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JP2006185509A - 欠陥管理情報を格納する情報記憶媒体、欠陥管理情報の交替処理方法、および欠陥管理情報の交替処理を行なう装置 - Google Patents

欠陥管理情報を格納する情報記憶媒体、欠陥管理情報の交替処理方法、および欠陥管理情報の交替処理を行なう装置 Download PDF

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JP2006185509A JP2004378142A JP2004378142A JP2006185509A JP 2006185509 A JP2006185509 A JP 2006185509A JP 2004378142 A JP2004378142 A JP 2004378142A JP 2004378142 A JP2004378142 A JP 2004378142A JP 2006185509 A JP2006185509 A JP 2006185509A
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Minako Morio
美菜子 森尾
Koreyasu Tatezawa
之康 立澤
Toshihiko Kaneshige
敏彦 兼重
Toru Uno
徹 宇野
Naoto Mihara
直人 三原
Hiroaki Morino
浩明 森野
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】複数存在するDMA全体を効率良く利用できるようにする。
【解決手段】未だ十分に書換え可能と思われるうちにDMAの欠陥管理情報を次の予備領域に交替記録し(例えば現用DMAセット#1−1〜#4−1を次のDMAセット#1−2〜#4−2と交替する)、最後の予備領域(DMAセット#1−N〜#4−N)まで欠陥管理情報の遷移が終わった時点で再び最初の欠陥管理情報領域に戻るというように、リング状に複数の欠陥管理領域(DMAセット群1〜N)を使用する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、欠陥管理情報を格納する情報記憶媒体(書換可能な光ディスク等)、欠陥管理情報の交替処理方法、および欠陥管理情報の交替処理を行なう装置(書換可能な光ディスクを用いる記録再生装置あるいは光ディスクドライブ)に関する。
例えば相変化を利用した光ディスクなど、情報を書換可能に記録できる情報記憶媒体は、ディスク上に発生した「記録する上での欠陥箇所」を補償するための仕組みを持っている。この発生した欠陥箇所を管理するためのエリアは、欠陥管理情報領域(Defect Management Area:以下、適宜DMAと略記する)と呼ばれている。
DMAは、欠陥箇所の増加に伴いオーバーライトされる。一般的に、情報記憶媒体はオーバーライトにより特性が劣化するため、オーバーライトの許容回数が制限されている。この許容回数が比較的少ない媒体(ブルーレーザを用いる高密度光ディスクなど)の場合、DMAの更新に伴うオーバーライトが問題となってくる。つまり、オーバーライトに伴い、欠陥管理情報を記録したDMA自体が欠陥となってしまう可能性がある。
上記の問題に対処すべくDMA(欠陥管理情報を格納する領域)自体も交替可能とした先行技術がある(特許文献1)。
特開2004-288285号公報
上記の先行技術では、DMAが欠陥だと判断されると予約のDMAに交替記録されるが、現在使用のDMAが欠陥だと判断し、交替処理を行うタイミングをどうするかが難しい。欠陥だと判断するには、エラーレートや書換え回数を指標にするのが一般的であるが、欠陥と判断される直前の状態は、エラーレートも悪く、誤動作(そのDMAから読み出した欠陥管理情報のECC訂正に失敗する等)の可能性がある。しかし、誤動作の可能性がまったく無いほど判断の閾値をげると書換え可能回数が減ってしまう。また、例えば、一時的に指紋や埃等で現在使用中のDMAや交替エリアのエラーレートが悪いと判断された場合、そのDMAは欠陥だと判断され交替処理が行われ、後に(ディスクのクリーニング処理等により)指紋や埃が除かれエラーレートが良くなったとしても、良好に戻ったDMAは再使用されることは無い。
この発明はの課題の1つは、予備を含め複数存在するDMA全体を効率良く利用できるようにすることである。
この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体では、未だ十分に書換え可能と思われるうちに欠陥管理情報領域(DMA)の欠陥管理情報を次の予備領域に交替記録し、最後の予備領域まで欠陥管理情報の遷移(あるいは推移)が終わった時点で再び最初の欠陥管理情報領域に戻るというように、ループ状あるいはリング状に複数の欠陥管理領域を使用する。
情報記憶媒体に備わっている複数のDMAを満遍なく利用できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体(例えば相変化を利用した書換可能な光ディスク:DVD−RAM、DVD−RW、あるいはブルーレーザを用いる次世代の高密度HD_DVD−RAM、HD_DVD−RWなど)のデータ構造の一例を示す図である。
DMAは、媒体上の固定物理アドレスエリアに配置されており、DMAに対する耐障害性を高めるため、同一の内容が格納されたDMAが媒体上の数箇所に配置されている。例えば、この発明の一実施の形態に係るHD_DVD−RAMディスクの場合は、DMAはディスクの最内周(リードインエリア)に2箇所(DMA1、2)、ディスクの最外周(リードアウトエリア)に2箇所(DMA3、4)、合計4箇所にDMAが配置されており、4つのDMA(DMA1〜4)には同一の内容が記録されるようになっている。
ユーザエリア(User Area)はユーザデータを格納するためのエリアである。図示しないが、例えばユーザエリアとDMAとの間には、スペアエリアを設けることができる。このスペアエリアは、ユーザエリア上に存在する欠陥エリアに記録されるべきデータが交替記録されるエリアとして利用できる。ここで、欠陥エリアはECC(Error Correction Code)ブロック単位のエリアであり、ECCブロック単位のデータがスペアエリアに交替記録されることになる。
この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体は、DMAの耐久性をさらに高めるために、使用中のDMA(例えばDMAセット#1−1〜DMAセット#4−1)を新たなDMA(例えばDMAセット#1−2〜DMAセット#4−2)に交替記録することを可能とするため、予備のDMA領域(例えばNを2以上の整数としたときにDMAセット#1−N〜DMAセット#4−N)を持つ。別の見方をすると、例えば、最内周2箇所、最外周2箇所の合計4箇所にDMA1〜DMA4が配置されているとしたら、4箇所それぞれに予備のDMA領域(DMA1に対してDMAセット#1の2〜Nと、DMA2に対してDMAセット#2の2〜Nと、DMA3に対してDMAセット#3の2〜Nと、DMA4に対してDMAセット#4の2〜N)を持つ。
図2には、この4つのDMAの構成が例示されている。最内周に配置されるリードインエリアにDMA1、2が配置され、最外周に配置されるリードアウトエリアにDMA3、4が配置される。各DMA(DMA1、DMA2、DMA3、DMA4)は、各々が複数のDMA予約エリア(DMAセット#1−1〜#1−N、DMAセット#2−1〜#2−N、DMAセット#3−1〜#3−N、DMAセット#4−1〜#4−N)を備えている。
ここで、ブルーレーザを用いて相変化記録をおこなう高密度光ディスクでは、Nの値は例えば100程度に選ばれる。つまり、1個のDMAセット群(DMAセット#1〜DMAセット#4−1)に対して99個のDMAセット群がDMA予約エリア(スペア)として用意されている。あるいは、合計100個のDMAセット群がDMA予約エリアとして用意されていると考えてもよい。
図2に例示されるように、情報記憶媒体(ディスク)は複数のDMAセット群(複数のDMA予約エリア)を持ち、各DMAセット群はディスク定義構造/一次欠陥リスト(DDS/PDL)のブロック、二次欠陥リスト(SDL)のブロック、リザーブエリア(RSV)のブロック等を含んで構成されている。ここで、DDSはDisc Definition Structureの略であり、PDLはPrimary Defect Listの略であり、SDLはSecondary Defect Listの略である。DDS/PDLブロックもSDLブロックもリザーブエリア(RSV)のブロックも、ECCブロック(=32KBまたは64KBなど)単位である。
また、リザーブエリア(RSV)のブロックは、連続する複数のDMA予約エリアの物理的距離を離して欠陥の連鎖を避けるためにも有効である。別の見方をすると、複数のDMA予約エリアの格納場所中に、複数のリザーブエリア(RSVブロック)が離散的に存在している。この複数のリザーブエリア(RSVブロック)は、現在使用中のあるDMAセット群を別のDMAセット群に交替する際の「条件あるいは閾値(書換え回数がP回になったか、ECCでエラー訂正が可能な範囲でエラーレートが所定レートを超えたか等)」を格納する条件格納場所としても利用できる。
各DMAはドライブ内の真の記録単位であるECCブロックの整数倍のサイズで構成される。この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体としてのDVD−RAMディスクでは、1ECCブロックは16セクタ(または32セクタ)で構成されており、1ECCブロックのサイズは32KB(または64KB)で構成される。PDLは初期欠陥登録用の一次欠陥リストであり、SDLは二次欠陥登録用リストである。PDLには、媒体をフォーマットする時に実行されるサーティファイにおいて発見された欠陥、即ち初期欠陥に関する欠陥管理情報が登録される。これに対して、SDLには、通常の記録時(例えばユーザデータ記録時)において見つけられた欠陥、即ち二次欠陥に関する欠陥管理情報が登録される。これらのリストのサイズ及び欠陥ブロックのデータを交替記録するスペアエリアが大きくなれば登録可能な欠陥数が増える。N個のDMAセット群(DMA−1〜DMA−Nはシーケンシャルに配置されており、例えばDMA−1から順に使用される。
図2を参照して述べた技術においては、DMAは耐障害を考慮し同一の内容が格納されたDMAが媒体上の複数箇所(リードイン(LI)側とリードアウト(LO)側)に配置されており、この複数箇所のDMAはそれぞれ1〜Nの計N個の交替領域(例えば4セットで1群をなすDMAセット群がN個)を持つ。DMAに対するオーバーライト回数がこの情報記憶媒体のオーバーライト許容回数に近づいてきた場合やエラーレートが悪くなってきた場合は、正確にDMAの情報を保持するために、現在のDMAが未だ書換え使用可能であっても、欠陥管理情報を次の新たなDMAに交替する処理を行う。
例えば、4つのDMA系列を持つ情報記憶媒体についていうと、4つのDMAは各々異なる位置に配置される。具体的には、DMA系列1、2(DMA1の系列とDMA2の系列)は媒体の最内周のリードインエリアに配置され、DMA系列3、4(DMA3の系列とDMA4の系列)は媒体の最外周のリードアウトエリアに配置される。
図3は、複数のDMA系列(例えばDMA1の系列〜DMA4の系列)の使用方法の一例を説明する状態遷移図である。初期状態では、各DMAに含まれる各DMAに含まれる第1のDMA予約エリア(DMAセット#1−1、DMAセット#2−1、DMAセット#3−1、DMAセット#4−1)に現在の欠陥管理情報が格納されているとする(図3(a)の初期状態)。DMA系列1〜4の中で例えばDMA系列3(現在使用中のDMAセット群1についていえばDMAセット#3)が欠陥が多いと判断されると、全てのDMA系列(DMA1〜4)における現在使用中のDMA(DMAセット群1のDMAセット#1−1〜DMAセット#4−1)の欠陥管理情報は、次のDMA(DMAセット群2のDMAセット#1−2〜DMAセット#4−2)に交替記録される(図3(b)の第2状態)。このDMA交替方向は4つ(DMAセット#1〜DMAセット#4)同時でかつシーケンシャル(DMAセット群1→DMAセット群2→…→DMAセット群k→…)に行われ(図3(c)の第k状態)、欠陥管理情報が最後のDMA(DMAセット群NのDMAセット#1−N〜DMAセット#4−N)に遷移または推移した時点で、情報記憶媒体にデータを書き込むことができなくなる(図3(d)の書き込み動作終了状態)。
この方法では、現在のDMAが格納されているエリアが欠陥だと判断された場合に、DMAをリニアに1回のみ次のDMA予約エリアに遷移することになる。
DMAをリニアに1回のみ次のDMA予約エリアに遷移する方法では、DMAに対するオーバーライト回数が媒体の持つオーバーライト許容回数に迫ってきた場合、又はこのDMA上で欠陥が増加してエラー訂正ができなくなる可能性が出てきた場合に、現在使用のDMAから、次の予約エリアのDMAに遷移される。この場合、DMA遷移の直前のDMAは非常に品位が悪く、読み出しエラーが発生しやすい状況にあると考えられる。また、確実に読み出しができると考えれれるほど品位が良い状態で次の予約エリアのDMAに遷移を行った場合、最後の予約エリアのDMAまで遷移が終わった時点で書き込み動作が禁止になってしまうため、情報記憶媒体全体のオーバーライト許容回数が少なくなってしまう(多数あるDMAを満遍なく有効利用できない)。
この発明の一実施の形態でも、DMAの書換えが少ないディスク(欠陥発生が少ない良質なディスクあるいは反復書換え回数の少ないディスク)では、DMA交替処理がリング状にならないで使用される場合が起き得るが、本願発明では、あるDMAが本当に欠陥エリアになってしまう前に(未だ充分に信頼性の高いDMAとして使用できるうちに)、次のDMAに遷移する点が異なる。
図5は、複数のDMA系列(DMA1の系列〜DMA4の系列)を用いたリング交替処理(書換数に基づく交替とエラーレートに基づく交替の2例)を説明する図である。この発明の一実施の形態では、DMA遷移のタイミングを、まだ十分にDMAの品位が良い状態のうちに行い、かつ最後の予約エリアのDMAまで遷移が終わった後にまた最初のDMA領域に戻って再度DMA領域を使用可能にすることにより、品位が良い状態で、かつ、情報記憶媒体全体のオーバーライト許容回数を減じることなく記録可能としている。これは、図4のリニアに一回のみ次のDMA予約エリアに遷移する方法と比較すると違いが良く分かる。
以下、順番にDMA予約エリアを遷移しながらリング状に使用する方法(2例)について説明する。
<書換え回数をDMAの遷移条件とする方法例:図5の上側>
初期状態では、各DMAに含まれる第1のDMA予約エリア(例えばDMAセット群1=DMAセット#1−1、DMAセット#2−1、DMAセット#3−1、DMAセット#4−1)に現在の欠陥管理情報が格納されているとする(初期状態)。この第1のDMA予約エリア(DMAセット群1)に対する書換え回数がP回に達したら(つまりそのDMAの品位が規定以上落ちたと判定した場合)、未だそのDMA予約エリアが十分に使えるうちに、次のDMA予約エリア(例えばDMAセット群2=DMAセット#1−2、DMAセット#2−2、DMAセット#3−2、DMAセット#4−2)へ第1のDMA予約エリアの欠陥管理情報を書き移す(DMAの交替記録)。以後同様なDMAの交替記録を順次繰り返し、最後のDMA予約エリア(DMAセット群N)の書換え回数がP回に達したら、次のDMA予約エリアとして、最初のDMA予約エリア(DMAセット群1)に戻り、以下同様なDMA交替記録処理をリング状に繰り返す。
<エラーレートをDMAの遷移条件とする方法例:図5の下側>
初期状態では、各DMAに含まれる第1のDMA予約エリア(例えばDMAセット群1=DMAセット#1−1〜DMAセット#4−1)に現在の欠陥管理情報が格納されているとする(初期状態)。この第1のDMA予約エリア(DMAセット群1)に対するエラーレートが規定値以上になったら(つまりそのDMAの品位が規定以上落ちたと判定した場合)、まだ欠陥だと判断される前に(つまりエラーレートが増えてはきたが未だECCによる訂正が問題なく行えているうちに)全てのDMA(DMA1〜4)の第1のDMA予約エリア(DMAセット#1−1〜DMAセット#4−1)に格納された欠陥管理情報が、第2のDMA予約エリア(DMAセット#1−2〜DMAセット#4−2)に遷移される(DMAの交替記録)。以後同様なDMAの交替記録を順次繰り返し、最後のDMA予約エリア(DMAセット群N)のエラーレートが規定値に達したら、次のDMA予約エリアとして、最初のDMA予約エリア(DMAセット群1)に戻り、以下同様なDMA交替記録処理をリング状に繰り返す。
ここで、規定以上品位が落ちたと判断する材料としては、自身のDMAに対するオーバーライト回数(P回)が当初決めた規定数(1000回書換え可能な記憶媒体であったら、それを下回る数)になった場合、もしくはDMA自身の欠陥数が規定値(十分エラー訂正可能な範囲の値)以上になった場合等が考えられる。
DMA交替記録処理をDMA予約エリアの最後(DMAセット#1−N〜DMAセット#4−N)まで行い、最後の予約エリアの品位が規定より落ちた場合、また第1のDMA予約エリア(DMAセット#1−1、DMAセット#2−1、DMAセット#3−1、DMAセット#4−1)に戻り再度記録を行う。再度記録を行う場合、新しく遷移の条件の閾値の再設定を行う(図17のST112参照:再設定後の条件・閾値は、情報記憶装置内部もしくは個々のディスク毎に、例えば図9の予約エリア等に書き込んでおくことができる)。
このように繰り返しDMA予約領域をリング状に使用を行った後、DMAに対するオーバーライト回数が媒体の持つオーバーライト許容回数に迫ってきた場合、又はこのDMA上で欠陥が増加してエラー訂正ができなくなる可能性が出てきた場合に、書き込み動作の禁止を行う。
DMA予約エリアの交替記録や情報記憶媒体への書き込み終了するタイミングは、書き込み回数もしくはエラーレート、信号の品位(例えばPRSNR…A Partial Response Signal-to-Noise RatioやSbER…Simulated bit Error Rate)などで判断する場合や、各々を併用して判断する方法が考えられる。
DMA予約エリアの交替記録のタイミングは、前述したように、DMAでの書き込み回数やエラーレートなどに基づいた、何らかの閾値により決めることができる。一方、情報記憶媒体への書き込みを終了するタイミングは、DMA系列(例えばDMA1〜4)のどれか1つ(例えばDMA1系列=DMAセット#1−1〜DMAセット#1−N)のDMA予約エリア(DMAセット群)の、品位の一番悪いK個のエリアが書込み禁止の閾値を超えた場合、品位の一番良いK個のエリアが書込み禁止の閾値を超えた場合、平均の品位が書込み禁止の閾値を超えた場合等により決めることができる。
DMA遷移方法は、間隔を空けずに順番に遷移する他に、まず最初はDMA予約エリアをI個間隔を空けながら遷移を行い、2回目は今度は1回目で交替記録されなかった部分を書くという方法も考えられる。この場合は、1回目はI個間隔を空けてDMAの交替処理を行い、2回目以降は使用されていないDMA予約エリアにDMA交替処理を行い、全てのDMA予約エリアが使用された時点で書込み禁止とする、いわゆる各DMA予約エリアを一回のみ使用する場合と、全てのDMA予約エリアをまんべんなく使用した後も、遷移の閾値を変えて再びリング状にI個間隔を空けながら遷移を継続する方法が考えられる。前者の場合は、遷移の閾値を欠陥に近い値に持ってくることができ、後者の場合は最初は遷移の閾値を甘くし、その後段々厳しくすることができる。後者の場合は、DMA予約エリアの遷移を行う場合にI個間隔を空けること以外は、順番にDMA予約エリアを遷移しながらリング状に使用する方法と同じである。
すなわち、リング内のDMAセット群(最初のセット群はDMAセット#1−1〜DMAセット#4−1;N番目のセット群はDMAセット#1−N〜DMAセット#4−N)が偶数個あるときは、DMAセット群をゼロ個または偶数個飛ばしで交替できる。例えば、リング内セット群が4個あり、下線部分が飛ばされるセット群の末尾枝番だとすると、12312413423124134…となり、未使用DMAセット群が発生しない。
また、リング内のDMAセット群が奇数個あるときはDMAセット群を奇数個飛ばしで交替できる。例えば、リング内セット群が5個あり、下線部分が飛ばされるセット群だとすると、1…または1234123512451345234123512451345…となり、未使用DMAセット群が発生しない。
図6は、複数のDMA系列(DMA1の系列〜DMA4の系列)が同時に遷移する例と、複数のDMA系列(DMA1の系列〜DMA4の系列)のうちの一部が個別に遷移する例を説明する図である。図6の実施の形態では、リング状にDMAエリアを使用する場合は、DMA予約領域を全て使用した後にまた最初のDMA予約エリアに戻って記録を行う際に、最初のDMAエリアに戻った時点で、古いDMA予約エリアをFFhで埋める処理を行っている。図6はこのようなDMAの遷移について説明するもので、遷移方法として、4つ同時に遷移する場合と、個別に遷移する場合が例示されている。
すなわち、4つ同時に遷移する場合は、図5等で説明した場合と同様である。一方、個別に遷移する場合は、複数のDMA系列がセット(例えばDMA1の系列〜DMA4の系列とすると4つセット)で次のDMA予約エリアにDMAを交替記録するのではなく、系列毎に個別に遷移の必要性の判断をして遷移を行う。このように4つのDMA系列が夫々個別に遷移することにより、例えば、ある系列のみ傷等で使用できなくなった場合でも、他の傷等の無い系列は通常に使用できるため、DMA予約エリアを有効に使用することができる。
また、例えばDMA1,2の系列がリードインエリアに、DMA3,4の系列がリードアウトエリアに位置すると仮定するならば、DMA1,2とDMA3,4は物理的に離れているため傷、指紋、埃等の影響を受け難くなり、DMAの欠陥管理情報の信頼性が高くなる。ただしこの場合、現在使用しているDMAがどれであるかを捜す時間は、現在使用するDMAが1つのDMAセット群に一括して存在する場合と比べれば長くなる可能性がある。
図7は、現在使用するDMAセット群(例えばDMAセット#1−3〜DMAセット#4−3)をインクリメンタルサーチする場合の誤検出要因の例を説明する図である。現在使用中のDMAのサーチ方法として、各複数のDMA予約エリアを順にインクリメントしながらサーチしていく方法がある(インクリメンタルサーチ)。例えば、使用していないDMAエリアは予め全てFFhで埋めておくことによるDMAサーチ方法について説明を行う。
この方法では、DMAを順番に読んでいき、全てFFhとなるDMA領域を探す。そして、全てFFhとなるDMAの1つ手前のDMAが現在使用するDMAであると判断するようにしている。
通常は、現在使用中の第1のDMA予約エリア(図7のStep1ではDMAセット#1−1〜DMAセット#4−1)が規定以上品位が悪くなった場合、第2のDMA予約エリア(図7のStep2ではDMAセット#1−2〜DMAセット#4−2)に欠陥管理情報が遷移されるはずである。しかし、何らかの要因(例えば傷、埃、指紋等)で第2のDMA予約エリアが規定以上品位が悪いと判断された場合、第3の予約エリア(図7のStep2ではDMAセット#1−3〜DMAセット#4−3)かそれ以降の予約エリアに欠陥管理情報が遷移されてしまうことも考えられる。この場合、規定以上品位が悪いと判断された第2のDMA予約エリア(図7のStep2ではDMAセット#1−2〜DMAセット#4−2)には、欠陥管理情報が遷移されなかったため、データはFFhになったままである。前述した、全てFFhとなるDMAの一つ手前のDMAが現在使用するDMAであると判断をおこなう方法を用いると、第2DMA予約エリアが使用されなかったためFFhのままとなっている。従って、その1つ手前の第1のDMAが現在使用のDMAだと誤診断されてしまう。
上記誤診断を防ぐ方法として、上述したような単純にFFhを検出するインクリメンタルサーチ法でなく、各DMA系列に書かれた内容を比較することによって最新のDMAを決める方法がある。例えば、各DMA予約エリアに含まれるupdate counter(図12のDDS/PDL update counter、図15のSDL update counter)の値が最大のものが最新のDMAと判断することができる。
図8は、現在使用するDMAセット群(例えば図8の上から3列目の図解でいえばDMAセット#1−3〜DMAセット#4−3)以外のDMAセット群内を全て“FFh”等で埋めつつ複数のDMA系列(DMA1の系列〜DMA4の系列)が同時に遷移する例と、複数のDMA系列の個々の現在使用するDMAセット(図8ではDMAセット#2−1、DMAセット#3−2、DMAセット#1−3、DMAセット#4−(n−1))以外のDMAセット群内を全て“FFh”等で埋めつつ個々のDMAセットが個別に遷移する例を説明する図である。
図8の例は、現在使用するDMA以外を全て“FFh”等で書き潰す点が、図6あるいは図7の例と異なっている。例えば図7の例の場合、Step1で第1のDMA予約エリアに記録されていたDMAがStep2で何らかの要因で第2予約エリアでなく第3予約エリアに遷移された場合、最初の“データが全てFFh”になる一つ手前のDMAを最新のDMAと判断するインクリメンタルサーチでは、第2予約エリアが最新のDMAと誤判定されてしまう。このような誤判定を行わないように、図8の例のように、例えば現在使用中のDMA以外は全てFFhを書き込むことにより、図7のように何らかの要因でDMA遷移されなかったDMA予約エリアがあっても、FFh以外のDMA予約エリアをサーチすることにより正確に最新のDMAを探し出すことができる。
最新のDMA以外のDMA予約エリアに全てFFhを書き込むには、例えば最新DMAを次の予約エリアに遷移した後、遷移前のDMA予約エリアにFFhを書き込む等で具現することができる。またこのような構成を採ることにより、インクリメントサーチによる最新のDMAサーチが容易にできるようになり、より高速に現在使用のDMAを見つけ出すことが可能となる。
リング状に遷移しながら欠陥管理情報をDMA予約エリアに記録していく場合、遷移の条件として、現在使用のDMAに対するオーバーライト回数が当初決めた規定数(例えば1000回書換え可能な記憶媒体であったら、それを下回る数)になった場合、もしくは自身のDMAのエラー率が規定以上(十分エラー訂正可能なエラーレート以上)になった場合等が考えられる。
例えば、オーバーライト回数が規定数になった時にDMAエリアが遷移する場合を考える。この場合、現在のDMAのオーバーライト回数を何処かに記録しておく必要が生じる。格納場所としては、各々のDMAのリザーブ領域(図9でReservedと書かれているところ)、もしくは、各DMA予約エリアのDDS/PDL、SDL領域内のリザーブ領域(図12、図15でReservedと書かれているところ)、使用中のDMA予約エリアの位置情報を格納するためのDMAマネージャのリザーブ領域(図11でReservedと書かれているところ)等が考えられる。
例えば、各DMA予約エリアのDDS/PDL、SDL領域内のリザーブ領域(図12、図15でReservedと書かれているところ)に格納する場合を考える。DDS/PDL、SDL領域は個別に書換えがなされるため、オーバーライト回数のカウンタは個別に持つ必要がある。そのため、DDS/PDLブロックとSDLブロック夫々にDMA記録カウンタ領域を持ち、DMA記録カウンタの大きいほうの数が規定数を超えた場合に次のDMAに遷移するという方法が考えられる。
また、DDS/PDLブロックとSDLブロックの所定エリアには、DDS/PDL update counter(図2参照)とSDL update counter(図15参照)を格納するエリアがあらかじめ定義されており、これはDDS/PDLブロック及びSDLブロックが書き換えられた場合にそれぞれインクリメントされるカウンタである。従って、DDS/PDL update counterとSDL update counterの内、値が大きいほうの値がDMA予約エリアの記録カウンタと判断することもできる。
例えば、各々のDMAのリザーブ領域(図9でReservedと書かれているところ)を使用する場合は、DDS/PDLブロックとSDLブロック夫々のDMA記録カウンタをこの領域のどこかに持つことも考えられる。また、例えばDMAマネージャのリザーブ領域(図11でReservedと書かれているところ)を使用する場合は、DDS/PDLブロックとSDLブロック夫々のDMA記録カウンタをこの領域のどこかに持つことが考えられる。
ただし、DMA系列は複数あり、そのDMA系列夫々にDMA予約エリアを持つため、各DMA系列の全てのDMA予約エリアのDDS/PDLブロックとSDLブロック夫々の記録回数を記録するのが難しい場合、各DMA系列の中に複数あるDMA予約エリアの中で記録回数の最も多いものや平均値を、各DMA系列毎に(例えばDMAが1〜4まであったら4つ)保存する方法等も考えられる。
ここで、例えば、DMAのエラー率が規定以上に悪くなった時にDMAエリアが遷移する場合を考える。現在使用のDMA予約エリアからデータを読書きする際に、エラー率を測定する。この測定値と別途規定したDMA予約エリアの遷移の条件となる閾値と比較を行い、閾値を超えた場合に次のDMA予約エリアに欠陥管理情報を移動する。
その他、オーバーライト回数とエラー率を併用する場合も考えられる。規定のオーバーライト回数になっていなくてもエラー率が一定以上悪くなった場合や、エラー率が閾値以上になっていなくてもオーバーライト回数が一定以上になった場合に遷移を行う方法である。これにより、DMA部分の反復書換えに対するダメージの信頼性をより高めることが可能となる。
リング状にDMA予約エリアの遷移を行う場合、2回目以降に同じDMA予約エリアに書き込む場合は、遷移の条件を1回目より緩めて設定する。各予約エリアの合計オーバーライト回数を遷移の閾値とする場合は1回目より規定数の閾値を大きく、エラー率で設定する場合はエラー率の閾値を1回目より高く設定する。この遷移の閾値については、情報記憶装置のメモリ内に持つ場合と、情報記憶媒体に書き込む場合が考えられる。情報記憶媒体に書き込む場合は、格納場所としては、各々のDMAのリザーブ領域(図9でReservedと書かれているところ)、もしくは、各DMA予約エリアのDDS/PDL、SDL領域内のリザーブ領域(図12、図15でReservedと書かれているところ)、使用中のDMA予約エリアの位置情報を格納するためのDMAマネージャのリザーブ領域(図11でReservedと書かれているところ)等が考えられる。
この発明の一実施の形態に係る情報記録再生装置(図18参照)は、現在使用中のDMAを探し出す方法としてDMAマネージャ(DMAマネージャの内容は図11参照)から現在使用中のDMA予約エリアの位置を読みサーチを行うテーブルルックアップ方式、および/または各DMA系列の予約エリアを順にチェックして最新のDMA予約エリアをサーチするインクリメンタル方式に対応可能に構成されている。インククリメンタル方式については、前述したようにDMA予約エリアのFFhを探す方法や、DMA予約エリアの内容を比較する方法が考えられる。DMAマネージャに記録されている現在使用中のDMAの位置情報を読み込みサーチするテーブルルックアップ方式の方が、順に各DMAをサーチしていくインクリメンタル方式よりも正確で高速なため、これを優先的に使用するのが望ましい。基本的には、テーブルルックアップ方式で現在使用中のDMA予約エリアを見つけることができなかった場合にインクリメンタル方式を用いるとよい。
DMAマネージャは、DMA予約エリアが更新した際に書き換えられるだけなので、DMA予約エリアと比べると書換えの頻度も少なく、ダメージを受ける可能性も少ない。しかし、DMAマネージャは各々のDMA予約エリアの位置情報を格納する大事なエリアである為、より耐障害性を高めるために、DMAと同様に、DMAマネージャにも予約エリアを設けている。例えば、耐障害性を高めるため、物理的に離れたエリアである最内周のリードインエリア及び最外周のリードアウトエリアに、2箇所に配置されており、2箇所それぞれに予備のDMAマネージャ領域を持つ(図9、図10参照)。この2箇所の夫々のDMAマネージャ領域に複数の予約領域を持ち、DMA予約エリアの遷移と同じ様に遷移を行う。遷移方法としては、DMA予約エリアで説明したのと同様、欠陥だと判断した場合に遷移する予約エリアをリニアに使用する方法、書換え回数やエラー率に対する基準を設け、基準値を超えた場合に遷移しリング状に使用する方法が考えられる。
図9は、複数DMAマネージャおよび複数DMAそれぞれの格納位置(情報記憶媒体の物理セクタ番号)を例示する図である。図1のリードインエリアに格納されるDMAマネージャ1は10個あり、このリードインエリアに格納されるDMA1、2はそれぞれ100個あり、個々のDMAマネージャ1およびDMA1、2の間には、複数の予約エリアが挿入されている。また、図1のリードアウトエリアに格納されるDMAマネージャ2は10個あり、このリードアウトエリアに格納されるDMA3、4はそれぞれ100個あり、個々のDMAマネージャ2およびDMA3、4の間には、複数の予約エリアが挿入されている。各DMAマネージャおよび各DMAの情報には1ブロック分の物理セグメントが割り当てられ、各予約エリアには2ブロック分の物理セグメントが割り当てらている。1ブロック分の物理セグメントは、16セクタ(または32セクタ)で構成されており、1ブロック分の物理セグメントのサイズは32KB(または64KB)で構成される。
前記リードインエリアおよび前記リードアウトエリアの少なくとも1方(図9の例では双方)は離散的に存在する複数の予約エリアを持ち、これらの複数予約エリアの少なくとも1つを、DMA間の遷移(交替記録)がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値(書換え回数がP回になったか、ECCでエラー訂正が可能な範囲でエラーレートが所定レートを超えたか等)を格納する条件格納場所として使用できる。使用される予約エリアの数は、前記条件あるいは閾値の情報量が少ないうちは小数(最低1つ)であるが、この情報量が増えてくると、その量に対応した数の予約エリアが使用されることになる。図9のように離散した複数予約エリアに交替条件を書き込むようにすると、交替条件等の格納場所が局所集中しないので、ECC訂正が効き易く、傷などによるエラーに強くなる。
図10は、この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体上におけるDMAマネージャ格納エリア(DMA_Man#1DMA_Man#10)の配置を例示する図である。図10に示すように、情報記憶媒体の最内周に配置されるリードインエリアにDMA1及びDMA2が配置され、情報記憶媒体の最外周に配置されるリードアウトエリアにDMA3及びDMA4が配置される。各DMA(DMA1、DMA2、DMA3、及びDMA4)は、図2で示したように、夫々が複数のDMA予約エリア(DMAセット#1−1〜#1−N、DMAセット#2−1〜#2−N、DMAセット#3−1〜#3−N、DMAセット#4−1〜#4−N)を備える。初期状態では、各DMAに含まれる第1のDMA予約エリア(DMAセット#1−1、DMAセット#2−1、DMAセット#3−1、DMAセット#4−1)に、現在(最新)の欠陥管理情報が格納される。
あるDMA(例えばDMAセット群1)に含まれる第1のDMA予約エリア(例えばDMAセット#1−1)が遷移の条件にあてはまった場合は、全てのDMA(DMA1〜4)もしくは遷移の条件があてはまったDMA(DMA1〜4のどれか)のみ個別に、第1のDMA予約エリア(DMAセット#1−1〜DMAセット#4−1)に格納された欠陥管理情報が、全てのDMA(DMA1〜4)もしくは各々のDMA(DMA1〜4のどれか)の第2のDMA予約エリア(DMAセット#1−2〜DMAセット#4−2)に遷移(transition)される。
上記したように、この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体上では、現在使用中のDMA予約エリアが遷移する。これに伴い、複数のDMA予約エリアの中から現在使用中のDMA予約エリアを短時間で検索するためにDMAマネージャを導入する。つまり、この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体は、図10に示すように、DMAマネージャを格納するマネージャ格納エリア(Man1、Man2)を備えている。DMAマネージャは、現在使用中のDMA予約エリアのアドレスを管理する。言い換えると、マネージャ格納エリアは、現在使用中のDMA予約エリアの位置情報を格納する位置情報エリアである。
例えば、図6あるいは図8に例示される「現在使用中のDMA」のアドレス(ディスク上の格納位置)は、前述したインクリメンタルサーチを行わなくても、DMAマネージャ内に格納された位置情報から、即座に判る。
さらに、DMAマネージャ格納エリア(Man1、Man2)は、夫々が複数のマネージャ予約エリアを備えている。これは、DMAマネージャの欠陥対策である。図10に示すように、1つのマネージャ格納エリア(Man1)は、例えば10個のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1〜DMA_Man#10)を備えている。同様に、もう1つのマネージャ格納エリア(Man2)も、10個のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1〜DMA_Man#10)を備えている。
例えば、初期段階では、各マネージャ格納エリア(Man1、Man2)に含まれる第1のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1)に、現在使用中のDMA予約エリアを示す位置情報が格納される。オーバーライトに伴い、あるマネージャ格納エリア(Man1)に含まれる第1のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1)が遷移の条件にあてはまってしまった場合は、全てのマネージャ格納エリア(Man1、Man2)の第1のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1)に格納された位置情報が、全てのマネージャ格納エリア(Man1、Man2)の第2のマネージャ予約エリア(DMA_Man#2)に遷移される(書き移される)。
この場合のDMAマネージャの遷移の条件とは、DMA予約エリアを遷移する条件で説明したのと同様に、欠陥だと判断した場合、オーバーライト回数が閾値を超えた場合、エラー率が閾値を超えた場合等が考えられる。遷移の方法も、DMA予約エリアで説明した遷移の方法と同様、遷移の閾値を厳しくし、予約エリアを1回のみリニアに使用する方法と、1回目は遷移の閾値を緩めに設定し、リング状に予約エリアを使用し、2回目以降の予約エリア書き込みは遷移の閾値徐々に厳しくしていく方法が考えられる。
DMAマネージャはDMAに比べて書き換え頻度が低い。このため、DMAマネージャを格納するマネージャ格納エリア(Man1、Man2)、つまりマネージャ予約エリアは、DMAに比べてオーバーライトによって欠陥になる可能性は低い。しかし傷や指紋などで、マネージャ予約エリアからDMAマネージャが読み出せなくなることはある。そこで、1つのDMAマネージャ内に、同一内容(現在使用中のDMAの位置情報)を複数個(この例ではMan1とMan2の2個)持たせる。つまり、マネージャ予約エリア内に、同一内容を多重書きする。これにより、ECCブロックとしてエラー訂正できない場合にでも、現在使用中のDMAの位置情報を読み出すことができる。その上で、各DMAマネージャ(Man1とMan2)それぞれに10個のスペアエリア(DMA_Man#1〜DMA_Man#10)を持たせて、耐用性を高めている。
ところで、1つのDMAマネージャは、1つのマネージャ予約エリアに格納される。マネージャ予約エリアは、1つのECCブロックで構成される。マネージャ予約エリアを構成する1つのECCブロック内に、同一内容が64バイト単位で多重書きされる。例えば、現在使用中のDMA予約エリアの位置情報が64バイト単位で多重書きされる。1つのECCブロックが、32セクタで構成されているとする。また、1セクタは、2048バイトであるとする。つまり、1つのECCブロックのサイズは、2048バイト*32セクタであるとする。この場合には、各セクタに32個の同一内容が記録される。即ち、1つのECCブロックには、32*32個の同一内容が繰り返し記録されることになる。これにより、ECCブロックとしては全く訂正できないほど欠陥が多い場合でも、部分的にECCブロックを訂正できさえすればかなりの確率で正しい情報(現在使用中のDMAの位置情報)を読み出すことができる。
ここでは、64バイト単位の多重書きについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。1ECCブロック中の1つのデータラインが172バイトであるとすれば、ECCブロック全体としてエラー訂正できなくなっても、172バイトのデータラインの単位でのエラー訂正が可能な場合がある。この点に着目して、172バイトより十分に小さいデータサイズ(例えば64バイト)の単位で同一情報を多重書きしておくことにより、ECCブロック全体としてエラー訂正できなくなっても、データラインの単位でのエラー訂正により正しいデータを得ることができる。
図11は、現在使用するDMAの先頭物理セクタ番号等を管理するDMAマネージャのデータ構造を例示する図である。図11に示すように、DMAマネージャは、現在使用中の4つのDMA予約エリアのアドレスを管理している。例えば、現在使用中のDMA予約エリアがDMAセット群1であるとすれば、DMAマネージャは、DMAセット#1−1、DMAセット#2−1、DMAセット#3−1、DMAセット#4−1それぞれのアドレス(先頭物理セクタ番号PSN)を管理している。現在使用中のDMA予約エリアの位置を一意に特定できれば、DMAマネージャ内に記述するのは、DMA予約エリアのアドレスでなく、そのエリア番号(図2の例で言えば1〜N)でもよい。
図11に示すように、DMAマネージャ(Man1、Man2)は、情報記憶媒体(光ディスク)のリードインエリアおよびリードアウトエリアの少なくとも1方に存在し(この実施の形態では双方に存在)、複数のDMA(交替領域)のうち現在使用する1つ(例えばDMAセット#1−1〜 DMAセット#1−4からなるDMAセット群1)の先頭位置を示す情報および1以上の予約エリアを含む。この1以上の予約エリアの少なくとも1つを、DMA間の遷移(交替記録)がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値(書換え回数がP回になったか、ECCでエラー訂正が可能な範囲でエラーレートが所定レートを超えたか等)を格納する条件格納場所として使用できる。
図12は、この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体(光ディスク)のディスク定義構造におけるバイト割り当てを例示する図である。図12は、DMAに含まれるDDS/PDLブロックの先頭セクタ内に記述されるコンテンツの一例を示している。DDS/PDLブロックの所定のエリア(ディスク定義構造)には、4バイトのDDS/PDL update counterおよび1以上の予約エリアその他が配置されている。DDS/PDL update counterは、DDS/PDLブロックの内容が更新される度にインクリメント(+1)されるカウンタである。この1以上の予約エリアの少なくとも1つを、DMA間の遷移(交替記録)がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値(書換え回数がP回になったか、ECCでエラー訂正が可能な範囲でエラーレートが所定レートを超えたか等)を格納する条件格納場所として使用できる。
図13は、一次欠陥リスト(PDL)の内容を例示する図である。PDLは、複数のPDLエントリを持つことが可能となっている。また、図14は、PDL中の各PDLエントリのデータ構造を例示する図である。各PDLエントリは、エントリタイプと、予約エリアと、欠陥物理セクタ番号の情報を含んで構成されている。ここで、エントリタイプは、媒体(ディスク)の製造業者により記述される欠陥セクタの情報(P-list)と、予約と、検証工程で見つかった欠陥セクタの情報(G1-list)と、検証なしでSDLから転送(または転記)された欠陥セクタの情報(G2-list)を区別する情報である。また、欠陥物理セクタ番号の情報は、欠陥のある物理セグメントブロックの物理セクタ番号を含んでいる。そして、多数のPDL毎に存在する上記予約エリアの少なくとも1つもしくはエントリされていないPDLエントリエリアを、DMA間の遷移(交替記録)がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値(書換え回数がP回になったか、ECCでエラー訂正が可能な範囲でエラーレートが所定レートを超えたか等)を格納する条件格納場所として使用できる。
図15は、ニ次欠陥リスト(SDL)の内容を例示する図である。SDLは、複数のSDLエントリを持つことが可能となっている。また、図16は、SDL中の各SDLエントリのデータ構造を例示する図である。各SDLエントリは、例えば8バイトで構成されている。1つのSDLエントリには、欠陥物理セグメントブロックがスペアの物理セグメントブロックで交替されたかどうかを示すSLRフラグビットと、欠陥物理セグメントブロック内で最初の物理セクタの物理セクタ番号を記述した情報と、交替された物理セグメントブロック内で最初の物理セクタの物理セクタ番号を記述した情報と、複数の予約エリアを含んで構成されている。ここで、多数のSDL毎に存在する上記予約エリアの少なくとも1つもしくは図6でReservedと示された予約エリア(BP2〜3、21等)を、DMA間の遷移(交替記録)がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値(書換え回数がP回になったか、ECCでエラー訂正が可能な範囲でエラーレートが所定レートを超えたか等)を格納する条件格納場所として使用できる。
図17は、DMAの更新処理の一例を説明するフローチャート図である。このフローチャートの処理は、後述する図18の主制御部20に含まれるファームウエア(DMA制御プログラム)により実行できる。
まず、現在使用中のDMAを別のDMAに遷移(または推移)させるべき状況にあるかどうか、すなわち現状が規定値(遷移の閾値)以内に収まっているか否かがチェックされる(図5の例でいえば、該当DMAでの書換え回数が所定のP回未満であるか、あるいは該当DMAでのエラーレートが、ECC訂正可能な範囲であって、所定のレベルを越えていないかどうか、チェックされる)。遷移すべき状況でないときは(ステップST102イエス)DMAの交替処理を行わず(ステップST104)、最初の処理に戻る。
現状が遷移の規定値を越えたとき(例えば該当DMAでの書換え回数がP回に達したとき)は(ステップST102イエス)、現在使用中のDMAが最後のDMAであるかどうか(図5の例で言えばDMAセット群Nであるかどうか)がチェックされ、最後のDMAでなければ(ステップST106ノー)、次のDMAに交替する(ステップST108)。図5の例でいえば、例えばDMAセット群1でP回のオーバーライトが行われたなら、DMAセット群1が未だ十分に使用可能なうちに、DMAセット群1の欠陥管理情報を次のDMAセット群2へ書き移す(ステップST108)。
現在使用中のDMAが最後のDMAであれば(ステップST106イエス)、その最後のDMA(図5の例でいえばDMAセット群N)が未だ書き込み終了の規定値以内であるか(つまり未だオーバーライトできる状態にあるか)チェックされる。その最後のDMA(DMAセット群N)が未だ書き込み終了の規定値以内であれば(ステップST110イエス)、DMAの遷移(推移)の規定値(閾値)を再設定して(ステップST112)、ステップST102に戻る。
規定値(閾値)の再設定の方法は、DMA遷移の速度がオーバライト回数が増加するに従って緩やかに、早く、常に変わらないように等、状況に応じて変化させる方法等も考えられる。例えば、オーバーライト回数が少ない内はエラー率が低いため、DMA遷移は緩やかな速度で行われ、オーバーライト回数が増えるにしたがって閾値の修正を行う方法が考えられる。
以下同様な処理をリング状(ループ状)に反復して繰り返し、最後のDMA(DMAセット群N)が書き込み終了の規定値を越えれば(ステップST110ノー)、そこで書き込み動作を終了する。それ以後は、その情報記憶媒体(光ディスク)は、再生はできるが、それ以上の反復記録(オーバーライト)はできない(オーバーライトすると訂正不能なエラーが生じる恐れがある)ものとして扱う。
なお、ステップST108における次のDMAセット群とは、現在使用中のDMAセット群の直ぐ隣に限定はされず、1つ以上飛ばした先のDMAセット群とすることも可能である。この場合、リング内のDMAセット群(最初のセット群はDMAセット#1−1〜DMAセット#4−1;N番目のセット群はDMAセット#1−N〜DMAセット#4−N)が偶数個あるときは、DMAセット群をゼロ個または偶数個飛ばしで交替できる。また、リング内のDMAセット群が奇数個あるときはDMAセット群を奇数個飛ばしで交替できる。
図18は、この発明の一実施の形態に係る情報記録再生装置の概略構成を示す図である。この情報記録再生装置は、既に説明した情報記憶媒体(光ディスク)1に対してユーザデータを記録したり、媒体1に記録されたユーザデータを再生したりする。また、この情報記録再生装置は、必要に応じて交替処理も実行する。
図18に示すように、情報記録再生装置は、変調回路2、レーザ制御回路3、レーザ4、コリメートレンズ5、偏光ビームスプリッタ(以下PBS)6、4分の1波長板7、対物レンズ8、集光レンズ9、光検出器10、信号処理回路11、復調回路12、フォーカスエラー信号生成回路13、トラッキングエラー信号生成回路14、フォーカス制御回路16、トラッキング制御回路17、主制御部20を備えている。主制御部(MPU:Micro Processing Unit)20は、記録制御、再生制御、DMA制御(図1〜図17を参照して説明したリング状のDMA交替処理等を含む制御)、その他の制御を行なうファームウエアが書き込まれたROM、ワークRAMなどを含んで構成されている。
主制御部(MPU)20は、ドライブ部の制御等を行なうものである。ドライブ部は、変調回路2、レーザ制御回路3、レーザ4、コリメートレンズ5、偏光ビームスプリッタ(以下PBS)6、4分の1波長板7、対物レンズ8、集光レンズ9、光検出器10、信号処理回路11、復調回路12、フォーカスエラー信号生成回路13、トラッキングエラー信号生成回路14、フォーカス制御回路16、及びトラッキング制御回路17を含むものである。
まず、この情報記録再生装置によるデータの記録について説明する。データの記録は、主制御部20により制御される。記録データ(データシンボル)は、変調回路2により所定のチャネルビット系列に変調される。記録データに対応したチャネルビット系列は、レーザ制御回路3によりレーザ駆動波形に変換される。レーザ制御回路3は、レーザ4をパルス駆動し、所望のビット系列に対応したデータを媒体1上に記録する。レーザ4から放射された記録用の光ビームは、コリメートレンズ5で平行光となり、PBS6に入射し、透過する。PBS6を透過したビームは4分の1波長板7を透過し、対物レンズ8により媒体1の情報記録面に集光される。集光されたビームは、フォーカス制御回路16によるフォーカス制御及びトラッキング制御回路17によるトラッキング制御により、記録面上に最良の微小スポットが得られる状態で維持される。
続いて、この情報記録再生装置によるデータの再生について説明する。データの再生は、主制御部20により制御される。主制御部20からのデータ再生指示に基づき、レーザ4は再生用の光ビームを放射する。レーザ4から放射された再生用の光ビームは、コリメートレンズ5で平行光となり、PBS6に入射し、透過する。PBS6を透過した光ビームは4分の1波長板7を透過し、対物レンズ8により媒体1の情報記録面に集光される。集光されたビームは、フォーカス制御回路16によるフォーカス制御及びトラッキング制御回路17によるトラッキング制御により、記録面上に最良の微小スポットが得られる状態で維持される。このとき、媒体1上に照射された再生用の光ビームは、情報記録面内の反射膜あるいは反射性記録膜により反射される。反射光は対物レンズ8を逆方向に透過し、再度平行光となる。反射光は4分の1波長板7を透過し、入射光に対して垂直な偏光を持ち、PBS6では反射される。PBS6で反射されたビームは集光レンズ9により収束光となり、光検出器10に入射される。光検出器10は、例えば、4分割のフォトディテクタから構成されている。光検出器10に入射した光束は光電変換されて電気信号となり増幅される。増幅された信号は信号処理回路11にて等化され2値化され、復調回路12に送られる。復調回路12では所定の変調方式に対応した復調動作を施されて、再生データが出力される。
また、光検出器10から出力される電気信号の一部に基づき、フォーカスエラー信号生成回路13によりフォーカスエラー信号が生成される。同様に、光検出器10から出力される電気信号の一部に基づき、トラッキングエラー信号生成回路14によりトラッキングエラー信号が生成される。フォーカス制御回路16は、フォーカスエラー信号に基づきビームスポットのフォーカスを制御する。トラッキング制御回路17は、トラッキングエラー信号に基づきビームスポットのトラッキングを制御する。
ここで、主制御部20による交替処理について説明する。媒体1をフォーマットする時には、サーティファイが実行される。このとき、主制御部20は、媒体上の欠陥を検出する。このとき検出された欠陥、即ち初期欠陥に関する欠陥管理情報は、主制御部20により媒体のDMAの中のPDLに記録される。欠陥管理情報は、交替元のセクタのアドレスと交替先のセクタのアドレスとを含む。通常の記録時にも、主制御部20は、媒体上の欠陥を検出する。このとき検出された欠陥、即ち二次欠陥に関する欠陥管理情報は、主制御部20により媒体のDMAの中のSDLに記録される。欠陥管理情報は、交替元のECCブロックの先頭セクタのアドレスと交替先のECCブロックの先頭セクタのアドレスとを含む。PDL及びSDLに基づき、交替元に対するアクセスは、交替先に対するアクセスと見なされる。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、現在または将来の実施段階では、その時点で利用可能な技術に基づき、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体(書換可能な光ディスク)のデータ構造の概略を示す図。 情報記憶媒体中に配置される欠陥管理領域(DMA)のデータ構造の概略を示す図。 複数のDMA系列の使用方法の一例を説明する状態遷移図。 複数のDMA系列を用いたリニア交替処理を説明する図。 複数のDMA系列を用いたリング交替処理(書換数に基づく交替とエラーレートに基づく交替の2例)を説明する図。 複数のDMA系列が同時に遷移する例と、複数のDMA系列のうちの一部が個別に遷移する例を説明する図。 現在使用するDMAセット群(例えばDMAセット#1−3〜DMAセット#4−3)をインクリメンタルサーチする場合の誤検出要因の例を説明する図。 現在使用するDMAセット群(例えばDMAセット#1−3〜DMAセット#4−3)以外のDMAセット群内を全て“FFh”等で埋めつつ複数のDMA系列(DMAセット#1〜DMAセット#4)が同時に遷移する例と、これまで使用してきたDMAセット群内の一部(例えばDMAセット#2−1、DMAセット#3−2、DMAセット#1−3等)以外のDMAセット群内を全て“FFh”等で埋めつつ個々のDMAセット群内の一部が個別に遷移する例を説明する図。 複数DMAマネージャおよび複数DMAそれぞれの格納位置(情報記憶媒体の物理セクタ番号)を例示する図。 この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体上におけるDMAマネージャ格納エリア(DMA_Man#1DMA_Man#10)の配置を例示する図。 現在使用するDMAの先頭物理セクタ番号等を管理するDMAマネージャのデータ構造を例示する図。 この発明の一実施の形態に係る情報記憶媒体(光ディスク)のディスク定義構造におけるバイト割り当てを例示する図。 一次欠陥リスト(PDL)の内容を例示する図。 PDL中の各PDLエントリのデータ構造を例示する図。 ニ次欠陥リスト(SDL)の内容を例示する図。 SDL中の各PDLエントリのデータ構造を例示する図。 DMAの更新処理の一例を説明するフローチャート図。 この発明の一実施の形態に係る情報記録再生装置の概略構成を示す図。
符号の説明
1…情報記憶媒体(書換可能光ディスク)、2…変調回路、3…レーザ制御回路、4…レーザダイオード、5…コリメートレンズ、6…偏光ビームスプリッタ(PBS)、7…4分の1波長板、8…対物レンズ、9…集光レンズ、10…光検出器、11…信号処理回路、12…復調回路、13…フォーカスエラー信号生成回路、14…トラッキングエラー信号生成回路、16…フォーカス制御回路、17…トラッキング制御回路、20…主制御部(各種制御プログラムを含むROM、ワークRAM等を備えたMPUで構成)

Claims (15)

  1. 書換え可能エリアを備えた情報記憶媒体であって、
    前記書換え可能エリアは、ユーザデータを格納するためのユーザエリアと、前記書換え可能エリア上の欠陥エリアを管理する欠陥管理情報を格納するための欠陥管理エリアを備え、
    前記欠陥管理エリアは、複数の交替領域を備え、
    前記複数の交替領域の1つに格納される前記欠陥管理情報は、その交替領域が使用不能になる前に他の交替領域に交替記録され、このような交替領域間の交替記録が、前記複数の交替領域の中でリング状に遷移あるいは推移可能に構成された情報記憶媒体。
  2. 前記交替領域間の交替記録がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値を格納する条件格納場所を持つ請求項1に記載の情報記憶媒体。
  3. 前記情報記憶媒体は内周にリードインエリアを持ち外周にリードアウトエリアを持つ書替可能な光ディスクであり、前記リードインエリアおよび前記リードアウトエリアの少なくとも1方は離散的に存在する複数の予約エリアを持ち、これらの複数予約エリアの少なくとも1つが、前記条件格納場所として用いられる請求項2に記載の情報記憶媒体。
  4. 前記情報記憶媒体は内周にリードインエリアを持ち外周にリードアウトエリアを持つ書替可能な光ディスクであり、前記リードインエリアおよび前記リードアウトエリアの少なくとも1方は、前記複数の交替領域のうち現在使用する1つの先頭位置を示す情報および1以上の予約エリアを含む欠陥管理情報マネージャを持ち、この1以上の予約エリアの少なくとも1つが、前記条件格納場所として用いられる請求項2に記載の情報記憶媒体。
  5. 前記情報記憶媒体は内周にリードインエリアを持ち外周にリードアウトエリアを持つ書替可能な光ディスクであり、この光ディスクが初期化されたあとの前記欠陥管理エリアにディスク定義構造の情報を記録するディスク定義構造エリアを持ち、このディスク定義構造エリアは1以上の予約エリアを含み、この1以上の予約エリアの少なくとも1つが、前記条件格納場所として用いられる請求項2に記載の情報記憶媒体。
  6. 前記情報記憶媒体は内周にリードインエリアを持ち外周にリードアウトエリアを持つ書替可能な光ディスクであり、この光ディスクが初期化されたあとの前記欠陥管理エリアに一次欠陥リストの情報を記録する一次欠陥リストエリアを持ち、この一次欠陥リストエリアは1以上の予約エリアを含み、この1以上の予約エリアの少なくとも一つが、前記条件格納場所として用いられる請求項2に記載の情報記憶媒体。
  7. 前記情報記憶媒体は内周にリードインエリアを持ち外周にリードアウトエリアを持つ書替可能な光ディスクであり、この光ディスクが初期化されたあとの前記欠陥管理エリアに二次欠陥リストの情報を記録する二次欠陥リストエリアを持ち、この二次欠陥リストエリアは1以上の予約エリアを含み、この1以上の予約エリアの少なくとも一つが前記条件格納場所として用いられる請求項2に記載の情報記憶媒体。
  8. 書換え可能エリアを備えた情報記憶媒体であって、前記書換え可能エリアはユーザデータを格納するためのユーザエリアと前記書換え可能エリア上の欠陥エリアを管理する欠陥管理情報を格納するための欠陥管理エリアを備え、前記欠陥管理エリアが複数の交替領域を備えた情報記憶媒体を用いる方法において、
    前記複数の交替領域の1つに格納される前記欠陥管理情報を、その交替領域が使用不能になる前に他の交替領域に交替記録し、
    前記他の交替領域が前記複数の交替領域のうちの最後の交替領域であれば、前記複数の交替領域のうちの最初の交替領域に、前記欠陥管理情報を交替記録するように構成した欠陥管理情報の交替処理方法。
  9. 前記複数の交替領域の1つの隣に前記他の交替領域が配置されている請求項8に記載の交替処理方法。
  10. 前記複数の交替領域の1つから1以上の前記交替領域を飛ばして前記他の交替領域が配置されている請求項8に記載の交替処理方法。
  11. 前記複数の交替領域のうちの最後の交替領域から前記複数の交替領域のうちの最初の交替領域に前記欠陥管理情報を交替記録する際に、使用済みの古い交替領域をFFhで埋める請求項8に記載の交替処理方法。
  12. 前記複数の交替領域のうち最新の情報を格納してある交替領域以外の交代領域を全てFFhで埋める請求項8に記載の交替処理方法。
  13. 前記複数の交替領域が複数系列あり、その内の一つが次の交替領域に交替記録する場合でも、他の系列の交替領域は同時に交替記録せず、系列毎に個別に交替記録を行う請求項8に記載の交替処理方法。
  14. 書換え可能エリアを備えた情報記憶媒体であって、前記書換え可能エリアはユーザデータを格納するためのユーザエリアと前記書換え可能エリア上の欠陥エリアを管理する欠陥管理情報を格納するための欠陥管理エリアを備え、前記欠陥管理エリアが複数の交替領域を備えた情報記憶媒体を用いる装置において、
    前記情報記憶媒体の前記ユーザエリアおよび前記欠陥管理エリアの交替領域に対して情報の読み書きを行なう手段と、
    前記複数の交替領域の1つに格納される前記欠陥管理情報を、その交替領域が使用不能になる前に他の交替領域に交替記録する手段と、
    前記他の交替領域が前記複数の交替領域のうちの最後の交替領域であれば、前記複数の交替領域のうちの最初の交替領域に、前記欠陥管理情報を交替記録する手段を具備した、情報を記録しまたは再生する装置。
  15. 前記交替領域間の交替記録がどんなときに行われるかを示す条件あるいは閾値を格納する条件格納場所を持ち請求項11に記載の情報を記録しまたは再生する装置。
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