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JP2007243797A - 平衡不平衡変換回路 - Google Patents

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JP2007243797A JP2006065783A JP2006065783A JP2007243797A JP 2007243797 A JP2007243797 A JP 2007243797A JP 2006065783 A JP2006065783 A JP 2006065783A JP 2006065783 A JP2006065783 A JP 2006065783A JP 2007243797 A JP2007243797 A JP 2007243797A
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徹 泉山
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Abstract

【課題】2個のチップインダクタとチップコンデンサを用い、それらを回路基板上に接続配置する際、素子間の相互電磁結合が少く、素子間の接続部分を最短にした平衡不平衡変換回路を提供する。
【解決手段】入力端子1と第1出力端子2(1)間に接続される第1のチップインダクタ3、第1出力端子2(1)と接地間に接続される第1のチップコンデンサ4、入力端子1と第2出力端子2(2)間に接続される第2のチップコンデンサ5、第2出力端子2(2)と接地間に接続される第2のチップインダクタ6を備え、第1、第2のチップインダクタ3、6及び第1、第2のチップコンデンサ4、5は、対応する各辺を所定間隔を保って平行状態に、接続されるチップインダクタとチップコンデンサとを隣接させて近接配置し、第1のチップコンデンサ4と第2のチップインダクタ6の各接地点を同一接地ランドに共通接続した。
【選択図】図2

Description

本発明は、平衡不平衡変換回路に係り、特に、2個のインダクタと2個のキャパシタを用いた集中定数型バルン回路を回路基板上に形成する場合、それらの配置状態を選ぶことにより良好な特性が得られるようにした平衡不平衡変換回路に関する。
従来、無線LAN等においては、平衡回路を不平衡回路に変換したり、不平衡回路を平衡回路に変換したりする場合に、小型化された平衡不平衡変換回路、例えば、特開2004−336623号公報に開示されているような積層型チップバルン回路が用いられることが多い。かかる積層型チップバルン回路は、インダクタ素子としてストリップラインを用い、それによりインダクタ素子の占有部分を小さくし、全体的なバルン回路の容積を小さくしているものであるが、それでもバルン回路は2.0×1,25×1.0mmの容積を有するものであり、最も小さく形成しても1.6×0.8×0.6mmの容積を有するものであった。一方、携帯電話等の携帯用機器に用いられるバルン回路は、そのような容積の有するものでは不十分であって、より小型化されたバルン回路が要望されている。
ところで、代表的なバルン回路としては、これまで2個の集中定数型インダクタ素子と2個の集中定数型キャパシタ素子からなる集中定数型LCバルン回路(ラティス型バルン)が知られている。この集中定数型LCバルン回路を構成する部品(LまたはCの個別素子)は、最近の部品の小型化によって0.6×0.3×0.3mmの容積を有する超小型化されたものも出回るようになっており、これを使用すれば積層型チップバルン回路より小型化及び薄型化が構成可能となる。
この集中定数型LCバルン回路を、周波数が2.4GHz帯または5.0GHz帯の領域で使用する場合には、その特性インピーダンスが50/100Ωであれば、それぞれ使用されるインダクタ素子のインダクタンス値(L)及びキャパシタ素子のキャパシタンス値(C)は、2.4GHz帯のときに、L=4.59nH、C=0.92pF程度に、5.0GHz帯のときに、L=2.14nH、C=0.43pF程度になり、それぞれかなり小さい値のものが要求される。
また、かかる集中定数型LCバルン回路を回路基板上に形成する場合には、2個の集中定数型インダクタ素子と2個の集中定数型キャパシタ素子を回路基板上に接続配置する必要があるが、これらの素子を相互接続する接続部分の長さが長くなったり、これらの素子を相互接続する接続部分の長さが互いに異なったりすると、これらの素子のインダクタンス値やキャパシタンス値がかなり小さいために、接続部分の残留インダクタンスが加わってこれらの素子の実効インダクタンス値が変わってしまったり、2個の集中定数型インダクタ素子のインダクタンス値のバランスが崩れたりして、所望の伝送特性を得ることができなくなる。
一方、接続部分の残留インダクタンスを減少させるために、2個の集中定数型インダクタ素子及び2個の集中定数型キャパシタ素子の配置間隔を極端に狭めると、2個の集中定数型インダクタ素子間に不所望な電磁結合が発生し、特に、2個の集中定数型インダクタ素子を平行状態に近接配置すると、それらの間に誘導インダクタンスが発生し、2個の集中定数型インダクタ素子の実効インダクタンスが変化し、所望の伝送特性を得ることができなくなる。
特開2004−336623号
前記特開2004−336623号に開示のバラン回路は、インダクタンス素子をストリップラインで構成したチップ型のものであるため、ある程度の小型化を達成することができるが、最近のバラン回路に要求される小型化の要件を満たすまでにはいたっていない。一方で、それぞれ小型化された集中定数型インダクタ素子及び集中定数型キャパシタ素子を用いて構成した集中定数型LCバラン回路も既に提案されているが、この提案による集中定数型LCバラン回路は、小型化を達成するために、集中定数型インダクタ素子及び集中定数型キャパシタ素子をできるだけ近接配置しているため、素子間、特に集中定数型インダクタ素子間に不所望な電磁結合が生じ、それにより集中定数型インダクタ素子の実効インダクタンスが変化し、所望の伝送特性を得ることができなくなることがある。
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、それぞれ2個のチップインダクタ及びチップコンデンサを用い、それらの素子を回路基板上に接続配置する際に、素子間の相互電磁結合が少なく、素子間の接続部分を最短にした平衡不平衡変換回路を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による平衡不平衡変換回路は、不平衡信号が入力される入力端子と、平衡信号が出力される第1及び第2出力端子と、入力端子と前記第1出力端子との間に接続される第1のチップインダクタと、第1出力端子と接地点間に接続される第1のチップコンデンサと、入力端子と第2出力端子との間に接続される第2のチップコンデンサと、第2出力端子と接地点間に接続される第2のチップインダクタとを備え、第1及び第2のチップインダクタ及び第1及び第2のチップコンデンサは、回路基板の一方の面に載置されるもので、第1及び第2のチップインダクタ及び第1及び第2のチップコンデンサは、それぞれ対応する各辺を所定間隔を保って平行状態に、しかも、接続されるチップインダクタとチップコンデンサとが隣接するように近接配置し、第1のチップコンデンサ及び第2のチップインダクタの各接地点は、回路基板上の同一の接地ランドに共通接続している第1の構成手段を具備する。
この場合、第1の構成手段において、第1及び第2のチップインダクタは、それらの一つの長辺を対向した状態で所定間隔を保って平行配置し、第1及び第2のチップコンデンサは、第1及び第2のチップインダクタの一つの長辺間に、それらの一つの長辺を対向した状態で所定間隔を保ち、かつ、第1及び第2のチップインダクタの一つの長辺と第1及び第2のチップコンデンサの一つの長辺とが垂直状態になるように近接配置する構成にすることが好ましい。
この他に、第1の構成手段において、第1及び第2のチップインダクタ及び第1及び第2のチップコンデンサは、それらの長辺が同方向を向き、全体が長方形状になるように配置するとともに、接続される第1のチップインダクタの長辺と第1のチップコンデンサの長辺とを隣接配置し、接続される第2のチップインダクタの長辺と第2のチップコンデンサの長辺とを隣接配置する構成にすることが好ましい。
また、前記目的を達成するために、本発明による平衡不平衡変換回路は、不平衡信号が入力される入力端子と、平衡信号が出力される第1及び第2出力端子と、入力端子と第1出力端子との間に接続された第1のチップインダクタと、第1出力端子と接地点間に接続された第1のチップコンデンサと、入力端子と第2出力端子との間に接続された第2のチップコンデンサと、第2出力端子と接地点間に接続された第2のチップインダクタとを備え、第1のチップインダクタと第1のチップコンデンサは、回路基板の一方の面に所定間隔を保って平行配置し、第2のチップインダクタと第2のチップコンデンサは、回路基板の他方の面の第1のチップインダクタと第1のチップコンデンサの配置領域に対応する領域に所定間隔を保って平行配置し、第1のチップコンデンサと第2のチップインダクタの各接地点は、回路基板の一方の面と他方の面とを貫通するスルーホールを通して導電接続している第2の構成手段を具備する。
この場合、前記第2の構成手段において、回路基板は、接地パターンとなる内側層を有し、この接地パターンは、少なくとも、第1のチップインダクタ及び第1のチップコンデンサの配置領域と、第2のチップインダクタ及び第2のチップコンデンサの配置領域に向い合った位置に形成され、回路基板の一方の面と他方の面とを貫通するスルーホールは、この接地パターンに導電接続する構成にすることが好ましい。
以上のように、請求項1乃至3に係る平衡不平衡変換回路によれば、インダクタ素子として小型のチップインダクタを、キャパシタ素子として小型のチップコンデンサを用いており、それらの小型素子を回路基板上に接続配置して平衡不平衡変換回路を構成することにより平衡不平衡変換回路の全体構成を小型にすることができるとともに、それらの素子の接続配置時に、比較的電磁結合が生じ易い第1及び第2のチップインダクタをできるだけ離間させ、それらの間の電磁結合が生じ難い接続配置状態にしたので、小型で、薄型形状の性能の高い平衡不平衡変換回路が得られるという効果がある。
また、請求項4乃至5に係る平衡不平衡変換回路によれば、インダクタ素子として小型のチップインダクタを、キャパシタ素子として小型のチップコンデンサを用いており、それらの小型素子を回路基板の両面上に分割した接続配置にして平衡不平衡変換回路を構成することにより、平衡不平衡変換回路の全体構成を小型にすることができるとともに、それらの素子の接続配置時に、比較的電磁結合が生じ易い第1及び第2のチップインダクタを回路基板の一方の面及び他方の面に分けて配置し、それらの間の電磁結合が殆んど生じない接続配置状態にしているので、小型で、薄型形状であり、より性能が高い平衡不平衡変換回路が得られるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による平衡不平衡変換回路を構成するバルン回路を示す回路図である。
図1に示されるように、この平衡不平衡変換回路(バルン回路)は、不平衡信号が入力される入力端子1と、平衡信号が出力される第1及び第2出力端子2(1)、2(2)と、第1のチップインダクタ3(記号L1)と、第1のチップコンデンサ4(記号C1)と、第2のチップコンデンサ5(記号C2)と、第2のチップインダクタ6(記号L2)とからなっている。そして、入力端子1と第1出力端子2(1)との間には第1のチップインダクタ3が接続され、第1出力端子2(1)と接地点間には第1のチップコンデンサ4が接続される。また、入力端子1と第2出力端子2(2)との間には第2のチップコンデンサ5が接続され、第2出力端子2(2)と接地点間には第2のチップインダクタ6が接続される。
前記構成による平衡不平衡変換回路(バルン回路)は、第1のチップインダクタ3と第1のチップコンデンサ4とからなる回路部分がローパスフィルタ(LPF)を構成し、第2のチップコンデンサ5と第2のチップインダクタ6とからなる回路部分がハイパスフィルタ(HPF)を構成している。そして、入力端子1に不平衡信号が入力されると、第1及び第2出力端子2(1)、2(2)間から平衡信号が出力されるものであって、その具体的動作は、よく知られているものであるので、ここではこの平衡不平衡変換回路(バルン回路)の動作についての説明は省略する。
次に、図2は、この平衡不平衡変換回路の第1の実施の形態に係るもので、それぞれ2個のチップインダクタ及びチップコンデンサを回路基板上に接続配置した第1の例を示す接続配置図である。なお、図2において、図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
図2に示されるように、この第1の例は、平衡不平衡変換回路は、回路基板(図示なし)上に形成配置されるもので、入力端子1と、第1及び第2出力端子2(1)、2(2)と、第1のチップインダクタ3(記号L1)と、第1のチップコンデンサ4(記号C1)と、第2のチップコンデンサ5(記号C2)と、第2のチップインダクタ6(記号L2)と、第1乃至第3接続部分7(1)、7(2)、7(3)と、接地ランドを含む接続部分8とからなっている。
そして、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6は、それらの一方の長辺が対向するように所定間隔を保った状態で平行配置し、第1及び第2のチップコンデンサ4、5は、平行配置した第1及び第2のチップインダクタ3、6の間に、一方の長辺を対向させた状態で所定間隔を保って平行に隣接配置し、かつ、第1及び第2のチップインダクタ3、6の長辺と第1及び第2のチップコンデンサ4、5の長辺とが互いに垂直状態になるように配置している。
また、第1のチップインダクタ3の一端と第2のチップコンデンサ5の一端との間には第1接続部分7(1)が接続配置され、第1のチップインダクタ3の他端と第1のチップコンデンサ4の一端との間には第2接続部分7(2)が接続配置され、第2のチップコンデンサ5の他端と第2のチップインダクタ6の一端との間には第3接続部分7(3)が接続配置され、第1のチップコンデンサ4の他端と第2のチップインダクタ6の他端との間には接地ランドを含む接続部分8が接続配置される。さらに、入力端子1は第1接続部分7(1)に接続され、第1出力端子2(1)は第2接続部分7(2)に接続され、第2出力端子2(2)は第3接続部分7(3)に接続されている。なお、接地ランドを含む接続部分8は接地ランドを通して接地接続される。
前記構成による第1例の平衡不平衡変換回路は、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6とを配置する際に、第1のチップコンデンサ4と第2のチップコンデンサ5とを間に介した状態で、比較的離れた位置に配置されるので、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6との間に生じ易い電磁結合を少なくすることができるだけでなく、素子間を接続する第1乃至第3接続部分7(1)乃至7(3)の長さを最短にし、第1乃至第3接続部分7(1)乃至7(3)に残留インダクタが生じるのを防ぐことができ、それにより高性能のバルン回路を得ることができる。
次いで、図3は、この平衡不平衡変換回路の同じ第1の実施の形態に係るもので、それぞれ2個のチップインダクタ及びチップコンデンサを回路基板上に接続配置した第2の例を示す接続配置図である。なお、図3において、図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
図3に示されるように、この第2の例の平衡不平衡変換回路は、回路基板(図示なし)上に形成配置されるもので、入力端子1と、第1及び第2出力端子2(1)、2(2)と、第1のチップインダクタ3(記号L1)と、第1のチップコンデンサ4(記号C1)と、第2のチップコンデンサ5(記号C2)と、第2のチップインダクタ6(記号L2)と、第1乃至第3接続部分7(1)、7(2)、7(3)と、接地ランドを含む接続部分8とからなっている。
そして、第1のチップインダクタ3と第1のチップコンデンサ4は、それらの一方の長辺が対向するように所定間隔を保った状態で横方向に平行配置され、同じように、第2のチップコンデンサ5と第2のチップインダクタ6は、それらの一方の長辺が対向するように所定間隔を保った状態横方向に平行配置される。また、第1のチップインダクタ3と第2のチップコンデンサ5は、それらの一方の短辺が対向するように所定間隔を保った状態で縦方向に縦続配置され、同じように、第1のチップコンデンサ4と第2のチップインダクタ6は、それらの一方の短辺が対向するように所定間隔を保った状態で縦方向に縦続配置され、それにより第1及び第2のチップインダクタ3、6と第1及び第2のチップコンデンサ45の配置形状は全体的に長方形状になっている。
この場合も、第1のチップインダクタ3の一端と第2のチップコンデンサ5の一端との間には第1接続部分7(1)が接続配置され、第1のチップインダクタ3の他端と第1のチップコンデンサ4の一端との間には第2接続部分7(2)が接続配置され、第2のチップコンデンサ5の他端と第2のチップインダクタ6の一端との間には第3接続部分7(3)が接続配置され、第1のチップコンデンサ4の他端と第2のチップインダクタ6の他端との間には接地ランドを含む接続部分8が接続配置される。さらに、入力端子1は第1接続部分7(1)に接続され、第1出力端子2(1)は第2接続部分7(2)に接続され、第2出力端子2(2)は第3接続部分7(3)に接続されている。なお、接地ランドを含む接続部分8は接地ランドを通して接地接続される。
前記構成による第2の例の平衡不平衡変換回路は、前記第2の例と同様に、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6とを配置する際に、それらを長手方向にずれた状態に配置するとともに、第1及び第2のチップコンデンサ4、5をそのずれた長さ部分のところに配置させるようにし、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6とを比較的離れた位置に配置するようにしているので、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6との間に生じ易い電磁結合を少なくすることができるだけでなく、素子間を接続する第1乃至第3接続部分7(1)乃至7(3)の長さを最短にし、第1乃至第3接続部分7(1)乃至7(3)に残留インダクタが生じるのを防ぐことができ、それにより高性能のバルン回路を得ることができる。
続く、図4は、本発明による平衡不平衡変換回路の第2の実施の形態を示す構成図であって、(a)は回路基板上の部品配置状態を示す上面図であり、(b)はその横断部分を示す断面図である。なお、図4(a)、(b)において、図1に図示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
図4(a)、(b)に示されるように、この第2の実施の形態による平衡不平衡変換回路は、接地パターンを構成する内側層10を有する回路基板9の一方の面及び他方の面上に形成配置されるもので、回路基板9の一方の面には、入力端子1と、第1及び第2出力端子2(1)、2(2)と、第1のチップインダクタ3(記号L1)と、第1のチップコンデンサ4(記号C1)と、第1及び第2接続部分7(1)、7(2)と、接地ランドを含む接続部分8とが設けられ、その他方の面には、第2のチップコンデンサ5(記号C2)と、第2のチップインダクタ6(記号L2)と、第3接続部分27(3)とが設けられている。
この他に、回路基板9の一方の面と他方の面との間には、第1乃至第3スルーホール11(1)乃至11(3)が形成され、この中の第1スルーホール11(1)は、第1接続部分7(1)と第2のチップコンデンサ5の一端とを導電接続するものであり、第2スルーホール11(2)は、第2出力端子2(2)と第3接続部分7(3)とを導電接続するものであり、第3スルーホール11(3)は、接地ランドを含む接続部分8と接地パターン10と第2のチップインダクタ6の他端とを導電接続するものである。
この場合、第1のチップインダクタ3の一端には第1接続部分7(1)が接続配置され、この第1接続部分7(1)は直接入力端子1に接続されるとともに、第1スルーホール11(1)を通して第2のチップコンデンサ5の一端に接続される。第1のチップインダクタ3の他端と第1のチップコンデンサ4の一端との間には第2接続部分7(2)が接続配置される。第2のチップコンデンサ5の他端と第2のチップインダクタ6の一端との間には第3接続部分7(3)が接続配置され、この第3接続部分7(3)は第2スルーホール11(2)を通して第2出力端子2(2)に接続される。第1のチップコンデンサ4の他端には接地ランドを含む接続部分8が接続配置され、この接地ランドを含む接続部分8は接地パターン10と第2のチップインダクタ6の他端とに接続される。
前記構成による第2の実施の形態による平衡不平衡変換回路は、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6とを配置する際に、それらを回路基板9の一方の面及び他方の面にそれぞれ配置するとともに、回路基板9の一方の面には第1のチップインダクタ3と第1のチップコンデンサ4とを平行に配置し、他方の面には第2のチップインダクタ6と第2のチップコンデンサ5とを平行に配置したので、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6とを電磁結合に対してその影響を受けない位置に配置できるようになり、第1のチップインダクタ3と第2のチップインダクタ6との間に生じ易い電磁結合をなくすことができるだけでなく、素子間を接続する第1乃至第3接続部分7(1)乃至7(3)の長さを最短にし、かつ、必要部分を第1乃至第3スルーホール11(1)乃至11(3)を通して接続するようにしたので、接続部分7(1)乃至7(3)等に残留インダクタが生じるのを防ぐことができ、それによりより高性能のバルン回路を得ることができる。
この第2の実施の形態においては、回路基板9として接地パターン10を形成する内側層を有するものを用いているが、本発明による回路基板9は、このような接地パターン10を形成する内側層を具備するものに限られるものではなく、接地パターン10を形成する内側層を有しない回路基板9を用いてもほぼ同様な機能を達成させることができる。
本発明による平衡不平衡変換回路を構成するバルン回路を示す回路図である。 この平衡不平衡変換回路の第1の実施の形態に係るもので、それぞれ2個のチップインダクタ及びチップコンデンサを回路基板上に接続配置した第1の例を示す接続配置図である。 この平衡不平衡変換回路の第1の実施の形態に係るもので、それぞれ2個のチップインダクタ及びチップコンデンサを回路基板上に接続配置した第2の例を示す接続配置図である。 本発明による平衡不平衡変換回路の第2の実施の形態を示す構成図であって、回路基板上の部品配置状態を示す上面図及びその横断部分を示す断面図である。
符号の説明
1 入力端子
2(1) 第1出力端子
2(2) 第2出力端子
3 第1のチップインダクタ(L1)
4 第1のチップコンデンサ(C1)
5 第2のチップコンデンサ(C2)
6 第2のチップインダクタ(L2)
7(1) 第1接続部分
7(2) 第2接続部分
7(3) 第3接続部分
8 接地ランドを含む接続部分
9 回路基板
10 接地パターン
11(1) 第1スルーホール
11(2) 第2スルーホール
11(3) 第3スルーホール

Claims (5)

  1. 不平衡信号が入力される入力端子と、平衡信号が出力される第1及び第2出力端子と、前記入力端子と前記第1出力端子との間に接続される第1のチップインダクタと、前記第1出力端子と接地点間に接続される第1のチップコンデンサと、前記入力端子と前記第2出力端子との間に接続される第2のチップコンデンサと、前記第2出力端子と接地点間に接続される第2のチップインダクタとを備え、前記第1及び第2のチップインダクタ及び前記第1及び第2のチップコンデンサは、回路基板の一方の面に載置されるもので、前記第1及び第2のチップインダクタ及び前記第1及び第2のチップコンデンサは、それぞれ対応する各辺を所定間隔を保って平行状態に、しかも、接続されるチップインダクタとチップコンデンサとが隣接するように近接配置し、前記第1のチップコンデンサ及び前記第2のチップインダクタの各接地点は、前記回路基板上の同一の接地ランドに共通接続していることを特徴とする平衡不平衡変換回路。
  2. 前記第1及び第2のチップインダクタは、それらの一つの長辺を対向した状態で所定間隔を保って平行配置し、前記第1及び第2のチップコンデンサは、前記第1及び第2のチップインダクタの前記一つの長辺間に、それらの一つの長辺を対向した状態で所定間隔を保ち、かつ、前記第1及び第2のチップインダクタの前記一つの長辺と前記第1及び第2のチップコンデンサの前記一つの長辺とが垂直状態になるように近接配置していることを特徴とする請求項1に記載の平衡不平衡変換回路。
  3. 前記第1及び第2のチップインダクタ及び前記第1及び第2のチップコンデンサは、それらの長辺が同方向を向き、全体が長方形状になるように配置するとともに、接続される前記第1のチップインダクタの長辺と前記第1のチップコンデンサの長辺とを隣接配置し、接続される前記第2のチップインダクタの長辺と前記第2のチップコンデンサの長辺とを隣接配置していることを特徴とする請求項1に記載の平衡不平衡変換回路。
  4. 不平衡信号が入力される入力端子と、平衡信号が出力される第1及び第2出力端子と、前記入力端子と前記第1出力端子との間に接続された第1のチップインダクタと、前記第1出力端子と接地点間に接続された第1のチップコンデンサと、前記入力端子と前記第2出力端子との間に接続された第2のチップコンデンサと、前記第2出力端子と接地点間に接続された第2のチップインダクタとを備え、前記第1のチップインダクタと前記第1のチップコンデンサは、回路基板の一方の面に所定間隔を保って平行配置し、前記第2のチップインダクタと前記第2のチップコンデンサは、前記回路基板の他方の面の前記第1のチップインダクタと前記第1のチップコンデンサの配置領域に対応する領域に所定間隔を保って平行配置し、前記第1のチップコンデンサと前記第2のチップインダクタの各接地点は、前記回路基板の一方の面と他方の面とを貫通するスルーホールを通して導電接続していることを特徴とする平衡不平衡変換回路。
  5. 前記回路基板は、接地パターンとなる内側層を有し、この接地パターンは、少なくとも、前記第1のチップインダクタ及び前記第1のチップコンデンサの配置領域と、前記第2のチップインダクタ及び前記第2のチップコンデンサの配置領域に向い合った位置に形成され、前記回路基板の一方の面と他方の面とを貫通するスルーホールは、この接地パターンに導電接続していることを特徴とする請求項4に記載の平衡不平衡変換回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015164783A (ja) * 2014-03-03 2015-09-17 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、ヘッドユニットおよび液体吐出装置の制御方法

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