JP2006136041A - 列車停止制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、軌道回路毎に最高位のATC信号で定められた規定の速度パターンを変えず、また進入速度にかかわらず、余裕距離を所定の距離になるように制動開始を制御し、既存の構成を変えることなく構築できるために簡単な構成でかつ安価に、列車運行効率を向上できる。
【解決手段】 本発明の列車停止制御装置は、地上装置から停止信号を含むATC信号を受信器により受信したとき、軌道回路進入時の進入速度と自列車の空走時間により空走距離を算出する。また、検出した軌道回路進入時の進入速度と軌道回路識別子に基づいて規定の減速度により実制動距離を算出する。更に、算出した空走距離と実制動距離と所定の余裕距離の総和を、軌道回路長から減算して、自列車が軌道回路に進入した後制動を開始するまでの距離である補正距離を算出して当該補正距離を加味させて補正した速度パターンに従って列車の速度を制御して自列車を停止させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の列車停止制御装置は、地上装置から停止信号を含むATC信号を受信器により受信したとき、軌道回路進入時の進入速度と自列車の空走時間により空走距離を算出する。また、検出した軌道回路進入時の進入速度と軌道回路識別子に基づいて規定の減速度により実制動距離を算出する。更に、算出した空走距離と実制動距離と所定の余裕距離の総和を、軌道回路長から減算して、自列車が軌道回路に進入した後制動を開始するまでの距離である補正距離を算出して当該補正距離を加味させて補正した速度パターンに従って列車の速度を制御して自列車を停止させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は列車停止制御装置に関し、詳細には地上装置から受信したATC信号に含まれた停止信号に基づく速度パターンを用いて列車を停止させる停止位置の制御技術に関する。
従来より、列車の運転士の運転操作を補助する装置として、ATC(Automatic Train Control)装置がある。このATC装置は、列車の在線位置、分岐装置の開通方向に基づきATC信号を各軌道区間に設けられた地上装置の送信器から軌道回路を介して車両に送信してATC信号に対応する速度パターンに従って車両の速度制御を行うものである。このATC信号には、減速信号、あるいは停止信号等の速度制御信号が含まれている。ATC信号に対応する速度パターンの一例として、所定の停止位置に対して列車が停止するように制動開始から停止までの速度パターンがある。よって、列車は、各軌道回路に設定されている地上装置等から取得する列車位置、速度発電機から得られる列車速度を把握しつつ、更にはATC信号を受信したときのブレーキ距離を算出して軌道回路内で停止でき、かつ十分な余裕距離を取るようにブレーキ制御を行い、その結果所定の速度パターンに沿うように速度制御され、所定の停止位置に停止するように制御される。
このようなATC装置に関する提案は従来よりいくつかなされている。その一つとして、特許文献1には、先行列車から後続列車までの距離に関する情報に基づいて作成された、常用ブレーキ用減速パターン、非常ブレーキ用減速パターン、余裕距離が非常ブレーキ用減速パターンよりも短いバックアップ用減速パターンのいずれかと列車速度とを比較して列車の制動操作を行うATC装置が提案されている。
ここで、このようないくつかの減速パターンに基づいて行われる従来の速度制御について図面を用いて説明する。
図5は従来の列車停止制御装置における列車の速度変化特性を示す特性図である。同図の(a)において、自列車が軌道回路nT(nは正の整数)から軌道回路(n+1)Tへ走行していたとき軌道回路(n+2)Tに先行列車が停止していた場合、自列車は軌道回路(n+1)T内の地上装置から送信されたATC信号を、自列車に搭載されている受信器により受信し、受信したATC信号に含まれた軌道回路(n+1)Tの軌道回路識別子(以下軌道回路IDと称す)を認識する。そして、認識した軌道回路IDに基づいて、軌道回路(n+1)Tの軌道区間距離LR(m)をデータ記憶部から読み出す。また、軌道回路(n+1)Tへの進入速度V1(km/h)は自列車の速度発電機から取得する。先ず、図5に示すように、ブレーキ操作を開始してから実際にブレーキ効果が生ずるまでの空走時間だけ列車が走行した距離である空走距離Ld(m)は、V1・t0/3.6となる空走距離算出式から算出される。ここで、t0(s)は列車のブレーキ性能等によって定められている空走時間である。また、実際にブレーキ効果が発揮される距離である実制動距離Lj(m)は、V1 2/(7.2×β)となる実制動距離算出式から算出される。ここで、β(km/h/s)は当該軌道回路における最高位のATC信号で定められている減速度である。このように算出した空走距離Ldと実制動距離Ljの和(Ld+Lj)が軌道回路(n+1)内侵入後の列車の停止位置となる。また、軌道回路長LRから空走距離Ldと実制動距離Ljの和(Ld+Lj)を減算することにより、停止位置から軌道回路(n+2)の境界までの距離である余裕距離Lm(m)が算出できる。このように算出した空走距離Ldと実制動距離Lj、そして当該軌道回路において規定された最高速度で進入された際の余裕距離Lmを確保した速度パターンによって、列車は十分な余裕距離Lmを取った停止位置に停止することができるのである。
特開2001−286009号公報
図5は従来の列車停止制御装置における列車の速度変化特性を示す特性図である。同図の(a)において、自列車が軌道回路nT(nは正の整数)から軌道回路(n+1)Tへ走行していたとき軌道回路(n+2)Tに先行列車が停止していた場合、自列車は軌道回路(n+1)T内の地上装置から送信されたATC信号を、自列車に搭載されている受信器により受信し、受信したATC信号に含まれた軌道回路(n+1)Tの軌道回路識別子(以下軌道回路IDと称す)を認識する。そして、認識した軌道回路IDに基づいて、軌道回路(n+1)Tの軌道区間距離LR(m)をデータ記憶部から読み出す。また、軌道回路(n+1)Tへの進入速度V1(km/h)は自列車の速度発電機から取得する。先ず、図5に示すように、ブレーキ操作を開始してから実際にブレーキ効果が生ずるまでの空走時間だけ列車が走行した距離である空走距離Ld(m)は、V1・t0/3.6となる空走距離算出式から算出される。ここで、t0(s)は列車のブレーキ性能等によって定められている空走時間である。また、実際にブレーキ効果が発揮される距離である実制動距離Lj(m)は、V1 2/(7.2×β)となる実制動距離算出式から算出される。ここで、β(km/h/s)は当該軌道回路における最高位のATC信号で定められている減速度である。このように算出した空走距離Ldと実制動距離Ljの和(Ld+Lj)が軌道回路(n+1)内侵入後の列車の停止位置となる。また、軌道回路長LRから空走距離Ldと実制動距離Ljの和(Ld+Lj)を減算することにより、停止位置から軌道回路(n+2)の境界までの距離である余裕距離Lm(m)が算出できる。このように算出した空走距離Ldと実制動距離Lj、そして当該軌道回路において規定された最高速度で進入された際の余裕距離Lmを確保した速度パターンによって、列車は十分な余裕距離Lmを取った停止位置に停止することができるのである。
しかしながら、図5の(b)に示すように、自列車が図5の(a)における進入速度V1より低速である進入速度V2(<V1)(km/h)で軌道回路(n+1)Tに進入した場合上述したように当該軌道回路における最高位のATC信号で定められた規定の速度パターンで速度制御されると、図5の(a)の場合と比して空走距離Ld及び実制動距離Ljがそれぞれ短くなり、よって余裕距離Lmも長くなってしまう。その後、進行現示となった場合、停止していた自列車は進入速度V1の場合より長い距離となった余裕距離Lmを走行する必要があり、従って列車運行効率が非常に悪くなってしまうという問題点があった。
本発明はこのような問題点を解決するためのものであり、軌道回路毎に最高位のATC信号で定められた規定の速度パターンを変えず、また進入速度にかかわらず、余裕距離を所定の距離になるように制動開始を制御し、既存の構成を変えることなく構築できるために簡単な構成でかつ安価に、列車運行効率を向上できる列車停止制御装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明の列車停止制御装置は、各軌道回路に接続された地上装置と列車に搭載された車上装置を有している。そして、車上装置は、受信器と速度検出部とデータ記憶部とパターン作成部と速度制御部を有している。受信器は軌道回路を介して地上装置からの軌道回路識別子を含むATC信号を受信する。また、速度検出部は自列車の速度を検出する。更に、データ記憶部には、自列車の空走時間、各軌道回路長、各軌道回路毎の最高位のATC信号における規定の減速度及び所定の余裕距離を含む速度パターンが予め格納されている。また、パターン作成部は空走距離算出部と実制動距離算出部と補正距離算出部を有している。空走距離算出部は地上装置から停止信号を含むATC信号を受信器により受信したとき、速度検出部により算出した軌道回路進入時の進入速度とデータ記憶部から読み出した自列車の空走時間により空走距離を算出する。また、実制動距離算出部は速度検出部により検出した軌道回路進入時の進入速度と軌道回路識別子に基づいてデータ記憶部から読み出した規定の減速度により実制動距離を算出する。更に、補正距離算出部は算出した空走距離と実制動距離とデータ記憶部に格納されている所定の余裕距離の総和を、データ記憶部に格納されている軌道回路長から減算して、自列車が軌道回路に進入した後制動を開始するまでの距離である補正距離を算出して当該補正距離を加味させて補正した速度パターンを作成する。そして、速度制御部は作成された速度パターンに従って列車の速度を制御して自列車を停止させる。
本発明の列車停止制御装置は、各軌道回路毎の最高位のATC信号で定まっている減速度を変えずに、進入速度にかかわらず余裕距離を所定の距離になるように制動開始を制御し、既存の構成を変えることなく構築できるために簡単な構成でかつ安価に、列車運行効率を向上できる。
図1は本発明の一実施の形態例に係る列車停止制御装置の構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態例の列車停止制御装置は、列車1の停止位置を制御するものであり、地上装置2と列車1に搭載された車上装置3とを含んで構成されている。地上装置2は、各軌道回路nTの境界に接続され、各軌道回路nTに列車1が在線することを検知するとともに軌道回路情報授受回路4から入力される情報、例えば先行列車の走行位置及び走行状態の情報、軌道回路内の障害物有りの情報等に応じて列車1の車上装置3に対してATC信号を伝送するものである。各地上装置2は、データ記憶部5、ATC信号生成部6、TD信号生成部7、送信器8、受信器9及び列車検知装置10を有している。そして、データ記憶部5には各軌道回路n毎に軌道回路IDや各種の制御データが予め格納されている。ATC信号生成部6は、データ記憶部5に格納されている軌道回路ID、軌道回路情報授受回路4からの指令情報並びに後述する列車検知装置10からの列車検知信号に基づいてATC信号を生成する。また、TD信号生成部7は、列車検知信号であるTD信号を生成する。送信器8は、ATC信号生成部6により生成されたATC信号とTD信号生成部7により生成されたTD信号とを各軌道回路nの列車進出側の境界点に送出する。受信器9は、各軌道回路nに送信されたTD信号を列車進入側の境界点で受信する。列車検知装置10は、受信器9で受信したTD信号によりどの軌道回路に列車1が在線しているか否かを検知する。
また、車上装置3は、受信器11、速度検出部12、データ記憶部13、パターン作成部14、速度照査部15及び速度制御部16を有している。受信器11は、各軌道回路nに送信されているATC信号を受信する。速度検出部12は列車1の車軸に設けられている速度発電機(図示せず)からの速度情報に基づいて列車1の速度を検出する。データ記憶部13には、列車の空走時間、各軌道回路毎の軌道回路長、進入軌道回路における最高位のATC信号に対応する減速度を含む速度パターン、所定の余裕距離が予め格納されている。パターン作成部14は、後述する速度パターン作成処理を含む列車停止制御処理に従って、空走距離、実制動距離、余裕距離、そして補正距離を算出して既存の速度パターンを補正した速度パターンを作成する。速度照査部15は、パターン作成部14で作成した速度パターンにおける速度と速度検出部12で検出した列車1の走行速度とを突き合わせて照査する。速度制御部16は、速度照査部15の照査結果により列車1の走行速度が速度パターンの許容速度以下になるようにブレーキ装置(図示せず)及び速度発電機(図示せず)等を制御する。なお、余裕距離は次軌道回路の境界から停止位置までの距離であり、例えば10(m)位が好ましい。
図2は図1のパターン作成部の構成を示すブロック図である。同図において図1と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。同図に示すパターン作成部14は、空走距離算出部14−1、実制動距離算出部14−2、補正距離算出部14−3及びパターン補正部14−4を含んで構成されている。空走距離算出部14−1は、速度検出部12からの列車1の走行速度VとATC信号から認識した軌道回路IDに基づいてデータ記憶部13から読み出した、列車のブレーキ性能等によって定められている空走時間t0とにより上述した空走距離算出式で空走距離Ld(=V・t0/3.6)を算出する。実制動距離算出部14−2は、速度検出部12からの列車1の走行速度VとATC信号から認識した軌道回路IDに基づいてデータ記憶部13から読み出した、最高位のATC信号における減速度β(km/h/s)とにより上述した実制動距離算出式で実制動距離Lj(=V2/(7.2×β))を算出する。補正距離算出部14−3は、ATC信号から認識した軌道回路IDに基づいてデータ記憶部13から読み出した軌道回路長LRから、予め定めた所定の余裕距離Lmと空走距離算出部14−1により算出した空走距離Ldと実制動距離算出部14−2により算出した実制動距離Ljとの総和を減算して補正距離Lc(=LR−(Ld+Lj+Lm))を算出する。パターン補正部14−4は、空走距離算出部14−1により算出した空走距離、実制動距離算出部14−2により算出した実制動距離、補正距離算出部14−3により算出した補正距離を基にして速度パターンを補正して速度照査部15に供給する。
次に、このような構成を有する本実施の形態例の列車停止制御装置の動作について、図1、図2及び当該動作フローを示す図3並びに本実施の形態例の列車停止制御装置における列車の速度変化特性を示す特性図である図4に従って説明する。
先ず、図4の(a),(b)に示すように、例えば先行列車が軌道回路(n+2)Tに進入後停止したとすると、図1の軌道区間(n+2)に設けられた地上回路2から先行列車の在線と停止の情報を軌道回路情報授受回路4に送信する。軌道回路情報授受回路4は受信した先行列車の軌道区間(n+2)における在線の情報と先行列車の停止の情報を基に、地上装置2のATC信号生成部6により停止信号を含むATC信号生成を指令する。ATC信号生成部6はデータ記憶部5に格納された軌道回路ID、軌道回路情報授受回路4からの指令情報並びに列車検知装置10からの列車検知信号に基づいて停止信号を含むATC信号を生成する。作成されたATC信号は送信器8及び軌道回路を介して列車1の車上装置3における受信器11に伝送される。
そして、受信したATC信号は停止信号か減速信号かを識別されATC信号が停止信号を含んでいると検知すると(ステップS101)、ATC信号に含まれている軌道回路IDを認識したか否かを行う(ステップS102)。軌道回路IDを認識した場合(ステップS102;YES)、認識した軌道回路IDによりデータ記憶部13から軌道回路長に関するデータを読み出す(ステップS103)。そして、図1の速度検出部12から列車1の走行速度、つまり図4の(a)の軌道回路(n+1)Tへの進入速度V1(km/h)を検出する(ステップS104)。次に、図2のパターン作成部14の空走距離算出部14−1により、図4の(a)に示すように速度検出部12からの列車1の進入速度V1と、データ記憶部13から読み出した、列車のブレーキ性能等によって定められている空走時間t0とにより、上述した空走距離算出式で空走距離Ld(=V1・t0/3.6)(m)を算出する(ステップS105)。そして、図2のパターン作成部14の実制動距離算出部14−2により、図4の(a)に示すように速度検出部12からの列車1の走行速度V1と、ATC信号から認識した軌道回路IDに基づいてデータ記憶部13から読み出した、最高位のATC信号における規定の減速度β(km/h/s)とにより、上述した実制動距離算出式で実制動距離Lj(=V1 2/(7.2×β))(m)を算出する(ステップS106)。
そして、図2のパターン作成部14の補正距離算出部14−3により、ATC信号から認識した軌道回路IDに基づいてデータ記憶部13から読み出した軌道回路長LRから、予め定めた所定の余裕距離Lmと空走距離算出部14−1により算出した空走距離Ldと実制動距離算出部14−2により算出した実制動距離Ljとの総和を減算して、補正距離Lcを算出する(ステップS107)。そして、図2のパターン補正部14−4は、算出した空走距離Ld、実制動距離Lj、補正距離Lcを基にして速度パターンを補正する。
次に、パターン補正部14−4は補正した速度パターンを図2の速度照査部15に供給し、速度照査部15では列車1が軌道回路(n+1)Tに進入した後列車1が算出した補正距離Lc分走行した位置、つまり補正距離Lcが0になる位置まで間の列車1の走行速度が進入速度V1となっているように図1の速度制御部16による速度制御を行う(ステップS109,S110)。そして、補正距離Lcが0になった時(ステップS108;YES)、制動動作を開始し(ステップS111)、速度制御部16は速度照査部15の照査結果により補正された速度パターンの許容速度以下になるようにブレーキ装置(図示せず)や速度発電機(図示せず)等を制御する(ステップS112)。以上のような列車停止制御処理を行うことにより、図4の(a)に示すように、自列車が停止信号のATC信号を受信した際軌道回路(n+1)Tにおいて、自列車は、先行列車が在線する軌道回路(n+2)Tの境界点から所定の余裕距離Lmとなる停止位置に停止できる。
以上説明した本実施の形態例の列車停止制御装置による列車停止制御処理によれば、地上装置から停止信号を含むATC信号を受信したとき、図4の(b)に示すように、自列車が図4の(a)における進入速度V1より低速な進入速度V2(<V1)で軌道回路(n+1)Tに進入した場合でも、上述した列車停止制御処理を施すことにより、図4の(a)における補正距離Lcより長くなる補正距離Lc分走行してから制動処理を行う速度パターンによる速度制御を行うことにより、図4の(a)に示す場合と同様に、自列車は、例えば障害物が存在し又は先行列車が在線する軌道回路(n+2)Tの境界点から所定の余裕距離Lmとなる停止位置に停止できる。
従って、列車が軌道回路へ進入する進入速度にかかわらず、所定の余裕距離を確保した停止位置に列車を停止させることができることにより、従来の列車運行効率の低下の起因となっていた、次軌道回路へ低速の進入速度で進入し最高位のATC信号における規定の速度パターンで制動し先行列車が停止している軌道回路境界点から非常に長い距離である余裕距離を持たせた停止位置に停止した後に進行現示となった際列車が長い距離である余裕距離を走行しなければならないという状況を回避することができる。よって、既存の構成を変えずに制御処理を行うことができ安価で、かつ列車運行効率の良い列車運行を実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
1;列車、2;地上装置、3;車上装置、4;軌道回路情報授受回路、
5;データ記憶部、6;ATC信号生成部、7;TD信号生成部、
8;送信器、9;受信器、10;列車検知装置、11;受信器、
12;速度検出部、13;データ記憶部、14;パターン作成部、
14−1;空走距離算出部、14−2;実制動距離算出部、
14−3;補正距離算出部、14−4;パターン補正部、
15;速度照査部、16;速度制御部。
5;データ記憶部、6;ATC信号生成部、7;TD信号生成部、
8;送信器、9;受信器、10;列車検知装置、11;受信器、
12;速度検出部、13;データ記憶部、14;パターン作成部、
14−1;空走距離算出部、14−2;実制動距離算出部、
14−3;補正距離算出部、14−4;パターン補正部、
15;速度照査部、16;速度制御部。
Claims (1)
- 各軌道回路に接続された地上装置と列車に搭載された車上装置を有し、
前記車上装置は、受信器と速度検出部とデータ記憶部とパターン作成部と速度制御部を有し、
前記受信器は軌道回路を介して前記地上装置からの軌道回路識別子を含むATC信号を受信し、
前記速度検出部は自列車の速度を検出し、
前記データ記憶部には、自列車の空走時間、各軌道回路長、各軌道回路毎の最高位のATC信号における規定の減速度及び所定の余裕距離を含む速度パターンが予め格納され、
パターン作成部は空走距離算出部と実制動距離算出部と補正距離算出部を有し、前記空走距離算出部は前記地上装置から停止信号を含むATC信号を前記受信器により受信したとき前記速度検出部により算出した軌道回路進入時の進入速度と前記データ記憶部から読み出した自列車の空走時間により空走距離を算出し、前記実制動距離算出部は前記速度検出部により検出した軌道回路進入時の進入速度と前記軌道回路識別子に基づいて前記データ記憶部から読み出した規定の減速度により実制動距離を算出し、前記補正距離算出部は算出した空走距離と実制動距離と前記データ記憶部に格納されている所定の余裕距離の総和を、前記データ記憶部に格納されている軌道回路長から減算して、自列車が軌道回路に進入した後制動を開始するまでの距離である補正距離を算出して当該補正距離を加味させて補正した速度パターンを作成し、
前記速度制御部は作成された速度パターンに従って列車の速度を制御して自列車を停止させることを特徴とする列車停止制御装置。
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