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JP2006216313A - 端子金具 - Google Patents

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JP2006216313A
JP2006216313A JP2005026660A JP2005026660A JP2006216313A JP 2006216313 A JP2006216313 A JP 2006216313A JP 2005026660 A JP2005026660 A JP 2005026660A JP 2005026660 A JP2005026660 A JP 2005026660A JP 2006216313 A JP2006216313 A JP 2006216313A
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Yutaka Kobayashi
豊 小林
Osamu Kawase
治 川瀬
Yutaka Noro
豊 野呂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract


【課題】 ランスとランス孔の係止による抜止め機能の信頼性向上を図る。
【解決手段】 抜止め部22においては、底板12におけるランス孔19の開口縁となる端面12Sがランス52に当接することで端子金具Tが抜止めされる。端面12Sの一部が角筒部10内へ変位した形態なので、底板の板厚寸法分だけをランスとの係止代としたものと比較すると、係止代が大きい。抜止め部22は、底板12の端面12Sの一部がランス52と対向する向きを保ったまま角筒部10内へ変位する形態であって、底板12の外面と端面12Sとの境界部分は曲面ではなくエッジ状の角縁部となっているので、端子金具Tに抜き方向の外力が作用しても、ランス52が滑って抜止め部22から外れるという虞はない。
【選択図】 図8

Description

本発明は、端子金具に関するものである。
端子金具として、特許文献1に開示されているものが知られている。この端子金具は、角筒部を有するとともに、角筒部を構成する板部にランス孔を開口させた形態とされ、コネクタハウジングのキャビティ内に挿入されるようになっている。挿入された端子金具は、キャビティの内壁に沿って設けた弾性撓み可能なランスにランス孔を係止させることによって、抜止め状態に保持される。
特開平4−115475号公報
この種の端子金具においては、ランス孔の開口縁部分を角筒部の内側へほぼ直角に折り曲げることによって係止壁を形成し、この係止壁の角筒部内への立ち上がり寸法をランスとの係止代とする構造が考えられる。この構造によれば、板部の板厚寸法分を係止代とするものに比べて、係止機能、即ち抜止め機能の信頼性向上を図ることができる。
ところが、このような係止壁を曲げ加工して形成したものでは、係止壁の曲げ部、即ち係止壁におけるランスとの当接面と板部の外面との境界部分が曲面状となるため、端子金具に対して抜き方向の外力が加わったときに、係止壁とランスとの間で滑りが生じ、ランスが係止壁から外れる方向へ弾性撓みしてしまうことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ランスとランス孔の係止による抜止め機能の信頼性向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、角筒部を有し、前記角筒部を構成する板部にランス孔が開口されているとともに、前記ランス孔の開口縁が抜止め部とされており、コネクタハウジングのキャビティ内に挿入された状態では、前記キャビティの内壁に設けた弾性撓み可能なランスに前記抜止め部を係止させることで抜止めされるようになっている端子金具において、前記板部における前記ランス孔の開口縁となる端面の一部が前記ランスと対向する向きを保ったまま前記角筒部内へ変位するように、前記板部における前記ランス孔の開口縁部を変形させることで前記抜止め部が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記角筒部内には弾性接触片が収容されており、タブが、前記角筒部を構成する板部のうち前記ランス孔の形成されている板部とは反対側の板部と前記弾性接触片との間で弾性的に挟み付けられるようになっている端子金具であって、前記弾性接触片の弾性撓み量が前記タブとの接触時よりも大きくなったときには、前記弾性接触片が前記抜止め部に当接することで前記弾性接触片の弾性限度を超えた過度の撓み変形が規制される構成としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
抜止め部においては、板部におけるランス孔の開口縁となる端面がランスに当接することで端子金具が抜止めされる。端面の一部が角筒部内へ変位した形態となっているので、板部の板厚寸法分だけをランスとの係止代としたものと比較すると、係止代が大きく確保されている。抜止め部は、板部の端面の一部がランスと対向する向きを保ったまま角筒部内へ変位する形態であって、板部の外面と端面との境界部分はエッジ状の角縁部となっているので、端子金具に抜き方向の外力が作用しても、板部の外面と端面との境界部分が曲面である場合のようにランスが滑って抜止め部から外れる、という虞はない。
<請求項2の発明>
抜止め部は、弾性接触片の弾性撓み量がタブとの接触時よりも大きくなったときに、弾性接触片を当接させることで弾性接触片の弾性限度を超えた過度の撓み変形を規制する過度撓み規制機能を兼ね備えている。したがって、抜止め部とは別に専用の過度撓み規制部を設ける場合に比べると、端子金具の形状を簡素化することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図12を参照して説明する。まず、本実施形態の端子金具Tが収容されるコネクタハウジング50について説明する。コネクタハウジング50は合成樹脂製であり、その内部には前後方向に貫通する複数のキャビティ51が形成され、各キャビティ51内には、その底壁に沿って前方へ片持ち状に延出するとともに、上面(キャビティ51に臨む面)に抜止め突起52aを有するランス52が形成されている。コネクタハウジング50の前面には前面板53が取り付けられ、図示しない相手側コネクタに取り付けられている雄端子金具Tのタブ54が、前方から前面板53のタブ挿入口55を貫通してキャビティ51内に進入するようになっている。
次に、端子金具Tについて説明する。
端子金具Tは、図10に示すように所定形状に打ち抜いた金属板材Taに曲げ加工、叩き出し加工等を施して成形されたものであり、全体として前後方向に細長く、略前半部分が角筒部10となっているともとに、略後半部分がオープンバレル状の電線接続部11となっており、電線接続部11には電線Wの端末部(前端部)が圧着により導通可能に接続されている。
角筒部10は、前後方向に細長い底板12と、底板12の左右両側縁における略前半領域からほぼ直角に立ち上がる一対の側板13L,13Rと、左側板13Lの立ち上がり端縁(上端縁から)における全領域から底板12と略平行に右側板13R側へ延出する天板14とにより、前後方向に貫通した形態に成形されている。天板14の延出端縁(右端縁)の前端部、後端部及びその中間部分は右側板13Rの上端縁に上から当接されており、天板14の延出端縁のうち右側板13Rの上端縁に当接していない前後2つの領域からは、右側板13Rの内面に沿って(重なるように)下方へ延出する前後2つの係止板15F,15Rが形成されている。前部係止板15Fは全体として方形をなし、その下端縁は角筒部10のほぼ中央高さに位置し、この下端縁の後端部には後縁切欠部16が形成されている。後部係止板15Rは全体として方形をなし、その下端縁は角筒部10における低い位置(底板12に近い位置)に配され、この下端縁の前後方向中央部には下縁切欠部17が形成されている。一方、左側板13Lには、前部係止板15Fの下端縁と対応する略方形の前部係止孔18Fと、後部係止板15Rの下縁切欠部17と対応する略方形の後部係止孔18Rが貫通して形成されている。
底板12(弾性接触片25を挟んでタブ進入空間32とは反対側の板部)には、その全幅領域に亘って方形に開口するランス孔19が形成されている。また、左右両側板13L,13Rには、前後方向においてランス孔19と対応する領域の下端縁を、上方へ底板12の上面よりも僅かに高い位置まで切欠することで、側面切欠部20が左右対称に形成されている。この側面切欠部20により、左右両側板13L,13Rの下端縁(下端面)がランス孔19の開口領域に臨む形態となっている。右側板13Rの下端縁部には、そのランス孔19との対応領域を内側(幅方向中央)へ膨出させるように叩き出すことにより侵入規制部21が形成されている。侵入規制部21の側面形状は略方形をなし、侵入規制部の下面から視た形状は台形をなす。尚、上記の前部係止板15Fの後縁切欠部16は、侵入規制部21の上縁前端部との干渉を回避するために形成されたものである。
また、ランス孔19の開口縁における前端縁には、ランス52の抜止め突起52aを係止させるための抜止め部22が形成されている。この抜止め部22は、底板12におけるランス孔19の開口縁となる端面12Sの一部が抜止め突起52aと対向する向き(後方に面する状態)を保ったままで角筒部10内(上方)へ変位するように、底板12におけるランス孔19の開口縁部を叩き出しによって塑性変形させることによって形成されている。抜止め部22は、角筒部10に対し幅方向(左右方向)において左方へ偏心した配置とされており、この抜止め部22と後述する弾性接触片25とが幅方向において同心の配置となっている。さらに、抜止め部22の上面は、側面切欠部20及び侵入規制部21の下端縁とほぼ同じ高さの平面状をなしている。
角筒部10内には弾性接触片25が収容されている。弾性接触片25は、底板12の前端から折り返し状に後方へ片持ち状に延出し、前後方向に細長い形状をなす。弾性接触片25は、底板12の前端に連なる略半円弧状をなす屈曲部26と、この屈曲部26から後方へ延出する延出部27とからなる。延出部27は、屈曲部26の上端から斜め上後方へ延出する前傾部28Fと、前傾部28Fの後端(延出端)から斜め下後方へ延出する後傾部28Rとからなる。弾性接触片25が弾性撓みしていない自由状態では、弾性接触片25の自由端25R(後傾部28Rの後端部)は底板12に対して上方の非接触位置にあるため、弾性接触片25はその前端部において片持ち支持状態となっている。また、弾性接触片25は、屈曲部26を支点とし、主として屈曲部26を弾性撓みさせつつ上下方向へ弾性変形し得るようになっており、下方へ弾性撓みしたときには、弾性接触片25の自由端25R(後傾部28Rの後端)が底板12の上面に当接することで、弾性接触片25か前後両端において支持された状態となる。
屈曲部26と前傾部28Fはランス孔19よりも前方の領域に配され、前傾部28Fの後端部(即ち、最も高い部分)には、ドーム状に上方へ叩き出された形態の接点29が形成されている。この接点29も、ランス孔19よりも前方に位置する。後傾部28Rは、ランス孔19の開口縁の前端縁から後部係止板15Rの下縁切欠部17に至る領域に亘っており、後傾部28Rの前端部は、侵入規制部21と対応する高さに配されている。また、弾性接触片25の幅寸法については、屈曲部26と前傾部28Fがほぼ同じ幅寸法とされ、後傾部28Rの前端部と後端部が、前傾部28Fとほぼ同じ寸法とされ、後傾部28Rの前後両端部を除いた領域は、前傾部28Fよりも幅狭となっている。
さらに、弾性接触片25の左右両側縁部には、前後一対ずつの突起30F,30Rが幅方向外側へ面一状に張り出す形態で形成されている。左右両前部突起30Fは、互いに対称であり、接点29の近傍、即ち接点29よりも僅かに前方の位置に配されている。この前部突起30Fは、前後方向において前部係止板15Fの下端縁及び前部係止孔18Fと対応するように位置し、弾性接触片25が弾性撓みしていない自由状態では、右側の前部突起30Fの上面が前部係止板15Fの下端縁よりも少し下方の非接触の位置にあるとともに、左側の前部突起30Rの上面が前部係止孔18Fの開口縁の上端縁よりも少し下方の非接触の位置にある。一方、後部突起30Rは、左右対称であり、弾性接触片25の自由端25R(後端)に配されている。この後部突起30Rは、前後方向において後部係止板15Rの下縁切欠部17の下端縁及び後部係止孔18Rと対応するように位置し、弾性接触片25が弾性撓みしていない自由状態では、右側の後部突起30Rの上面が下縁切欠部17の上端縁よりも少し下方の非接触の位置にあるとともに、左側の後部突起30Rの上面が後部係止孔18Rの開口縁の上端縁よりも少し下方の非接触の位置にある。
かかる弾性接触片25は、左右対称な形状であり、角筒部10及びランス孔19に対し、幅方向において左側へ偏心している。弾性接触片25の幅方向中心は、上記抜止め部22の幅方向中心と合致する。また、下面側からランス孔19を覗くと、弾性接触片25の後傾部28Rの前端側領域がその全幅に亘って露出している。さらに、天板14には、下方へ叩き出すことによってタブ受け部31が形成されているが、このタブ受け部31の幅方向中心も、弾性接触片25と同心となっている。この弾性接触片25の上面とタブ受け部31の下面との間には、前方から角筒部10内に挿入されたタブ54を進入させるためのタブ進入空間32となっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
コネクタハウジング50の後方から端子金具Tをキャビティ51内に挿入する過程では、角筒部10の底板12が抜止め突起52aに当接してランス52を下方へ弾性撓みさせる。端子金具Tが正規位置まで挿入されると、ランス52が上方へ弾性復帰して抜止め突起52aがランス孔19内に進入し、抜止め突起52aの前面がランス孔19の抜止め部22に対して後方から係止し、もって、端子金具Tが抜止め状態に保持される。前方から前面板53のタブ挿入口55を通してタブ進入空間32に挿入されたタブ54は、弾性接触片25を弾性撓みさせつつタブ受け部31と接点29との間で弾性的に挟み付けられ、弾性接触片25の弾性復元力によってタブ54と角筒部10が導通可能に接続される。
本実施形態においては、次のような作用・効果を奏する。
(1)抜止め部22においては、底板12におけるランス孔19の開口縁となる端面12Sがランス52に当接することで端子金具Tが抜止めされるのであるが、端面12Sの一部が角筒部10内へ変位した形態となっているので、底板の板厚寸法分だけをランス52との係止代としたものと比較すると、係止代が大きく確保されている。
(2)抜止め部22は、底板12の端面12Sの一部がランス52と対向する向きを保ったまま角筒部10内へ変位する形態であって、底板12の外面(下面)と端面12Sとの境界部分はエッジ状の角縁部となっているので、端子金具Tに抜き方向の外力が作用しても、底板の外面(下面)と端面との境界部分が曲面である場合のようにランスが滑って抜止め部から外れる、という虞はない。
(3)タブ54が挿入されたときに、弾性接触片25の下方への弾性撓み量がタブ54との正常な接触時よりも大きくなったときには、弾性接触片25における接点29と対応する部分が抜止め部22に対して上から当接し、この当接により、弾性接触片25の弾性限度を超えた過度の撓み変形が規制されるようになっている。このように端子金具Tの抜止め手段である抜止め部22が、弾性接触片25の弾性限度を超えた過度の撓み変形を規制する過度撓み規制機能を兼ね備えているので、抜止め部とは別に専用の過度撓み規制部を設ける場合に比べると、端子金具Tの形状が簡素化されている。
(4)ランス孔19から侵入した異物が弾性接触片25を下から押し上げたときには、前部突起30Fが、前部係止板15Fの下端縁と前部係止孔18Fの孔縁に対して下から当接するとともに、後部突起30Rが、後部係止板15Rの下端縁と後部係止孔18Rの孔縁に対して下から当接することにより、タブ進入空間32側(上方)への変位を規制されている。しかも、係止板15F,15Rと係止孔18F,18Rは、ランス孔19よりも前方と後方の2箇所に配されているので、異物の押圧力を受けたときに弾性接触片25が前傾姿勢又は後傾姿勢になる虞はない。これにより、弾性接触片25の撓み支点である屈曲部26が塑性変形することが防止される。
(5)ランス孔19よりも前方の前部係止板15Fと前部係止孔18Fが、弾性接触片25におけるタブ54との接点29の近傍に配されているので、たとえ、弾性接触片25における撓み支点(屈曲部26)以外の領域が変形させられたとしても、接点29の位置が変化する虞がなく、タブ54に対して弾性接触片25を適正な接触圧で接触させることができる。
(6)ランス孔19よりも後方の変位規制部(後部係止板15Rと後部係止孔18R)を弾性接触片25の自由端25Rの近傍に配したので、変位規制部を自由端よりも撓み支点に近い位置(前方の位置)に配したものと比較すると、前側の変位規制部(前部係止板15F及び前部係止孔18F)と後側の変位規制部(後部係止板15R及び後部係止孔18R)との間の前後の間隔が長くなる。したがって、異物の押圧によって弾性接触片25が前後両変位規制部の間で変形させられたときの、弾性撓み量が小さくて済み、弾性接触片25の前後両変位規制部間における塑性変形が生じ難くなっている。
(7)底板12には、弾性接触片25を角筒部10外へ臨ませるように開口するランス孔19が開口されているが、右側板13Rには、弾性接触片25に接近し、且つランス孔19の開口領域内に進出する形態の侵入規制部21が形成されているので、この侵入規制部21によりランス孔19における異物の侵入が規制され、ひいては、弾性接触片25に対する異物の干渉が防止されている。
(8)侵入規制部21は、幅方向において弾性接触片25の撓み空間外に配されているので、撓み接触片と侵入規制部21との干渉が回避されている。したがって、弾性接触片25の弾性撓み動作に支障を来すことがなく、タブ54と弾性接触片25との接触信頼性が確保される。
(9)弾性接触片25が角筒部10に対して偏心しているのであるが、これは、弾性接触片25と弾性接触片25から遠い側の側板である右側板13Rとの間にデッドスペースが存在することを意味する。そこで、この点に着目し、このデッドスペースに侵入規制部21を配することで、角筒部10内のデッドスペースの有効利用を図った。
(10)ランス孔19が角筒部10の全幅に亘って開口し、角筒部10を構成する左右両側板13L,13Rの下端面がランス孔19の開口領域内に露出していることに着目し、右側板13Rにおけるランス孔19に臨む下端縁部を内側へ叩き出すことによって侵入規制部21を形成した。この叩き出しによる形成方法は、切り起こしに比べて加工が簡単であるため、加工コストを低減することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では抜止め部が底板の幅方向中央を叩き出す形態としたが、本発明によれば、底板における左右いずれか一方の側縁部又は左右両側縁部を叩き出す形態としてもよい。
(2)上記実施形態では抜止め部を叩き出しによって形成したが、本発明によれば、底板を切り起こすことによって抜止め部を形成してもよい。
(3)上記実施形態では弾性接触片が角筒部に対して幅方向(左右方向)へ偏心している場合について説明したが、本発明は、弾性接触片と角筒部とが偏心せずに双方の幅方向中心の位置が合致する端子金具にも適用できる。
(4)上記実施形態では抜止め部が弾性接触片の過度撓を規制する機能を兼ね備える構成としたが、本発明によれば、抜止め部が弾性接触片の過度撓を規制する機能を有しない構成としてもよい。
実施形態1の端子金具の右側面図 端子金具の平面図 端子金具の左側面図 端子金具底面図 図2のA−A断面図 図5のB−B断面図 図5のC−C断面図 図5のD−D断面図 図5のE−E断面図 端子金具の展開図 端子金具の正面図 タブが端子金具に接続された状態の断面図
符号の説明
T…端子金具
10…角筒部
12…底板(板部)
12S…端面
14…天板(板部)
19…ランス孔
22…抜止め部
25…弾性接触片
50…コネクタハウジング
51…キャビティ
52…ランス
54…タブ

Claims (2)

  1. 角筒部を有し、前記角筒部を構成する板部にランス孔が開口されているとともに、前記ランス孔の開口縁が抜止め部とされており、
    コネクタハウジングのキャビティ内に挿入された状態では、前記キャビティの内壁に設けた弾性撓み可能なランスに前記抜止め部を係止させることで抜止めされるようになっている端子金具において、
    前記板部における前記ランス孔の開口縁となる端面の一部が前記ランスと対向する向きを保ったまま前記角筒部内へ変位するように、前記板部における前記ランス孔の開口縁部を変形させることで前記抜止め部が形成されていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記角筒部内には弾性接触片が収容されており、
    タブが、前記角筒部を構成する板部のうち前記ランス孔の形成されている板部とは反対側の板部と前記弾性接触片との間で弾性的に挟み付けられるようになっている端子金具であって、
    前記弾性接触片の弾性撓み量が前記タブとの接触時よりも大きくなったときには、前記弾性接触片が前記抜止め部に当接することで前記弾性接触片の弾性限度を超えた過度の撓み変形が規制される構成としたことを特徴とする請求項1記載の端子金具。
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