JP2006211859A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 少なくとも2つの二次電池を搭載した車両において、エネルギ損失を発生させることなく一方の二次電池の劣化を検知する。
【解決手段】 HV_ECUは、イグニッションスイッチがオンにされると(S100にてYES)、補機用バッテリから走行用バッテリに充電指令を出力するステップ(S200)と、補機用バッテリの電流値と電圧値とを検知して(S300)、電流−電圧特性により補機バッテリの劣化を判定するステップ(S400)と、補機用バッテリが劣化していると判断されると(S500にてYES)、補機用バッテリの劣化についての警告を表示するように指令を出力するステップ(S600)と、補機の負荷を低減するように処理するステップ(S700)とを含むプログラムを実行する。
【選択図】 図2
【解決手段】 HV_ECUは、イグニッションスイッチがオンにされると(S100にてYES)、補機用バッテリから走行用バッテリに充電指令を出力するステップ(S200)と、補機用バッテリの電流値と電圧値とを検知して(S300)、電流−電圧特性により補機バッテリの劣化を判定するステップ(S400)と、補機用バッテリが劣化していると判断されると(S500にてYES)、補機用バッテリの劣化についての警告を表示するように指令を出力するステップ(S600)と、補機の負荷を低減するように処理するステップ(S700)とを含むプログラムを実行する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、少なくとも2つのバッテリを搭載した車両の制御装置に関し、特に、エネルギ損失を発生させることなく、いずれかのバッテリの状態を検知する車両の制御装置に関する。
車両には、内燃機関であるエンジン(たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の機関を用いることが考えられる。)のみを搭載した車両や、このようなエンジンに加えて電気モータとを搭載したハイブリッド車両とがある。エンジンの始動時には、クランクシャフトに連結されたフライホイールをスタータモータ(以下、スタータと記載する。)により回転させてエンジンをクランキングして、エンジンを始動させる。このとき、エンジンのみを搭載した車両においてはスタータを補機用バッテリの電力で駆動させていた。一方、ハイブリッド車両においてはスタータ(この場合、スタータとしてモータジェネレータが用いられることもある)を走行用バッテリの電力で駆動させていた。
補機用バッテリが劣化している場合、エンジンのみを搭載した車両においては、スタータに十分な電力が供給されないでエンジンが始動されない。このため、車両が走行することがなく車両走行後に補機用バッテリの劣化による問題の発生がない。一方、ハイブリッド車両であって、走行用バッテリでスタータに電力を供給する場合においては、補機用バッテリが劣化していても走行用バッテリが正常であればエンジンを始動させることができ、ハイブリッド車両が走行を開始する。そのため、走行後に補機用バッテリの劣化が問題となる場合があり得る。
すなわち、このように走行用バッテリの電力を用いてエンジンを始動させる場合、車両に搭載された補機用バッテリの劣化状態が不明であるために、走行中に補機用バッテリの劣化による不具合が生じる可能性があるということである。エンジンのみを搭載した車両では、補機用バッテリからスタータに大電流を供給することでエンジンを始動させるので、運転者はエンジンが始動できるか否かにより補機用バッテリの劣化を容易に知ることができるが、ハイブリッド自動車では走行用バッテリの電力を用いてスタータによりエンジンを始動させるため、運転者は補機用バッテリがどのような状態にあるのかエンジンを始動させる時に把握することができない。
特開平10−224904号公報(特許文献1)は、エンジン始動時に補機用バッテリの劣化状態を確実に検知してドライバに報知して、以後の円滑な走行を可能とするハイブリッド自動車を開示する、この公報に開示されたハイブリッド自動車は、エンジンと、このエンジンにて駆動される発電機と、この発電機にて発電された電力を蓄積する主バッテリと、この主バッテリからの電力にて駆動される電動機と、補機を駆動するための補機用バッテリとを備え、主バッテリの電力により発電機を駆動させエンジンを始動するハイブリッド自動車において、エンジン始動時に補機用バッテリの劣化を検知する検知手段と、劣化を検知した場合にその旨を報知する報知手段とを有する。特に、検知手段は、エンジン始動時に補機用バッテリから車載機器駆動用モータにロック電流を供給するスイッチ手段と、補機用バッテリの電圧を検知する電圧検知手段とを有し、ロック電流通電時の補機用バッテリの電圧変化に基づき劣化を検知する。
このハイブリッド自動車によると、エンジン始動時に補機用バッテリから車載機器駆動用モータ(たとえば、パワーウィンドウモータ)にロック電流を流して、予め定められた時間内に補機用バッテリが大きく電圧降下すると補機用バッテリが劣化している状態であることを自動検知してドライバに報知するので、以後の円滑な走行が可能となる。
特開平10−224904号公報
しかしながら、上述した特許文献に開示されたハイブリッド車両における補機用バッテリの劣化検知では、補機用バッテリの劣化判定のために、補機用バッテリ自体の電力を消費することになり、エネルギ効率上好ましくない。このような問題は、ハイブリッド車両に限定されないで、少なくとも2つのバッテリを有する場合に発生し得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、少なくとも2つの二次電池を搭載した車両において、エネルギ損失を発生させることなく一方の二次電池の劣化を検知することができる、車両の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、走行用の電力を蓄える第1の二次電池と第1の二次電池よりも低電圧の第2の二次電池とを搭載した車両を制御する。この制御装置は、第2の二次電池から供給された電力により第1の二次電池を充電するための制御手段と、第2の二次電池からの出力電力を検知するための検知手段と、制御手段により第1の二次電池が充電されているときに検知手段により検知された第2の二次電池の出力電力に基づいて第2の二次電池の状態を判定するための判定手段とを含む。
第1の発明によると、たとえば、車両の走行開始前に、第2の二次電池を用いて第1の二次電池を充電する。このときの第2の二次電池の出力電力(放電状態における電流−電圧特性)に基づいて第2の二次電池の状態(たとえば第2の二次電池が劣化しているか否か)を判断することができる。このときに第2の二次電池からの放電電力は第1の二次電池に充電されるので、電力を無駄に消費することがない。その結果、エネルギ損失を発生させることなく一方の二次電池の劣化を検知することができる、車両の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、第2の二次電池が劣化しているか否かを判定するための手段を含む。
第2の発明によると、二次電池の経時的な劣化を判定することができる。
第3の発明に係る制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、検知手段は、第2の二次電池の電流値および電圧値を検知するための手段を含む。
第3の発明によると、第2の二次電池を用いて第1の二次電池を充電して、第2の二次電池の電流値と電圧値とに基づいて第2の二次電池の状態(たとえば第2の二次電池が劣化しているか否か)を判断することができる。
第4の発明に係る制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、判定手段は、第2の二次電池の電流−電圧特性に基づいて第2の二次電池が劣化しているか否かを判定するための手段を含む。
第4の発明によると、たとえば一定電流値の元での電圧降下が著しいと、第2の二次電池が劣化していると判定することができる。
第5の発明に係る制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、車両には、第1の二次電池で始動される内燃機関と、第1の二次電池で駆動される走行用モータとが搭載され、判定手段は、内燃機関の始動前に、第2の二次電池の状態を判定するための手段を含む。
第5の発明によると、内燃機関を始動して車両が発進される前に、第2の二次電池(たとえば補機用)が劣化しているか否かを判定することができる。このような第1の二次電池で始動される内燃機関においては、たとえ第2の二次電池が劣化していてもクランキングできて内燃機関を始動できるので、より有効である。
第6の発明に係る制御装置においては、第5の発明の構成に加えて、車両には、第2の二次電池の電圧を昇圧して第1の二次電池を充電する機構が搭載され、判定手段は、内燃機関の始動時に、第2の二次電池の電圧を昇圧して第1の二次電池を充電するときに、第2の二次電池の状態を判定するための手段を含む。
第6の発明によると、第2の二次電池の電圧を昇圧して第1の二次電池を充電しているときに、第2の二次電池の電流値と電圧値とに基づいて第2の二次電池の状態(たとえば第2の二次電池が劣化しているか否か)を判断することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図を説明する。なお、本発明は図1に示すハイブリッド車両に限定されない。二次電池を搭載した他の態様を有するハイブリッド車両であってもよい。また、電気自動車であっても、燃料電池車であってもよい。なお、二次電池は、少なくとも2個搭載していることを前提とする。また、このような二次電池としてニッケル水素電池やリチウムイオン電池がある。
ハイブリッド車両は、駆動源としての、たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、単にエンジンという)120と、モータジェネレータ(MG)140を含む。なお、図1においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、モータ140Aとジェネレータ140B(あるいはモータジェネレータ140B)と表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、モータ140Aがジェネレータとして機能したり、ジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。
ハイブリッド車両には、この他に、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達する減速機180と、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とジェネレータ140Bとの2経路に分配する動力分割機構(たとえば、遊星歯車機構)200と、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電する走行用バッテリ220と、走行用バッテリ220の直流とモータ140Aおよびジェネレータ140Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ240と、走行用バッテリ220の充放電状態を管理制御するバッテリ制御ユニット(以下、バッテリECU(Electronic Control Unit)という)260と、エンジン120の動作状態を制御するエンジンECU
280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG_ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU320等を含む。
280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG_ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU320等を含む。
本実施の形態においては、走行用バッテリ220とインバータ240との間には双方向コンバータ242が設けられている。これは、走行用バッテリ220の定格電圧が、モータ140Aやモータジェネレータ140Bの定格電圧よりも低いので、走行用バッテリ220からモータ140Aやモータジェネレータ140Bに電力を供給するときには、昇圧コンバータ242で電力を昇圧する。また、補機用バッテリ400からの電力を昇圧して走行用バッテリ220を充電したり、走行用バッテリ220からの電力を降圧して補機用バッテリ400を充電したりする。
なお、図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい(たとえば、図1に、点線で示すように、MG_ECU300とHV_ECU320とを統合したECUとすることがその一例である)。
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とモータジェネレータ140Bとの両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。モータジェネレータ140Bの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。エンジン120の回転力はプラネタリーキャリア(C)に入力され、それがサンギヤ(S)によってモータジェネレータ140Bに、リングギヤ(R)によってモータおよび出力軸(駆動輪160側)に伝えられる。
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、エンジン120の始動(クランキング)を、走行用バッテリ220から電力供給されたモータジェネレータ140Bを用いて行なう。すなわち、イグニッションスイッチがスタート位置にされると(このときにエンジン120が始動されるとする。)、モータジェネレータ140Bがエンジン120をクランキングしてエンジン120を始動させる。本発明に係る制御装置であるHV_ECU320は、このエンジン320の始動時に、補機用バッテリ400から走行用バッテリ220を充電するように双方向コンバータ242を制御する。このときの補機用バッテリ400の出力特性(バッテリ電流IB−バッテリ電圧VB特性)により補機用バッテリ400の劣化状態を判定する。
図2を参照して、HV_ECU320で実行される補機用バッテリ400の劣化状態判定処理の制御構造を説明する。なお、以下の説明では、HV_ECU320が補機用バッテリ400の劣化状態判定処理を行なうとして説明するが、別のECUで行なうようにしてもよい。なお、この補機用バッテリ400の劣化状態判定処理は、エンジン120を実際にクランキングする前に行なわれる。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、HV_ECU320は、イグニッションスイッチがオンにされたか否かを判断する。イグニッションスイッチがオンにされるときとは、エンジン120がモータジェネレータ140Bによりクランキングされるときである。イグニッションスイッチがオンにされると(S100にてYES)、処理はS200へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100へ戻され、イグニッションスイッチがオンにされるまで待つ。
S200にて、HV_ECU320は、補機用バッテリ400から走行用バッテリ220へ充電指令を出力する。このとき、双方向コンバータ242には、補機用バッテリ400から供給された電力を昇圧して走行用バッテリ220を充電するような指令が出力される。なお、このときには、まだエンジン120がモータジェネレータ140Bでクランキングされている状態ではなく、走行用バッテリ220が充電されることになる。
S300にて、HV_ECU320は、補機用バッテリ400の電流値IBおよび電圧値VBを検知する。このとき、HV_ECU320に入力された補機用バッテリ400の電流信号(IB信号)および電圧信号(VB信号)により補機用バッテリ400の電流値IBおよび電圧値VBが検知される。なお、この補機用バッテリ400は、電流値IBに対応する信号を出力する電流センサおよび電圧値VBに対応する信号を出力する電圧センサを備える。
S400にて、HV_ECU320は、補機用バッテリ400の電流−電圧特性を分析して、補機用バッテリ400の劣化判定を行なう。このとき、補機用バッテリ400の劣化判定のために用いられる電流−電圧特性は一例である。たとえば、一定の電流値が流れている場合であって予め定められた時間内に補機用バッテリ400の電圧値が降下する度合いが大きいと補機用バッテリ400が劣化していると判定できる。なお、このような判定方法に限定されるものではない。
S500にて、HV_ECU320は、補機用バッテリ400が劣化しているか否かが判断される。この判断は、S400の判定結果に基づいて行なわれる。補機用バッテリ400が劣化していると(S500にてYES)、処理はS600へ移される。もしそうでないと(S500にてNO)、処理はS800へ移される。
S600にて、HV_ECU320は、補機用バッテリ400が劣化していることを示す劣化警告表示指令を出力する。この指令により、たとえばインストルメンタルパネルに設けられた警告灯が点灯されたり点滅されたり、警報が出力されたりする。
S700にて、HV_ECU320は、補機420の負荷を低減するように処理を行なう。たとえば、エアコンディショナのコンプレッサ(このコンプレッサは補機用バッテリ400で駆動される電動型であると想定する)の使用制限フラグをセットして、エアコンディショナの使用要求に対してコンプレッサの駆動を制限する。
S800にて、HV_ECU320は、車両が発進可能な状態であることを示す「READY−ON」許可指令を出力する。これにより、たとえば、インストルメンタルパネルに設けられた「READY−ON」表示灯が点灯するとともに、エンジン120を始動(クランキング)することができたり、モータ走行が開始できたりするようになる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の動作について説明する。
ハイブリッド車において、運転者が車両を発進させようとして(エンジン120による走行、モータ走行のいずれでも構わない)、イグニッションスイッチをオンにすると(S100にてYES)、補機用バッテリ400から走行用バッテリ220への充電指令が出力され、双方向コンバータ242により補機用バッテリ400が昇圧され、その昇圧された電力により走行用バッテリ220が充電される。このとき、補機用バッテリ400が放電され、放電電流値(電流値IB)および放電電圧値(電圧値VB)が測定され、HV_ECU320に入力される(S300)。
補機用バッテリ400の電流−電圧特性(IB−VB特性)が分析されて、たとえば、電圧降下が予め定められたしきい値よりも大きいと、補機用バッテリ400が劣化していると判定される(S400、S500にてYES)。このような場合には、補機用バッテリ400が劣化していることを運転者に報知するとともに、補機420の負荷を低減するように処理される(S600、S700)
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるHV_ECUによると、車両の走行開始前に、エンジン始動時に電力が用いられる走行用バッテリに補機用バッテリから電力を供給して、走行用バッテリを充電する。このとき、補機用バッテリが劣化していると、電流−電圧特性が、正常時とは異なる特性となる。この特性の変化があるときには、補機用バッテリが劣化していると判断できる。このように、車両の走行開始前に補機用バッテリの劣化判定を行なうことができ、車両走行後の補機バッテリの劣化による問題の発生を未然に回避できる。また、このときに使用される補機用バッテリの電力は走行用バッテリに充電されることに用いられるのでエネルギ損失を発生させない。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるHV_ECUによると、車両の走行開始前に、エンジン始動時に電力が用いられる走行用バッテリに補機用バッテリから電力を供給して、走行用バッテリを充電する。このとき、補機用バッテリが劣化していると、電流−電圧特性が、正常時とは異なる特性となる。この特性の変化があるときには、補機用バッテリが劣化していると判断できる。このように、車両の走行開始前に補機用バッテリの劣化判定を行なうことができ、車両走行後の補機バッテリの劣化による問題の発生を未然に回避できる。また、このときに使用される補機用バッテリの電力は走行用バッテリに充電されることに用いられるのでエネルギ損失を発生させない。
なお、補機用バッテリ400が劣化していない場合(S500にてNO)、走行用バッテリ220の電力を双方向コンバータ242に降圧して補機用バッテリ400を充電して、元の状態に戻すようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
120 エンジン、140 モータジェネレータ、140A モータ、140B ジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 走行用バッテリ、240 インバータ、242 双方向コンバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、300 MG_ECU、320 HV_ECU、400 補機用バッテリ、420 補機。
Claims (6)
- 走行用の電力を蓄える第1の二次電池と前記第1の二次電池よりも低電圧の第2の二次電池とを搭載した車両の制御装置であって、
前記第2の二次電池から供給された電力により第1の二次電池を充電するための制御手段と、
前記第2の二次電池からの出力電力を検知するための検知手段と、
前記制御手段により前記第1の二次電池が充電されているときに前記検知手段により検知された前記第2の二次電池の出力電力に基づいて前記第2の二次電池の状態を判定するための判定手段とを含む、車両の制御装置。 - 前記判定手段は、前記第2の二次電池が劣化しているか否かを判定するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
- 前記検知手段は、前記第2の二次電池の電流値および電圧値を検知するための手段を含む、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
- 前記判定手段は、前記第2の二次電池の電流−電圧特性に基づいて前記第2の二次電池が劣化しているか否かを判定するための手段を含む、請求項3に記載の車両の制御装置。
- 前記車両には、前記第1の二次電池で始動される内燃機関と、前記第1の二次電池で駆動される走行用モータとが搭載され、
前記判定手段は、前記内燃機関の始動前に、前記第2の二次電池の状態を判定するための手段を含む、請求項1〜4のいずれか記載の車両の制御装置。 - 前記車両には、前記第2の二次電池の電圧を昇圧して前記第1の二次電池を充電する機構が搭載され、
前記判定手段は、前記内燃機関の始動時に、前記第2の二次電池の電圧を昇圧して前記第1の二次電池を充電するときに、前記第2の二次電池の状態を判定するための手段を含む、請求項5に記載の車両の制御装置。
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