JP2007153266A - インホイールモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体に対してホイール14を回転可能に支持するハブユニット4の非回転部7に固定されるステータ8と、ハブユニット4の回転部5に固定されてステータ8の外周側に配設されるアウタロータ18と、アウタロータ18に固定されたブレーキディスク12とから構成する。
【選択図】 図1
Description
具体的には、上記ロータ(21)には回転部材(20)が接続されており、ロータ(21)の回転駆動力は回転部材(20)に伝達されるように構成されている。回転部材(20)は、ハブベアリング(1)側に形成された軸部(3)と、上記軸部(3)とは反対側に形成された大径部とを有しており、このうち軸部(3)は減速機として機能する遊星歯車機構(2)を介してハブベアリング(1)に接続されている。そして、大径部は車両のブレーキディスクとして機能するよう構成されている。
例えば、上記特許文献1の技術ではハブベアリング1(特に、ハブ輪5,51,58,74)や遊星歯車機構(遊星減速機2,53,60,64,68,71)を専用に設計、製造する必要がある。
また、このステータブラケット108には、ホイール114の内側に位置しハブユニット104の回転軸心L1と同軸に形成されたステータ117が固定される。また、上記ハブユニット104の回転部(インナハブ)105にアウタロータブラケット113が取り付けられ、このアウタロータブラケット113にステータ117の外周を覆うような筒状のアウタロータ118が取り付けられる。
つまり、ハブユニット104には、ブレーキディスク112,アウタロータブラケット113,ホイール114が上記の順に取り付けられている。また、ステータブラケット108は図示しないナックルとハブユニット104との既存の締結個所を利用して共締めされる。
このような構成により、例えばインホイールモータを備えない一般的なサスペンション構造の部品が流用可能となり、インホイールモータ用の車両と、通常のエンジン駆動の車両とで部品の共用化を図ることができ、コスト低減を図ることができる。
また、該アウタロータと該ブレーキディスクとがボルトにより締結されて一体化されるのが好ましい(請求項2)。
また、該ハブユニットは、該ホイールの取り付け面に対向する鍔部を有し、該アウタロータは、該ハブユニットの鍔部と該ホイールの取り付け面との間に配設されるアウタロータ取り付け部と、該アウタロータ取り付け部から該ステータを覆うように延在して形成される筒状の壁部と、該壁部から径方向に伸びて形成されてブレーキディスクが取り付けられるブレーキディスク取り付け部とを有するのが好ましい(請求項4)。
本実施形態ではインホイールモータを自動車の前輪に適用した場合について説明する。なお、後輪側についてもインホイールモータ及び車体側のモータ取り付け部は前輪側と同様に構成されている。
また、ナックル3にはナックル孔3aが形成され、このナックル孔3aにハブベアリング(又はハブユニット)4が挿通されている。ハブベアリング4は、主にインナハブ5(回転部)と、ベアリング6と、アウタレース又はアウタハブ(非回転部)7とを備えて構成され、インナハブ5の外周側にベアリング6を介してアウタハブ7が回転可能に支持されている。
すなわち、ステータ8にはアウタハブ7が挿通可能な穴が形成され、図1に示すように、この穴の縁部がアウタハブ7のフランジ7aと重合するように構成されている。また、ステータ8にも、フランジ7aに形成された上記ボルト孔と対応する位置にボルト孔(図示省略)が形成されており、各ボルト孔にボルト9(図2参照)を挿通し、ナックル3、ステータ8、アウタハブ7の順で締結することにより、これらナックル3、ステータ8、アウタハブ7が固定されるようになっている。
この鍔部5bには、ベアリング6の回転軸心L1を中心に、上記回転軸心L1と平行な複数のスタッドボルト(ホイールボルト)11が等位相で配設されており、また、各スタッドボルト11は先端が車両外方を向いて鍔部5bに固定されている。
また、アウタロータ18の取り付け基部18bには上記スタッドボルト11と対応する位置に第1ボルト孔(図示省略)が複数形成されており、鍔部5bにアウタロータ18を取り付けた後、ホイール14の取り付け面が上記の取り付け基部18bに重合され、図示しないナットをスタッドボルト11に螺合させることにより、ホイール14がアウタロータ18を介してインナハブ5に締結される
なお、このときアウタロータ18とインナハブ5とは、ホイール14の取り付けに先立って、上記スタッドボルト11とは別のボルト(図示省略)により締結されるようになっており、ホイール14の交換時等にスタッドボルト11とナットとの螺合を解除したときに不用意にインナハブ5からアウタロータ18が脱落しないように配慮されている。
そして、図2に示すように、ナックル3にはブレーキキャリパ取り付け部3cが形成され、このブレーキキャリパ取り付け部3cにブレーキキャリパ16がボルト3dにより取り付けられるようになっている。
次に、モータの内部について説明すると、ステータ8内には周方向に多数のコイル(図示省略)が列設され、アウタロータ18内には同じく周方向に多数のマグネット(図示省略)が列設されている。
次に、本実施形態にかかるインホイールモータを設けるためにサスペンション側に施した変更点、及びインホイールモータ周辺の各部材の配置状態について説明する。
したがって、ステータ8やアウタロータ18を固定する専用の取付個所をサスペンション側に設ける必要がなくなり、一般的な車輌のサスペンション構造の部品を仕様変更せずにそのまま流用した上で、ステータ8とブレーキディスク12を固定したアウタロータ18とを追加するだけでインホイールモータを設置でき、結果としてサスペンション部品の共用化により製造コストを抑制することができる。
また、このような構成によりアウタロータの外径が大型化するような事態を回避することができ、一般的なサイズのホイール(例えば14〜17インチ)にもインホイールモータを適用することができるようになる。
また、アウタロータ18とブレーキディスク12とをボルト18aにより締結しているので、ブレーキディスク12を容易に交換することが出来る。すなわち、ブレーキディスク12は徐々に磨耗するため、交換が必要となる場合があるが、この場合、ボルト18aを緩めてアウタロータ18から取り外し、新しいブレーキディスクを再び締結すればよい。したがって、インホイールモータの主要部であるアウタロータ18を交換する必要がないので維持コストの低減を図ることが出来る。
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えばアウタロータ18の一部を拡径させてブレーキディスクとして機能させてもよい。
2 ロアアーム
3 ナックル
3a ナックル孔
3b ハブ取付部
4 ハブベアリング(ハブユニット)
5a 穴部
5b 鍔部(ハブ部)
5 インナハブ(回転部)
6 ベアリング
7 アウタレース又はアウタハブ(非回転部)
7a フランジ部
8 ステータ(固定子)
9 ボルト
11 スタッドボルト(ホイールボルト)
12 ブレーキディスク
14 ホイール
18 ロータ又はアウタロータ(回転子)
18a ボルト
18b 取り付け基部
18c 壁部
18d ブレーキディスク取り付け部
L1 回転軸心
Claims (5)
- 車体に対してホイールを回転可能に支持するハブユニットの非回転部に固定されるステータと、
該ハブユニットの回転部に固定されて該ステータの外周側に配設されるアウタロータと、
該アウタロータに固定されたブレーキディスクとからなる
ことを特徴とする、インホイールモータ。 - 該アウタロータと該ブレーキディスクとがボルトにより締結されて一体化されている
ことを特徴とする、請求項1記載のインホイールモータ。 - 該ホイールは該回転部に突設されたハブボルトにより該ハブユニットに締結されるとともに、該アウタロータは該ハブユニットの該回転部に対して該ハブボルトとは異なるボルトにより固定されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のインホイールモータ。 - 該ハブユニットは、該ホイールの取り付け面に対向する鍔部を有し、
該アウタロータは、該ハブユニットの鍔部に重合されて該アウタロータを該ハブユニットに取り付ける取り付け基部と、該取り付け基部から該ステータを覆うように延在して内部にロータ本体を有する筒状の壁部と、該壁部から径方向に伸びて形成されてブレーキディスクが取り付けられるブレーキディスク取り付け部とを有する
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のインホイールモータ。 - 該ステータ,該アウタロータ及び該ブレーキディスクが、いずれも該ホイールの内側に位置するよう構成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載のインホイールモータ。
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