JP2006273816A - 抗菌性組成物及びそれを含有する化粧料。 - Google Patents
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Abstract
【課題】有効な抗菌作用を示す化粧料を提供する。
【解決手段】多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテルより選ばれた1種又は2種以上を5.0重量%以上とN−アシルアミノ酸と、クエン酸誘導体から成る。多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテル5.0重量%以上含有する系に、N−アシルアミノ酸0.1〜1.0重量%及びクエン酸誘導体0.01〜1.0重量%併用すると、抗菌活性が相乗的に増強される一方、皮膚刺激性がない。
【選択図】なし
【解決手段】多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテルより選ばれた1種又は2種以上を5.0重量%以上とN−アシルアミノ酸と、クエン酸誘導体から成る。多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテル5.0重量%以上含有する系に、N−アシルアミノ酸0.1〜1.0重量%及びクエン酸誘導体0.01〜1.0重量%併用すると、抗菌活性が相乗的に増強される一方、皮膚刺激性がない。
【選択図】なし
Description
本発明は、抗菌性組成物に関し、詳しくはパラベン、グルコン酸クロルヘキシジン等の化粧品原料ポジティブリスト掲載の防腐剤を配合しない化粧料に関する。
従来より、化粧料には、パラベンやグルコン酸クロルヘキシジン、2−フェノキシエタノール等の防腐剤が広く使用されている。前述の防腐剤は、抗菌効果に優れ、製剤化もしやすいことから広く化粧料において使用されている。しかし、優れた抗菌性を有している反面、皮膚刺激性を有する問題点が以前より指摘されている。
上記問題点を解決すべく、以前より種々の抗菌性成分の検討がなされてきており、最近では、ハーブや生薬等の植物抽出物に抗菌性を有すること応用した防腐剤の開発がなされている。(特開2003−113013,特開2005−68014等)また、植物抽出物以外では、アルカンジオール等の多価アルコールの検討(特開平10−53510,特開平11−322591,特開205−15401)やゼオライト等の無機系の抗菌剤(特公平7−42220)等ががなされている。
しかしながら、従来より検討・応用されている抗菌剤は、特定の菌種のみに有効であるものや抗菌性自体に効果の低いもの、溶解し難い等の製剤化時の問題点、そして皮膚刺激といった種々の課題が残されている。
特開2003−113013号公報
特開2005−68014号公報
特開平10−53510号公報
特開平11−322591号公報
特開205−15401号公報
特公平7−42220号公報
解決しようとする課題は、抗菌性に優れ、製剤化時の配合性及び安定性に優れ、しかも皮膚刺激の低い抗菌組成物の提供である。
上記課題を解決するため、発明者らが鋭意研究の結果、多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテルより選ばれた1種又は2種以上をとN−アシルアミノ酸、及びクエン酸誘導体を含有させることにより、極めて製剤化しやすくかつ抗菌性に優れ、高い安全性を有することを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明は、多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテルより選ばれた1種又は2種以上を5.0重量%以上とN−アシルアミノ酸を0.1〜1.0重量%、及びクエン酸誘導体を0.01〜1.0重量%併用することにより抗菌活性が相乗的に増強され、極めて高い抗菌性を有する。
本発明の抗菌組成物は、抗菌性に優れているころは勿論の事、製剤化及び安全性にも優れているため、低刺激性化粧料へ広く応用が可能である。
本発明に用いることができる多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテルは、特に制限はなく、市販されているものを用いることができる。例えば、エチレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコールのモノ及びジアルキルエーテル、ブチレングリコール、プロピレングリコール,ジプロピレングリコールのモノ及びジアルキルエーテル、グリセリンのモノ,ジ及びトリアルキルエーテルが例示できる。
本発明に用いることができるN−アシルアミノ酸は、特に制限はなく、市販されているものを用いることができる。例えば、N−カプリロイルアシルグリシンが例示できる。
本発明に用いることができるクエン酸誘導体は、特に制限はなく、市販されているものを用いることができる。例えば、クエン酸トリエチルが例示できる。
以下に、本発明のついて、実施例により詳細に説明する。まず、本発明に係る成分の抗菌活性として、実施例1〜実施例3の処方を表1に示す。これらは、表1中(1)〜(3)の各成分を順次(4)に添加し、更に10wt%NaOH水溶液又は10wt%水溶液でpH調製し、均一に混合して調製する。
次に、比較例を示す。これらは、表2中(1)〜(3)の各成分を順次(4)に添加し、均一に混合して調製する。
次に、上記の実施例につき、抗菌活性について評価を行った。試料としては、実施例1〜実施例3を用いた。また同時に、表2に示す比較例についても同様に評価を行った。
抗菌活性の評価 実施例1〜実施例3、及び比較例1について、細菌として、大腸菌(Escherichia coli),黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus),緑濃菌(Pseudomonas aeruginosa)、真菌としてカンジダ(Candida
albicans),黒カビ(Aspergillus niger)を用い、試料に画線し、細菌は、37℃、48時間、真菌は、25℃、96時間培養し、生育状況を確認した。結果は表3において、生育が認められなかった場合を−、生育が認められた場合を+として示した。
albicans),黒カビ(Aspergillus niger)を用い、試料に画線し、細菌は、37℃、48時間、真菌は、25℃、96時間培養し、生育状況を確認した。結果は表3において、生育が認められなかった場合を−、生育が認められた場合を+として示した。
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。まず、本発明に係る化粧水として、実施例4の処方を表4に示す。これらは、表4中(2)〜(7)の各成分を順次(1)に添加し、均一に混合して調製する。なお、製法に関し、留意点は無く、水に無作為に水以外の成分を加えてるという簡易な製法にて調整が可能である。
抗菌活性の評価 実施例4について、細菌として、大腸菌(Escherichia coli),黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus),緑濃菌(Pseudomonas aeruginosa)、を、真菌としてカンジダ(Candida
albicans),黒カビ(Aspergillus niger)を用い、試料1g当たり細菌は105個,真菌は104個を植菌し、37℃及び25℃でそれぞれ培養して、1週間毎の生菌数を測定した。結果は表5において、細菌については2週目までに生菌が認められなかった場合を−、真菌については4週目までに生菌が認められなかった場合を−として示した。
albicans),黒カビ(Aspergillus niger)を用い、試料1g当たり細菌は105個,真菌は104個を植菌し、37℃及び25℃でそれぞれ培養して、1週間毎の生菌数を測定した。結果は表5において、細菌については2週目までに生菌が認められなかった場合を−、真菌については4週目までに生菌が認められなかった場合を−として示した。
表3及び表4の結果より、本発明の抗菌組成物は広範囲の菌種に対して極めて優れた抗菌性を示すことがわかる。また、実施例4の化粧水を健常成人女性及び健常成人男性合計10名に使用させたところ、皮膚刺激は全くなかった。
本発明は、本発明の抗菌組成物は、抗菌性に優れているころは勿論の事、製剤化及び安全性にも優れているため、化粧料等に広く応用が期待できる。
Claims (7)
- 多価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテルより選ばれた1種又は2種以上とクエン酸誘導体より選ばれる1種又は2種以上、及びグリシン誘導体の1種又は2種以上を含有することを特徴とする抗菌性化粧料。
- 多価アルコールの1種又は2種以上が、分子内に2個以下の水酸基を有するものから選ばれることを特徴とする請求項1記載の抗菌性粧料。
- 多価アルコール及び
多価アルコールのアルキルエーテルの1種又は2種以上が、エチレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコールのモノ及びジアルキルエーテル、ブチレングリコール、プロピレングリコール,ジプロピレングリコールのモノ及びジアルキルエーテル、グリセリンのモノアルキルエーテル又はジアルキルエーテル又はトリアルキルエーテルより選ばれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の抗菌性粧料。 - N−アシルアミノ酸が、分子内のカルボキシル基の炭素数が6〜22有するものから選ばれることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の抗菌性化粧料。
- N−アシルアミノ酸の配合量が0.1〜1.0重量%であることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の抗菌性化粧料。
- クエン酸誘導体が、分子内のアルキル基の炭素数が1〜8有するものから選ばれることを特徴とする請求項1〜請求項5に記載の抗菌性化粧料。
- クエン酸誘導体の配合量が0.01〜1.0重量%であることを特徴とする請求項1〜請求項6に記載の抗菌性化粧料。
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2005
- 2005-03-30 JP JP2005099936A patent/JP2006273816A/ja active Pending
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