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JP2007110226A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2007110226A JP2005296501A JP2005296501A JP2007110226A JP 2007110226 A JP2007110226 A JP 2007110226A JP 2005296501 A JP2005296501 A JP 2005296501A JP 2005296501 A JP2005296501 A JP 2005296501A JP 2007110226 A JP2007110226 A JP 2007110226A
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Abstract

【課題】 画像データをメモリに圧縮保持して画像形成するシステムにおいて、インク色に基づき最適な圧縮形式を選択制御することにより高画質化と省メモリ化を実現する。
【解決手段】 画像データをn色の色空間へ分解する色変換手段と、前記色変換手段出力であるラスタイメージの黒成分に対して圧縮符号化する第一圧縮手段と、前記色変換手段出力であるラスタイメージの前記黒成分以外の色成分に対して圧縮符号化する第二圧縮手段と、前記第二圧縮手段は色成分の圧縮特性に応じた圧縮パラメータを設定するパラメータ設定手段と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明はカラー画像を取り扱う画像形成装置に関し、特に圧縮方式の異なる複数の圧縮手段を持ち、多色で画像を形成する画像形成形成装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータや複写装置、ワードプロセッサ等のOA機器が広く普及しており、これらの機器の画像形成(記録)装置の一種としてインクジェット方式によりディジタル画像記録を行う記録装置が急速に発展、普及している。特にOA機器の高機能化とともに、それらの機器のカラー化が進んでおり、これに伴って様々なカラーインクジェット記録装置が開発されてきている。
一般にインクジェット記録装置は、記録ヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送機構と、これらを制御する制御回路とを具備している。このような記録装置では、インク液滴を吐出させる複数の吐出口を有した記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直行する方向(主走査方向)にシリアル・スキャンさせながらインク吐出を行う一方で、記録ヘッドからのインク吐出がない間に記録紙を記録ヘッドの記録幅に等しい量で間欠的に搬送することにより記録動作を実行する。さらには、カラー記録が可能な記録装置の場合、複数色の記録ヘッドにから吐出されるインク液滴の重ねあわせによりカラー画像を形成する。
インクジェット記録装置において、インクを吐出させる方法としては、吐出口近傍に発熱素子(電気熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することによりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、インクを吐出口から吐出させる方法や、ピエゾ素子等の圧電素子を用い、インクに機械的圧力を付与してインクを吐出する方法が従来より知られている。
このインクジェット記録方法は、記録信号に応じてインクを微少な液滴として吐出口から記録媒体上に吐出することにより文字や図形などの記録を行うものであり、ノンインパクトであるため騒音が少ないこと、ランニング・コストが低いこと、装置が小型化しやすいこと、およびカラー化が比較的容易であること、などの利点を有していることから、コンピュータやワードプロセッサ等と併用され、あるいは単独で使用される複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置において、画像形成(記録)手段として広く用いられている。
従来のインクジェット記録方法においては、インクのにじみのない高発色のカラー画像を得るためにはインク吸収層を有する専用コート紙を使用する必要があったが、近年はインクの改良等によりプリンタや複写機等で大量に使用される普通紙への印字適性を持たせた方法も実用化されている。さらにはOHPシートや布、プラスチック・シート等の様々な記録媒体への対応が望まれており、こうした要求に応えるため、インクの吸収特性が異なる記録媒体(記録メディア)を必要に応じて選択した際に記録媒体の種類に係わりなく最良の記録が可能な記録装置の開発および製品化が進められている。また記録媒体の大きさについても、宣伝広告用のポスタや衣類等の織布では大サイズのものが要求されてきている。このようなインクジェット記録装置は、優れた記録手段として幅広い分野で需要が高まっており、より一層高品位な画像の提供が求められ、また更なる高速化への要求も一段と高まっていると言える。
一般に、カラー・インクジェット記録方法は、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の3色のカラー・インクにブラック(K)を加えた4色のインクを使用してカラー記録を実現する。このようなカラー・インクジェット記録装置においては、キャラクタのみ印字するモノクロ・インクジェット記録装置と異なり、カラー・イメージ画像を記録するにあたっては、発色性や階調性、一様性など、様々な要素が必要となる。
また、インクジェット記録装置では、更に多階調として自然画像をより高品位に形成するため、従来のシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の4色に加えて、インク濃度の低いライトC(LC),ライトM(LM)の2色を加えた6色インクを用いることにより、ハイライト部分の粒状感を軽減したものなどが多く実現されている。
このようなカラー・インクジェット記録装置としてページ単位のページ記述言語方式のカラー多値情報を含む情報を解析してページ単位でプリント出力する所謂ページプリンタがある。ページ記述言語(以下、PDL)とは、ページ上の描画データをオブジェクトと呼ばれる文字や図形やイメージといった描画要素に分割してオブジェクトコード化することで少ないデータ量でプリンタへ画像情報を転送するための言語情報である。ホストコンピュータから画像形成すべき情報をPDLとして送信し、プリンタ側において受信したPDLデータを解釈し、ディスプレイリストと呼ばれる中間データを生成して保持し、この中間データにしたがいレンダリング(ラスタイメージへの変換)を行うことで各種情報から印字解像度に対応したイメージ情報を生成する。PDLにはPostScriptに代表される高度なグラフィックス機能に特徴を持つタイプと、LIPSやPCLに代表される高速に印字できる高速処理機能に特徴を持つタイプのものがある。
このようなカラーPDLインクジェット記録装置は画像形成コントローラと画像形成エンジンで構成される。画像形成コントローラ(図1)は、ホストコンピュータ等との間で画像情報や各種制御情報のやりとりをするためのインタフェースや、入力画像情報に基づく画像形成データの生成などを実現するものであり、画像形成エンジン(図2)は、記録紙の搬送やキャリッジの駆動を行うとともにプリントヘッドを制御して画像を形成するものである。
次に、画像形成コントローラにおけるデータフローについて詳細に説明する。
PDLデータの描画には大きく2つの方法がある。1つはコントーンレンダリングと呼ばれる方式であり、RGB多値データ(多くの場合は各色8bit)でレンダリング処理を実行するもので出力データ形式も同様にRGB多値データとなる。もう1つはハーフトーンレンダリングと呼ばれる方式であり、RGB多値データをエンジン所望のシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の3色のカラー・インクにブラック(K)を加えた色空間に変換したディスプレイリストを生成し、さらにレンダリング処理に先立ってハーフトーン処理を行うものである。ハーフトーンレンダリング方式の出力データ形式は階調変換されたKCMYデータとなる。ディスプレイリスト以前の段階でハーフトーン処理を行うことも可能である。
前者のコントーンレンダリング方式では、レンダリング処理後のラスタイメージに対してKCMY変換およびハーフトーン処理を実行するため、画像処理構成・フローの自由度が高いというメリットがある。一方、後者のハーフトーンレンダリング方式では、ディスプレイリスト生成あるいはレンダリング処理の中で色空間変換やハーフトーン処理を行うため、コントーンレンダリング方式と比較して小さなサイズで各種バッファを構成できるといったメリットがある。
以下、コントーンレンダリング方式での画像形成コントローラ内のデータ処理の流れを示す(図3)。
ホストコンピュータ106より各種PDLデータを受信すると、CPU101においてPDLデータの解析処理を行い(301)、高速なレンダリング処理を行うための中間データ(ディスプレイリスト)に変換する(302)。RAMに割り当てられたディスプレイリストバッファには、通常1ページ分のディスプレイリストが格納される(303)。続いて生成・格納されたディスプレイリストにしたがいRGB各色8bitのラスタイメージへの変換処理を実現する(304)。1ページよりも小さなライン数であるバンド単位のディスプレイリストにしたがいバンドごとのラスタイメージ変換処理を行うものであり、ラスタイメージを構成する各オブジェクトの種類を認識してオブジェクト種を示す属性データを付加して出力する。レンダリング処理結果であるラスタイメージ及び属性ビットはバンドバッファに一時格納(305)された後にそれぞれ非可逆方式および可逆方式を用いて圧縮符号化処理(306)されてページバッファに保持される(307)。プリントに際してページバッファに保持されている圧縮データを読み出して復号化処理(308)して画像処理バッファに一時格納する(309)。そしてRGB多値データに対して属性データを参照しながら色変換309、誤差拡散やディザなどの量子化310行い、ハーフトーンなどの2値展開311を実行して出力解像度のKCMY形式の各色1bitデータを生成する。生成したドットデータはエンジンへ転送される。
ここで属性データとはオブジェクトの種類を示すもので、例えば、文字、細線、図形、中間調画像などのほかに有彩色と無彩色などを識別するよう構成する。後段の画像処理において画素単位に付与された属性ビットを参照しながら適切な色調整やハーフトーン処理を施すことにより最終的なプリント出力の高画質化を実現するものである。
ラスタイメージ、属性データを記憶するための必要なメモリ容量を削減するために、この属性データを利用してラスタイメージの高圧縮率な圧縮と、その圧縮による画像劣化の防止とを両立させる方法が多数提案されている。例えば、特開2001-186356では属性データを利用し、画像劣化の目立たない写真領域は高圧縮率の非可逆方式で符号化し、画像劣化の目立つ文字領域は低圧縮率の可逆方式で行なう方法が述べられている。
特開2001−186356号公報
しかし属性データを利用して圧縮方法を切り替える方法だと、属性データに依存することから属性データ自体のデータ量を削減することが難しくなり、また属性データを判断するためのハードウェアが必要になるためハード規模が大きくなってしまいコストに影響するということがあった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、画像データをメモリに圧縮保持して画像形成するシステムにおいて、色成分毎に最適な画像圧縮形式を選択制御することで、オブジェクト属性などに応じた圧縮方法に比べてハード規模を大きくすることなく高圧縮率な圧縮とその圧縮による画像劣化の防止を両立することを目的とする。
上記課題を解決するために、圧縮方式の異なる複数の圧縮手段を持ち、多色で画像を形成する画像形成装置において、文字、線画等で多く使われる黒色に対して可逆方式の画像圧縮で行い、それ以外の色に対しては非可逆方式の画像圧縮を行うことで実現する。
本発明に係る第1の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
取得した画像データに基づいて記録媒体への画像形成を行なう画像形成装置において、
前記画像データをn色の色空間へ分解する色変換手段と、
前記色変換手段出力であるラスタイメージの黒成分に対して圧縮符号化する第一圧縮手段と、
前記色変換手段出力であるラスタイメージの前記黒成分以外の色成分に対して圧縮符号化する第二圧縮手段と、
前記第二圧縮手段は色成分の圧縮特性に応じた圧縮パラメータを設定するパラメータ設定手段
を有することを特徴とする画像形成装置。
さらに本発明に係る第2の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
前記色変換手段は、RGB信号から4色(CMYK)もしくは6色(CYMKlclm)に変換することを特徴とする画像形成装置。
さらに本発明に係る第3の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
前記第1の圧縮手段は、低圧縮率で高品質な圧縮を行なう可逆式圧縮であることを特徴とする画像形成装置。
さらに本発明に係る第4の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
前記第2の圧縮手段は、高圧縮率で圧縮を行なう非可逆式圧縮であることを特徴とする画像形成装置。
さらに本発明に係る第5の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
取得した画像データに基づいて記録媒体への画像形成を行なう画像形成方法において、
前記画像データをn色の色空間へ分解する色変換工程と、
前記色変換手段出力であるラスタイメージの黒成分に対して圧縮符号化する第一圧縮工程と、
前記色変換手段出力であるラスタイメージの前記黒成分以外の色成分に対して圧縮符号化する第二圧縮工程と、
前記第二圧縮手段は色成分の圧縮特性に応じた圧縮パラメータを設定するパラメータ設定工程
を有することを特徴とする画像形成方法。
さらに本発明に係る第6の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
前記色変換工程は、RGB信号から4色(CMYK)もしくは6色(CYMKlclm)に変換することを特徴とする画像形成方法。
さらに本発明に係る第7の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
前記第1の圧縮工程は、低圧縮率で高品質な圧縮を行なう可逆式圧縮であることを特徴とする画像形成方法。
さらに本発明に係る第8の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
前記第2の圧縮工程は、高圧縮率で圧縮を行なう非可逆式圧縮であることを特徴とする画像形成方法。
さらに本発明に係る第9の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
熱エネルギーを用いてインクに状態変化を生起させることによりインク滴を吐出して各画素にドットを形成することにより画像を形成する手段を有することを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
さらに本発明に係る第10の発明による画像形成装置は以下の構成からなる。
圧力発生素子を作動させることによりインク滴を吐出して各画素にドットを形成することにより画像を形成する手段を有することを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
画像データをメモリに圧縮保持して画像形成するシステムにおいて、色成分毎に最適な画像圧縮形式を選択制御することで、オブジェクト属性などに応じた圧縮方法に比べてハード規模を大きくすることなく高圧縮率な圧縮とその圧縮による画像劣化の防止を両立することができる。
(実施例1)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施例を詳細に説明する。
図1および図2はそれぞれ本発明に係る画像形成装置のコントローラ部およびエンジン部の概略構成を示すブロック図である。
まずコントローラ部の機能および概略動作について説明する。CPU101はUSBインタフェース104あるいはIEEE1394インタフェース105を介してホストコンピュータ106,107に接続されており、制御プログラムを格納したROM108や更新可能な制御プログラムや処理プログラムや各種定数データなどを格納したEEPROM110、及びホストコンピュータ106から受信したコマンド信号や画像情報を格納するためのRAM108にアクセスし、これらのメモリに格納された情報に基づいて記録動作を制御する。操作パネル112のキーから入力される指示情報は操作パネルインタフェース111を介してCPU101に伝達され、またCPU101からの命令により同様に操作パネルインタフェース111を介して操作パネル112のLED点灯やLCD表示が制御される。拡張インタフェース115はLANコントローラやHDDなどの拡張カードを接続することにより機能拡張を行うためのインタフェースである。
レンダリングブロック115は、CPU101によって生成された中間データ(ディスプレイリスト)を解釈してラスタイメージ及び各画素に対応する属性ビットを作成する。非可逆圧縮/伸長ブロック116はラスタイメージを非可逆方式(例えばJPEGなど)で符号化、複合化するものである。可逆圧縮/伸長ブロック117は属性ビットを可逆方式(例えばJBIGなど)で符号化、復号化するものである。画像処理部113は属性ビットに基づいて文字や図形といったオブジェクト種類にしたがい最適な画像処理を施してエンジン仕様に適合した各インク色の画像形成データを生成し、エンジン(図外)へ出力される。またコントローラとエンジンの間の各種コマンドやステータス情報の送受信は同様に画像データ処理ブロック113を介して行われる。
次にエンジン部の機能および動作概要について説明する。エンジン部はバンドメモリ制御ブロック212を介してコントローラ(図外)と接続されている。バンドメモリ制御部212は、プリントヘッドのデータ形式に変換し、ヘッドデータ生成部215はマルチパス、つなぎすじ等を考慮してヘッドに送るデータを生成する。CPU201は制御プログラムを格納したROM203や更新可能な制御プログラムや処理プログラムや各種定数データなどを格納したEEPROM204、及びコントローラ(図外)から受信したコマンド信号や画像情報を格納するためのRAM202にアクセスし、これらのメモリに格納された情報に基づいて記録動作を制御する。出力ポート205及びキャリッジモータ制御回路207を介してキャリッジモータ209を動作させることによりキャリッジ211を移動させ、また、出力ポート205及び紙送りモータ制御回路206を介して紙送り紙送りモータ208を動作させることにより搬送ローラなどの紙搬送機構210を動作させる。さらにCPU201は、RAM202に格納されている各種情報に基づきバンドメモリ制御ブロック212やヘッドデータ生成ブロック215やプリントヘッド制御ブロック214を制御してプリントヘッド215を駆動することにより記録媒体上に所望の画像を記録することができる。
また、図外の電源回路からは、CPUや各種制御回路を動作させるためのロジック駆動電圧Vcc(たとえば3.3V)、各種モータ駆動電圧Vm(たとえば24V)、記録ヘッドを駆動させるためのヒート電圧Vh(たとえば12V)、等が出力される。
図5は本発明に係る画像形成装置の構成を示したものである。
501は記録ヘッドであり、ブラック(Bk)・シアン(Cy)・マゼンタ(Mg)・イエロー(Ye)、ライトシアン(light cy)、ライトマゼンダ(light mg)の6色のカラーインクがそれぞれ封入されたインクタンクと、それぞれに対応した独立した6つのヘッドからなるマルチヘッドにより構成されている。各色のノズル数は16ノズルである。502は記録ヘッド501を支持し、記録とともにこれらを移動させるキャリッジである。キャリッジはX方向へステー506を用いて移動することが可能である。キャリッジ502は非記録状態などの待機時には図のホーム・ポジション位置HPにある。503は紙送りローラであり、記録紙504を抑えながら回転し、記録紙504をY方向に随時送っていく。また505は給紙ローラであり、記録紙504の給紙を行うとともに、紙送りローラ503及び補助ローラと同様に記録紙504を抑える役割を果たす。ここで、記録ヘッド501は、Bk・Cy・Mg・Ye・light cy・light mgの6色について、それぞれ紙送り方向に配置された1024個のノズルをそれぞれ有している。
次に図4において本発明に係るPDL処理及び画像処理について詳細に説明する。
ホストコンピュータ106より各種PDLデータを受信すると、CPU101においてPDLデータの解析処理を行い(401)、高速なレンダリング処理を行うための中間データ(ディスプレイリスト)に変換する(402)。RAMに割り当てられたディスプレイリストバッファには、通常1ページ分のディスプレイリストが格納される(403)。続いて生成・格納されたディスプレイリストにしたがいRGB各色8bitのラスタイメージへの変換処理を実現する(404)。1ページよりも小さなライン数であるバンド単位のディスプレイリストにしたがいバンドごとのラスタイメージ変換処理を行うものであり、ラスタイメージを構成する各オブジェクトの種類を認識してオブジェクト種を示す属性データを付加して出力する。レンダリング処理結果であるラスタイメージ及び属性ビットはバンドバッファに一時格納(405)されて、色変換406を行いRGB多値データからCYMKlclmの6色の多値データに変換され、誤差拡散、ディザなどで量子化407される。その後黒(K)に対しては圧縮1(JBIGなどの可逆方式)408で圧縮を行い、それ以外の色(CMYlclm)に対しては圧縮2(JPEGなどの非可逆圧縮方式)で圧縮されてページバッファに保持する。
プリントに際してページバッファに保持されている圧縮データを読み出して、黒(K)に対しては伸長1(可逆方式)410で伸長を行い、それ以外の色(CMYlclm)に対して伸長2(非可逆圧縮方式)で伸長して、ハーフトーンなどの2値展開311を実行して出力解像度のKCMY形式の各色1bitデータを生成する。生成したドットデータはエンジン(図外)へ転送される。
また本発明において特徴的な、色成分によって圧縮方式を切り替える方法について図6を参照しながら詳細に説明する。
レンダリングされたRGB多値データをバンドバッファから読み出し(S601)、RGB多値データからCYMKlclmの6色の多値データに変換を行い(S602)、誤差拡散、ディザなどで量子化される(S603)。その後圧縮しページバッファへ格納する前に黒(K)かどうかをまず判断する(S604)。黒ならば、文字、線画等の濃度変化の大きい部分でのモスキートノイズを抑えるためにも画像劣化のない可逆圧縮を行う(S608)。もし黒でないならば、次に淡色(lc、lm)かどうかを判断する(S605)。もし淡色ならば、比較的画像劣化が目立たないという淡色の特性から高圧縮率のパラメータ(例えばJPEGのQパラメータを高圧縮率なものに変えるなど)による非可逆圧縮を行う(S606)。もし淡色でなければ(CMY)、非可逆圧縮方式でも圧縮率の低いパラメータ(例えばJPEGのQパラメータを低圧縮率なものに変えるなど)を使って非可逆圧縮を行い画像劣化を目立たなくする(S607)。圧縮した後は、ページバッファ内の所定の位置に書き込まれる(S609)。そして量子化した多値データ全色に対して行ったあとに(S710)、ハーフトーン処理等で2値展開されてエンジンへ転送される。
なお本実施例では、色変換、量子化した後の多値データに対して圧縮をおこなう方法を述べたが、2値展開して1bitデータに対して圧縮を行う方法でも同様の効果を発揮することは明らかである。
(実施例2)
上述した第1の実施形態では、6色に色変換を行ったあとに色成分毎に圧縮方法を切り替える方法を述べたが、この装置構成に限られるものではなく、例えばローコストプリンタなどの4色で印字を行う画像形成装置に関してとられても良い。以下その具体的な方法について説明する。
図8は本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の構成を示したものである。
801は記録ヘッドであり、ブラック(Bk)・シアン(Cy)・マゼンタ(Mg)・イエロー(Ye)の4色のカラーインクがそれぞれ封入されたインクタンクと、それぞれに対応した独立した4つのヘッドからなるマルチヘッドにより構成されている。各色のノズル数は16ノズルである。802は記録ヘッド801を支持し、記録とともにこれらを移動させるキャリッジである。キャリッジはX方向へステー806を用いて移動することが可能である。キャリッジ802は非記録状態などの待機時には図のホーム・ポジション位置HPにある。803は紙送りローラであり、記録紙804を抑えながら回転し、記録紙804をY方向に随時送っていく。また805は給紙ローラであり、記録紙804の給紙を行うとともに、紙送りローラ803及び補助ローラと同様に記録紙804を抑える役割を果たす。ここで、記録ヘッド801は、Bk・Cy・Mg・Yeの4色について、それぞれ紙送り方向に配置された1024個のノズルをそれぞれ有している。
次に図9において本発明の第2の実施例に係るPDL処理及び画像処理について詳細に説明する。
ホストコンピュータ106より各種PDLデータを受信すると、CPU101においてPDLデータの解析処理を行い(901)、高速なレンダリング処理を行うための中間データ(ディスプレイリスト)に変換する(902)。RAMに割り当てられたディスプレイリストバッファには、通常1ページ分のディスプレイリストが格納される(903)。続いて生成・格納されたディスプレイリストにしたがいRGB各色8bitのラスタイメージへの変換処理を実現する(904)。1ページよりも小さなライン数であるバンド単位のディスプレイリストにしたがいバンドごとのラスタイメージ変換処理を行うものであり、ラスタイメージを構成する各オブジェクトの種類を認識してオブジェクト種を示す属性データを付加して出力する。レンダリング処理結果であるラスタイメージ及び属性ビットはバンドバッファに一時格納(905)されて、色変換906を行いRGB多値データからCYMKの4色の多値データに変換され、誤差拡散、ディザなどで量子化907される。その後黒(K)に対しては圧縮1(可逆方式)908で圧縮を行い、それ以外の色(MYK)に対しては圧縮2(非可逆圧縮方式)で圧縮されてページバッファに保持する。
プリントに際してページバッファに保持されている圧縮データを読み出して、黒(K)に対しては伸長1(JBIGなどの可逆方式)910で伸長を行い、それ以外の色(MYK)に対して伸長2(JPEGなどの非可逆圧縮方式)で伸長して、ハーフトーンなどの2値展開311を実行して出力解像度のKCMY形式の各色1bitデータを生成する。生成したドットデータはエンジン(図外)へ転送される。
また本発明の第2の実施例において特徴的な、色成分によって圧縮方式を切り替える方法について図7を参照しながら詳細に説明する。
レンダリングされたRGB多値データをバンドバッファから読み出し(S701)、RGB多値データからCMYKの4色の多値データに色変換を行い(S702)、誤差拡散、ディザなどで量子化される(S703)。その後圧縮しページバッファへ格納する前に黒(K)かどうかをまず判断する(S704)。黒ならば、文字、線画等の濃度変化の大きい部分でのモスキートノイズを抑えるために画像劣化のない可逆圧縮を行う(S708)。もし黒でないならば、次に黄色(Y)かどうかを判断する(S705)。黄色は人間にとって目につきにくいという特性があるため、黄色と判断されたときには、高圧縮率のパラメータ(例えばJPEGのQパラメータを高圧縮率なものに変えるなど)による非可逆圧縮を行う(S706)。もし黄色でなければ(CM)、非可逆圧縮方式でも圧縮率の低いパラメータ(例えばJPEGのQパラメータを低圧縮率なものに変えるなど)を使って非可逆圧縮を行い、画像劣化を目立たなくする(S707)。そして圧縮した後は、ページバッファ内の所定の位置に書き込まれる(S709)。そして量子化した多値データ全色に対して行ったあとに(S710)、ハーフトーン処理等で2値展開されてエンジンへ転送される。
なお本発明のプリント装置は記録ヘッドの動作原理や構成により制限されるものではない。すなわち、記録ヘッドは、吐出口近傍に発熱素子(電気/熱エネルギー変換素子)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することによりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、インクを吐出口から吐出させるサーマル方式であってもよいし、ピエゾ素子等の電気/圧力変換手段を用い、インクに機械的圧力を付与してインクを吐出させるピエゾ方式であってもよい。
本発明に係る画像形成装置のコントローラ部の一例を示すブロック図である。 本発明に係る画像形成装置のエンジン部の一例を示すブロック図である。 コントーンレンダリング方式での画像形成コントローラ内のデータ処理の流れを示す図である。 本発明に係るPDL処理及び画像処理の一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示したものである。 本発明に係る色成分によって圧縮方式を切り替える方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る色成分によって圧縮方式を切り替える方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の構成を示したものである。 本発明の第2の実施例に係るPDL処理及び画像処理の一例を示す図である。

Claims (10)

  1. 取得した画像データに基づいて記録媒体への画像形成を行なう画像形成装置において、
    前記画像データをn色の色空間へ分解する色変換手段と、
    前記色変換手段出力であるラスタイメージの黒成分に対して圧縮符号化する第一圧縮手段と、
    前記色変換手段出力であるラスタイメージの前記黒成分以外の色成分に対して圧縮符号化する第二圧縮手段と、
    前記第二圧縮手段は色成分の圧縮特性に応じた圧縮パラメータを設定するパラメータ設定手段
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記色変換手段は、RGB信号から4色(CMYK)もしくは6色(CYMKlclm)に変換することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の圧縮手段は、低圧縮率で高品質な圧縮を行なう可逆式圧縮であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の圧縮手段は、高圧縮率で圧縮を行なう非可逆式圧縮であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 取得した画像データに基づいて記録媒体への画像形成を行なう画像形成方法において、
    前記画像データをn色の色空間へ分解する色変換工程と、
    前記色変換手段出力であるラスタイメージの黒成分に対して圧縮符号化する第一圧縮工程と、
    前記色変換手段出力であるラスタイメージの前記黒成分以外の色成分に対して圧縮符号化する第二圧縮工程と、
    前記第二圧縮手段は色成分の圧縮特性に応じた圧縮パラメータを設定するパラメータ設定工程
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記色変換工程は、RGB信号から4色(CMYK)もしくは6色(CYMKlclm)に変換することを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
  7. 前記第1の圧縮工程は、低圧縮率で高品質な圧縮を行なう可逆式圧縮であることを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
  8. 前記第2の圧縮工程は、高圧縮率で圧縮を行なう非可逆式圧縮であることを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
  9. 熱エネルギーを用いてインクに状態変化を生起させることによりインク滴を吐出して各画素にドットを形成することにより画像を形成する手段を有することを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
  10. 圧力発生素子を作動させることによりインク滴を吐出して各画素にドットを形成することにより画像を形成する手段を有することを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
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