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JP2007287795A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】寄生バイポーラとしての動作を防止でき、かつ高集積化に適した不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】支持基板1と埋め込み絶縁層2と半導体層3とからSOI基板が構成されている。1poly型メモリセル10は、1対のソース/ドレイン領域11と、フローティングゲート電極層13と、コントロールゲート用不純物拡散領域14とを有している。分離絶縁層6は、半導体層3の表面から埋め込み絶縁層2に達しながらコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲むことで、ソース/ドレイン領域11が形成された領域とコントロールゲート用不純物拡散領域14とを分け隔てている。
【選択図】図1

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関するものである。
不揮発性半導体記憶装置においては、その用途は比較的大容量の用途と、小容量の用途とに分かれる。前者は、たとえば音楽や画像などのデータ、コードストレージの用途であり、数百kbit以上の容量の用途である。後者は、たとえば(1)LAN(Local Area Network)などのアドレスデータやセキュリティのための暗号データなどの格納、(2)抵抗素子の微調(トリミング)など、せいぜい数kbit程度までの容量の用途である。
一般に、不揮発性半導体記憶装置といえば前者を指し、技術的にも主流であるが、後者の用途も古くから存在し、特にMixed Signal IC(Integrated Circuit)などでは望まれていた。
しかし技術的に主流である大容量不揮発性半導体記憶装置では、メモリセルが、一般にフローティングゲートおよびコントロールゲートの双方が多結晶シリコンよりなる、いわゆる2poly型である。このため、このメモリセルは、その製造工程が複雑なプロセスとなるため、小容量の用途には向かなかった。
したがって、小容量の用途に用いられるメモリセルは、フローティングゲートを多結晶シリコンで構成し、コントロールゲートを不純物拡散領域で構成した、いわゆる1poly型が望ましい。
このような1poly型の不揮発性半導体記憶装置は、たとえば特開平10−308461号公報、特開2001−185632号公報、特開2001−229690号公報、特開2001−257324号公報などに開示されている。
特開平10−308461号公報 特開2001−185632号公報 特開2001−229690号公報 特開2001−257324号公報
しかし、従来の1poly型の不揮発性半導体記憶装置には以下の問題点があった。その問題点を説明するために、まず典型的な不揮発メモリであるフラッシュメモリNOR型セル(2poly型)の動作について説明する。
書き込み動作時には、たとえばコントロールゲートに印加される電圧Vcgが10Vとされ、ドレインに印加される電圧Vdが5Vとされ、ソースおよびバックゲートに印加される電圧Vs、Vbgが0Vとされる。これにより、いわゆるCHE(Channel Hot Electron)によってフローティングゲートに電子が注入される。
消去動作時には、たとえばコントロールゲートに印加される電圧Vcgが−20Vとされ、ドレインに印加される電圧Vdがopenとされ、ソースおよびバックゲートに印加される電圧Vs、Vbgが0Vとされる。これによりフローティングゲート下のトンネル酸化膜に高電界がかかり、いわゆるF−N(Fowler-Nordheim)によりフローティングゲートから基板側正孔蓄積層に電子が引き出される。
この消去動作の場合、メモリセルのn型ソース/ドレインが形成されたpウエル領域を深いnウエル領域で囲むことにより、pウエル領域(バックゲート)に正電位を印加することが可能となる。これにより、コントロールゲート電極に印加していた電圧をコントロールゲート電極とpウエル領域(バックゲート)とで二分することができ、コントロールゲート電極層に印加する電圧を1/2にすることが可能である。
このような手法を用いた場合には、消去動作時の印加条件は、Vcg=が−10V、Vd=open、Vs、Vbg=10Vとなる。
読み出し動作時には、たとえばコントロールゲートに印加される電圧Vcgが5Vとされ、ドレインに印加される電圧Vdが1Vとされ、ソースおよびバックゲートに印加される電圧Vs、Vbgが0Vとされる。そして、フローティングゲートの電子の蓄積状態によってメモリセルのしきい値電圧が変化することを利用して、ソース−ドレイン間に流れる電流の状況からメモリセルのデータが判別される。
表1に上記の書き込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧を例示する。
Figure 2007287795
1poly型のメモリセルは、通常、半導体基板に形成された不純物拡散領域で構成されたコントロールゲートを有している。このコントロールゲートとして、p型半導体基板の表面に形成されたn型不純物拡散領域(たとえばn型ウエル)を用いた場合、そのn型不純物拡散領域に正の電圧を印加することができる。
しかし、このn型不純物拡散領域に負の電圧を印加した場合、半導体基板のp型領域とコントロールゲートとしてのn型不純物拡散領域とが順方向にバイアスされることになり、大電流が流れ動作ができなくなる。仮にコントロールゲートに負の電圧も印加する場合には、コントロールゲートをp型不純物拡散領域とし、そのp型不純物拡散領域の周囲をn型不純物拡散領域(たとえば深いn型ウエル)で囲うことで、半導体基板のp型領域とコントロールゲートとしてのp型不純物拡散領域とをn型不純物拡散領域で分け隔てる必要がある。
このような構成とした場合には、コントロールゲートに負電圧を印加する際にはコントロールゲートとしてのp型不純物拡散領域にのみに負電圧が印加され、コントロールゲートに正電圧を印加する際にはコントロールゲートとしてのp型不純物拡散領域とn型不純物拡散領域とが短絡されて双方に正電圧が印加される。これにより、コントロールゲートに負電圧を印加する際にはコントロールゲートとしてのp型不純物拡散領域とn型不純物拡散領域とが逆方向にバイアスされ、またコントロールゲートに正電圧を印加する際にはn型不純物拡散領域と半導体基板のp型領域とが逆方向にバイアスされ、ともに大電流が流れることは防止される。
したがって、通常のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタに用いられるp型半導体基板の場合、1poly型のメモリセルにおいてコントロールゲートに相当する不純物拡散領域に正負異なる電圧が印加されるような動作があるときにはp型不純物拡散領域をn型不純物拡散領域で囲んだ2重拡散層が必要となる。これにより、コントロールゲートとしてのp型不純物拡散領域と、n型不純物拡散領域と、半導体基板のp型領域とが寄生バイポーラとして作動し、誤動作が生じるという問題があった。
また2重拡散層を設ける場合、n型不純物拡散領域におけるn型不純物の拡散長を考慮すると、メモリセルの平面占有面積は比較的大きなものとなる。このため、このメモリセルは高集積化に適さない。
本発明は、上記課題を克服するためになされたもので、その目的は、寄生バイポーラとしての動作を防止でき、かつ高集積化に適した不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、支持基板と、埋め込み絶縁層と、半導体層と、1対の不純物拡散領域と、フローティングゲート電極層と、コントロールゲート用不純物拡散領域と、第1の分離絶縁層とを備えている。埋め込み絶縁層は、支持基板上に形成されている。半導体層は、埋め込み絶縁層上に形成されている。1対の不純物拡散領域は、半導体層の表面に形成され、かつソース/ドレインとなるものである。フローティングゲート電極層は、1対の不純物拡散領域に挟まれる半導体層上にゲート絶縁層を介して形成されている。コントロールゲート用不純物拡散領域は、フローティングゲート電極層にゲート間絶縁層を介して対向するように半導体層の表面に形成されている。第1の分離絶縁層は、半導体層の表面から埋め込み絶縁層に達しながらコントロールゲート用不純物拡散領域の周囲を取り囲むことで、1対の不純物拡散領域が形成された領域とコントロールゲート用不純物拡散領域とを分け隔てている。
本発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、第1の分離絶縁層が、半導体層の表面から埋め込み絶縁層に達しながらコントロールゲート用不純物拡散領域の周囲を取り囲んでいる。このため、コントロールゲート用不純物拡散領域の側部は第1の分離絶縁層で囲まれ、底部は埋め込み絶縁層で覆われている。このようにコントロールゲート用不純物拡散領域の周囲が第1の分離絶縁層および埋め込み絶縁層で囲まれ、他の素子形成領域から分離絶縁されているため、コントロールゲート用不純物拡散領域に正電圧および負電圧のいずれを印加することもできる。
またコントロールゲート用不純物拡散領域が他の素子形成領域から分離絶縁されているため、コントロールゲート用不純物拡散領域に電圧を印加しても寄生バイポーラの動作が生じることもない。
またコントロールゲート用不純物拡散領域が分離絶縁層により他の素子形成領域から分離絶縁されているため、素子同士の分離に従来例のように不純物の拡散長を考慮する必要がない。このため、従来例よりもメモリセルの平面占有面積を小さくすることができ、高集積化に適したメモリセルを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
なお下記の実施の形態を説明するうえで、上記に述べたNOR型フラッシュメモリの動作を例として説明する。ただし、本発明は下記説明の動作のみに限るわけではなく、ほかの不揮発性半導体記憶装置にも適用することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態では、1poly型メモリセル10がSOI(Silicon on Insulator)基板1、2、3に形成されている。
SOI基板は、支持基板1と、その支持基板1上に形成されたたとえばシリコン酸化膜よりなる埋め込み絶縁層2と、その埋め込み絶縁層2上に形成されたたとえばシリコンよりなるn-またはp-の半導体層3とを有している。半導体層3の一部表面には、たとえばシリコン酸化膜よりなるフィールド絶縁層4が形成されている。なお埋め込み絶縁層2はたとえばBOX(Buried Oxide)層である。
1poly型メモリセル10は、1対のn型のソース/ドレイン領域11、11と、フローティングゲート電極層13と、コントロールゲート用不純物拡散領域14とを主に有している。1対のソース/ドレイン領域11、11は、半導体層3の表面に形成されたp型ウエル7の表面に形成されている。フローティングゲート電極層13は、たとえば不純物がドープされた多結晶シリコンよりなり、かつ1対のソース/ドレイン領域11、11に挟まれる領域上であって半導体層3上にゲート絶縁層12aを介在して位置している。コントロールゲート用不純物拡散領域14は、n+領域またはp+領域であり、フィールド絶縁層4によりp型ウエル7と分離された半導体層3の表面に形成されている。このコントロールゲート用不純物拡散領域14は、電圧印加時の空乏化を防止するために1×1018/cm3以上の不純物濃度を有することが好ましい。フローティングゲート電極層13は、このコントロールゲート用不純物拡散領域14上にまで延在しており、ゲート間絶縁層12bによりコントロールゲート用不純物拡散領域14と電気的に絶縁されている。なおフローティングゲート電極層13の側壁は側壁絶縁層により覆われている。
コントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲むように半導体層3には溝5が形成されている。この溝5はフィールド絶縁層4の上面からフィールド絶縁層4を貫通して半導体層3の表面に達し、さらにその表面から埋め込み絶縁層2にまで達している。溝5内には、たとえばシリコン酸化膜よりなる分離絶縁層6が充填されている。これにより、分離絶縁層6は、半導体層3の表面から埋め込み絶縁層2に達しながらコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲み、かつコントロールゲート用不純物拡散領域14と1対のソース/ドレイン領域11が形成された領域とを分け隔てている。
また本実施の形態では、1poly型メモリセル10とともにCMOSトランジスタ20、30が形成されている。このCMOSトランジスタ20、30はnチャネルMOS(以下、nMOSと称する)トランジスタ20とpチャネルMOS(以下、pMOSと称する)トランジスタ30とからなっている。
nMOSトランジスタ20は、1対のn型ソース/ドレイン領域21、21と、ゲート電極層23とを主に有している。1対のn型ソース/ドレイン領域21、21は、p型ウエル7の表面に形成されている。ゲート電極層23は、1対のn型ソース/ドレイン領域21、21に挟まれる領域上であって半導体層3上にゲート絶縁層22を介在して位置している。ゲート電極層23はたとえば不純物がドープされた多結晶シリコンよりなっており、ゲート絶縁層22たとえばシリコン酸化膜よりなっている。
pMOSトランジスタ30は、1対のp型ソース/ドレイン領域31、31と、ゲート電極層33とを主に有している。1対のp型ソース/ドレイン領域31、31は、半導体層3の表面に形成されたn型ウエル8の表面に形成されている。ゲート電極層33は、1対のn型ソース/ドレイン領域21、21に挟まれる領域上であって半導体層3上にゲート絶縁層32を介在して位置している。ゲート電極層33はたとえば不純物がドープされた多結晶シリコンよりなっており、ゲート絶縁層32たとえばシリコン酸化膜よりなっている。
1poly型メモリセル10のソース/ドレイン領域11とCMOSトランジスタ20、30とは、分離絶縁層6により互いに分離されておらず、分離絶縁層6により取り囲まれた領域内に形成されている。なおゲート電極層23、33の側壁も側壁絶縁層により覆われている。
次に、本実施の形態における1poly型メモリセル10の書き込み、消去および読み出しの動作について説明する。
図1を参照して、データの書き込み時には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に10V程度の電圧Vcgが印加され、ドレイン領域11に5V程度の電圧Vdが印加され、ソース領域11およびバックゲートとしてのp型ウエル7に0Vの電圧Vs、Vbgが印加される。これにより、ドレイン領域11とゲート絶縁層12aとの近傍で多くの高エネルギー電子が発生する。この電子の一部は、フローティングゲート電極層13に注入される。このようにしてフローティングゲート電極層13に電子の蓄積が行なわれると、メモリトランジスタのしきい値電圧Vthが高くなる。このしきい値電圧が高くなった状態が書き込まれた状態である。
図2を参照して、データの消去時には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に−20V程度の電圧Vcgが印加され、ドレイン領域11の電圧Vdはopenの状態とされ、ソース領域11およびバックゲートとしてのp型ウエル7に0Vの電圧Vs、Vbgが印加される。これにより、フローティングゲート電極層13下のゲート絶縁層(トンネル絶縁膜)12aに高電界がかかり、いわゆるF−Nによりフローティングゲート電極層13から基板側正孔蓄積層に電子が引き抜かれる。このようにしてフローティングゲート電極層13の電子が引き抜かれると、メモリトランジスタのしきい値電圧Vthが低くなる。このしきい値電圧が低くなった状態が消去された状態である。
またデータの読み出し時には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に5V程度の電圧Vcgが印加され、ドレイン領域11に1〜2V程度の電圧Vdが印加される。そのとき、メモリトランジスタのチャネル領域に電流が流れるかどうか、すなわちメモリトランジスタがON状態かOFF状態かによってデータの判定が行なわれる。
表2に、上記の書き込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧を例示する。
Figure 2007287795
次に、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、特に半導体層への溝の形成と、その溝内への分離絶縁層の充填とに着目して説明する。
図3〜図13は、本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図3を参照して、支持基板1上に埋め込み絶縁層2と半導体層3とが積層して形成される。半導体層3に、ウエル領域などが形成される。この半導体層3の表面上にシリコン酸化膜41とシリコン窒化膜42とが順に積層された後に、シリコン窒化膜42が写真製版技術およびエッチング技術によりパターニングされる。パターニングされたシリコン窒化膜42から露出した部分が熱酸化により酸化されることで、シリコン酸化膜よりなるフィールド絶縁層4が形成される。
図4を参照して、表面全面にシリコン窒化膜43とTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)酸化膜44とが形成される。この後、窒素アニールが施される。
図5を参照して、TEOS酸化膜44上にフォトレジスト45が塗布され、写真製版技術によりパターニングされる。このパターニングされたフォトレジスト45をマスクとして異方性のドライエッチングが施される。このエッチングの後、フォトレジスト45はたとえばアッシングなどにより除去される。
図6を参照して、上記のエッチングにより、TEOS酸化膜44とシリコン窒化膜43、42とフィールド絶縁層4とが順次エッチングされ、溝5aが形成される。この後、溝5aから露出した半導体層3にトレンチ形成用のエッチングが施される。
図7を参照して、上記のエッチングにより、TEOS酸化膜44の膜厚が減じられるとともに、半導体層3に溝5が形成される。
図8を参照して、TEOS酸化膜44上を覆い、かつ溝5aの少なくとも側壁を覆うようにTEOS酸化膜6aが形成される。この後、アニールが施される。
図9を参照して、TEOS酸化膜44がエッチバックされ、膜厚が減じられる。
図10を参照して、再度、TEOS酸化膜が堆積されることにより、溝5内を埋め込むTEOS酸化膜6が形成される。このTEOS酸化膜6は、TEOS酸化膜6aとその後に堆積されたTEOS酸化膜とを一まとめにして示したものである。この後、TEOS酸化膜6および44がシリコン窒化膜43の表面が露出するまでエッチング除去される。
図11を参照して、上記のエッチングは、シリコン窒化膜43の表面が完全に露出するまでさらに継続される。
図12を参照して、上記のエッチングによりシリコン窒化膜43の表面が完全に露出する。この露出したシリコン窒化膜43とその下のシリコン窒化膜42とが順次、エッチングにより除去される。
図13を参照して、上記のシリコン窒化膜のエッチングにより、シリコン酸化膜41の表面が露出する。以上の工程により、半導体層3に溝5が形成され、その溝5内を埋め込む分離絶縁層5が形成される。
この後、フローティングゲート電極層13、ゲート電極層23、33、ソース/ドレイン領域11、21、31などが形成されて図1に示す不揮発性半導体記憶装置が完成する。
本実施の形態によれば、分離絶縁層6が、半導体層3の表面から埋め込み絶縁層2に達しながらコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲んでいる。このため、コントロールゲート用不純物拡散領域14の側部は分離絶縁層6で囲まれ、底部は埋め込み絶縁層2で覆われている。このようにコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲が分離絶縁層6および埋め込み絶縁層2で囲まれ、他の素子形成領域(たとえばメモリセル10のソース/ドレイン領域11、CMOSトランジスタ20、30など)から分離絶縁されているため、コントロールゲート用不純物拡散領域14に正電圧および負電圧のいずれを印加することもできる。
またコントロールゲート用不純物拡散領域14が他の素子形成領域から分離絶縁されているため、コントロールゲート用不純物拡散領域14に電圧を印加しても寄生バイポーラの動作が生じることもない。
またコントロールゲート用不純物拡散領域14が分離絶縁層6により他の素子形成領域から分離絶縁されているため、素子同士の分離に従来例のように不純物の拡散長を考慮する必要がない。このため、従来例よりもメモリセルの平面占有面積を小さくすることができ、高集積化に適したメモリセルを得ることができる。以下、そのことを図を用いて説明する。
図14は、メモリセルのソース/ドレイン領域11の形成領域とコントロールゲート用不純物拡散領域14の形成領域とをn型ウエル105で分離した場合(a)と、分離絶縁層6で分離した場合(b)とのそれぞれの平面レイアウトを示す図である。
n型ウエル105で分離する場合、図14(a)に示すように、n型ウエル105中のn型不純物の拡散長を考慮する必要があり、最低でもn型ウエル105の平面的な寸法として数μmは必要である。一方、分離絶縁層6で分離する場合、図14(b)に示すように、分離絶縁層6を充填するための溝5は写真製版工程で作成され、その平面的な幅は0.8μm以下にすることができる。このようにn型ウエル105に代えて、溝5内を充填する分離絶縁層6を用いているため、本実施の形態のメモリセルの平面占有面積を小さくすることができる。
(実施の形態2)
図15は、本発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。図15を参照して、本実施の形態においては、1poly型メモリセル10のソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7の周囲を取り囲むように半導体層3には溝5が形成されている。この溝5内には、たとえばシリコン酸化膜よりなる分離絶縁層6が充填されている。これにより、分離絶縁層6は、半導体層3の表面から埋め込み絶縁層2に達しながらソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7の周囲を取り囲み、かつソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7を他の素子形成領域(たとえばCMOSトランジスタ20、30の形成領域)から分け隔てている。
ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7の周囲を取り囲む分離絶縁層6とコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲む分離絶縁層6とは、一部の絶縁層部分を共有している。
またCMOSトランジスタ20、30の形成領域も、溝5内を充填する分離絶縁層6により、その周囲を取り囲まれている。
なお、これ以外の構成については実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、本実施の形態における1poly型メモリセル10の書き込み、消去および読み出しの動作について説明する。
図15を参照して、データの書き込み時には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に10V程度の電圧Vcgが印加され、ドレイン領域11に5V程度の電圧Vdが印加され、ソース領域11およびバックゲートとしてのp型ウエル7に0Vの電圧Vs、Vbgが印加される。これにより、実施の形態1と同様、電子がフローティングゲート電極層13に注入されて、メモリトランジスタのしきい値電圧Vthが高くなって、メモリセル10は書き込まれた状態となる。
図16を参照して、データの消去時には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に−10V程度の電圧Vcgが印加され、ドレイン領域11の電圧Vdはopenの状態とされ、ソース領域11およびバックゲートとしてのp型ウエル7に10Vの電圧Vs、Vbgが印加される。この際、通常のCMOSトランジスタ20、30のnMOSトランジスタ20側のバックゲート層(p型ウエル)7はGND電位のままである。これにより、フローティングゲート電極層13下のゲート絶縁層(トンネル絶縁層)12aに高電界がかかり、いわゆるF−Nによりフローティングゲート電極層13から基板側正孔蓄積層に電子が引き抜かれる。このようにしてフローティングゲート電極層13の電子が引き抜かれると、メモリトランジスタのしきい値電圧Vthが低くなる。このしきい値電圧が低くなった状態が消去された状態である。
またデータの読み出し時には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に5V程度の電圧Vcgが印加され、ドレイン領域11に1〜2V程度の電圧Vdが印加される。そのとき、メモリトランジスタのチャネル領域に電流が流れるかどうか、すなわちメモリトランジスタがON状態かOFF状態かによってデータの判定が行なわれる。
表3に、上記の書き込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧を例示する。
Figure 2007287795
本実施の形態においては、分離絶縁層6が、半導体層3の表面から埋め込み絶縁層2に達しながらコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲んでいるため、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また分離絶縁層6がソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7の周囲を取り囲んでいるため、このバックゲート層(p型ウエル)7に正電圧および負電圧のいずれを印加することもできる。これにより、図16に示すように消去に必要な電圧をコントロールゲート用不純物拡散領域14とバックゲート層(p型ウエル)7とに2分することができ、必要な最大電圧の絶対値を1/2に低減化することができる。よって、駆動回路の縮小と高性能化が可能となる。
(実施の形態3)
図17は、本発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。図17を参照して、本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成と比較して、コントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲む分離絶縁層6と、ソース/ドレイン領域11およびCMOSトランジスタ20、30の周囲を取り囲む分離絶縁層6との間に半導体層からなる分離領域3aが設けられている点において異なる。
なお、これ以外の構成については実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。図18を参照して、本実施の形態の構成は、実施の形態2の構成と比較して、(1)コントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲む分離絶縁層6と、ソース/ドレイン領域11およびCMOSトランジスタ20、30の周囲を取り囲む分離絶縁層6との間に半導体層からなる分離領域3aが設けられている点、および(2)ソース/ドレイン領域11およびCMOSトランジスタ20、30の周囲を取り囲む分離絶縁層6と、CMOSトランジスタ20、30の周囲を取り囲む分離絶縁層6との間に半導体層からなる分離領域3aが設けられている点において異なる。
なお、これ以外の構成については実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態5)
本実施の形態においては、メモリセルアレイ内におけるメモリセルの具体的な配置構成について説明する。
図19は、本発明の実施の形態5における不揮発性半導体記憶装置の構成としてメモリセルアレイの一部を概略的に示す平面レイアウト図である。また図20は、図19のXX−XX線に沿う概略断面図である。
図19を参照して、メモリセルアレイ内においては、複数の1poly型メモリセル10が行列状に配置されている。複数のメモリセル10のそれぞれの周囲は分離絶縁層6により取り囲まれている。これにより、各メモリセル10は、分離絶縁層6により互いに分離絶縁されている。
また各メモリセル10のコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲も分離絶縁層6により取り囲まれており、ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7の周囲も分離絶縁層6により取り囲まれている。これにより各メモリセル10において、コントロールゲート用不純物拡散領域14と、ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7とが分離絶縁されている。
メモリセル10の周囲を取り囲む分離絶縁層6は、隣り合うメモリセル10間同士で絶縁層部分を共有している。またコントロールゲート用不純物拡散領域14の周囲を取り囲む分離絶縁層6と、ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層(p型ウエル)7の周囲を取り囲む分離絶縁層6とも、各形成領域の境界において絶縁層部分を共有している。
このメモリセル10上には、ドレイン領域11に電気的に接続され、かつ列方向(図中縦方向)に延在するビット線(ドレイン線)51が形成されている。またメモリセル10上には、コントロールゲート用不純物拡散領域14に電気的に接続されたパッド層52aと、ソース領域11に電気的に接続されたパッド層52bとが形成されている。このビット線51およびパッド層52a、52bは、1層目(下層)のアルミニウムから形成されている。
またメモリセル10上には、パッド層52aに電気的に接続され、かつ行方向(図中横方向)に延在するコントロールゲート線61が形成されている。またメモリセル10上には、パッド層52bに電気的に接続され、かつ行方向に延在するソース線62が形成されている。コントロールゲート線61およびソース線62は、2層目(上層)のアルミニウムから形成されている。
図20を参照して、1poly型メモリセル10はSOI基板1、2、3に形成されている。このSOI基板1、2、3およびメモリセル10の断面構造は、図15に示した実施の形態2の断面構造と実質的に同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
このメモリセル10上を覆うように、層間絶縁層50が形成されている。この層間絶縁層50上に、ビット線51およびパッド層52a、52bが形成されている。ビット線51はプラグ層50aを介してドレイン領域11に電気的に接続されている。パッド層52aはプラグ層50aを介してコントロールゲート用不純物拡散領域14に電気的に接続されている。パッド層52bはプラグ層50aを介してソース領域11に電気的に接続されている。
このビット線51およびパッド層52a、52b上を覆うように、層間絶縁層60が形成されている。この層間絶縁層60上に、コントロールゲート線61およびソース線62が形成されている。コントロールゲート線61はプラグ層60aを介してパッド層52aに電気的に接続されている。ソース線62はプラグ層60aを介してパッド層52bに電気的に接続されている。
(実施の形態6)
実施の形態5では、各メモリセル10が分離絶縁層6により互いに分離絶縁されている構成について説明したが、各メモリセル10のコントロールゲート用不純物拡散領域14の形成領域と、ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層7の形成領域とが分離絶縁層により分離絶縁されていれば、各メモリセル10が分離絶縁層6により互いに分離絶縁されていなくてもよい。以下、その構成を実施の形態6の構成として説明する。
図21は、本発明の実施の形態6における不揮発性半導体記憶装置の構成としてメモリセルアレイの一部を概略的に示す平面レイアウト図である。また図22は、図21のXXII−XXII線に沿う概略断面図である。
図21および図22を参照して、本実施の形態の構成は、実施の形態5と比較して、各メモリセル10が分離絶縁層6により互いに分離絶縁されていない点において異なる。なお、各メモリセル10のコントロールゲート用不純物拡散領域14の形成領域と、ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層7の形成領域とは分離絶縁層により互いに分離絶縁されている。
このため本実施の形態では、隣り合うメモリセル10間において、コントロールゲート用不純物拡散領域14の形成領域間は分離絶縁層6により分離されていない。また隣り合うメモリセル10間において、ソース/ドレイン領域11およびバックゲート層7の形成領域間も分離絶縁層6により分離されていない。
またメモリセルアレイの終端部(図中左右端部)には分離絶縁層6が図中列方向(縦方向)に延びて形成されている。これにより、メモリセルアレイ領域は、分離絶縁層6により他の素子形成領域から分離絶縁されている。
なお、これ以外の構成については実施の形態5の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、各メモリセル10同士を互いに分離絶縁するための分離絶縁層6を省略できるため、平面レイアウトにおける面積効率を実施の形態5よりも向上させることができる。
(実施の形態7)
上記の実施の形態1〜6においてはコントロールゲート用不純物拡散領域14は単一の不純物拡散領域(p型またはn型)よりなっているが、複数の不純物拡散領域よりなっていてもよい。以下、その構成について実施の形態7として説明する。
図23は、本発明の実施の形態7における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。図23を参照して、コントロールゲート用不純物拡散領域は、n型またはp型領域14aと、その領域14aの表面に形成されたn+領域14bおよびp+領域14cとを有している。このn+領域14bおよびp+領域14cは互いに逆導電型の不純物拡散領域であり、フローティングゲート電極層13の下側領域を挟むように配置されている。このn+領域14bおよびp+領域14cは互いに短絡されており、コントロールゲート電圧Vcgを印加可能である。
なお、これ以外の構成については実施の形態1〜6のいずれかと同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図24は、図23に示した構成においてコントロールゲート電圧Vcgを変えたときの容量値の変化の様子を示す図である。図24を参照して、横軸のVgは、コントロールゲート電圧Vcgに対するフローティングゲート電極層13の相対的な電圧値(Vg=Vf−Vcg)を示している。また縦軸のC/C0は、半導体層3とフローティングゲート電極層13との間の理想容量C0に対する半導体層3とフローティングゲート電極層13との間の測定容量Cを示している。
コントロールゲート電圧Vcgとして正の電圧を印加すると、フローティングゲート電極層13の相対的な電圧値Vgは負となる。このため、コントロールゲート電圧Vcgとして正の電圧が大きいと、フローティングゲート電極層13と対向する領域14の表面に正孔が集まり、半導体層3とフローティングゲート電極層13との間の測定容量Cは理想容量C0とほぼ同じとなる。これにより、C/C0は1となる。
しかし、コントロールゲート電圧Vcgとして正の電圧が小さいと、フローティングゲート電極層13と対向する領域14の表面への正孔の集まりが悪くなる。このため、半導体層3とフローティングゲート電極層13との間の測定容量Cは理想容量C0よりも低くなる。
一方、コントロールゲート電圧Vcgとして負の電圧を印加すると、フローティングゲート電極層13の相対的な電圧値Vgは正となる。このため、コントロールゲート電圧Vcgとして負の電圧が大きいと、フローティングゲート電極層13と対向する領域14の表面に電子が集まり、半導体層3とフローティングゲート電極層13との間の測定容量Cは理想容量C0とほぼ同じとなる。これにより、C/C0は1となる。
しかし、コントロールゲート電圧Vcgとして負の電圧が小さいと、フローティングゲート電極層13と対向する領域14の表面への電子の集まりが悪くなる。このため、半導体層3とフローティングゲート電極層13との間の測定容量Cは理想容量C0よりも低くなる。
このようにVg=0V近傍では容量値は低くなるものの、それ以外の電圧値では不純物拡散領域14a、14b、14cは蓄積層として働くので、コントロールゲート電極として十分に特性を満たす。
(実施の形態8)
上記の実施の形態1〜7においては、分離絶縁層6のみが半導体層3の溝5内を充填する構成について説明したが、図25〜図27に示すようにたとえばシリコン酸化膜よりなる分離絶縁層6bが溝5の側壁を覆い、かつ他の充填層6cが溝5内を埋め込んでいてもよい。この充填層6cはたとえば多結晶シリコンなどの導電層であってもよく、また他の材質からなる絶縁層であってもよい。
なお、これ以外の構成については実施の形態1〜6のいずれかと同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、特に半導体層への溝の形成と、その溝内への分離絶縁層の充填とに着目して説明する。
図28〜図32は、本発明の実施の形態8における不揮発性半導体記憶装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。本実施の形態の製造方法は、まず図3〜図9と同様の工程を経る。
次に図28を参照して、たとえば多結晶シリコン層6cが堆積されることにより、溝5内が多結晶シリコン層6cにより埋め込まれる。この後、少なくともTEOS酸化膜6aの表面が露出するまで、多結晶シリコン層6cがエッチバックされる。
図29を参照して、上記のエッチバックにより、TEOS酸化膜6aの表面が露出するとともに、溝5内に多結晶シリコン層6cが残存して充填層が形成される。この露出したTEOS酸化膜6aと充填層6cとの表面を覆うようにTEOS酸化膜6dが形成される。この後、シリコン窒化膜43の表面が露出するまでTEOS酸化膜6d、6a、44が順にエッチング除去される。
図30を参照して、上記のエッチングによりシリコン窒化膜43の表面がある程度露出するが、さらにシリコン窒化膜43の表面が完全に露出するまで上記エッチングが継続される。なお、図30では図29で示したTEOS酸化膜6d、6a、44を一まとめとしてTEOS酸化膜6bとして示している。
図31を参照して、上記のエッチングによりシリコン窒化膜43の表面が完全に露出する。この露出したシリコン窒化膜43とその下のシリコン窒化膜42とが順次、エッチング除去される。
図32を参照して、上記のシリコン窒化膜のエッチングにより、シリコン酸化膜41の表面が露出する。以上の工程により、半導体層3に溝5が形成され、その溝5の側壁を覆う分離絶縁層6bと、溝5内を埋め込む充填層6cとが形成される。
この後、フローティングゲート電極層13、ゲート電極層23、33、ソース/ドレイン領域11、21、31などが形成されて図25〜図27に示すような不揮発性半導体記憶装置が完成する。
なお上記実施の形態1〜8の構成を、パワー素子を搭載した自動車用のMixed Signal ICなどに用いられるSOI基板トレンチ分離プロセスに適用することで、そのICなどの特徴を生かしながら1poly型不揮発性メモリを内蔵することが可能となる。
また上記実施の形態1〜8の構成は、たとえば低耐圧CMOSトランジスタ、中耐圧CMOSトランジスタ、高耐圧CMOSトランジスタ、DMOS(Double diffused MOS)トランジスタ(または高耐圧nMOSトランジスタ)、抵抗、npnバイポーラトランジスタ、およびL−pnpバイポーラトランジスタを有するBiC−DMOS構造とともにSOI基板に形成されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、1poly型メモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置における消去動作時の様子を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第10工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第11工程を示す概略断面図である。 メモリセルのソース/ドレイン領域11の形成領域とコントロールゲート用不純物拡散領域14の形成領域とをn型ウエル105で分離した場合(a)と、分離絶縁層6で分離した場合(b)とのそれぞれの平面レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態5における不揮発性半導体記憶装置の構成としてメモリセルアレイの一部を概略的に示す平面レイアウト図である。 図19のXX−XX線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態6における不揮発性半導体記憶装置の構成としてメモリセルアレイの一部を概略的に示す平面レイアウト図である。 図21のXXII−XXII線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態7における不揮発性半導体記憶装置の構成を概略的に示す断面図である。 図23に示した構成においてコントロールゲート電圧Vcgを変えたときの容量値の変化の様子を示す図である。 分離絶縁層が溝の側壁を覆い、かつ他の充填層が溝内を埋め込む構成を示す第1の例の断面図である。 分離絶縁層が溝の側壁を覆い、かつ他の充填層が溝内を埋め込む構成を示す第2の例の断面図である。 分離絶縁層が溝の側壁を覆い、かつ他の充填層が溝内を埋め込む構成を示す第3の例の断面図である。 本発明の実施の形態8における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態8における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態8における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態8における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態8における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
符号の説明
1 支持基板、2 埋め込み絶縁層、3 半導体層、3a 分離領域、4 フィールド絶縁層、5,5a 溝、6,6b 分離絶縁層、6a TEOS酸化膜、6c 充填層、6d TEOS酸化膜、7 p型ウエル(バックゲート層)、8 n型ウエル、10 メモリセル、11 ソース/ドレイン領域、12a ゲート絶縁層、12b ゲート間絶縁層、13 フローティングゲート電極層、14 コントロールゲート用不純物拡散領域、14a 不純物拡散領域、14b n+領域、14c p+領域、20 nMOSトランジスタ、21 ソース/ドレイン領域、22 ゲート絶縁層、23 ゲート電極層、30 pMOSトランジスタ、31 ドレイン領域、32 ゲート絶縁層、33 ゲート電極層、50 層間絶縁層、50a,60a プラグ層、51 ビット線、52a,52b パッド層、60 層間絶縁層、61 コントロールゲート線、62 ソース線。

Claims (7)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成された埋め込み絶縁層と、
    前記埋め込み絶縁層上に形成された半導体層と、
    前記半導体層の表面に形成されたソース/ドレインとなる1対の不純物拡散領域と、
    前記1対の不純物拡散領域に挟まれる前記半導体層上にゲート絶縁層を介して形成されたフローティングゲート電極層と、
    前記フローティングゲート電極層にゲート間絶縁層を介して対向するように前記半導体層の表面に形成されたコントロールゲート用不純物拡散領域と、
    前記半導体層の表面から前記埋め込み絶縁層に達しながら前記コントロールゲート用不純物拡散領域の周囲を取り囲むことで、前記1対の不純物拡散領域が形成された領域と前記コントロールゲート用不純物拡散領域とを分け隔てる第1の分離絶縁層とを備えた、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記半導体層の表面から前記埋め込み絶縁層に達しながら前記1対の不純物拡散領域の周囲を取り囲むことで、前記1対の不純物拡散領域が形成された領域を他の素子形成領域から分け隔てる第2の分離絶縁層をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1の分離絶縁層と前記第2の分離絶縁層とは、一部の絶縁層部分を共有していることを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1の分離絶縁層と前記第2の分離絶縁層との間に、前記半導体層の一部よりなる分離領域があることを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記半導体層は前記半導体層の表面から前記埋め込み絶縁層に達する溝を有しており、前記溝内は前記第1の分離絶縁層により充填されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記半導体層は前記半導体層の表面から前記埋め込み絶縁層に達する溝を有しており、前記溝内は前記溝の側壁を覆う前記第1の分離絶縁層と前記溝内を埋め込む充填層とにより充填されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記コントロールゲート用不純物拡散領域は、前記フローティングゲート電極層下の前記半導体層の表面を挟むように前記半導体層の表面に形成された互いに逆導電型の1対のコントロール用不純物拡散領域を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
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