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JP2006191188A - 画像転送装置および画像表示装置 - Google Patents

画像転送装置および画像表示装置 Download PDF

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JP2006191188A JP2004381807A JP2004381807A JP2006191188A JP 2006191188 A JP2006191188 A JP 2006191188A JP 2004381807 A JP2004381807 A JP 2004381807A JP 2004381807 A JP2004381807 A JP 2004381807A JP 2006191188 A JP2006191188 A JP 2006191188A
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Abstract

【課題】 少ない誤り検出データと簡単な回路構成によって、画素データの転送エラーが発生しても、それが画像表示部に表示されることを防ぐ。
【解決手段】 画像表示装置110は、画像送信部100から画像データと誤り検出データを受信する画像受信部100と、誤り検出データを用いて画像データの転送エラーを検出する誤り検出部102と、フレームメモリ107のアドレスを生成すると共に、転送エラーが検出された場合にそのアドレスを記憶するアドレス生成部103と、アドレス生成部103の記憶アドレスをエラー情報として画像送信部100に転送するエラー転送部104と、転送エラーが検出された場合のみラインメモリ105からフレームメモリ107にデータの書き込みを行わないメモリ制御部106とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像送信部から画像受信部にシリアル画像データを高速に転送する画像転送装置および、これを用いて画像表示部に画像を表示する画像表示装置に関する。
従来、画像送信部からフレームメモリに対して画像の書き込みを行う場合には、図11(a)に示すように、パラレルのバスアクセス方式を用いて、フレームメモリのアドレスと、そのアドレスに書き込む画素データとを同時に送信する方法が用いられていた。
しかしながら、この方法では、画像送信部と画像受信部とを結ぶ配線として、アドレスを送信する配線と画素データを送信する配線とが必要になるため、配線領域が大きくなるという問題があった。
そこで、最近では、図11(b)に示すように、アドレスと画素データとを時分割して同じ配線によって転送するシリアルのバスアクセス方式が用いられ始めている。このシリアル転送時には、パラレル転送を行っていた場合と同等以上の画像転送レートを得るために、転送周波数を上げることが行われている。さらに転送時間を短くするために、画素データが書き込まれる領域(例えばフレームメモリ中のスタート位置とエンド位置)を予めアドレス生成部に設定しておくことによって、図11(c)に示すように、アドレスの転送を必要としない方式も用いられてきている。
一方、画像送信部と画像受信部との間でのデータ転送を高速に行うことによって、画素の転送エラーが発生し、表示に影響を与える虞が大きくなってきている。
この問題を回避する方法としては、例えば図11(d)に示すように、1画素毎にパリティ符号を代表とする誤り検出データを付加し、この誤り検出データを用いて受信側で誤り検出を行う方法が考えられる。この方法では、受信側で誤りが検出された場合に画像送信部に対して転送エラーが発生したことを再転送要求として通知し、それを受けた画像送信部から再度画素データを転送することができる。
しかしながら、この方法では、転送エラー発生の有無に関わらず、受信側で転送エラーの有無を検出する時間が必要となり、その結果、画像転送レートが下がってしまうという問題がある。
さらに、図11(e)に示すように、1画素毎にハミング符号を代表とする誤り訂正データを付加し、この誤り訂正データを用いて受信側で誤り検出および誤り訂正を行う方法も考えられる。この方法では、図11(d)のような受信側で転送エラーの有無を検出する時間が不要である。
しかしながら、この方法では、画像送信部にハミング符号を生成する手段が必要になり、また、受信側に誤り検出部および誤り訂正部を設ける必要が生じるため、回路が複雑になるという問題がある。また、ハミング符号の転送に要する時間も、画像転送レートを下げる要因となっている。
以下に、図12を用いて、図11(e)に示すような1画素毎に誤り訂正データが付加されたデータを画像受信部によって受信した場合について考える。
図12は、従来の画像表示装置の要部構成例を示すブロック図である。
図12において、従来の画像表示装置220は、画像データと誤り訂正データを送信する画像送信部200と、画像送信部200からのデータを受信する画像受信部201と、受信した画像データに誤りが生じたことを検出する誤り検出部202と、フレームメモリ207に対するアドレスを生成するアドレス生成部203と、受信画像データに誤りが検出された場合に画素データを訂正する誤り訂正部204と、フレームメモリ207を制御するフレームメモリ制御部206と、フレームメモリ207と、このフレームメモリ207に記憶されている画素データを出力する画像出力部208と、出力された画像データを画像表示する画像表示部209とを有している。
以下に、この従来の画像表示装置220の動作について説明する。ここで、アドレス生成部203には、転送されてきた画素データをフレームメモリ207のどの領域に書き込むかという情報が既に設定されているものとする。
図12に示すように、画像表示装置220において、まず、画像受信部201は、画像送信シリアル画像データとして1ビットずつ画素データを受信した後、ハミング符号などの誤り訂正データを受信する。画像受信部201は、これらを一つのデータとしてまとめて誤り検出部202に送る。
次に、誤り検出部202は、送られてきたデータから転送エラーの有無を調べ、その結果を当該データと合わせて誤り訂正部204に送る。
さらに、誤り訂正部204は、転送エラーの発生がなければ画素データをそのままフレームメモリ制御部206に送り、転送エラーの発生があれば誤りを訂正して、訂正された画素データのみをフレームメモリ制御部206に送る。
フレームメモリ制御部206では、送られてきた画素データを、アドレス生成部203で生成されたアドレスに対応するフレームメモリ207の領域に書き込む。また、フレームメモリ制御部206は、画像出力部208に送る画素データのフレームメモリ207からの読み出しも制御している。さらに、フレームメモリ制御部206は、必要に応じてフレームメモリ207に対する画素データの書き込みと読み出しの調停も行っている。
画像出力部208では、フレームメモリ制御部206から送られてきた画素データを画像表示部209に送り、画像表示部209はその画素データに基づいて表示画面上に表示する。
画像表示装置220において、図11(d)に示すように、1画素毎に誤り検出データが付加されたデータが転送されてくる場合には、誤り訂正部204は不要であり、直近に転送された画素のエラー有無の情報が画像送信部200に対して送られる。
このような従来技術の一つとして、例えば特許文献1には、1画素毎に誤り検出データを付加して画像データを転送する方法が開示されている。この方法ではパラレル転送を行っているが、同じことをシリアル転送に対して行うと、転送効率が低下してしまう。さらに、特許文献1には誤り訂正データを付加することも提案されているが、この方法ではさらに転送効率が低下することは言うまでもない。
さらに、図12に示すような誤り検出部202や誤り訂正部204が設けられていない画像表示装置において転送エラーが発生した場合には、画像表示部209に対して誤った情報が表示されてしまうことは言うまでもない。
さらに、全く別の手段によって、例えば画像送信部200と画像受信部201との間でインピーダンスの完全な整合を取ることや、装置全体をシールドして外来ノイズの混入を完全に防ぐことなどによって、転送エラーそのものを発生させない方法も考えられる。
しかしながら、インピーダンスの完全な整合を取ることは大量生産には適しておらず、また、シールドを行うことはコストアップに直結するという問題がある。
特開平9−220806号公報
上述した画像転送装置を用いた画像表示装置のように、画像送信部と画像受信部との間でパラレルバスアクセス方式により画像転送を行うと配線領域が大きくなるという問題があった。
また、シリアルバスアクセス方式により画像転送を行う場合には、パラレル転送と同等以上の画像転送レートを得るために転送周波数を高くする必要がある。ここで、データ転送を高速に行うと、転送エラーが生じ、表示に悪影響を与える虞が大きくなる。
この問題を回避するために、図11(d)に示すように、1画素毎に誤り検出データを付加する従来の方法では、転送エラー発生の有無に関わらず、受信側で転送エラーの有無を検出する時間が必要となるため、画像転送レートが下がってしまうという問題がある。
また、図11(e)に示すように、1画素毎に誤り訂正データを付加する方法では、画像送信部にハミング符号を生成する手段が必要になり、また、受信側に誤り検出部および誤り訂正部を設ける必要が生じるため、回路が複雑になるという問題がある。また、ハミング符号の転送に時間がかかるため、画像転送レートが下がってしまうという問題がある。
さらに、図12に示すような誤り検出部202や誤り訂正部204が設けられていない画像表示装置では、転送エラーが発生した場合に画像表示部209に対して誤った情報が表示されてしまうという問題がある。
さらに、画像送信部200と画像受信部201との間でインピーダンスの完全な整合を取る方法は大量生産に適しておらず、装置全体をシールドする方法はコストアップが生じるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、画像送信部と画像受信部とを結ぶ配線領域が大きくならないように、シリアル転送によって高い転送レートで画像データを転送しているときに、少ない誤り検出データと簡単な回路構成によって、画素データの転送エラーが発生しても、それが画像表示部に表示されることを防ぐことができる画像転送装置およびこれを用いた画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の画像転送装置は、データ送信部から送信されたシリアル画素データとライン毎に付加された誤り検出データとを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信した画素データに誤りが生じているか否かを該誤り検出データを用いて検出する誤り検出部と、 該誤りの有無に関わらず、該データ受信部で受信した画素データをライン単位で記憶するラインメモリと、該ラインメモリ内の画素データをフレーム単位で記憶するフレームメモリと、該フレームメモリに対するアドレスを生成すると共に、該誤り検出部で該誤りがライン中の画素データに検出された場合に、当該ラインのアドレスを誤り検出情報として記憶するアドレス生成部と、全ラインの画素データが受信された後で該アドレス生成部内の該誤り検出情報をエラー情報として該データ送信部側に転送するエラー転送部と、該アドレス生成部からのアドレスに基づいて該ラインメモリと該フレームメモリをメモリ制御し、該ラインメモリ内の1ライン分の画素データからなるラインデータに該誤りが含まれている場合に該ラインデータの該フレームメモリに対する書き込みを行わず、該誤りが含まれていない場合に該ラインデータの該フレームメモリに対する書き込みを行うメモリ制御部とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の画像転送装置は、データ送信部から送信されたシリアル画素データとライン毎に付加された誤り検出データとを受信するデータ受信部と、該データ受信部で受信した画素データに誤りが生じているか否かを該誤り検出データを用いて検出する誤り検出部と、 該誤りの有無に関わらず、該データ受信部で受信した画素データをライン単位で記憶するラインメモリと、該ラインメモリ内の画素データをフレーム単位で記憶するフレームメモリと、該フレームメモリに対するアドレスを生成すると共に、該誤り検出部で該誤りがライン中の画素データに検出された場合に、当該ラインのアドレスを誤り検出情報として記憶するアドレス生成部と、全ラインの画素データが受信された後で該アドレス生成部内の該誤り検出情報をエラー情報として該データ送信部側に転送するエラー転送部と、該アドレス生成部からのアドレスに基づいて該ラインメモリと該フレームメモリをメモリ制御し、該ラインメモリ内の1ライン分の画素データからなるラインデータに該誤りが含まれている場合に該ラインメモリから該ラインデータの読み出しを行わず、該誤りが含まれていない場合に該ラインメモリからラインデータを読み出して該フレームメモリに書き込みを行うメモリ制御部とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置における誤り検出部は、前記1ライン分のラインデータに誤りを検出した場合に前記誤り検出情報を前記メモリ制御部に出力する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるメモリ制御部は、前記ラインデータに誤りが含まれているか否かによらず、該ラインデータの前記ラインメモリに対する読み出し要求を生成する読み出し要求生成部と、該読み出し要求に対して前記誤り検出情報によりマスクをかけて、該誤りが含まれているラインデータの読み出しを行わないように制御する読み出し要求マスク部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるメモリ制御部は、前記ラインデータが前記ラインメモリから読み出されなかった場合には、該ラインメモリに対してデータの上書きを行うようにメモリ制御する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置における誤り検出部は、前記1ライン分の画素データの値を加算する加算手段と、該加算手段による加算結果と前記誤り検出データとを比較する比較手段とを有し、該加算結果と該誤り検出データとが不一致の場合のみ誤りと検出する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるラインメモリは、先入れ先出し構成のメモリである。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるアドレス生成部は、受信された画素データに誤りが検出された場合に、前記データ送信部側から送信されるアドレス情報を用いて、前記フレームメモリまたは前記ラインメモリに対してメモリ制御をしないアドレスを生成する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるアドレス生成部は、受信された画素データに誤りが検出された場合に、自らが記憶している誤り検出情報を用いて、前記フレームメモリまたは前記ラインメモリに対してメモリ制御をしないアドレスを生成する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるアドレス生成部は、前記フレームメモリ上のアドレスにおけるスタート位置およびエンド位置として、各々縦方向の座標と横方向の座標が設定される。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるアドレス生成部は、ライン方向の画素データの数をX座標としてカウントするX座標カウンタ部と、該1ライン分の画素データ毎にY座標をカウントするY座標カウンタ部と、カウントされた該X座標と該Y座標からなる2次元座標を1次元のアドレスに変換する座標変換部と、転送エラーが発生した該Y座標を前記誤り検出情報として記憶するエラー座標記憶部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置における動画/静止画設定部を更に有し、該動画/静止画設定部から動画と設定された場合のみ、前記エラー転送部はエラー情報の転送を行わないように制御する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置における動画/静止画設定部から動画と設定された場合のみ、前記誤り検出部が誤り検出処理を行わないように制御するか、または前記アドレス生成部が誤り検出情報の記憶処理を行わないように制御する。
さらに、好ましくは、本発明の画像転送装置におけるデータ送信部は、前記データ受信部にシリアル画素データと前記ライン毎に付加された誤り検出データとを送信し、前記エラー転送部からエラー情報を受信した場合に、誤りが発生したラインデータを再度送信処理する。
本発明の画像表示装置は、請求項1〜14のいずれかに記載の画像転送装置と、該画像転送装置のフレームメモリに記憶した画素データを出力する画像出力部と、該画像出力部から出力した画素データに基づいて表示画面上に画像表示する画像表示部とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本発明の画像転送装置においては、データ受信部によってシリアル画素データとライン毎に付加された誤り検出データとが受信され、誤り検出部によって、受信された画素データに誤りが生じているか否かが検出される。画素データは、フレームメモリに格納される前に、誤りの有無に関わらず、一旦ラインメモリに記憶される。
アドレス生成部では、フレームメモリに対するアドレスが生成されると共に、誤りが検出された場合にそのラインのアドレスが誤り検出情報として記憶される。
メモリ制御部では、ラインメモリに記憶されている画素データに誤りが含まれている場合にフレームメモリに対する書き込みが行われず、誤りが含まれていない場合にフレームメモリに対する書き込みが行われるように、ラインメモリとフレームメモリがメモリ制御される。
エラー転送部では、全てのラインのデータが受信された後で、アドレス生成部に記憶されたアドレスがエラー情報としてデータ送信部側に転送されて、そのデータ送信部から再転送処理が行われる。
これにより、従来のように1画素毎にハミング符号などの誤り訂正符号を付加して画像転送レートを大きく低下させることなく、また、従来のように誤り訂正部のような複雑な回路を必要とせずに、転送エラーが発生しなかった画素データのみをフレームメモリに格納することが可能となる。これによって、シリアル画素データを高速に転送する場合に、画素データに転送エラーが発生しても、画像表示部の表示画面上にその誤った画像データが表示されることを防ぐことが可能となる。さらに、誤り検出データはライン毎に付加されるため、1画素毎に誤り検出データが付加されていた従来技術のように、1画素のデータが転送される度に誤りを検出する必要がなく、このような従来技術に比べて転送レートの低下を防ぐことが可能となる。
また、本発明の画像転送装置において、メモリ制御部によって、誤り検出部から通知された誤り検出情報を用いてラインメモリに対する読み出し要求にマスクをかけることによって、誤りが含まれているラインデータをラインメモリから読み出さないように制御することが可能となる。これによって、フレームメモリに書き込むべきではない画素データがラインメモリから読み出されないため、その分でも低消費電力化を図ることが可能となる。
さらに、本発明の画像表示装置において、画素データに誤りが検出された場合に、アドレス生成部によって、自らが記憶している誤り検出情報を用いてフレームメモリに対するアドレスを生成することによっても、データ送信部からアドレス生成部に対してY座標(ラインナンバー)を設定する必要がなくなり、データ送信部の負荷および転送データ量を抑えることが可能となる。
さらに、本発明の画像転送装置において、動画/静止画設定部を設けて、動画と設定されたときにエラー転送部からエラー情報の転送が行われないようにすることで、リアルタイム性が要求される動画表示時に、画像転送のリアルタイム性が損なわれることを防ぐことが可能となる。
以上により、本発明によれば、従来のように1画素毎にハミング符号などの誤り訂正符号を付加して画像転送レートを大きく低下させることなく、また、従来のように誤り訂正部のような複雑な回路を必要とせずに、転送エラーが発生しなかった画素データのみをフレームメモリに格納し、これを読み出して良好な表示とすることができる。また、転送レートが低下しないため、同一画像を転送する場合に、従来技術と比べて画像転送時の消費電力を低下させることができる。
また、メモリ制御部によって、フレームメモリに書き込むべきではない画素データを、ラインメモリから読み出さないように制御することによっても、更なる低消費電力化を図ることができる。
さらに、転送エラー発生時に、アドレス生成部によって、自らが記憶している誤り検出情報を用いてフレームメモリに対するアドレスを生成することによって、データ送信部からアドレス生成部に対してY座標を設定する必要がなくなり、データ送信部の負荷および転送データ量を抑えることができる。
さらに、リアルタイム性が要求される動画像表示時には、画像の転送エラーが発生しても、データ送信部に対して転送エラーを通知しないことにより、画像転送のリアルタイム性が損なわれることを防ぐことができる。
以下に、本発明の置画転送装置の実施形態1〜4を液晶表示装置などの画像表示装置に適用した場合について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る画像表示装置の要部構成例を示すブロック図である。
図1において、本実施形態1の画像表示装置110は、画素データおよびライン毎の誤り検出データを送信するデータ転送部としての画像送信部100と、送信した画素データおよびライン毎の誤り検出データを受信するデータ受信部としての画像受信部101と、受信した画素データの誤りの有無をライン毎に誤り検出データを用いて検出する誤り検出部102と、フレームメモリ107のアドレスを生成すると共に誤り検出情報をそのラインのアドレスとして記憶するアドレス生成部103と、エラー情報として画像送信部100に転送するエラー転送部104と、受信した画素データをライン単位で記憶するラインメモリ105と、ラインメモリ105およびフレームメモリ107をメモリ制御するメモリ制御部106と、1ライン分の画素データ(ラインデータ)に誤りがない場合にその画素データ(ラインデータ)を記憶するフレームメモリ107と、フレームメモリ107内の画素データを出力する画像出力部108と、出力された画素データに基づいて画像表示する画像表示部109とを有している。なお、以上の画像送信部100、画像受信部101、誤り検出部102、アドレス生成部103、エラー転送部104、ラインメモリ105、メモリ制御部106およびフレームメモリ107により画像転送装置が構成される。
上記構成により、この画像表示装置110では、シリアル画像データと、ライン毎に付加された誤り検出データとを有する転送データが画像送信部100から送信され、これが画像受信部101で受信される。
この誤り検出データを用いて、誤り検出部102によって、画像受信部101にて受信された画素データに誤りが生じているか否かが検出される。また、画像受信部101にて受信された画像データは、誤りの有無に関わらず、ラインメモリ105にライン単位で記憶される。
一方、フレームメモリ107には、ラインメモリ105に記憶されている画素データがフレーム単位で記憶される。ラインメモリ105およびフレームメモリ107は、メモリ制御部106によってメモリ制御(読み出し・書き込み制御)され、ラインメモリ105に記憶されている1ライン分の画素データに誤りが含まれている場合にはそのラインデータがフレームメモリ107に対して書き込まれず、誤りが含まれていない場合にそのラインデータがフレームメモリ107に書き込まれるように制御される。
アドレス生成部103では、フレームメモリ107に対するアドレスが生成されると共に、誤り検出部102にて誤りが検出された場合に、その誤りが検出されたラインのアドレスが誤り検出情報として記憶される。
このアドレス生成部103に記憶されたアドレスは、全てのラインのデータが受信された後で、エラー転送部104からエラー情報として画像送信部100に転送される。このエラー情報を受信したときに、画像送信部100から、誤りが発生したラインの画素データが再度送信される。
画像出力部108からは、フレームメモリ107に記憶されている画素データが出力されて、画像表示部109で、その出力された画素データに基づいて表示画面上に画像表示される。
以下に、本実施形態の画像表示装置110について、さらに具体的な例を挙げて詳細に説明する。
ここで、アドレス生成部103には画像送信部100から送られてくる画素データをフレームメモリ107のどの領域に書き込むべきかを知るために必要なアドレス情報が与えられているものとする。このアドレス情報としては、例えばフレームメモリ107上のアドレスにおけるスタート位置およびエンド位置として、各々縦方向の座標と横方向の座標とが挙げられる。
以下では、その一例として、画像表示部109の表示領域およびフレームメモリ107の格納領域をVGA(640×480ドット)、表示データを白黒256階調(8ビットデータ)として説明する。
画像受信部101では、画像送信部100からのデータとして、図2に示すような形式で、画素データと誤り検出データとしてのチェックサム(CheckSum)データとが受信される。図2には、画像送信部100から画像受信部101に送られるデータを時間軸に沿って示しており、各画素データは8ビットのデータがシリアルデータとして時分割に転送される。また、CheckSumデータは1ライン毎に付加されており、1ライン分の画素データをそれぞれ8ビットの数値として加算した値である。
画像受信部101で受信されたシリアルデータは、8ビットのデータとして誤り検出部102へ送られる。
誤り検出部102は、例えば図3に示すように、1ライン分の画素データの値(ラインデータ)を加算する加算手段としての加算器21と、この加算結果と誤り検出データとを比較する比較手段としての比較器22とを有している。加算器21では、画素データ8ビットが0〜255の数値(階調値)として扱われて、1画素毎に順次値が加算される。
アドレス生成部103は、例えば図4に示すように、1ライン分(640画素)の画素データがカウントされるX座標カウンタ部31と、1ライン分(640画素)の画素データ毎にカウントされるY座標カウンタ部32と、カウントされたX座標とY座標からなる2次元座標を1次元のアドレスに変換する座標変換部33と、転送エラーが発生したY方向座標が記憶されるエラー座標記憶部34とを有している。
このアドレス生成部103では、加算器21によって1画素毎に順次値が加算される度に、アドレス生成部103中のX座標カウンタ31もインクリメントされる。X座標カウンタ31によって1ライン分(640画素)の画素データが受信されたときに、その情報がY座標カウンタ部32へ送られてY座標のインクリメントが促されると共に、その情報が画像受信部101に送られる。画像受信部101では、その情報を基に、次に送られてくるデータがCheckSumデータであると判断され、次に送られてくる18ビットのデータがCheckSumデータとして誤り検出部102へ送られる。
ここで、18ビットのCheckSumデータで表せる自然数は0〜262143であり、画素データを自然数として扱った場合の最大値255に対して、画像表示部109やフレームメモリ107の横方向の数640を乗じた値163200よりも大きい値に設定されている。
誤り検出部102では、上記加算器21による加算結果とCheckSumデータが比較器22で比較され、一致していない場合には受信された画素データのいずれかに転送エラーが発生したものとして、その結果がアドレス生成部103に通知される。
この間、転送エラー発生の有無に関わらず、画素データはラインメモリ106に格納されている。
アドレス生成部103では、誤り検出部102からのエラー情報と、Y座標カウンタ部32のカウンタ値を基に、転送エラーが発生したY方向座標がエラー座標記憶部34に記憶される。
このY方向座標は、480ライン分全ての画像が転送された後に、エラー転送部104によって画像送信部100に送られ、画像送信部100からは、転送エラーが発生したラインのみ、再度画素データの転送が行われる。以後、全てのラインにおいて転送エラーがなくなるまで、画素データの転送が繰り返される。
さらに、アドレス生成部103において、座標変換部33では、X座標カウンタ部31で生成されるX座標と、Y座標カウンタ部32で生成されるY座標とからなる2次元座標が、1次元のアドレスに変換されてメモリ制御部106に供給される。これは、多くのメモリが1次元アドレスで構成されているためである。
ラインメモリ105は、先入れ先出し(first in first out:FIFO)構成のメモリであり、誤り検出部102から受け取った画素データが順次フレームメモリ制御部106へ送られる。
ここで、ラインメモリ105からメモリ制御部106に送られる1ライン分の画素データ中のいずれかに転送エラーが発生しており、誤り検出部102によって転送エラーがあると判断された場合に、メモリ制御部106では、そのラインの画素データがフレームメモリ107に対して書き込まれないように制御を行う。また、メモリ制御部106では、転送エラーが発生していないラインの場合には、そのラインの画素データがフレームメモリ107に対して書き込まれるように制御が行われる。
以上の処理に従えば、フレームメモリ107に格納されている画像データは、全て転送エラーが発生しなかった画素データとなることは明らかである。これにより、フレームメモリ107から読み出され、メモリ制御部106および画像出力部108を通って、画像表示部109の表示画面上には正しい画像のみが表示される。
以下に、転送エラーが発生した場合に画像送信部100から転送されるラインの順番(0〜479)の一例を示す。「*」が付加されているラインが転送エラーを発生したラインとする。
「0」→「1」→「2*」→「3」→「4」→「5*」→「6」→・・・→「478」→「479」→「2*」→「5」→「2」
画像送信部100から479ライン目の画素のデータが送信された後に、アドレス生成部103に対してY座標(ラインナンバー)2が設定される。これと同様に、画像送信部100から2ライン目の画素データが再度送信された後に、アドレス生成部103に対してY座標「5」が設定され、画像送信部100から5ライン目の画素のデータが再度送信された後にアドレス生成部103に対してY座標「2」が設定される。画像送信部100から2ライン目の画素データが再度送信される。これで転送エラーが全てなくなる。
以上により、本実施形態によれば、1画素毎にハミング符号などの誤り訂正符号を付加して画像転送レートを大きく低下させることなく、さらには誤り訂正部のような複雑な回路を必要とせずに、転送エラーが発生しなかった画素データのみをフレームメモリに格納することができる。また、転送レートが低下しないため、同一画像を転送する場合に、従来技術と比べて画像転送時の消費電力を低下させることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、ラインメモリ105から送られる1ライン分の画素データ中のいずれかに転送エラーが発生している場合に、メモリ制御部106によって、そのラインの画素データがフレームメモリ107に対して書き込まれないように制御する例について説明したが、本実施形態2では、ラインメモリ105から誤りが含まれているラインのデータ読み出しが行われないように制御する例について説明する。
上記実施形態1で説明したように、ラインメモリ105はFIFO構成のメモリであり、誤り検出部102から送られてきた画素データが取り込まれて、その画素データが順次メモリ制御部106に対して送り出される。これらの動作は、誤り検出部102からの書き込み要求と、メモリ制御部106からの読み出し要求にしたがって為されている。
図5は、本実施形態2の画像表示装置110Aのメモリ制御部106aにおいてラインメモリ105に対して読み出し要求を生成する部分の構成例を示すブロック図である。
図5において、本実施形態2の画像表示装置110Aにおけるメモリ制御部106aは、読み出し要求(マスク前)を生成する読み出し要求生成部61と、誤り検出部102によって画素データの誤りが検出された場合に誤り検出情報が供給され、この誤り検出情報によってマスクされた読み出し要求(マスク後)を出力する読み出し要求マスク部62とを有する。
読み出し要求生成部61では、ラインメモリ105に書き込まれている画素データに転送エラーの画素が含まれているか否かによらず、読み出し要求(マスク前)が生成される。
読み出し要求マスク部62では、その読み出し要求(マスク前)に対して、誤り検出部102から送られてきた誤り検出情報によってマスクがかけられて、その結果を読み出し要求(マスク後)としてラインメモリ105に対して送られる。
これにより、ラインメモリ105では、転送エラーが発生している画素データが存在しているラインのデータ読み出しが行われない。
このとき、ラインメモリ105によって記憶可能な画素数が有限(ここでは640画素分)であることを利用して、誤り検出部102では、ラインメモリ105のデータが読み出されなかった画素に対してデータの上書きを行って、誤り検出部102とラインメモリ105とメモリ制御部106とでデータの整合を取ることができる。
以上のように、本実施形態2によれば、メモリ制御部106によって、フレームメモリ107に書き込むべきではない画素データがラインメモリ105から読み出されないように制御することによって、更なる低消費電力化を図ることができる。
(実施形態3)
上記実施形態1では、受信された1ライン分の画素データのいずれかに誤りが検出された場合に、アドレス生成部103内のエラー座標記憶部の情報は、エラー転送部104から画像送信部100に送られる。この後画像送信部100は転送エラーが発生した発生したラインのみを転送するが、その際、Y座標カウンタ部32に対して、「今から転送するのは何ライン目なのか」も設定する必要がある。
座標変換部33は、そのY座標カウンタ部32に設定されたY座標を基に、フレームアドレスに書き込むアドレスを生成する。こうすることで、飛び飛びのラインでも正しくフレームメモリ107に書き込みが可能となる。
一方、本実施形態3では、エラー座標記憶部34記憶されている誤り検出情報を基に、フレームメモリに対するアドレスを生成する例について説明する。
図6は、本実施形態3のアドレス生成部の構成例を示すブロック図である。
上記実施形態1で説明したように、図1に示すように、画像送信部100によってアドレス生成部103のY座標として設定される誤り検出情報として、例えば”2”や”5”というラインナンバーは、アドレス生成部103のエラー座標記憶部34に記憶されている。
上記実施形態1の場合と異なる点は、本実施形態3の画像表示装置110Bのアドレス生成部103aで、エラー座標記憶部34の出力端が座標変換部33に接続されている点である。転送エラー発生時に、画像送信部100から再送されてくるエラー発生ラインとして、エラー座標記憶部34に記憶されているY座標を用いるのでことで、「今から転送するのは何ライン目なのか」をあらためて設定しなおす必要がなくなる。
。なお、これと同様の処理は、エラー座標記憶部34の出力端をY座標カウンタ部32に接続してY座標カウンタ部32aとし、エラー座標記憶部34に記憶されているY座標を、Y座標カウンタ部32aに設定することによっても、フレームメモリ107に書き込まないアドレスが設定され得る。
以上のように、本実施形態3によれば、転送エラー発生時に、アドレス生成部103aによって、自らが記憶している誤り検出情報を用いてフレームメモリ107に対するアドレス(フレームメモリ107にラインデータを書き込まないアドレス)を生成することにより、画像送信部100からアドレス生成部103に対してY座標を設定する必要がなくなり、画像送信部100の負荷および転送データ量を抑えることができる。
(実施形態4)
上記実施形態1では、エラー転送部104からアドレス生成部103に記憶されたアドレスをエラー情報として画像送信部100に転送して再書き込み要求を行う例について説明したが、本実施形態4では、動画像表示時には、エラー転送部104からエラー情報の転送を行わない例について説明する。
図7は、本実施形態4の画像表示装置の構成例を示すブロック図である。
図7において、画像表示装置110Cには、動画/静止画設定部120が設けられており、この動画/静止画設定部120には、画像送信部100から出力される画像が動画であるか静止画であるかが設定されている。その動画/静止画選択情報は、誤り検出部102aに送られる。
図8は、図7の画像表示装置110Cにおける誤り検出部102aの構成例を示すブロック図である。
図8において、誤り検出部102aは、ラインデータの値を加算する加算手段としての加算器21と、「動画」の場合にのみその比較結果が出力されない比較手段としての比較器22bとを有している。
加算器21では、上記実施形態1の場合と同様に、1ライン分の画素データの値が加算される。
比較器22bでは、加算器21による加算結果と誤り検出データとが比較され、動画/静止画選択情報が「静止画」であれば、上記実施形態1の場合と同様に、その比較結果が一致していない場合に受信された画素データのいずれかに転送エラーが発生したとして、その結果がアドレス生成部103に通知される。これに対して、動画/静止画選択情報が「動画」であれば、比較器22bから比較結果が出力されない。
これにより、転送エラー発生の有無に関わらず、フレームメモリ107に対して画素データが書き込まれることになる。
図9は、本実施形態4の画像表示装置の他の構成例を示すブロック図である。
図9において、画像表示装置110Dにも、動画/静止画設定部120が設けられており、この動画/静止画設定部120には、画像送信部100から出力される画像が動画であるか静止画であるかが設定されている。この動画/静止画選択情報は、アドレス生成部103bに送られる。
図10は、図9のアドレス生成部103bの構成例を示すブロック図である。
図10において、アドレス生成部103bは、X座標カウンタ部31と、Y座標カウンタ部32と、座標変換部33と、エラー座標変換部34bとを有している。
エラー座標記憶部34bでは、動画/静止画選択情報が「静止画」であれば、上記実施形態1の場合と同様に、誤り検出部102からのエラー情報と、Y座標カウンタ部32からのカウンタ値を基に、転送エラーが発生したY方向座標が記憶される。これに対して、動画/静止画選択情報が「動画」であれば、エラー座標記憶部34bによるエラー座標の記憶は行われないように制御される。
これにより、転送エラー発生の有無に関わらず、画像送信部100に対してエラー情報が送られることがなくなる。
図9に示す画像表示装置110Dにおいて、図7に示す画像表示装置110Cと異なる点は、図7に示す画像表示装置110Cでは転送エラーが発生したラインのデータがフレームメモリ107に書き込まれるのに対して、図9に示す画像表示装置110Dでは転送エラーが発生したラインのデータがフレームメモリ107に書き込まれないことである。
本実施形態4の図7や図9で示した画像表示装置110C,110Dの各例は、いずれの構成を用いても、画素転送エラー発生時に画像送信部部100に対してエラー情報が送られることがない。さらに、オペレータの状況に合わせて、図7や図9の構成例を選択できるようにすることも考えられるが、ここではその説明を省略している。
したがって、本実施形態4によれば、リアルタイム性が要求される動画像表示時に、画像の転送エラーが発生しても、画像送信部100に対して転送エラーを通知しないことによって、画像転送のリアルタイム性が損なわれることを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態1〜4によれば、画像表示装置110,110A〜110Dは、画像送信部100から画像データと誤り検出データを受信する画像受信部101と、転送エラーを検出する誤り検出部102,102aと、受信データをライン単位で記憶するラインメモリ105と、ラインメモリ105の記憶データをフレーム単位で記憶するフレームメモリ107と、フレームメモリ107のアドレスを生成すると共に、転送エラーが検出された場合にそのアドレスを記憶するアドレス生成部103、103a,103bと、アドレス生成部103、103a,103bの記憶アドレスをエラー情報として画像送信部100に転送するエラー転送部104と、ラインメモリとフレームメモリを制御するメモリ制御部106とを有し、メモリ制御部106によって、転送エラーが検出された場合にラインメモリ105からフレームメモリ107へデータを書き込み、転送エラーが検出された場合にラインメモリ105からフレームメモリ107へのデータ書き込みを行わない。これによって、少ない誤り検出データと簡単な回路構成で、画素データの転送エラーが発生しても、それが画像表示部に表示されることを防ぐことができる。
なお、以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜4を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜4に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜4の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、画像送信部からシリアル画像データを高速に送信する画像転送装置および、これを用いて画像表示部に画像を表示する画像表示装置の分野において、1画素毎にハミング符号などの誤り訂正符号を付加して画像転送レートを大きく低下させることなく、さらには誤り訂正部のような複雑な回路を必要とせずに、転送エラーが発生しなかった画素データのみをフレームメモリに格納することができる。また、転送レートが低下しないため、同一画像を転送する場合に、従来技術と比べて画像転送時の消費電力を低下させることができる。したがって、配線領域が少ないシリアルバスアクセス方式によって、高速に、かつ、低消費電力で画像データを転送して、転送エラーによる画像の劣化が少ない高品位の画像表示を行うことができる。
本発明の実施形態1に係る画像表示装置の要部構成例を示すブロック図である。 図1の画像表示装置において、シリアル方式で転送される画素データ(ライン単位の誤り検出データCheckSum有り)の構成例を示す図である。 図1の誤り検出部の要部構成を示すブロック図である。 図1のアドレス生成部の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る画像表示装置におけるメモリ制御部の要部構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る画像表示装置における誤り検出部の要部構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る画像表示装置の要部構成例を示すブロック図である。 図7の誤り検出部の要部構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る画像表示装置の他の要部構成例を示すブロック図である。 図9のアドレス生成部の要部構成例を示すブロック図である。 (a)はパラレル方式で転送される画素データの構成を示す図であり、(b)はシリアル方式で転送される画素データ(アドレス混在)の構成を示す図であり、(c)はシリアル方式で転送される画素データ(誤り検出データおよび誤り訂正符号なし)の構成を示す図であり、(d)はシリアル方式で転送される画素データ(誤り訂正符号有り)の構成を示す図であり、(e)はシリアル方式で転送される画素データ(誤り検出符号有り)の構成を示す図である。 従来の画像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 画像送信部
101 画像受信部
102,102a 誤り検出部
21 加算器
22,22b 比較器
103,103a,103b アドレス生成部
31 X座標カウンタ部
32,32a Y座標カウンタ部
33 座標変換部
34,34b エラー座標記憶部
104 エラー転送部
105 ラインメモリ
106,106a メモリ制御部
61 読み出し要求生成部
62 読み出し要求マスク部
107 フレームメモリ
108 画像出力部
109 画像表示部
110,110A〜110D 画像表示装置
120 動画/静止画設定部

Claims (15)

  1. データ送信部から送信されたシリアル画素データとライン毎に付加された誤り検出データとを受信するデータ受信部と、
    該データ受信部で受信した画素データに誤りが生じているか否かを該誤り検出データを用いて検出する誤り検出部と、
    該誤りの有無に関わらず、該データ受信部で受信した画素データをライン単位で記憶するラインメモリと、
    該ラインメモリ内の画素データをフレーム単位で記憶するフレームメモリと、
    該フレームメモリに対するアドレスを生成すると共に、該誤り検出部で該誤りがライン中の画素データに検出された場合に、当該ラインのアドレスを誤り検出情報として記憶するアドレス生成部と、
    全ラインの画素データが受信された後で該アドレス生成部内の該誤り検出情報をエラー情報として該データ送信部側に転送するエラー転送部と、
    該アドレス生成部からのアドレスに基づいて該ラインメモリと該フレームメモリをメモリ制御し、該ラインメモリ内の1ライン分の画素データからなるラインデータに該誤りが含まれている場合に該ラインデータの該フレームメモリに対する書き込みを行わず、該誤りが含まれていない場合に該ラインデータの該フレームメモリに対する書き込みを行うメモリ制御部とを備えた画像転送装置。
  2. データ送信部から送信されたシリアル画素データとライン毎に付加された誤り検出データとを受信するデータ受信部と、
    該データ受信部で受信した画素データに誤りが生じているか否かを該誤り検出データを用いて検出する誤り検出部と、
    該誤りの有無に関わらず、該データ受信部で受信した画素データをライン単位で記憶するラインメモリと、
    該ラインメモリ内の画素データをフレーム単位で記憶するフレームメモリと、
    該フレームメモリに対するアドレスを生成すると共に、該誤り検出部で該誤りがライン中の画素データに検出された場合に、当該ラインのアドレスを誤り検出情報として記憶するアドレス生成部と、
    全ラインの画素データが受信された後で該アドレス生成部内の該誤り検出情報をエラー情報として該データ送信部側に転送するエラー転送部と、
    該アドレス生成部からのアドレスに基づいて該ラインメモリと該フレームメモリをメモリ制御し、該ラインメモリ内の1ライン分の画素データからなるラインデータに該誤りが含まれている場合に該ラインメモリから該ラインデータの読み出しを行わず、該誤りが含まれていない場合に該ラインメモリからラインデータを読み出して該フレームメモリに書き込みを行うメモリ制御部とを備えた画像転送装置。
  3. 前記誤り検出部は、前記1ライン分のラインデータに誤りを検出した場合に前記誤り検出情報を前記メモリ制御部に出力する請求項1または2に記載の画像転送装置。
  4. 該メモリ制御部は、前記ラインデータに誤りが含まれているか否かによらず、該ラインデータの前記ラインメモリに対する読み出し要求を生成する読み出し要求生成部と、該読み出し要求に対して前記誤り検出情報によりマスクをかけて、該誤りが含まれているラインデータの読み出しを行わないように制御する読み出し要求マスク部とを有する請求項2に記載の画像転送装置。
  5. 前記メモリ制御部は、前記ラインデータが前記ラインメモリから読み出されなかった場合には、該ラインメモリに対してデータの上書きを行うようにメモリ制御する請求項2または4に記載の画像転送装置。
  6. 前記誤り検出部は、前記1ライン分の画素データの値を加算する加算手段と、該加算手段による加算結果と前記誤り検出データとを比較する比較手段とを有し、該加算結果と該誤り検出データとが不一致の場合のみ誤りと検出する請求項1〜3のいずれかに記載の画像転送装置。
  7. 前記ラインメモリは、先入れ先出し構成のメモリである請求項1に記載の画像転送装置。
  8. 前記アドレス生成部は、受信された画素データに誤りが検出された場合に、前記データ送信部側から送信されるアドレス情報を用いて、前記フレームメモリまたは前記ラインメモリに対してメモリ制御を行うアドレスを生成する請求項1または2に記載の画像転送装置。
  9. 前記アドレス生成部は、受信された画素データに誤りが検出された場合に、自らが記憶している誤り検出情報を用いて、前記フレームメモリまたは前記ラインメモリに対してメモリ制御を行うアドレスを生成する請求項1または2に記載の画像転送装置。
  10. 前記アドレス生成部は、前記フレームメモリ上のアドレスにおけるスタート位置およびエンド位置として、各々縦方向の座標と横方向の座標が設定される請求項1、2、8および9のいずれかに記載の画像転送装置。
  11. 前記アドレス生成部は、ライン方向の画素データの数をX座標としてカウントするX座標カウンタ部と、該1ライン分の画素データ毎にY座標をカウントするY座標カウンタ部と、カウントされた該X座標と該Y座標からなる2次元座標を1次元のアドレスに変換する座標変換部と、転送エラーが発生した該Y座標を前記誤り検出情報として記憶するエラー座標記憶部とを有する請求項1または2に記載の画像転送装置。
  12. 動画/静止画設定部を更に有し、該動画/静止画設定部から動画と設定された場合のみ、前記エラー転送部はエラー情報の転送を行わないように制御する請求項1または2に記載の画像転送装置。
  13. 前記動画/静止画設定部から動画と設定された場合のみ、前記誤り検出部が誤り検出処理を行わないように制御するか、または前記アドレス生成部が誤り検出情報の記憶処理を行わないように制御する請求項12に記載の画像転送装置。
  14. 前記データ送信部は、前記データ受信部にシリアル画素データと前記ライン毎に付加された誤り検出データとを送信し、前記エラー転送部からエラー情報を受信した場合に、誤りが発生したラインデータを再度送信処理する請求項1または2に記載の画像転送装置。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の画像転送装置と、
    該画像転送装置のフレームメモリに記憶した画素データを出力する画像出力部と、
    該画像出力部から出力した画素データに基づいて表示画面上に画像表示する画像表示部とを備えた画像表示装置。
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