えていないか否かを判定するために、上限値と比較すればよい。例えば、上記の演算例では、可変コンデンサC2の両端に、約2290[V]の電位差が生じる。この電位差が可変コンデンサC2の耐電圧値を越えているか否かを判定すればよい。
このようにすることで、万が一、要求仕様を超える過大な電力が高周波電源装置1から出力された場合にでも、可変インピーダンス素子が破損するのを防止できるようになる。例えば、高周波電源装置から出力する高周波電力がインピーダンス変換手段に入力されないようにすることによって、破損を防止させることができる。
(第3実施形態)
図3は、インピーダンス整合装置3の他の構成例である。
この図3に示すインピーダンス整合装置3は、図1で示した電気情報検出部40の出力と第1位置検出部61および第2位置検出部62の出力とを用いて、インピーダンス変換部10の各部(全てではなく、特定の箇所だけでもよい)における電気情報(電圧および電流の少なくとも一方)を演算する第2の電気情報演算部91を設けたものである。そして、第2の電気情報演算部91によって求めた電気情報を異常判定部に入力すれば、第1実施形態と同様に、異常判定を行うことができる。すなわち、第3実施形態は、図1に示した第1実施形態と図2に示した第2実施形態とを合わせた実施形態と言える。なお、電気情報演算部91は、本発明の電気情報演算手段の一例である。また、電気情報演算部90と電気情報演算部91とは入力が異なるが、基本的には、検出箇所とは異なる箇所における電気情報を演算によって求めるという点で同一であるので、本発明の手段としては、共通化させている。また、第2の電気情報演算部91における電気情報(電圧、電流)の演算は、第2実施形態で説明した内容から容易に分かるので、説明を省略する。
この図3に示したような構成にすると、例えば、インピーダンス変換部10の途中の箇所における異常判定をしたいが、その箇所に電気情報検出部40を設定できない場合、または、他の箇所の方が電気情報検出部40を設置し易い場合に有効である。
なお、これまでの説明では、インピーダンス整合装置3のインピーダンス変換部10に可変インピーダンス素子を2つ備えた例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図1のインピーダンス変換部10の第1の可変コンデンサC1に代えて、固定のキャパシタンスを有する固定コンデンサを設けた構成のインピーダンス変換部にも適用できる。また、可変インピーダンス素子を3つ以上設けた構成のインピーダンス変換部、可変インダクタを設けた構成のインピーダンス変換部のような、他の種類のインピーダンス変換部にも適用できる。
また、1つの駆動部で2つ以上の可変インピーダンス素子を駆動する場合が考えられる。例えば、第2の可変コンデンサC2の代わりに、2つの可変コンデンサを並列接続し、それを第2駆動部52で駆動させることができる。この場合は、並列接続された2つの可変コンデンサを1つの可変インピーダンス素子と見なせば、上記と同様に異常判定を行うことができる。
インピーダンス整合装置3の構成例である。 インピーダンス整合装置3の他の構成例である。 インピーダンス整合装置3の他の構成例である。 インピーダンス整合器が用いられる高周波電力供給システムの一例を示す図である。 インピーダンス変換部10の回路構成例である。
符号の説明
1 高周波電源装置
2 伝送線路
3 インピーダンス整合装置
4 負荷接続部
5 負荷(プラズマ処理装置)
10 インピーダンス変換部
20 入力端情報検出部
21 電圧検出部
22 電流検出部
23 位相差検出部
30 遮断部
40 電気情報検出部
41 電圧検出部
42 電流検出部
51 第1駆動部
52 第2駆動部
61 第1位置検出部
62 第2位置検出部
70 制御部
80 異常判定部
90 電気情報演算部
C1 第1の可変コンデンサ
C2 第2の可変コンデンサ
L1 インダクタ

Claims (4)

  1. 高周波電力を出力する高周波電源装置と負荷との間に設けられ、高周波電源装置と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置において、
    インピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子を少なくとも1つ有し、入力端から負荷側を見たインピーダンスを変換するインピーダンス変換手段と、
    前記インピーダンス変換手段の状態を監視し、その状態が予め定めた所定の状態になったときに、異常であると判定して異常信号を出力する異常判定手段と、
    前記高周波電源装置と前記インピーダンス変換手段の間の伝送線路の途中に設けられ、前記異常判定手段から異常信号が出力されたときに、前記高周波電源装置から出力する高周波電力が前記インピーダンス変換手段に入力されないように、前記伝送線路を遮断する遮断手段と、
    を備えたインピーダンス整合装置。
  2. 高周波電力を出力する高周波電源装置と負荷との間に設けられ、高周波電源装置と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置において、
    インピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子を少なくとも1つ有し、入力端から負荷側を見たインピーダンスを変換するインピーダンス変換手段と、
    前記インピーダンス変換手段の特定箇所における電気情報として、電流および電圧の少なくとも一方を検出し、検出した電気情報を出力する電気情報検出手段と、
    前記電気情報が予め定められた上限値を超えた場合に、異常であると判定して異常信号を出力する異常判定手段と、
    前記高周波電源装置と前記インピーダンス変換手段の間の伝送線路の途中に設けられ、前記異常判定手段から異常信号が出力されたときに、前記高周波電源装置から出力する高周波電力が前記インピーダンス変換手段に入力されないように、前記伝送線路を遮断する遮断手段と、
    を備えたインピーダンス整合装置。
  3. 前記可変インピーダンス素子毎に設けられ、前記可変インピーダンス素子の可動部の位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいて、前記可動部の現在位置を出力する位置検出手段と、
    前記電気情報検出手段の出力と位置検出手段の出力とを用いて、前記入力端情報検出手段の検出箇所とは異なる箇所における電気情報を演算によって求め、演算した電気情報を出力する電気情報演算手段と、
    をさらに備え、
    異常判定手段が、前記電気情報演算手段の出力を用いて、異常であるか否かの判定を行う請求項2に記載のインピーダンス整合装置。
  4. 高周波電力を出力する高周波電源装置と負荷との間に設けられ、高周波電源装置と負荷のインピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置において、
    可動部の位置を変位させることによって、インピーダンスを変更できる可変インピーダンス素子を少なくとも1つ有し、入力端から負荷側を見たインピーダンスを変換するインピーダンス変換手段と、
    前記インピーダンス変換手段の入力端における電圧、電流および電圧と電流との位相差を検出し、入力端情報として出力する入力端情報検出手段と、
    前記可変インピーダンス素子毎に設けられ、前記可変インピーダンス素子の可動部の位置情報を検出し、検出した位置情報に基づいて、前記可動部の現在位置を出力する位置検出手段と、
    前記入力端情報検出手段の出力と位置検出手段の出力とを用いて、前記入力端情報検出手段の検出箇所とは異なる箇所における電気情報を演算によって求め、演算した電気情報を出力する電気情報演算手段と、
    前記電気情報が予め定められた上限値を超えた場合に、異常であると判定して異常信号を出力する異常判定手段と、
    前記高周波電源装置と前記インピーダンス変換手段の間の伝送線路の途中に設けられ、前記異常判定手段から異常信号が出力されたときに、前記高周波電源装置から出力する高周波電力が前記インピーダンス変換手段に入力されないように、前記伝送線路を遮断する遮断手段と、
    を備えたインピーダンス整合装置。

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