Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2006528958A - ワクチンのアジュバントとしてリン酸鉄を含むワクチン組成物 - Google Patents

ワクチンのアジュバントとしてリン酸鉄を含むワクチン組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006528958A
JP2006528958A JP2006530351A JP2006530351A JP2006528958A JP 2006528958 A JP2006528958 A JP 2006528958A JP 2006530351 A JP2006530351 A JP 2006530351A JP 2006530351 A JP2006530351 A JP 2006530351A JP 2006528958 A JP2006528958 A JP 2006528958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
vaccine
iron phosphate
vaccine composition
adjuvant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006530351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4711964B2 (ja
Inventor
エリザベト・ソゼ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanofi Pasteur Inc
Original Assignee
Sanofi Pasteur Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanofi Pasteur Inc filed Critical Sanofi Pasteur Inc
Publication of JP2006528958A publication Critical patent/JP2006528958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4711964B2 publication Critical patent/JP4711964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/24Heavy metals; Compounds thereof
    • A61K33/26Iron; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/42Phosphorus; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
    • A61K39/05Actinobacteria, e.g. Actinomyces, Streptomyces, Nocardia, Bifidobacterium, Gardnerella, Corynebacterium; Propionibacterium
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
    • A61K39/08Clostridium, e.g. Clostridium tetani
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/39Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the immunostimulating additives, e.g. chemical adjuvants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/51Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising whole cells, viruses or DNA/RNA
    • A61K2039/52Bacterial cells; Fungal cells; Protozoal cells
    • A61K2039/521Bacterial cells; Fungal cells; Protozoal cells inactivated (killed)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/555Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by a specific combination antigen/adjuvant
    • A61K2039/55505Inorganic adjuvants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/02Inorganic compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、製薬補助剤としてリン酸鉄を含むワクチン組成物に関する。該リン酸鉄は、粒度が0.01μm〜300μmの範囲である粒子の形態で存在する;それは、鉄塩およびリン酸塩溶液を混合することによって得ることができる。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ワクチンの分野、特に、アジュバントを含むワクチン組成物の分野に関する。さらに詳しくは、本発明は、アジュバントがリン酸鉄を含むワクチンに関する。
抗原が投与された場合に誘発される免疫反応を増大させるかまたは質的に変更することが意図されるアジュバントを含むワクチン組成物は従来知られている。実際、ワクチン産業において実現されている開発は、ますます開発されていく精製方法を用いてウイルスまたは細菌から得られる抗原の使用、およびバオテクノロジーに由来する抗原の使用に至っている。これらの抗原は、従来使用されてきたいくつかの抗原よりも一般的に純粋であるという利点を有するが、その代わり、それらはしばしば免疫原性が低く、したがって、アジュバントの使用を必要とする。
多くのアジュバントが既に記載されてきた:サポニン、エマルジョン、陽イオン性脂質など。
しかしながら、今日までのところ、市販品において一般的に使用されている唯一のアジュバントは、アルミニウムをベースとしたアジュバントである。現在、他のアジュバントが望まれている。
アジュバントに関する従来技術のうち、特に、アジュバントとして、吸着能力が以前に記載されているゲルの形態の水酸化鉄と比べて改良されていると考えられるコロイド溶液の形態の水酸化鉄化合物を記載している米国特許第5,895,653号が挙げられる。
しかしながら、かかるアジュバントは、現在使用されているアルミニウムをベースとするアジュバントの代替品を提示するが、常に有効にそれらに取って代わることができるわけではなく、したがって、投与される生物に関して良好な許容度を示すと同時に製薬産業の制約に適合する条件下で製造することができ、特に、少なくとも現在使用されているアルミニウムをベースとした化合物と同様に有効であるようにワクチン抗原に対する免疫応答を増大させるかまたは変更することを可能にする、他の化合物が望まれている。
このために、本発明の主題は、少なくとも1つのワクチン抗原および少なくとも1つのアジュバントを含むワクチン組成物であって、アジュバントがリン酸鉄を含むことを特徴とするワクチン組成物である。
特定の特徴によると、該リン酸鉄は、粒度が0.01μm〜300μm、特に、1〜40μm、特に、粒子の大部分の粒度が約7μmである粒子の懸濁液の形態で存在する。
本発明の特定の実施態様によると、リン酸鉄は、鉄塩およびリン酸塩の溶液から調製される。
かかる調製は、一般的に良好な健康状態のヒトに投与するのに必要とされる安全な条件を全てもたらす白っぽい非結晶性生成物を得ることを可能にする。
本発明の多くの利点は、実施例3に記載する試験において得られる結果を説明する図を参照して以下の説明の過程で明らかになるであろう;図1は1回目の免疫化の後のIgG1結果を表し、図2は2回目の免疫化の後に得られた結果を表す;図3は1回目の免疫化の後に得られたIgG2a結果を表し、図4は2回目の免疫化の後に得られた結果を表す。
本発明の目的のために、「ワクチン組成物」なる用語は、免疫系応答を誘発するためにヒトまたは動物に投与することができる組成物を意味するものとする;この免疫系応答は、抗体の生産を引き起こすことができるか、または単純にある種の細胞、特に、抗原提示細胞、Tリンパ球およびBリンパ球の活性化を引き起こすことができる。該ワクチン組成物は、予防目的もしくは治療目的またはそれらの両方のための組成物であり得る。
本発明の目的のために、「抗原」なる用語は、微生物全体であるかサブユニットであるかに関係なく、その性質が何であれ(ペプチド、タンパク質、糖タンパク質、多糖、糖脂質、リポペプチドなど)、ワクチンにおいて使用することができるいずれもの抗原を意味するものとする。それらは、ウイルス抗原、細菌抗原または同様のものであり得る;「抗原」なる用語はまた、DNA免疫化と称される免疫化技術の場合、ポリヌクレオチドが投与される個体による発現が望ましい抗原をコードするように配列が選択されるポリヌクレオチドを含む。特にいくつかの疾患に対抗して保護する能力を有する抗原を含んでおり、そこで一般にワクチンコンビネーションと称される多価ワクチン組成物の場合、または、例えば百日咳またはインフルエンザに対するある種のワクチンの場合のように単一の疾患に対抗して保護するためにいくつかの異なる抗原を含む組成物の場合、それらは1組の抗原であってもよい。
特に、ジフテリア、破傷風および灰白髄炎に対する抗原を含むワクチン組成物について特に良好な結果が得られた。
本発明の目的のために、リン酸鉄は、非晶質、結晶性または偽結晶性のリン酸鉄をベースとする不活性の無機化合物である。非晶質リン酸鉄について非常に満足のいく試験が達成された。
かかる化合物は、鉄塩およびリン酸塩の溶液から調製される。
鉄塩としては、特に、クエン酸鉄、または、特に有利には、塩化鉄が挙げられる。
リン酸塩としては、特にリン酸ナトリウムが使用され得る。
リン酸鉄は、2つの出発成分を同時にまたは逐次的に混合することによって調製することができる。混合の順序は、塩化鉄のリン酸ナトリウムへの添加、または反対に、リン酸ナトリウムの塩化鉄への添加のいずれかであり得る。添加速度は、非常に迅速であり得るか、または反対に、滴下的であり得る。
本発明の要求に適したリン酸鉄を得るためには、鉄塩がリン酸塩の2倍である割合が満足できるものであることに留意した。
別法として、リン酸鉄は、噴霧器を使用して調製することができる。この場合、リン酸ナトリウムを塩化鉄の溶液に噴霧することができるか、または反対に、塩化鉄をリン酸ナトリウムに噴霧することができる。
本発明のワクチン組成物の調製の際、リン酸鉄は、処方の非常に初期にワクチン組成物に導入することができる。次いで、リン酸鉄をある濃度に希釈し、次いで、目的の抗原を添加する。
別法として、目的の抗原を含有するワクチン組成物の部分を既に含んでいる凍結乾燥品にリン酸鉄を添加することも可能である。
本発明によると、リン酸鉄は、アジュバント作用を発揮するのに十分な量でワクチン組成物中に存在する。
それが使用される唯一のアジュバントである場合、投与されるワクチン組成物の用量は、リン酸鉄0.2〜1.4mgを含むことができる。
別のアジュバントと組み合わせる場合は、所望のアジュバント効果および存在する他のアジュバントの効力に応じて、存在する量を減少させることができる。
ウサギについての局所および全身毒性試験は、リン酸鉄が水酸化アルミニウムと同様に許容されることを示した。
以下の実施例によって本発明の特定の実施態様を説明する。
実施例1: リン酸鉄および水酸化鉄の調製
リン酸鉄は、0.25MのNa2HPO4・2H2O(バッチ照会FA004911の下にMerckによって供給される)の溶液中にて0.5MのFeCl3・6H2O(バッチ照会55H 1251の下にSIGMAによって供給される)を混合することによって調製する。これら2つの製品は以下の割合で混合する:Na2HPO4・2H2O 44.5gを含む限外濾過した水1リットルを、FeCl3・6H2O 108.12gを含む限外濾過したH2O 800mlの溶液と合わせる。該混合は周囲温度で行われる。
ロッド−スターラーによって撹拌を15分間行い、次いで、沈澱物を水で洗浄しながら連続遠心分離を行う。毎回の洗浄の後に、硝酸銀を用いて塩化物イオンをアッセイすることによって塩化物イオンの存在を検出する。塩化物イオンがもはや全く存在しなくなった時、すなわち、10回洗浄した後、沈澱物を水に溶解し、その無菌性を確保するために118℃で1時間オートクレーブ処理する。
このようにして得られた溶液は、1リットル当たりFe 16gを含有するリン酸鉄溶液である。
水酸化鉄は、0.5Mのクエン酸鉄および2MのNaOHを周囲温度で混合することによって調製する。pHが8になるまでクエン酸鉄100mlにNaOHを滴下する。リン酸鉄の調製についてと同様に、撹拌を15分間行い、次いで、沈澱物を水で洗浄しながら連続遠心分離を行い、硝酸銀を用いて塩化物イオンをアッセイする。塩化物イオンがもはや検出されなくなった時、沈澱物を水に溶解し、滅菌するために118℃で1時間オートクレーブ処理する。得られた溶液は、1リットル当たりFe 6.3gを含有する水酸化鉄溶液である。
実施例2: ワクチン組成物の調製
上記したように調製した溶液、1リットル当たりAl 10.8gを含む水酸化アルミニウム(Reheisによって供給される)の水性懸濁液、および330フロキュレーションまたはLf単位/mlの濃度(すなわち、0.9125g/lのタンパク質濃度)のPTP(精製破傷風タンパク質)の調製物を使用して、以下の組成物を調製する。
PTP単独: H2O 840μl + 9%NaCl 120μl + 100Lf/mlの240 PTP、
PTPおよびAlOOH: H2O 618μl + 1リットル当たりAl 10.8gのAlOOH 222μl +9%NaCl 120μl + 100Lf/mlの240 PTP、
PTPおよびFePO4: H2O 690μl + 16g/lのFePO4 150μl + 10倍濃縮PBS緩衝液(すなわち、95mM Na2HPO4・2H2O)120μl + 100Lf/mlの240 PTP、
PTPおよびFeOOH: H2O 458μl + 1リットル当たりFe 6.3gのFeOOH 382μl + 10倍濃縮PBS緩衝液120μl + 100Lf/mlの240 PTP。
実施例3: 抗破傷風抗体のアッセイ
6週齢の雌性OF1マウス6匹ずつからなる4つのグループを使用する。
実施例2において調製した製剤の1つを各グループのマウスに投与する。投与は、1日目および22日目に、50μlの注射を2回の割合で麻酔下にて大腿四頭筋において筋肉内に行う。したがって、投与された量は、アジュバントを含む製剤の場合、2フロキュレーションまたはLf単位のPTPおよび無機物質(アルミニウムまたは鉄のいずれか)0.2mgである。
15日目に、各マウスの眼窩後洞から血液試料約300μlを採取する。
36日目に、麻酔下にて頚動脈の切断によってマウスから全採血する。
回収した血液に対応する血清のそれぞれについてELISA法によってPTP特異的IgG1およびIgG2をアッセイする。
得られた結果を図1〜4に示す。これらの結果はリン酸鉄が良好なアジュバントであることを示している;IgG1に関しては、得られた結果は、たとえそれらが水酸化アルミニウムを用いて得られる結果ほど良好ではなくても、抗原が単独で投与された場合に得られる結果よりも明らかに優れている;IgG2aに関しては、得られた力価は、水酸化アルミニウムを用いて得られるものと同様に高い。
実施例4: 抗破傷風活性の検査
本発明の組成物の抗破傷風活性は、マウスにおいて皮下投与された致死量の毒素に関するこれらの化合物の活性を評価することからなる試験によって検査される。
試験された組成物の活性は、毒素の作用から動物の50%を保護するのに必要な用量(ED50)をIU/mlで検量された参照ワクチンのものと比較することによって決定される。
試験された製剤は、アジュバント(0.6mg/用量)と水、30LfのPDT(ジフテリア毒素)および10LfのPTT(破傷風毒素)を混合し、次いで、20μg/用量のメルチオレートおよび生理食塩水(90g/lのNaClおよび5mM Na2HPO4・2H2Oを含有する溶液)を添加することによって得られる。
試験されるワクチン組成物は、水酸化アルミニウムまたはリン酸鉄または水酸化鉄のいずれかを含む。
試験されるアジュバントのそれぞれを用いて得られた結果を下記表に報告する。これらの結果は、リン酸鉄が良好なアジュバントであり、同一条件下にて水酸化鉄よりも明らかに良好であることを示す。
Figure 2006528958
(原文に記載なし)

Claims (8)

  1. 少なくとも1つのワクチン抗原および少なくとも1つのアジュバントを含むワクチン組成物であって、アジュバントがリン酸鉄を含むことを特徴とするワクチン組成物。
  2. リン酸鉄が、粒度が0.01μm〜300μmである粒子の懸濁液の形態で存在することを特徴とする上記請求項記載のワクチン組成物。
  3. 粒度が1〜40μmであることを特徴とする上記請求項記載のワクチン組成物。
  4. 粒度が7μmの値を中心とすることを特徴とする、上記請求項のいずれか1項記載のワクチン組成物。
  5. リン酸鉄が鉄塩およびリン酸塩の溶液から調製されることを特徴とする上記請求項のいずれか1項記載のワクチン組成物。
  6. 少なくとも破傷風抗原を含むことを特徴とする上記請求項のいずれか1項記載のワクチン組成物。
  7. 少なくともジフテリア抗原を含むことを特徴とする上記請求項のいずれか1項記載のワクチン組成物。
  8. 少なくとも1つの灰白髄炎抗原を含むことを特徴とする上記請求項のいずれか1項記載のワクチン組成物。

JP2006530351A 2003-05-16 2004-05-14 ワクチンのアジュバントとしてリン酸鉄を含むワクチン組成物 Expired - Fee Related JP4711964B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0305876A FR2854803B1 (fr) 2003-05-16 2003-05-16 Composition vaccinale comprenant du phosphate de fer a titre d'adjuvent vaccinal.
FR03/05876 2003-05-16
PCT/FR2004/001175 WO2004103408A2 (fr) 2003-05-16 2004-05-14 Composition vaccinale comprenant du phosphate de fer a titre d’adjuvant vaccinal

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006528958A true JP2006528958A (ja) 2006-12-28
JP4711964B2 JP4711964B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=33306396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006530351A Expired - Fee Related JP4711964B2 (ja) 2003-05-16 2004-05-14 ワクチンのアジュバントとしてリン酸鉄を含むワクチン組成物

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1628683B1 (ja)
JP (1) JP4711964B2 (ja)
CN (1) CN100384476C (ja)
AT (1) ATE430582T1 (ja)
CA (1) CA2525615C (ja)
DE (1) DE602004020985D1 (ja)
FR (1) FR2854803B1 (ja)
WO (1) WO2004103408A2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2571925A (en) * 2018-03-08 2019-09-18 Univ Antwerpen Iron-based vaccine adjuvants

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB876027A (en) * 1957-03-19 1961-08-30 Joachim Drescher New vaccines and a process for their manufacture
JPH02149530A (ja) * 1988-10-12 1990-06-08 Behringwerke Ag 水酸化亜鉛または水酸化鉄をアジュバントとして含有する抗原溶液
US5895653A (en) * 1995-03-27 1999-04-20 Tempo G Adjuvant based on colloidal iron compounds
WO2000023105A2 (en) * 1998-10-16 2000-04-27 Smithkline Beecham Biologicals S.A. Adjuvant systems and vaccines
WO2002030458A1 (en) * 2000-10-12 2002-04-18 Glaxosmithkline Biologicals S.A. Yersinia adhesion protein as vaccine adjuvant
WO2003009869A1 (en) * 2001-07-26 2003-02-06 Chiron Srl. Vaccines comprising aluminium adjuvants and histidine

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB876027A (en) * 1957-03-19 1961-08-30 Joachim Drescher New vaccines and a process for their manufacture
JPH02149530A (ja) * 1988-10-12 1990-06-08 Behringwerke Ag 水酸化亜鉛または水酸化鉄をアジュバントとして含有する抗原溶液
US5895653A (en) * 1995-03-27 1999-04-20 Tempo G Adjuvant based on colloidal iron compounds
WO2000023105A2 (en) * 1998-10-16 2000-04-27 Smithkline Beecham Biologicals S.A. Adjuvant systems and vaccines
WO2002030458A1 (en) * 2000-10-12 2002-04-18 Glaxosmithkline Biologicals S.A. Yersinia adhesion protein as vaccine adjuvant
WO2003009869A1 (en) * 2001-07-26 2003-02-06 Chiron Srl. Vaccines comprising aluminium adjuvants and histidine

Also Published As

Publication number Publication date
FR2854803A1 (fr) 2004-11-19
JP4711964B2 (ja) 2011-06-29
CN100384476C (zh) 2008-04-30
EP1628683B1 (fr) 2009-05-06
FR2854803B1 (fr) 2005-06-24
CA2525615A1 (en) 2004-12-02
WO2004103408A3 (fr) 2005-03-17
DE602004020985D1 (de) 2009-06-18
CN1791432A (zh) 2006-06-21
WO2004103408A2 (fr) 2004-12-02
EP1628683A2 (fr) 2006-03-01
CA2525615C (en) 2012-03-13
ATE430582T1 (de) 2009-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ivins et al. Experimental anthrax vaccines: efficacy of adjuvants combined with protective antigen against an aerosol Bacillus anthracis spore challenge in guinea pigs
DE60024112T2 (de) Influenzavirus-impfstoffzusammensetzung
CA2836098C (en) Hendra and nipah virus g glycoprotein immunogenic compositions
JP2003522802A (ja) プロテオソーム・インフルエンザ・ワクチン
JP5388842B2 (ja) インフルエンザワクチン含有凍結乾燥製剤、及びその製造方法
JPH10508301A (ja) サポニン製剤およびiscomでのその使用
JP2010105968A (ja) カチオン性ナノゲルを用いる粘膜ワクチン
US5912000A (en) Chitosan induced immunopotentiation
HU230545B1 (hu) Antigént és glikolipidet tartalmazó készítmény szublingvális úton történő alkalmazásra
EP0789590B1 (en) Chitosan induced immunopotentiation
US20220331424A1 (en) Composite adjuvant system and method for preparing adjuvant
EP0734725B1 (de) Adjuvans auf der Basis kolloidaler Eisenverbindungen
CA1333257C (en) Use of zinc hydroxide or iron hydroxide as adjuvant in antigen solutions, and antigen solutions containing such adjuvants
Hem et al. Aluminum-containing adjuvants: properties, formulation, and use
US20090324642A1 (en) Method of elicting or inducing an immune response
JP4711964B2 (ja) ワクチンのアジュバントとしてリン酸鉄を含むワクチン組成物
JP2019527191A (ja) 免疫増強剤、口蹄疫不活化ワクチンおよびその製造方法
CN101559224B (zh) 脊髓灰质炎疫苗
US6927235B2 (en) Vaccine composition comprising iron phosphate as vaccine adjuvant
JPS6236501B2 (ja)
WO2018162428A1 (en) Pentavalent streptococcus suis vaccine composition
CN117224664B (zh) 一种重组带状疱疹疫苗注射液及其制备方法
DE69609739T2 (de) Pertussistoxin enthaltender Influenzaimpfstoff
CN114470198A (zh) 一种用于防治新冠肺炎的SARS-CoV-2卵黄中和抗体IgY喷雾剂
KR20210068429A (ko) 점막 애주번트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100707

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100714

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100810

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110322

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees