JP2006132451A - アイドルストップ制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキ液圧センサの信号がブレーキ制御装置に遅れて伝達される場合であっても、車両停車に必要なブレーキ液圧を確保できるアイドルストップ制御システムを提供することにある。
【解決手段】ブレーキ液圧センサ242と、ヒルホールド制御を行うABSCU220と、アイドルストップ制御部210と、を備えたアイドルストップ制御システムにおいて、ブレーキ液圧センサ242が接続されたアイドルストップ制御部210は、CAN250の通信遅れに応じてブレーキ液圧情報を補正した補正ブレーキ液圧を、ABSCU220にCAN250を介して送信するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】ブレーキ液圧センサ242と、ヒルホールド制御を行うABSCU220と、アイドルストップ制御部210と、を備えたアイドルストップ制御システムにおいて、ブレーキ液圧センサ242が接続されたアイドルストップ制御部210は、CAN250の通信遅れに応じてブレーキ液圧情報を補正した補正ブレーキ液圧を、ABSCU220にCAN250を介して送信するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、坂道において車両停車時にドライバのブレーキ操作に関わらず車両制動力を保持するヒルホールド装置を備えたアイドルストップ制御に関する。
この種の技術としては、ホイールシリンダのブレーキ液圧を保持する液圧保持バルブを有するABSアクチュエータを備え、アイドルストップ解除時にエンジンを自動始動するときに、エンジンの自動始動が完了するまで液圧保持バルブを閉止してブレーキ液圧を保持するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−260960号公報
しかしながら上記技術を、ブレーキ液圧センサの信号をCAN等の通信手段によりブレーキ制御装置に送信する構成で用いる場合、通信遅れによりブレーキ制御装置におけるブレーキ液圧検知が遅れてしまうことがある。その為、ブレーキ制御装置によるヒルホールド制御指令がヒルホールドを行うべきブレーキ液圧よりも低いブレーキ液圧を保持することになり、坂道などでは車両がずり落ちてしまうことがあるといった問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ブレーキ液圧センサの信号がブレーキ制御装置に遅れて伝達される場合であっても、車両停車に必要なブレーキ液圧を確保できるアイドルストップ制御システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明では、実ブレーキ力を検出してブレーキ力情報として出力するブレーキ力検出装置と、坂道での車両停車時に必要な制動力を保持するヒルホールド制御装置と、車両停車時にエンジンを自動停止し、ブレーキ力情報が所定値以下に達すると自動始動を行うアイドルストップ制御装置と、を備えたアイドルストップ制御システムにおいて、ブレーキ力検出装置はアイドルストップ制御装置に接続し、アイドルストップ制御装置はヒルホールド制御装置に通信回路により接続し、通信回路の通信遅れに応じてブレーキ力情報を補正する補正手段を備えた。
本発明のアイドルストップ制御システムにあっては、ブレーキ液圧センサの信号がブレーキ制御装置に遅れて伝達される場合であっても、車両車両停車に必要なブレーキ液圧を確保できる。
以下、本発明のアイドルストップ制御システムを実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
まず、本実施例の構成を説明する。
図1は、本実施例のアイドルストップ制御システムを備えた車両の駆動系、制御系及びブレーキ系の構成を示す全体システム図である。
車両の駆動系として、エンジン100と、エンジンにより駆動され油圧を発生させるオイルポンプ110と、エンジン100の出力トルクを増大させるトルクコンバータ120と、エンジン100からの動力の断接や変速を行う無段変速機130と、を備える。
エンジン100は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等からなる。動力発生装置として、エンジンのみならずモータも併用したハイブリッドでも良い。エンジン100には、エンジン100を始動するスタータモータ101と、エンジン100の動力により駆動するエアーコンディショナー102及びウォータポンプ103と、が接続される。
トルクコンバータ120は、エンジン出力軸に接続されるポンプインペラと、変速機入力軸に接続されるタービンランナと、内部の作動油の流れを整えるステータと、高速走行時に直接動力を伝達するためのロックアップクラッチと、から構成される。
無段変速機130内には図示しない発進クラッチと無段変速機を備える。発進クラッチは入出力間で動力伝達可能な締結状態と、出力側部分に動力を伝達不能となる解放状態と、に切り換え可能に構成される。無段変速機130は、入力側のプライマリプーリと、出力側のセカンダリプーリとの間に、各プーリの溝間にベルトが巻回されて各プーリの溝幅を制御して無段変速を行う。
次に、本実施例の制御系につき図1に基づき説明する。
本実施例の制御系として、エンジン100を制御するエンジンコントロールモジュール(Engine Control Module:以下、ECMと表記)200と、ECM200内に組み込まれたアイドルストップ制御部210と、後述のブレーキ系の制御を行うアンチロックブレーキシステムコントロールユニット(Anti-lock Brake System Control Unit:以下、ABSCUと表記)220と、無段変速機130の制御を行う無段変速機コントロールユニット(Continuously Variable Transmission Control Unit:以下CVTCUと表記)230と、を備える。ECM200とABSCU220とはコントロールエリアネットワーク(Controller Area Network:以下、CANと表記)250により接続され、ECM200とCVTCU230とはCAN251により接続され、それぞれ双方向のシリアル通信が可能である。なお、CAN250は本発明の通信線に相当する。
ECM200は、車両の傾斜を検出する傾斜センサ241と、ブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサ242と、エンジン100の吸気側負圧を検出する負圧センサ243と、ボンネットフードの開閉状態を検知するフードスイッチ244等が接続される。ECM200は、各センサからの情報に基づいてエンジン100やスタータモータ101を制御する。なお、ブレーキ液圧センサ242は後述するブレーキ液圧回路370内のブレーキ液圧を検出するもので、本発明のブレーキ力検出装置に相当する。直接検出ブレーキ液圧を検出する代わりに、マスタシリンダ内のピストンのストロークから間接的に検出しても良く、他のブレーキ液圧の大小の検知に代用できる値を用いても良い。
アイドルストップ制御部210はブレーキ液圧情報、エンジン呼気負圧情報、ボンネットフード開閉情報等に基づいて、アイドルストップ制御を行う。なお、このアイドルストップ制御部210は本発明のアイドルストップ制御装置に相当する。
ABSCU220は、車輪速を検出する車輪速センサ245が接続される。ECM200からのブレーキ液圧情報、アイドルストップ制御状態情報、ヒルホールド解除要求情報等、及び車輪速センサ245からの車輪速情報に基づいて、後述する保持弁340及び減圧弁350に制御信号を送信する。なお、このABSCU220は本発明のヒルホールド制御装置に相当する。
CVTCU230は、図示しないアクセル開度センサやセレクトレバーセンサ等からのアクセル開度信号やセレクトレバー信号等に基づいて無段変速機130を制御する。
次に、本実施例のブレーキ系につき図1に基づき説明する。
ドライバが操作するブレーキペダル310には、ドライバの踏力をアシストする負圧式倍力装置320と、アシストされた踏力に応じたブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ330とが接続されている。
マスタシリンダ330にはABSユニット300が接続される。ABSユニット300は、マスタシリンダ330で発生した液圧をホイールシリンダ360に供給する供給回路370と、ホイールシリンダ360に作用するブレーキ液を排出するリザーバタンク390と接続する排出回路380とから構成される。この供給回路370にはノーマルオープンタイプの保持弁340が設けられ、また排出回路380にはノーマルクローズタイプの減圧弁350が設けられる。
次に、作用を説明する。
[アイドルストップ制御]
アイドルストップ制御部210では後述するアイドルストップ許可条件が満たされたときにエンジン100を停止し、アイドルストップ禁止要求条件が満たされたときにエンジン100を再始動する。
アイドルストップ制御部210では後述するアイドルストップ許可条件が満たされたときにエンジン100を停止し、アイドルストップ禁止要求条件が満たされたときにエンジン100を再始動する。
<アイドルストップ許可条件>
・セレクトレバーが走行レンジ(Dレンジ)
・車速=0
・すべてのドアが閉状態
・エンジン運転中
・ブレーキ液圧が所定値以上
・ボンネットフードが閉状態
上記条件をすべて満たしていることを前提として、下記の各条件をすべて満たした場合にエンジン100を停止する。
・セレクトレバーが走行レンジ(Dレンジ)
・車速=0
・すべてのドアが閉状態
・エンジン運転中
・ブレーキ液圧が所定値以上
・ボンネットフードが閉状態
上記条件をすべて満たしていることを前提として、下記の各条件をすべて満たした場合にエンジン100を停止する。
・バッテリ160の充電量が所定値以上(再始動時のスタータモータ101の駆動力確保のため)
・ブレーキブースタ負圧が所定値以上(マスタシリンダ圧の確保のため)
・エンジン水温が所定値以上(スムーズな再始動確保のため)
・無段変速機内の油温が所定値以上(スムーズな発進制御確保のため)
・無段変速機内の油圧が所定値以上(無段変速機の変速応答性確保のため)
以上の条件に基づいてアイドルストップ許可を指令するが、他の条件に基づいてアイドルストップ許可を指令しても良い。
・ブレーキブースタ負圧が所定値以上(マスタシリンダ圧の確保のため)
・エンジン水温が所定値以上(スムーズな再始動確保のため)
・無段変速機内の油温が所定値以上(スムーズな発進制御確保のため)
・無段変速機内の油圧が所定値以上(無段変速機の変速応答性確保のため)
以上の条件に基づいてアイドルストップ許可を指令するが、他の条件に基づいてアイドルストップ許可を指令しても良い。
<アイドルストップ解除条件>
・セレクトレバーが走行位置(Dレンジ)
・車速=0
・すべてのドアが閉状態
・アイドルストップ中
・ボンネットフードが閉状態
上記条件をすべて満たしていることを前提として、下記の各条件のいずれか一つを満たした場合にエンジン100を再始動する。
・セレクトレバーが走行位置(Dレンジ)
・車速=0
・すべてのドアが閉状態
・アイドルストップ中
・ボンネットフードが閉状態
上記条件をすべて満たしていることを前提として、下記の各条件のいずれか一つを満たした場合にエンジン100を再始動する。
・アクセルON(発進意図があるため)
・ブレーキ液圧が所定値以下(発進もしくはクリープ走行意図があるため)
・バッテリの充電量が低下(再始動時のスタータモータの駆動力確保が困難になるため)
・エンジン水温低下(スムーズな発進制御が困難になるため)
・無段変速機内の油温低下(スムーズな発進制御確保が困難になるため)
・無段変速機内の油圧低下(無段変速機構の変速応答性確保が困難になるため)
以上の条件に基づいてアイドルストップ禁止を指令するが、他の条件に基づいてアイドルストップ許可を指令しても良い。
・ブレーキ液圧が所定値以下(発進もしくはクリープ走行意図があるため)
・バッテリの充電量が低下(再始動時のスタータモータの駆動力確保が困難になるため)
・エンジン水温低下(スムーズな発進制御が困難になるため)
・無段変速機内の油温低下(スムーズな発進制御確保が困難になるため)
・無段変速機内の油圧低下(無段変速機構の変速応答性確保が困難になるため)
以上の条件に基づいてアイドルストップ禁止を指令するが、他の条件に基づいてアイドルストップ許可を指令しても良い。
次に、ブレーキ系の作用について説明する。
[通常制動]
通常のブレーキ操作時には保持弁340が開弁し、減圧弁350が閉弁しているが、ドライバの踏力が強く車輪がロックするような場合には保持弁340を閉じ、減圧弁350を開弁することでホイールシリンダ360内の液圧をリザーバタンク390に逃がすABS制御を行う。リザーバタンク390に貯留されたブレーキ液は図示しない還流回路によりマスタシリンダ330に還流され、液圧収支を確保している。
通常のブレーキ操作時には保持弁340が開弁し、減圧弁350が閉弁しているが、ドライバの踏力が強く車輪がロックするような場合には保持弁340を閉じ、減圧弁350を開弁することでホイールシリンダ360内の液圧をリザーバタンク390に逃がすABS制御を行う。リザーバタンク390に貯留されたブレーキ液は図示しない還流回路によりマスタシリンダ330に還流され、液圧収支を確保している。
[ヒルホールド制御]
アイドルストップ制御によってエンジン100が停止しているときに、前述のアイドルストップ解除条件が満たされるとエンジン100が始動するが、エンジン100が完爆するまではクリープトルクが十分に発生しない。このとき、例えば車両が坂道で停車中にドライバが発進のためにブレーキペダル310を離すと車両が後退する虞がある。
アイドルストップ制御によってエンジン100が停止しているときに、前述のアイドルストップ解除条件が満たされるとエンジン100が始動するが、エンジン100が完爆するまではクリープトルクが十分に発生しない。このとき、例えば車両が坂道で停車中にドライバが発進のためにブレーキペダル310を離すと車両が後退する虞がある。
そこでアイドルストップ制御部210によりアイドルストップ制御解除が行われた後に、ブレーキ液圧が所定値以下まで低下すると、ABSCU220は保持弁340を閉じてホイールシリンダ360に作用しているブレーキ液を封止する。これにより、ドライバのブレーキ操作にかかわらず制動力を確保して車両の後退を防止するヒルホールド制御を行う。この後、エンジン100の完爆判定等がなされて車両が前進可能な状態になると減圧弁350を開弁し、ホイールシリンダ360の液圧をリザーバタンク390に排出して発進する。
本実施例ではECM200にブレーキ液圧センサ242が接続され、ABSCU220へはCAN250によりブレーキ液圧情報が送られる構成となっている。この構成により、CAN250に通信遅れ生じることが原因でABSCU220は実際のブレーキ液圧よりも遅れた情報を受信することがある。
上記を図2に基づいて用いて詳述する。図2に示す実線はECM200が直接ブレーキ液圧センサ242から受信したブレーキ液圧情報であり、ほぼ実際のブレーキ液圧である。このブレーキ液圧情報をABSCU220へ送信する。一点鎖線はABSCU220がCAN250を介して受信したブレーキ液圧情報である。また、P1はブレーキ液圧のアイドルストップ解除条件を示し、P2はブレーキ液圧のヒルホールド制御開始条件を示す。なお、以下では、ECM200がブレーキ液圧センサ242から受信したブレーキ液圧情報を実液圧と表記し、ABSCU220がCAN250を介して受信したブレーキ液圧情報を遅れ液圧と表記する。なお、実液圧は本発明の第1ブレーキ力に相当し、遅れ液圧は本発明の第2ブレーキ力に相当する。
アイドルストップ制御部210は、実液圧がP1まで低下する時間T1においてアイドルストップを解除する。
さらにブレーキ液圧が低下して実液圧がP2まで低下する時間T2において、ABSCU220はヒルホールド制御を開始しなければならないが、遅れ液圧がP2となる時間T2'からヒルホールド制御を開始してしまう。時間T2'では実液圧はすでにP2'まで低下しており、ヒルホールド制御時のブレーキ液圧はP2'以上は確保できない。このP2'が坂道における車両停車を維持できるブレーキ液圧より低ければ車両はずり落ちてしまう。
そこで、本実施例でアイドルストップ制御部210はABSCU220が受信するブレーキ液圧情報の通信遅れを監視し、通信遅れ時間と実液圧の変化量から補正ブレーキ液圧を算出し、この補正ブレーキ液圧をABSCU220に送信するようにした。
次に、図3に基づき本実施例の補正ブレーキ液圧の算出、及び補正ブレーキ液圧を用いたときのヒルホールド制御について説明する。図3に示す実線は実液圧であり、太線は補正ブレーキ液圧である。一点鎖線は遅れ液圧である。また、P1はブレーキ液圧のアイドルストップ解除条件を示し、P2はブレーキ液圧のヒルホールド制御開始条件を示す。
アイドルストップ制御部210は、実液圧がP1まで低下する時間T1においてアイドルストップを解除する。
このときアイドルストップ制御部210では、実液圧と遅れ液圧との時間遅れと、実液圧の変化量とから補正ブレーキ液圧を算出する。この補正ブレーキ液圧はヒルホールド制御が開始するまで、ECM200からABSCU220に送信される。
ここで図4に基づき補正ブレーキ液圧の算出方法について詳述する。図4は、図3におけるブレーキ液圧P1と時間T1との交点付近の拡大図である。
アイドルストップ制御部210では、実液圧がアイドルストップ解除条件のP1に達したときの実液圧と遅れ液圧との時間遅れdを算出する。また、時間T1以前の実液圧の変化量から時間T1以降の実液圧の変化量を推定して傾きgを算出する。時間遅れdと傾きgとの積から補正量cを求め、実液圧にcで補正したものを補正ブレーキ液圧とする。
なお、上記の補正ブレーキ液圧の算出方法に限らず実液圧がブレーキ液圧のヒルホールド制御開始条件となったときに、遅れ液圧が時間遅れを生じないような補正ブレーキ液圧を求めれば良い。
上記のアイドルストップ制御部220における補正ブレーキ液圧の算出は、本発明の補正手段に相当する。
ECM200からABSCU220へ補正ブレーキ液圧が送信されるので、時間T2において遅れ液圧もP2となるので、時間遅れを生じることなくヒルホールド制御を開始できる。
エンジン100が時間T3で完爆した後は、アイドルストップ制御部210は補正ブレーキ液圧を算出せずに、実液圧をABSCU220に送信する。
次にアイドルストップ制御部210における制御の流れを図5のフローチャートに基づき説明する。
ステップS1では、イグニッションキーがONになっているか判定し、ONであればステップS2へ移行し、OFFの場合はアイドルストップ制御を終了する。
ステップS2では、ブレーキ液圧センサ243からブレーキ液圧情報を入力する。
ステップS3では、ブレーキ液圧情報をABSCU220へ送信する。
ステップS4では、ABSCU220が受信しているブレーキ液圧情報、つまり前述の遅れ液圧を受信する。
ステップS5では、遅れ液圧からCAN250の通信遅れを演算する。
ステップS6では、前述のアイドルストップ許可条件が満たされているかを判定し、満たされていればステップS7へ移行してアイドルストップを行う。条件が満たされていなければアイドルストップを解除し、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、エンジン100が始動しているかを判定して始動していればステップS1へ戻る。エンジン100が始動していなければ補正した補正ブレーキ液圧をABSCU220へ送信する。
次に、本実施例のアイドルストップ制御装置の効果を説明する。
(1)CAN250で通信遅れが発生しても、アイドルストップ制御部210で実液圧がP2になるときに、遅れ液圧もP2になるように補正ブレーキ液圧を送信するので、実液圧がP2のときにヒルホールド制御開始できる。よって、坂道で車両停車に必要なブレーキ液圧を保持することができるので、車両のずり落ちを防ぐことができる。
(2)アイドルストップ制御部210はCAN250の通信遅れ時間と、実液圧変化量とに基づいて補正ブレーキ液圧を算出するので、通信遅れ時間や実液圧変化量が時間変化に応じて適切な補正を補正ブレーキ液圧を算出することができる。よって、通信遅れ時間や実液圧変化量が時間変化に関わらず、坂道で車両停車に必要なブレーキ液圧を保持することができるので、車両のずり落ちを防ぐことができる。
(3)アイドルストップ制御部210は遅れ液圧を受信して、実液圧と受信した遅れ液圧とに基づいてCAN250の通信遅れ時間を算出するので、リアルタイムに通信遅れ時間を算出できる。よって、通信遅れ時間の時間変化に関わらず、坂道で車両停車に必要なブレーキ液圧を保持することができるので、車両のずり落ちを防ぐことができる。
(4)CAN250で通信遅れが発生しても、アイドルストップ制御部210で実液圧がP2になるときに、遅れ液圧もP2になるように補正ブレーキ液圧を送信するので、実液圧がP2のときにヒルホールド制御開始できる。よって、ブレーキ液圧センサ242をABSCU220に設ける必要がなくレイアウトの自由度の向上やコストの低減を可能にする。
以上、本発明のアイドルストップ制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加は許容される。例えば、本実施例ではアイドルストップ制御やヒルホールド制御にブレーキ液圧を用いて制御したが、代わりにブレーキペダルのストローク量を用いて制御しても良い。
210 アイドルストップ制御部
220 アンチロックブレーキシステムコントロールユニット(ABSCU)
242 ブレーキ液圧センサ
250 コントロールエリアネットワーク(CAN)
220 アンチロックブレーキシステムコントロールユニット(ABSCU)
242 ブレーキ液圧センサ
250 コントロールエリアネットワーク(CAN)
Claims (3)
- ブレーキ力を検出してブレーキ力情報として出力するブレーキ力検出装置と、
坂道での車両停車時に必要な制動力を保持するヒルホールド制御装置と、
車両停車時にエンジンを自動停止し、前記ブレーキ力情報が所定値以下に達すると自動始動を行うアイドルストップ制御装置と、
を備えたアイドルストップ制御システムにおいて、
前記ブレーキ力検出装置は前記アイドルストップ制御装置に接続し、
前記アイドルストップ制御装置は前記ヒルホールド制御装置に通信線により接続し、
前記通信線の通信遅れに応じて前記ブレーキ力情報を補正する補正手段を備えたことを特徴とするアイドルストップ制御システム。 - 請求項1に記載のアイドルストップ制御システムにおいて、
前記補正手段は、
前記アイドルストップ制御装置が前記ブレーキ力検出装置から受信した第1ブレーキ力情報と、
前記ヒルホール制御装置が前記アイドルストップ制御装置から受信した第2ブレーキ力情報と、
に基づいて前記通信線の通信遅れを算出することを特徴とするアイドルストップ制御装置。 - 請求項2に記載のアイドルストップ制御装置において、
前記補正手段は、
前記通信遅れと、
前記第1ブレーキ力情報の変化量と、
に基づいて補正ブレーキ力情報を算出することを特徴とするアイドルストップ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2004
- 2004-11-05 JP JP2004322884A patent/JP2006132451A/ja active Pending
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