JP2006152348A - 部分めっき装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被めっき物のめっき対象領域に対して開口した開口部50が設けられためっきマスク38と、めっきマスク38の開口部50に向けてめっき液を噴射するノズル47が設けられたノズル板40と、めっき液を貯留するスパージャ34とを具備する部分めっき装置30において、めっきマスク38とノズル板40とが一体となって構成されためっきマスクユニット36が、スパージャ34に対して脱着可能に設けられている。
【選択図】図5
Description
各単位リードフレームには、半導体素子を搭載するためのステージの部位と、ワイヤボンディングがなされるインナーリード先端部に銀めっき等の部分めっきが施される。
従来の部分めっき装置を、図6および図7に基づいて説明する。
部分めっき装置10は、スパージャ11、スパージャ11内に設けられた整流板12、スパージャ11の開放された一方側に設けられたノズル板13、およびめっきマスク14を有している。
スパージャ11の加圧室14の内部には、めっき液を均一にノズル板13に流すための整流板12が設けられている。整流板12は、多数の小孔が穿設された板状の部材である。図面上では整流板12の小孔は省略して図示している。
スパージャ11の一方側(開放側)の端部には、めっきマスク14がボルト21によって取り付けられている。めっきマスク14は、リードフレーム(図示せず)のめっきすべき領域に対応する位置に開口部16が形成された板状の部材である(例えば、特許文献1参照)。
したがって、同じスパージャ11を利用して異なるリードフレームに対して部分めっきを施すには、スパージャ11からノズル板13とめっきマスク14を取り外し、めっきすべきリードフレームに対応するノズル板13とめっきマスク14を取り付ける必要がある。
このように、従来の部分めっき装置10では、異なるリードフレームを製造しようとする都度、ノズル板13およびめっきマスク14をボルト17,21によって脱着しなくてはならず、交換に手間がかかっているという課題があった。
すなわち、被めっき物のめっき対象領域に対して開口した開口部が設けられためっきマスクと、前記めっきマスクの開口部に向けてめっき液を噴射するノズルが設けられたノズル板と、めっき液を貯留するスパージャとを具備する部分めっき装置において、前記めっきマスクと前記ノズル板とが一体となって構成されためっきマスクユニットが、前記スパージャに対して脱着可能に設けられていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、異なるリードフレームをめっきする際に、めっきマスクとノズル板とをそれぞれ脱着する必要がなく、めっきマスクユニットのみを脱着するだけで異なるリードフレームに対応できるので、交換の際の手間を省くことができる。
この構成によれば、クランプ装置の締付けを緩めるだけでめっきマスクユニットのスパージャからの取り外しを行なうことができ、まためっきマスクユニットのスパージャへの取り付けもクランプ装置を締付けるだけで可能となる。このため、複数本のボルトを介してめっきマスクユニットを脱着する場合よりも、はるかに手間を省いた交換が可能となる。
図1は部分めっき装置の全体構成の正面図、図2は部分めっき装置の全体構成の側面図、図3は部分めっき装置の平面図、図4は部分めっき装置におけるスパージャやめっきマスクユニット等の断面図である。
本実施形態の部分めっき装置30は、半導体装置に用いるリードフレーム31に対してめっきを施すための装置である。被めっき物であるリードフレーム31としては、リールに巻かれた状態のフープ状のものであっても、所定の長さに切断されている短冊状のものであってもどちらでもよい。
各フィーダ装置32には、リードフレーム31の上端縁31aと下端縁31bに当接して、リードフレーム31を移動させる上フィーダローラ33aおよび下フィーダローラ33bが設けられている。
したがって、リードフレーム31は、その下端縁31bによって部分めっき装置30に対する上下方向の位置決めがなされる。
また、部分めっき装置30には、めっきマスクユニット36と裏当て板37をスパージャ34に取り付けるために、めっきマスクユニット36、裏当て板37およびスパージャ34を締付ける2台のクランプ装置43,43が設けられている。
スパージャ34は、内部にめっき液が貯留される箱状の部材であり、一方側が開放されている。スパージャ34の他方側(底部)にはめっき液が供給される供給孔41が形成されており、図示しないポンプによってポンプアップされためっき液が供給孔41を介して加圧室42内に流入可能となっている。
めっきマスクユニット36は、ノズル板40の端部がスパージャ34の内壁面の段差51に位置し、めっきマスク38の端部がスパージャ34の一方側の端面52に位置するようにスパージャ34に取り付けられる。
めっきマスク38は、リードフレーム31のめっき領域に対応する位置に複数の開口部50,50・・が形成されている。
クランプ装置43は、側面からみると各構成部材が四角形状に連結するように構成されており、四角形の辺のうちの少なくとも一辺が開放可能となるように設けられている。
具体的には、クランプ装置43は、裏当て板37の表面に当接するように設けられた背板56と、背板56からスパージャ34方向に延びる下部支持部材58と、下部支持部材58のスパージャ34方向側端部から上方に向けて延びる底面支持部材60と、底面支持部材60の上端部から背板56方向に延びる回動部材62と、底面支持部材60からスパージャ34方向に延びてスパージャ34の底面を押圧する押え部64を有するトグルクランプ66とから構成される。
回動部材62の先端部70は、背板56の表面側を引っ掛けるように鉤状に形成されており、この鉤状の先端部70が背板56の表面側に掛けられることによって、背板56と押え部64との間に、裏当て板37とめっきマスクユニット36とスパージャ34とが挟み込まれる。
同様に、下部支持部材58の上面と、めっきマスクユニット36の下面との間の隙間を埋めるために、めっきマスクユニット36の下部には下当て部材65が配置されている。
トグルクランプ66は、鉛直面内で鉛直下向きと鉛直上向きとの間で回動可能に設けられた操作ハンドル72と、操作ハンドル72とリンク機構73を介して水平方向に移動可能に設けられたロッド64とを有しており、底面支持部材60に設けられたトグルクランプ取り付け板80に取り付けられている。
なお、このロッド64が、上述した押え部64に該当する。
軸受部78には、2枚の側板79,79が、スパージャ34と反対方向に突出するように設けられており、側板79,79の間に操作ハンドル72の回動軸74が設けられる。このようにして操作ハンドル72は、側板79,79に対して回動自在に固定される。
また、操作ハンドル72を鉛直下向きに回動させることによって、リンク機構73のリンク部75は図面上で反時計回りに回動して第2リンク部77を介してロッド64をスパージャ34方向に移動させる。
作業者は、トグルクランプ66の操作ハンドル72を鉛直上向きに回動させ、押え部64がスパージャ34を押圧している力を緩める。すると、背板56に引っ掛けられていた回動部材62が緩み、回動可能となる。作業者は回動部材62を回動させて鉤状の先端部70を背板56から外す。
作業者は、上当て部材63、めっきマスクユニット36、下当て部材65をスパージャ34から取り外す。そして、作業者は、新たなめっきマスクユニット36をスパージャ34の開放側の前面に配置し、上当て部材63と下当て部材65も新たなめっきマスクユニット36の上面および下面に配置する。
次いで作業者は、トグルクランプ66の操作ハンドル72を鉛直下向きに回動させ、押え部64をスパージャ34方向に押し込む。すると、押え部64がスパージャ34の底面を押圧し、スパージャ34とめっきマスクユニット36と裏当て板37は、トグルクランプ66の押え部64と背板56との間で強固に締付けられる。
このようにして、めっきマスクユニット36はスパージャ34に取り付けられる。
さらに、クランプ装置43を採用した場合であってもトグルクランプ66を用いた機構に限定するものではなく、押え部64をねじ込み式にして押え部64をスパージャ34方向にねじ込むことにより、スパージャ34とめっきマスクユニット36とを押え部64と背板56との間で挟み込んで取り付けるようにしてもよく、シリンダー等のアクチュエータを用いてスパージャ34にめっきマスクユニット36を取り付けるようにしてもよい。
また、クランプ装置43の台数も2台に限定することはなく、1台でもよいし2台以上の台数であってもよい。
31 リードフレーム
32 フィーダ装置
33a 上フィーダローラ
33b 下フィーダローラ
34 スパージャ
36 めっきマスクユニット
37 裏当て板
38 めっきマスク
40 ノズル板
41 供給孔
42 加圧室
43 クランプ装置
44,51 段差
46 整流板
47 ノズル
49 カラー
50 開口部
52 端面
54 陽極極板
56 背板
58 下部支持部材
60 底面支持部材
62 回動部材
63 上当て部材
64 押え部(ロッド)
65 下当て部材
66 トグルクランプ
69,74,76,85 回動軸
70 先端部
72 操作ハンドル
73 リンク機構
75 リンク部
77 第2リンク部
78 軸受
79 側板
80 取り付け板
Claims (3)
- 被めっき物のめっき対象領域に対して開口した開口部が設けられためっきマスクと、
前記めっきマスクの開口部に向けてめっき液を噴射するノズルが設けられたノズル板と、
めっき液を貯留するスパージャとを具備する部分めっき装置において、
前記めっきマスクと前記ノズル板とが一体となって構成されためっきマスクユニットが、前記スパージャに対して脱着可能に設けられていることを特徴とする部分めっき装置。 - 前記めっきマスクユニットは、
連結手段を介して前記めっきマスクと前記ノズル板とが連結されて固定されていることを特徴とする請求項1記載の部分めっき装置。 - 前記めっきマスクユニットは、
前記スパージャと前記めっきマスクユニットとを挟み込んで固定するクランプ装置によって前記スパージャに取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の部分めっき装置。
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