JP2007049656A - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷禁止の機密文書等を印刷することに対する警告をわかりやすく伝える画像形成装置を提供する。
【解決手段】取得した画像情報から地紋パターンを検出する地紋パターン検出部104と、地紋パターン検出部104によって検出された地紋パターンを所定の印刷禁止地紋パターンと比較して両パターンの一致を認識するパターン一致認識部106と、パターン一致認識部106によって認識された認識結果に基づいて、画像情報の印刷禁止範囲を判定する印刷禁止範囲判定部107と、印刷禁止範囲判定部107によって判定された画像情報の印刷禁止範囲に所定の画像処理を施すシステム制御部101と、システム制御部101によって所定の画像処理が施された画像情報を記録紙へ印刷する印刷部108と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】取得した画像情報から地紋パターンを検出する地紋パターン検出部104と、地紋パターン検出部104によって検出された地紋パターンを所定の印刷禁止地紋パターンと比較して両パターンの一致を認識するパターン一致認識部106と、パターン一致認識部106によって認識された認識結果に基づいて、画像情報の印刷禁止範囲を判定する印刷禁止範囲判定部107と、印刷禁止範囲判定部107によって判定された画像情報の印刷禁止範囲に所定の画像処理を施すシステム制御部101と、システム制御部101によって所定の画像処理が施された画像情報を記録紙へ印刷する印刷部108と、を備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、印刷禁止の原稿の印刷を防止する画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体に関する。
従来、たとえば企業において、機密文書に対する印刷防止対策として、印刷禁止の原稿画像に地紋パターンを埋め込む方法がとられていた。地紋パターンは、原稿画像においてはそれほど目立たないので、使用者等が原稿画像に含まれている内容(たとえば文字等)自体は容易に認識できるようになっている。地紋パターンが埋め込まれた原稿画像が印刷されると、「複写禁止」等のメッセージが浮かび上がる。これにより、使用者等は、その複写物が印刷禁止の機密文書であったことを認識することができ、心理的に印刷行為を抑制していた。
近年、文書内容の機密保持のため、印刷禁止の機密文書が多数存在する。それにともない印刷禁止の機密文書に対して、より確実に印刷を防止する装置が提案されている。たとえば、原稿画像の背景画像に地紋パターンを埋め込み、スキャナ等の読み取り部が、その原稿画像の画像情報を読み取る。そして、読み取った原稿画像から検知した地紋パターンが、印刷禁止と記憶されている地紋パターンと同一と判断された場合には、印刷を禁止するようになっている。印刷禁止処理の具体例としては、複写機の動作を停止させる、未印刷状態の白紙を出力する等があげられる(下記特許文献1〜5参照。)。
しかしながら、上述した装置では、印刷禁止画像に対する印刷抑制対策としては、十分ではなく、使用者によっては、白紙の紙が出力される等の処理では、印刷禁止の機密文書等を印刷することに対する警告をわかりやすく伝えることができなかった。
さらに、画像形成装置が印刷禁止の機密文書等であると判断した場合に浮かび上がる地紋パターン等が要する領域が大きい場合は、トナー等の印字剤の消費量が増えてしまう。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、不正な印刷行為を効果的に抑制でき、機密文書等の印刷防止を実現する画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる画像形成装置は、取得した画像情報から地紋パターンを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記地紋パターンを所定の印刷禁止地紋パターンと比較して両パターンの一致を認識する認識手段と、前記認識手段によって認識された認識結果に基づいて、前記画像情報の印刷禁止範囲を判定する判定手段と、前記判定手段によって判定された前記画像情報の前記印刷禁止範囲に所定の画像処理を施す制御手段と、前記制御手段によって所定の画像処理が施された前記画像情報を記録紙へ印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる画像形成装置は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記画像情報の前記印刷禁止範囲を印刷しないとともに、当該印刷禁止範囲の一部分に印刷禁止を示す文字列を含む所定画像を印刷することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる画像形成装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記判定手段は、前記認識手段によって地紋パターンの一致が認識された場合、原稿全体を印刷禁止範囲として判定することを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる画像形成装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記検出手段は、前記画像情報を走査して地紋パターンを検出するものであり、前記判定手段は、前記認識手段によって地紋パターンの一致が認識された場合、認識された走査位置以降を印刷禁止範囲として判定することを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる画像形成装置は、請求項4に記載の発明において、前記検出手段は、一定面積毎に地紋パターンを検出し、前記印刷手段は、前記一定面積毎に印刷を行うことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記制御手段からの指示に基づいて、印刷禁止の状態の旨を表示する表示手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる画像形成装置は、請求項6に記載の発明において、前記表示手段による前記印刷禁止の状態の表示を制御する表示制御手段を備え、当該表示制御手段は、前記表示手段によって前記表示されている印刷禁止の状態の解除指示があるまで、前記表示手段の表示内容を継続して表示することを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる画像形成装置は、請求項7に記載の発明において、前記表示制御手段は、管理者権限の認証によって前記表示手段による表示を解除することを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる画像形成方法は、画像情報から地紋パターンを検出する検出工程と、前記検出工程によって検出された地紋パターンを印刷禁止地紋パターンと比較して両パターンの一致を認識する認識工程と、前記認識工程によって認識された認識結果に基づいて原稿の印刷禁止範囲を判定する判定工程と、前記判定工程によって判定された印刷禁止範囲に所定の画像処理を施すように制御する制御工程と、前記制御工程によって制御された画像情報を記録紙へ印刷する印刷工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる画像形成プログラムは、請求項9に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項10に記載の画像形成プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体によれば、機密文書等の印刷禁止画像の複写物に所定の警告文等を付すことができるため、不正な印刷行為を抑制できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
まず、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態1にかかる画像形成装置100は、システム制御部101と、読み取り部102と、画像情報記憶部103と、地紋パターン検出部104と、印刷禁止地紋パターン記憶部105と、パターン一致認識部106と、印刷禁止範囲判定部107と、印刷部108と、表示部109と、管理者権限認証部110と、を含み構成されており、これら各部はバス111により接続されている。
システム制御部101は、CPU(CPU:Central Processing Unit)等を備えており、システム全体の制御を行う。読み取り部102は、不図示のイメージスキャナを備え、原稿に光を照射して、その反射光をレンズなどの光学系を介してイメージスキャナに入射することによって原稿を走査し、所定の解像度で原稿の画像情報を読み取る。
画像情報記憶部103は、読み取り部102によって読み取られた原稿の画像情報を記憶する。地紋パターン検出部104は、読み取り部102によって読み取られた原稿の画像情報から地紋パターンを検出する。
印刷禁止地紋パターン記憶部105は、印刷禁止の地紋パターンを記憶しており、たとえば印刷すると「複写禁止」の文字が浮かび上がる地紋パターンを記憶している。パターン一致認識部106は、地紋パターン検出部104によって検出された地紋パターン(以下、検出地紋パターンという)と印刷禁止地紋パターン記憶部105に記憶されている地紋パターン(以下、印刷禁止地紋パターンという)とを比較して両パターンの一致を認識する。
印刷禁止範囲判定部107は、パターン一致認識部106で検出地紋パターンと印刷禁止地紋パターンの一致が認識されると、原稿の画像情報を印刷禁止範囲と判定する。印刷部108は、画像情報記憶部103に記憶されている画像情報を取得して記録紙に印刷する。このとき、印刷部108は、読み取り部102で読み取った原稿の画像情報をすべて画像情報記憶部103に記憶終了してから、印刷動作を開始する。
表示部109は、不図示のテンキー、スタートキー、ファンクションキー、ワンタッチキー等の各種操作キーを備えた操作パネルおよび液晶ディスプレイ等で構成されている。また、表示部109は、ユーザが操作キーで入力した画像形成装置100の動作に関する各種命令内容や、画像形成装置100からユーザに用紙切れや、記録紙詰まり等の各種情報を表示する。
管理者権限認証部110は、ユーザが管理者等であるかを認証する。たとえば、ユーザによってIDと、パスワードなどを表示部109に入力することによって、予め、不図示のパスワード記憶部に記憶されているIDと、パスワードと、を照合して、管理者権限認証部110がユーザを管理者等であると認証する。
次に、上記構成による画像形成装置100の動作を説明する。図2は、本発明の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、ユーザが原稿をセットしてスタートキーを押すと、画像形成装置100は、動作を開始する。読み取り部102は、原稿を読み取る(ステップS201)。この読み取りは、イメージスキャナを用いて行う。読み取り部102で読み取られた原稿の画像情報は、画像情報記憶部103に記憶される。
次に、地紋パターン検出部104は、画像情報記憶部103に記憶された画像情報から地紋パターンを検出したかを判断する(ステップS202)。画像情報に地紋パターンが含まれている場合は、画像情報から地紋パターンを検出する。
地紋パターン検出部104が地紋パターンを検出した場合(ステップS202:Yes)は、パターン一致認識部106は、地紋パターン検出部104によって検出された地紋パターンと、印刷禁止地紋パターン記憶部105に記憶されている地紋パターンと、を比較する。
次に、パターン一致認識部106によって、認識結果は、両パターンの一致であるか否かを判断する(ステップS203)。パターン一致認識部106によって検出地紋パターンと、印刷禁止地紋パターンと、を比較した結果、両パターンの一致が認識された場合(ステップS203:Yes)は、印刷禁止範囲判定部107は、印刷禁止範囲を判定する(ステップS204)。
この場合、システム制御部101は、原稿画像のすべてを印刷禁止と判断する。そして、システム制御部101は、画像情報記憶部103から取得した原稿の画像情報の印刷を禁止するように印刷部108を制御する(ステップS205)。また、システム制御部101は、印刷禁止範囲の一部分に印刷禁止を示す所定画像を印刷するように印刷部108を制御する(ステップS206)。なお、印刷禁止を示す所定画像の詳細な説明は、図3を用いて後述する。
さらに、システム制御部101は、「複写禁止の原稿がコピーされようとしたため、印刷禁止範囲の画像情報を印刷せずに記録紙を出力した」という印刷禁止警告等の旨を表示部109に警告表示する(ステップS207)。
次に、システム制御部101は、表示部109に表示された警告の警告解除があったか判断する(ステップS208)。ここで、解除がなかった場合(ステップS208:No)は、ステップS207に戻り、システム制御部101によって表示部109に表示された警告は、継続して表示される。また、管理者等が、たとえばパスワードと、IDを表示部109に入力することによって警告を解除した場合(ステップS208:Yes)は、表示部109の警告表示が消え、一連の動作を終了する。
なお、地紋パターン検出部104によって、画像情報記憶部103に記憶された画像情報から地紋パターンが検出されなかった場合(ステップS202:No)や、パターン一致認識部106によって、検出された地紋パターンと印刷禁止地紋パターンの一致が認識されなかった場合(ステップS203:No)には、システム制御部101は、印刷部108を制御して、通常の印刷動作を実行させる(ステップS209)。このとき、印刷部108は、原稿の画像情報を印刷し、一連の動作を終了する。
ここで、図3を用いて印刷禁止を示す所定画像の説明をする。図3は、印刷禁止を示す所定画像の一例を示す図である。印刷禁止を示す所定画像300は、たとえば、警告文301と印刷動作を行った日付時刻302および画像形成装置100を識別する英数字列303からなる。記録紙における所定画像300の印刷位置は任意に設定できるものとする。
次に、原稿を実施の形態1の処理(図2参照)における画像形成装置100によって印刷した結果を図4、図5を用いて説明する。
図4は、地紋パターンが形成された原稿の印刷結果を示す図であり、原稿の全面に印刷禁止地紋パターンが印刷されている。
原稿画像400には、印刷禁止を示す地紋パターン401(図中網掛けの領域)が埋め込まれ、印刷禁止とする機密文書402が印刷されている。読み取り部102は、矢印403の方向に沿って原稿画像400の読み取りを始め、印刷部108は、矢印404の方向に沿って、原稿画像400を記録紙410に印刷していく。
原稿画像400には、原稿全体に印刷禁止を示す地紋パターン401が埋め込まれているため、パターン一致認識部106は、検出地紋パターンと、印刷禁止地紋パターンと、の一致を認識する(図2のステップS203:Yesに相当)。このとき、印刷禁止範囲判定部107は、原稿画像400の全体を印刷禁止範囲として判定する。よって、印刷部108は、原稿画像400の画像情報すべてに対して、印刷を行わず、記録紙410には印刷禁止を示す所定画像300を印刷する。
図5は、地紋パターンが形成された原稿の印刷結果を示す図であり、原稿の一部分に印刷禁止地紋パターンが印刷されている。
原稿画像500には、印刷禁止を示す地紋パターン501(図中網掛けの領域)が埋め込まれ、印刷禁止とする機密文書502が印刷されている。読み取り部102は、矢印503の方向に沿って原稿画像500の読み取りを始め、印刷部108は、矢印504の方向に沿って原稿画像500を記録紙510に印刷していく。
原稿画像500には、原稿の一部分に印刷禁止を示す地紋パターン501が埋め込まれているが、パターン一致認識部106は、検出地紋パターンと、印刷禁止地紋パターンと、の一致を認識する(図2のステップS203:Yesに相当)。印刷禁止範囲判定部107は、原稿画像500において、一部分でも地紋パターンの一致が認識された場合には、原稿画像500の全体を印刷禁止範囲として判定する。よって、印刷部108は、原稿画像500の画像情報すべてに対して、印刷を行わず、記録紙510には、印刷禁止を示す所定画像300を印刷する。
次に、図6を用いて、警告表示の解除を行う際の動作を説明する。図6は、警告表示解除の動作を示すフローチャートである。
図2のフローチャートで示したように、印刷を禁止するときには、表示部109に警告表示される(ステップS207)。ユーザが表示部109に表示されている警告表示を解除するためには、たとえば管理者等であることを証明するIDとパスワードを表示部109に入力して行う。そして、不図示のパスワード記憶部に記憶されているIDとパスワードに基づいて、管理者権限認証部110は、管理者認証したか判断する(ステップS601)。
管理者権限認証部110が、ユーザが入力したIDと、パスワードをパスワード記憶部に記憶されているIDと、パスワードと照合し、認証した場合(ステップS601:Yes)は、表示部109に表示された警告表示は、解除される(ステップS602)。また、管理者権限認証部110が、ユーザが入力したIDと、パスワードをパスワード記憶部に記憶されているものと照合し、認証しなかった場合(ステップS601:No)は、表示部109に表示されている警告表示は、解除されず、継続して表示される。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、印刷結果に、警告文301を印刷することで、ユーザに、原稿の画像情報が記録紙に印刷されていない理由を伝えることができ、故障等により原稿が印刷されない場合と区別することができる。さらに、警告文301をユーザに視認させることによって印刷行為に対する警告をわかりやすく伝えることができる。所定画像300には、いかなる文字等を含み、たとえば印刷動作を行った日付時刻302および画像形成装置100を識別する英数字列303を印刷することによって、いつ、どの画像形成装置で印刷禁止の原稿がコピーされようとしたかもわかる。
また、表示部109に「複写禁止の原稿がコピーされようとしたため、印刷禁止範囲の画像情報を印刷せずに記録紙を出力した」という印刷禁止警告等の旨が表示されることによって、原稿の画像情報が記録紙に印刷されていない理由を画像形成装置100の表示部109からも知ることができる。たとえば複数枚の原稿を印刷する場合に、その中の1枚に印刷禁止の原稿が含まれているにもかかわらず、ユーザが印刷動作を終了するまで記録紙をとらなかった場合、ユーザは、記録紙で確認しなくても表示部109の表示から印刷禁止の原稿を印刷しようとしていたことを確認することができる。
さらに、この表示は、管理者等によって解除されるまで継続されるため、次のユーザが操作を行う際にも、以前に印刷禁止の原稿が印刷されようとしていたことを表示部109から改めて確認できる。
そして、警告表示の解除には、ユーザが管理者等であることの証明が必要となるので、悪意のあるユーザが印刷禁止原稿の印刷を試行した後に、その行為を隠蔽するために表示を解除できないため、不正行為を防止できる。
また、たとえば画像情報の文字等を判別できなくなる程度に塗りつぶしを行い、記録紙を排出するのではなく、印刷禁止範囲の画像情報を印刷しないようにすることで、塗りつぶしのためのトナー等の印字剤の消耗を抑えることができる。
ところで、読み取り部102が設けられていない画像形成装置においても、本発明と同様の処理を行うことができる。たとえば、あらかじめ記憶された画像情報を取得して印刷を行う、外部から画像情報を取得して印刷を行う等がある。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、説明する。本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置は、原稿画像を逐次取得しながら印刷動作を開始する構成である。実施の形態2の基本的構成は、前述した実施の形態1(図1参照)と同様であるため、説明を省略する。
次に、本発明の実施の形態2について、説明する。本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置は、原稿画像を逐次取得しながら印刷動作を開始する構成である。実施の形態2の基本的構成は、前述した実施の形態1(図1参照)と同様であるため、説明を省略する。
図7を用いて、実施の形態2の動作を説明する。図7は、本発明の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。図7において、ステップS202〜S209における動作は、前述した実施の形態1における動作(図2参照)と同様である。
図7のフローチャートにおいて、ユーザが原稿をセットしてスタートキーを押すと、画像形成装置100は、動作を開始する。読み取り部102は、原稿全体ではなく一定面積毎に原稿を読み取る(ステップS701)。次に、地紋パターン検出部104は、画像情報記憶部103に記憶された、原稿の一定面積の画像情報から地紋パターンを検出したかを判断する(ステップS202)。読み取った画像情報に地紋パターンが含まれている場合は、読み取った画像情報から地紋パターンを検出する。
読み取った画像情報から、地紋パターン検出部104が地紋パターンを検出した場合(ステップS202:Yes)は、パターン一致認識部106による認識結果が両パターンの一致であるか否を判断する(ステップS203)。
パターン一致認識部106は、地紋パターン検出部104によって検出された地紋パターンと、印刷禁止地紋パターン記憶部105に記憶されている地紋パターンと、の比較を行う。このとき、パターン一致認識部106において両パターンの一致が認識された場合(ステップS203:Yes)は、印刷禁止範囲判定部107は、印刷禁止範囲を判定する(ステップS204)。
印刷禁止範囲が判定されると、システム制御部101は、図2におけるステップS205〜S208と同様の処理を実行する。つまり、システム制御部101は、原稿画像において、印刷禁止範囲を判定した位置以降を印刷禁止と判断する。そして、システム制御部101は、印刷禁止とした原稿の画像情報を印刷しないように印刷部108を制御する(ステップS205)。
さらに、システム制御部101は、印刷部108を制御し、印刷禁止範囲の一部分に印刷禁止を示す所定画像を印刷させる(ステップS206)。印刷禁止を示す所定画像、および「複写禁止の原稿がコピーされようとしたため、印刷禁止範囲の画像情報を印刷せずに記録紙に印刷した」等の旨を表示部109に警告表示させることについては(ステップS207)、実施の形態1における説明と同様である。
また、ステップS208における警告表示解除の動作についても、実施の形態1(図6参照)と同様で、管理者権限認証された場合は、警告表示が解除され、一連の動作を終了する。
なお、地紋パターン検出部104において、画像情報記憶部103に記憶された画像情報から地紋パターンが検出されなかった場合(ステップS202:No)や、パターン一致認識部106において、検出された地紋パターンと印刷禁止地紋パターンの一致が認識されなかった場合(ステップS203:No)には、システム制御部101は、印刷部108を制御して、読み取った一定面積の画像情報に対して、通常の印刷動作を実行させる(ステップS209)。
次に、システム制御部101は、すべての原稿画像に対して、印刷は終了したかを判断する(ステップS702)。印刷部108が、すべての原稿画像に対して、印刷を終了した場合(ステップS702:Yes)は、一連の動作を終了する。すべての原稿画像に対して印刷が終了していない場合(ステップS702:No)は、ステップS701に戻り、同様の処理を続ける。
次に、原稿を実施の形態2の処理(図7参照)における画像形成装置100によって印刷した結果を図8、図9を用いて説明する。
図8は、地紋パターンが形成された原稿の印刷結果を示す図であり、原稿の全面に印刷禁止地紋パターンが印刷されている。
原稿画像400には、印刷禁止を示す地紋パターン401(図中網掛けの領域)が埋め込まれ、印刷禁止とする機密文書402が印刷されている。読み取り部102は、矢印403の方向に沿って、原稿画像400の読み取りを始め、印刷部108は、矢印404の方向に沿って、原稿画像400を記録紙411に印刷していく。
原稿画像400には、原稿全体に印刷禁止を示す地紋パターン401が埋め込まれているため、パターン一致認識部106は、最初に読み取り部102が読み取った一定面積の画像情報405から、検出地紋パターンと、印刷禁止地紋パターンと、の一致を認識する(図7のステップS203:Yesに相当)。これにより、印刷禁止範囲判定部107は、最初に読み取った画像情報405を印刷禁止範囲と判定する。この場合、システム制御部101は、原稿画像400のすべてを印刷禁止と判断する。よって、印刷部108は、原稿画像400の画像情報すべてに対して、印刷を行わず、記録紙411には、印刷禁止を示す所定画像300を印刷する。
図9は、地紋パターンが形成された原稿の印刷結果を示す図であり、原稿の一部分に印刷禁止地紋パターンが印刷されている。
原稿画像500には、印刷禁止を示す地紋パターン501(図中網掛けの領域)が埋め込まれ、印刷禁止とする機密文書502が印刷されている。読み取り部102は、矢印503の方向に沿って原稿画像500の読み取りを始め、印刷部108は、矢印504の方向に沿って原稿画像500を記録紙511に印刷していく。
原稿画像500には、原稿の一部分に印刷禁止を示す地紋パターン501が埋め込まれている。最初に読み取り部102が読み取る一定面積の画像情報505においては、印刷禁止を示す地紋パターン501は検出されない(図7のステップS202:Noに相当)。そのため、印刷部108は、画像情報505に対して、通常の印刷動作を行う。そして、読み取り部102が画像情報506の部分まで読み取りを行ったところで、印刷禁止を示す地紋パターン501が検出され(図7のステップS202:Yesに相当)、パターン一致認識部106は、両パターンの一致を認識する(図7のステップS203:Yesに相当)。
印刷禁止範囲判定部107は、画像情報506を印刷禁止範囲と判定するため、システム制御部101は、原稿画像500において、画像情報506以降を印刷禁止と判断する。そして、システム制御部101は、原稿画像500において、画像情報506以降の印刷を行わないように印刷部108を制御する。つまり、原稿画像500において画像情報506までは、原稿の画像情報が印刷されるが、画像情報506以降は、原稿の画像情報は印刷されず、印刷禁止を示す所定画像300を印刷している。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、読み取った原稿画像を画像情報記憶部103に画像情報を記憶しながら、画像情報記憶部103に記憶されていく画像情報を、印刷部108が逐次取得して印刷する。これにより、少ない画像情報記憶領域で印刷動作を実現でき、画像情報記憶部103の記憶容量を少なくできる。また、実施の形態1の画像形成装置よりも早いタイミングで印刷動作を開始できる。
なお、本実施の形態で説明した画像形成方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体は、デジタル複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ、ネットワークファイルサーバなどの画像入出力機器に有用であり、特に、原稿の画像情報を、逐次取得して印刷動作を行うデジタル複写機に適している。
100 画像形成装置
101 システム制御部
102 読み取り部
103 画像情報記憶部
104 地紋パターン検出部
105 印刷禁止地紋パターン記憶部
106 パターン一致認識部
107 印刷禁止範囲判定部
108 印刷部
109 表示部
110 管理者権限認証部
111 バス
101 システム制御部
102 読み取り部
103 画像情報記憶部
104 地紋パターン検出部
105 印刷禁止地紋パターン記憶部
106 パターン一致認識部
107 印刷禁止範囲判定部
108 印刷部
109 表示部
110 管理者権限認証部
111 バス
Claims (11)
- 取得した画像情報から地紋パターンを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記地紋パターンを所定の印刷禁止地紋パターンと比較して両パターンの一致を認識する認識手段と、
前記認識手段によって認識された認識結果に基づいて、前記画像情報の印刷禁止範囲を判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記画像情報の前記印刷禁止範囲に所定の画像処理を施す制御手段と、
前記制御手段によって所定の画像処理が施された前記画像情報を記録紙へ印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記画像情報の前記印刷禁止範囲を印刷しないとともに、当該印刷禁止範囲の一部分に印刷禁止を示す文字列を含む所定画像を印刷することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記判定手段は、前記認識手段によって地紋パターンの一致が認識された場合、原稿全体を印刷禁止範囲として判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記検出手段は、前記画像情報を走査して地紋パターンを検出するものであり、
前記判定手段は、前記認識手段によって地紋パターンの一致が認識された場合、認識された走査位置以降を印刷禁止範囲として判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記検出手段は、一定面積毎に地紋パターンを検出し、
前記印刷手段は、前記一定面積毎に印刷を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段からの指示に基づいて、印刷禁止の状態の旨を表示する表示手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像形成装置。
- 前記表示手段による前記印刷禁止の状態の表示を制御する表示制御手段を備え、当該表示制御手段は、前記表示手段によって前記表示されている印刷禁止の状態の解除指示があるまで、前記表示手段の表示内容を継続して表示することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記表示制御手段は、管理者権限の認証によって前記表示手段による表示を解除することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 画像情報から地紋パターンを検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された地紋パターンを印刷禁止地紋パターンと比較して両パターンの一致を認識する認識工程と、
前記認識工程によって認識された認識結果に基づいて原稿の印刷禁止範囲を判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された印刷禁止範囲に所定の画像処理を施すように制御する制御工程と、
前記制御工程によって制御された画像情報を記録紙へ印刷する印刷工程と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項9に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴をする画像形成プログラム。
- 請求項10に記載の画像形成プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005235014A JP2007049656A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005235014A JP2007049656A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体 |
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JP2007049656A true JP2007049656A (ja) | 2007-02-22 |
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Family Applications (1)
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JP2005235014A Pending JP2007049656A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009065257A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-26 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-08-12 JP JP2005235014A patent/JP2007049656A/ja active Pending
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JP2009065257A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-26 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
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