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JP2007148999A - 携帯機器、icカード機能ロック制御プログラム、およびicカード機能ロック制御方法 - Google Patents

携帯機器、icカード機能ロック制御プログラム、およびicカード機能ロック制御方法 Download PDF

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JP2007148999A JP2005345778A JP2005345778A JP2007148999A JP 2007148999 A JP2007148999 A JP 2007148999A JP 2005345778 A JP2005345778 A JP 2005345778A JP 2005345778 A JP2005345778 A JP 2005345778A JP 2007148999 A JP2007148999 A JP 2007148999A
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Abstract

【課題】
本発明は、ICカード機能が組み込まれた携帯機器等に関し、ICカード機能の安全性を高める。
【解決手段】
ICカード機能を、ユーザ操作により、ICカード機能が停止したロック状態と、ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、ロック切替操作子の操作による、ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、ICカード機能を自動でロック状態に戻すオートロック処理部とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ICカード機能が組み込まれた携帯機器、ICカード機能が組み込まれた携帯機器内で実行され、その携帯機器に組み込まれたICカード機能の有効、無効を制御するICカード機能ロック制御プログラム、および、携帯機器に組み込まれたICカード機能のロックおよびロック解除を制御するICカード機能ロック制御方法に関する。
近年、ICチップが埋め込まれたICカードが多用されてきている。このICカードは、このICカードに埋め込まれたICチップとの間で近距離無線通信を行なう機器に近づくと、その機器との間で無線通信を行い、所期の作用、例えば課金処理等を行なうようになっている。さらに、最近では、このICカードの機能が組み込まれた、携帯電話機等の携帯機器が登場してきている。
ICカードが多用されるようになってくるに従い、如何にしてICカードの不正使用防止を図るかという、安全性の問題が浮上してきている。
このICカードの安全性を向上させるための提案として、特許文献1には、使用開始日から所定日数のみ使用可能とし、その後は機能しなくなるように構成したICカードが提案されている。また、特許文献2には、ICカードをICカードリーダライタに挿入して認証処理を行なった後、一定時間のみそのICカードを用いた処理を可能とする技術が提案されている。
さらに、特許文献3には、携帯電話機の留守録機能に関し、留守録機能を時間的なスケジュールで有効、無効に切り替える技術が提案されている。
さらに、特許文献4には、ICカードに有効な時間帯を設けることが提案されている。
特開2000−311223号公報 特開2003−208585号公報 特開2000−184055号公報 特開2000−99603号公報
特許文献1に開示された、使用開始日から所定日数のみ使用可能とする提案は、使用開始日から所定日数経過するまでの間の1つの期間のみ使用可能とするものであり、その期間内では安全性は図られず、使用可能な期間を短縮すると、短期間で使用不能となり不都合である。
また、特許文献2に開示された認証処理が行なわれた後の一定時間のみ使用可能とする技術は、ICカードをICカードリーダライタに挿入していることを前提としたものであり、持ち歩くことを前提とした携帯機器に組み込まれたICカード機能については適合しない。
さらに、特許文献3の留守録機能を時間的なスケジュールで有効、無効にする技術を応用してICカード機能を時間的なスケジュールで有効、無効にすること、あるいは特許文献4のように有効な時間帯を設けることが考えられるが、この機能の場合、ユーザが意識せずにあるいは忘れていて、ロックが解除されることが生じるため、この機能のみでは十分な安全性が図られない。
本発明は、上記事情に鑑み、ICカード機能の安全性が高められた携帯機器、携帯機器内で実行されてICカード機能の安全性を高めるICカード機能ロック制御プログラム、および、携帯機器に組み込まれたICカード機能の安全性を高めるICカード機能ロック制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の携帯機器は、近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれた携帯機器において、
ICカード機能を、ユーザ操作により、ICカード機能が停止したロック状態と、ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、
ロック切替操作子の操作による、ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、
タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、ICカード機能を自動でロック状態に戻すオートロック処理部とを備えたことを特徴とする。
本発明の携帯機器は、ロック切替操作子を備え、そのロック切替操作子の操作子によりICカード機能をロック解除状態に移行させる都度、所定の閾値時間経過後にロック状態に戻るため、携行して移動している途中で、何度も繰り返し必要な都度ロックを解除することができ、再びロックするのを忘れていても自動的にロックされるため、利便性を保ちつつ高度な安全性が確保される。
ここで、本発明の携帯機器において、上記閾値時間をユーザ操作により設定する閾値設定部を備えることが好ましい。
そのユーザの使い方により、必要最小限の閾値時間を設定できるようにしておくことにより、利便性を損わずに安全性を一層高めることができる。
また、本発明の携帯機器において、この携帯機器の電源をオン、オフする電源スイッチを備え、
上記オートロック処理部は、ロック切替操作子の操作によりICカードの機能のロックが解除された後、タイマによる計測時間が閾値時間に達する前に、この携帯機器の電源がオフされたときは、ICカード機能を、電源オフの時点でロック状態に戻すものであることが好ましい。
電源オフの状態でもロック状態とロック解除状態を切り替えようとすると、電源オフの状態でも、その切り替えのための回路部分に電力を供給しつづける必要があるためデメリットが大きい。これを避けるには、電源オフの時点で切り替えるか、電源が再びオンになった時点で切り替えることになる。
ここで、オートロック処理部は、閾値時間経過すると自動的にロック状態に移行させるものであり、電源がオフされたときは閾値時間に達していなくてもその時点でロック状態に移行させることが好ましい。
また、本発明の携帯機器において、現在時刻を認識する時計部と、
ロック状態にあるICカード機能のロック解除状態への移行と、ロック解除状態にあるICカード機能のロック状態への移行との双方を時間的なスケジュールで行なうスケジュール管理部とを、さらに備えることが好ましい。
このスケジュール管理部を備えると、例えば毎日同じ時刻にICカード機能を使用する場合などに、ロック解除操作をもなくすことができ、利便性がさらに向上する。
ここで、上記スケジュール管理部は、ロック状態にあるICカード機能をロック解除状態へ移行させたときにオートロック処理部の機能を停止させるとともに、ロック解除状態にあるICカード機能をロック状態へ移行させたときにオートロック処理部の機能を復活させるものであることが好ましい。
こうすることにより、スケジュール管理部とオートロック処理部との間の処理の競合を避けることができる。
また、上記スケジュール管理部は、ロック状態にあるICカード機能をロック解除状態へ移行させる第1の時刻に達したときにICカード機能が既にロック解除状態にあったときは、ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる第2の時刻に達しても、該第2の時刻における、ロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を、引き続き維持させるものであることが好ましく、またこれと同様に、上記スケジュール管理部は、ロック状態にあるICカード機能をロック解除状態へと移行させた後、ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前に、ロック切替操作子が1回以上操作されたときは、ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達しても、その時刻におけるロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を引き続き維持させるものであることが好ましい。
スケジュール管理部は、常に時間的なスケジュールでロック解除およびロックを行なうものであり、ユーザ操作があったときは、ユーザ操作の方を優先させることが好ましい。
さらに、本発明の携帯機器が、この携帯機器の電源をオン、オフする電源スイッチを備え、
上記スケジュール管理部は、ロック状態にあるICカード機能をロック解除状態へと移行させた後、ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、ICカード機能を、この携帯機器の電源が再びオンされた時点およびロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達した時点のうちの遅い方の時点で、ロック状態へ移行させるものであることが好ましい。
スケジュール管理部の場合は、ロック解除の時刻に達した後、次のロック状態に移行させるまでの時間帯はロック解除状態にあることが期待されており、したがって、途中で電源がオフされたときは、上記の、いずれか遅い方の時点で、ロック状態へ移行させることが好ましい。
また、上記本発明のICカード機能ロック制御プログラムは、近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれた携帯機器内で実行され、その携帯機器を、
ICカード機能を、ユーザ操作により、ICカード機能が停止したロック状態と、ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、
ロック切替操作子の操作による、ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、
タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、ICカード機能を自動でロック状態に戻すオートロック処理部とを備えた携帯機器として動作させることを特徴とする。
さらに、本発明のICカード機能ロック制御方法は、近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれ、そのICカード機能を、ユーザ操作により、ICカード機能が停止したロック状態と、ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子を備えた携帯機器における、ICカード機能のロックおよびロック解除を制御するICカード機能ロック制御方法であって、
ロック切替操作子の操作による、ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測する計時ステップと、
計時ステップによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、ICカード機能を自動でロック状態に戻すオートロックステップとを有することを特徴とする。
尚、本発明のICカード機能ロック制御プログラムおよびICカード機能ロック制御方法については、ここでは基本的な形態のみを示したが、それらのプログラムおよび制御方法には、本発明の携帯機器の各種態様に対応する各種の態様が全て含まれる。
以上説明したとおり、本発明によれば、利便性を保ちつつ安全性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての携帯端末装置の内面側を示す外観斜視図、図2は、図1に示す携帯端末装置と同一の携帯端末装置の背面側を示す外観斜視図である。
この携帯端末装置10は、互いに開閉する上部筐体20と下部筐体30とで構成されており、上部筐体20の内面側には、図1に示すように、画像を表示するための、透明なアクリル板等の窓材で覆われた大面積のメイン画面表示窓21や、内部に小型のスピーカが配備され耳に宛がわれて音声を出力する送話口22が配備され、また、上部筐体20の背面側には、図2に示すように、時刻やその他の画像を表示するための、小面積のサブ画面表示窓23が配備されている。このサブ画面表示窓23も透明なアクリル板等の窓材で覆われている。
また、下部筐体30には、図1に示すように、その内面側に、多数の操作ボタン31、内部に小型のマイクロホンが配備され、ユーザの声をそのマイクロホンに伝える受話口32、および内部に、耳から離していても聞き取れるだけの音量の音声を出力するスピーカが配備された発音口33が備えられており、また、下部筐体30の背面側には、図2に示すように、アンテナ34や内部の電池室に装填された電池を覆う電池蓋35が備えられている。また、下部筐体30の側面にも操作ボタン36が配置されている。
この図1,図2に示す携帯端末装置10には、ICカード用のICチップ(RFID)が搭載されており、この携帯端末装置10は、本来の機能としての電話の送受話や電子メールの機能を有するほか、ICカードとしての機能を有する。
図3は、図1、図2に外観を示す携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。
この図3には、アンテナ34、無線送受信部41、制御部42、メモリ43、インターフェイス44、スピーカ45、マイクロホン46、表示画面47、入力操作部48、およびICカード49が示されている。
無線送受信部41は、制御部42から受け取った信号をアンテナ34を使って無線で送信したり、アンテナ34を使って無線信号を受信して受信した信号を制御部42に送る役割を担っている回路ブロックである。また、制御部42は、プログラムの実行により、この携帯端末装置全体の動きの制御や各種の演算処理を担うブロックである。メモリ43は、この携帯端末装置の動作に必要な各種の値やプログラムを記憶しておくメモリである。この図3には、後に説明するICカード機能のロック、ロック解除に必要な要素として、(a)ICカードロック解除タイマを実現するタイマプログラム、(b)ICカードロック解除タイマで計測された時間と比較される閾値時間、(c)ICカードを時間的なスケジュールでブロックおよびロック解除を行なうための、時間的なスケジュール、(d)ICカードのロックおよびロック解除を制御するための、ICカードロック制御プログラム、(e)ICカード自動ロックが有効(ON)であるか無効(OFF)であるかを示すICカード自動ロックON/OFFフラグおよび(f)ICカード自動ロック状態を記憶しておくためのICカード自動ロック状態記憶フラグが示されている。これらについての詳細は後述する。尚、(b)の閾値時間と(c)のスケジュールと(e)のICカード自動ロックON/OFFフラグは、後述する入力操作部48の操作により変更することができる。
インターフェイス44は、制御部42と、スピーカ45、マイクロホン46、表示画面47、入力操作部48、およびICカード49との間の信号のやりとりを仲介している。
スピーカ45は、制御部42からインターフェイス44を介して送られてきた音声信号を音声として出力するものであり、マイクロホン46はユーザの話し声をピックアップして、インターフェイス44を介して制御部42に送るものである。電話の送受話は、これらのスピーカ45やマイクロホン46を使って行なわれる。
表示画面47は、ここでは1つのブロックで示されているが、図1に示すメイン画面表示窓21から視認されるメイン画面と、図2に示すサブ画面表示窓23から視認されるサブ画面との総称である。この表示画面47上には入力されたメール文章や、受信メールや、その他各種の情報が表示される。入力操作部48は、図1に示す多数の操作ボタン31や、図1、図2に示す操作ボタン36の総称である。この入力操作部48では、ユーザにより、メール文章やその他各種の指示が入力操作される。
また、ICカード49は、必ずしもカード形状とは関係ないが、ICカードとしての機能を実現するブロックである。このICカード49には、この携帯端末装置の電源がオフの状態においても電力が供給されており、このため、このICカード49は、この携帯端末装置の電源がオフの状態においても作用する。ただし、このICカードの機能を停止させる(ロックする)ことや機能停止状態(ロック状態)にあるICカードの機能を有効にする(ロック解除する)ことは、制御部42の指示に基づいて行なわれるため、この携帯端末装置の電源がオンのときにのみ可能となっている。
尚、この携帯端末装置は、着脱自在な電池パックが装着され、その装備された電池パックから電力供給を受けて動作するように構成されている。このため、例えばこの携帯端末装置を落下したりしたときに電池パックが外れるとICカード49にも電力が供給されなくなる。このときには、このICカード49は自動的にロック状態となるように構成されている。
以下では、ICカード49の状態を、ロック状態とロック解除状態との間で変更する動作に絞って説明を続ける。
図4は、図3に示すメモリ43に格納され、制御部42で実行されるICカードロック制御プログラムの一部であるICカード自動ロックプログラムを示すフローチャートである。
図3に示す入力操作部48を使ってICカードのロックを解除するためのロック切替操作を行ない、かつ、その時点でICカード自動ロックが有効になっている(図3に示すメモリ43中の(e)ICカード自動ロックON/OFFフラグがONになっている)と、この図4に示すICカード自動ロックプログラムの実行が開始される。
ここでは先ず、ICカード49(図3参照)のロックが解除されて(ステップS01)、さらにICカードロック解除タイマが発動され(ステップS02)、その後の経過時間が計測される。次に、そのICカードロック解除タイマにより所定時間(図3に示すメモリ43に記憶されている(b)の閾値時間)の経過が計測されるまで待って(ステップS03)、ICカードが再びロックされる(ステップS04)。
このようにして、ICカードのロックを解除するためのロック切替操作を行なうと、ロックが一旦解除されて一定時間(閾値時間)経過後に再びロックされ、また、ロック切替操作を行なったときにロック解除状態にあったときは、そのロック切替操作によりロック状態に移行する。
図5は、ICカードロック制御プログラムの一部であるスケジュール管理プログラムのフローチャートである。図3に示す制御部42は現在時刻を認識する時計を有しており、この図5に示すスケジュール管理プログラムは、メモリ43の(c)のスケジュールのうちのロック解除時刻に達したときに実行される。
この図5に示すスケジュール管理プログラムの実行が開始されると先ず、ICカードロック解除タイマがすでに動作中であるか否かが判定される(ステップS11)。
このステップS11に関して、図6を参照して説明する。尚、図6自身の詳細については後述する。
本実施形態では、ロック状態(ON)からロック解除状態(off)への移行の時刻と、ロック解除状態(off)からロック状態(ON)への移行の時刻とのペア(このペアを、ここではスケジュールと称する)を7つ(スケジュール1〜スケジュール7)持つことができる。各スケジュール(例えばスケジュール1)では、ロック状態をONからoffに移行させる時刻に達すると、ICカードのロック状態をONからoffに移行させるとともに、その時刻から、そのスケジュール(例えばスケジュール1)における、ロック状態offからONに移行させる時刻までの時間を、ICカードロック解除タイマで計時させ、その時間が計時された時点で、ロック状態の、offからONへ移行が行なわれる。ここで、図6に示すスケジュール1とスケジュール2を見ると、スケジュール1についてロック状態ONからoffへの移行が行なわれ、ICカードロック解除タイマが発動されて計時している途中で、すなわちスケジュール1についてロック状態がoffになっている途中で、スケジュール2についてロック状態ONからoffへの移行の時刻が到来する設定となっている。図5のステップS11は、このような状況を判定するためのステップである。
ステップS11で、ICカードロック解除タイマ動作中であると判定されたときは(例えば、図6のスケジュール2のロック状態ONからoffへの移行のタイミングでは、スケジュール1に関してICカードロック解除タイマが既に動作中である)、ステップS28に進むが、ここでは、先ずは単純な場合について説明することとし、ステップS11では、ICカードロック解除タイマが動作中ではないと判定されたものとする。このときは、ステップS12に進み、このステップS12では、ICカードがロックされている(ロック状態にある、ロック状態ON)であるか否かが判定される。このステップS12でICカードがロックされていない(ロック解除状態にある、ロック状態off)と判定されるということは、スケジュールに従ってロック状態ONからoffに移行させるタイミングよりも前に、ユーザ操作によりロック状態がoffに変更されていたことを意味する。ステップS12においてICカードがロックされていないと判定されると、何もせずに、特にはICカードロック解除タイマを動作させずに、そのまま終了する。
一方、ステップS12でICカードがロックされていると判定されると、ステップS13に進み、ICカードのロックが解除され、さらにICカードロック解除タイマが発動されて時間計測が開始される(ステップS14)。次のステップS15では、ICカード自動ロックON状態か否かが判定される。この「ICカード自動ロックON状態」とは、ユーザ操作により、図4にフローチャートを示したプログラムが起動され得る状態になっていることを意味している。この「ICカード自動ロックON状態」にあるか否かは、図3に示すメモリ43に記憶されたICカード自動ロックON/OFFフラグを参照することによって判定される。「ICカード自動ロックON状態」ではない場合、すなわち「ICカード自動ロックOFFの状態にある場合は、ユーザによるロック解除操作があると、ICカードのロック状態がONからoffへと単純に移行し、またロック操作があるとICカードのロック状態がoffからONへと移行する。尚、このユーザ操作と、図5に示すスケジュール管理プログラムとの関連についてはステップS19以降で説明する。
ステップS15でICカード自動ロックON状態にあると判定されると、ステップS16に進み、ICカード自動ロックがOFFに変更され(図3のICカード自動ロックON/OFFフラグがOFFに変更され)、さらに、図3のICカード自動ロック状態記憶フラグがONにセットされる。このICカード自動ロック状態記憶フラグは、そのICカード自動ロックを後でON状態に復活させる(ICカード自動ロックON/OFFフラグをONに戻す)か否かを覚えておくためのフラグである(ステップS22,S25参照)
一方、ステップS15においてICカード自動ロックONではないと判定されるステップS18においてICカード自動ロック状態記憶フラブがOFFにリセットされる。
ステップS17でICカード自動ロック状態記憶フラグがONにセットされ、あるいはステップS18においてICカード自動ロック状態記憶フラグOFFにリセットされた後、ユーザによるロック状態への移行操作の有無の判定(ステップS19)およびICカードロック解除タイマ終了時刻(ICカードをロック解除状態から再びロック状態に移行する時刻)に達したか否かの判定(ステップS12)が行なわれる。
ユーザ操作がないまま(ステップS19)、ICカードロック解除タイマ終了時刻に達した時(ステップS12)は、ステップS21においてICカード自動ロック状態記憶フラグがON状態にあるか否かが判定され、ON状態にあった場合は、ICカード自動ロックON/OFFフラグをONに戻すことによりICカード自動ロックのルーチン(図4参照)が有効に作用する状態に復帰させた後、(ステップS22)、ICカードがロック状態に戻される(ステップS23)。
ステップS21で、ICカード自動ロック状態記憶フラグがONではない(OFFである)と判定された時は、ICカード自動チェックのルーチンはOFF状態のまま、ICカードがロック状態に戻される(ステップS23)。
一方、ICカードロック解除タイマ終了時刻に達する(ステップS20)よりも前にユーザ操作があったときは(ステップS19)、ステップS24において、ステップS21と同様に、ICカード自動ロックフラグがONであるか否かが判定され、ICカード自動ロック状態記憶フラグがONのときは、ICカード自動ロックON/OFFフラグをONに復帰させることによりICカード自動ロックをON状態に復帰させ(ステップS25)、あるいは、ICカード自動ロック状態記憶フラグがONではない(OFFである)ときは、ICカード自動ロックをOFF状態に維持したまま、ICカードロック解除タイマを時間計測の途中で終了させ(ステップS26)、さらにICカードがロック状態に戻される(ステップS29)。
次に、ステップS11で、この図5に示すスケジュール管理プログラムが起動された時点で既にICカードロック解除タイマが動作中であると判定されたときはステップS28に進み、既に動作中のICカードロック解除タイマの時間計測が先に終わるか(図6のスケジュール2の、ロック状態ONからoffへの移行のタイミングがこれに当たる)、あるいは、後で動作した方が先に終わるか(図6のスケジュール6の、ロック状態ONからoffへの移行のタイミングがこれに当たる)が判定され、後で動作した方が先に終わる場合は、何もせずに、すなわち、ICカードロック解除タイマを新ためて動作させることなく、そのまま終了する。一方、動作中のICカードロック解除タイマが先に終わるときは、ICカードロック解除タイマが新たに発動されて時間計測が新たに開始されるとともに(ステップS29)、先に動作していたICカードロック解除タイマの強制終了が行われる(ステップS30)。このとき、先に動作していたICカードロック解除タイマが発動した時点で設定したICカード自動ロック状態記憶フラグのON、OFFはそのまま引き継がれる。
このステップ30の後は、ステップS19に進み、上述したとおりの動作が実行される。
図4、図5に示したルーチンは基本的なルーチンであり、以下では、本実施形態における、ICカードのロックON、offの各種態様を説明する。
図6は、複数のスケジュールの競合によるロックのON、offの変化を示す図である。
複数のスケジュールのロック解除の時間が重なったときは、いずれか1つのスケジュールのロック解除のトータルの時間がロック状態offとなる。
図7は、スケジュールとユーザ動作との競合があったときのロックON、offの変化を示す図である。ここでは、自動ロック(図4を参照して説明した、ユーザ操作によりロック解除(ロックOFF)され、所定時間後に自動的に再びロックONに戻る処理)はOFFされているものとする。
ロック状態にあるときに、ユーザ動作によりロックoffに移行し、ロックoff状態にあるときにスケジュールによるロックoffの時刻に達してもそのスケジュールは発動せずに無効となる(スケジュール1)。
また、ロックON状態でスケジュールによるロックoffの時刻が到来すると、そのスケジュールによるロックoffの時刻にICカードがロックoffになるが、そのロックoffの状態でユーザ動作によりロックONに移行すると、そのスケジュールの、ユーザ動作によるロックON以降は無効となる(スケジュール2)。
また、ロックON状態でスケジュールによるロックoffの時刻が到来すると、そのスケジュールによるロックoffの時刻にロックoffとなるが、そのロックoffの状態で、ユーザ動作によりロックONになると、その時点でスケジュールは無効となるため、ユーザ操作により再びロックoffにされても、その後、そのスケジュールの、本来のロックONの時刻が到来しても、ロックoffのままとなる(スケジュール3)。
図8はスケジュールと自動ロックとの競合があったときのロックのON、offの変化を示す図である。ここで、自動ロックとは、前述したとおり、図4を参照して説明した、ユーザ操作によりロック解除(ロックoff)し、所定の時間経過後に自動的に再びロックONに戻す処理をいう。
スケジュール1によりロック解除されているときにユーザによりさらにロック解除の操作がなされると、それ以降、スケジュール1が無効となり、自動ロックが有効となり、その自動ロックのための所定時間経過後にロックONとなる。
また、スケジュール2によりロック解除された後、ユーザによりさらにロック解除の操作がなされると、それ以降、スケジュール2が無効となり、この場合も、自動ロックのための所定時間経過後にロックONとなる。
一方、ロックONのときにユーザ操作によりロックが解除され、自動ロックのための所定時間経過前にスケジュール3によるロックoffの時刻が到来するとその時点で自動ロックの方が無効となり、スケジュール3によるロックONの時刻に達した時点でロックONとなる。
図9は、スケジュールとこの携帯端末装置の電源ON、OFFとの競合があったときのロックON、offの変化を示す図である。
前述した通り、本実施形態では、電源OFFの状態ではロックONとロックoffとの間で状態を変化させることはできない。そこで、ここでは、スケジュールによるロックONの時刻と電源ONの時刻とのうちの遅い時刻でロックONとなるように構成されている。
スケジュール1でロックoffされた後電源OFFとなり再び電源ONとなった後にスケジュール1のロックONの時刻に到ったときは、そのスケジュール1によるロックONの時刻でロックONとなる。
スケジュール2でロックoffされた後、電源OFFとなり、電源OFFの期間中にスケジュール2のロックONの時刻に達し、その後電源ONとなった時は、電源ONとなった時点でロックONとなる。
ロックONの状態のとき電源がOFFされ、その後スケジュール3のロックoffの時刻に達し、そのスケジュール3のロックONの時刻よりも前に電源が再びONとなった時は、その電源ONの時点でスケジュール3が働いてロックoffとなり、そのスケジュール3のロックONの時刻の到来によってロックONとなる。
ロックONの状態のときに電源がOFFになっても、さらにその後電流がONになっても、ロックONの状態が維持される。
図10は、スケジュールと、自動ロックと、電源ON/OFFとの競合があったときのロックON、offの変化を示す図である。
ユーザ操作によりロックoffにされた後、自動ロックのための所定時間が経過する前に電源がOFFされると、電源OFFの時点でロックONとなる。
電源ONの状態でスケジュール1のロックoffの時刻に達し、スケジュール1のロックONの時刻よりも前にユーザによりさらにロックoffの操作がなされると、スケジュール1はそのユーザ操作により無効となるが自動ロックが時間計測を開始し、その自動ロックにより再びロックONとなるよりも前に電源がOFFになると、その電源OFFの時点でロックONとなる。
電源OFFのままスケジュール2によるロックoffの時刻に到ってもロックONが継続し、電源ONの時点でロックoffとなり、スケジュール2のロックONの時刻にロックONとなる。
電源ONの状態でスケジュール3によるロックoffの時刻に達するとロックoffとなり、ユーザ操作によりさらにロックoffの操作がなされ、その後電源がOFFされると電源OFFの時点でロックONとなる。
また、ロックONの状態におけるユーザ操作によりロックoffとなり、その後電源OFFになるとその時点でロックONとなり、その直後にスケジュール4によるロックoffの時刻が到来しても電源OFFの状態にあるのでロックONの状態は変化せず、電源ONの時点で、まだスケジュール4によるロックoffの期間中なのでロックoffとなり、スケジュール4による、ロックoffの期間満了の時点(ロックONの時点)でロックONとなる。
図11は、スケジュールと電池パック脱着および電源ONとの競合があったときのICカードのロックON、offの状態を示す図である。
この携帯端末装置の落下等により電池パックが外れたときはICカード自体にも電力が供給されなくなり、ICカードはロック状態となる。
一方、電池パックが装着されても装着されたことのみをもっては電源はONとはならず、したがって電池パックの装着は、ICカードのロックON、OFFとの関係では無視される。電池パックが装着された後ユーザにより電源ONの操作がなされた時は、これまで説明してきた電源ONと同じの動作となる。
スケジュール1でロックoffになった後、電池パックが外れるとその時点でロックONとなり、電池パックが装着された時点ではロックONが維持され、電源ONの時点ではまだスケジュール1によるロックoff状態が続いているため、その電源ONの時点でロックoffとなり、スケジュール1によるロックoff期間の満了時にロックONとなる。
スケジュール2でロックoffになった後、電池パックが外れると、その時点でロックONとなり、電池パックが装着されてもロックONが維持され、スケジュール2による、ロックONの時点を経過した後になって電源がONされてもロックONが維持され、その後再度電池パックが外れてもロックONの状態が維持され、電池パックを装着する前にスケジュール3によるロックoffの時刻に達してもロックONが維持され、その後電池パックが装着されてもロックONが維持され、電源ONの時点で、まだスケジュール3によるロックoffの期間が継続しているためロックoffとなり、スケジュール3によるロックONの時刻の到来によりロックONとなる。
図12は、スケジュールと自動ロックと電池パック着脱と電源ONとの競合によるICカードのロックON、offを示す図である。
ユーザ操作によりロックoffとなり、自動ロックによるロック解除期間中に電池パックが外れるとその時点でロックONとなり、その後の電池パック装着、電源ONでもロックONが維持される。
また、スケジュール1によりロックoffとなり、その後ユーザによりさらにロックoffの操作がなされるとスケジュール1は無効となり自動ロックが作用するが、その自動ロックによるロック解除期間中に電池パックが装着されてもロックONが維持され、さらにスケジュール2によるロックoffの時刻が到達してもロックONが維持される。その後スケジュール2によるロックoffの期間中に電源がONになるとその電源ONの時点でロックoffとなり、スケジュール2のロックONの時点で再びロックONとなる。
その後、スケジュール3によるロックoffの時刻に達するとロックoffとなり、ユーザによりさらにロックoffの操作がされるとスケジュル3が無効となって自動ロックが作用し、その自動ロックによるロック解除期間中に電池パックが外れるとその時点でロックONとなり、その後の電池パックの装着の時点および、電源ONの時点でもロックONが維持される。
ロックONの状態でユーザ操作よりロックoffにされ、自動ロックによるロックoff期間中に電池パックが外れるとその時点でロックONとなり、スケジュール4によるロックoffの時刻に至ってもロックONが維持され、電池パックが装着されてもロックONが維持され、スケジュール4のロックoff維持期間中に電源がONになるとその時点でロックoffとなり、スケジュール4のロックONの時点でロックONとなる。
本実施形態では、以上のようにして、スケジュールと、自動ロックと、電源ON/OFFと、更に電池パックの脱/着との間の競合が解決されている。
以下、本発明の各種態様について付記する。
(付記1)
近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれた携帯機器において、
前記ICカード機能を、ユーザ操作により、該ICカード機能が停止したロック状態と、該ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、
前記ロック切替操作子の操作による、前記ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、
前記タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、前記ICカード機能を自動で前記ロック状態に戻すオートロック処理部とを備えたことを特徴とする携帯機器。
(付記2)
前記閾値時間をユーザ操作により設定する閾値設定部を備えたことを特徴とする付記1記載の携帯機器。
(付記3)
この携帯機器の電源をオン、オフする電源スイッチを備え、
前記オートロック処理部は、前記ロック切替操作子の操作により前記ICカードの機能のロックが解除された後、前記タイマによる計測時間が前記閾値時間に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、電源オフの時点でロック状態に戻すことを特徴とする付記1記載の携帯機器。
(付記4)
現在時刻を認識する時計部と、
前記ロック状態にあるICカード機能の前記ロック解除状態への移行と、前記ロック解除状態にあるICカード機能の前記ロック状態への移行との双方を時間的なスケジュールで行なうスケジュール管理部とを、さらに備えたことを特徴とする付記1記載の携帯機器。
(付記5)
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させたときに前記オートロック処理部の機能を停止させるとともに、前記ロック解除状態にあるICカード機能を前記ロック状態へ移行させたときに前記オートロック処理部の機能を復活させるものであることを特徴とする付記4記載の携帯機器。
(付記6)
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させる第1の時刻に達したときに該ICカード機能が既にロック解除状態にあったときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる第2の時刻に達しても、該第2の時刻における、ロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を、引き続き維持させるものであることを特徴とする付記4記載の携帯機器。
(付記7)
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前に、前記ロック切替操作子が1回以上操作されたときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達しても、該時刻におけるロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を引き続き維持させるものであることを特徴とする付記4記載の携帯機器。
(付記8)
この携帯機器の電源をオン、オフする電源スイッチを備え、
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、この携帯機器の電源が再びオンされた時点および該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達した時点のうちの遅い方の時点で、ロック状態へ移行させるものであることを特徴とする付記4記載の携帯機器。
(付記9)
近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれた携帯機器内で実行され、該携帯機器を、
前記ICカード機能を、ユーザ操作により、該ICカード機能が停止したロック状態と、該ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、
前記ロック切替操作子の操作による、前記ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、
前記タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、前記ICカード機能を自動で前記ロック状態に戻すオートロック処理部とを備えた携帯機器として動作させることを特徴とするICカード機能ロック制御プログラム。
(付記10)
前記携帯機器を、前記閾値時間をユーザ操作により設定する閾値設定部をさらに備えた携帯機器として動作させることを特徴とする付記9記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記11)
この携帯機器が電源をオン、オフする電源スイッチを備えたものであって、
前記オートロック処理部は、前記ロック切替操作子の操作により前記ICカードの機能のロックが解除された後、前記タイマによる計測時間が前記閾値時間に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、電源オフの時点でロック状態に戻すことを特徴とする付記9記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記12)
この携帯機器が現在時刻を認識する時計部を備えたものであって、
前記携帯機器を、前記ロック状態にあるICカード機能の前記ロック解除状態への移行と、前記ロック解除状態にあるICカード機能の前記ロック状態への移行との双方を時間的なスケジュールで行なうスケジュール管理部をさらに備えた携帯機器として動作させることを特徴とする付記9記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記13)
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させたときに前記オートロック処理部の機能を停止させるとともに、前記ロック解除状態にあるICカード機能を前記ロック状態へ移行させたときに前記オートロック処理部の機能を復活させるものであることを特徴とする付記12記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記14)
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させる第1の時刻に達したときに該ICカード機能が既にロック解除状態にあったときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる第2の時刻に達しても、該第2の時刻における、ロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を、引き続き維持させるものであることを特徴とする付記12記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記15)
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前に、前記ロック切替操作子が1回以上操作されたときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達しても、該時刻におけるロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を引き続き維持させるものであることを特徴とする付記12記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記16)
この携帯機器が電源をオン、オフする電源スイッチを備えたものであって、
前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、この携帯機器の電源が再びオンされた時点および該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達した時点のうちの遅い方の時点で、ロック状態へ移行させるものであることを特徴とする付記12記載のICカード機能ロック制御プログラム。
(付記17)
近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれ、該ICカード機能を、ユーザ操作により、該ICカード機能が停止したロック状態と、該ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子を備えた携帯機器における、該ICカード機能のロックおよびロック解除を制御するICカード機能ロック制御方法において、
前記ロック切替操作子の操作による、前記ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測する計時ステップと、
前記計時ステップによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、前記ICカード機能を自動で前記ロック状態に戻すオートロックステップとを有することを特徴とするICカード機能ロック制御方法。
(付記18)
前記閾値時間をユーザ操作により設定する閾値設定ステップをさらに有することを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
(付記19)
この携帯機器が電源をオン、オフする電源スイッチを備えたものであって、
前記オートロックステップは、前記ロック切替操作子の操作により前記ICカードの機能のロックが解除された後、前記計時ステップにおける計測時間が前記閾値時間に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、電源オフの時点でロック状態に戻すステップであることを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
(付記20)
この携帯機器が、現在時刻を認識する時計部を備えたものであって、
前記ロック状態にあるICカード機能の前記ロック解除状態への移行と、前記ロック解除状態にあるICカード機能の前記ロック状態への移行との双方を時間的なスケジュールで行なうスケジュール管理ステップを、さらに有することを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
(付記21)
前記スケジュール管理ステップは、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させたときに前記オートロックステップの処理を禁止させるとともに、前記ロック解除状態にあるICカード機能を前記ロック状態へ移行させたときに前記オートロックステップの処理を再開させるステップであることを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
(付記22)
前記スケジュール管理ステップは、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させる第1の時刻に達したときに該ICカード機能が既にロック解除状態にあったときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる第2の時刻に達しても、該第2の時刻における、ロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を、引き続き維持させるステップであることを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
(付記23)
前記スケジュール管理ステップは、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前に、前記ロック切替操作子が1回以上操作されたときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達しても、該時刻におけるロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を引き続き維持させるステップであることを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
(付記24)
この携帯機器が電源をオン、オフする電源スイッチを備えたものであって、
前記スケジュール管理ステップは、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、この携帯機器の電源が再びオンされた時点および該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達した時点のうちの遅い方の時点で、ロック状態へ移行させるステップであることを特徴とする付記17記載のICカード機能ロック制御方法。
本発明の一実施形態としての携帯端末装置の内面側を示す外観斜視図である。 図1に示す携帯端末装置と同一の携帯端末装置の背面側を示す外観斜視図である。 図1、図2に外観を示す携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。 ICカードロック制御プログラムの一部であるICカード自動ロックプログラムを示すフローチャートである。 ICカードロック制御プログラムの一部であるスケジュール管理プログラムのフローチャートである。 図6は、複数のスケジュールによるロックのON、offの変化を示す図である。 図7は、スケジュールとユーザ動作との競合があったときのロックON、offの変化を示す図である。 スケジュールと自動ロックとの競合があったときのロックのON、offの変化を示す図である。 スケジュールとこの携帯端末装置の電源ON、OFFとの競合があったときのロックON、offの変化を示す図である。 スケジュールと、自動ロックと、電源ON/OFFとの競合があったときのロックON、offの変化を示す図である。 スケジュールと電池パック脱着および電源ONとの競合があったときのICカードのロックON、offの状態を示す図である。 スケジュールと自動ロックと電池パック着脱と電源ONとの競合によるICカードのロックON、offを示す図である。
符号の説明
10 携帯端末装置
20 上部筐体
21 メイン画面表示窓
30 下部筐体
31 操作ボタン
41 無線送受信部
42 制御部
43 メモリ
44 インターフェイス
45 スピーカ
46 マイクロホン
47 表示画面
48 入力操作部
49 ICカード

Claims (10)

  1. 近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれた携帯機器において、
    前記ICカード機能を、ユーザ操作により、該ICカード機能が停止したロック状態と、該ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、
    前記ロック切替操作子の操作による、前記ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、
    前記タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、前記ICカード機能を自動で前記ロック状態に戻すオートロック処理部とを備えたことを特徴とする携帯機器。
  2. 前記閾値時間をユーザ操作により設定する閾値設定部を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯機器。
  3. この携帯機器の電源をオン、オフする電源スイッチを備え、
    前記オートロック処理部は、前記ロック切替操作子の操作により前記ICカードの機能のロックが解除された後、前記タイマによる計測時間が前記閾値時間に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、電源オフの時点でロック状態に戻すことを特徴とする請求項1記載の携帯機器。
  4. 現在時刻を認識する時計部と、
    前記ロック状態にあるICカード機能の前記ロック解除状態への移行と、前記ロック解除状態にあるICカード機能の前記ロック状態への移行との双方を時間的なスケジュールで行なうスケジュール管理部とを、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯機器。
  5. 前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させたときに前記オートロック処理部の機能を停止させるとともに、前記ロック解除状態にあるICカード機能を前記ロック状態へ移行させたときに前記オートロック処理部の機能を復活させるものであることを特徴とする請求項4記載の携帯機器。
  6. 前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へ移行させる第1の時刻に達したときに該ICカード機能が既にロック解除状態にあったときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる第2の時刻に達しても、該第2の時刻における、ロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を、引き続き維持させるものであることを特徴とする請求項4記載の携帯機器。
  7. 前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前に、前記ロック切替操作子が1回以上操作されたときは、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達しても、該時刻におけるロック状態もしくはロック解除状態にあるICカード機能の状態を引き続き維持させるものであることを特徴とする請求項4記載の携帯機器。
  8. この携帯機器の電源をオン、オフする電源スイッチを備え、
    前記スケジュール管理部は、前記ロック状態にあるICカード機能を前記ロック解除状態へと移行させた後、該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達する前にこの携帯機器の電源がオフされたときは、前記ICカード機能を、この携帯機器の電源が再びオンされた時点および該ロック解除状態にあるICカード機能を再びロック状態へ移行させる時刻に達した時点のうちの遅い方の時点で、ロック状態へ移行させるものであることを特徴とする請求項4記載の携帯機器。
  9. 近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれた携帯機器内で実行され、該携帯機器を、
    前記ICカード機能を、ユーザ操作により、該ICカード機能が停止したロック状態と、該ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子と、
    前記ロック切替操作子の操作による、前記ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測するタイマと、
    前記タイマによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、前記ICカード機能を自動で前記ロック状態に戻すオートロック処理部とを備えた携帯機器として動作させることを特徴とするICカード機能ロック制御プログラム。
  10. 近距離無線通信により所期の作用を成すICカード機能が組み込まれ、該ICカード機能を、ユーザ操作により、該ICカード機能が停止したロック状態と、該ICカード機能が有効なロック解除状態との間で切り替えるロック切替操作子を備えた携帯機器における、該ICカード機能のロックおよびロック解除を制御するICカード機能ロック制御方法において、
    前記ロック切替操作子の操作による、前記ICカード機能のロック解除の時点からの時間を計測する計時ステップと、
    前記計時ステップによる計測時間が所定の閾値時間に達した時点で、前記ICカード機能を自動で前記ロック状態に戻すオートロックステップとを有することを特徴とするICカード機能ロック制御方法。
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