JP2006277588A - タッチパネル及びタッチパネルを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 タッチパネルを有する電子機器にて、指先のスライド方向に応じた処理(例えばボリュームUP/DOWN等)を行う場合、スライドさせる方向により認識感度を変える。
【解決手段】 閾値設定部201は感度を高くするスライド方向を取得する。タッチパネル上で指先をスライドさせると、座標検出部203はその座標を検出し、スライド方向検出部204は受け取った座標値の変化から指先がどの方向にスライドしているかを判定する。操作指令判定部206は、前記閾値設定部201から出力された順方向閾値と逆方向閾値を取得し、前記タッチ継続カウント部205からの指先のスライド方向とその移動量を取得する。いずれかの閾値を越えた場合に、その方向についてユーザから操作指令があったものと判定し、機器制御部であるマスターマイコン100に対して操作指令を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 閾値設定部201は感度を高くするスライド方向を取得する。タッチパネル上で指先をスライドさせると、座標検出部203はその座標を検出し、スライド方向検出部204は受け取った座標値の変化から指先がどの方向にスライドしているかを判定する。操作指令判定部206は、前記閾値設定部201から出力された順方向閾値と逆方向閾値を取得し、前記タッチ継続カウント部205からの指先のスライド方向とその移動量を取得する。いずれかの閾値を越えた場合に、その方向についてユーザから操作指令があったものと判定し、機器制御部であるマスターマイコン100に対して操作指令を出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スライド式タッチパネル及びスライド式タッチパネルを有する電子機器に関するもので、特に、タッチパネルを有するオーディオ装置などの電子機器において、タッチパネル上スライド操作により、スライド方向に応じた処理(例えばボリュームUP/DOWN等)を行う場合、スライドさせる方向により認識感度を変えるように処理する技術に係る。
コンピュータ、オーディオ装置、自動券売機、ATMなどの電子機器の入力装置として、タッチパネルが広く使用されている。このタッチパネルは、表示装置の表示画面の前面に透明なタッチセンサ(タッチパネル)を設置し、該タッチセンサ上から前記表示画面に表示されたアイコンを指などで接触することにより、一つの動作を指令することが従来から可能にされている。すなわち、この種のタッチパネルは、一つの図形(アイコン)に一つの動作を対応させ、該図形を表示装置の画面に複数表示し、前記アイコンの中から指示する動作に対応させたアイコンを選択して一つの動作を指令するものである。
ところで、最近、単に一つのアイコンを触るだけでなく、タッチパネルの表面に沿って一定時間(あるいは一定距離)指先をスライドさせることにより、所定の操作を実行させるタイプのタッチパネルも提案されている(特許文献1から特許文献3を参照)。この種のタッチパネルは、指先のスライド量により操作量を制御することができるため、電子機器のボリュームなどのように単なるオン・オフ操作では制御することができないような部分に有効である。
特開2002-116880公報
特開2005-032015公報
特開2005-031786公報
ところで、このようなスライド量を検出するタイプとして知られる従来技術のタッチパネルにおいては、指先のスライド量とこれによって操作される電子機器側の操作量とが、往復いずれの方向にも相等しく設定されていた。例えば、電子機器のボリュームを操作する場合に、ボリュームを増加する方向と減少する方向とでは、同じスライド量で同じボリュームの増減がなされていた。
しかし、人間工学的見地からすると、上から下へのスライド操作は比較的行い易いが、逆に、下から上へのスライド操作は、手の構造に起因して行い難くなっている(スライド移動量を大きくできない)。また、左右方向にスライド操作において、操作者の身体から手が遠ざかる方向へのスライド操作(左手で操作する場合には、右から左方向へのスライド)も行いにくいという傾向にある。
例えば、オーディオ装置を例にとって具体的に述べると、次の通りである。
(a) 上下スライド操作を行うオーディオ装置が、運転者視線よりも下方に設置されていた場合、上→下スライドは操作し易く、下→上スライドは操作しにくい。
(b) 左右スライド操作を行うオーディオ装置を設置した場合、通常運転者の体に近い側へのスライド操作は操作しやすく、体から離れる側のスライドは操作しにくい。すなわち、(左手で操作する場合、左→右は操作し易く、右→左は操作しにくい。右手は逆。)操作しにくい側のキースライドは、操作しやすい側のスライドに比べ、ユーザの操作ミスも多く、ユーザはスライド受付が悪いと感じてしまう。
(a) 上下スライド操作を行うオーディオ装置が、運転者視線よりも下方に設置されていた場合、上→下スライドは操作し易く、下→上スライドは操作しにくい。
(b) 左右スライド操作を行うオーディオ装置を設置した場合、通常運転者の体に近い側へのスライド操作は操作しやすく、体から離れる側のスライドは操作しにくい。すなわち、(左手で操作する場合、左→右は操作し易く、右→左は操作しにくい。右手は逆。)操作しにくい側のキースライドは、操作しやすい側のスライドに比べ、ユーザの操作ミスも多く、ユーザはスライド受付が悪いと感じてしまう。
その結果、従来技術のタッチパネルでは、下から上方向(或いは、前記の例における右から左方向)へのスライド操作を行っていると思っているにも関わらず、実際にはそのスライド操作が思うように行えておらず、その結果、操作者の希望通りの処理が実行されないという問題が生じることが考えられる。
本発明は、以上の課題を解消するために提案されたものであり、スライド操作を行い易い方向に対して、行いにくい方向へのスライド操作の検出感度を上げることにより、より操作者の意思に忠実に反応するタッチパネルを備えた電子機器を提供することを目的とする。また、本発明は、スライド操作の検出感度を上げる方向は、電子機器の設置場所や使用環境に応じて、任意に設定を変更できるようにしたタッチパネル及びそれを使用した電子機器を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、パネル表面に対する接触動作を検出し、この接触動作が順方向と逆方向のいずれのスライド方向かを判別して、順方向と逆方向の各スライド方向ごとに所定の操作指令を出力するタッチパネルにおいて、パネル表面に対する接触動作を検出するスイッチ検出部と、このスイッチ検出部からの信号を受けて接触位置を判定する座標検出部と、この座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド方向を検出するスライド方向検出部と、前記座標検出部からの信号を受けて接触動作に関する値を検出するカウント部と、前記接触動作に関する値が一定値に達した場合に操作指令を出力するための閾値を順方向と逆方向とで異なった値に設定する閾値設定部とを備え、前記カウント部からの接触時間と前記閾値設定部から取得した順方向と逆方向の閾値とに基づいて、順方向と逆方向とで異なる接触動作に関する値に従って操作指令を出力する操作指令判定部を備えていることを特徴とする。
請求項2の発明は、パネル表面に対する接触動作を検出し、この接触動作が順方向と逆方向のいずれのスライド方向かを判別して、順方向と逆方向の各スライド方向ごとに所定の操作を実行させるタッチパネルを備えた電子機器において、パネル表面に対する接触動作を検出するスイッチ検出部と、このスイッチ検出部からの信号を受けて接触位置を判定する座標検出部と、この座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド方向を検出するスライド方向検出部と、前記座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド量を検出するカウント部と、スライド量が一定値に達した場合に操作指令を出力するための閾値を順方向と逆方向とで異なった値に設定する閾値設定部とを備え、前記カウント部からのスライド量と前記閾値設定部から取得した順方向と逆方向の閾値とに基づいて、順方向と逆方向とで異なるスライド量に従って操作指令を出力する操作指令判定部を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明は、パネル表面に対する接触動作を検出し、この接触動作が順方向と逆方向のいずれのスライド方向かを判別して、順方向と逆方向の各スライド方向ごとに所定の操作を実行させるタッチパネルを備えた電子機器において、パネル表面に対する接触動作を検出するスイッチ検出部と、このスイッチ検出部からの信号を受けて接触位置を判定する座標検出部と、この座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド方向を検出するスライド方向検出部と、前記座標検出部からの信号を受けて接触動作開始からの接触時間を検出するカウント部と、接触時間が一定値に達した場合に操作指令を出力するための閾値を順方向と逆方向とで異なった値に設定する閾値設定部とを備え、前記カウント部からの接触時間と前記閾値設定部から取得した順方向と逆方向の閾値とに基づいて、順方向と逆方向とで異なる接触時間に従って操作指令を出力する操作指令判定部を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記閾値設定部が、逆方向の閾値を順方向の閾値よりも小さな値に設定することにより、逆方向の接触動作によって実行される操作が、順方向の接触動作によって実行される操作よりも、接触動作の少ない値で実行されることを特徴とする。
以上述べたように、本発明によれば、操作しやすい側のスライド操作移動量よりも、しにくい側のスライド操作移動量を、短い距離で検出することで、双方向の操作感に違和感がなくなるようにする。この処理により、スライド操作によるユーザへの負担(操作感の差違・操作ミス)を軽減することができる。また、スライド量の代わりに、指先の接触時間の長短によっても順方向と逆方向の感度を変えることができ、そのような場合でも同様な効果を得られる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について、図面を参照して具体的に説明する。なお、この実施形態は、車載用のオーディオ装置に本発明のスライド式タッチパネルを適用した事例である。また、本実施形態では、タッチパネルを指先で操作しているが、これは一例であり、ペンタッチタイプなどその他の手法で操作を行うタッチパネルにも本発明は適用可能である。
[1.タッチパネルを備えた電子機器の構成]
図1は、スライド式タッチパネルを備えた電子機器の一例である車載用音響機器本体1とDCP15との機能的構成を示すブロック図である。同図に示すように、車載用音響機器本体1は、大別すると、マスターマイコン100と、ラジオ受信部110と、再生部120と、記録媒体読取部130とを備えている。マスターマイコン100は、車載用音響機器本体1の各部と、DCP15との制御を実行するものであり、ROMやRAM等の記憶媒体を内蔵しており、当該ROMには、制御用プログラム等が格納されている。
ラジオ受信部110は、AM/FM波のラジオ電波を受信するものであり、アンテナ111と、チューナ回路112とを備え、チューナ回路112は、マスターマイコン100の指令に基づいてラジオ電波を受信し、再生部120に出力する。再生部120は、電子ボリューム回路121と、ミュート回路122と、外部スピーカSPに接続されたアンプ123とを備えている。ミュート回路122は、外部サウンド装置160が車載用音響機器本体1に接続された場合などにマスターマイコン100の指令に基づいてアンプ123からの再生音の信号出力を遮断するものである。
上記電子ボリューム回路121には、外部サウンド装置160の外部サラウンドデコーダ161が接続され、この電子ボリューム回路121は当該外部サラウンドデコーダ161が接続されている場合に、ミュート回路122への信号出力と共に、外部サラウンドデコーダ161へも信号を出力する。
外部サラウンドデコーダ161は、外部アンプユニット162に接続され、この外部アンプユニット162は外部スピーカSP’音声信号を出力する。記録媒体読取部130は、CDの読み取り、及び、メモリ(メモリカード等)の読み書きを行うものであり、DSP(DigitalSignalProcesgor)131とメカマイコン132とを備えている。DSP131は、CD及びメモリから読み出した音楽データ等をデコードして再生部120に出力すると共に、メモリへの書込み時には、エンコードしたデータをメモリに書き込むものである。
メカマイコン132は、CDのディスク回転数制御やトラッキング制御などを、図示せぬディスク回転モータの回転に同期したパルス信号及び図示せぬ光ピックアップからの信号フィードバック制御により実行するものである。
DCP15は、表示用の液晶パネル19と、操作用のタッチパネル20及び操作キー21とを備えていると共に、DCP15の各部を制御する表示マイコン152と、当該表示マイコン152の指示に基づいて液晶パネル19に各種情報表示を行うLCDドライバ151とを有している。DCP15が備えるタッチパネル20抵抗膜方式のタッチパネルが用いられている。タッチパネル20の透明度(光透過度)は高く、下面に配置された液晶パネル19の表示がタッチパネル20を通して視認可能となっている。また、抵抗膜方式のタッチパネルにあっては、その表面を手などで触ると、その接触点の位置座標に応じた電圧の信号が出力され、かかる信号に基づいて表示マイコン152によって接触点座標が特定される。
[2.タッチパネルの構成]
次に、前記のような構成を有する車載用音響機器のボリューム操作用として使用される本実施形態のタッチパネルの構成を図2により説明する。タッチパネルには、抵抗膜式、光学式、音響式など様々な種類があるが、本発明は、パネルに多数の接点をマトリックス上に配置したものであればどの種のタッチパネルにおいても使用可能である。本実施形態では、タッチパネルを指先で操作しているが、これは一例であり、ペンタッチタイプなどその他の手法で操作を行うタッチパネルにも本発明は適用可能である。
次に、前記のような構成を有する車載用音響機器のボリューム操作用として使用される本実施形態のタッチパネルの構成を図2により説明する。タッチパネルには、抵抗膜式、光学式、音響式など様々な種類があるが、本発明は、パネルに多数の接点をマトリックス上に配置したものであればどの種のタッチパネルにおいても使用可能である。本実施形態では、タッチパネルを指先で操作しているが、これは一例であり、ペンタッチタイプなどその他の手法で操作を行うタッチパネルにも本発明は適用可能である。
このタッチパネル20は、画像表示部を構成する前記液晶パネル19の前面に配置されたものであって、タッチパネル20の操作時にどちらのスライド方向の感度を高くするかを設定するための閾値設定部201が設けられている。本実施形態では、閾値設定部201は、機器制御部を構成するマスターマイコン100に対してユーザが機器の取付位置や操作方向を入力することにより、感度を高くするスライド方向を取得する。
この閾値設定部201は、後述する操作指令判定部206に対して、ユーザの設定した取付位置情報に対応して、指先を操作しやすい方向にスライドさせた場合の低い検出感度を設定する順方向閾値(例えば、10ドット分の座標値)と、指先を操作しにくい方向にスライドさせた場合の高い検出感度を設定する逆方向閾値(例えば、5ドット分の座標値)とを出力するものである。
タッチパネル20には、パネル上にユーザの指先などが触れたことを検出するスイッチ検出部202と、このスイッチ検出部202からの信号を受けて、ユーザのタッチ位置がパネル上のどの座標に相当するかを判別する座標検出部203を備えている。この座標検出部203は、スライド方向検出部204に接続されている。このスライド方向検出部204は、前記座標検出部203からの検出座標値を順次取得し、その座標値の変化する傾向を調べることにより、ユーザの指先がタッチパネルの左右または上下いずれの方向にスライドしているかを判定するものである。
このスライド方向検出部204は、タッチ継続カウント部205に接続されている。このタッチ継続カウント部205は、前記座標検出部203からの検出座標値と前記スライド方向検出部204からの指先のスライド方向とを順次取得して、タッチパネルに接触した指先がそのスライド方向にどの程度の距離を移動したかを判別するために、最初の接触位置からの座標値の変化量をカウントするものである。このタッチ継続カウント部205のカウント値は、操作指令判定部206に出力される。
操作指令判定部206は、前記閾値設定部201から出力された順方向閾値と逆方向閾値を取得し、前記タッチ継続カウント部205からの指先のスライド方向とその移動量を取得し、いずれかの閾値を越えた場合に、その方向についてユーザから操作指令があったものと判定し、機器制御部であるマスターマイコン100に対して操作指令(本実施形態ではボリュームの増減操作指令)を出力するものである。
[3.実施形態の作用]
前記のような構成を有する本実施形態の作用を、図3のフローチャート、図4に示すタッチパネル表示例に基づいて具体的に説明する。
前記のような構成を有する本実施形態の作用を、図3のフローチャート、図4に示すタッチパネル表示例に基づいて具体的に説明する。
図4は、本発明を上下方向のスライド操作によりボリューム(音量)調整を行う車載用音響機器に適用した事例である。すなわち、音量調整は、タッチパネル領域において、下から上方向(音量増加)あるいは上から下方向(音量減少)へのスライド操作により行う。このとき、少ない移動量でも操作を認識するように下から上方向のスライド操作の検出感度を、上から下方向へのスライド操作における検出感度よりも高くする。
そのため、閾値設定部201により、上から下へのスライド方向を順方向、上から下へのスライド方向を逆方向と設定する。この順方向と逆方向の設定情報は、操作指令判定部206に出力され、指先が上から下へスライドした場合の閾値として10ドットが、シミュレータから上へスライドした場合の閾値として5ドットが設定される。
このようにして順逆の閾値が設定された状態で(図3のステップ1)、図4のようなタッチパネル20を利用して車載用音響機器のボリュームが操作されると、タッチパネル20のスイッチ検出部202がこれを検出し(ステップ2)、その信号を受けて座標検出部203が最初に指先が接触したパネルの座標値を取得する(ステップ3)。
ユーザがボリューム操作のためにタッチパネル上で指先をスライドさせると、スイッチ検出部202はその情報を順次座標検出部203に送るので、座標検出部203はこれをスライド方向検出部204に送り、スライド方向検出部204は受け取った座標値の変化から指先がどの方向にスライドしているかを判定する(ステップ4のYES、ステップ5)。なお、ユーザが指先をスライドさせない場合には座標値の変化がないので、スライド方向検出部204はスライドの有無を検出できないので(ステップ4のNO)、ステップ2に戻り次の接触を待つ。
スライド方向検出部204により、指先がタッチパネルのどの方向(上方向か下方向ノのいずれか)にスライドしているかが判別されると、スライド方向が順方向であった場合には、その情報が操作指令判定部206に出力される。同時に前記座標検出部203からの最初の座標値とその後指先のスライド操作に伴い刻々と変化した座標値がタッチ継続カウント部205に送られ、このタッチ継続カウント部205では座標値の変化量がカウントされ、そのカウント数が操作指令判定部206に出力される。
前記スライド方向検出部204により、指先のスライド方向が順方向(上から下方向)と判定された場合、タッチ継続カウント部205による座標値のカウント量が順方向の閾値として設定された10ドットに達すると(ステップ6のYES)、これを操作指令判定部206は、順方向についての操作指令があったと判定し、機器制御部100に対して電子ボリューム回路121のボリュームを増加させるように指令を出力する(ステップ8)。指先のスライド方向が順方向に設定されているにも拘わらず、カウント量が10ドットに満たない場合には、操作指令判定部206は操作指令を出力せず、ステップ2に戻ってさらなる指先のスライドを待つ。
前記スライド方向検出部204により、指先のスライド方向が逆方向(下から上方向)と判定された場合は(ステップ5のNO)、タッチ継続カウント部205による座標値のカウント量が逆方向の閾値として設定された5ドットに達すると(ステップ7のYES)、これを操作指令判定部206は、逆方向についての操作指令があったと判定し、機器制御部100に対して電子ボリューム回路121のボリュームを減少させるように指令を出力する(ステップ8)。この場合も、前記順方向と同様に、カウント量が5ドットに満たない場合には、操作指令判定部206は操作指令を出力せず、ステップ2に戻ってさらなる指先のスライドを待つ。
[4.実施形態の効果]
以上の通り、本実施形態によれば、ユーザの操作しやすい方向と操作しにくい方向とで、操作指令を出力するための閾値を異なった値に設定することにより、タッチパネルの感度を指先のスライド方向に対応して異ならせることができる。その結果、操作しにくい下から上方向に指先をスライドさせた場合でも、確実にボリューム操作を実行でき、ユーザが違和感を覚えたり、操作ミスを起こすなどの不都合が解消される。
以上の通り、本実施形態によれば、ユーザの操作しやすい方向と操作しにくい方向とで、操作指令を出力するための閾値を異なった値に設定することにより、タッチパネルの感度を指先のスライド方向に対応して異ならせることができる。その結果、操作しにくい下から上方向に指先をスライドさせた場合でも、確実にボリューム操作を実行でき、ユーザが違和感を覚えたり、操作ミスを起こすなどの不都合が解消される。
[5.他の実施形態]
図5に示すタッチパネル表示例、及び図6の機器取付配置図は、本発明の他の実施形態の一つを具体的に説明するものである。この実施形態は、車載用ラジオの受信周波数変更操作に本発明を適用したものである。この実施形態において、音源としてラジオが選択されている場合の受信周波数の変更は、図5に示すように、タッチパネル領域において、左から右方向(受信周波数を大きくする)、或いは、右から左方向(受信周波数を小さくする)へのスライド操作により行う。
図5に示すタッチパネル表示例、及び図6の機器取付配置図は、本発明の他の実施形態の一つを具体的に説明するものである。この実施形態は、車載用ラジオの受信周波数変更操作に本発明を適用したものである。この実施形態において、音源としてラジオが選択されている場合の受信周波数の変更は、図5に示すように、タッチパネル領域において、左から右方向(受信周波数を大きくする)、或いは、右から左方向(受信周波数を小さくする)へのスライド操作により行う。
すなわち、乗用車などの車両では、その仕様により右ハンドル車と左ハンドル車が存在する。図6(a) に示すように、右ハンドル車のセンターコンソールに、本実施形態のタッチパネル付車載機器を設置(操作者である運転者の左側に車載機器を設置)した場合は、右から左方向のスライド操作の検出感度を、左から右方向へのスライド操作における検出感度よりも高くする(少ない移動量でも操作を認識する)ことが、操作者にとって違和感がなく、誤操作も少ない。そこで、このような電子機器の取付を行った場合には、前記閾値設定部201により、右から左方向の閾値を左から右方向の閾値に比較して小さく設定する。
一方、図6(b) に示すように、左ハンドル車のセンターコンソールに本実施形態のタッチパネル付車載機器を設置(操作者の右側に車載機器を設置)した場合には、操作しにくい方向が変わる(左から右方向の操作がしにくい)ため、この場合には、左から右方向のスライド操作の検出感度を高くする。すなわち、前記閾値設定部201により、左から右方向の閾値を右から左方向の閾値に比較して小さく設定する。
このように構成することで、車載用の電子機器のようにその取付位置がユーザの左右に異なる場合でも、常にユーザにとって操作しやすく誤操作の少ないタッチパネルを得ることができる。
本発明は、前記のような車載用音響機器のボリューム操作や選局操作に限定されるものではなく、タッチパネルを使用した電子機器の他の操作にも適用可能なものである。また、指先をスライドさせる方向は、上下、左右のみならず、斜め(対角線)方向のスライド操作に適用することも可能であって、ユーザにとって操作のしやすい方向としにくい方向がある場合全般に適用できる。
さらに、操作方向に応じて安全度が異なる場合(例えば、誤操作が危険を招くような機器では、危険性の高い操作については大きくスライドしないと操作指令を出力しないようにする)など、単に操作がしにくいというだけでなく、順方向と逆方向とで感度を変えることが有益な場合に広く適用できる。
前記各実施形態は、スイッチ検出部から取得する座標位置の変化量をタッチ継続カウント部で検出し、それを閾値と比較することにより順方向と逆方向で操作指令を出力するための感度を異ならせたが、座標位置の変化量に代えて、スライド時間によって操作指令の出力判定を行うことも可能である。すなわち、前記タッチ継続カウント部205にタイマを内蔵させておき、スイッチ検出部202で検出した最初の接触動作からの時間をこのタイマでカウントし、閾値設定部201からは順方向と逆方向とで異なった時間(例えば、順方向は0.8秒、逆方向は0.5秒)を閾値として設定しておくことにより、操作指令判定部206でカウントされた時間と閾値とを比較して、順方向と逆方向とで異なる感度により操作指令の出力判定を行うこともできる。
19…画像表示部
20…タッチパネル
201…閾値設定部
202…スイッチ検出部
203…座標検出部
204…スライド方向検出部
205…タッチ継続カウント部
206…操作指令判定部
100…機器制御部
121…電子ボリューム回路
151…表示制御部
152…表示マイコン
20…タッチパネル
201…閾値設定部
202…スイッチ検出部
203…座標検出部
204…スライド方向検出部
205…タッチ継続カウント部
206…操作指令判定部
100…機器制御部
121…電子ボリューム回路
151…表示制御部
152…表示マイコン
Claims (4)
- パネル表面に対する接触動作を検出し、この接触動作が順方向と逆方向のいずれのスライド方向かを判別して、順方向と逆方向の各スライド方向ごとに所定の操作指令を出力するタッチパネルにおいて、
パネル表面に対する接触動作を検出するスイッチ検出部と、このスイッチ検出部からの信号を受けて接触位置を判定する座標検出部と、この座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド方向を検出するスライド方向検出部と、前記座標検出部からの信号を受けて接触動作に関する値を検出するカウント部と、前記接触動作に関する値が一定値に達した場合に操作指令を出力するための閾値を順方向と逆方向とで異なった値に設定する閾値設定部とを備え、
前記カウント部からの接触時間と前記閾値設定部から取得した順方向と逆方向の閾値とに基づいて、順方向と逆方向とで異なる接触動作に関する値に従って操作指令を出力する操作指令判定部を備えていることを特徴とするタッチパネル。 - パネル表面に対する接触動作を検出し、この接触動作が順方向と逆方向のいずれのスライド方向かを判別して、順方向と逆方向の各スライド方向ごとに所定の操作を実行させるタッチパネルを備えた電子機器において、
パネル表面に対する接触動作を検出するスイッチ検出部と、このスイッチ検出部からの信号を受けて接触位置を判定する座標検出部と、この座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド方向を検出するスライド方向検出部と、前記座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド量を検出するカウント部と、スライド量が一定値に達した場合に操作指令を出力するための閾値を順方向と逆方向とで異なった値に設定する閾値設定部とを備え、
前記カウント部からのスライド量と前記閾値設定部から取得した順方向と逆方向の閾値とに基づいて、順方向と逆方向とで異なるスライド量に従って操作指令を出力する操作指令判定部を備えていることを特徴とするタッチパネルを備えた電子機器。 - パネル表面に対する接触動作を検出し、この接触動作が順方向と逆方向のいずれのスライド方向かを判別して、順方向と逆方向の各スライド方向ごとに所定の操作を実行させるタッチパネルを備えた電子機器において、
パネル表面に対する接触動作を検出するスイッチ検出部と、このスイッチ検出部からの信号を受けて接触位置を判定する座標検出部と、この座標検出部からの信号を受けて接触動作のスライド方向を検出するスライド方向検出部と、前記座標検出部からの信号を受けて接触動作開始からの接触時間を検出するカウント部と、接触時間が一定値に達した場合に操作指令を出力するための閾値を順方向と逆方向とで異なった値に設定する閾値設定部とを備え、
前記カウント部からの接触時間と前記閾値設定部から取得した順方向と逆方向の閾値とに基づいて、順方向と逆方向とで異なる接触時間に従って操作指令を出力する操作指令判定部を備えていることを特徴とするタッチパネルを備えた電子機器。 - 前記閾値設定部が、逆方向の閾値を順方向の閾値よりも小さな値に設定することにより、逆方向の接触動作によって実行される操作が、順方向の接触動作によって実行される操作よりも、接触動作の少ない値で実行されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のタッチパネルを備えた電子機器。
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