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JP2006346368A - イオントフォレーシス装置及びその製造方法 - Google Patents

イオントフォレーシス装置及びその製造方法 Download PDF

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JP2006346368A JP2005179953A JP2005179953A JP2006346368A JP 2006346368 A JP2006346368 A JP 2006346368A JP 2005179953 A JP2005179953 A JP 2005179953A JP 2005179953 A JP2005179953 A JP 2005179953A JP 2006346368 A JP2006346368 A JP 2006346368A
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Akihiko Matsumura
昭彦 松村
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健彦 松村
Hatoo Nakayama
鳩夫 中山
Hideo Akiyama
英郎 秋山
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Abstract

【課題】 従来のイオントフォレーシス装置において生じていた製造工程における材料ロスを低減するとともに、製造工程の自動化や製造規模の拡大を容易に行うことができるイオントフォレーシス装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 薬剤が解離することで生じる第1導電型の薬剤イオンを生体に投与するためのイオントフォレーシス装置を、第1基板の表面に形成された第1導体層と、前記第1導体層上に積層され、前記薬剤を含有する薬剤塗料の塗膜からなる薬剤層と、前記薬剤層上に積層され、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第1イオン交換層とから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1導電型の薬剤イオンを生体に投与するためのイオントフォレーシス装置及びその製造方法に関する。
イオントフォレーシス装置は、一般に、薬効成分がプラス又はマイナスの薬剤イオンに解離する薬剤を保持する作用極構造体と、作用極構造体の対極の役割を有する非作用極構造体を備えており、これら両構造体を生体(ヒト又は動物)の皮膚(又は粘膜)に当接させた状態で作用極構造体に薬剤イオンと同一極性の電圧を印加することにより、薬剤イオンが生体内に投与される。
ここで、作用極構造体に給電された電流は、薬剤イオンの生体への移動と、生体対イオン(生体内に存在するイオンであって、薬剤イオンとは反対導電型に荷電したイオン)の作用極構造体側への放出により消費されることになるが、生体からは、分子量が小さく、従って、移動度が大きい生体対イオン(例えば、NaやClなど)が主として放出されることになるために輸率(作用極構造体に給電される全電流のうち薬剤イオンの移動に寄与する電流の割合)乃至薬剤イオンの投与効率が低下する問題がある。
図10、11は、このような問題を解決したイオントフォレーシス装置101a、101bの断面図(a)及び底面図(b)を示している。
このイオントフォレーシス装置101aは、容器111と、この容器111内に収容される第1電極112、薬効成分が第1導電型の薬剤イオンに解離する薬剤の溶液を含侵した吸水性担体からなる薬剤保持部115及び第1導電型のイオンを選択的に通過させるイオン交換膜116とから構成される作用極構造体110a、第2電極122を有する非作用極構造体120a、及び、電源130を備えている。
このイオントフォレーシス装置101aでは、作用極構造体110a及び非作用極構造体120aを生体皮膚40に当接させて通電を行うと、薬剤保持部115中の薬剤イオンがイオン交換膜116を介して生体に投与される一方、生体対イオンは第1イオン交換膜116を通過できないために生体対イオンの薬剤保持部115への移動による電流の消費が低減され、薬剤の投与効率が向上するという作用効果が達成される。
しかし、上記のようなイオントフォレーシス装置101aを製造するためには、裁断や打ち抜き加工により作用極構造体110aのサイズや形状に合わせたイオン交換膜116を準備することが必要であり、裁断代、打ち抜き代の部分が無駄になってしまう問題がある。
また、作用極構造体110aの組立に際しては、ウェットな状態の部材(薬剤保持部115)の取り扱いが必要であり、更に、薬剤保持部115と皮膚40の間にイオン交換膜116を介さずに生体対イオンが移行できる液路が形成されないように、薬剤保持部115を液密構造にする必要があるなど、作用極構造体110aの組立にはある程度の技量や熟練が要求され、製造コストの低減や製造の自動化、大量生産化が難しいという問題があった。
また図11のイオントフォレーシス装置101bでは、作用極構造体110bの容器111内に、第1電極112、電解液を含侵した吸水性担体からなる第1電解質保持部113、第2導電型のイオンを選択的に通過させる第2イオン交換膜114、薬剤の溶液を含侵した吸水性担体からなる薬剤保持部115及び第1導電型のイオンを選択的に通過させる第1イオン交換膜116が配置されており、非作用極構造体120bの容器121内に、第2電極122、電解液を含侵した吸水性担体からなる第2電解質保持部123、第1導電型のイオンを選択的に通過させる第3イオン交換膜124、電解液を含侵した吸水性担体からなる第3電解質保持部125、第2導電型のイオンを選択的に通過させる第4イオン交換膜126が配置されている。
このイオントフォレーシス装置101bにおいても、生体対イオンの薬剤保持部115への移行が第1イオン交換膜116により遮断されるため、上記イオントフォレーシス装置101aと同様の作用効果が達成されることに加え、薬剤イオンの第1電解質保持部113への移行が第2イオン交換膜114により阻止されるために、薬剤イオンが電極部材112近傍で分解されることが防止され、更に、第1電極112、第2電極122での電解反応により生じるHイオンやOHイオンが薬剤保持部115、第3電解質保持部125に移行することが第2イオン交換膜114、第3イオン交換膜124により阻止されるために、薬剤保持部115や第3電解質保持部125、ひいては、作用極構造体110a、非作用極構造体120bの皮膚当節面におけるpH変動が抑制されるなどの追加的な作用効果が達成される。
しかし、イオントフォレーシス装置101bは、イオントフォレーシス装置101aについて上記したと同様の問題を有していることに加え、ウェットな状態での取り扱いを要する部材数が増加し、更に、第1電解質保持部113と薬剤保持部115の界面や第2電解質保持部123と第3電解質保持部125の界面を液密に保つことが必要になるなどの理由から、製造コストの低減や製造の自動化、大量生産化は一層困難となっている。
特許第3030517号公報 特開2000−229128号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、製造工程における材料ロスを低減できるイオントフォレーシス装置及びその製造方法を提供することをその目的とする。
また本発明は、製造工程を簡易化できるイオントフォレーシス装置及びその製造方法を提供することをもその目的とする。
また本発明は、製造歩留の向上を図ることができるイオントフォレーシス装置及びその製造方法を提供することをもその目的とする。
また本発明は、製造の自動化や製造規模の拡大を図ることができるイオントフォレーシス装置及びその製造方法を提供することをもその目的とする。
また本発明は、製造コストが低減されたイオントフォレーシス装置及びその製造方法を提供することをもその目的とする。
本発明は、上記課題を解決したものであり、
薬剤が解離することで生じる第1導電型の薬剤イオンを生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、
第1基板の表面に形成された第1導体層と、
前記第1導体層上に積層され、前記薬剤を含有する薬剤塗料の塗膜からなる薬剤層と、
前記薬剤層上に積層され、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第1イオン交換層とを有する作用極構造体を備えることを特徴とするイオントフォレーシス装置、又は、
薬剤が解離することで生じる第1導電型の薬剤イオンを生体に投与するためのイオントフォレーシス装置の製造方法であって、
第1基板の表面に第1導体層を形成するステップと、
前記第1導体層上に、前記薬剤を含有する薬剤塗料を塗布することで薬剤層を形成するステップと、
前記薬剤層上に、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第1イオン交換層を形成するステップとを有する特徴とするイオントフォレーシス装置の製造方法である。
本発明では、薬剤層や第1イオン交換膜が塗料の塗布により形成されるため、打ち抜きや裁断を行う場合に生じる部材の無駄を解消することができ、また、製造工程の自動化や製造規模の拡大を容易に図ることが可能である。
本発明では、
前記作用極構造体が、
前記第1導体層上に積層され、電解質を含有する電解質塗料の塗膜からなる第1電解質層と、
前記第1電解質層上に積層され、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第2イオン交換層を更に有しており、
前記薬剤層が、前記第2イオン交換層上に積層されること、或いは、
前記第1導体層上に、電解質を含有する電解質塗料を塗布することで第1電解質層を形成するステップと、
前記第1電解質層上に、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第2イオン交換層を形成するステップを更に有し、
前記薬剤層が、前記第2イオン交換層上に積層されることが好ましく、これにより、部材の無駄を防止や製造工程の自動化乃至製造規模の拡大の容易化などの本発明の基本的な作用効果を達成しつつ、薬剤イオンの第1導体層近傍での分解や、第1導体層において生成されるHイオン、OHイオンの薬剤層への移行を防止して、薬剤投与の安全性乃至安定的を向上させるなどの追加的な効果を達成することができる。
また本発明では、
第2基板の表面に形成された第2導体層と、
前記第2導体層上に積層され、電解質を含有する電解質塗料の塗膜からなる第2電解質層と、
前記第2電解質層上に積層され、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第3イオン交換層と、
前記第3イオン交換層上に積層され、電解質を含有する電解質塗料の塗膜からなる第3電解質層と、
前記第3電解質層上に積層され、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第4イオン交換層とを有する非作用極構造体を更に備えること、或いは、
第2基板の表面に、第2導体層を形成するステップと、
前記第2導体層上に、電解質を含有する電解質塗料を塗布することで第2電解質層を形成するステップと、
前記第2電解質層上に、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第3イオン交換層を形成するステップと、
前記第3イオン交換層上に、電解質を含有する電解質塗料を塗布することで第3電解質層を形成するステップと、
前記第3電解質層上に、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第4イオン交換層を形成するステップとを更に有することが好ましく、これにより、上記本発明の基本的な作用効果を達成しつつ、第2導体層において生成されるHイオン、OHイオンの第3電解層への移行を防止して、薬剤投与の安全性乃至安定的を更に向上させるなどの追加的な効果を達成することができる。
また本発明における薬剤塗料及び/又は電解質塗料は水溶性高分子を更に含有することが好ましく、これにより、これらの塗料の塗布性や製膜性を向上させることができる。
また本発明における第1〜第4イオン交換層は非水溶性の塗膜であることが好ましく、これにより、イオントフォレーシス装置の品質の安定化を図ることが可能となる。
また本発明におけるイオン交換塗料は、低分子量ポリエチレン、高分子ポリビニルアルコール(PVA)又はキトサン又はその混合物を含有することが好ましく、これにより、生体への安全性を確保しつつ、簡易な処理で第1〜第4イオン交換層に非水溶性の性状を付与することが可能となる。
また本発明の薬剤層、第1、第2又は第3電解質層は、それぞれその全体が、第1、第2、第3、又は、第4イオン交換層により被覆されていることが好ましく、これにより、薬剤層と第1電解質層、第2電解質層と第3電解質層、或いは、これらの各層と生体皮膚との間に第1〜第4イオン交換膜を介さない液路が形成され、薬剤の輸率や投与効率、或いは、薬剤投与の安定性、安全性が低下してしまうことを防止することができる。
また本発明の第1導体層及び/又は第2導体層は、導電塗料の塗膜からなることが好ましく、これにより、製造工程の自動化や生産規模の拡大を図ることが一層容易となり、また、この導電塗料として、カーボン粉又はカーボン繊維などの非金属導電フィラーを含有する導電塗料を用いることにより、第1導体層及び/又は第2導体層から溶出する金属イオンが生体に移行する懸念を有さないイオントフォレーシス装置を実現することが可能となる。
また本発明では、第1基板及び第2基板を単一の基板から構成することで、製造工程の自動化や生産規模の拡大を一層容易なものとすることができる。
また本発明では、前記第1基板の裏面に第1端子導体が形成され、前記第1導体と前記第1端子導体が前記第1基板を貫通するスルーホールにより電気的に接続されたものとし、或いは、前記第2基板の裏面に第2端子導体が形成され、前記第2導体と前記第2端子導体が前記第2基板を貫通するスルーホールにより電気的に接続されたものとすることが可能であり、これにより、イオントフォレーシス装置と電源との接続の容易性、利便性などを高めることが可能となる。
また本発明では、前記第1基板及び/又は前記第2基板の表面又は裏面に、薄型電池が搭載されたものとすることが可能であり、これにより、電池を含むイオントフォレーシス装置の製造工程の簡易化、製造工程の自動化又は製造規模の拡大等を図ることが可能となる。
なお、本明細書において「薬剤」の語は、調製の有無を問わず、一定の薬効又は薬理作用を有し、病気の治療、回復、予防、健康の増進、維持などの目的で生体(人又は動物)に適用される物質の意味で用いている。
また、本明細書における「薬剤イオン」は、薬剤がイオン解離することにより生じるイオンであって、薬効ないし薬理作用を担うイオンを意味する。また薬剤の薬剤イオンへの解離は、薬剤を水、アルコール類、酸、アルカリなどの溶媒に溶解させることにより生じるものであっても良く、更に電圧の印加やイオン化剤の添加等を行うことにより生じるものであっても良い。
本発明における「第1導電型」は、プラス又はマイナスの電気極性を意味し、「第2導電型」は第1導電型と反対の電気極性(マイナス又はプラス)を意味する。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係るイオントフォレーシス装置が備える作用極構造体10aの製造方法の一例を示す説明図である。なお、図1〜図6では、右側にそれぞれの工程における平面図が示されており、左側にはその断面図(各図(a)のA−A線に示される部位の断面図)が示されている。また、断面図は平面図よりもある程度拡大して示されているが、ともに正確な寸法で描かれている訳ではない。
図1(a)に示されるように、フェノール板やガラスエポキシ板などの任意の絶縁性の基板11、特に好ましくは、ポリイミドやポリエステルなどの可撓性を有する基板11上に、例えば20〜50mm角程度の略方形の3つの電極部12a及びそれぞれの電極部12aより延長する端子部12bからなる3つの第1導体層12が形成される。
このような第1導体層12は、例えば、FPCなどの銅張板をパターンエッチングすることにより、或いは、導電性ペーストを基板11上に塗布することにより形成することが可能であるが、カーボンペーストなどの非金属導電フィラーが配合された導電塗料を塗布することで第1導体層12を形成することが特に好ましく、これにより、第1導体層12から溶出する金属が薬剤投与に際して生体に移行する懸念を解消することができる。
続いて、第1導体層12上に薬剤塗料を塗布することにより、薬剤層15が形成される(図1(b))。
ここで使用される薬剤塗料は、水などの溶媒に溶解するなどにより薬効成分がプラス又はマイナスのイオン(薬剤イオン)に解離する薬剤(薬剤の前駆体を含む)を含有する塗料であり、薬効成分がプラスのイオンに解離する薬剤としては、麻酔薬である塩酸リドカイン、麻酔薬である塩酸モルヒネなどを例示することができ、薬効成分がマイナスのイオンに解離する薬剤としては、ビタミン剤であるアスコルビン酸などを例示することができる。
薬剤塗料には、塗料としての塗布性や製膜性を向上させるために、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコールなどの親水性高分子が配合され、また薬剤塗料の粘度を調整するための水、エタノール、プロパノールなどの溶媒が適当量配合される。
薬剤塗料には、その他、粘度調整剤、チキソ剤、可塑剤、消泡剤、顔料、香料、着色料、薬剤の安定化剤など適宜の追加的な成分を配合することも可能である。
薬剤塗料の塗布は、スクリーン印刷やマスク部材を用いたバーコート法など任意の手法により行うことができ、この場合、電極部12aの全体を、又は一部のみを被覆するように薬剤塗料を塗布しても良く、或いは、図1(b)に示すように、薬剤層15の形状、大きさが電極部12aと同一となるように、電極部12aに重ね合わせて薬剤層15を形成しても良い。
続いて、薬剤層15上に第1のイオン交換塗料を塗布することにより、第1イオン交換層16が形成される(図1(c))。
ここで使用される第1のイオン交換塗料は、薬剤層15中の薬剤イオンと同一導電型のイオンを対イオンとするイオン交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有する塗料であり、薬剤層15に薬効成分がプラスの薬剤イオンに解離する薬剤が使用される場合には、第1のイオン交換塗料には陽イオン交換樹脂が配合され、薬剤層15に薬効成分がマイナスの薬剤イオンに解離する薬剤が使用される場合には、第1のイオン交換塗料には陰イオン交換樹脂が配合さる。
また上記陽イオン交換樹脂としては、ポリスチレン樹脂やアクリル酸系樹脂などの炭化水素系樹脂やパーフルオロカーボン骨格を有するフッ素系樹脂などの三次元的な網目構造を持つ高分子にスルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基などの陽イオン交換基(対イオンが陽イオンである交換基)が導入されたイオン交換樹脂が制限無く使用することができ、陰イオン交換樹脂としては、同様の三次元的な網目構造を持つ高分子に1〜3級アミノ基、4級アンモニウム基、ピリジル基、イミダゾール基、4級ピリジニウム基、4級イミダゾリウム基などの陰イオン交換基(対イオンが陰イオンである交換基)が導入されたイオン交換樹脂が制限無く使用できる。
また、第1のイオン交換塗料には、バインダー高分子が配合される。このバインダー高分子としては、第1のイオン交換塗料の塗布に際して塗料中におけるイオン交換樹脂の適切な分散状態を維持するとともに、塗布された第1イオン交換層16に、薬剤層15に使用される溶媒に対して不溶性の性状を与えることができるフェノール樹脂やメタクリル酸メチルなどの熱硬化性樹脂を使用することも可能であるが、加熱処理を伴うことなく不溶性の性状を与えることができるアクリレート系、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系などの紫外線硬化樹脂が好ましく使用することができ、人体への安全性等の観点からは、分子量10000〜40000程度の低分子量ポリエチレン(パラフィン)、分子500000以上の超高分子量PVA、或いは、分子量80000程度のキトサンをpH7.5〜9.5で不溶化処理したものが特に好ましく使用される。
第1のイオン交換塗料には、塗料としての塗布性や製膜性を向上させるために水、エタノール、プロパノールなどの適宜の溶媒を配合することができる。なお、バインダー高分子として超高分子PVAを使用する場合には、他のバインダー高分子を使用する場合よりもある程度溶媒量を少なくすることが好ましい。第1のイオン交換塗料には、更に、増粘剤、チキソ剤、可塑剤、消泡剤、界面活性剤、顔料、香料、着色料など適宜の成分を配合することも可能である。
第1イオン交換塗料の塗布は、スクリーン印刷やマスク部材を用いたバーコート法など任意の手法により行うことができ、この場合、薬剤層15を部分的に被覆するように第1イオン交換層16を形成しても良いが、図1(c)に示すように薬剤層15の全体を被覆するように第1イオン交換層16を形成することが好ましく、これにより、薬剤層15と皮膚との間に第1イオン交換層16を介さない液路が形成されることを防止するための追加的な手段を施すことが不要となる。
なお、薬剤塗料や第1のイオン交換塗料の溶媒量、粘度等によっては、第1イオン交換層16の塗布の際に薬剤塗料とイオン交換塗料とが混ざり合ってしまうことが考えられるため、そのような混合により薬剤層15や第1イオン交換層16の膜厚が実質的にゼロとなることがないように、薬剤塗料及び/又は第1のイオン交換塗料の溶媒量や粘度を調整し、或いは更に、薬剤層15を完全に、又は、少なくとも薬剤層15の表面部分を乾燥させた後に第1のイオン交換塗料を塗布することができる。
第1イオン交換層16の形成後、第1イオン交換層16を水などの溶媒に対して不溶性の塗膜とするためにの処理が行われる。例えば、高分子バインダーとして紫外線硬化樹脂が使用された場合には紫外線を照射することにより、超高分子PVAが使用された場合には、第1イオン交換層16の乾燥又は60〜80℃程度での加熱処理により不溶性の塗膜を得ることができる。また、高分子バインダーとして分子量10000〜40000程度の低分子量ポリエチレン(パラフィン)が使用された場合には、塗布時には第1イオン交換塗料を100度程度に加温して液化させた状態で塗布を行い、塗布・冷却後に放射線の照射により重合させることで不溶性の塗膜とすることができる。高分子バインダーとしてpH7.5〜9.5に調整された分子量80000程度のキトサンが使用された場合には、塗布の際の水分量をある程度低くしておけば、塗布後に特別の処理を行わなくても、水などの溶媒に対して不溶性の塗膜を得ることができる。
この第1イオン交換層16は、高分子バインダー内にマクロポアやマイクロポアが形成されるためにある程度以上の大きさの分子を通過させる半透膜となるが、第1イオン交換層16中に第1導電型のイオンを対イオンとするイオン交換基が導入されたイオン交換樹脂が分散しているために、第1導電型のイオンを通過させる一方、第2導電型のイオンの通過を阻止乃至制限するイオン交換膜(第1導電型のイオン交換膜)として機能する。
その後、基板11を図1(c)に示す破線で切断することで作用極構造体10aが完成する(図示の例では、3つの作用極構造体(10a〜10aが完成する)。
なお、薬剤の投与に適する薬剤層15の溶媒量は、投与する薬剤の種類や投与条件(環境温度や投与部位など)によって相違し、また、そのような溶媒量は、薬剤層15の塗布の際、或いは、第1イオン交換層16の不溶化処理を行った後の溶媒量とは一致しない場合があるため、そのような場合には、作用極構造体10aの製造後、或いは、薬剤の投与に先だって、水中浸漬や乾燥処理などにより薬剤層15中の溶媒量を調整することができる。
また、導体層12、薬剤層15、第1イオン交換層16の形状等は任意であり、図示されるような方形状のパターンの他、円形、楕円形、星形など任意の形状とすることができる。
また、導体層12や第1イオン交換層16は必ずしも図1に示す例のように個々の作用極構造体10a毎に分離したパターンとして形成する必要はなく、図2(a)〜(c)に示されるように、複数の作用極構造体10aの第1導体層12及び/又は第1イオン交換層16を連続したパターンとして形成しても良く、この場合も、図2(c)に示す破線で切断することで、図1(a)〜(c)により製造される作用極構造体10aと同一の層構成を有する作用極構造体10a(10a〜10a)を製造することができる。同様に、複数の作用極構造体10aの薬剤層15を連続したパターンとして形成することも可能ではあるが、この場合には、個々の作用極構造体(10a〜10a)への分離を行った後に、切断面に露出する薬剤層15から皮膚への液路が形成されることを防止するための追加的な手段を施すことが必要となる。
また基板11としては、図3(a)〜(c)に示すように、基板11の一方の面に形成された電極部12aと基板11の他方の面に形成された端子部12bを有する基板11を使用することにより、端子部12bと電源30との接続の利便性を高めることも可能である。なお、電極部12aと端子部12b間の導通は、基板11を貫通するスルーホール12c内に施された銅等の金属メッキ、或いは、スルーホール12c内に埋め込み印刷された導電塗料を介して行うようにすることができる。
図4(a)〜(e)は、本発明の他の形態に係るイオントフォレーシス装置が備える作用極構造体10bの製造方法の一例を示す説明図である。
図4(a)に示される基板11及び第1導体層12は、作用極構造体10aにおける基板11及び第1導体層12と同様の構成であり、作用極構造体10aについて上記したと同様の方法により形成される。
続いて、第1導体層12上に電解質塗料を塗布することにより、第1電解質層13が形成される(図4(b))。
ここで使用される電解質塗料は、NaClやKClなどの電解質を含有する塗料であるが、この電解質として、水の電解反応(プラス極での酸化及びマイナス極での還元)よりも酸化または還元されやすい電解質、例えば、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄などの無機化合物、アスコルビン酸(ビタミンC)やアスコルビン酸ナトリウムなどの医薬剤、乳酸、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸などの有機酸及び/又はその塩を使用することが特に好ましく、これにより、酸素ガスや水素ガスの発生を抑制することが可能であり、また、溶媒に溶解した際に緩衝電解液となる組み合わせの複数種の電解質を配合することにより、通電中におけるpHの変動を抑えるようにすることも可能である。
電解質塗料には、塗料としての塗布性や製膜性を向上させるために、PVA、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコールなどの親水性高分子が配合され、また電解質塗料の粘度を調整するための水、エタノール、プロパノールなどの溶媒が適当量配合される。
電解質塗料には、その他、増粘剤、チキソ剤、可塑剤、消泡剤、顔料、香料、着色料など適宜の追加的な成分を配合することも可能である。
電解質塗料の塗布は、スクリーン印刷やマスク部材を用いたバーコート法など任意の手法により行うことができ、この場合、電極部12aの全体を、又は一部のみを被覆するように電解質塗料を塗布しても良く、或いは、図4(b)に示すように、第1電解質層13の形状、大きさが電極部12aと同一となるように、電極部12aに重ね合わせて第1電解質層13を形成しても良い。
続いて、第1電解質層13上に第2のイオン交換塗料を塗布することにより、第2イオン交換層14が形成される(図4(c))。
ここで使用される第2のイオン交換塗料は、薬剤層15中の薬剤イオンと反対導電型のイオンを対イオンとするイオン交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有する塗料であり、薬剤層15に薬効成分がプラスの薬剤イオンに解離する薬剤が使用される場合には、第2のイオン交換塗料には陰イオン交換樹脂が配合され、薬剤層15に薬効成分がマイナスの薬剤イオンに解離する薬剤が使用される場合には、第2のイオン交換塗料には陽イオン交換樹脂が配合さる。
第2のイオン交換塗料に使用される陰イオン交換樹脂、陽イオン交換樹脂は、第1のイオン交換塗料について上記したと同様のものが使用できる。
また、第2のイオン交換塗料には、バインダー高分子が配合される。このバインダー高分子は、第1のイオン交換塗料について上記したと同様のものを使用することができる。
第2のイオン交換塗料には、塗料としての塗布性や製膜性を向上させるために水、エタノール、プロパノールなどの適宜の溶媒を配合することができる他、増粘剤、チキソ剤、可塑剤、界面活性剤、顔料、香料、着色料など適宜の追加的な成分を配合することができる。
第2のイオン交換塗料の塗布は、スクリーン印刷やマスク部材を用いたバーコート法など任意の手法により行うことができ、この場合、第1電解質層13を部分的に被覆するように第2イオン交換層14を形成しても良いが、図4(c)に示すように第1電解質層13の全体を被覆するように第2イオン交換層14を形成することが好ましく、これにより、第1電解質層13と薬剤層15、或いは、第1電解質層13と皮膚との間に第2イオン交換層14を介さない液路が形成されることを防止するための追加的な手段を施すことが不要となる。
なお、電解質塗料や第2のイオン交換塗料の溶媒量、粘度等によっては、第2イオン交換層14の塗布の際に電解質塗料と第2のイオン交換塗料とが混ざり合ってしまうことが考えられるため、そのような混合により実質的に第1電解質層13又は第2イオン交換層14の膜厚が実質的にゼロとなることがないように、電解質塗料及び/又は第2のイオン交換塗料の溶媒量及び/又は粘度を調整し、或いは更に、第1電解質層13を完全に、又は、少なくとも第1電解質層13の表面部分を乾燥させた後に、第2イオン交換層14の塗布を行うことが可能である。
第2イオン交換層14の形成後、第2イオン交換層14を水などの溶媒に対して不溶性の塗膜とするために、第1イオン交換層16について上記した同様の処理が行われる。この第2イオン交換層14は、第1イオン交換層16について上記したと同様のメカニズムにより第2導電型のイオンを通過させる一方、第1導電型のイオンの通過を阻止乃至抑制するイオン交換膜(第2導電型のイオン交換膜)として機能する。
続いて、第2イオン交換層14上に上記と同様の薬剤塗料及び第1のイオン交換塗料を順次塗布することにより、薬剤層15及び第1イオン交換層16が形成される(図4(d)、(e))。
薬剤塗料の塗布は、スクリーン印刷やマスク部材を用いたバーコート法など任意の手法により行うことができ、この場合、薬剤層15と電極部12aとが一部においてのみ重なり合うように薬剤層15を形成することも可能であるが、図4(d)に示すように、薬剤層15の形状、大きさを電極部12aと同一にし、両者が完全に重なり合うように形成することが特に好ましく、これにより、薬剤層15から電極部12aへのイオン流が生じる有効面積を最大にするとともに、薬剤層15を完全に被覆する場合に必要となる第1イオン交換層16の面積、従って、これに使用される第1のイオン交換塗料の量を低減させることが可能になる。
第1のイオン交換塗料の塗布は、スクリーン印刷やマスク部材を用いたバーコート法など任意の手法により行うことができ、この場合、薬剤層15を部分的に被覆するように第1イオン交換層16を形成しても良いが、図4(e)に示すように薬剤層15の全体を被覆するように第1イオン交換層16を形成することが好ましく、これにより、薬剤層15と皮膚との間にイオン交換層16を介さない液路が形成されることを防止するための追加的な手段を施すことが不要となる。
第1イオン交換層16は、作用極構造体10aについて上記したと同様の方法により水などの溶媒に対して不溶化さる。この第1イオン交換層16は上記と同様、第1導電型のイオン交換膜として機能する。
その後、基板11を図4(e)に示す破線で切断することで作用極構造体10bが完成する(図示の例では、3つの作用極構造体(10b〜10bが完成する)。
なお、作用極構造体10aについて上記したと同様の理由により、第1及び/又は2イオン交換層14、16を不溶化させるための処理を行った後、或いは、薬剤の投与に先だって、水中浸漬や乾燥処理などによって、薬剤層15及び/又は第1電解質層13中の溶媒量を調整することが可能である。
また上記した作用極構造体10bの製造方法においては、作用極構造体10aの場合と同様に、第1導体層12、第2イオン交換層14、第1イオン交換層16は複数の作用極構造体10b間で連続したパターンとして形成することが可能であり、第1導体層12は、基板11の一方の面に形成された電極部12aと基板11の他方の面に形成された端子部12bから構成し、両者をスルーホールを介して導通させる構造とすることで、端子部12bと電源30との接続の利便性を高めることも可能である。
また、イオン交換層14、16を溶媒に対して不溶性の塗膜とするための処理は、各イオン交換層を形成する毎に行ってもよく、両イオン交換層を形成した後に纏めて行っても構わない。
図5(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係るイオントフォレーシス装置が備える非作用極構造体20aの製造方法の一例を示す説明図である。
図5(a)に示されるように、基板21上に、3つの電極部22a及びそれぞれの電極部22aから延長する端子部22bからなる3つの第2導体層22が形成される。ここでの基板21、第2導体層22は、作用極構造体10aにおける基板11、第1導体層12と同様の構成を有しており、作用極構造体10aについて上記したと同様の方法により形成することができる。
続いて、第2導体層22上に上記と同様の電解質塗料を塗布することにより、第2電解質層23が形成される(図5(b))。この第2電解質層23は、上記作用極構造体10bの第1電解質層13と同様の態様で形成することができる。
続いて、第2電解質層23上に上記と同様の第2のイオン交換塗料を塗布することにより、第4イオン交換層26が形成される(図5(c))。この第4イオン交換層26の形成及びこれを溶媒に不溶性の塗膜とする処理は、作用極構造体10aの第1イオン交換層16と同様にして行うことができる。
最後に、図5(c)の破線で切断することにより非作用極構造体20bが完成する(図示の例では、3つの非作用極構造体(20a〜20aが完成する)。
図6(a)〜(e)は、本発明のイオントフォレーシス装置が備える他の形態の非作用極構造体20bの製造方法の一例を示す説明図である。
図6(a)、(b)に示される基板21、第2導体層22、第2電解質層23は、非作用極構造体20aにおける基板21、第2導体層22、第2電解質層23と同様の構成であり、非作用極構造体20aについて上記したと同様の材料及び方法により形成される。
続いて、第2電解質層23上に上記と同様の第1のイオン交換塗料を塗布することにより、第3イオン交換層24が形成される(図6(c))。この第3イオン交換層24の形成及びこれを溶媒に不溶性の塗膜とする処理は、作用極構造体10bの第2イオン交換層14について上記したと同様の態様により行うことができる。第3イオン交換層24は、上記と同様、第1導電型のイオン交換膜として機能する。
続いて、第3イオン交換層24上に上記と同様の電解質塗料を塗布することにより、第3電解質層25が形成される(図6(d))。第3電解質層25の形成は、作用極構造体10bの薬剤層15と同様の態様により行うことができる。
続いて、第3電解質層25上に上記と同様の第2のイオン交換塗料を塗布することにより、第4イオン交換層26が形成される(図6(e))。第4イオン交換層26の形成及びこれを水などの溶媒に不溶性の塗膜とするための処理は、作用極構造体10bの第1イオン交換層16について上記したと同様の態様により行うことができる。第4イオン交換層26は、上記と同様、第2導電型のイオン交換膜として機能する。
最後に、基板21を図6(e)に示す破線で切断することで非作用極構造体20bが完成する(図示の例では、3つの作用極構造体(20b〜20bが完成する)。
上記した非作用極構造体20a、20bの製造方法においては、作用極構造体10a、10bの場合と同様に、第2導体層22、第3イオン交換層24、第4イオン交換層26は複数の非作用極構造体20b間で連続したパターンとして形成することが可能であり、第2導体層22は、基板21の一方の面に形成された電極部22aと基板21の他方の面に形成された端子部22bから構成し、両者をスルーホールを介して導通させる構造とすることで、端子部22bと電源30との接続の利便性を高めることができる。
また、第3、第4イオン交換層24、26を溶媒に対して不溶性の塗膜とするための処理は、各イオン交換層を形成する毎に行ってもよく、両イオン交換層を形成した後に纏めて行っても構わない。
なお、作用極構造体10aについて上記したと同様の理由により、第3及び/又は第4イオン交換層24、26を不溶化させるための処理を行った後、或いは、薬剤の投与に先だって、水中浸漬や乾燥処理などにより、第2及び/又は第3電解質層23、25中の溶媒量を調整することが可能である。
図7(a)、(b)は、上記により製造される作用極構造体10(10a又は10b)及び非作用極構造体20(20a又は20b)を備えるイオントフォレーシス装置1a、1bの使用態様を示す説明図である。なお、図7では、第1〜第3電解質層13、23、25、薬剤層15、第2、第3イオン交換層14、24は省略され、基板11、21、第1導体層12、22、及び、第1、第4イオン交換層16、26のみが表示されている。
図7(a)のイオントフォレーシス装置1aは、第1、第4イオン交換層16、26を生体の皮膚Sに当接させた状態で、電源30からのリード線31、32を端子部12b、22bに接続して通電を行うことにより、薬剤層15中の薬剤イオンが第1イオン交換層16を介して皮膚S内に投与される。
ここで、リード線31、32と端子部12b、22bとの接続は任意の方法で行うことができ、例えば、半田や導電性接着剤、導電性接着テープなどを用いて直接接続することも可能であり、端子部12b、22b及びリード線31、32にコネクターを取り付けて、接続作業を容易にすることも可能である。
なお、薬剤層15に薬効成分がプラスの薬剤イオンに解離する薬剤が配合されている場合には、電源30のプラス極が作用極構造体10の端子部12bに、マイナス極が非作用極構造体20の端子部22bにそれぞれ接続され、薬剤層15に薬効成分がマイナスの薬剤イオンに解離する薬剤が配合されている場合には、電源30のマイナス極が作用極構造体10の端子部12bに、プラス極が非作用極構造体20の端子部22bにそれぞれ接続される。
このイオントフォレーシス装置1aでは、作用極構造体10として、上記作用極構造体10a、10bのいずれが使用された場合にも、また、非作用極構造体20として、上記非作用極構造体20a、20bのいずれが使用された場合にも、上記したイオントフォレーシス装置101a、101bの場合と同様に、薬剤の輸率、投与効率を上昇させ、薬剤投与の安全性、安定性を高めることができる。
また、第1〜第3電解質層13、23、25、薬剤層15、第1〜第4イオン交換層14、16、24、26はいずれも塗布法により形成されるため、製造工程の自動化や多面取りなどによる製造規模の拡大を容易に図ることが可能であり、また、イオン交換膜の裁断代や打ち抜き代の部分が無駄になるなどの問題を解消することができる。
また、薬剤層15、第1〜第3電解質層13、23、25が、それぞれの直上に配置される第1〜第4イオン交換層14、16、24、26により完全に被覆されるようにした場合には、第1電解質層13と薬剤層15、第2電解質層23と第3電解質層25、或いは、これら各層と皮膚Sとの間にイオン交換層14、16、24、26を介さない液路が形成され、その結果、薬剤や輸率や投与効率の向上、或いは、薬剤投与の安全性、安定性の向上などの作用効果が毀損乃至低減されることを簡易に防止することができる。
図7(b)には、電極部12aが基板11の一面側に形成され、端子部12bが基板11の他面側に形成され、電極部12aと端子部12bがスルーホール12cを介して電気的に接続された作用極構造体10(10a又は10b)、及び、電極部22aが基板21の一面側に形成され、端子部22bが基板21の他面側に形成され、電極部22aと端子部22bがスルーホール22cを介して電気的に接続された非作用極構造体20(20a又は20b)を用いるイオントフォレーシス装置1bの使用態様が示されている。
このイオントフォレーシス装置1bにおいても、イオントフォレーシス装置1aについて上記したと同様の作用効果が達成され、また、リード線31、32と端子部12b、22bの接続は、イオントフォレーシス装置1aの場合と同様、任意の態様により行うことが可能であるが、イオントフォレーシス装置1bの場合、端子部12b、22bが皮膚Sの反対側に位置するために、リード線31、32の接続作業が容易となり、また、接続部位と皮膚Sとの絶縁を取ることが容易となるなどの追加的な作用効果を達成することができる。
図8(a)〜(h)は、本発明の更に他の実施形態に係るイオントフォレーシス装置1cの製造工程を示す説明図である。なお、この図では、(a)、(h)の工程についてのみ断面図と平面図の双方が示され、(b)〜(g)の工程については断面図のみが示されている。
図8(a)に示されるように、基板11には、基板11の一方の面に形成された電極部12a、22aと、基板11の他方の面に形成された端子部12b、22bとが、基板11を貫通するスルーホール12c、22cにより接続された第1、第2導体層12、22が形成されている。
このような第1、第2導体層12、22が形成された基板11は、作用極構造体10aについて上記したと同様の方法により形成することができる。
続いて、第1導体層12、22上に上記と同様の電解質塗料を塗布することにより第1、第2電解質層13、23が形成される(図8(b))。
続いて、第1電解質層13上に上記と同様の第2のイオン交換塗料を塗布することで第2イオン交換層14が形成され(図8(c))、更に、第2電解質層23上に上記と同様の第1のイオン交換塗料を塗布することで第4イオン交換層24が形成され(図8(d))、それぞれのイオン交換層14、24を水などの溶媒に対して不溶性の塗膜とするための処理が行われる。
続いて、第2イオン交換層14上に上記と同様の薬剤塗料を塗布することにで薬剤層15が形成され(図8(e))、更に、第3イオン交換層24上に上記と同様の電解質塗料を塗布することで第3電解質層25が形成される(図8(f))。
続いて、薬剤層15上に上記と同様の第1のイオン交換塗料を塗布することで第1イオン交換層16が形成され(図8(g))、更に、第3電解質層25上に上記と同様の第2のイオン交換塗料を塗布することで第4イオン交換層26が形成され(図8(h))、それぞれのイオン交換層16、26を水などの溶媒に対して不溶性の塗膜とするための処理が行われる。
最後に、基板11を図8(h)に示される破線で切断することでイオントフォレーシス装置1c(図示の例では、3つのイオントフォレーシス装置(1c、1c、1c))が完成する。
なお、上記における薬剤層15、第1〜第3電解質層13、23、25、第1〜第4イオン交換層14、16、24、26は、上記作用極構造体10a、10b、非作用極構造体20a、20bのそれぞれ対応する層と同様の方法により形成することができる。
また、作用極構造体10aについて上記したと同様の理由により、第1、第2、第3及び/又は第4イオン交換層14を不溶化させるための処理を行った後、或いは、薬剤の投与に先だって、水中浸漬や乾燥処理などにより、薬剤層15、第1、第2及び/又は第3電解質層13、23、25中の溶媒量を調整することが可能である。
また、上記の各工程((a)〜(h))の順序は必ずしも上記の通りであることは必要ではなく、例えば、(a)→(b)→(c)→(e)→(g)→(d)→(f)→(h)のような順序としても同様のイオントフォレーシス装置1cを製造することができる。
また、イオン交換層14、16、25、26を溶媒に対して不溶性の塗膜とするための処理は、各イオン交換層を形成する毎に行ってもよく、2以上のイオン交換層を形成した後に纏めて行っても構わない。
このイオントフォレーシス装置1cでは、第1導体層12と第2導体層22の形成、及び、第1電解質層13と第3電解質層の形成をそれぞれ1つの工程で行うことが可能であるため、作用極構造体10b及び非作用極構造体20bから構成されるイオントフォレーシス装置1aと比較して、製造工数を低減できる利点がある。
図9(a)は、イオントフォレーシス装置1cの使用態様の一例を、第1〜第3電解質層13、23、25、薬剤層15及び第2、第3イオン交換層14、24を省略して示す説明図である。
図示されるように、イオントフォレーシス装置1cでは、第1、第3イオン交換層16、26を生体の皮膚Sに当接させた状態で、イオントフォレーシス装置1bと同様の態様で電源30からのリード線31、32を端子部12b、22bに接続して通電を行うことにより、薬剤層15中の薬剤イオンが第1イオン交換層16を介して皮膚S内に投与される。
図9(b)は、本発明の更に他の実施形態に係るイオントフォレーシス装置1dの構成を示す説明図である。
このイオントフォレーシス装置1dは、上記イオントフォレーシス装置1cと同様にして形成される作用極構造体部10及び非作用極構造体部20を有するとともに、基板11の一面には、印刷などの塗布法により形成される第1活電極層33、セパレータ層34及び第2活電極層35を有する薄型の電池30aが搭載され、第1活電極層33と端子部12bが導電塗料の塗膜36により、第2活電極層35と端子部22bが、絶縁ペースト層37を介して形成された導電塗料の塗膜38により接続されている。
かかるイオントフォレーシス装置1dは、作用極構造体部10、非作用極構造体20及び電池30aの全てが塗布法により形成することが可能であるため、イオントフォレーシス装置の製造工程の一層の簡略化、製造コストの一層の低減などの作用効果を達成することが可能となり、また、電池30aと端子部12b、22bとの接続の容易性、確実性等を一層高めることが可能となる。
なお、上記薄型の電池30aに関しては、各種の構造及び製造方法が公知となっており、図9(b)示される構造に限らず、任意の方法により製造される任意の構造の薄型電池30aを使用することができ、例えば、特開平11−067236号公報、米国特許公開公報2004/0185667A1号公報、米国特許6855441号公報などに開示される製法及び構造の薄型電池30aを使用することが可能である。
以上、本発明をいくつかの実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において各種の改変が可能である。
例えば、上記した実施例では、1枚の基板に3つの作用極構造体、非作用極構造体又はイオントフォレーシス装置が形成される場合について説明したが、基板上における多面取りの個数は任意であり、1枚の基板に単一の作用極構造体、非作用極構造体又はイオントフォレーシス装置を形成し、或いは、2或いは4以上の作用極構造体、非作用極構造体又はイオントフォレーシス装置を形成しても構わない。
また図7では、作用極構造体10a又は10bと非作用極構造体20a又は20bとが組み合わされたイオントフォレーシス装置を例として説明したが、作用極構造体10a又は10bを図10、11に示される非作用極構造体120a又は120bと組み合わせて本発明のイオントフォレーシス装置を構成することも可能である。また、イオントフォレーシス装置そのものには非作用極構造体を設けずに、例えば、生体皮膚に作用極構造体10a又は10bを当接させる一方、アースとなる部材にその生体の一部を当接させた状態で作用極構造体に電圧を印加して薬剤の投与を行うようにすることも可能であり、この場合であっても、高い輸率乃至効率で薬剤を投与できるイオントフォレーシス装置において、材料ロスや製造コストの低減、或いは、製造の自動化や規模拡大の容易化を図ることができるという本発明の基本的な作用効果は達成できるのであり、このようなイオントフォレーシス装置も本発明の範囲に含まれる。
また図10では、薄型電池30aが基板11の皮膚当接面と反対側に配置される場合を示したが、薄型電池30a及び端子部12b、22bを基板11の皮膚当接面側に配置することも可能であり、この場合には、全ての塗布工程が基板11の一方の面上においてのみ行われることになるために、製造工程の一層の簡易化を図ることができる。また、薄型の電池30aは、イオントフォレーシス装置1a又は1bと組み合わせて使用することも可能であり、その場合、薄型の電池30aは基板11、21の表面、裏面のいずれに搭載しても構わない。また、端子部12b、22bと電池30aの接続は、導電塗料の薄膜36、38に代えて、リード線やコネクターを用いるなどによる任意の方法により行うことも可能である。
また本発明における作用極構造体や非作用極構造体は、乾燥や異物の付着などからの保護ためのライナーなどの追加的な層構成を有することが可能であり、本発明のイオントフォレーシス装置は、通電の開閉スイッチや印加電流、電圧の制御装置などの追加的な部材を更に備えることが可能である。
本発明の一実施形態に係る作用極構造体の製造方法を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る作用極構造体の製造方法を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る作用極構造体の製造方法を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る作用極構造体の製造方法を示す説明図。 本発明の一実施形態に係る非作用極構造体の製造方法を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る非作用極構造体の製造方法を示す説明図。 本発明の一実施形態に係るイオントフォレーシス装置の使用態様を示す説明図。 本発明の一実施形態に係るイオントフォレーシス装置の製造方法を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係るイオントフォレーシス装置の使用態様を示す説明図。 従来のイオントフォレーシス装置の構成を示す説明図。 従来のイオントフォレーシス装置の構成を示す説明図。
符号の説明
1a〜1d イオントフォレーシス装置
10、10a、10b 作用極構造体部
20、20a、d0b 非作用極構造体
11、21 基板
12、22 導体層
12a、22a 電極部
12b、22b 端子部
12c、22c スルーホール
13、23、25 電解質層
14 第2イオン交換層
15 薬剤層
16 第1イオン交換層
24 第3イオン交換膜
26 第4イオン交換膜
30、30a 電源
31、32 リード線
33 第1活電極層
34 セパレータ層
35 第2活電極層
36、38 導電塗膜
37 絶縁ペースト層

Claims (32)

  1. 薬剤が解離することで生じる第1導電型の薬剤イオンを生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、
    第1基板の表面に形成された第1導体層と、
    前記第1導体層上に積層され、前記薬剤を含有する薬剤塗料の塗膜からなる薬剤層と、
    前記薬剤層上に積層され、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第1イオン交換層とを有する作用極構造体を備えることを特徴とするイオントフォレーシス装置。
  2. 前記作用極構造体が、
    前記第1導体層上に積層され、電解質を含有する電解質塗料の塗膜からなる第1電解質層と、
    前記第1電解質層上に積層され、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第2イオン交換層を更に有しており、
    前記薬剤層が、前記第2イオン交換層上に積層されていることを特徴とする請求項1に記載のイオントフォレーシス装置。
  3. 第2基板の表面に形成された第2導体層と、
    前記第2導体層上に積層され、電解質を含有する電解質塗料の塗膜からなる第2電解質層と、
    前記第2電解質層上に積層され、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第3イオン交換層と、
    前記第3イオン交換層上に積層され、電解質を含有する電解質塗料の塗膜からなる第3電解質層と、
    前記第3電解質層上に積層され、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料の塗膜からなる第4イオン交換層とを有する非作用極構造体を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のイオントフォレーシス装置。
  4. 前記薬剤塗料及び/又は前記電解質塗料が、水溶性高分子を更に含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  5. 前記第1イオン交換層、前記第2イオン交換層、前記第3イオン交換層及び/又は第4イオン交換層が、非水溶性の塗膜であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  6. 前記イオン交換塗料が、低分子量ポリエチレン、超高分子PVA又はキトサン又はその混合物を更に含有することを特徴とする請求項5に記載のイオントフォレーシス装置。
  7. 前記薬剤層の全体が前記第1イオン交換層により被覆されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  8. 前記第1電解質層の全体が前記第2イオン交換層により被覆されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  9. 前記第2電解質層の全体が前記第3イオン交換層により被覆されていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  10. 前記第3電解質層の全体が前記第4イオン交換層により被覆されていることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  11. 前記第1導体層及び/又は前記第2導体層が、導電塗料の塗膜からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  12. 前記導電塗料が、非金属導電フィラーを含有することを特徴とする請求項11に記載のイオントフォレーシス装置。
  13. 前記第1基板及び前記第2基板が単一の基板から構成されることを特徴とする請求項3〜12のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  14. 前記第1基板の裏面に第1端子導体が形成されており、
    前記第1導体と前記第1端子導体が前記第1基板を貫通するスルーホールにより電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  15. 前記第2基板の裏面に第2端子導体が形成されており、
    前記第2導体と前記第2端子導体が前記第2基板を貫通するスルーホールにより電気的に接続されていることを特徴とする請求項3〜14のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  16. 前記第1基板及び/又は前記第2基板の前記表面又は裏面に、薄型電池が搭載されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置。
  17. 薬剤が解離することで生じる第1導電型の薬剤イオンを生体に投与するためのイオントフォレーシス装置の製造方法であって、
    第1基板の表面に第1導体層を形成するステップと、
    前記第1導体層上に、前記薬剤を含有する薬剤塗料を塗布することで薬剤層を形成するステップと、
    前記薬剤層上に、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第1イオン交換層を形成するステップとを有する特徴とするイオントフォレーシス装置の製造方法。
  18. 前記第1導体層上に、電解質を含有する電解質塗料を塗布することで第1電解質層を形成するステップと、
    前記第1電解質層上に、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第2イオン交換層を形成するステップを更に有し、
    前記薬剤層が、前記第2イオン交換層上に積層されることを特徴とする請求項17に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  19. 第2基板の表面に、第2導体層を形成するステップと、
    前記第2導体層上に、電解質を含有する電解質塗料を塗布することで第2電解質層を形成するステップと、
    前記第2電解質層上に、第1導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第3イオン交換層を形成するステップと、
    前記第3イオン交換層上に、電解質を含有する電解質塗料を塗布することで第3電解質層を形成するステップと、
    前記第3電解質層上に、第2導電型のイオンを対イオンとする交換基が導入されたイオン交換樹脂を含有するイオン交換塗料を塗布することで第4イオン交換層を形成するステップとを更に有することを特徴とする請求項17又は18に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  20. 前記薬剤塗料及び/又は前記電解質塗料が、水溶性高分子を更に含有することを特徴とする請求項17〜19のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  21. 前記第1イオン交換層、前記第2イオン交換層、前記第3イオン交換層及び/又は第4イオン交換層を非水溶性化させるためのステップを更に有することを特徴とする請求項17〜20のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  22. 前記イオン交換塗料が、低分子量ポリエチレン、超高分子PVA又はキトサン又はその混合物を更に含有することを特徴とする請求項21に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  23. 前記薬剤層の全体が前記第1イオン交換層により被覆されることを特徴とする請求項17〜22のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  24. 前記第1電解質層の全体が前記第2イオン交換層により被覆されることを特徴とする請求項18〜23のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  25. 前記第2電解質層の全体が前記第3イオン交換層により被覆されることを特徴とする請求項19〜24のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  26. 前記第3電解質層の全体が前記第4イオン交換層により被覆されることを特徴とする請求項19〜25のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  27. 前記第1導体層及び/又は前記第2導体層が、導電塗料を塗布することにより形成されることを特徴とする請求項17〜26のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  28. 前記導電塗料が、非金属導電フィラーを含有することを特徴とする請求項27に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  29. 前記第1基板及び前記第2基板が単一の基板から構成されることを特徴とする請求項19〜28のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  30. 前記第1基板の裏面に第1端子導体が形成され、
    前記第1導体と前記第1端子導体が前記第1基板を貫通するスルーホールにより電気的に接続されることを特徴とする請求項17〜29のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  31. 前記第2基板の裏面に第2端子導体が形成され、
    前記第2導体と前記第2端子導体が前記第2基板を貫通するスルーホールにより電気的に接続されることを特徴とする請求項19〜30のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
  32. 前記第1基板及び/又は前記第2基板の前記前面又は裏面に、薄型電池を搭載するステップを更に有することを特徴とする請求項17〜31のいずれか一項に記載のイオントフォレーシス装置の製造方法。
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