JP2006160270A - 広告付き衛生用紙のカートン - Google Patents

Abstract

【課題】 購買者に効果的な広告情報要素を提供することが可能な衛生用紙のカートンを提供する。
【解決手段】 箱の内部に複数組みの折畳まれた衛生用紙が収納され、箱底面の中央にミシン目状切込線による指押込み部を設け、箱天面の中央に同じくミシン目状切込線に囲まれた衛生用紙の取出口を設けた衛生用紙のカートンであって、該カートンの箱底を含む箱の全面又はその主要域に、広告宣伝を目的とするメッセージ、図画、写真あるいはブランド、事業者名、催事の告知、その他広告宣伝を主目的とする情報要素を印刷表示した表示部を設け、かつ箱底に表示される情報要素の印刷表示は、前記指押込み部を避けた領域に設ける。
【選択図】 図１

Description

本発明は、主にティシュペーパー等の衛生用紙を収納したカートンに関するもので、更に詳しく述べると衛生用紙を収納したカートンの裏面を含む全面に、企業広告、催事広告等の広告宣伝を主目的とする情報要素を印刷表示した広告付き衛生用紙のカートンに関する。
なお、本発明でいう「衛生用紙」とは、ティシュペーパー（顔ふき紙、化粧紙などと呼ばれるもの）、ちり紙、ペーパータオル(キッチンペーパーなど)、トイレットペーパー（ロールを除く）、ワッティング(紙綿)などの使い捨て紙を総称するものである。

販売広告、店舗広告、催事広告等は、広告関係者以外の一般公衆にその広告内容を認知してもらうために、新聞やテレビなどのメディアを利用することが多かった。しかし、最近では、人の集まる混雑した場所を走る自動車や電車などの車体側面に広告を表示するなど、屋外広告や看板よりも公衆の身近なものに広告を表示して一般公衆の視線をキャッチしやすくし、公衆にアピールする機会を多くすることが要求されてきた。
そこで、家庭あるいは事業所のオフィスの必需品として広く使用されているティシュペーパーのカートンボックスの取出口に宣伝広告情報等を印刷表示することや（特許文献１参照）、カートンボックスの表面またはポケットティシュ容器のフィルム面に事業の広告を表示する企画がなされている(特許文献２及び３参照)。また、取出口の切取部とその裏面の樹脂フィルムとの間に、宣伝用印刷物の紙片を挟み込んだものが提案されている（特許文献４参照）。

特開２００２−１９３３５７号公報 特開２００３−８１３６５号公報 特開２００３−３２７２８０号公報 特開２００４−２６２８０号公報

しかし、ティシュペーパーのカートンの表面に広告を表示する場合、前記した車両側面に広告を表示するものに較べて広告表示面積は圧倒的に少ない。通常のティシュペーパーのカートンは直方体でかつ小型のものであるから、消費者へ訴求する文章や図柄を表示できるのは小型の箱の６面である。しかるにこのカートンにおいては、箱天面に切取片により開封されるティシュペーパーの取出口が設けられており、この取出口の切取片は購買者が使用開始時にすぐに切取廃棄してしまうために、その切取片に宣伝広告情報等を印刷表示しても宣伝効果や訴求効果は不十分である。従って、購買者の使用状況やカートンのデザイン等の見栄えを考慮すると、広告表示面積を増やすためには、箱の前後左右側面以外の、利用しにくい底面にも広告情報を表示することが好ましい。
しかし、箱底は通例、内容物の商品識別コードや品質表示が印刷されるほか、使用時に箱内のティシュペーパーを押し上げるため、ミシン目状切込線による指押込み部を設けるので、箱の機能上、箱底に購買者に対するインフォメーション、広告宣伝情報を表示することには問題があった。
さらにカートン表面に印刷表示できる情報の量と種類は、前述したように購買者の使用状況やカートンのデザイン等の見栄えを考慮すると、極めて制約されている。また従来、箱の底面に印刷表示されている一次元バーコードは、記録できる情報容量が少ないため、箱内容物の製品販売管理用の情報のみが記録されている程度であり、しかもその情報は販売者製造者が専ら利用するものであって、購買者が利用することはできない。勿論、その情報は一般の購買者に対するインフォメーションなど多種類、多量の情報を記録したものでなかったからでもある。
そこで本発明は、上記従来技術の問題を解決し、購買者に効果的な広告情報要素を提供することが可能な衛生用紙のカートンを提供するものである。すなわち本発明は、箱底面にも広告宣伝を主目的とする情報要素を印刷表示した表示部を設けることで、カートンのデザイン性や機能性、使い勝手を損うことのない衛生用紙のカートンを提供するものである。
また本発明は、購買者が使用開始時にすぐに切取ってしまう箱天面の小さな切取部にも宣伝情報要素を印刷表示する表示部を設けることで切取部に付加価値を与え、従来のカートンよりも広告情報量が大きい衛生用紙のカートンを提供するものである。そして、天面の表示部に二次元バーコードまたは携帯電話あるいはインターネットのアドレスの少なくも一つを表示して、購買者に対するインフォメーション、広告効果の高いテッシュペーパーのカートンを提供するものである。

上記の課題を解決するために本発明の第１は 箱の内部に複数組みの折畳まれた衛生用紙が収納され、箱底面の中央にミシン目状切込線による指押込み部を設け、箱天面の中央に同じくミシン目状切込線に囲まれた衛生用紙の取出口を設けた衛生用紙のカートンにおいて、
該カートンの箱底を含む箱の全面又はその主要域に、広告宣伝を目的とするメッセージ、図画、写真あるいはブランド、事業者名、催事の告知、その他広告宣伝を主目的とする情報要素を印刷表示した表示部を設け、
かつ箱底に表示される情報要素の印刷表示は、前記指押込み部を避けた領域に設けることを特徴とする広告付き衛生用紙のカートンである。

本発明の第２は、前記箱天面の取出口を構成する前記ミシン目状切取線の内側に分離可能な切取部を設けて、該切取部にも情報を印刷表示する表示部を設け、二次元バーコード及び／または携帯電話もしくはインターネットのサイトアドレスの少なくも一つが表示されていることを特徴とする前記第１の発明に記載の広告付き衛生用紙のカートンである。

本発明の第３は、前記切取部の表面または裏面に、催事の入場券、引換券、割引券などの広告宣伝のための情報要素が印刷表示されている前記第２の発明に記載の広告付き衛生用紙のカートンである。

本発明のティシュペーパー、キッチンペーパーなどの衛生用紙を収納したカートンは、箱底面にも広告宣伝を主目的とする情報要素を印刷表示した表示部を設け、かつ箱底に表示される情報の印刷表示は、前記指押込み部を避けた領域に表示されているから、カートンの使用を開始してから使い終わるまで、カートンの機能を損うことなく、カートンの６面を有効に利用しながら、購買者に対し、ダイレクトにインフォメーションを伝達することが可能で、購買者への訴求効果、宣伝効果が高い。
また本発明は、天面の取出口を構成する前記ミシン目状切取線の内側に分離可能な切取部を設けて、該切取部にも各種情報を印刷表示する表示部を設け、かつ前記の表示部に広告宣伝を主目的とする情報を印刷表示するほか、二次元バーコード及び／または携帯電話もしくはインターネットのサイトアドレスの少なくも一つが表示されているから、小さなカートンの表面には掲載できない多くの情報を購買者に提供することができる。また、二次元バーコードに限らず関係企業のホームページアドレスなども掲載することができる。
さらにまた、取出口を形成する切取部の表面または裏面に、催事（イベント）の入場券、引換券、割引情報などの広告宣伝を主目的とする情報を印刷して、切取部に付加価値を与えることにより、今までは、単にゴミとして廃棄される切取部を有効に利用することができる。

次に本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明のカートンは、厚紙を所要の展開形状に打ち抜いて折線や切込線を入れたカートンブランクを形成し、このブランクを図1に示すように直方体形状に組み立て使用する。このカートンは、箱の天面中央部に、ミシン目状切込線に囲まれた切取部により衛生用紙の取出口を設けたものであり、また図３に示すように箱底面の中央部には箱内のペーパーが残り少なくなったとき、ペーパーの底部への落ち込みを防いで、箱天面の取出口から取り出しやすくするためのミシン目状切込線による指押込み部を設けたものである。

本発明のカートンは、添付図では概略的にしか表していないが、上記カートンブランクから組立てられた箱の底面を含む全面またはその主要域に広告宣伝を目的とする情報要素Ａ、Ｂ、Ｃ・・・を印刷表示した表示部を設けるものである。

このような表示部に表示する情報要素Ａ、Ｂ、Ｃ・・・としては、例えば、商品の販売広告、銀行や証券会社の店舗広告等の情報、メッセージ、図画、写真あるいはブランド名、事業者名、催事の告知、その他広告宣伝を主目的とする情報要素がある。そのほか、コンサート・映画・演劇等の催事広告、観光・旅行情報、テレビやラジオの番組表、スポーツの試合日程表など様々な業種の情報が表示可能である。このような情報要素Ａ、Ｂ、Ｃ・・・は、箱の各面ごとに購買者の視線を良くキャッチするように、デザイン性良く配置することが好ましく、カートンの製造時に各面ごとに種類が異なるものを表示してもよい。広告を提供する企業は1企業、1業種のものに限られるものではない。

カートンから衛生用紙を取り出すときには、取出口１０の切込線を切離して、切取部９を箱の天面から切り取り開封する。開封後は取出口裏面のフィルム１１のスリット１２に指を入れ、最上部の１枚目の衛生用紙をつまんで上方に引き出す。衛生用紙はフィルムのスリットを通って引き出されると共に、続く次の衛生用紙は、フィルム１１のスリット１２で挟み込んで保持されるから衛生用紙がカートン内へ落下することが防止できる。また、フィルムによって外部の塵や異物の侵入を防止する。

図２は図１のカートンの天面に設けた略長方形の取出口１０から切取部９を切離した状態を示す斜視図である。この切取部９の利用形態として、表面又は裏面に一例として、催事の入場券、引換券、割引情報などの広告宣伝のための情報要素Ｄを印刷表示することが好ましい。さらにこの切取部には、二次元バーコードＥ及び／または携帯電話もしくはインターネットのポータルサイトアドレスＦの少なくも一つを併せ印刷表示しておくことが好ましい。
このような構成を採用すれば、二次元バーコードＥは読み取り機能を有するカメラ付きの携帯電話で読み取ることで、連動するサイトに誘導され、広告提供企業等の窓口などに簡単に間違いなくアクセスさせることができ、消費者に対する販促機能と消費者の情報収集手段を提供できる。
一方、携帯電話もしくはインターネットのポータルサイトアドレスＦを併せ印刷表示しておくと、広告提供企業はホームページのアクセス状況を把握することにより、消費者の反応をダイレクトに知ることができる。

図３は箱底面の一例を示す平面図である。添付図のように本実施形態のカートンは、箱底面に略Ｓ字型をしたミシン目状切込線１４による指押込み部を設けている。このような指押込み部を使用時に切込線１４から破断し、折れ線１５をヒンジ部としてカートンの内側に略９０度折り曲げると、箱の中の衛生用紙の束が自身の重みで湾曲したり、下方にずれ下がるのを防止できるために、衛生用紙の取出し性の低下を防ぎ、特に、残りの衛生用紙が少なくなってきたとき、衛生用紙を箱天面側に押し上げることにより衛生用紙の最後の１枚まで取り出し易くなる。なお、本発明において、箱底に表示される情報要素の印刷表示Ｇ等は、前記指押込み部１３を避けた領域に表示されていることが要件である。これにより、長期間使用するカートンの機能性、使い勝手を損うことなく、上記の印刷情報Ｇなどがティシュペーパーを使い終わるまでの長期間に亘って購買者の目に留まり、より確実な販促効果と宣伝効果が期待できる。

なおカートン形状は、図に示すように直方体形状のカートンに限られるものでなく立方体形状（キューブ形）でもよく、また、実用新案登録第３０９４０８５号のように、箱の稜角部を面取りしたカートンであっても良く、このような特別な形態のカートンにも本発明は適用できる。

本発明のカートンの一例を示すもので、箱の天面に、ティシュペーパー取出口を設け、箱の天面と側面の主要域に広告を表示した斜視図である。 図１のカートンの天面から切取部９を切り離し、ィシュペーパー取出口を開口した状態の一例を示す斜視図である。 図１のカートンの底面を示す平面図である。

符号の説明

１ カートン
２ 箱天面板
３ 箱底面板
４、５ 側面板
６、７ 端面板
８ 切込線
９ 切取部
１０ 取出口
１１ フィルム
１２ スリット
１３ 指押込み部
１４ 切込線
１５ 折線

Claims (3)

1. 箱の内部に複数組みの折畳まれた衛生用紙が収納され、箱底面の中央にミシン目状切込線による指押込み部を設け、箱天面の中央に同じくミシン目状切込線に囲まれた衛生用紙の取出口を設けた衛生用紙のカートンにおいて、
   該カートンの箱底を含む箱の全面又はその主要域に、広告宣伝を目的とするメッセージ、図画、写真あるいはブランド、事業者名、催事の告知、その他広告宣伝を主目的とする情報要素を印刷表示した表示部を設け、かつ箱底に表示される情報要素の印刷表示は、前記指押込み部を避けた領域に設けることを特徴とする広告付き衛生用紙のカートン。
2. 前記箱天面の取出口を構成する前記ミシン目状切取線の内側に分離可能な切取部を設けて、該切取部の上にも情報要素を印刷表示する表示部を設け、二次元バーコード及び／または携帯電話もしくはインターネットのサイトアドレスの少なくも一つが表示されていることを特徴とする請求項１記載の広告付き衛生用紙のカートン。
3. 前記切取部の表面または裏面に、催事の告知や入場券、引換券、割引券などの広告宣伝のための情報要素が印刷表示されている請求項２に記載の広告付き衛生用紙のカートン。

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