JP2007113795A - 排気ガス冷却装置用多管式熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 排気ガス冷却装置用多管式熱交換器に配設される複数の伝熱管に、均一な流量と流速分布とを以って排気ガスを導入することにより、優れた熱交換効率が得られる多管式熱交換器を提供する。
【解決手段】 排気ガス冷却装置におけるシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器において、該多管式熱交換器を構成するシェル本体の排気ガス入口側に、該シェル本体の軸心に沿った断面形状を略矩形に形成されたボンネットが、チューブシートを介して一体として接続され、該ボンネットの側壁を貫いてその内周部における半径方向に突出して、円筒状の排気ガス流入管が貫設され、該排気ガス流入管における円筒部先端に、排気ガス流入口となる開口部が設けられた排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
【選択図】 図2
【解決手段】 排気ガス冷却装置におけるシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器において、該多管式熱交換器を構成するシェル本体の排気ガス入口側に、該シェル本体の軸心に沿った断面形状を略矩形に形成されたボンネットが、チューブシートを介して一体として接続され、該ボンネットの側壁を貫いてその内周部における半径方向に突出して、円筒状の排気ガス流入管が貫設され、該排気ガス流入管における円筒部先端に、排気ガス流入口となる開口部が設けられた排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
【選択図】 図2
Description
本発明は、所謂シェルアンドチューブ型の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器に係り、詳しくは熱交換型排気ガス冷却装置における多管式熱交換器の排気ガス流入管側に接続され、該排気ガス冷却装置へ被冷却媒体である高温の排気ガスを導入するボンネットの内周部に、排気ガス流入管の円筒部先端の開口部を突出させるようにして貫設し、流入される排気ガスを該ボンネットの内壁部に衝突させることによって旋廻流を生起させ、前記熱交換器におけるシェル本体に配設される伝熱管群へ、該排気ガスを均一な流量と流速分布を以ってバランスよく導入することを可能とし、排気ガスの熱交換を効率良く促進する排気ガス冷却装置用多管式熱交換器に関する。
ディーゼルエンジンの排気系から排気ガスの一部を取り出して再びエンジンの吸気系に戻し、混合気に加える方法は、EGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)と称され、NOx(窒素酸化物)の発生を抑制し、ポンプ損失の低減や燃焼ガスの温度低下に伴う冷却液への放熱損失の低減、作動ガス量・組成変化による比熱比の増大と、それに伴うサイクル効率の向上など、多くの効果が得られるところから、ディーゼルエンジンの排気ガスの浄化や、熱効率を改善するための有効な方法として広く採り入れられている。
ところが、EGRガスの温度が上昇し、EGRガス量が増大すると、その熱作用によってEGRバルブの耐久性が劣化し、早期に破損する惧れが生ずるため、その防止策として冷却系を設けて水冷構造とする必要に迫られたり、吸気温度の上昇に伴い充填効率が低下して燃費が低下するという現象を招来する。このような事態を回避するためにエンジンの冷却液、カーエアコン用冷媒または冷却風などによってEGRガスを冷却する装置が用いられ、とりわけ、気体であるEGRガスをエンジン冷却水で冷却する気−液熱交換タイプのEGRガス冷却装置が多数提案され使用されている。この気−液熱交換タイプのEGRガス冷却装置の中でも、構造がシンプルで狭隘な設置空間においても容易に取付けが可能な、2重管式熱交換タイプのEGRガス冷却装置に依然として根強い需要があり、例えば高温のEGRガスを通す内管の外側に液体を通す外管を配設し、ガスと液体間で熱交換を行う交換器において、内管内に金属コルゲート板がフィンとして挿入されている2重管式熱交換器(例えば、特許文献1参照)、内側に被冷却媒体を流通させる内管と、該内管の外周を離間して囲むように設けられた外管と、前記内管の内部に配設された熱応力緩和機能を有する放熱フィンとから構成された2重管式熱交換器(例えば、特許文献2参照)をはじめとして、数多くの2重管式熱交換器が提案されている。
上記のように種々の改良が施されたフィン構造体を内装した2重管式熱交換器によれば、その構造が簡略でコンパクトであるにも拘らず、それなりに優れた冷却効率が期待できるために、小型自動車など設置空間に限りのあるEGRガス冷却用の熱交換器として、既に数多く実用に供されているが、構造上コンパクトであるがゆえに通流する流体の絶対量においては自ずと限界があり、結果としてトータルの熱交換効率においては未解決な課題が残されていた。
斯かる課題を解消するためには構造上多少複雑で大型化が余儀なくされても、所謂シェルアンドチューブ型の多管式熱交換器を採用せざるを得ず、これらの熱交換器についても様々な改良がなされている。シェルアンドチューブ型の多管式熱交換器においては、シェル内に間隔を隔てて多数配設されて伝熱管群を形成する各伝熱管に、均一な流量分布と流速を以って被冷却媒体である排気ガス、例えば高温のEGRガス等を通流させることが、熱交換効率を向上させるうえで大きな要件となるが、図12(a)に示すEGRガス冷却装置によれば、冷却ジャケットを構成するシェル本体10内に配設する伝熱管20を、同図(b)に示すように軸心に近い即ちEGRガスが流れやすい部位については、管径の細い伝熱管20aを配設し、EGRガスの流れ難い外側の部位には管径の太い伝熱管20をそれぞれ配設して、流量と流速のバランスを図るように配慮したEGRガス冷却装置(例えば、特許文献3参照)が提案され、また、図13に示す他の従来例による多管式熱交換器からなるEGRガス冷却装置100によれば、EGRガス流入口側に、チューブシート160−1を介して接続されるボンネット170−1の全長L1を、EGRガス出口側のボンネット170−2に比較して、約2倍を超える長さとすることにより、該ボンネット170−1内に流入したEGRガスの流れに衝突・拡散など、所定距離の助走機会を与えることにより、流速の偏りを防いで冷却効率を高めたというEGRガス冷却装置(例えば、特許文献4参照)が提案されている。
特開平11−23181号公報(図1〜3)
特開2000−111277号公報(図1〜7)
特開平11−193992号公報(図1〜4)
特開平11−280563号公報(図1〜6)
上記各従来技術において、特許文献1、2に開示されている2重管タイプのEGRガス冷却装置の場合は、上記ようにその構造が簡略でコンパクトであるにも拘らず、それなりに優れた冷却効率が期待できるために、小型自動車など設置空間に限りのあるEGRガス冷却用の熱交換器としては、既に数多く実用に供されているが、構造上コンパクトであるがゆえに通流する流体の絶対量においては自ずと限界があり、結果としてトータルの熱交換効率においては未解決な課題が残されていた。斯かる課題を解消するためのシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器としての、上記特許文献3に開示されるEGRガス冷却装置においては、シェル本体に配設する伝熱管の管径を軸心の周辺部分を細く、その外側に離れた部分を太くするという構成により、EGRガスの流速と流量分布の均一化を図り、所期の成果を挙げているが、管径の異なる複数の伝熱管を用意する必要があり、取付けられる伝熱管の管径や密度が一様でないためにチューブシートの加工が複雑となり、しかも組付け時に方向性の確保が煩雑となり、その上EGRガス流入管を含めたボンネットと、シェル本体の軸方向の長さが長尺となるためにレイアウト性に限界が生ずるなど、設計上や加工工程上に種々の課題が残されていた。さらに上記特許文献4のEGRガス冷却装置においては、EGRガス流入側のボンネットを、大幅に長くすることが必須の要件となるが、限られたスペースに配置されるEGRガス冷却装置は、よりコンパクトであることが望まれるところから、レイアウト上において更なる改善が望まれるという未解決な課題が残されていた。
なお、上記各従来例において高温のEGRガスを導入するためのボンネットは、チューブシートを介してシェル本体に一体として接続されるが、該ボンネットを経由してシェル本体内に導入されるEGRガスの流速や流量分布は、その条件に変化がない限り一端発生するとその慣性に従って、修正されること無く継続されるという習性がある。本発明はこのような流体の慣性に着目し、シェル本体の排気ガス流入口側のボンネット内周部に、排気ガス流入管を突出して貫設することにより、該排気ガス流入管先端の排気ガス流出口からボンネット内に流入した排気ガスが、該ボンネットの内壁面に衝突することによって旋廻流を生起し、該ボンネット内に流入されたEGRガスの拡散・分配が促されて、シェル本体内に配設された伝熱管群にほぼ均等に分配された状態で該EGRガスの導入を図ろうとしたものである。即ち本発明は、上記の課題を解決することを所期の目的とし、EGRガス流入側のボンネットの内周部に突出して排気ガス流入管を貫設することにより、簡略な構造であるにも拘らず、EGRガス冷却装置にEGRガスを均等に分配して導入することを可能とした、EGRガス冷却装置用の多管式熱交換器を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明による排気ガス冷却装置用多管式熱交換器は、排気ガス冷却装置におけるシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器において、該多管式熱交換器を構成するシェル本体の排気ガス入口側に、該シェル本体の軸心に沿った断面形状を略矩形に形成されたボンネットが、チューブシートを介して一体として接続され、該ボンネットの側壁を貫いてその内周部における半径方向に突出して、円筒状の排気ガス流入管が貫設され、該排気ガス流入管における円筒部先端に、排気ガス流入口となる開口部が設けられることを特徴的構成要件とするものである。
本発明による上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記ボンネットの横断面の断面形状が、シェル本体の横断面に対応して円形、略矩形または略楕円形状であることを特徴とするものである。
上記本発明による排気ガス冷却装置用熱交換器において、前記ボンネットのシェル本体の軸心に沿った断面形状であって、排気ガス流入管の円筒部先端の対向面が、少なくとも部分的に傾斜面若しくは湾曲面であることを特徴とする請求項1または2に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
また、本発明による上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記排気ガス流入管の円筒部先端の開口部が、ボンネット内周部における軸心付近に位置するように、突出して貫設されることを特徴とするものである。
さらに、本発明による上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記排気ガス流入管の円筒部先端の開口部が、ボンネット内周部における対向する壁面の近傍に位置するように、突出して貫設されることを特徴とするものである。
本発明に係る上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記排気ガス流入管の円筒部先端の開口部が閉塞され、且つ前記ボンネット内周部における該排気ガス流入管の円筒部壁面に、排気ガス流入口となる少なくとも1つ以上の貫通孔が設けられることを特徴とするものである。
上記本発明による排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記排気ガス流入管の円筒部先端における前記閉塞部に、少なくとも1つ以上の貫通孔が設けられることを特徴とするものである。
また、上記本発明による排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記排気ガス流入管の円筒部先端の閉塞部に、少なくとも1つ以上の貫通孔が設けられ、且つ前記ボンネット内周部における該排気ガス流入管の円筒部壁面にも、複数の貫通孔が設けられることを特徴とするものである。
さらに、上記本発明による排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記ボンネット内周部における排気ガス流入管の円筒部壁面に設けられる前記貫通孔が、シェルの軸心に対して直角方向に形成されることを特徴とするものである。
本発明に係る上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記ボンネット内周部に突出して設けられる排気ガス流入管の円筒部が、該ボンネット外周部における排気ガス流入管と別体の部品によって形成され、該ボンネット外周部の側壁部近傍において、一体として接合されることによって、排気ガス流入管を形成することを好ましい態様とするものである。
また、本発明に係る上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記ボンネット内周部に突出して設けられる排気ガス流入管の円筒部が、予め該ボンネットと一体として形成され、ボンネット外周部における排気ガス流入管と、該ボンネット外周部の側壁部近傍において、一体として接合されることによって、排気ガス流入管を形成することを好ましい態様とするものである。
さらに、本発明に係る上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記ボンネット内周部に突出して設けられる排気ガス流入管の円筒部と、該ボンネット外周部における排気ガス流入管との、ボンネット側壁部近傍における前記接合が、ろう付、溶接、螺合のいずれか、或いはそれらの組合せによって行われることを好ましい態様とするものである。
本発明に係る、上記排気ガス冷却装置用多管式熱交換器において、前記排気ガス流入管がSUS304、SUS304L、SUS316、SUS316L等のオーステナイト系ステンレススチールからなり、該排気ガス流入管の肉厚が0.8〜1.2mmであり、前記ボンネットへの接合手段がろう付、若しくは溶接によって一体として接合されることを好ましい態様とするものである。
本発明に係る排気ガス冷却装置におけるシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器によれば、該多管式熱交換器を構成するシェル本体の排気ガス入口側に、該シェル本体の軸心に沿った断面形状を略矩形に形成されたボンネットが、チューブシートを介して一体として接続され、該ボンネットの側壁を貫いてその内周部における半径方向に突出して、円筒状の排気ガス流入管が貫設され、該排気ガス流入管における円筒部先端に、排気ガス流入口となる開口部が設けられることを構造上の特徴とするものであり、斯かる構造を有することにより、該排気ガス流入管を介してボンネット内に流入された例えば高温のEGRガスは、該ボンネット内に噴出されると同時に、対向する内壁部に衝突することによって整流され、究極的には特定の旋廻流を生起して、該ボンネットに隣接する前記シェル本体のチューブシートに、一定の間隔を設けて複数配設されて伝熱管群を形成する個々の伝熱管に、流入される該EGRガスが、それぞれ均等に分配されてバランスよく導入されるように構成したものである。斯かる構成によってシェル本体内における伝熱管内を通流する高温のEGRガスは、その流量と流速分布を均一とし、全ての伝熱管で効率良くかつ偏り無く熱交換することができる。EGRガス等の流体は、もとより圧力損失の少ない方向に流れる性質を有し、一旦その流路が定まると、条件に変化がない限りその慣性によって同一の方向に流下するものであるから、部分的に設計値に対する過剰量のガスが通流する部位、即ちアンバランスなガスの流れが生ずると、該ガス温が所定の温度域にまで冷却されないまま、系外に排出されるという不都合が生じ、反対に高温のEGRガスが少量しか流れない部位においては十分な冷却が進行するものの、流体流量が所定量に満たないために交換熱量は大幅に減少する。従って従来のEGRガス冷却装置においても、シェル本体に導入される以前の上流側ボンネット内において、流体の分配を均等に整流するためにボンネットそのものの形状に様々な工夫がなされているが、本発明においてはEGRガス配管における排気ガス流入管を介して導入されるEGRガスを、該ボンネットの内周部における内壁部全体によって整流しようとするものであり、そのために排気ガス流入管の排気ガス流入口を、該ボンネットの内周部に突出して設けることを構造上の特徴とするものである。
また、本発明に係る他の実施態様においては、前記排気ガス流入管の先端開口部を閉塞して、該排気ガス流入管の円筒部壁面に排気ガス流入口となる複数の貫通孔を設けたり、前記排気ガス流入管の先端閉塞部に排気ガス流入口となる貫通孔を設けたり、該排気ガス流入管の先端閉塞部の貫通孔に加えて、該排気ガス流入管の円筒部壁面に複数の貫通孔を設けたり、或いは該排気ガス流入管の円筒部壁面に設ける貫通孔を、前記シェル本体の軸心に対して直角の方向に形成する手段等が開示されているが、斯かる構成によってボンネット内に流入する排気ガスは効果的に拡散され、結果として排気ガス冷却装置に導入される排気ガスが、偏り無く分配され、均一な流速分布を維持した状態で冷却装置本体に導入されるため、該排気ガス冷却装置が有する熱交換性能を最大限に発揮させ、優れた冷却効率を得ることができる。さらに本発明による上記多管式熱交換器は、排気ガス流入口側のボンネットに排気ガス流入管を接続する際に、該排気ガス流入管の先端円筒部が該ボンネット内における半径方向に突出して貫設される、という構造的には極めて簡略な改良手段によって得られるものであり、かつ該排気ガス流入管のボンネットへの取付け手段も容易であるにも拘らず、得られる効果は著しく優れたものであるところから、これを取付けた多管式熱交換器は、例えばEGRガス再循環燃焼システムにおけるガス配管において、EGRガス冷却装置の小型軽量化を低コストで実現できるなど、省エネルギーの観点においても多大に貢献することが期待される。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面並びに実施例にに基づいて更に詳細に、且つ具体的に説明するが、本発明はこれによって拘束されるものではなく、本発明の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。
図1は本発明の第1実施例に係る多管式熱交換器のシェル本体とボンネットとを模式的に示す要部側面図、図2は同実施例におけるボンネットと、該ボンネット内周部に突出して貫設される排気ガス流入管と、該ボンネット内におけるEGRガスの流れを模式的に示す要部断面図、図3は本発明に係る第2実施例のボンネットと、EGRガスの流れを模式的に示す要部断面図、図4は本発明に係る第3実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図5は本発明に係る第4実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図6は本発明に係る第5実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図7は本発明に係る第6実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図8は本発明に係る第7実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図9は本発明に係る第8実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図10は本発明に係る第9実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図、図11は本発明に係る第10実施例のボンネットと、EGRガスの流れとを模式的に示す要部断面図である。
本発明に係る第1実施例によるEGRガス冷却装置用多管式熱交換器1は、図1にその要部を示すようにシェル本体2の両サイドに、該シェル本体2内の気密を保持して接合されたチューブシート2−1(EGRガス出口側を省略して図示する。以下同様)に、特定の間隔を保って複数の伝熱管2−2が配設されて伝熱管群が形成され、該チューブシート2−1を介してその外側に、シェル本体2の軸心に沿った断面形状が略矩形のボンネット3が、一体として取付けられている。なお、本例における該ボンネット3自体の断面形状は、シェル本体2の断面形状に対応して図2に示すように円筒状を有している。本発明に基づく本実施例による円筒状の排気ガス流入管4は、前記ボンネット3の側面の半径方向における側壁3−2を貫き、該排気ガス流入管4の円筒部4−3の先端開口部4−2が、該ボンネット3の内周部3−4における軸心付近にまで突出した状態で固定され、その接合部6をろう付によって接合することにより貫設されるが、該排気ガス流入管4の円筒部4−3の先端には、排気ガスの流入口となる先端開口部4−2が設けられている。なお、本実施例におけるボンネット3および排気ガス流入管4は、共にSUS304Lオーステナイト系ステンレススチールを素材として採用し、ボンネット3は板厚1.5mmの平板から金型を用いたプレス成形加工を施すことによって成形し、排気ガス流入管4については同一素材からなる既製の丸管の中から選択して採用した。本実施例における上記排気ガス流入管4は、図1および図2に示すように多管式熱交換器1におけるシェル本体2に対して同心であって、その先端開口部4−2がボンネット3の内周部における軸心付近に位置するようにして形成されることにより、該排気ガス流入管口4を介してボンネット3内に流入した高温のEGRガスは、先端開口部4−2から該ボンネット3内に噴出すると同時に、該ボンネット内周部における対向する内壁部に衝突し、上下若しくは左右に旋廻流となって効果的に拡散されるように構成されている。従って該ボンネット3に隣接して設けられるチューブシート2−1に、間隔を隔てて複数配設されて伝熱管群を形成する個々の伝熱管2−2に、高温のEGRガスがバランスよく分配されて均一な流速分布を維持した状態で導入することを可能としている。このようにして図1に一部省略して示すような
本発明における第1実施例による多管式熱交換器1が形成され、得られた該多管式熱交換器1によってEGRガス冷却装置を構成し、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組み込み、EGRガスの冷却性能試験に供した結果、排気ガス出口側のボンネットから排出されるEGRガスは、所定の温度域にまでに効果的に冷却され、該EGRガス冷却装置が保有する熱交換性能が最大限に発揮され、優れた冷却効率を得られることが確認された。
本発明における第1実施例による多管式熱交換器1が形成され、得られた該多管式熱交換器1によってEGRガス冷却装置を構成し、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組み込み、EGRガスの冷却性能試験に供した結果、排気ガス出口側のボンネットから排出されるEGRガスは、所定の温度域にまでに効果的に冷却され、該EGRガス冷却装置が保有する熱交換性能が最大限に発揮され、優れた冷却効率を得られることが確認された。
本実施例による円筒状のボンネット3の製造方法は、特に制限されるものではなく、各種ステンレススチールをはじめとする通常鋼管や鋳物を素材として製造され、EGRガス流入口などはプレス加工、液圧バルヂ加工および鋳抜き加工によって形成される。また、前記チューブシート2−1とシェル本体2、該チューブシート2−1と伝熱管2−2、該チューブシート2−1と該ボンネット3との接合は、本例においては溶着を採用したが、該ボンネット3のシェル本体2への接合については、該ボンネット3のシェル2側にフランジを設け、同様シェル本体2に予め取付けられたフランジとのボルト締めによる接続やろう付けも好ましく採用される。
図3にその模式的な要部を示すように、ボンネット3aの内周部3a−4における排気ガス流入管4aの円筒部4a−3の先端に、蓋を設けることによって閉塞部4a−4を形成し、該排気ガス流入管4aにおける円筒部4a−3の内壁4a−1を貫いて、複数の貫通孔5aを設けて排気ガス流入口とした以外は、前記実施例1と同様にして多管式熱交換器1a(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1aを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例1と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例1に対して同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図4に模式的な要部を示すように、ボンネット3bの内周部3b−4における排気ガス流入管4bの円筒部4b−3の先端に、蓋を設けることによって形成された閉塞部4b−4を貫いて、複数の先端部貫通孔5b−1を設けた以外は、前記実施例2と同様にして多管式熱交換器1b(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1bを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例2と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例2に対して同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図5に模式的な要部を示すように、ボンネット3cの内周部3c−4における排気ガス流入管4cの円筒部4c−3の先端を、対応する該ボンネット3cの内壁部3c−3の近傍にまで突出させて貫設すると同時に、該円筒部4c−3の先端閉塞部4c−4に形成される先端部貫通孔5c−1を、1つのみとした以外は、前記実施例3と同様にして多管式熱交換器1c(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1cを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例3と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例3に対して同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図6に模式的な要部を示すように、ボンネット3dの内周部に突出して設けられる排気ガス流入管4dの円筒部4d−3を、その先端に先端閉塞部4d−4が形成され、該円筒部4d−3に複数の貫通孔が5d形成された別体の部品として作製し、該別体の円筒状部品における根元の開口部を、該ボンネット3dの半径方向における側壁3d−2に設けた貫孔に挿入し、該ボンネット3dの内壁部3d−3と、前記別体の円筒状部品における根元の挿入部周辺の接合部6d−1をろう付して一体として接合し、同時に該ボンネット3dの側壁3d−2に設けた前記貫孔には、排気ガス流入管4dの先端開口部を当接し、該ボンネット3dの外周部と該排気ガス流入管4d先端外周面によって形成された接合部6dを、ろう付によって接合した以外は、前記実施例1と同様にして多管式熱交換器1d(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1dを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例1と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例1に比較してほぼ同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図7に模式的な要部を示すように、ボンネット3e本体と、該ボンネット3eの内周部に突出して設けられる円筒部4e−3とが、ロストワックス鋳造法によって予め一体として形成され、該円筒部4e−3における先端部4e−4には、そのほぼセンターに1つの先端部貫通孔5e−1と、該円筒部4e−3の内壁4e−1を貫いて複数の貫通孔5eとがそれぞれ形成され、ボンネット3e内周部3e−4における排気ガス流入管4eを構成し、該ボンネット3eの側壁3e−2を介してその外側に、排気ガス流入管4eの先端開口部を当接し、該ボンネット3eの外周部と該排気ガス流入管4e先端外周面によって形成された接合部6eを、ろう付によって接合した以外は、前記実施例3と同様にして多管式熱交換器1e(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1eを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例3と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例3に比較してほぼ同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図8に模式的な要部を示すように、ボンネット3fにおける内周部3f−4に、該ボンネット3fと一体として形成される円筒部4f−3の内壁4f−1であって、該ボンネット3fの側壁3f−2の近傍に雌ネジ4f−5を形成し、排気ガス流入管4fにおける先端開口部の外周に形成された雄ネジ4f−6とを螺合して、両者を一体に接合することにより排気ガス流入管4fとした以外は、前記実施例6と同様にして多管式熱交換器1f(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1fを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例6と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例6に比較してほぼ同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図9にその模式的な要部を示すように、シェル本体(図示を省略)の横断面の断面形状が略矩形に形成され、対応するボンネット3gの横断面の断面形状を略矩形とした以外は、前記実施例1と同様にして多管式熱交換器1g(図示を省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1gを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例1と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例1に対して同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図10にその模式的な要部を示すように、ボンネット3hのシェル本体2hの軸心に沿った断面形状が略台形に形成され、該ボンネット3hの内壁部3h−3であって、その内周部3h−4に突出して設けられる排気ガス流入管4hの、円筒部4h−3の先端開口部4h−2の対抗面が、傾斜面となるように形成した以外は、前記実施例1と同様にして多管式熱交換器1h(図示を一部省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1hを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例1と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例1に対して同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
図11にその模式的な要部を示すように、ボンネット3iのシェル本体2iの軸心に沿った断面形状が略楕円形に形成され、該ボンネット3iの内壁部3i−3であって、その内周部3i−4に突出して設けられる排気ガス流入管4iの、円筒部4i−3の先端開口部4i−2の対抗面が、湾曲面となるように形成した以外は、前記実施例1と同様にして多管式熱交換器1i(図示を一部省略、以下同様)を得た。得られた本例による多管式熱交換器1iを、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込み、実施例1と同一の条件でEGRガス冷却試験に供した結果、実施例1に対して同様の優れた冷却効率を得られることが確認された。
本発明に係る上記排気ガス流入管、ボンネット等を含む排気ガス冷却系における多管式熱交換器は、これを構成する各部材の構造を所期の目的を達成することができる範囲内において、上記各実施例の他に様々な形態を以って形成されることが可能であり、例えば上記各実施例における上流側のボンネットの場合、シェル本体の軸心に沿った断面形状を、略台形や略楕円形を含めた略矩形としているが、該ボンネットにおける排気ガス流入管の先端開口部の対抗面のみが選択的に傾斜面若しくは湾曲するように形成されることも可能であり、また、該シェル本体の下流側に設けられるボンネットの形態については、流出管の位置を含めかなりの自由度を以って、任意の形態で取付けることができる。また、上記各実施例におけるシェル本体の形状は、基本的にボンネットの形状によって規制され、その横断面は円形として例示されているが、該シェル本体の断面形状を略矩形とし、それに対応するボンネットの横断面を実施例8に示すように略矩形としたり、長円形(楕円)とすることも可能であり、該シェル本体に配設される伝熱管は円筒状の丸管のほか、断面形状略矩形の伝熱管や長円(楕円)の偏平管であっても差し支えはない。さらに、該排気ガス流入管に設けられる貫通孔の周縁に、液圧バルジ加工やプレス工法などによってバーリング壁を成形することも妨げない。
上記各実施例からも明らかなように、本発明による排気ガス冷却装置用のシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器は、該多管式熱交換器を構成するシェル本体の排気ガス流入口側に、該シェル本体の軸心に沿った断面形状を略矩形に形成されたボンネットが、チューブシートを介して一体として接続され、該ボンネットの側壁を貫いてその内周部における半径方向に突出して、円筒状の排気ガス流入管が貫設され、該排気ガス流入管の円筒部先端に排気ガス流入口となる開口部が設けられることを基本的な構成要件とするものであり、該先端開口部を閉塞して円筒部の側面に排気ガス流入口となる複数の貫通孔を設けたり、或いはそれに加えて前記先端閉塞部に少なくとも1つの貫通孔を設けるなどの実施態様がそれに付加されて構成されている。上記構成の本発明による多管式熱交換器を、EGRガス再循環燃焼システムにおけるガス流路に組込んだ場合、排気ガス流入管を介してボンネット内に流入する高温のEGRガスが、該ボンネットの軸芯付近にまで突出して貫設された該排気ガス流入管の先端開口部、或いは該排気ガス流入管の円筒部側面に形成された貫通孔から、該ボンネット内に噴出すると共に対向する内壁に衝突して整流され、該ボンネット内において旋廻流を形成し、前記シェル本体のチューブシートに一定の間隔をもうけて配設された複数の伝熱管に、流入されたEGRガス流が均等に分配されてバランスよく導入されるように構成されている。従って、該EGRガス冷却装置に導入されるEGRガスが、偏り無く分配され、均一な流速分布を維持した状態で冷却装置本体に導入されるため、該EGRガス冷却装置が有する熱交換性能を最大限に発揮させ、優れた冷却効率を得ることができるので、省エネルギー面においても多大に貢献することができる。また、本発明による上記排気ガス流入管とボンネットは、上記各実施例からも明らかなように極めて簡略な加工によって製作可能であり、かつそのシェル本体への取付け手段も容易であるにも拘らず、得られる効果は著しく優れたものであるところから、これを取付けた多管式熱交換器はEGRガス冷却装置の小型軽量化を低コストで実現できるなど、当該技術分野における多管式熱交換器として幅広く採用されることが期待される。
1、1h、1i 多管式熱交換器
2、2h、2i シェル本体
2−1、2h−1、2i−1 チューブシート
2−2、2h−2、2i−2 伝熱管
3、3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i ボンネット
3−1 垂直壁面
3−2、3a−2、3b−2、3c−2、
3d−2、3e−2、3f−2、3g−2、3h−2、3i−2 側壁
3−3、3a−3、3b−3、3c−3、
3d−3、3e−3、3f−3、3g−3、3h−3、3i−3 内壁部
3−4、3a−4、3b−4、3c−4、
3d−4、3f−4、3g−4、3h−4、3i−4 内周部
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h、4i 排気ガス流入管
4−1、4a−1、4b−1、4c−1、4d−1、4e−1、4f−1、
4g−1、4h−1、4i−1 流入管内壁
4−2、4g−2、4h−2、4i−2 先端開口部
4−3、4a−3、4b−3、4c−3、
4d−3、4e−3、4f−3、4g−3、4h−3、4i−3 円筒部
4a−4、4b−4、4c−4、4d−4、4e−4、4f−4 先端閉塞部
4f−5 雌ネジ
4f−6 雄ネジ
5a、5b、5c、5d、5e、5f 貫通孔
6、6a、6b、6c、6d、6e、6g、6h、6i 接合部
6d−1 接合部
g EGRガス
2、2h、2i シェル本体
2−1、2h−1、2i−1 チューブシート
2−2、2h−2、2i−2 伝熱管
3、3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i ボンネット
3−1 垂直壁面
3−2、3a−2、3b−2、3c−2、
3d−2、3e−2、3f−2、3g−2、3h−2、3i−2 側壁
3−3、3a−3、3b−3、3c−3、
3d−3、3e−3、3f−3、3g−3、3h−3、3i−3 内壁部
3−4、3a−4、3b−4、3c−4、
3d−4、3f−4、3g−4、3h−4、3i−4 内周部
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h、4i 排気ガス流入管
4−1、4a−1、4b−1、4c−1、4d−1、4e−1、4f−1、
4g−1、4h−1、4i−1 流入管内壁
4−2、4g−2、4h−2、4i−2 先端開口部
4−3、4a−3、4b−3、4c−3、
4d−3、4e−3、4f−3、4g−3、4h−3、4i−3 円筒部
4a−4、4b−4、4c−4、4d−4、4e−4、4f−4 先端閉塞部
4f−5 雌ネジ
4f−6 雄ネジ
5a、5b、5c、5d、5e、5f 貫通孔
6、6a、6b、6c、6d、6e、6g、6h、6i 接合部
6d−1 接合部
g EGRガス
Claims (13)
- 排気ガス冷却装置におけるシェルアンドチューブ型の多管式熱交換器において、該多管式熱交換器を構成するシェル本体の排気ガス入口側に、該シェル本体の軸心に沿った断面形状を略矩形に形成されたボンネットが、チューブシートを介して一体として接続され、該ボンネットの側壁を貫いてその内周部における半径方向に突出して、円筒状の排気ガス流入管が貫設され、該排気ガス流入管における円筒部先端に、排気ガス流入口となる開口部が設けられることを特徴とする排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記ボンネットの横断面の断面形状が、シェル本体の横断面に対応して円形、略矩形または略楕円形状であることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記ボンネットのシェル本体の軸心に沿った断面形状において、排気ガス流入管の円筒部先端の対向面が、少なくとも部分的に傾斜面若しくは湾曲面であることを特徴とする請求項1または2に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記排気ガス流入管の円筒部先端の開口部が、ボンネット内周部における軸心付近に位置するように、突出して貫設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記排気ガス流入管の円筒部先端の開口部が、ボンネット内周部における対向する壁面の近傍に位置するように、突出して貫設されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記排気ガス流入管の円筒部先端の開口部が閉塞され、且つ前記ボンネット内周部における該排気ガス流入管の円筒部壁面に、排気ガス流入口となる少なくとも1つ以上の貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記排気ガス流入管の円筒部先端における前記閉塞部に、少なくとも1つ以上の貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記排気ガス流入管の円筒部先端の閉塞部に、少なくとも1つ以上の貫通孔が設けられ、且つ前記ボンネット内周部における該排気ガス流入管の円筒部壁面にも、複数の貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記ボンネット内周部における排気ガス流入管の円筒部壁面に設けられる前記貫通孔が、シェルの軸心に対して直角方向に形成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記ボンネット内周部に突出して設けられる排気ガス流入管の円筒部が、該ボンネット外周部における排気ガス流入管と別体の部品によって形成され、該ボンネット外周部の側壁部近傍において、一体として接合されることによって、排気ガス流入管を形成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記ボンネット内周部に突出して設けられる排気ガス流入管の円筒部が、予め該ボンネットと一体として形成され、ボンネット外周部における排気ガス流入管と、該ボンネット外周部の側壁部近傍において、一体として接合されることによって、排気ガス流入管を形成することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記ボンネット内周部に突出して設けられる排気ガス流入管の円筒部と、該ボンネット外周部における排気ガス流入管との、ボンネット側壁部近傍における前記接合が、ろう付、溶接、螺合のいずれか、或いはそれらの組合せによって行われることを特徴とする請求項10または11に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
- 前記排気ガス流入管がSUS304、SUS304L、SUS316、SUS316L等のオーステナイト系ステンレススチールからなり、該排気ガス流入管の肉厚が0.8〜1.2mmであり、前記ボンネットへの接合手段がろう付、若しくは溶接によって一体として接合されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の排気ガス冷却装置用多管式熱交換器。
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