JP2007138008A - 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光拡散板 - Google Patents
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Abstract
一般式(1)
【化4】
(R1は炭素数1〜12のアルキルアリル基、R2は炭素数1〜12の2−アルコキシアルキル基を表わす。)
【効果】本発明の光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物を成形して得られる光拡散板は、ポリカーボネート樹脂の色相の黄変や外観不良をもたらすことなく光拡散性を必要とする用途全般に好適に用いられ、より一層高度な光拡散性、輝度、耐光性という光学的性能を有するものである。
【選択図】 図1
Description
一般式(1)
(R1は炭素数1〜12のアルキルアリル基、R2は炭素数1〜12の2−アルコキシアルキル基を表わす。)
該紫外線吸収剤は市販品として容易に入手可能で、クラリアントジャパン社製Sanduvor VSUなどが挙げられる。
ポリカーボネート樹脂:
住友ダウ社製カリバー200−3
(粘度平均分子量:28000、以下PCと略記)
光拡散剤:
ローム・アンド・ハース社製EXL−5136
(アクリル系拡散剤、以下LD−1と略記)
日興リカ社製MSP−S020
(メチルシリコーン系拡散剤、以下LD−2と略記)
紫外線吸収剤:
クラリアントジャパン社製 Sanduvor VSU
(シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤、以下UVA−1と略記)
チバスペシャリティケミカルズ社製 Tinuvin 329
(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、以下UVA−2と略記)
1.初期着色及び耐光性の評価
射出成形により作成した平板試験片(3cm×3cm×2mm厚み)を、超促進耐候試験機アイスーパーUVテスター(岩崎電気社製SUV−W13)の中に設置し、6時間照射を行った。その後、照射前後の試料をスペクトロフォトメーター(村上色彩研究所社製CMS−35SP)により、黄色度(YI)を測定した。YIとは、照射前の黄味の程度を表し、YIが小さい程、黄味は小さくなる。YIの評価の基準としては、YIの値が0未満であるものを合格(○)、0以上であるものを不合格(×)とした。また、ΔYIとは、照射前後の黄味の程度の差を表し、ΔYIが小さい程、変色は小さく耐光性に優れている。ΔYIの評価の基準としては、ΔYIの値が12未満であるものを合格(○)、12以上であるものを不合格(×)とした。
2本の冷陰極管を平板試験片(90mm×50mm×2mmの厚み)の裏側に配置し、ランプ間の垂直方向にある試験片表面上の輝度を測定した。尚、輝度とは、ある方向に向かう光度の、その方向に垂直な面における単位面積当たりの割合のことをいい、一般に、発光面の明るさの程度を表す[単位:(cd/m2)]。また、評価の基準としては、ランプ間輝度の測定値が4350cd/m2以上であるものを合格(○)、4350cd/m2未満であるものを不合格(×)とした。また、測定方法の概略を図1に示す。
輝度および初期着色および耐光性の評価において、全てを満足するものを合格(○)そうでないものを不合格(×)とした。
表1に示す配合比率により、ポリカーボネート樹脂(PC)、光拡散剤(LD−1)及び紫外線吸収剤(UVA−1)をスーパーフローター(カワタ社製)により乾式混合した。次いで、二軸押出機(日本製鋼所社製TEX−30(軸直径=30mmφ、L/D=41))により、250〜290℃の温度条件にて溶融混練した。得られたペレットを、射出成形機(日本製鋼所社製J100E2P)を用い、シリンダー設定温度310℃の条件にて縦90mm、横50mm、厚み2mmの平板試験片を作成した。ランプ間輝度、初期着色、耐光性のいずれも良好な結果であった。結果を表1に示す。
紫外線吸収剤(UVA−1)を0.02部又は0.6部に変更する以外は、実施例1と同様の操作を行い、平板試験片を作成した。ランプ間輝度、初期着色は良好な結果であった。また、耐光性も良好であり、紫外線吸収剤(UVA−1)の添加量を規定範囲内で増量させた実施例5における耐光性は、実施例1との比較においてΔYIの低下が見られ、目視においても黄味を帯びる変色が改善されていた。結果を表1に示す。
光拡散剤の種類をLD−2に変更し、その添加量を実施例6では0.5部に、実施例7では6部に変更する以外は、実施例1と同様の操作を行い、平板試験片を作成した。ランプ間輝度、初期着色、耐光性のいずれも良好であった。結果を表1に示す。
比較例1では光拡散剤としてLD−1を0.05部に、比較例2では光拡散剤としてLD−2を15部に変更する以外は、実施例1と同様の操作を行い、平板試験片を作成した。評価結果を表2に示す。
比較例1は光拡散剤の配合量が本発明の構成要件よりも少ない場合、また比較例2は光拡散剤の配合量が本発明の構成要件よりも多い場合であるが、両者ともに初期着色、耐光性は良好であったものの、ランプ間輝度が規定範囲より低く不合格となった。
比較例3では紫外線吸収剤としてUVA−1を配合せず、比較例4では紫外線吸収剤としてUVA−1を1.0部に変更する以外は、実施例1と同様の操作を行い、平板試験片を作成した。評価結果を表2に示す。
比較例3は紫外線吸収剤が配合されていない場合の例であるが、初期着色は良好であったものの、ΔYIが規定範囲を超え不合格となった。比較例4は紫外線吸収剤の配合量が本発明の構成要件よりも多い場合の例であるが、ΔYIは良好であったものの、YIが大きく、明らかに初期着色が規定範囲を超え不合格となった。
比較例5では紫外線吸収剤としてUVA−2を0.2部に変更する以外は、実施例1と同様の操作を行い、平板試験片を作成した。評価結果を表2に示す。
比較例5は紫外線吸収剤の種類が異なる場合の例であるが、ランプ間輝度、ΔYIは良好であったものの、初期着色が規定範囲を超え不合格となった。
B:ランプの光線
C:光拡散板
D:ランプ(冷陰極管)
Claims (5)
- 光拡散剤(B)の配合量が透明な熱可塑性樹脂(A)100重量部あたり0.2〜6重量部であることを特徴とする請求項1に記載の光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1または請求項2に記載の光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物を成形されてなる光拡散板。
- 液晶ディスプレイ用である請求項3に記載の光拡散板。
- 液晶ディスプレイの直下型バックライト用である請求項3に記載の光拡散板。
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JP2005333552A JP2007138008A (ja) | 2005-11-18 | 2005-11-18 | 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光拡散板 |
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- 2005-11-18 JP JP2005333552A patent/JP2007138008A/ja active Pending
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